JP6892948B1 - 電極及び電気化学セル - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立可能な電極及び電気化学セルを提供する。【解決手段】アルカリ形燃料電池10は、カソード12、アノード14、及び電解質16を備える。カソード12は、電子伝導性を有するカソード触媒粒子21と、カソード触媒粒子21が担持されたカソード担体粒子22と、LDH粒子23とを含む。触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子の平均粒径の比は、5.3以上50以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、電極及び電気化学セルに関する。
特許文献1では、水酸化物イオンをキャリアとする電気化学セルの1種である金属空気電池に用いられる空気極に触媒粒子及び層状複水酸化物(LDH:Layered Double Hydroxide)粒子を含有させることが提案されている。
特許文献1では、空気極にLDHを含有させることによって空気極の反応抵抗を低減させられるため、空気極特性を向上できるとされている。
国際公開第2016/147720号
ところで、燃料電池の電極での反応抵抗を低減することに加えて、燃料電池の起動及び停止に伴う耐久劣化を抑制することが求められている。電極の反応抵抗を低減させるためには触媒粒子を微粒化した高活性触媒を用いることが知られているが、耐久性を向上させるためにはLDH粒子と触媒粒子との接触を維持することが重要である。
しかしながら、微粒化した触媒粒子を用いると、触媒粒子に対してLDH粒子が過剰に大きくなりやすいため、触媒粒子がLDH粒子から外れやすく、イオン伝導ネットワークが崩れやすい。よって、電極の反応抵抗低減と耐久性向上の両立には余地が残されている。
このことは、燃料電池に限らず、水酸化物イオンをキャリアとする電気化学セル(例えば、電解セル、金属空気電池など)に用いられる電極において共通する。
本発明は、電極の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立可能な電極及び電気化学セルを提供することを目的とする。
本発明に係る電極は、水酸化物イオンをキャリアとする電気化学セルに用いられる電極であって、電子伝導性を有する触媒粒子と、触媒が担持された担体粒子と、層状複水酸化物粒子とを含む。触媒粒子の平均粒径に対する層状複水酸化物粒子の平均粒径の比は、5.3以上50以下である。
本発明によれば、電極の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立可能な電極及び電気化学セルを提供することができる。
アルカリ形燃料電池の構成を模式的に示す断面図 カソードの構成を示す平面図 アノードの構成を示す平面図
(アルカリ形燃料電池10の構成)
以下、水酸化物イオンをキャリアとする電気化学セルの一例として、アルカリ形燃料電池(AFC)10の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係るアルカリ形燃料電池10の構成を示す断面図である。
アルカリ形燃料電池10は、カソード12、アノード14、及び電解質16を備える。アルカリ形燃料電池10は、下記の電気化学反応式に基づいて、比較的低温(例えば、50℃〜250℃)で発電する。ただし、下記の電気化学反応式では、燃料の一例としてメタノールが用いられている。
・カソード12: 3/2O+3HO+6e→6OH
・アノード14: CHOH+6OH→6e+CO+5H
・全体 : CHOH+3/2O→CO+2H
(カソード12)
カソード12は、一般的に空気極と呼ばれる陽極である。カソード12は、本発明に係る「電極」の一例である。カソード12は、電解質16に接合される。カソード12及び電解質16は、電解質/電極接合体を構成する。
カソード12には、アルカリ形燃料電池10の発電中、酸化剤供給手段13を介して、酸素(O)を含む酸化剤が供給される。酸化剤としては、空気を用いるのが好ましく、空気は加湿されていることがより好ましい。カソード12は、内部に酸化剤を拡散可能な多孔質体である。カソード12の気孔率は特に制限されない。
図2は、カソード12の表面を拡大した平面図である。
カソード12は、電子伝導性を有するカソード触媒粒子21(「触媒粒子」の一例)と、カソード触媒粒子21を担持するカソード担体粒子22(「担体粒子」の一例)と、水酸化物イオン伝導性を有する層状複水酸化物(LDH:Layered Double Hydroxide)粒子23とを含む。
カソード触媒粒子21は、カソード担体粒子22に担持される。カソード触媒粒子21は、AFCに使用される公知のカソード触媒粒子であればよく、特に限定されない。例えば、カソード触媒粒子21としては、白金族元素(Ru、Rh、Pd、Ir、Pt)、鉄族元素(Fe、Co、Ni)等の第8〜10族元素(IUPAC形式での周期表において第8〜10族に属する元素)、Cu、Ag、Au等の第11族元素(IUPAC形式での周期表において第11族に属する元素)、ロジウムフタロシアニン、テトラフェニルポルフィリン、Coサレン、Niサレン(サレン=N,N’−ビス(サリチリデン)エチレンジアミン)、銀硝酸塩、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
カソード担体粒子22は、導電性を有する材料であればよく特に限定されないが、電子伝導のネットワークをより高めることで電極性能は向上するため、電子伝導性の高い材料であることがより好ましく、特にカーボン材料が好ましい。また、電子を介した電極での電気化学反応はカソード触媒粒子21の表面で起こるため、カソード担体粒子22としてカーボン材料を用い、カソード触媒粒子21と一体化した形態で用いることが特に好ましい。カソード触媒粒子21は、カソード担体粒子22の表面に一部が食い込んでいることが好ましい。
カーボン材料は、多孔質構造を有していてもよいし、多孔質構造を有していなくてもよい。多孔質構造を有するカーボン材料としては、メソポーラスカーボンなどが挙げられる。多孔質構造を有していないカーボン材料としては、グラファイト、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ及びカーボンファイバーなどを挙げることができる。なお、カソード12におけるカソード触媒粒子22の担持量は特に限定されないが、好ましくは0.05〜10mg/cm、より好ましくは、0.05〜5mg/cmである。
LDH粒子23を構成するLDHは、M2+ 1−x3+ (OH)n−x/n・mHO(式中、M2+は2価の陽イオン、M3+は3価の陽イオンであり、An−はn価の陰イオン、nは1以上の整数、xは0.1〜0.4、mは水のモル数を意味する任意の整数である)の一般式で示される基本組成を有する。M2+の例としてはMg2+、Ca2+、Sr2+、Ni2+、Co2+、Fe2+、Mn2+、及びZn2+が挙げられ、M3+の例としては、Al3+、Fe3+、Ti3+、Y3+、Ce3+、Mo3+、及びCr3+が挙げられ、Anの例としてはCO 2−及びOHが挙げられる。M2+及びM3+としては、それぞれ1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
LDHは、複数の水酸化物基本層と、これら複数の水酸化物基本層間に介在する中間層とから構成される。中間層は、陰イオン及びHOで構成される。水酸化物基本層は、例えば金属MがNi、Al、Tiの場合には、Ni、Al、Ti及びOH基を含む。以下、LDHの水酸化物基本層がNi、Al、Ti及びOH基を含む場合について説明する。
LDH中のNiはニッケルイオンの形態を採りうる。LDH中のニッケルイオンは典型的にはNi2+であると考えられるが、Ni3+等の他の価数もありうるため、特に限定されない。LDH中のAlはアルミニウムイオンの形態を採りうる。LDH中のアルミニウムイオンは典型的にはAl3+であると考えられるが、他の価数もありうるため、特に限定されない。LDH中のTiはチタンイオンの形態を採りうる。LDH中のチタンイオンは典型的にはTi4+であると考えられるが、Ti3+等の他の価数もありうるため、特に限定されない。水酸化物基本層は、Ni、Al、Ti及びOH基を主要構成要素として含むのが好ましいが、他の元素ないしイオンを含んでいてもよいし、不可避不純物を含んでいてもよい。不可避不純物は、製法上不可避的に混入されうる任意元素であり、例えば原料や基材に由来してLDH中に混入しうる。
LDHの中間層は、陰イオン及びHOで構成される。陰イオンは1価以上の陰イオン、好ましくは1価又は2価のイオンである。好ましくは、LDH中の陰イオンはOH及び/又はCO 2−を含む。
上記のとおり、Ni、Al及びTiの価数は必ずしも定かではないため、LDHを一般式で厳密に特定することは非実際的又は不可能である。仮に水酸化物基本層が主としてNi2+、Al3+、Ti4+及びOH基で構成されるものと想定した場合、LDHは、一般式:Ni2+ 1−x−yAl3+ Ti4+ (OH)n− (x+2y)/n・mHO(式中、An−はn価の陰イオン、nは1以上の整数、好ましくは1又は2であり、0<x<1、好ましくは0.01≦x≦0.5、0<y<1、好ましくは0.01≦y≦0.5、0<x+y<1、mは0以上、典型的には0を超える又は1以上の実数である)なる基本組成で表すことができる。もっとも、上記一般式はあくまで「基本組成」と解されるべきであり、Ni2+、Al3+、Ti4+等の元素がLDHの基本的特性を損なわない程度に他の元素又はイオン(同じ元素の他の価数の元素又はイオンや製法上不可避的に混入されうる元素又はイオンを含む)で置き換え可能なものとして解されるべきである。
ここで、カソード触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比は、5.3以上50以下である。これによって、カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させることができる。
具体的には、カソード触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を5.3以上とすることによって、カソード触媒粒子21と接触しないLDH粒子23が生じることを抑制できるため、カソード12の反応抵抗を低減させることができる。また、カソード触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を50以下とすることによって、カソード触媒粒子21を微粒化させて触媒活性を高めることができる。その結果、カソード12の反応抵抗を低減させることができる。
また、カソード触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を50以下とすることによって、LDH粒子23がカソード触媒粒子21に対して過剰に大きくなることを抑制できる。これにより、カソード触媒粒子21とLDH粒子23との接点数を多くすることができるため、アルカリ形燃料電池10の起動及び停止に伴う熱応力がかかることによっていくつかの接点が外れたとしても、LDH粒子23間の接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることを抑制できる。その結果、カソード12の耐久性を向上させることができる。
カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させるという観点から、カソード触媒粒子21に対するLDH粒子23の粒径比は、7以上40以下が好ましく、10以上30以下がより好ましい。
カソード触媒粒子21の平均粒径は、カソード12の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において任意に選択した10個のカソード触媒粒子21それぞれの円相当径を算術平均した値である。カソード触媒粒子21の円相当径とは、観察画像上において、1個のカソード触媒粒子21と同じ面積を有する円の直径である。カソード触媒粒子21の平均粒径は特に制限されないが、カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から2.0nm以上10nm以下が好ましく、2.5nm以上10nm以下がより好ましく、3.0nm以上10nm以下が特に好ましい。
LDH粒子23の平均粒径は、カソード12の表面を極低加速フィールドエミッション走査型電子顕微鏡(ZEISS社製、型式ULTRA55)で50,000−300,000倍に拡大した画像において任意に選択した10個のLDH粒子23それぞれの最大フェレー径を算術平均した値である。LDH粒子23の最大フェレー径とは、観察画像上において、LDH粒子23を挟む2本の平行接線間の最大距離である。LDH粒子23の平均粒径は特に制限されないが、カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から10nm以上200nm以下であることが好ましい。
また、カソード担体粒子22の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比は、0.4以上3.9以下であることが好ましい。これによって、カソード12の反応抵抗をより低減させるとともに耐久性をより向上させることができる。
具体的には、カソード担体粒子22の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を0.4以上とすることによって、カソード担体粒子22と接触しないLDH粒子23が生じることを抑制できるため、カソード12の反応抵抗を低減させることができる。
また、カソード担体粒子22の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を3.9以下とすることによって、LDH粒子23がカソード担体粒子22に対して過剰に大きくなることを抑制できる。これにより、カソード担体粒子22とLDH粒子23との接点数を多くすることができるため、アルカリ形燃料電池10の起動及び停止に伴う熱応力がかかることによっていくつかの接点が外れたとしても、LDH粒子23間の接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることをより抑制できる。その結果、カソード12の耐久性をより向上させることができる。
カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させるという観点から、カソード担体粒子22に対するLDH粒子23の粒径比は、0.6以上3.5以下がより好ましく、0.8以上3以下が特に好ましい。
カソード担体粒子22の平均粒径は、カソード12の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において任意に選択した10個のカソード担体粒子22それぞれの円相当径を算術平均した値である。カソード担体粒子22の円相当径とは、観察画像上において、1個のカソード担体粒子22と同じ面積を有する円の直径である。カソード担体粒子22の平均粒径は特に制限されないが、カソード12の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から30以上100nm以下であることが好ましい。
また、カソード触媒粒子21及びカソード担体粒子22の合計面積に対するLDH粒子23の合計面積の比は特に制限されず、例えば0.2以上2.0以下とすることができる。
カソード触媒粒子21、カソード担体粒子22及びLDH粒子23それぞれの面積は、カソード12の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において観察される各粒子の全平面積を足した値である。
(アノード14)
アノード14は、一般的に燃料極と呼ばれる陰極である。アノード14は、本発明に係る「電極」の一例である。アノード14は、電解質16に接合される。アノード14及び電解質16は、電解質/電極接合体を構成する。
アノード14には、アルカリ形燃料電池10の発電中、燃料供給手段15を介して、水素原子(H)を含む燃料が供給される。アノード14は、内部に燃料を拡散可能な多孔質体である。アノード14の気孔率は特に制限されない。
水素原子を含む燃料は、アノード14において水酸化物イオン(OH)と反応可能な燃料化合物を含んでいればよく、液体燃料及び気体燃料のいずれの形態であってもよい。
燃料化合物としては、例えば、(i)ヒドラジン(NHNH)、水加ヒドラジン(NHNH・HO)、炭酸ヒドラジン((NHNHCO)、硫酸ヒドラジン(NHNH・HSO)、モノメチルヒドラジン(CHNHNH)、ジメチルヒドラジン((CHNNH、CHNHNHCH)、及びカルボンヒドラジド((NHNHCO)等のヒドラジン類、(ii)尿素(NHCONH)、(iii)アンモニア(NH)、(iv)イミダゾール、1,3,5−トリアジン、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール等の複素環類化合物、(v)ヒドロキシルアミン(NHOH)、硫酸ヒドロキシルアミン(NHOH・HSO)等のヒドロキシルアミン類、及びこれらの組合せが挙げられる。これらの燃料化合物のうち炭素を含まない化合物(すなわち、ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、アンモニア、ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン等)は、一酸化炭素による触媒被毒の問題が無いため特に好適である。
燃料化合物は、そのまま燃料として用いてもよいが、水及び/又はアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコール等)に溶解させた溶液として用いてもよい。例えば、上記燃料化合物のうち、ヒドラジン、水化ヒドラジン、モノメチルヒドラジン及びジメチルヒドラジンは液体であるので、そのまま液体燃料として使用可能である。また、炭酸ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、カルボンヒドラジド、尿素、イミダゾール、及び3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、及び硫酸ヒドロキシルアミンは固体であるが水に可溶である。1,3,5−トリアジン及びヒドロキシルアミンは固体であるがアルコールに可溶である。アンモニアは気体であるが水に可溶である。このように、固体の燃料化合物は、水又はアルコールに溶解させて液体燃料として使用可能である。燃料化合物を水及び/又はアルコールに溶解させて用いる場合、溶液中の燃料化合物の濃度は、例えば30〜99.9重量%であり、好ましくは66〜99.9重量%である。
また、メタノール、エタノール等のアルコール類やエーテル類を含む炭化水素系液体燃料、メタン等の炭化水素系ガス、或いは純水素などは、そのまま燃料として用いることができる。特に、本実施形態に係るアルカリ形燃料電池10に用いられる燃料としては、メタノールが好適である。メタノールは、気体状態、液体状態、及び、気液混合状態のいずれであってもよい。
図3は、アノード14の表面を拡大した平面図である。
アノード14は、電子伝導性を有するアノード触媒粒子41(「触媒粒子」の一例)と、アノード触媒粒子41が担持されるアノード担体粒子42(「担体粒子」の一例)と、水酸化物イオン伝導性を有するLDH粒子43とを含む。
アノード触媒粒子41は、アノード担体粒子42に担持される。アノード触媒粒子41は、AFCに使用される公知のアノード触媒粒子であればよく、特に限定されない。例えば、アノード触媒粒子41としては、Pt、Ni、Co、Ag、Fe、Ru、Sn、Pd、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
アノード担体粒子42は、導電性を有する材料であればよく特に限定されないが、電子伝導のネットワークをより高めることで電極性能は向上するため、電子伝導性の高い材料であることがより好ましく、特にカーボン材料が好ましい。また、電子を介した電極での電気化学反応はアノード触媒粒子41の表面で起こるため、アノード触媒粒子41を担持するアノード担体粒子42としてカーボン材料を用い、アノード触媒粒子41と一体化した形態で用いることが特に好ましい。アノード触媒粒子41は、アノード担体粒子42の表面に一部が食い込んでいることが好ましい。
カーボン材料は、多孔質構造を有していてもよいし、多孔質構造を有していなくてもよい。アノード14におけるアノード触媒粒子41の担持量は特に限定されないが、好ましくは0.05〜10mg/cm、より好ましくは、0.05〜5mg/cmである。
LDH粒子43を構成するLDHは、カソード12のLDH粒子23を構成するLDHと同様のものを用いることができる。ただし、LDH粒子43を構成するLDHの組成は、カソード12のLDH粒子23を構成するLDHと同じであってもよいし異なっていてもよい。
ここで、アノード触媒粒子41の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比は、5.3以上50以下である。これによって、アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させることができる。
具体的には、アノード触媒粒子41の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比を5.3以上とすることによって、アノード触媒粒子41と接触しないLDH粒子43が生じることを抑制できるため、アノード14の反応抵抗を低減させることができる。また、アノード触媒粒子41の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比を50以下とすることによって、アノード触媒粒子41を微粒化させて触媒活性を高めることができる。その結果、アノード14の反応抵抗を低減させることができる。
また、アノード触媒粒子41の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比を50以下とすることによって、LDH粒子43がアノード触媒粒子41に対して過剰に大きくなることを抑制できる。これにより、アノード触媒粒子41とLDH粒子43との接点数を多くすることができるため、アルカリ形燃料電池10の起動及び停止に伴う熱応力がかかることによっていくつかの接点が外れたとしても、LDH粒子23間の接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることを抑制できる。その結果、アノード14の耐久性を向上させることができる。
アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させるという観点から、アノード触媒粒子41に対するLDH粒子43の粒径比は、7以上40以下が好ましく、10以上30以下がより好ましい。
アノード触媒粒子41の平均粒径は、アノード14の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において任意に選択した10個のアノード触媒粒子41それぞれの円相当径を算術平均した値である。アノード触媒粒子41の円相当径とは、観察画像上において、1個のアノード触媒粒子41と同じ面積を有する円の直径である。アノード触媒粒子41の平均粒径は特に制限されないが、アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から2.0nm以上10nm以下とすることが好ましく、2.5nm以上10nm以下がより好ましく、3.0nm以上10nm以下が特に好ましい。
LDH粒子43の平均粒径は、アノード14の表面を極低加速フィールドエミッション走査型電子顕微鏡(ZEISS社製、型式ULTRA55)で50,000−300,000倍に拡大した画像において、任意に選択した10個のLDH粒子43それぞれの最大フェレー径の算術平均値である。LDH粒子43の最大フェレー径とは、観察画像上において、LDH粒子43を挟む2本の平行接線間の最大距離である。LDH粒子43の平均粒径は特に制限されないが、アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から10nm以上200nm以下であることが好ましい。
また、アノード担体粒子42の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比は、0.4以上3.9以下であることが好ましい。
これによって、アノード14の反応抵抗をより低減させるとともに耐久性をより向上させることができる。
具体的には、アノード担体粒子42の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比を0.4以上とすることによって、アノード担体粒子42と接触しないLDH粒子43が生じることを抑制できるため、アノード14の反応抵抗を低減させることができる。
また、アノード担体粒子42の平均粒径に対するLDH粒子43の平均粒径の比を3.9以下とすることによって、LDH粒子43がアノード担体粒子42に対して過剰に大きくなることを抑制できる。これにより、アノード担体粒子42とLDH粒子43との接点数を多くすることができるため、アルカリ形燃料電池10の起動及び停止に伴う熱応力がかかることによっていくつかの接点が外れたとしても、LDH粒子23間の接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることをより抑制できる。その結果、アノード14の耐久性をより向上させることができる。
アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立させるという観点から、アノード担体粒子42に対するLDH粒子43の粒径比は、0.6以上3.5以下がより好ましく、0.8以上3以下が特に好ましい。
アノード担体粒子42の平均粒径は、アノード14の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において任意に選択した10個のアノード担体粒子42それぞれの円相当径を算術平均した値である。アノード担体粒子42の円相当径とは、観察画像上において、1個のアノード担体粒子42と同じ面積を有する円の直径である。アノード担体粒子42の平均粒径は特に制限されないが、アノード14の反応抵抗低減と耐久性向上とを両立するという観点から30以上100nm以下であることが好ましい。
また、アノード触媒粒子41及びアノード担体粒子42の合計面積に対するLDH粒子43の合計面積の比は特に制限されず、例えば0.2以上2.0以下とすることができる。
アノード触媒粒子41、アノード担体粒子42及びLDH粒子43それぞれの面積は、アノード14の表面を透過電子顕微鏡装置(日立ハイテクノロジーズ社製、型式HT7830)で400,000倍に拡大した画像において観察される各粒子の全平面積を足した値である。
(電解質16)
電解質16は、カソード12とアノード14との間に配置される。電解質16は、カソード12及びアノード14のそれぞれに接続される。電解質16は、膜状、層状、或いは、シート状に形成される。
電解質16は、水酸化物イオン伝導性を有する電解質材料を含有する。電解質16は、所望により樹脂バインダなどを含有していてもよい。電解質材料としては、上述したLDHが好適であるが、これに限られない。電解質16における電解質材料の含有量は特に制限されないが、例えば25体積%以上90体積%以下とすることができる。
なお、電解質16は、電解質材料が多孔質基材の空隙に充填された構成を有していてもよい。
(アルカリ形燃料電池10の製造方法)
次に、アルカリ形燃料電池10の製造方法の一例について説明する。
まず、金型一軸プレスや冷間等方圧加圧(CIP)などの公知の手法で電解質材料を圧粉成形することによって電解質16を形成する。
次に、以下の第1工程、第2工程、第3工程、及び第4工程を経てカソード12を形成する。
まず、第1工程において、カソード触媒粒子21が担持されたカソード担体粒子22を準備する。
次に、第2工程において、カソード担体粒子22に層状複水酸化物の前駆体を共沈法によって担持させる。詳細には、まず、中間層を構成する陰イオンを含む水溶液を準備し、この水溶液中にカソード触媒粒子21を担持するカソード担体粒子22の粉末を投入する。この水溶液に対して、水酸化物基本層を構成する2価金属イオン及び3価金属イオンを含む金属塩水溶液を滴下し、さらに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は尿素などを滴下する。そして、この混合水溶液をろ過して洗浄することによって、カソード触媒粒子21と層状複水酸化物の前駆体とが担持されたカソード担体粒子22の粉末が得られる。
次に、第3工程において、層状複水酸化物の前駆体に対して水熱合成を行うことによって、カソード担体粒子22に担持された層状複水酸化物の前駆体からLDH粒子23を生成する。
詳細には、第2工程によって得られた、カソード触媒粒子21と層状複水酸化物の前駆体とが担持されたカソード担体粒子22の粉末を尿素水溶液に投入して水熱合成を行う。この際、水熱合成の温度、尿素濃度、時間を調整することによって、カソード触媒粒子21の平均粒径に対するLDH粒子23の平均粒径の比を制御することができる。例えば、具体的には、水熱合成温度を低くし、尿素濃度を低くし、合成時間を長くすると生成するLDHの粒成長が促進されることから、粒径比は大きくなり、水熱合成温度を高くし、尿素濃度を高くし、合成時間短くすると生成するLDHの核発生が促進させることで微粒のLDHを生成させることができるため粒径比は小さくなる。
なお、水熱合成温度は、例えば、20〜200℃とすることができ、好ましくは50℃〜180℃であり、さらに好ましくは100℃〜150℃である。また、水熱合成時間は、1時間以上とすることができ、好ましくは2時間以上、さらに好ましくは5時間以上である。
第4工程では、第3工程によって得られた水熱合成生成物にバインダを混合させる。詳細には、まず、第3工程によって得られた水熱合成生成物をろ過及び洗浄し、窒素雰囲気で乾燥させる。次に、乾燥後の材料を粉砕機などによって解砕することによって得た粉末とバインダ(例えば、PVDFなど)とを混合することによってカソード用スラリーを形成する。
そして、このカソード用スラリーを電解質16の一方の主面に塗布し、熱処理することによってカソード12が形成される。
アノード14は、上述したカソード12と実質的に同様の方法によって調製したアノード用スラリーを電解質16の他方の主面に塗布し、熱処理することによって形成される。
以上により、アルカリ形燃料電池10が完成する。
(実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
[変形例1]
上記実施形態では、本発明に係る電解質/電極接合体を適用した電気化学セルの一例として、水酸化物イオンをキャリアとするアルカリ形燃料電池について説明したが、本発明に係る電極は、種々の電気化学セルに適用可能である。電気化学セルとは、化学エネルギーを電気エネルギーに変えるための装置、或いは、電気エネルギーを化学エネルギーに変えるための装置であって、一対の電極と電解質とを備えるものの総称である。電気化学セルとしては、例えば、二次電池(ニッケル亜鉛二次電池、亜鉛空気二次電池など)、水蒸気から水素と酸素を生成する電解セルなどが挙げられる。
[変形例2]
上記実施形態では、本発明に係る電極の構成をカソード12及びアノード14それぞれに適用することとしたが、これに限られない。本発明に係る電極の構成は、カソード12及びアノード14のうち一方のみに適用されていてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、電極における触媒粒子の平均粒径に対するLDH粒子の平均粒径の比が耐久性に与える影響について検証する。ただし、本発明は以下に説明する実施例には限定されない。
(アルカリ形燃料電池の作製)
サンプルNo.1〜10に係るアルカリ形燃料電池を次の通り作製した。
まず、LDH粉末(平均粒径0.85μm)を一軸プレス(成形圧:500kgf/cm)した後、冷間等方圧加圧(Cold Isostatic Pressing; CIP)装置で3000kgf/cmに加圧することにより電解質(緻密体ペレット)を形成した。
次に、カソード触媒粒子としてのPt粒子とカソード担体粒子としてのカーボン粒子とを含むカソード触媒担持担体としてPt/C粉末を準備した。表1に示すとおり、Pt粒子及びカーボン粒子それぞれの平均粒径はサンプルごとに変更した。
次に、LDHの中間層を構成する陰イオンを含む水溶液を準備し、この水溶液中にPt/C粉末を投入した。
次に、水溶液に対して、LDHの水酸化物基本層を構成する2価金属イオン及び3価金属イオンを含む水溶液(例えば、硝酸ニッケル水溶液)を滴下し、さらに水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを滴下し、Pt/C粉末表面にLDH前駆体を形成させた。
次に、この混合水溶液をろ過して洗浄することによって、Pt粒子とLDHの前駆体とが担持されたカーボン粒子の粉末を得た。
次に、Pt粒子とLDHの前駆体とが担持されたカーボン粒子の粉末を2価金属イオン及び3価金属イオンを含む水溶液(例えば、硝酸鉄水溶液)に投入し、さらに尿素を添加し、水熱合成(90〜150℃、1〜24時間)を行った。この際、水熱合成の温度、尿素濃度、時間を調整することによって、表1に示すとおり、Pt粒子の平均粒径に対するLDH粒子の平均粒径の比を制御した。
次に、水熱合成生成物をろ過及び洗浄して窒素雰囲気で乾燥させた後、乾燥後の材料を粉砕機で解砕した粉末とバインダとしてのPVDFとを混合してカソード用スラリーを調製した。
次に、カソード用スラリーを電解質の一方の主面に塗布し、熱処理することによってカソードを形成した。
続いて、アノード触媒担持担体としてのPt−Ru/C(Pt−Ru担持量54wt%(田中貴金属工業(株)社製TEC61E54)と、バインダとしてのPVDF粉末とを準備した。
次に、アノード触媒:PVDF粉末:水の重量比が9wt%:0.9wt%:90wt%となるように混合してアノードペーストを調製した。
次に、電解質の他方の面にアノードペーストを印刷してアノードを形成した。
次に、N雰囲気中において180℃で4時間熱処理した。
(アルカリ形燃料電池の熱サイクル試験)
まず、アノード側に30℃の加湿水素を供給し、かつ、カソード側に30℃の加湿空気を供給しながら、外部ヒータによってアルカリ形燃料電池を80℃まで昇温した。
次に、アノード側に50℃の加湿水素を供給し、かつ、カソード側に50℃の加湿空気を供給しながら、100mA/cmでの定電流発電試験を実施し、得られた電圧値(V)から初期出力密度(mW/cm)を算出した。
続いて、アノード側に30℃の加湿水素を供給し、かつ、カソード側に30℃の加湿空気を供給しながら、アルカリ形燃料電池を80℃から30℃まで3分で降温させる工程と、アルカリ形燃料電池を30℃から80℃まで3分で昇温させる工程とを1サイクルとして500サイクル繰り返した。
次に、アノード側に50℃の加湿水素を供給し、かつ、カソード側に50℃の加湿空気を供給しながら、100mA/cmでの定電流発電試験を実施し、得られた電圧値(V)から熱サイクル後出力密度(mW/cm)を算出した。
各サンプルについて、初期出力密度から熱サイクル後出力密度を引いた値で初期出力密度を割ることによって劣化率を算出した。算出結果は表1に示す通りであった。表1では、劣化率が1%未満である場合を◎と評価し、劣化率が1%以上2%未満である場合を〇と評価し、劣化率が2%以上である場合を×と評価した。
Figure 0006892948
表1に示すように、サンプルNo.1,10では劣化率が5%以上であった。このような結果に至ったのは、熱サイクルに伴う熱応力がカソードにかかったことによって、LDH粒子からカソード触媒粒子が外れてしまったからである。
一方、カソード触媒粒子の平均粒径に対するLDH粒子の平均粒径の比を5.3以上50以下としたサンプルNo.2〜9では劣化率を2%未満に抑えることができた。このような結果が得られたのは、LDH粒子とカソード触媒粒子との接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることを抑制できたからである。
さらに、カソード担体粒子の平均粒径に対するLDH粒子の平均粒径の比を0.4以上3.9以下としたサンプルNo.3〜9では劣化率を1%未満に抑えることができた。このような結果が得られたのは、LDH粒子とカソード担体粒子との接点数を確保することでイオン伝導ネットワークが崩れることをより抑制できたからである。
なお、本実施例ではカソードにおける反応抵抗低減と耐久性向上とについての検証結果について説明したが、アノードにおいても同様の検証結果が得られている。
10 アルカリ形燃料電池
12 カソード
21 カソード触媒
22 カソード担体
23 LDH粒子
14 アノード
41 アノード触媒
42 アノード担体
43 LDH粒子
16 電解質

Claims (7)

  1. 水酸化物イオンをキャリアとする電気化学セルに用いられる電極であって、
    電子伝導性を有する触媒粒子と、
    前記触媒粒子が担持された電子伝導性を有する担体粒子と、
    層状複水酸化物粒子と、
    を含み、
    前記触媒粒子の平均粒径に対する前記層状複水酸化物粒子の平均粒径の比は、5.3以上50以下である、
    電極。
  2. 前記担体粒子の平均粒径に対する前記層状複水酸化物粒子の平均粒径の比は、0.4以上3.9以下である、
    請求項1に記載の電極。
  3. 前記層状複水酸化物粒子の平均粒径は、10nm以上200nm以下である、
    請求項1又は2に記載の電極。
  4. 前記触媒粒子の平均粒径は、2.0nm以上10nm以下である、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電極。
  5. 前記担体粒子の平均粒径は、30nm以上100nm以下である、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の電極。
  6. 電極の表面を透過電子顕微鏡で400,000倍に拡大した画像において、前記触媒粒子及び前記担体粒子の合計面積に対する前記層状複水酸化物粒子の合計面積の比は、0.2以上2.0以下である、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の電極。
  7. アノードと、
    カソードと、
    前記アノード及び前記カソードの間に配置される電解質と、
    を備え、
    前記アノード及び前記カソードの少なくとも一方は、請求項1乃至6のいずれかに記載の電極である、
    電気化学セル。
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