JP4858044B2 - 来店促進キャンペーンシステム、及び来店促進キャンペーン方法 - Google Patents
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Description
また、商品のメーカーと商品の小売企業とが共同企画し、商品を特定の小売企業の店舗で購入した場合に応募できるといったキャンペーンを行う場合もある。この共同キャンペーンでは、消費者が店舗に設置された応募ハガキを入手し、この応募ハガキに購入した商品のコード、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードを記入して応募していた。
一方、商品のキャンペーンラベルにID番号をバーコードにしたものを印字しておき、このバーコードを読み取ることにより、消費者がキャンペーンへ応募できるようにする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、メーカーと小売企業との共同キャンペーンによれば、商品コードによる応募であるため正確な購買証明がとれなかった。そのため、一人の消費者が商品を1つだけ購入し、多数の応募ハガキを店舗から入手して商品コードを応募ハガキに記入して応募していたので、商品を一つしか購入しないのに多数の応募することが可能であるという問題があった。また、メーカーは特定の流通経路に流れる商品にのみシリアルナンバーやキャンペーン応募のためのQRコード等のバーコードを印刷することはできない。よって、応募ハガキのみ共同キャンペーンを行っている販売店から入手し、他の小売企業の店舗で購入した商品により応募することが可能であるという問題もあった。そこで、販売店において商品を購入した消費者に対して個別に応募ハガキやシリアルナンバーを渡すことによりこのような不正な応募を防ぐことも考えられるが、これは販売店にとって負担が大きく、手間がかかってしまうため、実現できない状況である。結局は、従来の共同キャンペーンでは、メーカーにも小売企業にも大きな効果をもたらすことはできなかった。
しかし、特許文献1の技術は、このような問題を解決するものではない。
請求項2の発明によれば、消費者が実際に小売店や店舗へ来店した頻度によって応募ポイントが加算されるため、より効果的に小売店への来店を促進することが可能となる。また、インターネットに接続することなく、来店履歴を携帯端末に保存させることができるため、セキュリティを強化することができる。
請求項3の発明によれば、来店頻度の高い消費者には高いポイントを付与するため、効果的に顧客を囲い込んだり、1日に付与できるポイントを制限して不正にポイントを貯めることを防いだりすることが可能となる。
請求項4の発明によれば、携帯端末を小売店装置にかざすのみで応募ポイントを加算することができ、消費者へ煩雑な操作をさせることがないため、消費者がキャンペーンに参加しやすくなり、より一層の来店の促進、商品の販売促進が可能になる。また、携帯端末として、電子マネー機能付きの携帯電話など、ICチップ搭載携帯電話を用いることも可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態による来店促進キャンペーンシステムのブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。
同図において、消費者は、携帯端末1を保有しており、商品のメーカーが保有するキャンペーンサーバ5と、インターネットや携帯電話網などからなるネットワークNを介して接続される。また、商品の販売を行う小売店、例えば、スーパーやコンビニエンスストアなどの各店舗には、小売店装置7が設置されている。
図2は、来店促進キャンペーンシステムにおける応募ポイント付与手順のシーケンス図である。
まず、消費者はキャンペーン対象商品を購入すると、そのキャンペーン対象商品にパッケージ等に印刷されているキャンペーンサイトのURL(Universal Resource Locator)と、アクセス実行指示を入力部12により入力する。例えば、キャンペーン対象の商品に付いているQRコードをコード読取部17により読み取り、読み取ったQRコードに変換されているURL、シリアルナンバー等の情報を解析して、以下のような処理をすることができる。携帯端末1の参加要求部13は、入力されたURLを宛先としてキャンペーンサーバ5へアクセスするようネットワーク通信部14へ指示する(ステップS110)。ネットワーク通信部14は、消費者IDと、アクセス要求とをキャンペーンサーバ5へ送信する。消費者IDには、例えば、携帯端末1の「端末固有番号」や「メールアドレス」、携帯端末1内のICチップ20の製造番号などを使用することができる。
キャンペーンアプリが起動されると、消費者は、携帯端末1のコード読取部17によりキャンペーン対象商品についている二次元バーコードを読み取る。携帯端末1のコード解析部31は、コード読取部17により読み取られた二次元バーコードを解析し、キャンペーンサイトへアクセスするためのキャンペーンサーバ5のURLまたはキャンペーンサーバ5のメールアドレス、シリアルナンバーを取得する。また、二次元バーコードが用いられずに、キャンペーンサイトへのアクセス用URLまたはキャンペーンサーバ5のメールアドレス、シリアルナンバーが商品に直接、または、シールに設けられてあって、携帯端末1の入力部12で直接入力する場合もある。ポイント要求部32は、コード解析部31が取得したURLまたはメールアドレスを宛先として、コード解析部31が取得したシリアルナンバーを通知する(ステップS140)。
小売店の店舗では、小売店装置7がキャンペーン商品の陳列棚に設置されており、記憶部72内に記憶されているメディアデータが読み出されて出力部73により出力されている。このメディアデータは、例えば、キャンペーン商品や、小売店装置7が設置されている棚に陳列されている商品などの広告、キャンペーン実施中のお知らせなどである。
消費者は、携帯端末1のキャンペーンアプリを起動する。このとき、ICチップ20内に応募ポイントデータが記憶されている場合に、キャンペーン応募メニューが表示されるようにする。消費者は、入力部12によりキャンペーン応募メニューを選択し、パスワードと応募指示を入力する。携帯端末1の応募部34は、消費者IDと、入力されたパスワードと、ICチップ20から読み出した応募ポイントデータと、キャンペーン応募要求とをキャンペーンサーバ5へ送信する(ステップS310)。キャンペーンサーバ5の応募受付部57は、受信した消費者ID及びパスワードの組が記憶部52内の応募情報に登録されているかにより消費者の認証を行う。認証された場合、応募受付部57は、受信した消費者IDと、応募ポイントデータにより示される応募ポイントで応募可能な口数と、応募日時の情報を含んだ応募情報を生成して記憶部52に書き込む(ステップS320)。例えば、1口応募するために5ポイントが必要であり、応募ポイントが12ポイントであれば、応募に使用するポイント数は10ポイント、応募口数は2口となる。
商品Aを陳列している棚の小売店装置7は、商品Aに割り付けられたX1〜X2番地に記憶されている応募ポイントデータ、来店ポイント付与設定値データ、来店履歴データのみを使用して上記処理を行う。このように、どの商品に対応して割り付けられた番地のデータを読み出すかは、設置される棚の商品に応じて、予め小売店装置7に設定しておくものとする。そして、A商品のキャンペーンへ応募する際には、A商品用のキャンペーンアプリを起動することによって、A商品に割り付けられたX1〜X2番地のデータが読み出される。
これにより、消費者が参加したい商品キャンペーンのみに応募することが可能となり、また、小売店によってキャンペーン対象商品を変えることが可能となる。
また、従来、メーカーは店舗に来店して商品を多く購入してくれる優良顧客に特典を提供することができなかった。しかし、本実施の形態では、消費者が保有する携帯端末を利用して応募ポイントを貯めるとともに、来店履歴の情報を保存するようにしたので、この来店履歴を利用して優良顧客に対して特別なインセンティブを提供することが可能となる。
また、今までは、メーカーと小売店とのタイアップ(共同)キャンペーンを行っても、実際にはあまり効果を得ることはできなかった。しかし、本実施の形態では、消費者が自身の携帯端末を店舗に持って行き、小売店装置にかざすことで応募ポイントを加算するようにしたため、小売店に煩雑な手間をかけることなく、来客を効果的に促進することができ、小売店側にとっても大きなメリットを期待することができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
5…キャンペーンサーバ
7…小売店装置
11、51、71…制御部
12…入力部
13…参加要求部
14…ネットワーク通信部
15…表示部
16、52、72…記憶部
17…コード読取部
18…ICチップ読書部
19、53、75…通信部
20…ICチップ
30…処理部
31…コード解析部
32…ポイント要求部
33…ポイント更新部
34…応募部
54…アプリ提供部
55…参加登録受付部
56…ポイント付与部
57…応募受付部
73…出力部
74…リーダライタ
76…ポイント加算部
77…履歴更新部
Claims (5)
- 消費者の携帯端末と、小売店に設置された小売店装置とからなる来店促進キャンペーンシステムであって、
前記小売店装置は、
前記携帯端末の備えるポイント記憶部から、商品のキャンペーンへ応募するために用いられるポイントの保持数を示す応募ポイントデータを読み出し、読み出した応募ポイントデータの示すポイント数に所定のポイント数を加算し、この加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータを前記携帯端末の備えるポイント記憶部に書き込むポイント加算部を備え、
前記携帯端末は、
応募ポイントデータを記憶するポイント記憶部と、
通信網を介して、消費者識別情報と、前記ポイント記憶部から読み出した応募ポイントデータと、キャンペーン応募要求とをキャンペーンサーバへ送信する応募部と、
前記応募部により送信したキャンペーン応募要求に対応して前記キャンペーンサーバから応募完了通知を受信した場合に、前記ポイント記憶部内の応募ポイントデータを、当該応募ポイントデータの示すポイント数からキャンペーンの応募に必要なポイント数を減算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換えるポイント更新部とを備え、
前記携帯端末において、
前記ポイント記憶部は、小売店への来店時に加算されるポイント数を示す来店ポイント付与設定値データをさらに記憶し、
各商品個別に付与されたシリアル番号を前記キャンペーンサーバへ通知するポイント要求部をさらに備え、
前記ポイント更新部は、前記ポイント要求部により送信したシリアル番号に対応してシリアル番号認証成功の通知を受信した場合に、前記ポイント記憶部内の応募ポイントデータを、当該応募ポイントデータの示すポイント数と、シリアル番号の通知に対応して与えられる所定のポイント数の購入ポイントとを加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換えるとともに、前記ポイント記憶部内の来店ポイント付与設定値データを、当該来店ポイント付与設定値データの示すポイント数と、所定のポイント数とを加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換え、
前記小売店装置において、
前記ポイント加算部は、前記携帯端末の備えるポイント記憶部から応募ポイントデータ及び来店ポイント付与設定値データを読み出し、読み出した応募ポイントデータの示すポイント数に、読み出した来店ポイント付与設定値データの示すポイント数を加算し、この加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータを前記携帯端末の備えるポイント記憶部へ書き込むとともに、当該ポイント記憶部内の来店ポイント付与設定値データをクリアする、
ことを特徴とする来店促進キャンペーンシステム。 - 前記携帯端末において、
前記ポイント記憶部は、小売店への来店履歴を示す来店履歴データをさらに記憶し、
前記小売店装置において、
前記携帯端末の備えるポイント記憶部に来店履歴データを書き込む履歴更新部をさらに備え、
前記ポイント更新部は、前記携帯端末の備えるポイント記憶部から来店履歴データを読み出し、読み出した来店履歴データを参照して、来店頻度に関する所定の条件を満たしていると判断した場合に、前記応募ポイントデータの示すポイント数に所定のポイント数を加算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 前記ポイント更新部は、所定の小売店への来店頻度に応じて応募ポイントに加算するポイント数を決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の来店促進キャンペーンシステム。
- 前記携帯端末のポイント記憶部は、非接触型ICチップであり、
前記小売店装置は、ICチップリーダライタにより、前記携帯端末の備える前記非接触型ICチップ内のデータの読み書きを行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の来店促進キャンペーンシステム。 - 消費者の携帯端末と、小売店に設置された小売店装置とからなる来店促進キャンペーンシステムに用いられる来店促進キャンペーン方法であって、
前記小売店装置において、
ポイント加算部が、前記携帯端末の備えるポイント記憶部から、商品のキャンペーンへ応募するために用いられるポイントの保持数を示す応募ポイントデータを読み出し、読み出した応募ポイントデータの示すポイント数に所定のポイント数を加算し、この加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータを前記携帯端末の備えるポイント記憶部に書き込み、
前記携帯端末において、
応募部が、通信網を介して、消費者識別情報と、前記ポイント記憶部から読み出した応募ポイントデータと、キャンペーン応募要求とをキャンペーンサーバへ送信し、
ポイント更新部が、前記応募部により送信したキャンペーン応募要求に対応して前記キャンペーンサーバから応募完了通知を受信した場合に、前記ポイント記憶部内の応募ポイントデータを、当該応募ポイントデータの示すポイント数からキャンペーンの応募に必要なポイント数を減算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換え、
前記携帯端末において、
前記ポイント記憶部は、小売店への来店時に加算されるポイント数を示す来店ポイント付与設定値データをさらに記憶し、
ポイント要求部が、各商品個別に付与されたシリアル番号を前記キャンペーンサーバへ通知し、
前記ポイント更新部が、前記ポイント要求部により送信したシリアル番号に対応してシリアル番号認証成功の通知を受信した場合に、前記ポイント記憶部内の応募ポイントデータを、当該応募ポイントデータの示すポイント数と、シリアル番号の通知に対応して与えられる所定のポイント数の購入ポイントとを加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換えるとともに、前記ポイント記憶部内の来店ポイント付与設定値データを、当該来店ポイント付与設定値データの示すポイント数と、所定のポイント数とを加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータに書き換え、
前記小売店装置において、
前記ポイント加算部は、前記携帯端末の備えるポイント記憶部から応募ポイントデータ及び来店ポイント付与設定値データを読み出し、読み出した応募ポイントデータの示すポイント数に、読み出した来店ポイント付与設定値データの示すポイント数を加算し、この加算した結果のポイント数を示す応募ポイントデータを前記携帯端末の備えるポイント記憶部へ書き込むとともに、当該ポイント記憶部内の来店ポイント付与設定値データをクリアする、
ことを特徴とする来店促進キャンペーン方法。
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