以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報システムは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の各端末装置2と通信可能に接続される。
情報処理装置1は、例えば、情報システムを運営する企業や団体等の組織のサーバであるが、クラウドサーバやASPサーバ等でもよく、そのタイプや所在は問わない。
端末装置2は、例えば、ユーザ端末である。ユーザ端末とは、ユーザの端末である。ユーザ端末は、通常、携帯端末であるが、据え置き型のPCでもよく、そのタイプや所在は問わない。なお、携帯端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ノートPC等であるが、携帯可能な端末であれば何でもよい。
または、端末装置2は、スポット端末でもよい。スポット端末とは、スポットの端末である。スポットとは、場所といってもよい。スポットは、例えば、店舗である。店舗とは、商品が販売される場所である。店舗は、例えば、百貨店、ショッピングモール、商店等であるが、その種類は問わない。商品は、例えば、衣料品や食料品等の物品であるが、飲食や映画やサッカー観戦等のサービスでもよい。
または、スポットは、地点でもよい。地点とは、地上の一定の領域である。一定の領域は、例えば、球技場や駅といった建物ないしは施設でもよいし、市区町村や観光地等の地域でもよいし、街中のWi-Fiスポットなどでもよい。スポットは、一定の領域の中の一の点(例えば、代表点)でもよい。一定の領域の中の一の点とは、例えば、観光地の観光案所、球技場の出入口、駅の改札等であるが、その種類は問わない。
スポット端末は、例えば、店舗端末である。店舗端末は、例えば、レジ端末であるが、店員の携帯端末でもよい。または、スポット端末は、例えば、観光案内所のガイド端末、駅の改札機、無線LANアクセスポイント等でもよく、そのタイプや所在は問わない。
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、ユーザポイントカード情報格納部111、およびスポットポイントカード情報格納部112を備える。処理部13は、ポイント付与部131、レコメンド情報取得部132、および情報取得部133を備える。ポイント付与部131は、判断手段1311、ポイント付与手段1312、および環境情報取得手段1313を備える。情報取得部133は、カード登録部134を備える。送信部14は、レコメンド情報送信部141を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末受信部24、端末処理部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述するユーザポイントカード情報、後述するスポットポイントカード情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
ユーザポイントカード情報格納部111には、1または2以上の各ユーザ識別子に対応付けて、2以上のユーザポイントカード情報が格納される。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、住所・氏名、メールアドレス、携帯電話番号などであるが、住所・氏名等に対応付いたIDでもよいし、ユーザを識別し得る情報であれば何でもよい。
なお、例えば、端末装置2がユーザの携帯端末である場合などには、端末識別子をユーザ識別子と考えてもよい。端末識別子とは、端末装置2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレス等のアドレス、アドレスに対応付いたIDなどであるが、端末装置2を識別し得る情報であれば何でもよい。
ユーザポイントカード情報とは、ユーザが保有するポイントカードに関する情報である。一般に、ポイントカードとは、ポイントを貯め、貯まったポイントで買い物をしたり特典を受けたりするためのカードである、といってもよい。本実施の形態において、ポイントカードとは、通常、スポットでの買い物またはスポットへの来訪に応じてポイントが付与されるカードである。付与されたポイントは、例えば、スポットでの次回以降の買い物に利用したり、スポットに関連する特典(ロイヤルティといってもよい)と交換したりすることができる。スポットに関連する特典は、例えば、スポットが球技場の場合は、サッカーの無料観戦券や応援グッズなどであってもよいし、スポットが観光地の場合は、特産品やイベントへの招待などであってもよく、その種類は問わない。
例えば、ポイント数に応じた複数の特典が準備されており、ユーザは、貯まったポイント数またはそれ以下のポイント数に対応する特典を受け取ってもよい。高いポイント数に対する特典は、例えば、高額な商品や特別なサービスでもよい。特別なサービスは、例えば、VIP待遇でもよい。または、貯まったポイント数が予め決められたポイント数を超えると、ポイントカードは満了となってもよく、満了となったことで、特典が得られるが否かは問わない。
ただし、ポイントは、例えば、スポット以外の場所での買い物にも利用できる汎用的なポイント(例えば、クレジットカードのポイントなど)でもよいし、特典は、例えば、スポットとは無関係の特典(例えば、商品券など)でもよい。
ポイントカードは、例えば、一のスポットのみで使えるポイントカードでもよいし、一のグループに属する2以上の各スポットで使えるポイントカードでもよい。なお、利用額に応じてポイントが付与されるクレジットカードや電子マネー等のカードも、ポイントカードの一種と考えてもよい。
スポットでポイントカードが使える(または利用可能である)ことは、例えば、スポットでの買い物時またはスポットへの来訪時に、ポイントが付与されることと、付与されたポイントを利用して買い物ができる又は特典を受けられることのうち1以上と、を含む。ただし、ポイントが付与されるだけで、ポイントを利用した買い物等は行えないスポットもあってもよい。
なお、ポイントカードは、例えば、プラスチックや紙等の物理的なカードでも、仮想カードでもよい。仮想カードとは、仮想的なカードである。仮想カードは、例えば、アプリによって実現される。アプリは、例えば、物理的なカードの画像データなどを含み、ユーザの携帯端末などにインストールされる。ユーザがアプリを起動すると、携帯端末のディスプレイに、ポイントカードの画像が表示される。ただし、ポイントカードの画像は、必ずしも表示されなくてもよい。
ユーザポイントカード情報は、種類識別子を有する。種類識別子とは、ポイントカードの種類を識別する情報である。種類識別子は、例えば、“Aポイントカード”や“Bカード”等のポイントカード名であるが、ポイントカード名の一部(“A”,“B”等)でもよいし、ポイントカード名等に対応付いたIDでもよく、ポイントカードの種類を識別し得る情報であれば何でもよい。なお、Bカードは、例えば、ポイントがたまるクレジットカードや電子マネー等のカードである。
また、ユーザポイントカード情報は、例えば、ポイント情報も有する。ポイント情報とは、ポイントを示す情報である。ポイント情報は、通常、点数である。この種のポイント情報は、例えば、“100ポイント”や“1000ポイント”等のポイント数を有する。または、ポイント情報は、例えば、“通常ポイント:100,ボーナスポイント:200”といった、ポイントの種類およびポイント数の組を、1または2組以上、有していてもよい。あるいは、ポイント情報は、例えば、“400マイル”等のマイル数を有していてもよく、そのデータ構造やポイントの単位は問わない。ただし、ポイント情報は、例えば、特典識別子でもよい。特典識別子とは、特典を識別する情報である。特典識別子は、例えば、“無料観戦券”等の特典名やIDなどであるが、特典を識別し得る情報であれば何でもよい。
さらに、ユーザポイントカード情報は、例えば、カードIDも有していてもよい。カードIDとは、ポイントカードを識別する情報である。カードIDは、例えば、予め決められた桁数(例えば、16桁や12桁等)の番号であるが、数字以外の文字や記号などを含んでいてもよく、その表現形式は問わない。
なお、ポイント情報は、例えば、ユーザ識別子および種類識別子の組に対応付けて、外部の装置に格納されていてもよく、その所在は問わない。
スポットポイントカード情報格納部112には、1または2以上の各スポット識別子に対応付けて、2以上のスポットポイントカード情報が格納される。スポット識別子とは、前述したようなスポットを識別する情報である。
スポット識別子は、例えば、店舗識別子である。店舗識別子とは、店舗を識別する情報である。店舗識別子は、例えば、電話番号、URL、メールアドレス等であるが、店舗名でもよく、店舗を識別し得る情報であれば何でもよい。
なお、スポット識別子は、スポットにおいて提示(例えば、掲示板への掲示、ディスプレイへの表示等)されるユニークなコードでもよい。ユニークなコードとは、例えば、QRコード(登録商標)であるが、バーコード等でもよく、その種類は問わない。または、スポット識別子は、スポット端末である端末装置2の端末識別子でもよいし、スポットに設置された近距離無線通信機器から送信されるID等の機器識別子でもよい。なお、近距離無線通信機器は、例えば、Bluetooth(登録商標)機器であるが、ICタグ等でもよく、その種類は問わない。
または、スポット識別子は、例えば、位置情報でもよい。位置情報とは、スポットの位置を示す情報である。位置情報は、例えば、緯度および経度の組であるが、アクセスポイント識別子などでもよく、そのデータ構造は問わない。なお、アクセスポイント識別子とは、ネットワークへのアクセスポイントを識別する情報である。アクセスポイント識別子は、例えば、IDであるが、アクセスポイントを識別し得る情報であれば何でもよい。
または、スポット識別子は、領域情報でもよい。領域情報とは、領域に関する情報である。領域情報は、例えば、“東京ドーム”(登録商標)や“京都駅”等の建物名ないしは施設名、“日光”や“嵐山”等の地名などでもよいし、一の位置情報または2以上の位置情報の集合でもよく、そのデータ構造は問わない。なお、一の位置情報とは、例えば、前述した代表点の位置情報である。また、2以上の位置情報の集合とは、例えば、矩形領域の始点および終点に対応する2つの位置情報であるが、多角形の3以上の頂点に対応する3以上の位置情報でもよい。ただし、スポット識別子は、スポットのIDなどでもよく、スポットを識別し得る情報であれば何でもよい。
スポットポイントカード情報とは、1以上の各スポットで利用可能なポイントカードに関する情報である。スポットポイントカード情報は、前述したような種類識別子を有する。なお、スポットポイントカード情報は、例えば、期間情報を有していてもよい。期間情報とは、当該スポットで当該ポイントカードを使える期間に関する情報である。期間情報は、例えば、開始日時または終了日時のうち1以上でもよいし、開始日時と期間の長さ(5日間や2週間や1年間等)との組でもよい。
また、格納部11には、例えば、条件情報も格納される。条件情報とは、ポイントを付与する条件を示す情報である。条件は、例えば、購入情報に関する条件である。購入情報とは、スポットでの商品の購入に関する情報である。購入情報は、例えば、金額情報を有する。金額情報とは、購入した金額に関する情報である。金額情報は、例えば、1000円、1万円といった金額を示す情報であるが、1000円未満、1000円~1万円、1万円超といった金額の範囲を示す情報でもよいし、購入したか否かを示す情報でもよく、その表現形式は問わない。
また、購入情報は、例えば、商品識別子も有していてもよい。商品識別子とは、商品を識別する情報である。商品識別子は、例えば、商品名、品番、IDなどであるが、その種類は問わない。
購入情報に関する条件は、例えば、“100円ごとに1ポイント”、“1000円ごとに1ポイント”、“1万円以上でボーナス50ポイント”、“といった、金額に応じたポイントを付与する条件である。ただし、購入情報に関する条件は、例えば、商品aの購入に対して1ポイント”といった、特定の商品の購入に対して予め決められたポイントを付与する条件などでもよい。
または、条件は、外部情報に関する条件でもよい。外部情報とは、情報システムの外部の装置からの情報である。外部情報は、例えば、スポットに関連するイベントのチケットのIDである。スポットに関連するイベントとは、例えば、球技場で行われるサッカーの試合、ショッピングセンター内の映画館で上映中の映画のチケット等であるが、スポットとイベントの組み合わせは問わない。または、外部情報は、例えば、チケットのIDを特定する情報でもよい。チケットのIDを特定する情報は、例えば、チケットの番号の範囲を特定する情報である。なお、範囲を特定する情報は、例えば、“10001~19999”や“10000以下”等であるが、その表現形式は問わない。この種の外部情報は、例えば、イベントを運営する団体のサーバ、またはチケットを販売する会社のサーバなどから取得されるが、その取得先は問わない。
または、条件は、時刻情報に関する条件でもよい。時刻情報とは、ユーザがスポットを訪れた時刻を示す情報である。時刻情報は、例えば、店舗への来店時刻、改札を通過した時刻などを示す情報であるが、その種類は問わない。時刻情報に関する条件は、例えば、時間帯に関する条件である。時間帯に関する条件は、例えば、“19:00~21:00は10ポイント付与”や、“18時より前はポイント3倍,22時以降はポイント2倍”等であるが、その表現形式は問わない。
または、条件は、環境情報に関する条件でもよい。環境情報とは、スポットの環境に関する情報である。環境は、例えば、気象である。気象は、例えば、天気であるが、気温、湿度、降水量、風速等、何でもよい。なお、前述した時刻情報は、環境情報の一種と考えてもよい。
格納部11には、例えば、2以上の各種類識別子に対応付けて、上記のような条件を示す条件情報が格納される。条件情報が示す条件は、例えば、外部情報に関する条件でもよいし、購入情報に関する条件でもよいし、時間情報に関する条件でも、環境情報に関する条件でも構わない。条件情報が示す条件は、かかる4つの条件のうち、2以上の条件を含んでいてもよい。なお、以下では、種類識別子と条件情報との対を、第一対情報と記す場合がある。
格納部11には、例えば、種類識別子“A”と条件情報“1000円で1ポイント”との対(以下、第一対情報1)、種類識別子“B”と条件情報“100円で1ポイント”との対(以下、第一対情報2)、種類識別子“A”と条件情報“雨天の場合はポイント2倍”との対(以下、第一対情報3)、種類識別子“B”と“18時より前はポイント3倍,22時以降はポイント2倍”との対(以下、第一対情報4)、種類識別子“C”と“サッカーのチケットがあれば10ポイント(以下、第一対情報5)などが格納されてもよい。
または、格納部11には、例えば、1以上の各スポット識別子に対応付けて、上記のような1または2以上の対情報が格納されてもよい。なお、この場合、条件情報は、例えば、前述したスポットポイントカード情報の一部と考えてもよい。つまり、スポットポイントカード情報は、例えば、種類識別子と、条件情報とを有していてもよい。
または、格納部11には、スポット識別子および種類識別子の組ごとに、条件情報が格納されてもよい。
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ポイント付与命令である。ポイント付与命令とは、ユーザへのポイントの付与を命じる情報である。ポイント付与命令は、通常、ユーザ識別子とスポット識別子とを有する。ただし、ユーザが1人だけの場合、ポイント付与命令は、スポット識別子のみを有し、ユーザ識別子を有さなくてもよい。また、スポットが1つだけの場合、ポイント付与命令は、ユーザ識別子のみを有し、スポット識別子を有さなくてもよい。さらに、ポイント付与命令は、例えば、外部情報、購入情報、時間情報、または環境情報のうち1以上をも有していてもよい。
また、受信部12は、例えば、ユーザ識別子とスポット識別子とを受信してもよい。なお、ユーザ識別子とスポット識別子とを受信することは、例えば、ユーザ識別子とスポット識別子との組を受信することでもよいし、ユーザ識別子とスポット識別子とを有するポイント付与命令を受信することでもよい。受信されたユーザ識別子およびスポット識別子の組は、例えば、後述する情報取得部133、および後述するカード登録部134に引き渡される。
受信部12は、ポイント付与命令等の情報を、通常、端末装置2から受信する。詳しくは、受信部12は、例えば、ユーザ端末からユーザ識別子を取得したスポット端末である端末装置2から、ユーザ識別子およびスポット識別子等を有するポイント付与命令を受信する。または、受信部12は、例えば、スポット端末からスポット識別子を取得したユーザ端末である端末装置2から、ユーザ識別子およびスポット識別子等を有するポイント付与命令を受信してもよい。ただし、受信部12は、外部の装置から情報を受信してもよく、情報の送信元は問わない。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ポイント付与部131、判断手段1311、ポイント付与手段1312、環境情報取得手段1313、レコメンド情報取得部132、情報取得部133、およびカード登録部134などの処理である。また、処理部13は、例えば、ポイントによる支払いや特典交換が行われた場合に、ユーザポイントカード情報を構成するポイント情報が示すポイント数から、支払われた金額や交換された特典に応じたポイント数を減算する処理なども行ってもよい。さらに、処理部13は、例えば、フローチャートで説明する各種の判別なども行う。なお、その他の処理については適時説明する。
ポイント付与部131は、ポイント付与命令に応じて、1または2以上のポイントカードに対し、ポイントを付与する処理を行う。ポイントを付与する処理とは、例えば、ユーザポイントカード情報を構成するポイント情報に変化を加えることである、といってもよい。ポイントを付与する処理は、通常、ユーザにとって有利な変化を加える処理である。有利な変化とは、例えば、ポイント数の増加であるが、ポイントの有効期限の延長や特典の追加などでもよく、その種類は問わない。
なお、ポイントを付与する処理は、例えば、ユーザにとって不利な変化を加える処理も含む、と考えてもよい。不利な変化とは、例えば、ポイント数の減少であるが、有効期限の短縮や特典の消滅などでもよく、その種類は問わない。
ポイント数の増加は、プラスのポイントを付与した結果であり、ポイント数の減少は、マイナスのポイントを付与した結果である、と考えることもできる。そこで、例えば、格納部11に、条件情報“ゲームで負けるとマイナス1ポイント”を格納することで、ユーザがゲームで負けると、そのペナルティとして、マイナスのポイントが付与され、当該ユーザのポイント数が減るようにしてもよい。ただし、マイナスのポイントを付与する条件は問わない。
ポイントを付与する処理は、例えば、ユーザポイントカード情報を構成するポイント情報が示すポイント数に、付与するポイント数を加算する処理を含む。付与するポイント数は、通常、正の数(つまり、プラスのポイント)であるが、負の数(つまり、マイナスのポイント)でもよい。なお、ポイントを付与する処理は、ポイント情報を格納している外部のサーバに、付与ポイント数等の情報を送信する処理でもよい。ポイントを付与する処理の対象は、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応するポイントカードである。
なお、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応するポイントカードとは、例えば、当該スポット識別子に対応付けてスポットポイントカード情報格納部112に格納されている2以上のスポットポイントカード情報が有する2以上の種類識別子のうち、当該ユーザ識別子に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に格納されている2以上のスポットポイントカード情報が有する2以上のいずれかの種類識別子と一致する1または2以上の各種類識別子で識別されるポイントカードである。
つまり、ポイントを付与する処理の対象は、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応付いた2以上の種類識別子と、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応付いた2以上の種類識別子との間で共通する1以上の各種類識別子で識別されるポイントカードである。
詳しくは、ポイント付与部131は、例えば、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応する1または2以上のポイントカードを特定し、特定した1以上のポイントカードに対して、ポイントを付与する処理を行う。従って、例えば、特定したポイントカードが2以上存在する場合に、結果として、ポイント付与部131は、当該2以上のポイントカードに対して、ポイントを付与する。
また、ポイントを付与する処理には、通常、ポイントを付与するか否かを判断する処理も含まれる。そして、ポイントを付与するか否かは、例えば、格納部11に格納されている条件情報を用いて判断される。
すなわち、ポイント付与部131は、例えば、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応する1または2以上のポイントカードを特定し、特定した1または2以上の各ポイントカードごとに、当該ポイントカードの種類を識別する種類識別子に対応する条件情報を用いて、ポイントを付与するか否かを判断する。または、ポイント付与部131は、特定した1以上の各ポイントカードごとに、例えば、スポット識別子に対応する条件情報を用いて、ポイントを付与するか否かを判断してもよいし、種類識別子およびスポット識別子の組に対応する条件情報を用いて、ポイントを付与するか否かを判断してもよい。そして、ポイント付与部131は、ポイントを付与すると判断した1または2以上のポイントカードに対し、ポイントを付与する処理を行ってもよい。
より詳しくは、ポイント付与部131は、例えば、受信部12がポイント付与命令を受信したことに応じて、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる2以上の種類識別子に対応する2以上の条件情報を格納部11から取得すると共に、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる種類識別子であり、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子と対になる1または2以上の種類識別子を特定する。
次に、ポイント付与部131は、特定した1以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子に対応する条件情報が示す条件を満たすか否かを判断する。そして、ポイント付与部131は、条件を満たすと判断した種類識別子で識別される1以上のポイントカードに対して、ポイントを付与する処理を行う。
従って、例えば、特定した2以上のポイントカードの中に、条件を満たすと判断したポイントカードが2以上存在する場合に、ポイント付与部131は、条件を満たすと判断した2以上のポイントカードに対して、ポイントを付与する処理を行う。
また、ポイント付与部131は、ポイントを付与する処理を動的に変更してもよい。動的に変更することは、例えば、環境情報を取得し、取得した環境情報によって、付与するポイントを変更することである。または、動的に変更することは、例えば、外部情報を取得し、取得した外部情報によって、付与するポイントを変更すること等でもよく、その態様は問わない。また、付与するポイントを変更することは、通常、付与するポイント数を変更することであるが、例えば、付与するポイントの種類を変更することでもよいし、ポイントを付与したり付与しなかったりすることでもよい。
ポイント付与部131を構成する判断手段1311は、受信部12が受信したポイント付与命令に対して、格納部11に格納されている2以上の条件情報のうち、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる2以上の各種類識別子等に対応付いている条件情報が示す条件を満たすか否かを判断する。なお、条件情報が示す条件が2以上の条件を含む場合、判断手段1311は、通常、当該2以上の条件を全て満たす場合に、条件を満たすと判断し、当該2以上の条件を1つでも満たさない場合には、条件を満たさないと判断する。ただし、判断手段1311は、例えば、当該2以上の条件の少なくとも1つを満たす場合に、条件を満たすと判断し、1つも満たさない場合に、条件を満たさないと判断してもよい。
より詳しくは、例えば、判断手段1311が、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる2以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子に対応付いている条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、ポイント付与手段1312は、当該条件情報が示す条件を満たすと判断した場合に、当該条件情報と対になる種類識別子に対応し、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応するポイントカードに対して、ポイントを付与する処理を行う。なお、ポイントを付与するか否かの判断は、前述したように、スポット識別子ごとに行われても、類識別子およびスポット識別子の組ごとに行われてもよい。
または、例えば、受信されたポイント付与命令が購入情報を含んでおり、ポイント付与手段1312は、購入情報に応じて、異なるポイントを付与する処理を行ってもよい。異なるポイントとは、例えば、購入情報が有する金額情報が示す金額に応じたポイントである。金額に応じたポイントは、例えば、金額に比例したポイント数であるが、予め決められた閾値以上の金額に対する一定のポイントでもよい。
または、異なるポイントは、購入情報が有する商品識別子で識別される商品によって異なるポイントでもよい。商品によって異なるポイントは、例えば、2以上の各商品ごとに予め決められたポイント数であるが、特定の商品に対する一定のポイントでもよいし、同じ商品を1または2以上購入する際の商品数に応じたポイントでもよい。
異なるポイントを付与する処理は、例えば、金額に応じたポイントを付与する処理、または商品によって異なるポイントを付与する処理などであるが、ポイントを付与したり付与しなかったりする処理でもよい。
ポイント付与手段1312は、例えば、購入情報が有する金額情報を用いて、付与するポイントを決定し、ポイントを付与する処理を行う。例えば、格納部11に、金額情報とポイントとの対応に関する情報(以下、第一対応情報)が格納されている。第一対応情報は、例えば、金額情報とポイント数との対の集合である。金額情報とポイント数との対とは、例えば、金額情報“1000円以上2000円未満”とポイント数“1”との対、金額情報“2000円以上3000円未満”とポイント数“2”との対などである。
または、第一対応情報は、例えば、金額情報をパラメータとする増加関数でもよく、そのデータ構造は問わない。ポイント付与手段1312は、例えば、購入情報が有する金額情報と、格納部11に格納されている第一対応情報とを用いて、付与するポイントを決定し、ポイントを付与する処理を行ってもよい。
または、ポイント付与手段1312は、例えば、後述する環境情報取得手段1313が取得した環境情報に応じて、異なるポイントを付与する処理を行ってもよい。異なるポイントは、例えば、環境情報によって異なるポイント倍率である。例えば、格納部11に、環境情報とポイントとの対応に関する第二対応情報が格納されている。第二対応情報とは、例えば、環境情報とポイントとの対(第二対情報)の集合である。環境情報とポイントとの対とは、例えば、環境情報“雨天以外”とポイント“1倍”との対(第二対情報1)、環境情報“雨天”とポイント“2倍”との対(第二対情報2)、環境情報“16時よりも前”とポイント“3倍”との対(第二対情報3)、環境情報“16時以降かつ22時よりも前”とポイント“1倍”との対(第二対情報4)、環境情報“22時以降”とポイント“2倍”との対(第二対情報5)などである。
ポイント付与手段1312は、取得された環境情報と、格納されている第二対応情報とを用いて、付与するポイントを決定し、ポイントを付与する処理を行ってもよい。
環境情報取得手段1313は、環境情報を取得する。取得される環境情報は、例えば、1以上の各スポットの気象に関する情報である。気象に関する環境情報は、例えば、“晴天”や“雨天”や“気温20度”等の文字列であるが、IDでもよく、そのデータ構造は問わない。
環境情報取得手段1313は、1以上の各スポットの気象に関する環境情報を、例えば、気象庁や気象予報会社といった、各地の気象情報を提供する組織のサーバから取得するが、1以上の各端末装置2から受信してもよい。気象に関する環境情報は、例えば、“雨天”や“気温20度”等の文字列であるが、IDでもよく、その表現形式は問わない。
または、環境情報は、時刻情報でもよい。時刻情報は、例えば、現在時刻である。現在時刻は、通常、1以上のスポットに共通の情報であり、環境情報取得手段1313は、この種の時刻情報を、例えば、MPUの内蔵時計から取得する。ただし、2以上のスポットの間隔が時差を生じる程離れている場合、環境情報取得手段1313は、例えば、NTSサーバ等の各地の時刻情報を提供する外部装置から、1以上の各スポットごとの時刻情報を取得してもよい。時刻に関する環境情報は、例えば、“19:00”等の時分であるが、秒まで含んでもよいし、年月日も含んでもよく、その表現形式は問わない。
なお、環境情報取得手段1313は、上記のような環境情報を、例えば、1以上の各端末装置2から受信してもよい。
なお、前述した環境情報に関する条件は、例えば、“雨天ならポイント2倍”、“来店時刻が18時より前ならポイント3倍、22時以降ならポイント2倍”などでもよい。
レコメンド情報取得部132は、ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる種類識別子であり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子と対になっていない種類識別子を取得し、取得した種類識別子で識別される種類のポイントカードへの参加を勧めるレコメンド情報を取得する。
例えば、格納部11に、レコメンド情報群が格納されている。レコメンド情報群とは、種類識別子とレコメンド情報との対の集合である。種類識別子とレコメンド情報との対とは、例えば、種類識別子“A”とレコメンド情報“Aポイントカードの登録をお勧めします。”との対、種類識別子“B”とレコメンド情報“Bカードの登録をお勧めします。”との対などである。または、格納部11には、例えば、種類識別子とカード名との対の集合と、レコメンド情報のテンプレート“{カード名}の登録をお勧めします”とが格納されていてもよい。
なお、レコメンド情報、またはそのテンプレートには、例えば、2以上のポイントカードへのポイントの付与が可能な旨を示す情報(例えば、“一回のご利用で、2枚以上のポイントカードにポイントが付きます。”等)を含むことは好適である。
受信部12がポイント付与命令を受信したことに応じて、レコメンド情報取得部132は、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる2以上の種類識別子をスポットポイントカード情報格納部112から取得し、取得した2以上の各種類識別子ごとに、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子に当該種類識別子が対応付いているか否かを判断する。そして、レコメンド情報取得部132は、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応付いていないと判断した種類識別子で識別される種類の1または2以上のポイントカードを特定し、特定した1以上の各ポイントカードへの参加を勧めるレコメンド情報を取得する。
例えば、受信されたポイント付与命令がユーザ識別子“β”を有しており、当該ユーザ識別子“β”に種類識別子“B”が対応付いていない場合、レコメンド情報取得部132は、種類識別子“B”に対応するレコメンド情報“Bカードの登録をお勧めします。”を格納部11から取得する。
または、レコメンド情報取得部132は、種類識別子“B”に対応するカード名“Bカード”と、レコメンド情報のテンプレート“{カード名}の取得をお勧めします”とを格納部11から取得し、取得したカード名“Bカード”を、取得したテンプレートの{カード名}に代入することにより、レコメンド情報“Bカードの登録をお勧めします。”を構成してもよい。
なお、スポットポイントカード情報格納部112から取得される2以上の種類識別子は、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応付けてスポットポイントカード情報格納部112に格納されている2以上の種類識別子の全てでなくてもよい。例えば、スポットポイントカード情報格納部112に格納されている2以上の各種類識別子に対応付けて、レコメンドの可否を示すフラグが格納されており、レコメンド情報取得部132は、当該ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応付けてスポットポイントカード情報格納部112に格納されている2以上の種類識別子のうち、レコメンド可を示すフラグが対応付いた種類識別子のみを取得し、レコメンド付加を示すフラグが対応付いた種類識別子を取得しなくてもよい。
情報取得部133は、受信部12が受信したスポット識別子およびユーザ識別子の組を用いて、ユーザポイントカード情報を構成する1以上の種類識別子を取得する。
詳しくは、情報取得部133は、受信部12が受信したスポット識別子と対になる種類識別子であり、受信部12が受信したユーザ識別子と対になっていない1以上の種類識別子を取得する。
情報取得部133は、例えば、受信部12がスポット識別子およびユーザ識別子の組を受信したことに応じて、受信されたスポット識別子と対になる2以上の種類識別子をスポットポイントカード情報格納部112から取得し、取得した2以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子が、受信されたユーザ識別子に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に格納されているか否かを判断する。そして、情報取得部133は、スポットポイントカード情報格納部112から取得した1以上の種類識別子のうち、受信されたユーザ識別子に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に格納されていると判断した1以上の種類識別子を削除する。これにより、受信されたユーザ識別子と対になっていない1以上の種類識別子が取得される。
カード登録部134は、受信部12が受信したユーザ識別子に対応付くユーザポイントカード情報であり、情報取得部133が取得した1または2以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子等を有するユーザポイントカード情報を構成し、構成した1または2以上のユーザポイントカード情報をユーザポイントカード情報格納部111に蓄積する。従って、情報取得部133が2以上の種類識別子を取得した場合に、2以上のカードが一括登録される。
なお、例えば、格納部11に、ポイント情報の初期値“0ポイント”が格納されており、カード登録部134は、取得された1または2以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子と、格納されている初期値“0ポイント”を示すポイント情報とを有するユーザポイントカード情報を構成してもよい。また、カード登録部134は、ユニークなカードIDを生成または取得し、カードIDをも有するユーザポイントカード情報を構成してもよい。
なお、ユーザポイントカード情報の登録は、ユーザの確認後に行うことは好適である。すなわち、カード登録部134は、例えば、ユーザポイントカード情報を構成した後、そのユーザポイントカード情報を、受信されたユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に送信し、当該端末装置2から登録の指示を受信したことに応じて、ユーザポイントカード情報格納部111に蓄積してもよい。
または、カード登録部134は、例えば、後述するレコメンド情報送信部141が端末装置2にレコメンド情報を送信し、このレコメンド情報に対して、当該端末装置2から登録の指示を受信したことに応じて、ユーザポイントカード情報を構成し、構成したユーザポイントカード情報をユーザポイントカード情報格納部111に蓄積してもよい。こうして、ユーザの確認後に登録を行うことで、各ユーザは、登録を行うかどうかを個別に選択できる。
また、登録の際に、ポイント付与も行ってもよい。つまり、新たに登録されるユーザポイントカード情報が有するポイント情報の初期値は、上記“0ポイント”に限らず、例えば、“Xポイント”(ただし、Xは1以上の整数)であってもよい。さらに、登録時に付与されるポイントは、ポイントカードの種類によって異なっていてもよい。
例えば、格納部11に、種類識別子に対応付けて、1または2以上の初期値が格納されており、カード登録部134は、情報取得部133が取得した1または2以上の各種類識別子ごとに、当該種類識別子に対応する初期値を格納部11から取得し、取得した初期値を示すポイント情報を有するユーザポイントカード情報を構成してもよい。具体的には、例えば、種類識別子“A”と初期値“0ポイント”との対、および種類識別子“B”と初期値“10ポイント”との対などが格納されており、2つの種類識別子“A”および“B”が取得された場合、カード登録部134は、種類識別子“A”とポイント情報“0ポイント”とを有する第一のユーザポイントカード情報、および種類識別子“B”とポイント情報“10ポイント”とを有する第二のユーザポイントカード情報を構成してもよい。
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、レコメンド情報である。
レコメンド情報送信部141は、例えば、受信部12がポイント付与命令を受信したことに応じてレコメンド情報取得部132が取得したレコメンド情報を、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に送信する。
または、レコメンド情報送信部141は、例えば、受信部12がスポット識別子を受信したことに応じて、当該スポット識別子で識別されるスポットの端末装置2にレコメンド情報を送信してもよく、レコメンド情報の送信タイミングや送信先は問わない。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、スポット識別子などである。例えば、ユーザ端末である端末装置2の端末格納部21には、ユーザ識別子が格納される。また、店舗端末等のスポット端末である端末装置2の端末格納部21には、店舗識別子等のスポット識別子が格納される。
端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、購入情報、登録の指示などである。端末受付部22は、通常、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスを介して、購入情報等の情報を受け付ける。ただし、端末受付部22は、例えば、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報を受け付けてもよいし、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報を受信してもよく、受け付けの態様は問わない。
端末送信部23は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、ポイント付与命令、ユーザ識別子、スポット識別子、登録の指示などである。端末送信部23は、ポイント付与命令等の情報を、情報処理装置1に送信する。ただし、情報は、外部の装置に送信されてもよく、その送信先は問わない。
端末受信部24は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、レコメンド情報、外部情報、時刻情報、環境情報、ユーザポイントカード情報などである。端末受信部24は、例えば、情報処理装置1からレコメンド情報を受信する。また、受信部12は、例えば、外部の装置(例えば、サッカーの試合のチケットを販売する会社のサーバ)から、外部情報(例えば、チケットのID)を受信してもよい。また、端末受信部24は、例えば、NTSサーバから現在時刻等の時刻情報を受信してもよい。さらに、端末受信部24は、例えば、気象庁等のサーバから、気象等の環境情報を受信してもよい。ただし、情報の送信元は問わない。
端末処理部25は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、スポット識別子の取得、ユーザ識別子の取得、ポイント付与命令の構成などである。
例えば、ユーザ端末である端末装置2の端末処理部25は、店舗端末等のスポット端末から店舗識別子等のスポット識別子を取得する。詳しくは、この種の端末装置2の端末処理部25は、例えば、スポット端末から定期的に又は不定期に送信されるスポット識別子を、端末受信部24を介して受信する。または、端末処理部25は、スポット識別子の要求を、端末送信部23を介してスポット端末に送信し、要求に応じてスポット端末から送信されるスポット識別子を、端末受信部24を介して受信してもよい。端末処理部25は、例えば、こうして受信したスポット識別子と、端末格納部21に格納されているユーザ識別子とを有するポイント付与命令を構成する。
また、店舗端末である端末装置2の端末処理部25は、ユーザ端末からユーザ識別子を取得する。詳しくは、この種の端末装置2の端末処理部25は、例えば、ユーザ識別子の要求を、端末送信部23を介してユーザ端末に送信し、要求に応じてユーザ端末から送信されるユーザ識別子を、端末受信部24を介して受信する。または、端末処理部25は、ユーザ端末から定期的に又は不定期に送信されるユーザ識別子を、端末受信部24を介して受信してもよい。端末処理部25は、例えば、こうして受信したユーザ識別子と、端末格納部21に格納されているスポット識別子とを有するポイント付与命令を構成する。
なお、端末処理部25は、例えば、受信した又は格納されているスポット識別子と、格納されている又は受信したユーザ識別子と、受け付けられた購入情報、受信された外部情報、受信された時刻情報、または受信された環境情報のうち1以上の情報とを有するポイント付与命令を構成してもよい。
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、レコメンド情報、ユーザポイントカード情報などである。端末出力部26は、例えば、端末受信部24が受信したレコメンド情報等の情報を、通常、ディスプレイに表示する。ただし、レコメンド情報等の情報は、例えば、スピーカから音出力されてもよいし、プリンタでプリントアウトされてもよいし、記録媒体に蓄積されてもよいし、他のプログラムに引き渡しされてもよいし、外部の装置に送信されてもよく、その出力の態様は問わない。
格納部11、ユーザポイントカード情報格納部111、スポットポイントカード情報格納部112、および端末格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
受信部12、および端末受信部24は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
処理部13、ポイント付与部131、レコメンド情報取得部132、情報取得部133、判断手段1311、ポイント付与手段1312、環境情報取得手段1313、カード登録部134、および端末処理部25は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
送信部14、レコメンド情報送信部141、および端末送信部23は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。端末受付部22は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。端末出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
次に、情報システムの動作について、図2~図5のフローチャートを用いて説明する。図2は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)処理部13は、受信部12がポイント付与命令を受信したか否か否かを判別する。受信部12がポイント付与命令を受信した場合はステップS202に進み、受信していない場合はステップS204に進む。
(ステップS202)ポイント付与部131は、ステップS201で受信されたポイント付与命令に応じて、1または2以上のポイントカードに対し、ポイントを付与する処理であるポイント付与処理を行う。なお、ポイント付与処理については後述する。
(ステップS203)レコメンド情報取得部132およびレコメンド情報送信部141は、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子とユーザ識別子を用いて、ポイントカードへの参加をユーザに勧める処理であるレコメンド処理を実行する。その後、ステップS201に戻る。なお、レコメンド処理については後述する。
(ステップS204)処理部13は、受信部12がスポット識別子およびユーザ識別子の組を受信したか否かを判別する。受信部12がスポット識別子およびユーザ識別子の組を受信した場合はステップS205に進み、受信していない場合はステップS201に戻る。
(ステップS205)情報取得部133およびカード登録部134は、ステップS204で受信されたスポット識別子およびユーザ識別子の組を用いて、ユーザポイントカード情報を構成し、ユーザポイントカード情報格納部111に蓄積する処理である登録処理を実行する。その後、ステップS201に戻る。なお、登録処理については後述する。
なお、図2のフローチャートでは省略しているが、ステップS201でポイント付与命令が受信された後に、例えば、処理部13によって、環境情報等が取得される。ただし、環境情報等は、受信されたポイント付与命令に含まれていてもよく、その場合は、処理部13が環境情報等を取得する必要はない。
また、図2のフローチャートにおいて、レコメンドまたは登録のうち1以上の処理は、必ずしも行われなくてよい。つまり、ステップS203は、図2のフローチャートから削除されてもよい。また、2つのステップS204およびS205も、図2のフローチャートから削除されてもよい。
また、図2のフローチャートにおいて、レコメンドと登録の2つの処理は、独立に行われているが、一体的に行われてもよい。その場合、後述する図5のフローチャートに記載のステップS501~S507は削除され、ステップS508およびS509が、後述する図4において、ステップS409の後に実行されてもよい。そして、ステップS508およびS509の間に、受信部12が登録の指示を受信したか否かの判断を行うステップS508aが挿入されることは好適である。これによって、各ユーザが登録するかどうかを個別に選択できる。
さらに、図2のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
図3は、ステップS202のポイント付与処理を説明するフローチャートである。なお、図3のフローチャートは、条件情報が種類識別子に対応付いている場合の処理である。
(ステップS301)ポイント付与部131は、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる種類識別子であり、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子と対になる1または2以上の種類識別子を特定する。
(ステップS302)ポイント付与部131は、変数iに初期値“1”をセットする。変数iとは、ステップS301で取得された1以上の種類識別子のうち、未選択の種類識別子を順番に選択していくための変数である。
(ステップS303)ポイント付与部131は、i番目の種類識別子があるか否かを判別する。i番目の種類識別子がある場合はステップS304に進み、ない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS304)ポイント付与部131は、i番目の種類識別子に対応する条件情報を格納部11から取得する。
(ステップS305)ポイント付与部131を構成する判断手段1311は、i番目の種類識別子に対応する条件情報を満たすか否かを判断する。i番目の種類識別子に対応する条件情報を満たすと判断された場合はステップS306に進み、満たさないと判断された場合はステップS307に進む。
(ステップS306)ポイント付与手段1312は、i番目の種類識別子で識別されるポイントカードにポイントを付与する。
(ステップS307)ポイント付与部131は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS303に戻る。
なお、条件情報がスポット識別子に対応付いている場合、ステップS305では、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子に対応する条件情報が取得される。
また、条件情報が種類識別子およびスポット識別子の組に対応付いている場合、ステップS305では、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子、およびi番目の種類識別子の組に対応する条件情報が取得される。
図4は、ステップS203のレコメンド処理を説明するフローチャートである。
(ステップS401)レコメンド情報取得部132は、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる2以上の種類識別子をスポットポイントカード情報格納部112から取得する。
(ステップS402)レコメンド情報取得部132は、変数jに初期値“1”をセットする。変数jとは、ステップS401で取得された2以上の種類識別子のうち、未選択の種類識別子を順番に選択していくための変数である。
(ステップS403)レコメンド情報取得部132は、j番目の種類識別子があるか否かを判別する。j番目の種類識別子がある場合はステップS404に進み、ない場合はステップS407に進む。
(ステップS404)レコメンド情報取得部132は、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子にj番目の種類識別子が対応付いているか否かを判別する。受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子にj番目の種類識別子が対応付いている場合はステップS405に進み、対応付いていない場合はステップS406に進む。
(ステップS405)レコメンド情報取得部132は、ステップS401で取得された2以上の種類識別子のうち、j番目の種類識別子を削除する。
(ステップS406)レコメンド情報取得部132は、変数jをインクリメントする。その後、ステップS403に戻る。
(ステップS407)レコメンド情報取得部132は、1以上の種類識別子が存在するか否かを判別する。1以上の種類識別子が存在する場合はステップS408に進み、存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS408)レコメンド情報取得部132は、1以上の種類識別子で識別される1以上のポイントカードへの参加を勧めるレコメンド情報を取得する。
(ステップS409)レコメンド情報送信部141は、ステップS408で取得されたレコメンド情報を送信する。取得されたレコメンド情報は、例えば、ステップS201で受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子宛てに送信されてもよい。その後、上位処理にリターンする。
図5は、ステップS205の登録処理を説明するフローチャートである。
(ステップS501)情報取得部133は、スポット識別子と対になる2以上の種類識別子をスポットポイントカード情報格納部112から取得する。
(ステップS502)情報取得部133は、変数kに初期値“1”をセットする。変数kとは、ステップS501で取得された2以上の種類識別子のうち、未選択の種類識別子を順番に選択していくための変数である。
(ステップS503)情報取得部133は、k番目の種類識別子があるか否かを判別する。k番目の種類識別子がある場合はステップS504に進み、ない場合はステップS507に進む。
(ステップS504)情報取得部133は、k番目の種類識別子が、ステップS204で受信されたユーザ識別子に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に格納されているか否かを判別する。k番目の種類識別子が、受信されたユーザ識別子に対応付けて格納されている場合はステップS505に進み、格納されていない場合はステップS506に進む。
(ステップS505)情報取得部133は、ステップS501で取得された2以上の種類識別子のうち、k番目の種類識別子を削除する。
(ステップS506)情報取得部133は、変数kをインクリメントする。その後、ステップS503に戻る。
(ステップS507)情報取得部133は、1以上の種類識別子が存在するか否かを判別する。1以上の種類識別子が存在する場合はステップS508に進み、存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS508)カード登録部134は、1以上の種類識別子を有するユーザポイントカード情報を構成する。
(ステップS509)カード登録部134は、ステップS507で構成されたユーザポイントカード情報を、ステップS204で受信されたユーザ識別子に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に蓄積する。その後、上位処理にリターンする。
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本例の情報システムは、情報処理装置1、および4以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、情報システムを運営する組織のサーバである。4以上の端末装置2のうち1つ(以下、端末装置2α)は、ユーザαの携帯端末である。4以上の端末装置2のうち他の1つ(以下、端末装置2β)は、ユーザβの携帯端末である。4以上の端末装置2のうちその他の1つ(以下、端末装置2X)は、店舗であるスポットXのレジ端末である。4以上の端末装置2のうちさらにその他の1つ(以下、端末装置2Y)は、駅であるスポットYの改札機である。
ユーザαは、Aポイントカード、Bカード、およびCポイントカードを保有している。ユーザβは、Aポイントカード、およびCポイントカードを保有している。
スポットXでは、Aポイントカード、Bカード、およびCポイントカードが利用可能である。スポットYでは、Bカード、およびCポイントカードが利用可能である。
端末装置2αの端末格納部21には、ユーザ識別子“α”が格納されている。端末装置2βの端末格納部21には、ユーザ識別子“β”と、サッカーのチケットのIDを示す外部情報“yyy”とが格納されている。また、端末装置2βの端末格納部21には、交通系電子マネーのアプリも格納されている。なお、本例におけるユーザ識別子は、メールアドレスまたは携帯電話番号である。
端末装置2Xの端末格納部21には、スポット識別子“X”が格納されている。端末装置2Yの端末格納部21には、スポット識別子“Y”が格納されている。なお、本例におけるスポット識別子は、例えば、(緯度,経度)等の位置情報である。
情報処理装置1のユーザポイントカード情報格納部111には、例えば、図6に示すように、ユーザ識別子“α”に対応付けて、3以上のユーザポイントカード情報が格納され、また、ユーザ識別子“β”に対応付けて、2以上のユーザポイントカード情報も格納されている。
図6は、ユーザポイントカード情報のデータ構造図である。ユーザポイントカード情報は、種類識別子、およびポイント情報などを有する。ユーザ識別子“α”に対応する3以上の各ユーザポイントカード情報には、ID(例えば“1”,“2”等)が対応付いている。例えば、ID“1”が対応付いたユーザポイントカード情報(以下、ユーザポイントカード情報1)は、種類識別子“A”、およびポイント情報“100ポイント”などを有する。同様に、ID“2”が対応付いたユーザポイントカード情報2は、種類識別子“B”、およびポイント情報“200ポイント”などを有する。また、ユーザポイントカード情報3は、種類識別子“C”、およびポイント情報“1000ポイント”などを有する。
ユーザ識別子“β”に対応する2以上の各ユーザポイントカード情報にも、IDが対応付いている。例えば、ID“1”が対応付いたユーザポイントカード情報1は、種類識別子“A”、およびポイント情報“50ポイント”などを有する。また、ユーザポイントカード情報2は、種類識別子“C”、およびポイント情報“1500ポイント”などを有する。
また、スポットポイントカード情報格納部112には、例えば、図7に示すように、スポット識別子“X”に対応付けて、3以上のスポットポイントカード情報が格納され、また、スポット識別子“Y”に対応付けて、2以上のスポットポイントカード情報も格納されている。
図7は、スポットポイントカード情報のデータ構造図である。スポットポイントカード情報は、種類識別子などを有する。スポット識別子“X”に対応する3以上の各スポットポイントカード情報には、IDが対応付いている。例えば、ID“1”が対応付いたスポットポイントカード情報(以下、スポットポイントカード情報1)は、種類識別子“A”などを有する。同様に、スポットポイントカード情報2は、種類識別子“B”などを有する。また、スポットポイントカード情報3は、種類識別子“C”などを有する。
スポット識別子“Y”に対応する2以上の各スポットポイントカード情報にも、IDが対応付いている。例えば、ID“1”が対応付いたスポットポイントカード情報1は、種類識別子“B”などを有する。また、スポットポイントカード情報2は、種類識別子“C”などを有する。
さらに、格納部11には、例えば、図8に示すような、2以上の第一対情報で構成された第一対応情報が格納されている。図8は、第一対情報のデータ構造図である。第一対情報は、種類識別子と条件情報との対である。第一対応情報を構成する2以上の各第一対情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。ID“1”~“5”に対応付いた第一対情報が、前述した第一対情報1~5である。
なお、格納部11には、例えば、前述したような、環境情報とポイントとの対応に関する第二対応情報(図示しない)や、前述したサッカーのチケットのID“yyy”や、前述したレコメンド情報群なども格納されている。
いま、ユーザαがスポットXで2000円の買い物をしたとする。スポットXの店員は、端末装置2Xの入力デバイスを介して金額情報“2000”円を入力する。
端末装置2Xにおいて、端末受付部22が上記金額情報を受け付け、端末処理部25は、端末装置2αからユーザ識別子“α”を取得する。そして、端末処理部25は、取得したユーザ識別子“α”と、端末格納部21に格納されているスポット識別子“X”と、受け付けられた金額情報“2000円”とを有するポイント付与命令“α,X,2000円”を構成し、端末送信部23は、構成されたポイント付与命令を情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受信部12が上記ポイント付与命令を受信し、ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令に応じてポイント付与処理を実行する。詳しくは、ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子“X”と対になる3つの種類識別子“A”~“C”に対応する5つの第一対情報1~5を格納部11から取得する。
ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子“X”と対になる種類識別子であり、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子“α”と対になる3つの種類識別子“A”~“C”を特定する。
ポイント付与部131は、特定された3つの種類識別子“A”~“C”で識別される3種類のポイントカードに対してポイントを付加する処理を実行する。詳しくは、まず、ポイント付与部131を構成する環境情報取得手段1313が、天気および時刻等の環境情報を外部の装置から取得する。ここでは、天気“雨天、”および時刻“19:00”が取得されたとする。
判断手段1311は、種類識別子“A”に対応する2つの第一対応情報1,3のうち、まず、第一対応情報1を構成する条件情報“1000円で1ポイント”を満たすか否かを判断し、金額情報が“2000円”であることから、肯定的な判断結果を取得する。次に、判断手段1311は、第一対応情報3を構成する条件情報“雨天の場合はポイント2倍”を満たすか否かを判断し、環境情報が“雨天”を含むことから、肯定的な判断結果を取得する。
ポイント付与手段1312は、条件情報“1000円で1ポイント”に関する判断結果が肯定的であることから、第二対応情報を用いて、付与ポイント数“2ポイント”を取得し、さらに、条件情報“雨天の場合はポイント2倍”に関する判断結果が肯定的であることから、上記付与ポイント数の2倍である付与ポイント数“4ポイント”を取得する。そして、ポイント付与手段1312は、ユーザ識別子“α”および種類識別子“A”に対応するポイント情報“100ポイント”に、こうして取得した付与ポイント数“4ポイント”を加算し、当該ポイント情報を“104ポイント”に更新する。
次に、判断手段1311は、種類識別子“B”に対応する3つの第一対応情報2,4のうち、まず、第一対応情報2を構成する条件情報“100円で1ポイント”を満たすか否かを判断し、金額情報が“2000円”であることから、肯定的な判断結果を取得する。次に、判断手段1311は、第一対応情報4を構成する条件情報“18時より前はポイント3倍,22時以降はポイント2倍”を満たすか否かを判断し、環境情報が時刻“19:00”を含むことから、否定的な判断結果を取得する。
ポイント付与手段1312は、条件情報“100円で1ポイント”に関する判断結果が肯定的であることから、第二対応情報を用いて、付与ポイント数“20ポイント”を取得し、ユーザ識別子“α”および種類識別子“B”に対応するポイント情報“200ポイント”に、取得した付与ポイント数“20ポイント”を加算し、当該ポイント情報を“220ポイント”に更新する。
次に、判断手段1311は、種類識別子“C”に対応する第一対応情報5を構成する条件情報“サッカーのチケットがあれば10ポイント”を満たすか否かを判断し、ポイント付与命令が何ら外部情報を有さないことから、否定的な判断結果を取得する。かかる判断結果を受け、ポイント付与手段1312は、ユーザ識別子“α”および種類識別子“C”に対応するポイント情報“1000ポイント”へのポイント加算を行わない。
こうして、ユーザαが2000円の買い物をしたことに応じて、ユーザαが保有する3種類のポイントカードのうち、Aポイントカードに4ポイントが、Bカートに20ポイントが、それぞれ付与される。
次に、レコメンド情報取得部132は、受信されたポイント付与命令“α,X,2000円”が有するスポット識別子“X”と対になる3つの種類識別子“A”~“C”をスポットポイントカード情報格納部112から取得する。そして、レコメンド情報取得部132は、取得した3つの各種類識別子“A”~“Cごとに、受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子“α”に当該種類識別子が対応付いているか否かを、ユーザポイントカード情報格納部111を参照することにより判断し、判断結果を取得する。
ここでは、ユーザ識別子“α”に3つの種類識別子“A”~“C”が対応付いているため、いずれの種類識別子に対しても、肯定的な判断結果が取得される。かかる判断結果を受け、レコメンド情報取得部132は、レコメンド情報の取得を行わない。
なお、ユーザβがスポットYを通過した場合の動作は、次のようになる。端末装置2Yにおいて、端末受付部22が、端末装置2βから運賃の金額情報“200円”を受け付け、端末処理部25は、端末装置2βからユーザ識別子“β”と外部情報“yyy”を取得する。そして、端末処理部25は、取得したユーザ識別子“β”と、端末格納部21に格納されているスポット識別子“Y”と、受け付けられた金額情報“200円”と、取得した外部情報“yyy”とを有するポイント付与命令“β,Y,200円,yyy”を構成し、端末送信部23は、構成されたポイント付与命令を情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受信部12が上記ポイント付与命令を受信し、ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令に応じてポイント付与処理を実行する。詳しくは、ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子“Y”と対になる2つの種類識別子“B”,“C”に対応する3つの第一対情報2,4,5を格納部11から取得する。
ポイント付与部131は、受信されたポイント付与命令が有するスポット識別子“Y”と対になる種類識別子であり、当該ポイント付与命令が有するユーザ識別子“β”と対になる1つの種類識別子“C”を特定する。
ポイント付与部131は、特定された種類識別子“C”で識別されるポイントカードに対してポイントを付加する処理を実行する。より詳しくは、まず、ポイント付与部131を構成する環境情報取得手段1313が、天気および時刻等の環境情報を外部の装置から取得する。ここでは、天気“晴天、”および時刻“17:00”が取得されたとする。
判断手段1311は、種類識別子“C”に対応する第一対応情報5を構成する条件情報““サッカーのチケットがあれば10ポイント”を満たすか否かを判断し、ポイント付与命令が外部情報“yyy”を有することから、肯定的な判断結果を取得する。
ポイント付与手段1312は、上記判断結果を受け、付与ポイント数“10”を取得して、ユーザ識別子“β”および種類識別子“C”に対応するポイント情報“1500ポイント”に、取得した付与ポイント数“10ポイント”を加算し、当該ポイント情報を“1510ポイント”に更新する。
こうして、ユーザβがスポットYを通過したことに応じて、ユーザβが保有する2種類のポイントカードのうち、Cポイントカードに10ポイントが付与される。
次に、レコメンド情報取得部132は、受信されたポイント付与命令“β,Y,200円,yyy”が有するスポット識別子“Y”と対になる2つの種類識別子“B”,“C”をスポットポイントカード情報格納部112から取得する。そして、レコメンド情報取得部132は、取得した2つの各種類識別子“B”,“Cごとに、受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子“β”に当該種類識別子が対応付いているか否かを、ユーザポイントカード情報格納部111を参照することにより判断し、判断結果を取得する。
ここでは、ユーザ識別子“β”に2つの種類識別子“A”,“C”が対応付いているため、種類識別子“B”に対して否定的な判断結果が取得される一方、種類識別子“C”に対して肯定的な判断結果が取得される。かかる判断結果を受け、レコメンド情報取得部132は、否定的な判断結果に対応する種類識別子“B”で識別されるポイントカードへの参加を勧めるコメンド情報“Bカードの登録をお勧めします。”を格納部11から取得する。
レコメンド情報送信部141は、取得されたレコメンド情報を、受信されたポイント付与命令が有するユーザ識別子“β”宛てに送信する。
端末装置2βにおいて、端末受信部24が上記レコメンド情報を受信し、端末出力部26は、受信されたレコメンド情報を、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力する。こうして、端末装置2βのディスプレイに、文字列「Bカードの登録をお勧めします。」が表示され、スピーカからその音声も出力される。
ユーザβが、端末装置2βの入力デバイスを介して登録の指示を入力すると、端末装置2βにおいて、端末受付部22が当該指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示を情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受信部12が上記指示を受信し、カード登録部134は、上記の否定的な判断結果に対応する種類識別子“B”を有するユーザポイントカード情報(例えば、“B,0ポイント”)を構成する。なお、かかるユーザポイントカード情報を構成するポイント情報は、必ずしも“0ポイント”でなくてもよい。
カード登録部134は、こうして構成されたユーザポイントカード情報を、受信されたユーザ識別子“β”に対応付けてユーザポイントカード情報格納部111に蓄積する。
これによって、ユーザポイントカード情報格納部111には、ユーザ識別子“β”に対応付けて、3番目のユーザポイントカード情報“B,0ポイント”(ユーザポイントカード情報3)が、さらに格納される。
なお、2以上の種類識別子に対して否定的な判断結果が取得された場合は、2以上のユーザポイントカード情報3,4等が構成され、ユーザ識別子“β”に対応付けて、ユーザポイントカード情報格納部111に蓄積される。こうして、2以上のポイントカードの一括登録が実現される。
なお、本実施の形態において、ポイントは、通常、1以上の各ユーザごとに、当該ユーザのスポットでの買い物またはスポットへの来訪に応じて、当該ユーザに付与されるものであり、例えば、当該ユーザ以外の1または2以上のユーザの当該スポットに対する動向は、当該ユーザへのポイントの付与には無関係であったが、かかる動向をも加味して、当該ユーザへのポイント付与を行ってもよい。なお、動向とは、例えば、当該ユーザ以外の1以上のユーザの、当該スポットでの買い物、または当該スポットへの来訪であるが、当該スポットに対する位置であってもよい。
詳しくは、例えば、処理部13が、スポット内を撮影するカメラからの画像を用いて、予め決められた時刻に当該スポットに居る当該ユーザ以外のユーザの数を取得し、ポイント付与手段1321は、取得されたユーザ数を用いて、当該ユーザに付与するポイント数を決定してもよい。例えば、格納部11に、条件情報として、ユーザ数とポイント数との対の集合が格納されており、ポイント付与手段1321は、取得されたユーザ数と対になるポイント数を取得し、付与してもよい。または、条件情報として、ユーザ数をパラメータとする減少関数が格納されており、ポイント付与手段1321は、取得されたユーザ数を減少関数に代入することにより算出されるポイント数を付与してもよい。これによって、当該スポットに居る当該ユーザ以外のユーザの数が少ないほど、多くのポイントが当該ユーザに付与される結果、スポットへの来訪者数の増加が図られる。
また、カメラによる過去の画像が格納部11に格納されており、処理部13は、過去の画像と、カメラからの現在の画像とを用いて、当該スポットへの来訪者のうち当該ユーザが何番目であるかを示す順序情報を取得し、判断手段1311は、取得された順序情報を用いて、当該ユーザにポイントを付与するか否かを判断してもよい。例えば、格納部11に、条件情報“N番目のユーザにMポイントを付与する”(例えば、Mは1000の倍数、Nは5千ポイントなど)が格納されることで、少ない数のユーザに、大きな数のポイントが付与される結果となり、来訪者数の増加が図られる。
なお、ポイント付与手段1321は、取得された順序情報を用いて、当該ユーザに付与するポイント数を決定してもよい。例えば、格納部11に、条件情報として、順序情報をパラメータとする減少関数が格納されており、早く来たユーザほど、多くのポイントを付与することによって、早い時間におけるスポットへの来訪者数の増加が図られる。
または、当該スポットと、当該ユーザ以外の1または2以上のユーザとの位置関係に基づいて、当該ユーザにポイントが付与されてもよい。つまり、当該スポットと、当該ユーザ以外の1以上のユーザとの位置関係によって、当該ユーザにポイントが付与されたり付与されなかったり、または、付与されるポイント数が変化したりしてもよい。なお、当該スポットと、当該ユーザ以外の1以上のユーザとの位置関係によって、当該ユーザにポイントが付与されたり付与されなかったりすることは、当該ユーザへのポイント付与に関与するスポットが、かかる位置関係に応じて動的に変化することである、とってもよい。
例えば、格納部11に、かかる位置関係に関する条件情報“当該ユーザが、他のP人(Pは3以上の整数)のユーザを結ぶP角形の中に居る場合に、当該ユーザにQポイント(Qは、例えば10ポイント)を付与する”が格納され、受信部12は、当該ユーザの端末装置2から、ユーザ識別子と位置情報との組を受信し、当該ユーザ以外の1以上の各ユーザの端末装置2からも、同様の組を受信する。ポイント付与部131を構成する判断手段1311は、例えば、受信された2以上(例えば、“P+1”以上)の組を用いて、当該ユーザが他のP人のユーザを結ぶP角形の中に居るか否かを判断し、居ると判断された場合に、当該ユーザにQポイントを付与する。
または、位置関係に関する条件情報は、例えば、“当該ユーザから半径Rkm以内に他の1以上のユーザが居る場合に、当該ユーザにSポイントを付与する”等でもよく、上記のような位置関係に関する条件であれば、その内容は問わない。これにより、ポイント付与にゲーム的な要素が付加され、その結果、来訪者数の増加が図られる。
なお、上記のような、当該ユーザ以外の1以上のユーザの動向を加味したポイント付与は、当該ユーザが保有している2種類以上の各ポイントカードごとに行われることは好適である。例えば、受信部12は、当該ユーザの端末装置2から、ユーザ識別子と2以上の種類識別子との組を受信し、当該ユーザ以外の1以上の各ユーザの端末装置2からも、同様の組を受信する。ポイント付与部131は、受信された2以上の種類識別子ごとに、当該ユーザ以外の1以上のユーザの動向を加味したポイント付与を行う。
なお、例えば、ユーザポイントカード情報は、ユーザ情報をも含んでもよく、格納部11には、ユーザ情報に関する条件情報(ユーザ条件情報)が格納されてもよい。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、年齢、性別であるが、位置情報、履歴情報などでもよく、その種類は問わない。位置情報は、例えば、現在位置でもよいし、住所でもよい。履歴情報とは、ポイントカードに関する履歴を示す情報である。履歴情報は、例えば、ポイントの付与を受けた履歴、貯まったポイントで買い物をしたり特典を受け取ったりした履歴など、その種類は問わない。
年齢に関する条件情報は、例えば、“60歳未満は2ポイント、60歳以上は5ポイント”等であるが、その内容は問わない。ユーザ条件情報は、例えば、当該ユーザに関する条件情報でもよいし、当該ユーザを含む2以上のユーザに関する条件情報でもよい。前者の性別に関する条件情報は、例えば、“男性は1ポイント、女性は2ポイント”等であるが、その内容は問わない。
位置情報に関する条件情報は、例えば、当該ユーザを含む2以上のユーザの位置関係に関する条件情報でもよい。この種の条件情報は、例えば、前述したような位置関係に関する条件情報であるが、その内容は問わない。履歴情報に関する条件情報は、例えば、“S個以上のスポットを巡ると、Tポイント付与”(例えば、S=5,T=200等)などであるが、その内容は問わない。
さらに、条件情報は、ユーザ情報以外の内部情報に関する条件でもよい。内部情報とは、情報システム内の情報である。ユーザ情報以外の内部情報は、例えば、スポットポイントカード情報が有する期間情報であるが、その種類は問わない。期間情報に関する条件情報は、例えば、“○年○月○日0:00から1カ月間に限り、ポイントを付与する”等であるが、その内容は問わない。
以上、本実施の形態によれば、ユーザポイントカード情報格納部111に、ユーザを識別する1以上の各ユーザ識別子に対応付けて、各ユーザが保有するポイントカードに関する情報であり、ポイントカードの種類を識別する種類識別子を有する2以上のユーザポイントカード情報が格納され、スポットポイントカード情報格納部112には、スポットを識別する1以上の各スポット識別子に対応付けて、各スポットで利用可能なポイントカードに関する情報であり、種類識別子を有する2以上のスポットポイントカード情報が格納されており、情報処理装置1は、ユーザ識別子とスポット識別子とを有するポイント付与命令を受信し、ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応する2以上のポイントカードに対してポイントを付与する処理を行うことにより、適切にポイントを付与できる。
また、格納部11に、種類識別子に対応付けて、ポイントを付与する条件を示す条件情報が格納されており、情報処理装置1は、受信したポイント付与命令に対して、ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる種類識別子に対応付いている条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、条件を満たすと判断した場合に、条件情報と対になる種類識別子に対応し、ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応するポイントカードに対してポイントを付与する処理を行うことにより、条件情報を用いて適切にポイントを付与できる。
また、格納部11には、スポットポイントカード情報が有する種類識別子に対応付けて、ポイントを付与する条件を示す条件情報が格納されていることにより、情報処理装置1は、条件情報を用いて適切にポイントを付与できる。
また、ポイント付与命令は、外部情報を有し、条件情報が示す条件は、外部情報に関する条件をも含むことにより、情報処理装置1は、外部情報を用いて、適切にポイントを付与できる。
また、ポイント付与命令は、スポットでの購入に関する購入情報を含み、条件情報が示す条件は、購入情報に関する条件をも含むことにより、情報処理装置1は、購入情報を用いて、適切にポイントを付与できる。
また、情報処理装置1は、購入情報に応じて、異なるポイントを付与する処理を行うことにより、購入情報を用いて、適切にポイントを付与できる。
また、情報処理装置1は、購入情報が有する金額情報を用いて、付与するポイントを決定し、ポイントを付与する処理を行うことにより、購入金額に応じた、適切なポイントを付与できる。
また、条件情報が示す条件は、時刻に関する時刻情報に関する条件をも含むことにより、情報処理装置1は、時刻情報を用いて、適切にポイントを付与できる。
また、情報処理装置1は、ポイント付与命令が有するスポット識別子と対になる種類識別子であり、ポイント付与命令が有するユーザ識別子と対になっていない種類識別子を取得し、種類識別子で識別される種類のポイントカードへの参加を勧めるレコメンド情報を取得し、レコメンド情報を送信することにより、ユーザにポイントカードへの参加を提案できる。
また、情報処理装置1は、ユーザ識別子とスポット識別子とを受信し、受信したスポット識別子と対になる種類識別子であり、受信したユーザ識別子と対になっていない1以上の種類識別子を取得し、受信したユーザ識別子に対応付くユーザポイントカード情報であり、取得した1以上の種類識別子を有するユーザポイントカード情報をユーザポイントカード情報格納部111に蓄積することにより、複数のポイントカードを一括登録できる。
また、情報処理装置1は、ポイントを付与する処理を動的に変更することにより、動的に異なるポイントを適切に付与できる。
また、情報処理装置1は、環境に関する環境情報を取得し、環境情報に応じて、異なるポイントを付与する処理を行うことにより、環境情報に応じて、動的かつ適切にポイントを付与できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアを、例えば、ソフトウェアダウンロード等により又はCD-ROMなどの記録媒体に記録して、配布しても良い。
なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別する1以上の各ユーザ識別子に対応付けて、各ユーザが保有するポイントカードに関する情報であり、ポイントカードの種類を識別する種類識別子を有する2以上のユーザポイントカード情報が格納されるユーザポイントカード情報格納部111と、スポットを識別する1以上の各スポット識別子に対応付けて、各スポットで利用可能なポイントカードに関する情報であり、種類識別子を有する2以上のスポットポイントカード情報が格納されるスポットポイントカード情報格納部112とを具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、ユーザ識別子とスポット識別子とを有するポイント付与命令を受信する受信部12と、前記ポイント付与命令が有するスポット識別子に対応するポイントカードであり、前記ポイント付与命令が有するユーザ識別子に対応する2以上のポイントカードに対してポイントを付与する処理を行うポイント付与部131として機能させるためのプログラムである。
図9は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図9において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図10は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図10において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD-ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、端末装置2は、例えば、タブレット端末やスマートフォンやノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(受信部12、および送信部14など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。