JP6890091B2 - 膜電極アセンブリ - Google Patents

膜電極アセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP6890091B2
JP6890091B2 JP2017531869A JP2017531869A JP6890091B2 JP 6890091 B2 JP6890091 B2 JP 6890091B2 JP 2017531869 A JP2017531869 A JP 2017531869A JP 2017531869 A JP2017531869 A JP 2017531869A JP 6890091 B2 JP6890091 B2 JP 6890091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
micrograms
main surface
catalyst
gas supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017531869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018503942A5 (ja
JP2018503942A (ja
Inventor
グレゴリー エム. ハウゲン,
グレゴリー エム. ハウゲン,
リリアナ エル. アタナソスカ,
リリアナ エル. アタナソスカ,
ラドスラフ アタナソスキ,
ラドスラフ アタナソスキ,
アンドリュー ティー. ハウグ,
アンドリュー ティー. ハウグ,
デア ヴリート, デニス エフ. ヴァン
デア ヴリート, デニス エフ. ヴァン
ジミー エル. ウォン,
ジミー エル. ウォン,
アンドリュー エム. アームストロング,
アンドリュー エム. アームストロング,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2018503942A publication Critical patent/JP2018503942A/ja
Publication of JP2018503942A5 publication Critical patent/JP2018503942A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6890091B2 publication Critical patent/JP6890091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
    • H01M4/8615Bifunctional electrodes for rechargeable cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本願は、2014年12月15日に出願された米国仮特許出願第62/091851号、及び2014年12月23日に出願された同第62/096097号の利益を主張するものであり、これらの開示内容はすべて参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は、米国エネルギー省の助成による協同契約第DE−EE0000456号の下で米国政府の支援によりなされたものである。政府は本発明において一定の権利を有する。
プロトン交換膜燃料電池は、ポリマー電解質膜(PEM)燃料電池(PEMFC)としても知られ、水素電極反応及び酸素電極反応中に放出される電気化学的エネルギーを電気エネルギーに変換する。水素流は、膜電極アセンブリ(MEA)のアノード側に輸送される。アノードにおける半電池反応である水素酸化反応(HOR)は、水素をプロトンと電子とに分ける。新たに生成されるプロトンは、ポリマー電極膜を通じてカソード側に透過する。電子は、外部負荷回路に沿ってMEAのカソード側に移動し、それによって、燃料電池の電流出力を生じさせる。一方、(典型的には空気中の)酸素流は、MEAのカソード側に輸送される。カソード側において、酸素分子は、外部回路を通じて到達する電子によって還元され、ポリマー電解質膜を透過してくるプロトンと合わさって、水分子を形成する。このカソード半電池反応は、酸素還元反応(ORR)である。両半電池反応は、典型的に、白金系物質によって触媒される。各電池は約1.1ボルトを生じさせるので、特定の用途に望ましい電圧に達するためには、電池を組み合わせてスタックを作製する。各電池は、バイポーラプレートで隔てられ、バイポーラプレートはまた、水素燃料供給チャネル及び電流抽出方法を提供する。PEM燃料電池は、すべての燃料電池の中で最も高いエネルギー密度を有すると考えられ、また、反応の性質に起因して、最も速い起動時間(1秒未満)を有する。したがって、これは、自動車、携帯電源、及び予備電源用途等の用途に好ましい傾向がある。
自動車用途で動作するPEM燃料電池は、典型的に、何年もの動作期間にわたって数千回の起動/停止事象を経験する。この繰り返される燃料電池の起動/停止サイクルの過渡期間中、また、他の異常な燃料電池の動作条件中(例えば、局所的な燃料欠乏によって引き起こされる電池の転極)、電極は、その正常動作値及び水の熱力学的安定性を著しく超えて比較的高い正の電位に一時的になる場合がある(即ち、>1.23V)。これら過渡高電位パルスは、触媒層の劣化につながり得る。また、炭素担持触媒については、炭素担持体の腐食が生じることもある。
炭素の腐食又は触媒の劣化/溶解よりも水の電気分解に有利に働くようにするために酸素発生反応(OER)触媒を組み込むことは、電池の電圧を低下させることによって過渡条件中の燃料電池の耐久性を得るための比較的新しい材料ベースのストラテジーである。Ruは、優れたOER活性を示すことが観察されているが、安定化されることが好ましい。Irは、Ruを安定化させ得ることが周知であるが、一方、Ir自体が、良好なOER活性を示すことが観察されている。
起動前、アノード流場は、典型的に、空気で充填される。燃料電池の起動中、気体が空気から水素に切り替わり、その結果、アノード流場を通して移動するH−空気前線が生じる。燃料電池を停止すると、気体の切り替えによって形成されたH−空気前線は、アノード流場を通して逆方向に移動する。移動しているH−空気前線内の水素及び酸素は、特に白金等の触媒が存在する場合、再結合し、水を生成する場合があることが知られている。この反応は、比較的激しい場合がある。
気体を切り替えることによるMEA性能への悪影響を低減することが望ましい。
1つの態様では、本開示は、
第1のガス供給層と、
任意選択で第1のガス分散層と、
第1の触媒を含むアノード触媒層と、
膜と、
第2の触媒を含むカソード触媒層と、
任意選択で第2のガス分散層と、
第2のガス供給層と、を順に備え、
第1のガス供給層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、
アノード触媒層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、第1のガス供給層の第2主面が、第1のアノード触媒層の第2主面によりもアノード触媒層の第1主面により近く、
膜が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、アノード触媒層の第2主面が、膜の第2主面によりも膜の第1主面により近く、
カソード触媒層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、膜の第2主面が、カソード触媒層の第2主面によりもカソード触媒層の第1主面により近く、
第2のガス供給層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、カソード触媒層の第2主面が、第2のガス供給層の第2主面によりも第2のガス供給層の第1主面により近く、
下記の層のうちの少なくとも1つ、即ち、
第1のガス供給層の第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス供給層、
第1のガス供給層の第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
第1のガス供給層と第1のガス分散層との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
第1のガス分散層の第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス分散層、
第1のガス分散層の第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
第2のガス分散層の第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス分散層、
第2のガス分散層の第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
第2のガス供給層と第2のガス分散層との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
第2のガス供給層の第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス供給層、
第2のガス供給層の第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、のうちの少なくとも1つが存在する、膜電極アセンブリを提供する。
予想外にも、酸素発生反応(OER)触媒(例えば、Ru,Ir,RuIr又はこれらの酸化物)と、水素PEM燃料電池のアノード側のPt系水素酸化反応(HOR)触媒又はカソード側のPt系酸素還元反応(ORR)触媒とを物理的に隔てることによって、起動/停止又はセルの転極(局所的な燃料欠乏に起因)などのガス切り替え事象に関連する、触媒の耐久性の実質的な改善を達成できることを見出した。本明細書で説明する膜電極アセンブリ(MEA)の更なる利点は、ポリマー電解質膜に接合させるアノード触媒層及びカソード触媒層の選択とは独立に、OER触媒を変えることができることである。よって、OER触媒を、炭素担持Pt又はナノ構造化薄膜担持体上のPtなどの様々なHOR触媒層及びORR触媒層を有する、触媒層付電解質膜と共に使用できる。特定のアノード、カソード、担持要件などの具体的な顧客のニーズを満たすように、OER触媒の添着、処理及び性能向上の助剤を調整できる。この手法はまた、ガス供給層若しくはガス分散層上又はガス供給層若しくはガス分散層内のOER触媒を1つのコンポーネントとし、それ以外に別の触媒層が加わる、様々な触媒層付電解質膜(CCM)及びMEA構成を可能にする。
本明細書で説明する膜電極アセンブリは、例えば、燃料電池において有用である。
本明細書で説明する膜電極アセンブリの例示的な実施形態の概略図である。
本明細書で説明する膜電極アセンブリを有する燃料電池の例示的な実施形態の概略図である。
実施例1〜6及び比較例A〜Cについて、標準水素電極ESHEに対するセル出力電圧を時間の関数で示すプロットである。
図1を参照すると、本明細書で説明する例示的な膜電極アセンブリは、第1のガス供給層100と、任意の第1のガス分散層200と、第1の触媒を含むアノード触媒層300と、膜400と、第2の触媒を含むカソード触媒層500と、任意選択の第2のガス分散層600と、第2のガス供給層700と、を順に備える。
第1のガス供給層100は、略対向した第1主面101と第2主面102とを有する。アノード触媒層300は、略対向した第1主面301と第2主面302とを有する。第1のガス供給層100の第2主面102は、第1のアノード触媒層300の第2主面302によりもアノード触媒層300の第1主面301により近い。
膜400は、略対向した第1主面401と第2主面402とを有する。アノード触媒層300の第2主面302は、膜400の第2主面402によりも膜の第1主面401により近い。カソード触媒層500は、略対向した第1主面501と第2主面502とを有する。膜400の第2主面402は、カソード触媒層500の第2主面502によりもカソード触媒層500の第1主面501により近い。
第2のガス供給層700は、略対向した第1主面701と第2主面702とを有する。カソード触媒層500の第2主面502は、第2のガス供給層700の第2主面702によりも第2のガス供給層700の第1主面701により近い。
例示的な膜電極アセンブリ9はまた、
第1のガス供給層100の第1主面101の上に配置された酸素発生反応(OER)触媒を含む層1100、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス供給層100、
第1のガス供給層100の第2主面102の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1150、
第1のガス供給層100と第1のガス分散層200との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層1200、
第1のガス分散層200の第1主面201の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1250、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス分散層200、
第1のガス分散層200の第2主面202の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1300、
第2のガス分散層600の第1主面601の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1400、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス分散層600、
第2のガス分散層600の第2主面602の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1500、
第2のガス供給層600と第2のガス分散層700との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層1550、
第2のガス供給層700の第1主面701の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1600、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス供給層700、
第2のガス供給層700の第2主面702の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層1700、のうちの少なくとも1つを有する。図示のように、酸素発生反応触媒は、層1100に存在する。
膜電極アセンブリ(MEA)を燃料電池などの電気化学デバイスで使用する場合、酸素発生反応触媒105は、好ましくは、外部回路と電気的に接触するようになっている。これが可能であるのは、多くのポリマー電解質膜(PEM)燃料電池構成において、第1のガス供給層100と第2のガス供給層700とが導電性を有するためである。
理論に縛られるものではないが、OER触媒をうまく組み込むためには、OER触媒がPt水素酸化反応(HOR)を妨害したり、影響を与えたりするのを防ぐ又はその逆を防ぐことが望ましいと考えられる。
本明細書で説明する膜電極アセンブリ及び本明細書で説明する膜電極アセンブリを組み込むデバイスは、概して、当技術分野において周知の技法を用いて製造されるが、本明細書で説明する構成要件又は任意選択によって修正される。
ガス供給層は、概して、気体を電極へ均等に輸送し、いくつかの実施形態では、電気を通す。ガス供給層はまた、水を蒸気又は液体のいずれかの形態で除去する。例示的なガス供給層は、ガス拡散層であり、マクロ多孔性ガス拡散裏材(GDB)と呼ばれることもある。ガス供給層の原材料としては、不織布紙又は織布の形態の、ランダムに配向して多孔性層を形成したカーボンファイバが挙げられる。不織布カーボンペーパーは、例えば、「グラフィルU−105」という商品名で三菱レイヨン株式会社(東京)から、「TORAY」という商品名で東レ株式会社(東京)から、「AVCARB」という商品名でAvCarb Material Solutions(米国マサチューセッツ州ローウェル)から、「SIGRACET」という商品名でSGL Group,the Carbon Company(独国ヴィースバーデン)から、「Freudenberg」という商品名でFreudenberg FCCT SE&Co.KG,Fuel Cell Component Technologies(独国ヴァインハイム)から、「Spectracarb GDL」という商品名でEngineered Fibers Technology(EFT)(米国コネチカット州シェルトン)から市販されている。カーボン織布は、例えば、「EC−CC1−060」及び「EC−AC−CLOTH」という商品名でElectroChem.,Inc.(米国マサチューセッツ州ウーバン)から、「ELAT−LT」及び「ELAT」という商品名でNuVant Systems Inc.(米国インディアナ州クラウンポイント)から、「E−TEK ELAT LT」という商品名でBASF Fuel Cell GmbH(北米)から、「ZOLTEK CARBON CLOTH」という商品名でZoltek Corp.(米国ミズーリ州セントルイス)から市販されている。
ガス分散層は、更に、気体を概ねより均等に電極へ供給し、ガス供給層に存在し得る粗さのために触媒層及び膜が機械的欠陥を生じないように概して保護し、また、いくつかの実施形態では、電気を通し、隣接する触媒層との電気的接触抵抗を減らす。ガス分散層はまた、触媒層から拡散層へと、液体の水のウィッキング効果をもたらし得る。例示的なガス分散層は、微多孔層である。微多孔層は、例えば、カーボンペーパー又はカーボン布などのガス供給層に、撥水する疎水性結合剤(例えば、フルオロポリマー又はフッ素化エチレンプロピレン樹脂FEP)及びカーボンブラックなどの助剤を含浸及び/又は被覆することによって形成できる。カーボンペーパー又はカーボン布は、典型的には、まず、溶媒(例えば、水又はアルコール)に撥水疎水性物質を分散させた溶液/乳濁液に浸漬した後、乾燥及び熱処理し、次いで、カーボンスラリーで基材を被覆した後、乾燥及び熱処理する。例示的なフルオロポリマー、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、例えば、「TECAFLON PTFE NATURAL」という商品名でEnsinger GmbH(独国ヌフリンゲン)から、「3M DYNEON PTFE TF」という商品名で3M Dyneon(米国ミネソタ州セントポール)から、「BAM PTFE」という商品名でBaillie Advanced Materials LLC(英国エディンバラ)から、「DUPONT PTFE」及び「DUPONT TEFLON ETFE」という商品名でE.I.du Pont de Nemours(米国デラウェア州ウィルミントン)から市販され、(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)は、「TECAFLON ETFE NATURAL」という商品名でEnsinger GmbHから、「3M DYNEON」という商品名で3M Dyneonから市販され、ETFE(熱可塑性フッ素樹脂)は、例えば、「BAM ETFE」という商品名でBaillie Advanced Materials LLCから、「DUPONT ETFE」という商品名でE.I.du Pont de Nemoursから市販され、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)は、例えば、「TECAFLON PVDF」という商品名でEnsinger GmbHから、「3M DYNEON FLUOROPLASTIC PVDF」という商品名で3M Dyneonから、「BAM PVDF」という商品名でBaillie Advanced Materials LLCから市販されている。例示的な原材料のフッ素化エチレンプロピレン樹脂FEPは、「DuPont Teflon FEP」という商品名でE.I.du Pont de Nemoursから、また「NEOFLON Dispersion」(FEP系/PFA系)という商品名でDaikin North America LLCから市販されている。カーボンブラック粉体の例示的な原材料としては、Alfa Aesar(米国マサチューセッツ州ワードヒル)を含む製造業者から市販されているアセチレンブラック又は「VULCAN XC−72」という商品名でCabot Corporation(米国マサチューセッツ州ボストン)から市販されているオイルファーネスカーボンブラックが挙げられる。
例示的な膜として、ポリマー電解質膜が挙げられる。例示的なポリマー電解質膜としては、共通の主鎖に結合したアニオン性官能基を含む膜が挙げられ、このアニオン性官能基は、典型的には、スルホン酸基であるが、カルボン酸基、イミド基、アミド基又は他の酸性官能基を含んでものよい。本明細書で説明する膜電極アセンブリを製造する際に使用されるポリマー電解質は、典型的には、高度にフッ素化され、より典型的には、過フッ素化される。本明細書で説明する膜電極アセンブリを製造する際に使用されるポリマー電解質は、典型的には、テトラフルオロエチレンのコポリマー及び少なくともフッ素化された酸官能性コモノマーである。例示的なポリマー電解質としては、「ナフィオン」という商品名でE.I.du Pont de Nemours(米国デラウェア州ウィルミントン)から市販されている電解質と、「フレミオン」という商品名で旭硝子株式会社から市販されている電解質とが挙げられる。ポリマー電解質は、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー及び例えば、米国特許第6624328号(Guerra)及び同第7348088号(Freemeyerら)(これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)に記載のFSOCFCFCFCF−O−CF=CFであってよい。ポリマーの当量(EW)は、典型的には、1200未満、1100未満、1000未満、900未満又は800未満である。
酸素発生反応電解触媒は、電気化学的酸素発生反応に関与する。触媒材料は、反応過程で消費されることなしに、化学反応速度を変え、速める。電解触媒は、電極表面で作用する特定の形態の触媒であり、電極表面そのものである場合もある。電解触媒は、イリジウム表面、被覆又はナノ粒子のように不均一である場合もあるし、溶解した配位錯体のように均一である場合もある。電解触媒は、電極と反応物との間における電子の移動を助ける、及び/又は、半反応式全体で表される中間の化学的変化を促進する。
概して、酸素発生反応触媒は、当技術分野において周知の技法で堆積させ得る。例示的な堆積法としては、スパッタリング(反応性スパッタリングを含む)、原子層堆積法、有機分子化学蒸着法、分子線エピタキシー、熱物理蒸着法、エレクトロスプレーイオン化による真空蒸着及びパルスレーザ堆積法からなる群から独立して選択される技法が挙げられる。更なる一般的な詳細は、例えば、米国特許第5879827号(Debeら)、同第6040077号(Debeら)及び同第7419741号(Vernstromら)(これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)にみることができる。熱物理蒸着法では、(例えば、抵抗加熱、電子ビーム銃又はレーザにより)適切な高温を用いて、ターゲット(原料物質)を蒸気状態に融解又は昇華し、その後、その蒸気を真空空間に通すと、蒸気形態が基材表面で凝縮する。熱物理蒸着装置は、当技術分野で周知であり、例えば、金属蒸発器又は有機分子蒸発器として、それぞれ、「METAL EVAPORATOR」(ME−Series)又は「Organic Molecular Evaporator(DE−Series)」という商品名でCreaPhys GmbH(独国ドレスデン)から市販されている装置を含み、有機材料蒸発器の別の例は、「ORGANIC MATERIALS EVAPORATIOR(ORMA−Series)」という商品名でMantis Deposition LTD(英国オックスフォードシャー)から市販されている。複数の交互層を含む触媒は、例えば、複数のターゲットからスパッタリングする(例えば、Irを第1のターゲットからスパッタリングし、Pdを第2のターゲットからスパッタリングし、Ruを(もしあれば)第3のターゲットからスパッタリングするなど)こともできるし、2つ以上の元素を含むターゲット(複数可)からスパッタリングすることもできる。触媒の被覆を単一のターゲットで行う場合、被覆層を単一のステップでGDL上に付着させて、触媒被覆の凝縮熱が、Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh又はRuなどの原子を(該当する場合は)加熱し、かつ基材表面を十分に加熱して、原子が良好に混合し、かつ熱力学的に安定な合金領域を形成するのに十分な表面移動度を提供するようにすることが望ましい場合もある。あるいは、例えば、基材を、熱した状態で供したり、加熱したりして、この原子移動度を高めることもできる。いくつかの実施形態では、スパッタリングは、アルゴンと酸素との混合物を少なくとも含む雰囲気中で少なくとも部分的に行われ、スパッタリングチャンバへの酸素流量に対するアルゴン流量の比率は、少なくとも113sccm/7sccm(標準立方センチメートル毎分)である。有機金属形態の触媒は、例えば、質量選別イオンのソフトランディング又は反応性ランディングによって堆積できる。質量選別イオンのソフトランディングは、有機配位子を備えた触媒活性金属錯体を気相から不活性表面上に移動させるために用いられる。この方法を用いて明確な活性部位を有する物質を調製し、それによって、周囲条件下又は従来の真空条件下で、高度に制御された方法で、表面の分子設計を行うことができる。更なる詳細については、例えば、Johnsonら、Anal.Chem 2010年、82,5718〜5727及びJohnsonら、Chemistry:A European Journal 2010年、16,14433〜14438を参照されたく、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
アノード触媒層に含有される例示的な触媒は、
(a)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
(b)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、水和酸化物若しくは水酸化物、
(e)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
(j)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(k)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(l)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
(m)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む
(ここで、酸化物、有機金属錯体、ホウ化物、炭化物、フッ化物、窒化物、酸ホウ化物、酸炭化物、酸フッ化物及び酸窒化物は、Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh又はRuと共に存在するものであることを理解されたい)。
例示的な酸化物としては、CoO、Co、Co、CoFe、FeO、Fe、Fe、Fe、NiO、Ni、NiFe、NiCo、MnO、Mn、Mn、Irが挙げられ、Irの価数が、例えば2〜8であり得る。具体的な例示的なIr酸化物としては、Ir、IrO、IrO及びIrOに加えて、混合のIrRu、IrPt、IrRh、IrRuPtzz、IrRhPtzz、IrPdPtzz、IrPd、IrRuPdzz、IrRhPdzz又はイリジウム酸Ir−Ruパイロクロア型酸化物(例えば、NaCeIrRuzz)が挙げられる。Ru酸化物は、価数が、例えば2〜8であり得るRux1y1が挙げられる。具体的な例示的なRu酸化物としては、Ru、RuO及びRuO又はルテニウム酸Ru−Irパイロクロア型酸化物(例えば、NaCeRuIrzz)が挙げられる。例示的なPd酸化物としては、Pdの価数が、例えば1、2及び4であり得るPd形態が挙げられる。具体的な例示的なPd酸化物としては、PdO、PdOが挙げられる。他の酸化物としては、Os、Rh又はAu酸化物OsO、OsO、RhO、RhO、Rh、Rh並びにAu、AuO及びAuが挙げられる。例示的な有機金属錯体としては、Au、Co、Fe、Ni、Ir、Pd、Rh、Os又はRuのうちの少なくとも1つが挙げられ、Au、Co、Fe、Ni、Ir、Pd、Pt、Rh又はRuは、ヘテロ原子(複数可)又は非炭素原子(複数可)(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を通して有機配位子と配位結合を形成する。有機配位子を有する例示的なAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu錯体はまた、π結合を介して形成され得る。酸素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、エステル、カルボキシル、アルデヒド、無水物、環状無水物及びエポキシなどの官能基が挙げられる。窒素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、アミン、アミド、イミド、イミン、アジド、アジン、ピロール、ピリジン、ポルフィリン、イソシアネート、カルバメート、カルバミド、スルファメート、スルファミド、アミノ酸及びN−複素環式カーバインなどの官能基が挙げられる。硫黄ヘテロ原子を有する有機配位子、いわゆるチオ配位子としては、チオール、チオケトン(チオン又はチオカルボニル)、チアール、チオフェン、ジスルフィド、ポリスルフィド、スルフィミド、スルホキシミド及びスルホンジイミンなどの官能基が挙げられる。リンヘテロ原子を有する有機配位子としては、ホスフィン、ホスファン、ホスファニド及びホスフィニデンなどの官能基が挙げられる。また、例示的な有機金属錯体としては、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuが、ホモ官能性有機配位子又はヘテロ官能性有機配位子のいずれかとの配位結合に関与するホモ及びヘテロ二金属錯体が挙げられる。π配位結合を介して形成されるAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu有機金属錯体としては、炭素リッチなπ−共役有機配位子(例えば、アレン、アリル、ジエン、カルベン及びアルキニル)が挙げられる。また、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu有機金属錯体の例は、キレート、ピンセット分子、ケージ、分子箱、可動性分子、大環状分子、プリズム、ハーフサンドイッチ及び金属−有機骨格(MOF)としても知られている。Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuのうちの少なくとも1つを含む例示的な有機金属化合物としては、共有結合、イオン結合又は共有結合−イオン結合混合の金属−炭素結合を介してAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuが有機物に結合している化合物が挙げられる。また、例示的な有機金属化合物は、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuの炭素原子に対する共有結合及びヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を介した有機配位子に対する配位結合のうちの少なくとも2つの組み合わせを含んでよい。安定な有機金属錯体の化学式は、典型的には、18電子則から予測できる。18電子則は、遷移金属の原子価殻が、結合電子対又は非結合電子対のいずれかとして合計18の電子を収容できる9の原子価軌道からなる、という事実に基づく。これら9の原子軌道と、配位子軌道との組み合わせにより、金属−配位子結合又は非結合のいずれかである9の分子軌道が生じる。18電子則は、一般的に、非遷移金属の錯体には適用できない。18電子則は、有用にも、Cr、Mn、Fe及びCoの三価元素の低スピン錯体の化学式を予測する。周知の例として、フェロセン、鉄ペンタカルボニル、クロムカルボニル及びニッケルカルボニルが挙げられる。錯体における配位子によって、18電子則が適用可能か決まる。一般的に、18電子則に従う錯体は、「π−アクセプター配位子」(π酸としても知られる)から少なくとも部分的に構成される。この種の配位子は、非常に強い配位子場を作り、その結果、得られた分子軌道のエネルギーを低下させ、そして有利なことに、起動を占有する。典型的な配位子としては、オレフィン、ホスフィン及びCOが挙げられる。π酸の錯体は、典型的には、低酸化状態の金属を特徴とする。酸化状態と配位子の性質との関係は、π供与の枠組みで説明される。例示的な炭化物としては、Au、NiC、NiC、NiC、FeC、FeC、Fe、CoC、CoC、CoC、IrC、IrC、IrC、Ir、Ir、RuC、RuC、RhC、PtC、OsC、OsC、OsC、(MnFe)C及びMnCが挙げられる。例示的なフッ化物としては、AuF、AuF、AuF、FeF、FeF、CoFe、CoF、NiF、IrF、IrF、Ir、PdF、PdF、RhF、RhF、RhFRuF及びOsFが挙げられる。例示的な窒化物としては、AuN、AuN、Au、NiN、NiN、CoN、CoN、Co、CoN、FeN、Fe(ここでx=0.75〜1.4)、FeN、FeN、Fe16、IrN、IrN,IrN、RhN、RhN、RhN、RuN、RuN、RuN、PdN、PdN、OsN、OsN、OsN、MnN、MnN及びMnNが挙げられる。例示的なホウ化物としては、Au、MnAuB、NiB、NiB、Ni、CoB、CoB、CoB、FeB、FeB、Ru、RuB、IrB、Ir、OsB、Os、OsB、RhB、ZrRhB、NbRhB及びYRhBが挙げられる。例示的な酸炭化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。例示的な酸フッ化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。例示的な酸窒化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。例示的な酸ホウ化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。これらの酸化物、有機金属錯体、炭化物、フッ化物、窒化物、酸炭化物、酸フッ化物、酸窒化物、酸ホウ化物、ホウ素含有窒化物及び/又はホウ素含有炭化物を含む複合物を含むことは、本開示の範囲内であ
る。
カソード触媒層に含有される例示的な触媒は、
(a’’)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
(b’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
(j’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(k’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、又は
(l’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
(m’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む
(ここで、酸化物、有機金属錯体、ホウ化物、炭化物、フッ化物、窒化物、酸ホウ化物、酸炭化物、酸フッ化物及び酸窒化物は、Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh又はRuと共に存在するものであることを理解されたい)。
例示的な酸化物としては、CoO、Co、Co、CoFe、FeO、Fe、Fe、Fe、NiO、Ni、NiFe、NiCo、MnO、Mn、Mn及びIrが挙げられ、Irの価数が、例えば2〜8であり得る。具体的な例示的なIr酸化物としては、Ir、IrO、IrO及びIrOに加えて、混合のIrRu、IrPt、IrRh、IrRuPtzOzz、IrRhPtzOzz、IrPdPtzOzz、IrPd、IrRuPdzOzz、IrRhPdzOzz又はイリジウム酸Ir−Ruパイロクロア型酸化物(例えば、NaCeIrRuzz)が挙げられる。Ru酸化物は、価数が、例えば2〜8であり得るRux1y1が挙げられる。具体的な例示的なRu酸化物としては、Ru、RuO及びRuO又はルテニウム酸Ru−Irパイロクロア型酸化物(例えば、NaCeRuIrzz)が挙げられる。例示的なPd酸化物としては、Pdの価数が、例えば1、2及び4であり得るPd形態が挙げられる。具体的な例示的なPd酸化物としては、PdO、PdO、Os酸化物即ちOsO及びOsO、RhO、RhO、Rh、Au、AuO並びにAuが挙げられる。例示的な有機金属錯体としては、Au、Co、Fe、Ni、Ir、Mn、Pd、Pt、Rh、Os又はRuのうちの少なくとも1つが挙げられ、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuは、ヘテロ原子(複数可)又は非炭素原子(複数可)(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を通して有機配位子と配位結合を形成する。有機配位子を有する例示的なAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu錯体は、π結合を介して形成され得る。酸素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、エステル、カルボキシル、アルデヒド、無水物、環状無水物及びエポキシなどの官能基が挙げられる。窒素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、アミン、アミド、イミド、イミン、アジド、アジン、ピロール、ピリジン、ポルフィリン、イソシアネート、カルバメート、カルバミド、スルファメート、スルファミド、アミノ酸及びN−複素環式カーバインなどの官能基が挙げられる。硫黄ヘテロ原子を有する有機配位子、いわゆるチオ配位子としては、官能基(例えば、チオール、チオケトン(チオン又はチオカルボニル)、チアール、チオフェン、ジスルフィド、ポリスルフィド、スルフィミド、スルホキシミド及びスルホンジイミン)が挙げられる。リンヘテロ原子を有する有機配位子としては、官能基(例えば、ホスフィン、ホスファン、ホスファニド及びホスフィニデン)が挙げられる。また、例示的な有機金属錯体としては、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuが、ホモ官能性有機配位子又はヘテロ官能性有機配位子のいずれかとの配位結合に関与するホモ及びヘテロ二金属錯体が挙げられる。π配位結合を介して形成されるAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu有機金属錯体としては、炭素リッチなπ−共役有機配位子(例えば、アレン、アリル、ジエン、カルベン及びアルキニル)が挙げられる。また、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRu有機金属錯体の例は、キレート、ピンセット分子、ケージ、分子箱、可動性分子、大環状分子、プリズム、ハーフサンドイッチ及び金属−有機骨格(MOF)としても知られている。Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuのうちの少なくとも1つを含む例示的な有機金属化合物としては、共有結合、イオン結合又は共有結合−イオン結合混合の金属−炭素結合を介してAu、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuが有機物に結合している化合物が挙げられる。また、例示的な有機金属化合物は、Au、Co、Fe、Ir、Ni、Pd、Pt、Rh、Os又はRuの炭素原子に対する共有結合及びヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を介した有機配位子に対する配位結合のうちの少なくとも2つの組み合わせを含んでよい。安定な有機金属錯体の化学式は、典型的には、18電子則から予測できる。18電子則は、遷移金属の原子価殻が、結合電子対又は非結合電子対のいずれかとして合計18の電子を収容できる9の原子価軌道からなる、という事実に基づく。これら9の原子軌道と、配位子軌道との組み合わせにより、金属−配位子結合又は非結合のいずれかである9の分子軌道が生じる。18電子則は、一般的に、非遷移金属の錯体には適用できない。18電子則は、有用にも、Cr、Mn、Fe及びCoの三価元素の低スピン錯体の化学式を予測する。周知の例として、フェロセン、鉄ペンタカルボニル、クロムカルボニル及びニッケルカルボニルが挙げられる。錯体における配位子によって、18電子則が適用可能か決まる。一般的に、18電子則に従う錯体は、π−アクセプター配位子(π酸としても知られる)から少なくとも部分的に構成される。この種の配位子は、非常に強い配位子場を作り、その結果、得られた分子軌道のエネルギーを低下させ、そして有利なことに、起動を占有する。典型的な配位子としては、オレフィン、ホスフィン及びCOが挙げられる。π酸の錯体は、典型的には、低酸化状態の金属を特徴とする。酸化状態と配位子の性質との関係は、π供与の枠組みで説明される。例示的な炭化物としては、Au又は他の元素の炭化物(例えば、NiC、NiC、NiC、FeC、FeC、Fe、CoC、CoC、CoC、IrC、IrC、IrC、Ir、Ir、RuC、RuC、RhC、PtC、OsC、OsC及びOsC)が挙げられる。例示的なフッ化物としては、AuF、AuF、AuF、FeF、FeF、CoFe、CoF、NiF、IrF、IrF、Ir、PdF、PdF、RhF、RhF、RhFRuF3及びOsFが挙げられる。例示的な窒化物としては、AuN、AuN、Au、NiN、NiN、CoN、CoN、Co、CoN、FeN、Fe(ここでx=0.75〜1.4)、FeN、FeN、Fe16、IrN、IrN,IrN、RhN、RhN、RhN、RuN、RuN、RuN、PdN、PdN、OsN、OsN及びOsNが挙げられる。例示的なホウ化物としては、Au、MnAuB、Ni、CoB、CoB、CoB、FeB、FeB、Ru、RuB、IrB、Ir、OsB、Os、OsB、RhB並びにこれらの酸ホウ化物、ホウ素含有窒化物及びホウ素含有炭化物が挙げられる。例示的な酸炭化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。例示的な酸フッ化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。例示的な酸窒化物としては、Au、Ni、Fe、Co、Ir、Ru、Rh、Pt、Pd及びOsが挙げられる。これらの酸化物、有機金属錯体、炭化物、フッ化物、窒化物、ホウ化物、酸炭化物、酸フッ化物、酸窒化物及び/又は酸ホウ化物、を含む複合物を含むことは、本開示の範囲内である。
いくつかの実施形態では、アノード触媒層又はカソード触媒層は、触媒が付着したナノ構造化ウィスカーを含む。ナノ構造化ウィスカーは、米国特許第4812352号(Debe)、同第5039561号(Debe)、同第5338430号(Parsonageら)、同第6136412号(Spiewakら)及び同第7419741号(Vernstromら)(これらの特許の開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)に記載のものを含む、当技術分野において周知の技法によって製造することができる。一般に、ナノ構造化ウィスカーは、例えば、有機材料又は無機材料の層を基材(例えば、ミクロ構造化された触媒移動ポリマーシート)上に(例えば、昇華により)真空蒸着し、次いで、ペリレンレッドを堆積させる場合、熱アニール処理によりペリレンレッド顔料をナノ構造化ウィスカーに変換することにより製造できる。典型的には、真空蒸着工程は、約10−3TORR(0.1パスカル)以下の全圧で実行される。例示のミクロ構造は、有機顔料C.I.顔料レッド149(即ち、N,N’−ジ(3,5−キシリル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド))の熱昇華及び真空アニールによって作製される。有機ナノ構造化層を作製する方法は、例えば、Materials Science and Engineering,A158(1992年)、pp.1〜6;J.Vac.Sci.Technol.A,5(4),1987年7月/8月、pp.1914〜16;J.Vac.Sci.Technol.A,6,(3),1988年5月/8月、pp.1907〜11;Thin Solid Films,186,1990年,pp.327〜47;J.Mat.Sci.,25,1990年,pp.5257〜68;Rapidly Quenched Metals,Proc.of the Fifth Int.Conf.on Rapidly Quenched Metals,独国ヴュルツブルク(1984年9月3〜7日),S.Steebら編、Elsevier Science Publishers B.V.,ニューヨーク(1985年)、pp.1117〜24;Photo.Sci.and Eng.,24,(4),1980年7月/8月、pp.211〜16;並びに米国特許第4340276号(Maffittら)及び同第4568598号(Bilkadiら)(これらの特許の開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)に開示されている。炭素ナノチューブアレイを用いた触媒層の特性は、論文「High Dispersion and Electrocatalytic Properties of Platinum on Well−Aligned Carbon Nanotube Arrays」、Carbon 42(2004年)191〜197頁に開示されている。草のような(grassy)又は逆立った(bristled)ケイ素を使用する触媒層の特性は、例えば、米国特許出願公開第2004/0048466(A1)号(Goreら)に開示されている。
真空蒸着は、任意の好適な装置で行ってよい(例えば、米国特許第5338430号(Parsonageら)、同第5879827号(Debeら)、同第5879828号(Debeら)、同第6040077号(Debeら)及び同第6319293号(Debeら)並びに米国特許出願公開第2002/0004453(A1)号(Haugenら)を参照。これらの特許の開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)。1つの例示的な装置が、米国特許第5338430号(Parsonageら)の図4Aに概略的に図示され、付随するテキストで説明されている。ここでは、基材をドラム上に取り付け、次いで、有機前駆体(例えば、ペリレンレッド顔料)を堆積させるために昇華源又は蒸発源上で回転させた後、ナノ構造ウィスカーを形成するために有機前駆体をアニール処理している。
典型的には、堆積されたペリレンレッド顔料の名目厚さは、約50nm〜500nmの範囲内である。典型的には、ウィスカーは、20nm〜60nmの範囲内の平均断面寸法及び0.3マイクロメートル〜3マイクロメートルの範囲内の平均長さを有する。
いくつかの実施形態では、ウィスカーは裏材に取り付けられている。代表的な裏材は、ポリイミド、ナイロン、金属箔、又は最大300℃までのサーマルアニール温度に耐えることができる他の材料を含む。いくつかの実施形態では、裏材は、25マイクロメートル〜125マイクロメートルの範囲内の平均厚さを有する。
いくつかの実施形態では、裏材は、その表面の少なくとも1つの上にミクロ構造を有する。いくつかの実施形態では、ミクロ構造は、ナノ構造ウィスカーの平均サイズの少なくとも3倍(いくつかの実施形態では、少なくとも4倍、5倍、10倍、又はそれ以上)の実質的に均一な形状及び寸法の特徴で構成される。ミクロ構造の形状は、例えば、V型の溝部と頂部(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第6,136,412号(Spiewakら))又はピラミッド(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第7,901,829号(Debeら))であり得る。いくつかの実施形態では、ミクロ構造の特徴の一部は、周期的にミクロ構造化ピークの平均又は大部分の上方に延在し、例えば、31個のV字型溝ピークごとに、その両側のピークよりも25%若しくは50%又は100%高い。いくつかの実施形態では、この、ミクロ構造化ピークの大部分の上方に延在する特徴の一部は、最大10%(いくつかの実施形態では、最大3%、2%又は更には最大1%)であり得る。たまに高いミクロ構造機構を用いると、ローツーロールコーティング作業中にコーティングされた基材がロール表面を移動する際の、均一に小さいミクロ構造頂部の保護に役立ち得る。随時出現する高い特徴が、小さいミクロ構造のピークではなくローラの表面に接触するので、基材がコーティングプロセスを進むときに、削り落とされたり又は別な形で妨害されたりするナノ構造化材料又はウィスカー材料が非常に少なくなり得る。いくつかの実施形態では、ミクロ構造特徴は、膜電極アセンブリの製造時に触媒が移動する先の膜の厚さの半分よりも実質的に小さい。これは、触媒移動プロセス中に、高いミクロ構造機構が、膜の反対側で電極を重ね得る膜を貫通しないようにするためである。幾つかの実施形態では、最も高い微細構造化特徴は、膜厚の1/3又は1/4未満である。最も薄いイオン交換膜(例えば、厚さ約10マイクロメートル〜15マイクロメートル)の場合、約3マイクロメートル〜4.5マイクロメートルを超えない高さの微細構造特徴を備える基材を有することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、V字型又は他のミクロ構造化特徴の側面の傾斜、つまり隣接する特徴間の夾角は、約90°であることが望ましい場合があり、これは、積層移動プロセス中の触媒輸送を容易にするため、かつ基材の裏材の平坦な幾何学的表面に対してミクロ構造化層の表面積を2の平方根(1.414)倍にして、電極の表面積を増やすためである。
いくつかの実施形態では、アノード触媒層は、
(a’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
(b’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(j’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(k’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、
(l’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
(m’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む担持材料を含む
(ここで、酸化物、有機金属錯体、ホウ化物、炭化物、フッ化物、窒化物、酸ホウ化物、酸炭化物、酸フッ化物及び酸窒化物は、Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrと共に存在するものであることを理解されたい)。
例示的な酸化物としては、HfO、Hf、HfO、TaO、Ta、SnO、SnO、TiO、Ti、TiO、Ti、ZrO、Zr、ZrO、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、W、WO、ReO、ReO、Re、Re、NbO、NbO、Nb、Al、AlO、AlO、SiO及びSiOが挙げられる。例示的な有機金属錯体としては、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrのうちの少なくとも1つが挙げられ、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrは、ヘテロ原子(複数可)又は非炭素原子(複数可)(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を通して有機配位子と配位結合を形成する。有機配位子を有する例示的なAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr錯体は、π結合を介して形成され得る。酸素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、エステル、カルボキシル、アルデヒド、無水物、環状無水物及びエポキシなどの官能基が挙げられる。窒素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、アミン、アミド、イミド、イミン、アジド、アジン、ピロール、ピリジン、ポルフィリン、イソシアネート、カルバメート、カルバミド、スルファメート、スルファミド、アミノ酸及びN−複素環式カーバインなどの官能基が挙げられる。硫黄ヘテロ原子を有する有機配位子、いわゆるチオ配位子としては、官能基(例えば、チオール、チオケトン(チオン又はチオカルボニル)、チアール、チオフェン、ジスルフィド、ポリスルフィド、スルフィミド、スルホキシミド及びスルホンジイミン)が挙げられる。リンヘテロ原子を有する有機配位子としては、官能基(例えば、ホスフィン、ホスファン、ホスファニド及びホスフィニデン)が挙げられる。また、例示的な有機金属錯体としては、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrが、ホモ官能性有機配位子又はヘテロ官能性有機配位子のいずれかとの配位結合に関与するホモ及びヘテロ二金属錯体が挙げられる。π配位結合を介して形成されるAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr有機金属錯体としては、炭素リッチなπ−共役有機配位子(例えば、アレン、アリル、ジエン、カルベン及びアルキニル)が挙げられる。また、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr有機金属錯体の例は、キレート、ピンセット分子、ケージ、分子箱、可動性分子、大環状分子、プリズム、ハーフサンドイッチ及び金属−有機骨格(MOF)としても知られている。Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrのうちの少なくとも1つを含む例示的な有機金属化合物としては、共有結合、イオン結合又は共有結合−イオン結合混合の金属−炭素結合を介してAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrが有機物に結合している化合物が挙げられる。また、例示的な有機金属化合物は、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrの炭素原子に対する共有結合及びヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を介した有機配位子に対する配位結合のうちの少なくとも2つの組み合わせを含んでよい。安定な有機金属錯体の化学式は、典型的には、18電子則から予測できる。18電子則は、遷移金属の原子価殻が、結合電子対又は非結合電子対のいずれかとして合計18の電子を収容できる9の原子価軌道からなる、という事実に基づく。これら9の原子軌道と、配位子軌道との組み合わせにより、金属−配位子結合又は非結合のいずれかである9の分子軌道が生じる。18電子則は、一般的に、非遷移金属の錯体には適用できない。錯体における配位子によって、18電子則が適用可能か決まる。一般的に、18電子則に従う錯体は、π−アクセプター配位子(π酸としても知られる)から少なくとも部分的に構成される。この種の配位子は、非常に強い配位子場を作り、その結果、得られた分子軌道のエネルギーを低下させ、そして有利なことに、起動を占有する。典型的な配位子としては、オレフィン、ホスフィン及びCOが挙げられる。π酸の錯体は、典型的には、低酸化状態の金属を特徴とする。酸化状態と配位子の性質との関係は、π供与の枠組みで説明される。更なる詳細については、例えば、Organometallic Chemistry of Titanium,Zirconium,and Hafnium,A volume in Organometallic Chemistry:A Series of Monographs 著者:P.C.Wailes,ISBN:978−0−12−730350−5を参照されたい。例示的な炭化物としては、HfC及びHfC、NbC、Nb及びNbC、ReC、TaC、Ta、TaC、WC、WC、WC、ZrC、Zr、ZrC、TiC、Ti12 クラスター並びに三元化合物であるTi−Al−C及びTi−Sn−C炭化物相(例えば、TiAlC、TiAlC、TiAlC、TiSnC、Al、SnC、SnC及びAl)が挙げられる。例示的なフッ化物としては、ZrF、TiF、TiF、TaF、NbF、NbF、WF、AlF、HfF、CF、CF、(CF)、SnF及びSnFが挙げられる。例示的な窒化物としては、Hf、HfN、ReN、ReN、ReN、NbN、NbN、Nb炭素含有窒化物、TaN、TaN、Ta、Ta、WN、WN、WN、Zr、ZrN、β−C、グラファイト状g−C及びSiが挙げられる。例示的な酸炭化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W及びSnが挙げられる。例示的な酸フッ化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W及びSnが挙げられる。例示的な酸窒化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W、C及びSnが挙げられる。例示的なホウ化物として、ZrB、TiB、TaB、Ta、Ta、TaB、NbB、NbB、WB、WB、AlB、HfB、ReB、BC、SiB、SiB、SiB並びにこれらの酸ホウ化物、ホウ素含有窒化物及びホウ素含有炭化物が挙げられる。これらの酸化物、有機金属錯体、炭化物、フッ化物、窒化物、酸炭化物、酸フッ化物及び/又は酸窒化物を含む複合物を含むことは、本開示の範囲内である。多成分触媒の様々な成分の組成及び量は、触媒の性能及び触媒を使用するデバイスの性能全体に影響を及ぼし得る(例えば、Ptアノード触媒においてTiが多すぎると、セルの性能を低下させることがわかった)。
触媒及び触媒担持材料は、適宜、当技術分野で周知の技法によって堆積できる。例示的な堆積法としては、スパッタリング(反応性スパッタリングを含む)、原子層堆積法、有機分子化学蒸着法、有機金属化学蒸着法、分子線エピタキシー、熱物理蒸着法、エレクトロスプレーイオン化による真空蒸着及びパルスレーザ堆積法からなる群から独立して選択される技法が挙げられる。熱物理蒸着法では、(例えば、抵抗加熱、電子ビーム銃又はレーザにより)適切な所望の温度を用いて、ターゲット(原料物質)を蒸気状態に融解又は昇華し、その後、蒸気状態のターゲットを真空空間に通すと、蒸気形態が基材表面で凝縮する。熱物理蒸着装置は、当技術分野で周知であり、例えば、金属蒸発器として、「METAL Evaporator」(ME−Series)という商品名でCreaPhys GmbHから市販されている装置又は有機材料蒸発器として、「ORGANIC MATERIALS EVAPORATIOR(ORMA−Series)」という商品名でMantis Deposition LTD(英国オックスフォードシャー)から市販されている装置が挙げられる。複数の交互層を含む触媒は、例えば、複数のターゲットからスパッタリングする(例えば、Nbを第1のターゲットからスパッタリングし、Zrを第2のターゲットからスパッタリングし、Hfを(もしあれば)第3のターゲットからスパッタリングするなど)こともできるし、2つ以上の元素を含むターゲット(複数可)からスパッタリングすることもできる。触媒の被覆を単一のターゲットで行う場合、被覆層を単一のステップでGDL上に付着させて、触媒被覆の凝縮熱が、Al、炭素、Hf、Ta、Si、Sn、Ti、Zr又はWなどの原子を(該当する場合は)加熱し、かつ基材表面を十分に加熱して、原子が良好に混合し、かつ熱力学的に安定な合金領域を形成するのに十分な表面移動度を提供するようにすることが望ましい場合もある。あるいは、例えば、基材はまた、熱した状態で供したり、加熱したりして、この原子移動度を高めることもできる。いくつかの実施形態では、スパッタリングは、アルゴンと酸素との混合物を少なくとも含む雰囲気中で少なくとも部分的に行われ、スパッタリングチャンバへの酸素流量に対するアルゴン流量の比率は、少なくとも113sccm/7sccmである。有機金属形態の触媒及び触媒担持材料は、適宜、例えば、質量選別イオンのソフトランディング又は反応性ランディングによって堆積できる。質量選別イオンのソフトランディングは、有機配位子を備えた触媒活性金属錯体を気相から不活性表面上に移動させるために用いられる。この方法を用いて明確な活性部位を有する物質を調製し、それによって、周囲条件下又は従来の真空条件下で、高度に制御された方法で、表面の分子設計を行うことができる。更なる詳細については、例えば、Johnsonら、Anal.Chem 2010年、82,5718〜5727及びJohnsonら、Chemistry:A European Journal 2010年、16,14433〜14438を参照されたく、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、カソード触媒層は、
(a’’’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
(b’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(j’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(k’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、
(l’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
(m’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む担持材料を含む
(ここで、酸化物、有機金属錯体、ホウ化物、炭化物、フッ化物、窒化物、酸炭化物、酸フッ化物、酸ホウ化物及び酸窒化物は、a’’’と共に存在するものであることを理解されたい)。
例示的な酸化物としては、HfO、Hf、HfO、TaO、Ta、SnO、SnO、TiO、Ti、TiO、Ti、ZrO、Zr、ZrO、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、W、WO、ReO、ReO、Re、Re、NbO、NbO、Nb、Al、AlO、AlO、SiO及びSiOが挙げられる。例示的な有機金属錯体としては、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrのうちの少なくとも1つが挙げられ、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrは、ヘテロ原子(複数可)又は非炭素原子(複数可)(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を通して有機配位子と配位結合を形成する。有機配位子を有する例示的なAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr錯体は、π結合を介して形成され得る。酸素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、エステル、カルボキシル、アルデヒド、無水物、環状無水物及びエポキシなどの官能基が挙げられる。窒素ヘテロ原子を有する有機配位子としては、アミン、アミド、イミド、イミン、アジド、アジン、ピロール、ピリジン、ポルフィリン、イソシアネート、カルバメート、カルバミド、スルファメート、スルファミド、アミノ酸及びN−複素環式カーバインなどの官能基が挙げられる。硫黄ヘテロ原子を有する有機配位子、いわゆるチオ配位子としては、官能基(例えば、チオール、チオケトン(チオン又はチオカルボニル)、チアール、チオフェン、ジスルフィド、ポリスルフィド、スルフィミド、スルホキシミド及びスルホンジイミン)が挙げられる。リンヘテロ原子を有する有機配位子としては、官能基(例えば、ホスフィン、ホスファン、ホスファニド及びホスフィニデン)が挙げられる。また、例示的な有機金属錯体としては、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrが、ホモ官能性有機配位子又はヘテロ官能性有機配位子のいずれかとの配位結合に関与するホモ及びヘテロ二金属錯体が挙げられる。π配位結合を介して形成されるAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr有機金属錯体としては、炭素リッチなπ−共役有機配位子(例えば、アレン、アリル、ジエン、カルベン及びアルキニル)が挙げられる。また、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZr有機金属錯体の例は、キレート、ピンセット分子、ケージ、分子箱、可動性分子、大環状分子、プリズム、ハーフサンドイッチ及び金属−有機骨格(MOF)としても知られている。Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrのうちの少なくとも1つを含む例示的な有機金属化合物としては、共有結合、イオン結合又は共有結合−イオン結合混合の金属−炭素結合を介してAl、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrが有機物に結合している化合物が挙げられる。また、例示的な有機金属化合物は、Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W又はZrの炭素原子に対する共有結合及びヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、カルコゲン(例えば、硫黄及びセレン)、リン又はハロゲン化物)を介した有機配位子に対する配位結合のうちの少なくとも2つの組み合わせを含んでよい。安定な有機金属錯体の化学式は、典型的には、18電子則から予測できる。18電子則は、遷移金属の原子価殻が、結合電子対又は非結合電子対のいずれかとして合計18の電子を収容できる9の原子価軌道からなる、という事実に基づく。これら9の原子軌道と、配位子軌道との組み合わせにより、金属−配位子結合又は非結合のいずれかである9の分子軌道が生じる。18電子則は、一般的に、非遷移金属の錯体には適用できない。錯体における配位子によって、18電子則が適用可能か決まる。一般的に、18電子則に従う錯体は、π−アクセプター配位子(π酸としても知られる)から少なくとも部分的に構成される。この種の配位子は、非常に強い配位子場を作り、その結果、得られた分子軌道のエネルギーを低下させ、そして有利なことに、起動を占有する。典型的な配位子としては、オレフィン、ホスフィン及びCOが挙げられる。π酸の錯体は、典型的には、低酸化状態の金属を特徴とする。酸化状態と配位子の性質との関係は、π供与の枠組みで説明される。更なる詳細については、例えば、Organometallic Chemistry of Titanium,Zirconium,and Hafnium,A volume in Organometallic Chemistry:A Series of Monographs 著者:P.C.Wailes,ISBN:978−0−12−730350−5を参照されたい。例示的な炭化物としては、HfC、HfC、NbC、Nb、NbC、ReC、TaC、Ta、TaC、WC、WC、WC、ZrC、Zr、ZrC、TiC、Ti12 クラスター並びに三元化合物である炭化物相(例えば、TiAlC、TiAlC、TiAlC、TiSnC、Al、SnC、SnC及びAl)が挙げられる。例示的なフッ化物としては、ZrF、TiF、TiF、TaF、NbF、NbF、WF、AlF、HfF、CF、CF、(CF)、SnF及びSnFが挙げられる。例示的な窒化物としては、Hf、HfN、ReN、ReN、ReN、NbN、NbN、Nb炭素含有窒化物、TaN、TaN、Ta、Ta、WN、WN、WN、β−C、グラファイト状g−C、Zr及びZrNが挙げられる。例示的な酸炭化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W及びSnが挙げられる。例示的な酸フッ化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W及びSnが挙げられる。例示的な酸窒化物として、Al、Hf、Zr、Ti、Ta、Re、Nb、W及びSnが挙げられる。例示的なホウ化物として、ZrB、TiB、TaB、Ta、Ta、TaB、NbB、NbB、WB、WB、AlB、HfB、ReB、CB、SiB、SiB、SiB並びにこれらのホウ素含有窒化物及びホウ素含有炭化物が挙げられる。これらの酸化物、有機金属錯体、炭化物、フッ化物、窒化物、酸炭化物、酸フッ化物及び/又は酸窒化物を含む複合物を含むことは、本開示の範囲内である。
触媒及び触媒担持層をGDLに設ける又は組み込む方法はまた、液相に基づき得る。適切な被覆方法としては、懸濁、電気泳動又は電気化学堆積及び含浸が挙げられる。例えば、スラリーを元にガス分散層をガス供給層上に付着させることができる場合、スラリーは、炭素粒子及びフルオロポリマーバインダーと共に、触媒粒子を含有し得る。更なる詳細については、例えば、Valerie Meilleによる報告である、Applied Catalysis A:General,315,2006年、1〜17を参照されたく、この開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
特に3つ以上の元素が組み合されている場合には、1つ又は様々な構造の形式の合金、非晶質域、結晶性域の存在、不在、又は大きさを含む、本明細書で記述されている触媒の結晶構造及び形態的構造は、工程及び製造条件に極めて依存することがあるということが当業者により了解されている。
いくつかの実施形態では、触媒の第1の層が、ナノ構造化ウィスカー上に直接堆積される。幾つかの実施形態では、第1の層は、ナノ構造化ウィスカーに共有結合又はイオン結合のうちの少なくとも1つで結合している。いくつかの実施形態では、第1の層は、ナノ構造化ウィスカー上に吸着される。第1の層は、例えば、一様な共形被覆又は分散した不連続のナノ粒子として形成できる。分散しているバラバラの適合したナノ粒子は、例えば、ヘリウムキャリアガスの圧力を制御することによるクラスタービーム蒸着法によって、又は自己組織化によって形成することができる。更なる詳細については、例えば、WanらのSolid State Communications,121,2002年、251〜256又はBruno ChaudretのTop Organomet Chem,2005年、16,233〜259を参照されたく、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、以下の条件のうちの少なくとも1つが成立する。
(a)酸素発生反応触媒を含む複数の層のうちの少なくとも1つが、1:1以下(いくつかの実施形態では、0.9:1以下、0.8:1以下、0.75:1以下、0.7:1以下、0.6:1以下、0.5:1以下、0.4:1以下、0.3:1以下、0.25:1以下、0.2:1以下であり、又は0.1:1以下の場合や0:1以下の場合さえある)の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率(即ち、RuOが酸素発生反応触媒である場合、Ru原子の数に対するPt原子の数の比率)を有する、又は
(b)酸素発生反応触媒を含む、第1のガス供給層、第2のガス供給層、任意の第1のガス分散層又は任意の第2のガス分散層のうちの少なくとも1つの上に配置された層のうちの少なくとも1つが、1:1以下(いくつかの実施形態では、0.9:1以下、0.8:1以下、0.75:1以下、0.7:1以下、0.6:1以下、0.5:1以下、0.4:1以下、0.3:1以下、0.25:1以下、0.2:1以下であり、又は0.1:1以下の場合や0:1以下の場合さえある)の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率を有する。
本開示の膜電極アセンブリは、以下のうちの少なくとも1つを有する(即ち、以下のうちのいずれか1つ及び任意の組み合わせを有し、ここで、任意の第1及び第2のガス分散層のいずれかが存在する場合、任意の第1及び第2のガス分散層への言及が意図されることを理解されたい)、即ち、
第1のガス供給層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在する)層、
酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)第1のガス供給層、
第1のガス供給層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
第1のガス供給層と第1のガス分散層との間に配置された、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
第1のガス分散層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)第1のガス分散層、
第1のガス分散層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
第2のガス分散層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)第2のガス分散層、
第2のガス分散層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
第2のガス供給層と第2のガス分散層との間に配置された、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
第2のガス供給層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、
酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)第2のガス供給層、
第2のガス供給層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む(例えば、少なくとも一部分が存在し、このことは、層全体への分布を含む)層、のうちの少なくとも1つを有し、
存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく。
いくつかの実施形態では、少なくとも第1のガス供給層及び/又は第2のガス供給層は、存在する場合、Ptを実質的に含まない(即ち、0.1マイクログラム/cm未満のPtである)。
予想外にも、酸素発生反応(OER)触媒(例えば、Ru,Ir,RuIr又はこれらの酸化物)と、水素PEM燃料電池のアノード側のPt系水素酸化反応(HOR)触媒又はカソード側のPt系酸素還元反応(ORR)触媒とを物理的に概して隔てることによって、起動/停止又はセルの転極(局所的な燃料欠乏に起因)などのガス切り替え事象に関連する、触媒の耐久性の実質的な改善を達成できることを見出した。本明細書で説明する膜電極アセンブリ(MEA)の更なる利点は、ポリマー電解質膜に接合させるアノード触媒層及びカソード触媒層の選択とは独立に、酸素発生反応触媒を変えることができることである。よって、OER触媒を、炭素担持Pt又はナノ構造化薄膜担持体上のPtなどの様々なHOR触媒層及びORR触媒層を有する、触媒層付電解質膜と共に使用できる。特定のアノード、カソード、担持要件などの具体的な顧客のニーズを満たすように、OER触媒の添着、処理及び性能向上の助剤を調整できる。この手法はまた、ガス供給層若しくはガス分散層上又はガス供給層若しくはガス分散層内のOER触媒を1つのコンポーネントとし、それ以外に別の触媒層が加わる、様々な触媒層付電解質膜(CCM)及びMEA構成を可能にする。
本明細書で説明する膜電極アセンブリは、例えば、電気化学デバイス(例えば、燃料電池)において有用である。
図2を参照すると、燃料電池2000は、アノード触媒層2300に隣接する第1のガス拡散層(GDL)2103を備える。第1のGDL2103は、図1の第1のガス供給層100を少なくとも備え、場合により、図1の要素101、102、200、201、202、1100、1150、1200、1250又は1300のうちの少なくとも1つを更に備える。隣接するアノード触媒層2300はまた、GDL2103とは反対側において、電解質膜2400に隣接している。電解質膜2400には、カソード触媒層2500が隣接し、カソード触媒層2500には、第2のガス拡散層2703が隣接している。第2のGDL2703は、図1の第2のガス供給層700を少なくとも備え、任意選択的に、図1の要素600、601、602、701、702、1400、1500、1550、1600又は1700のうちの少なくとも1つを更に備える。GDL2103及び2703を拡散体/集電体(DCC)又は流体輸送層(FTL)と呼ぶ場合もある。動作時、水素燃料を燃料電池2000のアノード部分に注入し、第1のガス拡散層2103を通してアノード触媒層2300全体に行き渡らせる。アノード触媒層2300において、水素燃料は、水素イオン(H)と電子(e)とに分けられる。
電解質膜2400は、水素イオン、つまり陽子のみに電解質膜2400を通過させて、燃料電池2000のカソード部分に到達させる。電子は、電解質膜2400を通過することはできないが、その代わりに電流の形で外部電気回路を通じて流れることができる。この電流は、例えば、電動モーター等の電気負荷2800に電力を供給することができ、又は充電式バッテリ等のエネルギー貯蔵装置に向けることができる。
第2のガス拡散層2703を介して燃料電池2000のカソード側に酸素が流れ込む。酸素がカソード触媒層2500を通り抜けると、酸素、プロトン及び電子が結合して、水及び熱が発生する。いくつかの実施形態では、アノード触媒層若しくはカソード触媒層又はアノード触媒層とカソード触媒層との両方における燃料電池用触媒は、導電性炭素系材料を含まない(即ち、触媒層は、例えば、ペリレンレッド、フルオロポリマー又はポリオレフィンを含み得る)。
例示的な実施形態
1.
第1のガス供給層(例えば、第1のガス拡散層)と、
任意選択で第1のガス分散層(例えば、第1の微多孔層)と、
第1の触媒を含むアノード触媒層と、
膜と、
第2の触媒を含むカソード触媒層と、
任意選択で第2のガス分散層(例えば、第2の微多孔層)と、
第2のガス供給層(例えば、第2のガス拡散層)と、を順に備え、
第1のガス供給層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、
アノード触媒層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、第1のガス供給層の第2主面が、第1のアノード触媒層の第2主面によりもアノード触媒層の第1主面により近く、
膜が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、アノード触媒層の第2主面が、膜の第2主面によりも膜の第1主面により近く、
カソード触媒層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、膜の第2主面が、カソード触媒層の第2主面によりもカソード触媒層の第1主面により近く、
第2のガス供給層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、カソード触媒層の第2主面が、第2のガス供給層の第2主面によりも第2のガス供給層の第1主面により近く、
以下のうちの少なくとも1つが存在する(即ち、以下のうちのいずれか1つ及び任意の組み合わせを有し、ここで、任意の第1及び第2のガス分散層のいずれかが存在する場合、任意の第1及び第2のガス分散層への言及が意図されることを理解されたい)、即ち、
第1のガス供給層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス供給層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第1のガス供給層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第1のガス供給層と第1のガス分散層との間に配置された、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第1のガス分散層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
酸素発生反応触媒を含む第1のガス分散層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第1のガス分散層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第2のガス分散層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス分散層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第2のガス分散層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第2のガス供給層と第2のガス分散層との間に配置された、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第2のガス分散層の第1主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
酸素発生反応触媒を含む第2のガス供給層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、
第2のガス分散層の第2主面の上に配置された(例えば、取り付けられた)、酸素発生反応触媒を含む層(例えば、存在する部分の量は、少なくとも0.5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、1マイクログラム/cm、1.5マイクログラム/cm、2マイクログラム/cm、2.5マイクログラム/cm、3マイクログラム/cm又は少なくとも5マイクログラム/cmであり、いくつかの実施形態では、0.5マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、0.5マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、1マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜100マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜75マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜50マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜30マイクログラム/cmの範囲内、2マイクログラム/cm〜25マイクログラム/cmの範囲内又は2マイクログラム/cm〜20マイクログラム/cmの範囲内であり、これは、酸素発生反応触媒の元素金属含有率に基づく)、のうちの少なくとも1つが存在する、膜電極アセンブリ。
2.アノード触媒層が、
(a)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
(b)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、水和酸化物若しくは水酸化物、
(e)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
(j)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(k)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(l)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
(m)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む、例示的な実施形態1に記載の膜電極アセンブリ。
3.アノード触媒層が、
(a’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
(b’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(j’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(k’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、
(l’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
(m’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む、例示的な実施形態1又は2に記載の膜電極アセンブリ。
4.アノード触媒層が、触媒が付着したナノ構造化ウィスカーを含む、例示的な実施形態1〜3のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
5.カソード触媒層が、
(a’’)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
(b’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
(j’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(k’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(l’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
(m’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む、例示的な実施形態1〜4のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
6.カソード触媒層が、
(a’’’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
(b’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
(c’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
(d’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
(e’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
(f’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
(g’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
(h’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
(i’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
(j’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
(k’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、
(l’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
(m’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、のうちの少なくとも1つを含む、例示的な実施形態1から5のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
7.カソード触媒層が、触媒が付着したナノ構造化ウィスカーを含む、例示的な実施形態1〜6のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
8.膜電極アセンブリが、以下の条件、即ち、
(a)酸素発生反応触媒を含む複数の層のうちの少なくとも1つが、1:1以下(いくつかの実施形態では、0.9:1以下、0.8:1以下、0.75:1以下、0.7:1以下、0.6:1以下、0.5:1以下、0.4:1以下、0.3:1以下、0.25:1以下、0.2:1以下であり、又は0.1:1以下の場合や0:1以下の場合さえある)の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率(即ち、RuOが酸素発生反応触媒である場合、Ru原子の数に対するPt原子の数の比率)を有する、又は
(b)酸素発生反応触媒を含む、第1のガス供給層、第2のガス供給層、任意選択の第1のガス分散層又は任意選択の第2のガス分散層のうちの少なくとも1つの上に配置された層のうちの少なくとも1つが、1:1以下(いくつかの実施形態では、0.9:1以下、0.8:1以下、0.75:1以下、0.7:1以下、0.6:1以下、0.5:1以下、0.4:1以下、0.3:1以下、0.25:1以下、0.2:1以下であり、又は0.1:1以下の場合や0:1以下の場合さえある)の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率を有する、という条件のうちの少なくとも1つを満たす、例示的な実施形態1から7のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
9.第1のガス分散層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、第1のガス供給層の第2主面が、第1のガス分散層の第2主面によりも第1のガス分散層の第1主面により近い、例示的な実施形態1〜8のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
10.第1のガス供給層が、Ptを実質的に含まない(即ち、0.1マイクログラム/cm未満のPtである)、例示的な実施形態9に記載の膜電極アセンブリ。
11.第2のガス分散層が、略対向した第1主面と第2主面とを有し、カソード触媒層の第2主面が、第2のガス分散層の第2主面によりも第2のガス分散層の第1主面により近い、例示的な実施形態1〜10のいずれか1つに記載の膜電極アセンブリ。
12.第2のガス供給層が、Ptを実質的に含まない(即ち、0.1マイクログラム/cm未満)、例示的な実施形態11に記載の膜電極アセンブリ。
13.例示的な実施形態1〜12のうちのいずれか1つに記載の膜電極アセンブリのうちの少なくとも1つを備える、電気化学デバイス。
14.電気化学デバイスが、燃料電池である、例示的な実施形態13に記載の電気化学デバイス。
本発明の利点及び実施形態を以下の実施例によって更に例示するが、これらの実施例に記載される特定の材料及びその量、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不当に限定するものとして解釈すべきではない。すべての部及び比率は、特に断らない限りは重量に基づいたものである。
実施例
膜電極アセンブリ(MEA)の調製
実施例及び比較例のMEAはすべて、名目当量825の同じ過フッ素化したスルホン酸膜(「825EW ionomer」として3M Company(米国ミネソタ州セントポール)から入手可能)を用いて作製した。この膜の厚さは、約24マイクロメートルであった。カソード触媒層は、当技術分野において周知の転写方法を用いることによって、分散Pt触媒から(400マイクログラム/cmの担持量で)調製した。例えば、Gottesfeld及びZawodzinski,Advances in Electrochemical Science and Engineering,Vol.5.,Weinheim:Wiley−VCH;1997年又はWilson及びGottesfeld,J Appl.Electrochem.,1992年,22:1〜7を参照されたく、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
ガス拡散層(GDL)は、カーボンペーパー電極裏材層(三菱レイヨン株式会社(東京)から入手)の片側をガス拡散層/微多孔層(MPL)で被覆することによって製作した。微多孔層は、米国特許第6465041号(Friskら)(この開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる)に概して説明されているように被覆/含浸処理を用いて調製した。含浸方法には、以下のステップを含んだ。アルコール懸濁液を、最終的な担持量が、1.5ミリグラム/cmのカーボンブラック粉末(「VULCAN XC−72」という商品名でCabot Corporation(米国マサチューセッツ州ボストン)から入手)及び10重量パーセントのポリテトラフルオロエチレン乳濁液(「テフロン」という商品名でE.I.du Pont de Nemours(米国デラウェア州ウィルミントン)から入手)となるように計量し、このアルコール懸濁液を、超音波機器を用いてよく攪拌し、次いで、カーボンペーパーへ含浸させて、微多孔層の前駆体を形成した。前駆体微多孔層を、まず240℃で約30分間焼成し、次いで、350℃で約40分間焼結して、ミクロ多孔性層を形成した。
ラミネータ(「CHEMINSTRUMENTS HL−101 DUAL HEAT ROLL LAMINATOR」という商品名でCheminstruments Inc.(米国オハイオ州ウェストチェスター)から入手)を用いて、177℃(350°F)、1.0MPa(150psig)、送り速度36.5センチメートル(1.2フィート)毎分の条件で、以下の積層方法を用いて、膜電極アセンブリを作製した。本方法において、ラミネータには、以下の順、即ち、紙(「HAMMERMILL 122549」International Paper(米国テネシー州メンフィス)から入手)、紙とは反対側にPEM被覆面を向けた、PEM被覆ポリイミド剥離ライナー(「KAPTON HN”」という商品名でE.I.du Pont de Nemoursから入手)、PEM被覆面に触媒層を向けた、触媒被覆ポリイミド剥離ライナー(「KAPTON HN」)及び第2の紙(「HAMMERMILL 122549」)の順に要素を積み重ねて供給した。次いで、積層後直ちに、両方のライナーからサンプルを剥離し、片側触媒層付電解質膜(CCM)を得た。ゴミによって膜が汚染されたり穴が開いたりしないように、CCMをフルオロポリマーシート(「テフロン」という商品名でE.I.du Pont de Nemoursから入手)間に入れて、平坦面上に置かれたプラスチック袋に入れた。MEAを構築する前に、CCMを4インチ角(10.16cm角)サンプルに切り出し、アセンブリを補助するために、中心にある50cmの活性領域の外側に取り付け穴を設けた。
下記の実施例及び比較例で説明するアノード触媒は、以下の層順、即ち、ガス拡散層、電極、ポリマー電解質膜(PEM)、電極及びガス拡散層の、同様の5層膜電極アセンブリ構成を用いて調製した。ガス拡散層上に被覆された微多孔層が、ガス拡散層と電極との間にあり、その結果、7層構成となった。比較例Cとして、アノード電極は、2つの層、即ち、ナノ構造化薄膜酸素発生反応触媒層と、カーボン層上に分散したPtとを有した。
MEA評価法
下記の実施例及び比較例を、約10%の圧縮率で4つの蛇行流場を有する50cmのセルに設置し、試運転のために事前に準備したプロトコル及び燃料電池性能試験下で動作させた。試験場は、Fuel Cell Technology(Albuquerque,NM)から入手した。この試験法のために、調整中に、酸素発生反応触媒をカソードとして動作させ、一連の約14回の熱サイクル(熱サイクルの詳細は、2010 DOE Hydrogen Program Review,Advance Cathode Catalysts and Supports for PEM Fuel Cells,Debe,2010年6月8日(http://www.hydrogen.energy.gov/pdfs/review10/fc001_debe_2010_o_web.pdfを参照されたく、この開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる(最終閲覧2014年12月1日午前9:37(中部標準時))にみられる)を実行して、OER触媒及びMEAを試運転した。しかしながら、ガスの切り替え/注入サイクル試験を含む、実際のセル動作の間は、OER触媒をアノードとして動作させた。セルの設定点は、75℃のセル温度、68℃の入口露点において800sccmの水素のアノード流、68℃の入口露点において1800sccmの空気のカソード流の設定点とし、出口は大気圧とした。熱サイクル中、0.9〜0.3ボルトで動電位走査を3回行うことによって、試験対象のMEAを作動させた。「熱サイクル」は、不純物を一掃し、薄膜電極の性能を速やかに一定水準に到達させるのに有用であることが見出された。
次いで、アノード触媒のOER有効性耐久時間を評価した。OER有効性耐久時間は、OER触媒が所与の電流において電圧を所定のレベル未満で保持することができる時間として表した。OER有効性耐久時間は、70℃で完全飽和まで加湿した窒素下で評価した。
ガスの切り替えは、すべての他の試験場パラメータを、セル温度:68℃、カソード空気流:1800sccmの空気、入口:RH 70%及び出口圧力:138kPaゲージ圧で一定に保持しながら、2つの異なる専用流量調整器を用いて、アノード上の反応物質(OER触媒)を水素から空気(酸素が反応物質である)に交互に入れ替えることによって達成した。これは、アノード反応物質気体が水素である通常の燃料電池の使用とは対照的であった。起動/終了(SU/SD)中のアノード及び/又はカソードに生じた損傷の程度は、あるアノード気体から他のアノード気体への転換数の関数であった。アノード気体が水素から空気(酸素)に変化したとき、電池全域の電圧は、約0.9ボルトから0ボルトになった。気体流を、20秒間280sccm空気から15秒間800sccm水素に入れ替え、再度元に戻した。この特定の試験では、本明細書では気体サイクルと呼ぶ、所望の数の気体切り替え事象が得られるまで、この一連の工程を繰り返した。評価法下で試験した実施例では、ガスの切り替え回数は、400回であった。
比較例A
ナノ構造化ウィスカーの調製
米国特許第4812352号(Debe)(この開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる)に説明されているとおり、ペリレンレッド顔料(C.I.ピグメントレッド149、「PR149」としても知られている、Clariant(米国ノースカロライナ州シャーロット)から入手)の層を熱アニール処理し、これをミクロ構造化触媒移動ポリマー基材(MCTS)(名目被覆厚さ200nm)上に昇華真空コーティングすることによって、ナノ構造化ウィスカーを調製した。これらの実施例では、90/3/3(角度(度)/ピーク間距離(マイクロメートル)/大半のピークの高さ又は長い反復特徴の高さ(マイクロメートル))及び120/5/0を用いた。すべてのMCTS構造は、Debe特許と同じく、表面積が2の平方根倍となった。被覆後、ペリレンレッドの被覆を被覆した後、ロール品をラインプロセスで減圧アニール処理して、それにより、上記特許で説明したようにウィスカーを形成する。
ナノ構造化薄膜(NSTF)触媒層の調製
ナノ構造化ウィスカーの層上にDC−マグネトロンスパッタリングプロセスを用いて順次Pt、Ru及びIrの触媒膜をスパッタコーティングすることによって、ナノ構造化薄膜(NSTF)触媒層を調製した。各層の相対厚さは、必要に応じて変化させた。
4つのクライオポンプ(Austin Scientific,Oxford Instruments(米国テキサス州オースティン)から入手)、ターボポンプ、約0.66Paの典型的なArスパッタガス圧、5cm×25.4cm(2インチ×10インチ)の矩形スパッタターゲット(Sophisticated Alloys,Inc.(米国ペンシルベニア州バトラー)から入手)を備えた、真空スパッタ蒸着システム(Mill Lane Engineering Co.(米国マサチューセッツ州ローウェル)からModel Custom Researchとして入手)を用いた。蒸着前に、スパッタリングチャンバを9.3×10−6Pa(7×10−7トール)のベース圧力まで排気した。スパッタリングガスとしての超高純度Ar及び30〜300ワットの範囲のマグネトロン出力を用いることによって、コーティングを蒸着させた。高純度(99.9+%)、Pt、Ir及びRuを、スパッタリングターゲットのために用いた。各ターゲットのプレスパッタリングを実施して、蒸着前に表面を清浄にした。スパッタリングする基材を、スパッタリングターゲットから離して配置した。次いで、各ターゲットを所与の時間だけ叩いて、サンプルを入れるためにシステムが大気圧に曝された際にターゲット表面に形成され得る、あらゆる汚染を除去する。まず、Pt層をナノ構造化ウィスカー上に直接コーティングして、約20マイクログラム/cmのPtを担持させる。次いで、Ir触媒上層をPt層上にスパッタ堆積して、15マイクログラム/cmのIrを担持させた。
比較例Aの膜電極アセンブリ(MEA)を調製するために、NSTF触媒をアノードとして用いた。上述のMEA評価法を用いて、比較例AのMEAのOER有効性耐久時間を試験した。セル電圧において、初期値約1.68ボルトから、約5000秒後には2.2ボルトまでの上昇がみられた。
比較例B
比較例Bは、比較例Aで説明したように調整したが、ただし、NSTF触媒にPtを20マイクログラム/cm担持させた後、16マイクログラム/cmのZrを担持させ、次いで、Zrの上に、Irの担持量15マイクログラム/cmでIr層を担持させた点が異なる。上述のMEA評価法を用いて、比較例BのOER有効性耐久時間を試験した。結果を図3にプロットする。
比較例C
25マイクログラム/cm分散触媒の調製
使用した原材料は、50wt%Pt担持炭素触媒粉末(「SA50BK」という商品名でN.E.CHEMCAT(東京)から市販)、60/40のn−プロピルアルコール/水における固体含有率20%の、825当量のパーフルオロスルホン酸イオノマー(「3M825」という商品名で3M Company(米国ミネソタ州セントポール)から市販)、並びに、全固体含有率が12wt%でインクを形成するために、追加的なn−プロピルアルコール(nPa)及び水であった。ポリエチレンボトル内で原材料を共に混合して、インクを形成した。100〜200グラムのインク用に250グラムのボトルを用いた。インク混和物は、被覆可能な粘度とするには、5%〜25%の固体を含有するべきであり、固体含有率wt%は、インクにnPa及び水を加えることにより調整される。6ミリメートルのジルコニアビーズからなる混合媒質(「ZIRBEADS」という商品名でZircoa(米国オハイオ州ソロン)から入手)をインクの重量の1〜4倍の重量比で加えた。次いで、インクを30〜180回転毎分で4〜96時間ロールして、確実に適切に混合され、インクが均質になるようにした。次いで、番号が36〜72(3.6〜7.2ミル。ここで、1ミル=25.4マイクロメートル)のメイヤーバー(Industry Tech(米国フロリダ州オールドスマー)から入手)を用いて、このインクを剥離ライナー上に被覆した。標準的な剥離ライナーは、インクが容易に塗布され、そして乾燥後、膜などの別の基材への積層を含む方法によって、続いて塗布された材料を容易に除去し得るような剥離特性を有する基材である。所望の触媒担持量(例:400マイクログラムのPt/cm)を得るために、塗布のためのメイヤーバー番号を調整しなければならない。次いで、剥離ライナー+湿潤インクコーティングを75℃〜150℃で3〜10分間乾燥させて、本作業で説明した乾燥電極複合物を得た。
比較例Cは、比較例Aで説明したように調整した。ただし、NSTF触媒Zrを16マイクログラム/cm担持させ、次いで、15マイクログラム/cmのIrを担持させた後、再度、Pt分散触媒を担持量25マイクログラム/cmでウィスカー上に積層した点が異なる。この再積層は、膜電極アセンブリ(MEA)調製から外れて、積層体のうちの「ライナー上のPEM」層を、ライナー上の積層した片側触媒層付電解質膜と置き換え、条件を、177℃(350°F)、1.0MPA(100psig)、送り速度36.5センチメートル/分(1.2フィート毎分)に調整した。
上述のMEA評価法を用いて、比較例CのOER有効性耐久時間を試験した。結果を図3にプロットする。
図3は、比較例A〜CのMEA及び実施例1〜6に挙げたGDLの微多孔層上にIrを堆積したMEAの繰り返しからの試験データを示す。上述のMEA評価法に従って、これらのMEAを、セル転極のOER耐久時間を試験した燃料電池に組み込んだ。図3の縦軸は、試験セル内の様々なMEAについて、標準水素電極ESHEに対するセル出力電圧を時間の関数で示す。本試験では、セル電圧を可能な限り1.7ボルト未満に保つことを望ましいものとした。上述のMEA調製手順に従って、膜電極アセンブリを調製した。アノード側及びカソード側にあるカーボンペーパーガス拡散層は、それぞれのアノード触媒層及びカソード触媒層に面したフルオロポリマー微多孔層(ガス拡散ミクロ層)を含んだ。水素還元反応(HRR)触媒Ptは、後述のように、ポリマー電解質膜上のアノード触媒層に組み込んだ。
実施例1〜6では、酸素発生反応(OER)触媒、ここではIrをGDLの微多孔層上に堆積させて、触媒被覆裏材(CCB)を形成した。比較例では、IrのOER触媒をPEM上のアノード触媒層に直接組み込んだ。比較例B(CE−B)及び比較例C(CE−C)並びに実施例2(E2)、実施例3(E3)、実施例5(E5)及び実施例6(E6)では、Zr又はZr/Hfの層をIrのOER触媒に沿って堆積させた。比較例CE−Bでは、平面相当厚さ250オングストローム(25ナノメートル)のZr層を、約10の表面粗さ係数(表面積増大率)でナノ構造化ウィスカー層上に堆積させたことにより、物理的にPtとウィスカー上のIrとを原子スケール(典型的には、5〜10ナノメートルの距離だけ)で隔てる効果が得られた。実施例1〜6は、比較例Aで説明したように調製した。ただし、下表に挙げた指示及びコメントが異なる。
Figure 0006890091
本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本開示の予想され得る改変及び変更が当業者には明らかであろう。本発明は、説明の目的で本明細書で説明した各実施形態に限定されるべきものではない。

Claims (8)

  1. 第1のガス供給層と、
    第1のガス分散層と、
    第1の触媒を含むアノード触媒層と、
    電解質膜と、
    第2の触媒を含むカソード触媒層と、
    第2のガス分散層と、
    第2のガス供給層と、を順に備え、
    前記第1のガス供給層が、対向した第1主面と第2主面とを有し、
    前記第1のガス分散層は、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記第1のガス分散層の前記第1主面は、前記アノード触媒層側とは反対側にあり、前記第1のガス分散層の前記第2主面は前記アノード触媒層側にあり、
    前記アノード触媒層が、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記第1のガス供給層の前記第2主面が、前記アノード触媒層の前記第2主面によりも前記アノード触媒層の前記第1主面により近く、
    前記電解質膜が、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記アノード触媒層の前記第2主面が、前記電解質膜の前記第2主面によりも前記電解質膜の前記第1主面により近く、
    前記カソード触媒層が、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記電解質膜の前記第2主面が、前記カソード触媒層の前記第2主面によりも前記カソード触媒層の前記第1主面により近く、
    前記第2のガス分散層は、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記第2のガス分散層の前記第1主面は、前記カソード触媒層側にあり、前記第2のガス分散層の前記第2主面は、前記カソード触媒層側とは反対側にあり、
    前記第2のガス供給層が、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記カソード触媒層の前記第2主面が、前記第2のガス供給層の前記第2主面によりも前記第2のガス供給層の前記第1主面により近く、
    下記の層のうちの少なくとも1つ、即ち、
    前記第1のガス供給層の前記第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
    酸素発生反応触媒を含む前記第1のガス供給層であって、当該酸素発生反応触媒は前記第1のガス供給層全体に分布している、前記第1のガス供給層
    前記第1のガス供給層と前記第1のガス分散層との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
    前記第1のガス分散層の前記第1主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
    前記第2のガス分散層の前記第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
    前記第2のガス供給層と前記第2のガス分散層との間に配置された酸素発生反応触媒を含む層、
    酸素発生反応触媒を含む前記第2のガス供給層であって、当該酸素発生反応触媒は前記第2のガス供給層全体に分布している、前記第2のガス供給層
    前記第2のガス供給層の前記第2主面の上に配置された酸素発生反応触媒を含む層、のうちの少なくとも1つが存在する、膜電極アセンブリ。
  2. 前記アノード触媒層が、
    (a)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
    (b)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
    (c)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
    (d)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
    (e)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
    (f)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
    (g)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
    (h)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
    (i)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
    (j)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
    (k)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
    (l)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
    (m)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の膜電極アセンブリ。
  3. 前記アノード触媒層が、
    (a’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
    (b’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
    (c’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
    (d’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
    (e’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
    (f’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
    (g’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
    (h’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
    (i’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
    (j’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
    (k’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、
    (l’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
    (m’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の膜電極アセンブリ。
  4. 前記カソード触媒層が、
    (a’’)元素Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つ、
    (b’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
    (c’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
    (d’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
    (e’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
    (f’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
    (g’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
    (h’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
    (i’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、
    (j’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
    (k’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
    (l’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸窒化物、又は
    (m’’)Au、Co、Fe、Ir、Mn、Ni、Os、Pd、Pt、Rh若しくはRuのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の膜電極アセンブリ。
  5. 前記カソード触媒層が、
    (a’’’)元素Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つ、
    (b’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの合金、
    (c’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの複合物、
    (d’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸化物、
    (e’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの有機金属錯体、
    (f’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの炭化物、
    (g’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのフッ化物、
    (h’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの窒化物、
    (i’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸炭化物、
    (j’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸フッ化物、
    (k’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの酸窒化物、
    (l’’’)Al、炭素、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つのホウ化物、又は
    (m’’’)Al、Hf、Nb、Re、Si、Sn、Ta、Ti、W若しくはZrのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの酸ホウ化物、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の膜電極アセンブリ。
  6. 前記膜電極アセンブリが、
    (a)前記酸素発生反応触媒を含む複数の前記層のうちの少なくとも1つが、元素金属Ptを含むと共に、1:1以下の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率を有する、又は
    (b)元素金属Ptを含むと共に前記酸素発生反応触媒を含む、前記第1のガス供給層、前記第2のガス供給層、前記第1のガス分散層又は前記第2のガス分散層のうちの少なくとも1つの上に配置された前記層のうちの少なくとも1つが、1:1以下の元素金属酸素発生反応触媒に対する元素金属Ptの比率を有する、のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第1のガス分散層が、対向した第1主面と第2主面とを有し、前記第1のガス供給層の前記第2主面が、前記第1のガス分散層の前記第2主面によりも前記第1のガス分散層の前記第1主面により近い請求項1〜5のいずれか一項に記載の膜電極アセンブリ。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の膜電極アセンブリのうちの少なくとも1つを備える、電気化学デバイス。
  8. 前記電気化学デバイスが、燃料電池である、請求項7に記載の電気化学デバイス。
JP2017531869A 2014-12-15 2015-12-09 膜電極アセンブリ Active JP6890091B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462091851P 2014-12-15 2014-12-15
US62/091,851 2014-12-15
US201462096097P 2014-12-23 2014-12-23
US62/096,097 2014-12-23
PCT/US2015/064698 WO2016100034A1 (en) 2014-12-15 2015-12-09 Membrane electrode assembly

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018503942A JP2018503942A (ja) 2018-02-08
JP2018503942A5 JP2018503942A5 (ja) 2018-11-22
JP6890091B2 true JP6890091B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=54851414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017531869A Active JP6890091B2 (ja) 2014-12-15 2015-12-09 膜電極アセンブリ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10700372B2 (ja)
EP (1) EP3235039B1 (ja)
JP (1) JP6890091B2 (ja)
KR (1) KR20170095296A (ja)
CN (1) CN107004862B (ja)
CA (1) CA2971171A1 (ja)
WO (1) WO2016100034A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6846359B2 (ja) 2015-05-26 2021-03-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 酸素発生触媒電極並びにそれを製造及び使用する方法
TWI580103B (zh) 2016-07-27 2017-04-21 財團法人工業技術研究院 電催化觸媒及其燃料電池
JP7321100B2 (ja) * 2017-06-05 2023-08-04 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 電極用触媒含有分散組成物及びそれによる物品
JP7027874B2 (ja) * 2017-12-21 2022-03-02 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータ及びその製造方法
WO2019193461A1 (en) 2018-04-04 2019-10-10 3M Innovative Properties Company Catalyst comprising pt, ni, and cr
US11973232B2 (en) 2018-04-04 2024-04-30 3M Innovative Properties Company Catalyst
CN112042023A (zh) 2018-04-13 2020-12-04 3M创新有限公司 催化剂
US11990626B2 (en) 2018-04-13 2024-05-21 3M Innovative Properties Company Catalyst
US11476470B2 (en) 2018-04-13 2022-10-18 3M Innovative Properties Company Catalyst
EP3856956A4 (en) 2018-09-28 2022-08-10 3M Innovative Properties Company HYDROGEN REFUELING SYSTEM
WO2020209195A1 (ja) * 2019-04-12 2020-10-15 株式会社フルヤ金属 燃料電池アノード用水電解触媒、アノード触媒組成物及び膜電極接合体
WO2021102739A1 (zh) * 2019-11-27 2021-06-03 苏州擎动动力科技有限公司 膜电极及其制备方法、燃料电池
CN111082078B (zh) * 2019-12-30 2021-08-03 新源动力股份有限公司 一种高性能且抗电压反转的膜电极组件的制备方法
KR20210086509A (ko) * 2019-12-31 2021-07-08 코오롱인더스트리 주식회사 연료전지의 역전압 내구성을 향상시킬 수 있는 막-전극 어셈블리, 그 제조방법, 및 그것을 포함하는 연료전지
JP6799346B1 (ja) 2020-05-21 2020-12-16 学校法人同志社 酸素触媒、当該酸素触媒を用いた電極及び電気化学測定法
KR20220049690A (ko) * 2020-10-15 2022-04-22 코오롱인더스트리 주식회사 우수한 성능과 높은 내구성의 두 가지 요구들을 모두 만족시킬 수 있는 막-전극 어셈블리 및 그것을 포함하는 연료전지

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4340276A (en) 1978-11-01 1982-07-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of producing a microstructured surface and the article produced thereby
US4568598A (en) 1984-10-30 1986-02-04 Minnesota Mining And Manufacturing Company Article with reduced friction polymer sheet support
US5039561A (en) 1986-08-25 1991-08-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for preparing an article having surface layer of uniformly oriented, crystalline, organic microstructures
US4812352A (en) 1986-08-25 1989-03-14 Minnesota Mining And Manufacturing Company Article having surface layer of uniformly oriented, crystalline, organic microstructures
US5306579A (en) 1992-10-30 1994-04-26 Aer Energy Resources, Inc. Bifunctional metal-air electrode
US5338430A (en) 1992-12-23 1994-08-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company Nanostructured electrode membranes
US5879827A (en) 1997-10-10 1999-03-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Catalyst for membrane electrode assembly and method of making
US5879828A (en) 1997-10-10 1999-03-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Membrane electrode assembly
US6136412A (en) * 1997-10-10 2000-10-24 3M Innovative Properties Company Microtextured catalyst transfer substrate
US6610436B1 (en) 1998-09-11 2003-08-26 Gore Enterprise Holdings Catalytic coatings and fuel cell electrodes and membrane electrode assemblies made therefrom
US6482763B2 (en) 1999-12-29 2002-11-19 3M Innovative Properties Company Suboxide fuel cell catalyst for enhanced reformate tolerance
US6465041B1 (en) 2001-12-19 2002-10-15 3M Innovative Properties Company Method of making gas diffusion layers for electrochemical cells
ATE300101T1 (de) 2002-05-31 2005-08-15 Umicore Ag & Co Kg Verfahren zur herstellung von membran-elektroden- einheiten unter verwendung von mit katalysator beschichteten membranen und klebstoffen
US6946362B2 (en) 2002-09-06 2005-09-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for forming high surface area material films and membranes
US6624328B1 (en) 2002-12-17 2003-09-23 3M Innovative Properties Company Preparation of perfluorinated vinyl ethers having a sulfonyl fluoride end-group
US7348088B2 (en) 2002-12-19 2008-03-25 3M Innovative Properties Company Polymer electrolyte membrane
US7419741B2 (en) 2003-09-29 2008-09-02 3M Innovative Properties Company Fuel cell cathode catalyst
JP2005216834A (ja) 2004-02-02 2005-08-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
US7569082B2 (en) 2004-10-07 2009-08-04 Gm Global Technology Operations, Inc. Manufacture of unitized electrode assembly for PEM fuel cells
JP2006134629A (ja) 2004-11-04 2006-05-25 Honda Motor Co Ltd 固体高分子型燃料電池の電極構造体
JP4993867B2 (ja) * 2005-03-07 2012-08-08 ダイハツ工業株式会社 燃料電池
JP2006314871A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Toyota Motor Corp ポルフィリン系電極触媒
US7901829B2 (en) 2005-09-13 2011-03-08 3M Innovative Properties Company Enhanced catalyst interface for membrane electrode assembly
JP5034344B2 (ja) 2006-07-06 2012-09-26 日産自動車株式会社 ガス拡散電極およびそれを用いてなる燃料電池
KR20100120650A (ko) 2008-01-18 2010-11-16 엠엠아이-아이피씨오, 엘엘씨 복합 직물
JP2009238685A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Panasonic Corp 触媒担持体および触媒電極
KR20100004495A (ko) 2008-07-04 2010-01-13 현대자동차주식회사 연료전지 스택의 막-전극 접합체와 가스확산층간의 접합방법
JP2010049933A (ja) 2008-08-21 2010-03-04 Toyota Motor Corp 燃料電池の電極体の製造方法
JP2010149008A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Toyota Motor Corp 電極触媒
US9263748B2 (en) 2009-01-08 2016-02-16 Daimler Ag Reversal tolerant membrane electrode assembly for a fuel cell
US9337494B2 (en) * 2009-01-12 2016-05-10 GM Global Technology Operations LLC Ionic layer with oxygen evolution reaction catalyst for electrode protection
CN104466205B (zh) * 2009-04-23 2018-04-13 3M创新有限公司 使用混合无机物的催化剂性质控制
KR20110046907A (ko) 2009-10-29 2011-05-06 (주)에프티이앤이 나노섬유 접착층을 갖는 나노섬유 필터여재 및 그 제조방법
US20130022890A1 (en) * 2011-07-18 2013-01-24 Ford Motor Company Solid polymer electrolyte fuel cell with improved voltage reversal tolerance
WO2013101595A1 (en) * 2011-12-29 2013-07-04 3M Innovative Properties Company Electrochemical cell electrode
JP2013164929A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Toyota Motor Corp 燃料電池用電極触媒の製造方法
JP5991670B2 (ja) * 2012-11-22 2016-09-14 国立研究開発法人物質・材料研究機構 小径Ni3Cナノ粒子の製造方法、小径Ni3Cナノ粒子含有電極触媒及びその製造方法
WO2014100811A1 (en) 2012-12-21 2014-06-26 The University Of Akron Adhesive attachment discs
WO2014189637A1 (en) 2013-04-23 2014-11-27 3M Innovative Properties Company Catalyst electrodes and method of making it

Also Published As

Publication number Publication date
KR20170095296A (ko) 2017-08-22
US10700372B2 (en) 2020-06-30
CN107004862B (zh) 2021-02-05
JP2018503942A (ja) 2018-02-08
CN107004862A (zh) 2017-08-01
CA2971171A1 (en) 2016-06-23
US20170294669A1 (en) 2017-10-12
WO2016100034A1 (en) 2016-06-23
EP3235039A1 (en) 2017-10-25
EP3235039B1 (en) 2019-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6890091B2 (ja) 膜電極アセンブリ
KR20160008192A (ko) 촉매 전극 및 그의 제조 방법
EP3607113B1 (en) Water electrolyzers
US9865882B2 (en) Noble metal catalyst layer, membrane electrode assembly, and method for producing noble metal catalyst layer
JP5780656B2 (ja) 固体電解質膜、燃料電池用セル及び燃料電池
KR102225982B1 (ko) 촉매
JP5728452B2 (ja) 電気化学セル用触媒層、膜電極接合体及び電気化学セル
EP3776702B1 (en) Catalyst comprising pt, ni, and ta
US20180006315A1 (en) Porous adhesive networks in electrochemical devices
US11476470B2 (en) Catalyst
JP2020513064A (ja) 水電解装置
US20230019857A1 (en) Catalyst
JP2019534145A (ja) 触媒
JP2019534146A (ja) 触媒
JP6345663B2 (ja) 燃料電池用電極及びその製造方法、並びに膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池
JP7218263B2 (ja) 積層触媒、電極、膜電極複合体、電気化学セル、スタック、燃料電池及び水電解の可逆装置、車両及び飛翔体
Varga Progress in solid acid fuel cell electrodes
JP2009070680A (ja) 燃料電池用触媒、この触媒からなる燃料電池用膜電極複合体ならびに燃料電池
JP2009123344A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極、固体高分子型燃料電池用焼成膜の製造方法、及び、固体高分子型燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181009

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6890091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250