JP4983182B2 - 来店促進キャンペーンシステム、携帯端末、来店証明書込装置及び来店促進キャンペーン方法 - Google Patents
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Description
また、商品のメーカーと商品の小売企業とが共同企画し、商品を特定の小売企業の店舗で購入した場合に応募できるといったキャンペーンを行う場合もある。この共同キャンペーンでは、消費者が店舗に設置された応募ハガキを入手し、この応募ハガキに購入した商品のコード、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードを記入して応募していた。
一方、商品のキャンペーンラベルにID番号をバーコードにしたものを印字しておき、このバーコードを読み取ることにより、消費者がキャンペーンへ応募できるようにする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、メーカーと小売企業との共同キャンペーンによれば、商品コードによる応募であるため正確な購買証明がとれなかった。そのため、一人の消費者が商品を1つだけ購入し、多数の応募ハガキを店舗から入手して商品コードを応募ハガキに記入して応募していたので、商品を一つしか購入しないのに多数の応募することが可能であるという問題があった。また、メーカーは特定の流通経路に流れる商品にのみシリアルナンバーやキャンペーン応募のためのQRコード等のバーコードを印刷することはできない。よって、応募ハガキのみ共同キャンペーンを行っている販売店から入手し、他の小売企業の店舗で購入した商品により応募することが可能であるという問題もあった。そこで、販売店において商品を購入した消費者に対して個別に応募ハガキやシリアルナンバーを渡すことによりこのような不正な応募を防ぐことも考えられるが、これは販売店にとって負担が大きく、手間がかかってしまうため、実現できない状況である。結局は、従来の共同キャンペーンでは、メーカーにも小売企業にも大きな効果をもたらすことはできなかった。
しかし、特許文献1の技術は、このような問題を解決するものではない。
請求項2の発明によれば、キャンペーン対象商品のシリアルナンバーを用いて、応募ポイントを付与することが可能となる。従って、実際にキャンペーン商品を購入した消費者のみがキャンペーンに応募できるため、商品の販売を促進することができる。
請求項3の発明によれば、キャンペーンへの応募時に携帯端末からキャンペーンサーバへ送信される来店証明書データには、店舗コード、来店履歴、来店回数が含まれるため、これまでのキャンペーンの応募において消費者がアンケートにより回答していた地域や購入場所などの質問に回答する必要がなく、メーカーにとっても確実に消費者の購入の動向を把握することが可能となる。
請求項4の発明によれば、来店頻度に応じて消費者がキャンペーンに応募できる回数を決めることができる。
請求項5の発明によれば、来店頻度の高い消費者には応募できる回数を増やして効果的に来店を促進したり、1日に加算できる応募可能回数を制限して不正な応募が行われないようにしたりすることが可能となる。
請求項6の発明によれば、特定の小売店や店舗への来店頻度の高い消費者には応募できる回数を増やすなどして、顧客の囲い込みを行うことが可能となる。
請求項7の発明によれば、携帯端末を来店証明書込装置にかざすのみで応募可能回数を加算することができ、消費者へ煩雑な操作をさせることがないため、消費者がキャンペーンに参加しやすくなり、より一層の来店の促進、商品の販売促進が可能になる。また、携帯端末として、電子マネー機能付きの携帯電話など、ICチップ搭載携帯電話を用いることも可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態による来店促進キャンペーンシステムの動作概要を示す図である。同図において、消費者は、携帯端末1を保有しており、商品のメーカーが保有するキャンペーンサーバ5と、インターネットや携帯電話網などからなるネットワークを介して通信する。携帯端末1としては、例えば、ICチップ搭載携帯電話が用いられる。商品の販売を行う小売店、例えば、スーパーやコンビニエンスストアなどの各店舗には、来店証明書込装置7が設置される。キャンペーン対象の商品には、メーカーによって個別のシリアルナンバーが付与される。このシリアルナンバーは、例えば、商品のパッケージの外観や内側などに印刷されたり、シールなどにより商品に貼付され、本実施の形態では、QR(Quick Response code)コードなどの二次元バーコードにより表される。
続いて、消費者は来店した店舗に設置されている来店証明書込装置7へ自分の携帯端末1をかざす。これにより来店証明書込装置7は、携帯端末1のICチップから、小売店へ来店したことを証明するための来店証明書と、キャンペーンへの応募可能回数のデータを読み取る。来店証明書には、店舗を特定する店舗コード、来店履歴、来店回数などの情報が含まれる。初回時は、来店証明書及び応募可能回数のデータが登録されていないため、携帯端末1のICチップへ新たに来店証明書のデータを書き込むとともに、1回の来店に対応した応募可能回数のデータを書き込む。2回目以降の来店であれば、自店舗への来店証明書データが格納されているか否かを判断し、格納されている場合は来店回数を1加算して来店証明書データを更新するとともに、来店回数に応じた応募可能回数を現在の応募可能回数に加算して来店可能回数データを更新する(ステップS2)。
また、二次元バーコードが用いられずに、キャンペーンサイトへのアクセス用URLまたはキャンペーンサーバ5のメールアドレス、シリアルナンバーが商品に直接、または、シールに設けられてあって、携帯端末1の入力部により直接入力する場合もある。
また、インストールするアプリケーション自体に、キャンペーサイトへのアクセス用URLやキャンペーンサーバ5のメールアドレスを持たせておき、上記処理を行うこともできる。
携帯端末1は、ICチップ搭載携帯電話などの可搬のコンピュータ端末であり、制御部11、入力部12、参加要求部13、ネットワーク通信部14、表示部15、記憶部16、コード読取部17、ICチップ読書部18、通信部19、ICチップ20、及び、処理部30を有している。携帯端末1が携帯電話である場合、さらに、受話器及び送話器、及び、これらを制御する音声処理部がさらに付加される(図示せず)。
図3は、来店促進キャンペーンシステムにおけるキャンペーンアプリダウンロード及び来店証明書取得手順のシーケンス図である。
まず、消費者はキャンペーン対象商品を購入すると、そのキャンペーン対象商品にパッケージ等に印刷されているキャンペーンサイトのURL(Universal Resource Locator)と、アクセス実行指示を入力部12により入力する。携帯端末1の参加要求部13は、入力されたURLを宛先としてキャンペーンサーバ5へアクセスするようネットワーク通信部14へ指示する(ステップS110)。ネットワーク通信部14は、消費者IDと、アクセス要求とをキャンペーンサーバ5へ送信する。消費者IDには、例えば、携帯端末1の端末固有番号、メールアドレスや、携帯端末1内のICチップ20の製造番号などを使用することができる。
なお、二次元バーコードまたはシリアルナンバーを携帯端末1へ入力し、キャンペーンサーバ5へアクセスしてシリアル認証し、認証された場合は、キャンペーンへ応募するために必要なポイントである応募ポイントを携帯端末1のICチップ20に保存し、来店証明を取得してキャンペーンに応募可能となったら、キャンペーンサーバ5にアクセスして来店証明、応募ポイント等の必要な情報を送信してキャンペーンに参加することができる。つまり、応募ポイントを携帯端末1のICチップ20内に保存することもできる。
小売店の店舗では、来店証明書込装置7がキャンペーン商品の陳列棚に設置されており、記憶部72内に記憶されているメディアデータが読み出されて出力部73により出力されている。このメディアデータは、例えば、キャンペーン商品や、来店証明書込装置7が設置されている棚に陳列されている商品の商品広告、キャンペーン実施中のお知らせなどである。
消費者は、携帯端末1のキャンペーンアプリを起動する。このとき、ICチップ20内に、来店証明書データが記憶されており、かつ、1回以上の応募可能回数を示す応募可能回数データが記憶されている場合に(ステップS210:YES)、キャンペーン応募メニューが表示されるようにする。消費者は、入力部12によりキャンペーン応募メニューを選択すると、コード読取部17によりキャンペーン対象商品についている二次元バーコードを読み取る。携帯端末1のコード解析部31は、コード読取部17により読み取られた二次元バーコードを解析し、キャンペーンサーバ5のURL(またはメールアドレス)と、シリアルナンバーを取得する。続いて、消費者は、入力部12によりパスワードと応募指示を入力する。携帯端末1の応募部32は、消費者IDと、ICチップ20から読み出した来店証明書データと、コード解析部31により取得したシリアルナンバーと、入力されたパスワードと、キャンペーン応募要求とを、取得したURL(またはメールアドレス)を宛先としてキャンペーンサーバ5へ送信する(ステップS220)。また、二次元バーコが用いられずに、URLまたはキャンペーンサーバのメールアドレス、シリアルナンバーが商品に直接、または、シールに設けられてあって、携帯端末1の入力部12で直接入力する場合もある。
商品Aを陳列している棚の来店証明書込装置7は、商品Aに割り付けられたX1〜X2番地に記憶されている来店証明書データ及び応募可能回数データのみを使用して上記処理を行う。このように、どの商品に対応して割り付けられた番地のデータを読み出すかは、設置される棚の商品に応じて、予め来店証明書込装置7に設定しておくものとする。そして、A商品のキャンペーンへ応募する際には、A商品用のキャンペーンアプリを起動することによって、A商品に割り付けられたX1〜X2番地のデータが読み出される。
これにより、消費者が参加したい商品キャンペーンのみに応募することが可能となり、また、小売店によってキャンペーン対象商品を変えることが可能となる。
また、図3のアプリダウンロード手順において、キャンペーンアプリをダウンロードするのみで参加情報を登録せず、図4のステップS220において、携帯端末1から消費者が入力した個人情報を送信することでもよい。この場合、ステップS230において、キャンペーンサーバ5の応募受付部56は、消費者の認証を行わず、シリアルナンバーの正当性のみを確認し、正当性が確認された場合に、個人情報をさらに含んだ応募情報を生成して記憶部52に書き込む。
また、消費者は携帯端末1のキャンペーンアプリケーションを起動させ、そのアプリケーションによって来店証明書データがICチップ20に登録されており、かつ、応募可能回数が0ではない場合のみ、購入した商品のシリアルナンバーと来店証明書のデータをキャンペーンサーバ5へ送信してキャンペーンへの応募が可能となる。従って、キャンペーン対象の商品を購入した消費者のうち、店舗に実施に来店した消費者のみがキャンペーンに応募できるため、来店促進及び販売促進に効果がある。
また、キャンペーンへの応募時に携帯端末1からキャンペーンサーバ5へ送信される来店証明書データには、店舗コード、来店履歴、来店回数を含んでいるため、これまでのキャンペーンの応募において消費者がアンケートにより回答していた地域や購入場所の質問に回答する必要がなく、メーカーにとっても確実に消費者の購入の動向を把握することが可能となる。
また、来店証明書データを利用することによって、様々なキャンペーンの形態をとることが可能となる。例えば、来店履歴や来店回数のデータを利用し、複数店舗に来店して来店証明書を取得すれば応募できるキャンペーンや、1週間毎日来店すれば応募できるキャンペーンなどのように、来店を促進する様々なキャンペーンを行うことができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
5…キャンペーンサーバ
7…来店証明書込装置
11、51、71…制御部
12…入力部
13…参加要求部
14…ネットワーク通信部
15…表示部
16、52、72…記憶部
17…コード読取部
18…ICチップ読書部
19、53、75…通信部
20…ICチップ
30…処理部
31…コード解析部
32…応募部
54…アプリ提供部
55…参加要求受付部
56…応募受付部
73…出力部
74…リーダライタ
76…更新部
Claims (10)
- 消費者の携帯端末と、小売店に設置された来店証明書込装置とからなる来店促進キャンペーンシステムであって、
前記来店証明書込装置は、
前記携帯端末が商品個別のシリアルナンバーによりキャンペーンサーバからシリアル認証を受けた後に、小売店へ来店したことを示す来店証明書データを前記携帯端末の備える来店証明記憶部へ書き込む更新部を備え、
前記携帯端末は、
前記来店証明書込装置により書き込まれた来店証明書データを記憶する来店証明記憶部と、
商品個別のシリアルナンバーの入力を受け、前記キャンペーンサーバへアクセスしてシリアル認証を受ける認証要求部と、
通信網を介して、前記来店証明記憶部内の来店証明書データと、消費者識別情報と、キャンペーン応募要求とを前記キャンペーンサーバへ送信する応募部とを備える、
ことを特徴とする来店促進キャンペーンシステム。 - 前記応募部は、入力された商品個別のシリアルナンバーのデータをさらに前記キャンペーンサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 前記来店証明書データは、小売店の店舗を識別する店舗コード、当該店舗への来店日時、及び、来店回数の情報を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の来店促進キャンペーンシステム。
- 前記来店証明記憶部は、キャンペーンに応募できる回数を示す応募可能回数データをさらに記憶し、
前記更新部は、前記携帯端末の備える来店証明記憶部から応募可能回数データをさらに読み出し、読み出した応募可能回数データの示す応募可能回数に所定の応募回数を加算し、この加算した結果の応募可能回数を示す応募可能回数データを当該来店証明記憶部へ書き込み、
前記応募部は、前記来店証明記憶部内の応募可能回数データにより示される応募可能回数以内のキャンペーン応募を許可する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 前記更新部は、前記携帯端末の備える来店証明記憶部から読み出した来店証明書データを参照し、来店頻度に関する所定の条件を満たしていると判断した場合に、前記応募可能回数データの示す応募可能回数に所定の応募可能回数を加算する、
ことを特徴とする請求項4に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 前記更新部は、所定の小売店または所定の小売店の店舗への来店頻度に応じて加算する応募可能回数を決定する、ことを特徴とする請求項5に記載の来店促進キャンペーンシステム。
- 前記携帯端末の来店証明記憶部は、非接触型ICチップであり、
前記来店証明書込装置は、ICチップリーダライタにより、前記携帯端末の備える前記非接触型ICチップ内のデータの読み書きを行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかの項に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 消費者の携帯端末と、小売店に設置された来店証明書込装置とからなる来店促進キャンペーンシステムにおける前記携帯端末であって、
前記来店証明書込装置により書き込まれた来店証明書データを記憶する来店証明記憶部と、
商品個別のシリアルナンバーの入力を受け、キャンペーンサーバへアクセスしてシリアル認証を受ける認証要求部と、
通信網を介して、前記来店証明記憶部内の来店証明書データと、キャンペーン応募要求とを前記キャンペーンサーバへ送信する応募部と、
を備え、
前記来店証明書データは、前記キャンペーンサーバからシリアル認証を受けた後に、前記来店証明書込装置により前記来店証明記憶部へ書き込まれる、
ことを特徴とする携帯端末。 - 消費者の携帯端末と、小売店に設置された来店証明書込装置とからなる来店促進キャンペーンシステムにおける前記来店証明書込装置であって、
前記携帯端末が商品個別のシリアルナンバーによりキャンペーンサーバからシリアル認証を受けた後に、前記携帯端末の備える来店証明記憶部から、キャンペーンに応募できる回数を示す応募可能回数データを読み出し、読み出した応募可能回数データの示す応募可能回数に所定の応募回数を加算し、この加算した結果の応募可能回数を示す応募可能回数データを前記携帯端末の備える来店証明記憶部へ書き込むとともに、小売店へ来店したことを示す来店証明書データを前記携帯端末の備える来店証明記憶部へ書き込む更新部
を備えることを特徴とする来店証明書込装置。 - 消費者の携帯端末と、小売店に設置された来店証明書込装置とからなる来店促進キャンペーンシステムに用いられる来店促進キャンペーン方法であって、
前記携帯端末において、
認証要求部が、商品個別のシリアルナンバーの入力を受け、キャンペーンサーバへアクセスしてシリアル認証を受け、
前記来店証明書込装置において、
前記携帯端末が前記キャンペーンサーバからシリアル認証を受けた後に、更新部が、小売店へ来店したことを示す来店証明書データを前記携帯端末の備える来店証明記憶部へ書き込み、
前記携帯端末において、
応募部が、通信網を介して、当該携帯端末が備える来店証明記憶部内の来店証明書データと、キャンペーン応募要求とをキャンペーンサーバへ送信する、
ことを特徴とする来店促進キャンペーン方法。
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