JP6890505B2 - カウンターの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カウンターの取付構造に関する。
浴室を構成する部品を予め工場で製造して、施工現場で各部品を組み立てて浴室を構築する浴室ユニットは、工期を短縮でき、且つ、品質を一定に保つことができるため、広く普及している。浴室ユニットでは、浴槽に隣接して設けられる洗い場に、水栓やカウンター等が設けられている(特許文献1)。
特許文献1の浴室ユニットには、洗い場の幅より狭いカウンターが設けられている。一般にカウンターは軽量部材で構成されるため、特許文献1のように、一つの壁面のみで支持可能である。しかし、使用時には、湯水を溜めた洗面器が置かれたり、使用者によりカウンターの鉛直方向下向きの荷重が掛けられる場合がある。そのため、洗い場の幅方向の全長に亘ってカウンターを設け、カウンターを2つの壁面で支持したり、床側でカウンターを支持する構成が採用されている。
また、浴室ユニットは、設置場所に応じて複数種類のサイズが設定されている。この他、一般的に、戸建住宅と集合住宅とでは、浴室ユニットの設置場所のモジュールが異なる。そのため、戸建住宅用の浴室ユニットと集合住宅用の浴室ユニットとでは、洗い場等の寸法が異なる。
上述のように、洗い場の寸法が異なる浴室ユニットにカウンターを設ける場合、各種寸法の浴室ユニットに応じて複数種類のカウンター部材を準備する方法がある。しかし、各種浴室ユニット毎に専用のカウンター部材を準備すると製造コストが高くなるため、寸法が異なる浴室ユニットであっても使用する部品を共用したい。複数種類の浴室ユニットにおいてカウンター部材を共用部品とする場合、洗い場の幅が小さい浴室ユニットに合わせてカウンター部材の幅が設定され、洗い場の幅が大きい浴室ユニットでは、カウンター部材と壁面との間に隙間が生じる。そこで、従来の浴室ユニットでは、カウンター部材と壁面との間の隙間にスペーサを設ける場合がある。
特許第5276617号公報
一般に、浴室ユニットは平面視矩形であり、浴室の内側隅部を構成する壁部同士は直交する方向に取り付けられる。しかし、施工現場で隅部の壁部同士を直角に取り付けることは難しく、隅部の壁部同士の角度が僅かにずれて90度前後となる場合がある。一方、カウンター部材及びスペーサは、浴室の隅部の角度が90度であることを前提に設計されている。そのため、施工時、浴室の隅部の壁部同士の角度が直角でない場合、カウンター部材及びスペーサをそれぞれ浴室の壁に沿って設置すると、カウンター部材とスペーサとの間に不均一な隙間が生じる。美観及びスペーサの機能上、カウンター部材の幅方向の端部と、カウンター部材に隣接するスペーサの端部とは隙間なく配置されることが好ましい。そのため、施工現場での浴室ユニットのカウンターの仕上げに手間を要していた。
上記事情を踏まえ、本発明は、施工者の技能レベルに関わらず容易に浴室ユニットのカウンター部材及びスペーサを取り付け、且つ容易に高品質に仕上げることができるカウンターの取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係るカウンターの取付構造は、カウンター部材と、前記カウンター部材の幅方向に隣接して設けられるスペーサと、少なくとも前記スペーサを支持する支持部材と、を備え、前記スペーサと前記支持部材との当接部であって前記スペーサの奥行き方向の先端から壁面側の端部までの間に設けた支点を中心に前記スペーサが前記カウンター部材に対して平面視で相対回動するように構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、支持部材とスペーサとの間に位置する支点を中心に、スペーサがカウンター部材に対して相対回動するように構成されている。このため、スペーサを支持部材に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサをカウンター部材に対して隙間なく当接させることができる。したがって、壁部同士の隅部の角度が直角でない場合でも、スペーサをカウンター部材に対して隙間なく当接させることができ、容易に高品質に仕上げることができる。
本発明に係るカウンターの取付構造では、前記支点は、前記カウンター部材の奥行方向の中間部に相当する位置に位置してもよい。
この発明によれば、施工現場において、内側隅部を構成する壁部同士の角度が90度より大きい場合も90度未満の場合も、スペーサを支持部材に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサをカウンター部材に対して隙間なく当接させることができる。
本発明に係るカウンターの取付構造では、前記支持部材に突起を有し、前記突起と前記スペーサとの当接部が前記支点となってもよい。
この発明によれば、支持部材に有する突起とスペーサとの当接部が支点となってスペーサが支持部材に対して回動可能に構成されているため、スペーサを支持部材の突起に向かって押し込むと、突起とスペーサとの当接部が支点となってスペーサを容易に相対回動させることができる。
本発明に係るカウンターの取付構造では、前記スペーサが前記支持部材に対して奥行方向へ移動することを規制する移動規制部が前記支持部材と前記スペーサとの間に設けられていてもよい。
この発明によれば、移動規制部により、スペーサが支持部材に対して奥行方向へ移動することが規制されるため、スペーサが支点を中心に支持部材に対して回動する時に、スペーサが奥行方向に移動することがない。したがって、支点を中心にスペーサを支持部材に対して安定して回動させることができる。
本発明によれば、施工者の技能レベルに関わらず容易に浴室ユニットのカウンター部材及びスペーサを取り付け、且つ容易に仕上げることができるカウンターの取付構造を提供できる。
本発明の第1実施形態の浴室ユニットの一部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の浴室ユニットの一部を示す上面図である。 本発明の第1実施形態の浴室ユニットのカウンター部分の正面図である。 本発明の第1実施形態のカウンター部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態の第1支持部材及びカウンター部材の断面図である。 本発明の第1実施形態の第1ブラケット及び第1支持部材の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2ブラケット、第2係止部材、及びステーの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のステーの構造を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2支持部材及びカウンター部材の断面図である。 本発明の第1実施形態のスペーサを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るカウンターの取付構造を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の浴室ユニットのカウンター部分の正面図であり、浴槽の一部を破断して示す図である。 本発明の第3実施形態のスペーサの底面を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態のステーの上面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るカウンターの取付構造について説明する。図1は、本実施形態の浴室ユニット100の一部を示す斜視図である。図2は、本実施形態の浴室ユニット100の一部を示す上面図であり、図2の(a)は(b)の領域Aの拡大図である。図3は、浴室ユニット100のカウンター部分の正面図である。図4は、本実施形態のカウンター部材3の斜視図である。図5は、本実施形態の第1支持部材21及びカウンター部材3の断面図である。図6は、本実施形態の第1ブラケット8及び第1支持部材21の分解斜視図である。図7は、本実施形態の第2ブラケット8、第2支持部材22、及びステー6の分解斜視図である。図8は、本実施形態のステー6の構造を示す斜視図である。図9は、本実施形態の第2支持部材22及びカウンター部材3の断面図である。図10は、本実施形態のスペーサ4を示す斜視図である。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
浴室ユニット100は、建物の躯体内にフレームとパネルとを用いて、床、壁、天井及び浴槽等を組み立てて設置される。浴室ユニット100内に形成される浴室には外枠形状が平面視で略長方形の浴槽101と、平面視略矩形であり、浴槽101と壁との間の床部を構成する洗い場102と、が設けられている。浴槽101の洗い場102との境界部分となる端部には、浴槽101の側面を覆うエプロン105(図12参照)が設けられ、洗い場102と浴槽101とは、エプロン105を介して接続されている。洗い場102及び浴槽101の外縁から壁部が立設されている。
本実施形態では、浴室ユニット100の壁部のうち、シャワー109や水栓110が設けられた壁を第1壁部103と称し、第1壁部103に直交し、浴槽101のエプロン105と対向する壁を第2壁部104と称する。また、浴槽101のエプロン105の前面は、第1壁部103と直交して配置され、第2壁部104と間隔をあけて対向している。
以下の説明において、第1壁部103の壁面に沿った水平方向を幅方向、幅方向に直交する水平方向を奥行方向とする。奥行方向のうち第1壁部103に近接する方向を奥行方向の奥側とし、第1壁部103と離間する方向を奥行方向の手前側とする。幅方向のうち、第2壁部104に対して浴槽101のエプロン105が配置されている側を幅方向の浴槽側とし、浴槽101のエプロン105に対して第2壁部104が配置されている側を幅方向の第2壁部側と記載する。
また、以下の説明では、特に断らない限り、各部材が第1壁部103、第2壁部104、または浴槽101のエプロン105に取り付けられた姿勢について説明する。
本実施形態に係るカウンターの取付構造1は、第1壁部103に設けられる浴室カウンター(カウンター)の取付構造である。浴室カウンターの取付構造1は、支持部材2と、カウンター部材3と、スペーサ4とを備える。
図1及び図2(b)に示すように、カウンター部材3は、長尺に形成され、長辺が第1壁部103に沿い、短辺が第2壁部104およびエプロン105の前面に沿って配置されている。
図3から図5に示すように、カウンター部材3は、上側に配置される天板31と、下側に配置される底板32と、を有する。天板31および底板32は、それぞれ樹脂材料により形成されている。カウンター部材3は、天板31と底板32とが接合されて構成されている。カウンター部材3は、奥行方向の奥側の縁部が幅方向に直線状に形成され、幅方向の両側(浴槽側、第2壁部側)の縁部がそれぞれ奥行方向に直線状に形成されている。
天板31の天面部311は、物品の載置面となる。天面部311は物品を載置可能な程度に略水平に形成されているが、第1壁部103側から洗い場102に臨む手前側の縁部312に向けて緩やかな水勾配を有する。図2(b)に示すように、天面部311の奥行方向の手前側の縁部312は、幅方向の一方側から他方側(浴槽側から第2壁部側)に向かって次第に奥行方向の手前側に突出するように、平面視S字形状に緩やかな曲線状に形成されている。
図5に示すように、天板31は、奥行方向の手前側の縁部312から下側に延びて、底板32の奥行方向の手前側の端部321と接合されている。底板32には、端部321から奥側に連設され、下側に突出する手掛け部322が形成されている。
図5に示すように、底板32の手掛け部322よりも奥側は、カウンター部材3の奥行方向の奥側の下端部324に向かって緩やかに湾曲する湾曲面323が形成されている。カウンター部材3の下端部324には、下端係合部325が形成されている。下端係合部325は、下側に突出するように形成され、下端面326が幅方向に長尺な長方形の水平面を有する。
図4に示すように、カウンター部材3の奥行方向の奥側の後板部35は、略平板状に形成されている。図5に示すように、後板部35は、下端係合部325の奥行方向奥側の端部から鉛直方向上側に延設され、天板31の奥行方向奥側の端部と接合されている。
図4及び図5に示すように、後板部35は、上側被係止部33と、複数の規制突出部36とを有する。上側被係止部33は、後板部35の上端部に設けられている。上側被係止部33は、上部が天面部311の奥行方向の奥側の端部315からさらに奥側に延設され、後板部35の上端部351よりも奥側に離間した位置で、上部の奥側端部が鉛直下方に延び、後板部35の上端部351と対向する係止片331を有する。図4に示すように、上側被係止部33は、カウンター部材3の幅方向の略全域に形成されている。
図4に示すように、規制突出部36は、後板部35の幅方向に複数設けられている。本実施形態では、同じ形状を有する3つの規制突出部36が後板部35の幅方向に等間隔で設けられている。規制突出部36は、後板部35の高さ方向の中間部において、後板部35から奥側に突出して形成されている。
図3及び図4に示すように、カウンター部材3は、幅方向の両端部に、第1側面部341と第2側面部342とを有している。第1側面部341は、天面部311の幅方向の一方側(第2壁部側)の縁部から下側に延びて形成されている。第2側面部342は、天面部311の幅方向の他方側(浴槽側)の縁部から下側に延びて形成されている。
天板31及び底板32の内部には、上下方向に延びる板状の複数のリブや、これらのリブの間やリブに連続して設けられた補強板などが適宜設けられている。これらのリブや補強板などによって天板31及び底板32は所定の強度を有する。
支持部材2は、第1壁部103に設けられる第1支持部材21と、第2壁部104側に設けられる第2支持部材22とを有する。支持部材21,22は、ブラケット5,8と、ステー6と、係止部材7,9と、を備えている。
図6に第1支持部材21の第1ブラケット8及び第1係止部材9を斜視図で示す。第1ブラケット8は第1壁部103に固定される長尺な板状部材である。図6では、長尺方向の一部を省略して記載している。第1支持部材21の第1ブラケット8は、板状部81と、下支持部83と、上支持部84とを備える。
板状部81は、幅方向に長尺な長方形状の平板であり、奥行方向の奥側に配置される面は、略全域に渡って第1壁部103と当接する平面となる。第1ブラケット8には、固定具用孔82と、下支持部83と、上支持部84とが、第1係止部材9の数と取付位置に応じて複数設けられている。複数設けられる各固定具用孔82、下支持部83、上支持部84は、同一の形態である。なお、板状部81は、長尺な長方形状の平板に限定されず、第1係止部材9の数に応じて、固定具用孔82、下支持部83、上支持部84を備える複数の板状部を用い、第1係止部材9の取付位置に応じて各板状部を取り付ける構成であってもよい。
固定具用孔82は、板状部81の厚さ方向に貫通する孔である。本実施形態では、1つの第1係止部材9に対して複数の固定具用孔82が形成されている。具体的には、板状部81の上下方向の略中央部に2つの固定具用孔82が幅方向に並んで形成され、その下方に1つの固定具用孔82が形成されている。なお、固定具用孔82の位置は、第1係止部材9を取り付ける際に、ねじ等の固定具が係止部材9と干渉しない位置であればよい。また、固定具用孔82の数は、係止部材9を介してカウンター部材3が取付けられた状態での使用に耐え得る程度に、第1ブラケット8が第1壁部103に固定可能であればよい。したがって、固定具用孔82の位置及び数はこれに限定されない。
図6に示すように、下支持部83は、板状部81の下端部から奥行方向の手前側に水平方向に突出する支持平面830と、板状部81の下端部から下方に延出して設けられる補助支持部833とを有する。
下支持部83には、板状部81と支持平面830との境界部分に、2つの貫通孔832が幅方向に並んで形成されている。貫通孔832の縁部近傍であって支持平面830の奥行方向の略中央部の上面には、上方向に突出する突起831が設けられている。突起831は第1係止部材9が第1ブラケット8に係止された時に第1係止部材9の奥行方向への移動を規制する規制部として機能する。
補助支持部833は、図5に示すように、板状部81の第1壁部103との当接面と面一となるように下方に延出し、第1壁部103に当接する当接面833aと、支持平面830の下面側に位置し、当接面833aから奥行方向の手前側に延出する縦側面833b,833b及び底面833cからなる。
上支持部84は、板状部81の上部に幅方向に水平に延び、且つ、奥行方向の手前側に突出して形成されている。
図5及び図6に示すように、第1係止部材9は、カウンター部材3を第1ブラケット8に取り付けるための中間部材であり、第1ブラケット8に着脱可能に取り付けられる部材である。
図5に示すように、第1係止部材9は、中空部を有する樹脂部材で構成され、内部に強度を保持するための金属板90が設けられている。第1係止部材9は、例えば、金属板90の周囲を複数の樹脂部材で覆い、複数の樹脂部材同士が接合されて構成されている。
第1係止部材9は、上下方向に延びる係止部材本体91と、係止部材本体91の下端部に設けられた下係止部92と、係止部材本体91の上端部に設けられた上係止部93とを備える。
下係止部92は、係止部材本体91の下端部から奥行方向の手前に突出して形成されている。図5に示すように、下係止部92には、カウンター部材3の底板に形成された下端係合部325を受ける下係止溝921が形成されている。下係止溝921は、上方に向かって開口し、カウンター部材3の下端係合部325の形状に沿った断面略U字状に形成されている。排水性の観点により、下係止溝921の底面921aは、幅方向の略中央部が両端部よりわずかに高くなるように緩やかな凸曲面状に形成されていることが好ましい。
上係止部93は、係止部材本体91の上端部に幅方向全体にわたって延在し、上方に向かって開口する上係止溝931が形成されている。上係止溝931は、カウンター部材3の係止片331が挿入可能な溝形状を有する。排水性の観点により、上係止溝931の底面は、幅方向の略中央部が両端部よりわずかに高くなるように緩やかな凸曲面状に形成されていることが好ましい。
第1係止部材9は、上係止部93の奥行方向の手前側の上端部から下方に延びる前面部94を有する。前面部94には、係止部材本体91の上下方向略中央部よりも下方で奥行方向に窪む段部95が形成されている。係止部材本体91の奥行方向の厚さは、係止部材本体91の上下方向略中央部よりも上部側の方が、下部側よりも厚い。この段部95よりも上方の上側前面部941の下端部には、係止部材本体91の上下方向略中央部において下側に突出する受け部96が形成されている。受け部96は、カウンター部材3が第1係止部材9に係止された状態でカウンター部材3の規制突出部36と当接可能な位置に形成されている。
図5及び図6に示すように、段部95よりも下側の下側前面部942の下端部と、下係止溝921との間は奥行方向に延びる平面部97を介して接続されている。
係止部材本体91の下面には、下方向に突出する2つの突起932(図5参照)が設けられている。
図7に、第2ブラケット5、第2係止部材7、及びステー6の分解斜視図を示す。図7に示すように、第2支持部材22の第2ブラケット5は、第1ブラケット8と同様に、長尺な板状部材であり、第2壁部104に固定される部材である。第2ブラケット5は、板状部51と、下支持部53と、上支持部54と、突起55と、移動規制部56と、を備える。
板状部51は、幅方向に長尺な長方形状の平板であり、幅方向の外側に配置される面は、略全域にわたって第2壁部104と当接する平面となる。第2ブラケット5には、固定具用孔52と、下支持部53と、上支持部54とが、第2係止部材7の数と取付位置に応じて複数設けられている。
固定具用孔52は、板状部51の厚さ方向に貫通する孔である。本実施形態では、1つの第2係止部材7に対して複数の固定具用孔52が形成されている。具体的には、板状部51の上下方向の略中央部に2つの固定具用孔52が奥行方向に並んで形成され、その下方に1つの固定具用孔52が形成されている。なお、固定具用孔52の位置は、第2係止部材7を取り付ける際に、ねじ等の固定具が第2係止部材7と干渉しない位置であればよい。また、固定具用孔52の数は、第2係止部材7を介してステー6及びカウンター部材3が取付けられた状態での使用に耐え得る程度に、第2ブラケット5が第2壁部104に固定可能であればよい。したがって、固定具用孔52の位置及び数はこれに限定されない。
図7に示すように、下支持部53は、板状部51の下端部から幅方向に第2壁部104との当接面とは反対側に突出して設けられている。下支持部53には、板状部51と下支持部53との境界部分に、2つの貫通孔532が奥行方向に並んで形成されている。貫通孔532の縁部近傍であって、下支持部53の幅方向の略中央部の上面には、上方向に突出する突起531が設けられている。突起531は第2係止部材7が第2ブラケット5に係止された時に、第2係止部材7の幅方向への移動を規制する規制部として機能する。
上支持部54は、板状部51の上部に奥行方向に水平に延び、且つ、幅方向に突出して形成されている。
突起55及び移動規制部56は、板状部51の奥行方向の略中央部の上部に設けられている。板状部51の上端縁は、奥行方向の略中央部で上方に突出しており、突起55は、その突出部分の略中央部から幅方向に突出している。突起55は、板状部51から、第2係止部材7が取付けられる側(浴槽側)に向かって突出している。
移動規制部56は、奥行方向から見た形状が略L字状であり、下端部が板状部51の上支持部54が形成される面と接続されて奥行方向に突出し、上部側が板状部51と離間して対向するように上方に曲折して設けられている。移動規制部56の上下方向に延びる部分561では、奥行方向の両端部は中央部よりも厚さが薄く、中央部に向かってテーパ面561aが形成されている。
移動規制部56は、突起55の下方に設けられている。本実施形態では、2つの第2係止部材7が設けられているため、移動規制部56は、2つの上支持部54の間に設けられている。
図7に示すように、第2係止部材7は、上下方向に延びる係止部材本体71と、係止部材本体71の上端部に設けられた上係止部73と、係止部材本体71の下端面に設けられた下係止部72(図9参照)とを備える。
図9に示すように、第2係止部材7は、中空部を有する樹脂部材で構成され、内部に強度を保持するための金属板70が設けられている。例えば、金属板70の周囲を複数の樹脂部材で覆い、複数の樹脂部材同士が接合されて構成されている。
第2係止部材7の係止部材本体71は、下部が略直方体形状である。上係止部73は、係止部材本体71の上端部に奥行方向全体にわたって延在し、上方に向かって開口する上係止溝731が形成されている。上係止溝731は、後述するステー6の係止端が挿入可能な溝形状を有する。排水性の観点により、上係止溝731の底面は、奥行方向の略中央部が両端部よりわずかに高くなるように緩やかな凸曲面状に形成されていることが好ましい。
図9に示すように、下係止部72は、第2係止部材7の係止部材本体71の下端面に下方に突出して設けられている。下係止部72は、奥行方向に2箇所並んで設けられている。
ステー6は、第2係止部材7に係止されてカウンター部材3を支持する部材である。図7から図9に示すように、ステー6は、上面61と、上面61の縁部のうちの3辺から下方に延設される3つの側壁部641,642,643(図9参照)と、第2ブラケット5及び第2係止部材7側の係止部63(図8参照)とを有する。図8及び図9に示すように、ステー6は、上面61の下側が開口する樹脂成型部材である。
側壁部641,642,643は、上面61の縁部のうち、係止部63が設けられる側の縁部とは幅方向の反対側の縁部から鉛直下方に延設される第1側壁部641と、上面61の縁部のうち、幅方向に沿う2つの縁部から鉛直下方に延設される第2側壁部642,643と、を有する。第2側壁部642,643の下端部は、係止部63の下端と第1側壁部641との下端とを繋ぐように傾斜している。
図8に示すように、上面61の縁部のうち、第1側壁部641が設けられる側の縁部と幅方向に離間する端部の下方に係止部63が設けられている。係止部63は、上面61の縁部から鉛直下方に延びる平面に、第2係止部材7の奥行方向の寸法に対応した切欠部631が形成されている。切欠部631の上端縁部62は奥行方向に水平に形成されており、第2係止部材7の上係止溝731に挿入されて係止可能な形状を有する。また、上端縁部62の上方には、幅方向の外側に突出する突出縁632が形成されている。突出縁632は、幅方向から見たときに切欠部631の形状と相似形で切欠部631よりも大きい寸法で形成されている。係止部63は、奥行方向に並んで2つ形成されている。
ステー6の上面61には、幅方向に延びる複数のリブ610が形成されている。リブ610の上面は水平面611であり、複数のリブ610の水平面611により載置面が構成されている。リブ610の間には傾斜面612が形成されている。図9に示すように、傾斜面612は、係止部63側から第1側壁部641の上端に向かって下降するように緩やかに傾斜している。
図10に、スペーサ4の斜視図を示す。スペーサ4はステー6の上面61に載置される部材である。図10に示すように、スペーサ4は、奥行方向に長い樹脂成型部材である。スペーサ4は、上部に位置する天面部41と、下面部42と、奥行方向の手前側に位置する側壁部431と、規制突起44とを備える。
図1及び図3に示すように、天面部41は、ステー6に取り付けられた状態で、カウンター部材3の天面部311と面一となる平面状に形成されている。天面部41の奥行方向の奥側の端部412は、カウンター部材3の奥側の端部315と同様に直線状に形成されている。天面部41の奥行方向の手前側の端部411は、カウンター部材3の手前側の縁部312の曲線形状と連続するように、平面視で手前側に突出する緩やかな曲線状に形成されている。
図2(a)及び(b)に示すように、天面部41の幅方向の両端は互いに平行な直線状に形成されており、幅方向の両端からそれぞれ鉛直下方に側壁部45,46が形成されている。スペーサ4がステー6に取り付けられたときに、第2ブラケット5側に位置する側壁を第1側壁部46と称し、カウンター部材3側に位置する側壁を第2側壁部45と称する。
第1側壁部46の奥行方向の略中央部には、規制突起44が設けられている。規制突起44は、第1側壁部46の下端から下方に延出している平面部441から幅方向に突出する突起である。規制突起44は平面視で略半円形状を有する。
図10に示すように、スペーサ4の手前側の側壁部431は、天面部41の手前側の端部411から下方に延びて、天面部41側から奥行方向の奥側下方に向かって緩やかに凸状の湾曲形状を有する。
次に、カウンターの取付方法及び取付構造について説明する。
第1ブラケット8の各固定具用孔82に固定具であるねじ(不図示)が挿入されて第1壁部103に固定される。同様に、第2ブラケット5の各固定具用孔52にもねじが挿入されて第2壁部104に固定される。
第1係止部材9は、第1ブラケット8に着脱可能に取り付けられる。
図5及び図6に示すように、上係止部93の奥行方向の奥側の端部933を上支持部84の下部に係止させる。その後、第1ブラケット8の下支持部83上に第1係止部材9の下係止部92を近付けて当接させ、第1係止部材9の奥行方向の奥側の面を板状部81の手前側の面に当接させる。このとき、下係止部92の下面の突起932が下支持部83の貫通孔832に進入して係止される。第1係止部材9の突起932は、下支持部83の突起831と当接する。この結果、上支持部84と下支持部83との間で第1係止部材9の係止部材本体91が上下方向で挟持され、下支持部83の貫通孔832に第1係止部材9の下面の突起932が係止されて、第1係止部材9は、第1ブラケット8に保持される。同様の方法で3つの第1係止部材9全てを第1ブラケット8に取り付ける。
第2係止部材7は、第1係止部材9と同様に、第2ブラケット5に着脱可能に取り付けられる。
図7に示すように、第2ブラケット5の下支持部53上に第2係止部材7の係止部材本体71の下部を近付けて当接させ、第2係止部材7の奥行方向の奥側の面を板状部51の手前側の面に当接させる。このとき、係止部材本体71の下面の下係止部72が下支持部53の貫通孔532に進入して係止される。第2係止部材7の下係止部72は、下支持部53の突起531と当接する。その後、上係止部73の奥行方向の奥側の端部を上支持部54の下部に当接させる。この結果、上支持部54と下支持部53との間で第2係止部材7の係止部材本体71が上下方向で挟持され、下支持部53の貫通孔532に第2係止部材7の下面の突起732が係止されて、第2係止部材7は、第2ブラケット5に保持される。同様の方法でもう一方の第2係止部材7を第2ブラケット5に取り付ける。
なお、第1係止部材9を第1ブラケット8から取り外すときは、係止部材本体91の上部を奥行方向の手前側に傾けるように引き、上支持部54から離間させると、第1ブラケット8から第1係止部材9を取り外すことができる。
第2係止部材7を第2ブラケット5から取り外す方法も同様である。
次に、ステー6を第2係止部材7に係止する。ステー6を第2壁部104に近接させながらステー6の係止部63を第2係止部材7に上方から近付け、切欠部631の上端縁部62を第2係止部材7の上係止溝731に挿入する。図9に示すように、切欠部631の上端縁部62が上係止溝731に係止される。また、切欠部631の上端縁部62の上方の突出縁632が第2ブラケット5の板状部51に当接している。突出縁632は、第2係止部材7の上部及び奥行方向両端の外周部において板状部51に当接する。したがって、ステー6は、上端縁部62が上係止溝731に係止され、且つ、突出縁632が板状部51に当接することにより、第2支持部材22に安定支持される。
一方、ステー6を上方に持ち上げると、ステー6を第2支持部材22から簡単に取り外すことができる。
次に、カウンター部材3を取り付ける。
まず、カウンター部材3の奥行方向の手前側の縁部近傍を把持し、カウンター部材3を3つの第1係止部材9の上方に配置する。このとき、カウンター部材3の手掛け部322を下側から把持するとカウンター部材3を把持しやすい。
カウンター部材3を第1ブラケット8に向かって下降させる際には、カウンター部材3を第1壁部103に寄せた状態で下降させる。カウンター部材3の係止片331を第1係止部材9の上係止溝931に挿入させ、カウンター部材3の下端係合部325を第1係止部材9の下係止溝921に挿入させる。これにより、係止片331が上係止溝931に下側から支持され、下端係合部325が下係止溝921に下側から支持される。
このとき、カウンター部材3の幅方向の他方側(第2壁部104側)の第1側面部341側の下部がステー6の上面61に配置されて水平面611に当接し、カウンター部材3は、ステー6に下側から支持される。
係止片331はカウンター部材3の後板部35の幅方向の略全長にわたって形成されているため、カウンター部材3は第1係止部材9に係止された状態で幅方向にスライド可能である。したがって、最初は、カウンター部材3の幅方向の取付位置を精密に調整する必要がない。
上記のようにカウンター部材3が配置されると、カウンター部材3の幅方向一方側(浴槽101側)の第2側面部342と浴槽101のエプロン105の前面との間には隙間が形成された状態となる。また、カウンター部材3の後板部35の複数の規制突出部36が、第1係止部材9と奥行き方向に重ならず、第1係止部材9の幅方向の他方側(第2壁部104側)に配置された状態となる。
続いて、カウンター部材3を幅方向の浴槽101側にスライドさせる。
カウンター部材3を幅方向の浴槽101側にスライドすると、カウンター部材3の規制突出部36が第1係止部材9の段部95の下方に入り込み、規制突出部36の幅方向一方側の端部が受け部96と当接する。これにより、カウンター部材3の幅方向一方側への移動が規制される。
カウンター部材3の規制突出部36が受け部96と当接すると、カウンター部材3の第2側面部342が浴槽101のエプロン105の前面とわずかな隙間をあけて離間し、エプロン105の前面と衝突しないように構成されている。
このようにカウンター部材3が配置されると、カウンター部材3の第1側面部341は、ステー6の上面61の水平面611上に配置される。カウンター部材3の第1側面部341は、幅方向において、第2ブラケット5と離間し、ステー6の上面61は広く露出した状態となる。
次に、カウンター部材3の第1側面部341と第2ブラケット5との間であって、ステー6の上面61にスペーサ4を配置する。ステー6の上面61に配置されたスペーサ4は、第2ブラケット5(第2支持部材22)の突起55と点接触する。
図11は、本実施形態に係るカウンターの取付構造を示す模式図である。カウンター部材3及びスペーサ4は、それぞれ、奥行方向の奥側の端面と幅方向の両側面との角度が直角に形成されている。また、浴室の隅部における壁部同士の角度は設計上直角である。しかし、施工現場では数度の誤差が生じる場合がある。この結果、上記のようにカウンター部材3及びスペーサ4を配置した際、図2(a)及び図11(a)に示すように、カウンター部材3の第1側面部341に対してスペーサ4の側壁が僅かに傾いて配置され、壁面とカウンター部材3あるいはスペーサ4との間の隙間の間隔が均一とならない。しかし、外観上、カウンター部材3とスペーサ4との当接部は隙間なく配置したい。
そこで、図11(b)に示すように、カウンター部材3を第2壁部104側に幅方向にスライドさせ、スペーサ4の第2側壁部45に当接させる。このとき、図11(a)に示すように、平面視において、スペーサ4の奥行方向の奥側の端面が第1壁部103の壁面に対して傾斜して配置されている場合、カウンター部材3の第1側面部341は、スペーサ4の第2側壁部45の奥側の端部45aが先に当接する。スペーサ4は、ステー6の上面61に載置されているだけであり、スペーサ4の第1側壁部46が、カウンター部材3の奥行方向の略中間部に相当する位置で第2ブラケット5の突起55と点接触しているので、スペーサ4の奥側が第2壁部104側に押される。スペーサ4は、平面視において突起55との点接触部を支点として回動し、カウンター部材3のスペーサ4の第2側壁部45の手前側の端部45bが離間状態からカウンター部材3に近付いて、カウンター部材3の第1側面部341とスペーサ4の第2側壁部45とが平行に隙間なく配置される。
なお、図示は省略するが、スペーサ4の第2側壁部45側に、幅方向に突出し、跳ね上げ規制部として機能する突起を設けてもよい。カウンター部材3の第1側面部341とスペーサ4の第2側壁部45とが平行に隙間なく配置されたときに、跳ね上げ規制部としての突起の上方にカウンター部材3の第1側面部341の一部が当接することにより、スペーサ4がカウンター部材3に係止され、スペーサ4が上方に跳ね上がることを防ぐことができる。
なお、スペーサ4はステー6の上面61載置されているだけであり、スペーサ4の下面は水平面611にのみ当接している。したがって、スペーサ4とステー6の上面61との接触面積を抑えているので、スペーサ4の平面視の回動時の摩擦抵抗を抑えて容易に回動させることができる。
図11に示す例では、第1壁部103と第2壁部104との隅部の角度θが90度よりも僅かに大きい例を示した。この他、この隅部の角度θが90度よりも小さい場合も同様に、スペーサ4が突起55との点接触部(当接部)を支点として回動し、カウンター部材3の第1側面部341とスペーサ4の第2側壁部45と平行に隙間なく配置できる。この場合、カウンター部材3は、スペーサ4の第2側壁部45の手前側の端部45bに先に当接し、スペーサ4の手前側が第2壁部104側に押される。スペーサ4は、平面視において突起55との点接触部を支点として回動し、カウンター部材3のスペーサ4の第2側壁部45の奥側の端部45aが離間状態からカウンター部材3に近付いて、カウンター部材3の第1側面部341とスペーサ4の第2側壁部45とが平行に隙間なく配置される。
図11に示す例では、第2ブラケット5に突起55を設けた例を示したが、スペーサ4側に突起を設けてもよい。また、スペーサ4が第2支持部材22に対して平面視で相対回動するための回動支点は、スペーサの奥行き方向の先端から第1壁部103側の端部までの間であってスペーサ4と第2支持部材22との間の当接部に設けられればよい。例えば、回動支点は、スペーサ4とステー6との接触部に設けられてもよい。
また、スペーサ4がステー6の上面61に配置されると、スペーサ4は、移動規制部56により、奥行方向の移動が規制される。具体的には、スペーサ4の第1側壁部46に設けられた規制突起44が移動規制部56の奥側の近傍に配置され、スペーサ4が奥行方向の手前側にずれた場合に、規制突起44が移動規制部56の奥側端部に当接し、スペーサ4が手前側に移動することを規制する。この結果、スペーサ4が支点を中心に第2支持部材22に対して回動する時に、スペーサ4が奥行方向に移動することが規制される。したがって、支点を中心にスペーサ4を第2支持部材22に対して安定して回動させることができる。
一方、例えば、清掃時等、ステー6の上面61に配置されたスペーサ4を積極的に手前側に移動させたい場合、規制突起44が移動規制部56の奥側端部に当接した状態でさらにスペーサ4を手前側に引くと、規制突起44が移動規制部56のテーパ面561aを第2ブラケット5の板状部51側に押圧する。その結果、移動規制部56が弾性変形して、規制突起44が移動規制部56を乗り越えて、スペーサ4が手前側に移動する。
この結果、スペーサ4は、規制突起44と移動規制部56とにより、手前方向に所定量以下の外力が付加された場合は、第2ブラケット5に対する奥行方向の移動が規制され、手前方向に所定量以上の外力が付加された場合は、手前方向に移動可能となるように構成されている。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、第2支持部材22とスペーサ4との間に位置する支点を中心に、スペーサ4が第2支持部材22に対して相対回動するように構成されている。このため、スペーサ4を第2支持部材22に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができる。したがって、壁部103,104同士の隅部の角度θが直角でない場合でも、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができ、容易に高品質に仕上げることができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、施工現場において、内側隅部を構成する壁部103,104同士の角度θが90度より大きい場合も90度未満の場合も、スペーサ4を第2支持部材22に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、第2支持部材22に有する突起55とスペーサ4との当接部が支点となってスペーサ4が第2支持部材22に対して回動可能に構成されているため、スペーサ4を第2支持部材22の突起55に向かって押し込むと、突起55とスペーサ4との当接部が支点となってスペーサ4を容易に相対回動させることができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、移動規制部56により、スペーサ4が第2支持部材22に対して奥行方向へ移動することが規制されるため、スペーサ4が支点を中心に第2支持部材22に対して回動する時に、スペーサ4が奥行方向に移動することが規制される。したがって、支点を中心にスペーサ4を第2支持部材22に対して安定して回動させることができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、ステー6を第2ブラケット5から取り外し可能に固定できる。したがって、浴室の寸法が異なる浴室ユニット100においてカウンター部材3を共用部品とする場合に、カウンター部材3と幅方向の壁部との間の隙間が大きい場合でも、大きな寸法のステー6によりカウンター部材3を支持できる。
また、大きな寸法のステー6を取り付けることになってもステー6が取り外せるので、ステー6自体の清掃、及び、ステー6の周囲の清掃が容易に行える。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
(第2実施形態)
図12に第2実施形態のカウンターの取付構造1Aの正面図を示す。図12は、本実施形態のカウンター部分の正面図であり、浴槽101の一部を破断して示す図である。以下に示す実施形態において、上述した第1実施形態に係るカウンターの取付構造の構成要素と機能あるいは構造の点において同様である構成要素には、上記実施形態と同一符号が付されており、上記実施形態と重複する説明は省略する。
第2実施形態では、スペーサ4をカウンター部材3と浴槽101との間に配置する例を示す。第2支持部材22及びスペーサ4は、カウンター部材3の幅方向の何れか一方に隣接して配置可能である。この他、カウンター部材3の幅方向の両端に第2支持部材22及びスペーサ4を設ける構成でもよい。
スペーサ4をカウンター部材3と浴槽101との間に配置する場合、第2支持部材22は、浴槽101に取り付ける。具体的には、エプロン105の上端部に、受け部材106を固定する。第2ブラケット5、第2係止部材7、ステー6は、取付位置に関わらず共用できる。
第1実施形態で第2ブラケット5を第2壁部104にねじで固定した例と同様に、第2ブラケット5は受け部材106に固定される。第2係止部材7及びステー6を取り付けた後、カウンター部材3を取り付ける。カウンター部材3の第1支持部材21への取付方法は第1実施形態と同様であり、取り付け後のカウンター部材3のスライド方向が第1実施形態と反対に第2壁部104側にスライドさせた後、スペーサ4をステー6に配置する。
第1実施形態では、スペーサ4の第1側壁部46に規制突起44を設け、第1側壁部413側に跳ね上げ規制部(不図示)を設けた例を示した。しかし、第1実施形態のスペーサ4の規制突起44をスペーサ4の幅方向両端に形成することにより、カウンター部材3の浴槽101側にスペーサ4を設ける場合と、第2壁部104側に設ける場合とで部品を共用できる。つまり、規制突起44は、第2ブラケット5の移動規制部56とは奥行方向に係止してスペーサ4の奥行方向への移動を規制し、カウンター部材3の第2側面部342の段部とは上下方向に係止して、スペーサ4の上方向への移動を規制する構成とし、規制突起44が跳ね上げ規制部の機能を兼ねる構成となる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、第1実施形態と同様に、第2支持部材22とスペーサ4との間に位置する支点を中心に、スペーサ4が第2支持部材22に対して相対回動するように構成されている。このため、スペーサ4を第2支持部材22に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができる。したがって、壁部103,104同士の隅部の角度θが直角でない場合でも、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができ、容易に高品質に仕上げることができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、カウンター部材3と浴槽101との間にも第1実施形態と同様にスペーサ4を設けることができる。
(第3実施形態)
図13及び図14に第3実施形態のステー6A及びスペーサ4Aを示す。図13は、本実施形態のスペーサ4Aの下面部42側から見た斜視図である。図14は、ステー6Aの上面図である。
本実施形態では、スペーサ4Aの回動支点がスペーサ4Aの下面部42とステー6の上面61との間に設けられた例である。スペーサ4Aの下面部42には、円弧形状の一対の円弧突起421が下方に突出して設けられている。一対の円弧突起421は、図13に示す点Pを中心とする同一の円上に位置する円弧形状を有し、対向配置されている。一対の円弧突起421の少なくとも一方には、下端部から水平方向に延びる摺動爪421aが形成されている。
図14に示すように、ステー6Aの上面61の水平面611には、2つの開口65が形成されている。各開口65は、円弧突起421が挿入可能な大きさの略長方形状である。2つの開口65の間には上方に突出する突起66が設けられている。
ステー6Aの各開口65にスペーサ4Aの各円弧突起421がそれぞれ挿入されてスペーサ4Aがステー6Aの上面61に載置される。このとき、スペーサ4Aの下面部42の点Pは、ステー6Aの突起66に位置する。また、円弧突起421の摺動爪421が開口65よりも水平面611側に延出し、スペーサ4Aの下面部42と摺動爪42との間に開口65の縁部が位置するように配置される。第1実施形態と同様に、カウンター部材3がスペーサ4A側にスライドされると、スペーサ4Aの奥行方向の何れか一方の端部45a、45bが先にカウンター部材3と当接してカウンター部材3に押され、スペーサ4Aの下面部42の点Pとステー6Aの突起66との当接点が回動支点となり、平面視において、スペーサ4Aがステー6Aに対して点P周りに回動する。この際、円弧突起421がステー6Aの開口にガイドされて円滑に回動する。なお、ステー6Aの突起66は、スペーサ4Aの下面部42とステー6Aの上面61との接触面積を減らして円滑な回動とする効果を奏する。また、スペーサ4Aの下面部42と摺動爪42との間に開口65の縁部が位置するように配置されるので、回動時にスペーサ4が円滑に回動する。さらに、摺動爪42により、スペーサ4が上下方向に跳ね上がることを防ぐことができる。
本実施形態に係るカウンターの取付構造によれば、第1実施形態と同様に、第2支持部材22とスペーサ4との間に位置する支点を中心に、スペーサ4が第2支持部材22に対して相対回動するように構成されている。このため、スペーサ4を第2支持部材22に対して支点を中心に回動させることにより、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができる。したがって、壁部103,104同士の隅部の角度θが直角でない場合でも、スペーサ4をカウンター部材3に対して隙間なく当接させることができ、容易に高品質に仕上げることができる。
また、開口60,60は、一対の円弧突起421よりも開口面積が少し大きい平面視略長方形状であるため、スペーサ4が回動する際、回動中心が点Pから僅かにずれた場合でも、円弧突起421の回転軌道が妨げられず、円滑に回動させることができる。したがって、スペーサ4がカウンター部材3に押されて回動する際の回動状況のバラツキに対処可能であり、スペーサ4を円滑に回動させることができる。
本実施形態では、スペーサ4Aの下面部42に円弧突起421を設け、ステー6Aに開口65を設ける例を示したが、この構成に限定されず、平面視においてスペーサをステーに対して回動させられればよい。例えば、ステーに円弧突起を設け、スペーサの下面部に開口を設ける構成であってもよい。また、スペーサまたはステーに円弧突起421を設けるのに代えて、一方に平面視円形の突起を設け、他方に平面視円形の開口を設け、開口に円形の突起を挿入することによって、スペーサをステーに対して回動可能に載置する構成であってもよい。
本実施形態では、開口60は、平面視略長方形状である例を示したが、円弧突起と相似形状で円弧突起が挿入可能な円弧形状としてもスペーサが点Pを中心に回動可能である。なお、上述の通り、スペーサ4がカウンター部材3に押される際の回動状況のバラツキに対処可能である為、開口60は略長方形状であるとより好ましい。
上記実施形態では、第1支持部材21の第1係止部材9が第1ブラケット8に対して着脱可能である例を示したが、第1係止部材9は第1ブラケット8に固定されている構成であってもよい。
上記実施形態では、ステー6,6Aが第2係止部材7に対して着脱可能に係止される例を示したが、ステー6,6Aは、第2係止部材7に固定される構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述の実施形態において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
1,1A カウンターの取付構造
3 カウンター部材
4 スペーサ
6 ステー(支持部材)
55 突起
56 移動規制部

Claims (4)

  1. カウンター部材と、
    前記カウンター部材の幅方向に隣接して設けられるスペーサと、
    少なくとも前記スペーサを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記スペーサと前記支持部材との当接部であって前記スペーサの奥行き方向の先端から壁面側の端部までの間に設けた支点を中心に前記スペーサが前記カウンター部材に対して平面視で相対回動するように構成されていることを特徴とするカウンターの取付構造。
  2. 前記支点は、前記カウンター部材の奥行方向の中間部に相当する位置に位置する
    請求項1に記載のカウンターの取付構造。
  3. 前記支持部材に突起を有し、
    前記突起と前記スペーサとの当接部が前記支点となる
    請求項1または請求項2に記載のカウンターの取付構造。
  4. 前記スペーサが前記支持部材に対して奥行方向へ移動することを規制する移動規制部が前記支持部材と前記スペーサとの間に設けられている
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカウンターの取付構造。
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