JP6889246B2 - 部品装着システム - Google Patents

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Description

本発明は、部品装着システムに関するものである。
特許文献1には、最適化処理によって作成されたジョブデータ(基板データ)を用いて基板に実装を行う部品実装装置において、例えば、基板の仕様、部品の仕様などの変更を検知すると、ジョブデータの最適化処理を再実行する技術が開示されている。ここで、特許文献1においては、変更を検知するタイミングは、部品実装装置の立ち上げ時、部品実装装置の稼働時間が一定値を超える時などのタイミングなどが例示されている。
特開2016−115861号公報
ところで、部品実装装置の生産中に、実装する電子部品の部品切れ、電子部品を吸着するヘッドの故障などの、最適化の前提とする状況とは異なる状況が意図せず発生してしまう場合がある。この場合、上記のタイミングでは、異なる状況が発生してから、再度、最適化が行われるまでに時間が経過してしまい、サイクルタイムに無駄が発生してしまうおそれがあった。また、予め設定されたタイミングでは、最適化するのに適切なタイミングとずれてしまい、異なる状況に変化したか否かの判断が無駄に行われてしまうおそれがあった。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、一度最適化されたジョブデータを、適切なタイミングで再度最適化することができる部品装着システムを提供することを目的とする。
本明細書は、協同して基板への電子部品の装着作業を行う複数の装置と、ジョブデータを複数の装置の装置情報に基づいて最適化する最適化部と、最適化部により最適化されたジョブデータに基づいて、複数の装置を制御する装置制御部と、装着作業に応じた所定タイミングで、最適化部が最適化にて使用した装置情報と、最新の装置情報とが一致するか否かを判断する判断部と、表示画面を有し、ジョブデータの最適化の要否を選択可能なモバイル端末と、判断部が一致しないと判断した場合、最適化部が最適化にて使用した装置情報と、最新の装置情報との相違点の情報をモバイル端末に対し出力することによって、相違点の情報をモバイル端末の表示画面に表示させる出力部と、モバイル端末からジョブデータの最適化の実行指示を受け付けると、最適化部へ実行指示を行う受付部と、を備え、受付部から実行指示を受け付けた場合、最適化部は、最新の装置情報に基づいてジョブデータを再度最適化する部品装着システムを開示する。
本開示によれば、最適化部は装着作業に応じたタイミングで最適化を行うことができるので、一度最適化されたジョブデータを、適切なタイミングで再度最適化することができる部品装着システムを提供することができる。
第1実施形態に係る部品装着システムの構成を説明する図である。 第1実施形態に係る部品装着装置の装置構成を示した斜視図である。 第1実施形態に係る部品装着システムの制御構成を説明する図である。 オプチマイズの概要を説明する図である。 1PP最適化処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る最適化処理の処理内容を示すフローチャートである。 装置情報であるユニット・部品情報およびジョブ情報の内容を説明する図である。 装着ヘッドが故障した場合の、再オプチマイズの概要を説明する図である。 吸着ノズルが故障した場合の、再オプチマイズの概要を説明する図である。 スキップマークを説明する図である。 第2実施形態に係る部品装着システムの構成を説明する図である。 第2実施形態に係る最適化処理の処理内容を示すフローチャートである。
第1実施形態
部品装着システムの構成
図1を用いて、第1実施形態に係る部品装着システム10の構成について説明する。部品装着システム10は管理コントローラ100、装着装置16a〜16jを備える。装着装置16a〜16jは互いに同じ構成を備えており、個々を区別しない場合には、総称して装着装置16と記載する場合がある。装着装置16a〜16jは後述するように、コンベア装置40,42(図2)により搬送される例えばプリント基板などの基板に電子部品を装着する。10台の装着装置16はライン状に設置されており、連接されるコンベア装置40,42により、レーン91,92が形成されている。ここでは、装着装置16aはラインの最上流にあり、図1の矢印の方向に基板が搬送されるものとする。また、図1では省略しているが、装着装置16の上流側には、例えば、前工程の半田印刷装置、半田検査装置などがライン状に設置されており、装着装置16の下流側には、後工程の実装検査装置、リフロー装置、半田付け検査装置、基板収容装置などがライン状に設置されている。装着装置16は、搬送装置22により搬送される基板に対して電子部品を装着する装着作業を実施する。尚、以下の説明において、装着作業のことを生産と記載する場合がある。また、図1では、装着装置16aの有するコンベア装置40,42をコンベア装置40a,42aとして図示しており、他の装着装置16の有するコンベア装置40,42については符号を省略している。
管理コントローラ100は、部品装着システム10における、基板への電子部品の装着作業を管理する。管理コントローラ100は、例えばPCで実現され、不図示のCPU、RAM、ROM、HDD、ネットワークインターフェース、ディスプレイ、操作部などを有している。CPUはHDDに記憶されている各種のプログラムを実行することによって、接続されているディスプレイなどを制御する。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。ROMにはファームウェアなどが記憶されている。HDDには、後述する、最適化処理などのプログラム、装置情報、および生産計画などが記憶されている。装置情報には、ユニット・部品情報(図7)およびジョブ情報(図7)が含まれる。ディスプレイは、例えば液晶ディスプレイであり、CPUの命令に従って、例えば各種の設定画面などを表示する。操作部は不図示のキーボードおよびマウスを有し、オペレータの操作を受け付ける。また、管理コントローラ100はネットワークインターフェースを介して、後述する制御装置140と通信可能に構成されている。
また、管理コントローラ100は、機能ブロックとして、最適化部101および判断部102などを有している。最適化部101および判断部102は、HDDに記憶されているプログラムを実行することによって実現される。最適化部101はHDDに記憶されているプログラムに従って、装置情報に基づいてジョブデータをオプチマイズする。ジョブデータには、基板の情報、電子部品の情報、装着順の情報などが含まれている。基板の情報には、基板の寸法、電子部品の基板の配置位置などが含まれる。電子部品の情報には、電子部品の寸法などが含まれる。装着順の情報とは、基板における電子部品の装着順の情報である。また、ジョブデータには、装置情報が含まれる。ジョブデータのオプチマイズに伴って、装置情報も更新される。装置情報には、ユニット・部品情報およびジョブ情報の他に、テープフィーダ70の配置情報、装着ヘッド28における吸着ノズル57の割り当てなどの情報が含まれる。判断部102は、最適化部101がオプチマイズに使用した装置情報が、最新の装着装置16の状態と同じであるか否かを判断する。オプチマイズされたジョブデータは、ネットワークインターフェースを介して制御装置140(後述)に伝送される。制御装置140は伝送されたジョブデータに基づいて、装着装置16を制御し、装着作業を実施させる。
装着装置の構成
図2は、装着装置16の説明のため、部品装着システム10を構成している10台の装着装置16のうちの2台を示した斜視図である。図2には共通ベース14上に並設された装着装置16a,16bが示されている。尚、図2では、説明のため、装着装置16bの一部を省略し内部を示している。装着装置16は、搬送装置22、供給装置26、装着ヘッド28などの各種装置が共通ベース14上に取り付けられている。なお、以下の説明では、図2に示すように、装着装置16が並設される方向をX軸方向、搬送される基板の基板平面に平行でX軸方向に直角な方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直角な方向をZ軸方向と称して説明する。
搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42および基板保持装置(図3)48を備えている。それら2つのコンベア装置40,42はX軸方向に延び、互いに平行にフレーム部30に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、コンベア用モータ46(図3)を駆動源として、各コンベア装置40,42に支持される基板をX軸方向に搬送する。基板保持装置48(図3)は、搬送された基板を所定の位置において、押し上げて固定する。
移動装置24は不図示のY軸方向スライド機構およびX軸方向スライド機構などを備える。Y軸方向スライド機構は不図示の、Y軸方向に延びる1対のガイドレール、スライダ、およびY軸モータ62(図3)などを有している。スライダはY軸モータ62の駆動に応じてガイドレールに案内されてY軸方向の任意の位置に移動する。同様に、X軸方向スライド機構は不図示の、X軸方向に延びる1対のガイドレール、スライダ、およびX軸モータ64(図3)などを有している。X軸方向スライド機構のガイドレールは、Y軸方向スライド機構のスライダに固定されており、X軸方向スライド機構のスライダは、X軸モータ64の駆動に応じてガイドレールに案内されてX軸方向の任意の位置に移動する。X軸方向スライド機構のスライダには、電子部品を吸着して基板に装着する装着ヘッド28が固定されている。
供給装置26は、フィーダ型の供給装置であり、フレーム部30の前方側の端部に配設されている。供給装置26は複数のテープフィーダ70を備えている。フレーム部30の前方側の端部にテープフィーダ70を支持するテープフィーダ支持台77が配設されており、テープフィーダ70はテープフィーダ支持台77に支持される。テープフィーダ70はリール72に巻き付けられたテープ化部品を引き出しつつ開封し、電子部品をテープフィーダ70の下流側に送り出して供給する。
装着ヘッド28は、4つの吸着ノズル軸(不図示)、正負圧供給装置52(図3)、ノズル昇降装置54(図3)、およびノズル回転装置56(図3)などを有している。吸着ノズル軸は、XY平面における形状が略円形形状である装着ヘッド28の軸に対して、XY平面において均等に配置されている。吸着ノズル軸の下方には吸着ノズルホルダ(不図示)が固定されている。吸着ノズルホルダは吸着ノズル57(図4)を着脱可能に保持する。また、装着ヘッド28には、正負圧供給装置52から負圧エア,正圧エアが供給される供給路が形成されている。これにより、装着ヘッド28は負圧エアが供給されて、吸着ノズル57にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧エアが供給されて、保持している電子部品を離脱することができる。ノズル昇降装置54は吸着ノズル軸を昇降させ、ノズル回転装置56は吸着ノズル軸を、装着ヘッド28の軸心回りに公転させる。詳しくは、ノズル回転装置56は、予め決められた停止位置毎に吸着ノズル軸を間欠回転させる。また、ノズル昇降装置54は4つの停止位置の1つである、予め決められた昇降位置にて、吸着ノズル軸を昇降させる。また、ノズル回転装置56は、吸着ノズル軸を軸心回りに自転させる。これにより、吸着ノズル57は保持する電子部品の上下方向の位置および電子部品の保持姿勢を変更することができる。
次に装着装置16の装着作業について説明する。基板はコンベア装置40,42により所定の位置まで搬送され、基板保持装置48により固定される。一方、移動装置24は装着ヘッド28を供給装置26まで移動させる。次に、吸着ノズル57は供給装置26により送り出された電子部品の位置まで下降し、電子部品を吸着して保持する。その後、吸着ノズル57は上昇する。尚、装着ヘッド28は4つの吸着ノズル軸を有するため、最大4つの電子部品を保持することができる。装着ヘッド28が複数の電子部品を吸着する際には、吸着ノズル軸の昇降位置への回転と、昇降位置における昇降が繰り返される。次に、移動装置24は装着ヘッド28を基板の装着位置の上方まで移動させる。次に、吸着ノズル57が基板位置まで下降し、電子部品を離脱する。電子部品の吸着の場合と同様に、装着ヘッド28が複数の電子部品を装着する際には、吸着ノズル軸の昇降位置への回転と、昇降位置における昇降が繰り返される。ここで、装着ヘッド28による、電子部品の吸着から離脱までの1連の作業をPP(pick up place)作業と称する。装着ヘッド28がPP作業を繰り返すことにより、基板に電子部品が装着される。
装着装置の制御システム構成
図3を用いて、装着装置16の制御システム構成について説明する。装着装置16は、上記した構成の他に、制御装置140などを備える。制御装置140は、CPU141、RAM142、ROM143、記憶部144などを有する。CPU141はROM143に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、電気的に接続されている各部を制御する。ここで各部とは搬送装置22、移動装置24、装着ヘッド28、供給装置26などである。RAM142はCPU141が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。ROM143には制御プログラム、および各種のデータなどが記憶されている。また、制御装置140は管理コントローラ100と通信可能に接続されている。CPU141は、管理コントローラ100からジョブデータが伝送されると、伝送されたジョブデータを記憶部144に記憶させる。CPU141は、記憶部144に記憶されている、ジョブデータに従って逐次各部を制御する。詳しくは、CPU141は、各部に命令し、各部は命令に応じた動作が完了すると、完了した旨の信号をCPU141へ出力する。また、各部はエラーなどにより動作が完了できなかった場合、エラー信号をCPU141へ出力する。これによりCPU141は、各部の動作が完了したのを確認しつつ、ジョブデータに従って逐次各部を制御することができる。
また、CPU141は、エラー信号が入力されると、エラー信号を管理コントローラ100へ伝送する。管理コントローラ100はエラー信号が伝送されると、ユニット・部品情報およびジョブ情報を更新する。
搬送装置22は上記した構成の他に、コンベア用モータ46を駆動する駆動回路132および基板保持装置48を駆動する駆動回路133などを有する。移動装置24は上記した構成の他に、X軸モータ64を駆動する駆動回路134およびY軸モータ62を駆動する駆動回路135などを有する。
装着ヘッド28は上記した構成の他に、正負圧供給装置52を駆動する駆動回路136、ノズル昇降装置54を駆動する駆動回路137、ノズル回転装置56を駆動する駆動回路138などを有する。尚、正負圧供給装置52は、供給する圧力を計測する計測器(不図示)を有しており、駆動回路136は計測器の値に応じて正負圧供給装置52を制御する。吸着ノズルが電子部品84を吸着している期間に計測器の値が基準範囲を超えて変動した場合、駆動回路136はエラーと判断し、エラー信号をCPU141へ出力する。供給装置26は上記した構成の他に、送出装置78を駆動する駆動回路131などを有する。
ジョブデータのオプチマイズ
次に、最適化部101が行う、ジョブデータのオプチマイズの概念について、図4を用いて説明する。図4は、XY平面における、装着ヘッド28、テープフィーダ70、基板を描いた模式図である。ここでは、簡単のため、レーン92にて、電子部品A,B,Cの3つが装着される基板200に装着作業が行われる場合を例に説明する。ここで、電子部品Aと電子部品Bとの距離の方が、電子部品Aと電子部品Cとの距離よりも短いものとする。そのため、最適化部101は、電子部品Aを最初に装着するとした場合、装着ヘッド28の移動距離が最短となるように、装着順を、電子部品A、電子部品B、電子部品Cの順に決定する。次に、最適化部101は、装着ヘッド28における電子部品の吸着順は、装着ヘッド28が余分な回転がすることがないように決定する。また、装着ヘッド28の回転方向は片方向であるため、最適化部101は、吸着順を電子部品A、電子部品B、電子部品Cの順に決定する。次に、最適化部101は、テープフィーダ70のテープフィーダ支持台77における配置は、電子部品A〜CとX方向における位置が近い位置に電子部品A〜Cを供給するテープフィーダ70を配置すると決定する。このようにすれば、装着ヘッド28は、テープフィーダ支持台77にて、電子部品A、電子部品B、電子部品Cの順に吸着し、基板200へ移動し、電子部品A、電子部品B、電子部品Cの順に装着することができる。
このように、最適化部101は、装着ヘッド28の移動距離が短く、装着ヘッド28の回転動作が少なくなるようにジョブデータをオプチマイズする。無論、実際には基板に装着される電子部品の部品点数は多く、1つの装着ヘッド28で、2つの基板への装着作業が行われる。このため、最適化部101が行うオプチマイズは上記の手順に限らないが、最適化部101は基板への装着作業のサイクルタイムが最短となるようにジョブデータをオプチマイズする。
尚、種々の電子部品の形状に対応して、吸着ノズル57には、種々の種類がある。決定された電子部品の吸着順に応じて、吸着ノズル軸の吸着ノズル57の割り当てが決定される。すべての吸着ノズル軸に同じ種類の吸着ノズル57が割り当てられる場合もあるし、吸着ノズル軸毎に異なる種類の吸着ノズル57が割り当てられる場合もある。また、装着作業中に、吸着ノズルホルダに保持されている吸着ノズル57が、異なる吸着ノズル57に付け替えられる場合もある。この場合、複数の吸着ノズル57が収納されたノズルトレイ(不図示)が、例えば、装着装置16の供給装置26とコンベア装置40との間に配置される。吸着ノズル57を付け替える場合、装着ヘッド28はノズルトレイの上方に移動され、装着している吸着ノズル57をはずし、異なる吸着ノズル57が保持される。吸着ノズル軸への吸着ノズル57の割り当ては、装置情報に含まれる。また、テープフィーダ支持台77におけるテープフィーダ70の配置情報は、装置情報に含まれる。
このように、ジョブデータのオプチマイズに応じて、装置情報も更新される。しかし、装着作業中には、装着ヘッド28、吸着ノズル57の故障、例えばテープフィーダ70における電子部品の部品切れが発生したりする。つまり、装着作業中に、ジョブデータのオプチマイズに応じて更新された装置情報とは異なる状況となってしまう場合がある。異なる状況となった場合には、状況に応じて、以下のような対応が行われる。装着作業が中断され、故障が解消されてから装着作業を再開する。故障の解消とは、例えば、装着ヘッド28、吸着ノズル57であれば、オペレータが故障を直す、故障していない装着ヘッド28、吸着ノズル57と交換するなどである。また、故障のため、装着できない電子部品の装着作業をスキップし、部品装着システム10での装着作業の終了後、装着されなかった電子部品が、例えば作業者などにより、別途、装着される。また、吸着ノズル57が故障した場合には、故障していない他の吸着ノズル57が装着を行う。しかしながら、このような対応が行われると、サイクルタイムが長くなってしまう。そこで、管理コントローラ100が、次に説明する1PP最適化処理を実行することにより、部品装着システム10のサイクルタイムが長くなるのが低減されることができる。
尚、管理コントローラ100のCPUは、ジョブデータのオプチマイズに応じて更新された装置情報と異なる状況となったか否かを判断するために、制御装置140からエラー信号が伝送されることに応じて更新する装置情報とは別に、最適化部101がオプチマイズを行った時点の装置情報を履歴として、HDDに記憶させる。
管理コントローラ100のCPUは制御装置140から生産開始の信号が伝送されると、1つの装着装置16を対象として、図5に示す1PP最適化処理を開始する。まず、CPUはユニット・部品情報を確認する(S1)。詳しくは、HDDに記憶されているユニット・部品情報を読み出し、RAMに記憶させる。部品・ユニット情報には図7に示す様に、ヘッドの故障、ノズルの故障、部品切れなどの情報がある。ヘッドの故障およびノズルの故障は、夫々、装着ヘッド28および吸着ノズル57の故障に関する情報であり、装着ヘッド28および吸着ノズル57に関するエラー信号が伝送された場合、該当の装着ヘッド28もしくは吸着ノズル57が故障しとして、部品・ユニット情報を更新する。部品切れの情報は、各テープフィーダ70における電子部品の残数が0となったかを示す情報である。各テープフィーダ70における電子部品の残数は管理コントローラ100が管理している。次に、最適化部101がオプチマイズを行った時点のユニット・部品情報をHDDから読み出しRAMに記憶させ、判断部102にユニット・部品情報と異なるか否かを判断させる(S3)。判断部102が、最適化部101がオプチマイズを行った時点のユニット・部品情報と異ならないと判断すると(S3:NO)、再オプチマイズの必要はないため、CPUはステップ7へ進む。一方、最適化部101がオプチマイズを行った時点のユニット・部品情報と異なると、判断部102が判断すると(S3:YES)、CPUは再オプチマイズを実行する(S5)。詳しくは、CPUは最新のユニット・部品情報に基づいて、最適化部101に、再度、ジョブデータのオプチマイズを実行させる。次に、オプチマイズされたジョブデータを制御装置140へ伝送する。制御装置140はジョブデータが伝送されると、伝送されたジョブデータを記憶部144に記憶する。
ここで、ステップS5の概念について説明する。まず、装着ヘッド28が故障した場合について、図8を用いて説明する。再オプチマイズ前のジョブデータでは、装着装置16a〜16cにより、電子部品A〜Cが装着されるもとされていた場合を例に説明する。詳しくは、装着装置16aは2基板当たり電子部品Aを4個、装着装置16bは2基板当たり電子部品Bを4個、装着装置16cは2基板当たり電子部品Cを4個装着するものとされていたとする。尚、ここで、2基板当たりとしているのは、装着装置16は2つのレーンを有するためである。ここで、ステップS3において、新たに、装着装置16aが備える装着ヘッド28が故障していると判断されたとする。この場合、再オプチマイズ後のジョブデータでは、装着装置16bは2基板当たり電子部品Aを2個および電子部品Bを4個、装着装置16cは2基板当たり電子部品Aを2個、電子部品Cを4個装着するものとされる。つまり、装着装置16aは装着作業が行えないため、装着装置16aに割り当てられていた電子部品Aの装着作業が装着装置16bと装着装置16cとに振り分けられる。このように、特定の装着装置16に装着作業が偏らないように、分配するように、ジョブデータはオプチマイズされる。
次に、吸着ノズル57が故障した場合について図9を用いて説明する。尚、図9では、XY平面における装着ヘッド28および吸着ノズル57を模式的に描いている。再オプチマイズ前のジョブデータでは、装着装置16a,16bにより、電子部品A,Bを装着するものとされていた場合を例に説明する。詳しくは、装着装置16aは2基板当たり電子部品Aを8個、装着装置16bは2基板当たり電子部品Aを2個および電子部品Bを6個装着するものとされていた。尚、装着ヘッド28が有する吸着ノズル57は4つであるので、装着装置16a,16bでは、2基板に対し、PP作業が2回(第1PP、第2PP)行われる。ここで、ステップS3において、装着装置16aが備える装着ヘッド28の1つの吸着ノズル57が故障していると判断されたとする。この場合、再オプチマイズ後のジョブデータでは、装着装置16aは2基板当たり電子部品Aを6個、装着装置16bは2基板当たり電子部品Aを2個、電子部品Bを4個装着するものとされる。つまり、装着装置16aの1つの吸着ノズル57はPP作業が行えないため、装着装置16aに割り当てられていた電子部品AのPP作業が装着装置16bに振り替えられる。このように、PP作業に余裕のある装着装置16に分配するように、ジョブデータがオプチマイズされる。また、部品切れが発生した場合も同様に、部品切れとなった電子部品と同じ電子部品のPP作業を行っている装着装置16に、部品切れが発生した電子部品のPP作業が振り替えられる。
図5に戻り、ステップS5の実行後、管理コントローラ100のCPUは、制御装置140へPP作業の開始を指示する(S7)。これにより、装着装置16にてPP作業が行われる。次に、管理コントローラ100のCPUはレーンの生産が終了したか否かを判断する(S9)。レーンの生産が終了していないと判断すると(S9:NO)、次のPP作業のため、ステップS1に戻る。一方、レーンの生産が終了したと判断すると(S9:YES)、1PP最適化処理を終了する。
ところで、部品装着システム10は、2つのレーンを備えている。ここで、2つのレーンで同じ仕様の基板を生産する場合もあるし、互いに異なる仕様の基板を生産する場合もある。また、基板の生産順、生産枚数は予め決められており、基板の生産順、生産枚数の情報は生産計画が有している。例えば、L仕様の基板を100枚生産した後に、M仕様の基板を50枚生産するといった具合である。さらに、生産計画には、レーン91,92それぞれの予定の生産枚数の情報が含まれている。例えば、部品装着システム10にて、基板を100枚生産する場合に、レーン91,92で、各々50枚生産するといった具合である。
各レーンにおいて、基板1枚の生産が終了すると、制御装置140から1枚の生産終了を示す信号が管理コントローラ100へ伝送される。管理コントローラ100は、生産終了した基板の枚数をカウントする。管理コントローラ100は、生産終了した基板の枚数が予定の生産枚数に達した場合、ジョブ情報に含まれるレーン情報を、該当レーンの生産か終了したとして更新する。また、管理コントローラ100は生産終了の示す信号が伝送されると、生産計画に基づき、次の生産のための指示を行う。具体的にはテープフィーダ70の配置情報を例えばディスプレイに表示する。オペレータは配置情報を見て、テープフィーダ支持台77にテープフィーダ70を配置する。
ところで、レーン91,92のうち、一方のレーンの生産が他方のレーンの生産に対して遅れる場合がある。例えば、一方のコンベア用モータ46が故障のため、一方のレーンの搬送が一時的に滞った場合である。尚、この場合には、他方のレーンにおける生産は継続される。しかしながら、他方のレーンの生産が継続され生産が終了した場合に、一方のレーンの生産が終了していない場合には、テープフィーダ70は使用されているため、オペレータはテープフィーダ70の配置変更を行うことができず、次の生産を開始できなくなってしまう。そこで、管理コントローラ100は、次に説明する最適化処理を実行する。
また、基板には、1つの基板に1つの回路ユニットが割り付けられているものと、複数の回路ユニットが割り付けられるものがある。図10を用いて説明する。基板200aは1つの回路ユニットCUaが割り付けられているのに対して、基板200bは4つの回路ユニットCUb〜CUeが割り付けられている。尚、回路ユニットとは、例えば、基板に形成されている配線パターンおよび実装される電子部品などにより、完結する1つの回路などで定義されるものである。各々の基板にはスキップマークMが形成されている。スキップマークMは、電子部品の装着をスキップするか否かを示すものである。最上流に位置する装着装置16aには、カメラ(不図示)が、スキップマークMを撮像可能に取り付けられている。装着装置16aに取り付けられたカメラにより、スキップマークMが検出される。スキップすることが示されていれば、部品装着システム10は、該当する回路ユニットの装着作業をスキップする。尚、スキップマークMは、例えば、回路ユニットの設計ミスが発見された場合などに、基板に付けられる。従って、1つの基板に、複数の回路ユニットが割り付けられている場合には、そのうちの1つの回路ユニットをスキップするようにスキップマークMが付けられる場合もある。図10では、スキップすることが示される場合をバツ印、スキップすることが示されない場合を丸印で表現している。
例えば、基板200bの場合に、スキップする回路ユニットCUeへの部品装着に割り当てられていた装着装置16は、他の装着装置16に対して余裕が生じる。このため、タクトバランスが悪くなってしまう。そこで、次に説明する最適化処理を実行する。
管理コントローラ100のCPUは制御装置140から生産開始の信号が伝送されると、部品装着システム10を対象として、図6に示す最適化処理を開始する。CPUは、最適化処理を開始すると、まず、生産計画に従って、予めオプチマイズされたジョブデータを制御装置140へ伝送する(S11)。次に、ジョブデータ通りに生産可能か否かを判断部102に判断させる(S13)。ステップS13において、判断部102は図7に示すジョブ情報に基づいて判断する。ジョブ情報には、ヘッドの故障、ノズルの故障、レーン情報などの情報がある。詳しくは、判断部102は、最新のジョブ情報の装着ヘッド28の故障および吸着ノズル57の故障の情報が、最適化部101がオプチマイズを行った時点のジョブ情報の装着ヘッド28の故障および吸着ノズル57の故障の情報と、異なるか否かを判断する。また、ジョブ情報のレーン情報にて、生産が終了していないレーンがあるか否かを判断する。判断部102は、最適化部101がオプチマイズを行った時点と異なると判断した場合と、生産が終了していないレーンがあると判断した場合との、少なくとも何れか一方の場合、ジョブデータ通りに生産可能ではないと判断する。また、判断部102は、最適化部101がオプチマイズを行った時点と異ならないと判断した場合、かつ、生産が終了していないレーンがないと判断した場合、ジョブデータ通りに生産可能であると判断する。判断部102がジョブデータ通りに生産可能であると判断した場合(S13:YES)、CPUはステップS17へ進む。一方、判断部102がジョブデータ通りに生産可能でないと判断した場合(S13:NO)、CPUは最新の装置情報に基づいて、最適化部101にジョブデータを再オプチマイズさせる(S15)。
ここで、ステップS15にて生産が終了していないレーンがあると判断された場合について、説明を追加する。例えば、生産計画にて、2つのレーンにてL仕様の基板の生産の次に、M仕様の基板の生産が行われるように計画されているとする。一方のレーンのL仕様の基板の生産が終了しなかった場合、再オプチマイズ後のジョブデータでは、一方のレーンでL仕様の基板の生産をするようにし、他方のレーンでM仕様の基板の生産をするようにされる。
次に、管理コントローラ100のCPUは、制御装置140に基板の搬入を指示する(S17)。これにより、制御装置140は、搬送装置22による基板の搬送を開始させる。次に、CPUは、装着装置16aに取り付けられたカメラが撮像したスキップマークMの画像に基づき、スキップマークMにスキップすることが示されているか否かを判断する(S19)。スキップすることが示されていると判断すると(S19:YES)、CPUは最新の装置情報に基づいて、最適化部101にジョブデータを再オプチマイズさせ(S21)、ジョブデータを制御装置140へ伝送する(S21)。一方、スキップすることが示されていないと判断すると(S19:NO)、オプチマイズの必要はないため、ステップS23へ進む。ステップS23では、CPUは制御装置140へジョブデータに基づいた、生産開始を指示する。次に、CPUは図5に示す1PP最適化処理を実行し(S25)、最適化処理を終了する。
ここで、搬送装置22、移動装置24、装着ヘッド28、および供給装置26は装置の一例である。制御装置140は装置制御部の一例である。PP作業は所定単位の作業の一例である。レーン91,92は搬送経路の一例である。
以上、説明した第1実施形態によれは、以下の効果を奏する。
搬送装置22、移動装置24、装着ヘッド28、および供給装置26は、協同して基板への電子部品の装着作業を行う。制御装置140は装着装置16を制御する。管理コントローラ100のCPUはステップS7の実行後、ステップS9にてNOと判断すると、ステップS3にて、判断部102に、最適化部101がオプチマイズを行った時点のユニット・部品情報が、最新のユニット・部品情報と異なるか否かを判断させる。判断部102が異なると判断すると、最適化部101にジョブデータの最新のユニット・部品情報に基づいて、ジョブデータを再オプチマイズさせる(S5)。PP作業中に、ユニット・部品情報が変化する可能性が高い。そこで、CPUはPP作業の実行後にユニット・部品情報が異なるか否かを判断し、異なる場合にジョブデータをオプチマイズさせる。このようにすれば、最適化部101は適切なタイミングでジョブデータのオプチマイズを行うことができる。
また、管理コントローラ100のCPUはステップS11の実行後、ジョブデータ通りに生産可能か否かを判断部102に判断させ、判断部102がジョブデータ通りに生産可能でないと判断した場合、最適化部101に、ジョブデータの最オプチマイズさせる(S15)。判断部102は、ステップS13にて、ジョブ情報のレーン情報に基づき、生産が終了していないレーンがあるか否かを判断する。装着装置16は2つのレーンを備えるので、一方のレーンが生産を終了しても、他方のレーンの生産が終了していない場合がある。ジョブデータの伝送は、生産計画において、前の生産が終了した後に行われる。ジョブデータの伝送後に、判断部102が判断することにより、前の生産における状況を反映して、ジョブデータをオプチマイズすることができる。最適化部101は適切なタイミングでジョブデータのオプチマイズを行うことができる。
また、管理コントローラ100のCPUはステップS23の実行後、1PP最適化処理(S25)を開始し、ステップS9にてNOと判断すると、ステップS3にて、判断部102に、最適化部101がオプチマイズを行った時点のユニット・部品情報が、最新のユニット・部品情報と異なるか否かを判断させる。このようにすれば、生産開始後に、再オプチマイズを実行することができる。
第2実施形態
部品装着システムの構成
図11を用いて、第2実施形態に係る部品装着システム10の構成について説明する。部品装着システム20はサーバ400、管理コントローラ300、および装着装置16a〜16jを備える。装着装置16a〜16jは、第1実施形態と同様に、基板に電子部品を装着する。管理コントローラ300は、第1実施形態の管理コントローラ100と同様の構成を備えており、部品装着システム20における、基板への電子部品の装着作業を管理する。また、管理コントローラ300は、機能ブロックとして、判断部301などを有している。判断部301は、HDDに記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
また、管理コントローラ300はインターネット2を介してサーバ400と接続されている。サーバ400は例えばPCで実現され、不図示のCPU、RAM、ROM、HDD、ネットワークインターフェース、ディスプレイ、操作部などを有している。また、サーバ400は、機能ブロックとして、最適化部401、出力部402、および受付部403などを備えている。最適化部401、出力部402、および受付部403は、HDDに記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
インターネット2にはモバイル端末5が接続されている。モバイル端末5は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等である。ユーザからの指示を受け付け、インターネット2を介してサーバ400と通信する。また、サーバ400から受信した情報を表示し、ユーザから受け付けた情報をサーバ400へ送信するアプリケーションが予めインストールされている。
次に、第2実施形態に係る最適化処理について説明する。管理コントローラ300のCPUは制御装置140から生産開始の信号が伝送されると、部品装着システム20を対象として、図12に示す最適化処理を開始する。CPUは、第1実施形態のステップS11,13と同様に、ステップS31,S33を実行する。ステップS33にて、YESと判断した場合、ステップS39へ進む。一方、ステップS33にて、NOと判断した場合、ジョブデータの最適化の依頼を示すメッセージおよび最新の装置情報をサーバ400へ送信する(S35)。サーバ400のCPUはジョブデータの最適化の依頼を示すメッセージを受信すると、出力部402にモバイル端末5へ、ジョブデータの最適化の依頼を示すメッセージを受信した旨のメッセージを送信させる。また、出力部402に最新の装置情報と、最適化部401がオプチマイズを行った時点の装置情報との相違点の情報を送信させる。相違点の情報は、例えば、装着ヘッド28の故障の情報である。
モバイル端末5はジョブデータの最適化の依頼を示すメッセージを受信した旨のメッセージを受信すると、表示画面に、例えば、「ジョブデータを最適化しますか?」のメッセージと、詳細情報ボタン、YESボタン、NOボタンの選択ボタンを表示する。詳細ボタンは、選択された場合、最新の装置情報と、最適化部401がオプチマイズを行った時点の装置情報との相違点の情報が画面に表示される選択ボタンである。ユーザは、必要に応じて、相違点の情報を確認し、ジョブデータのオプチマイズを実行させたい場合、YESボタンを選択する。モバイル端末5はYESボタンが選択されると、サーバ400へ、ジョブデータの最適化の指示を示すメッセージを送信する。サーバ400の受付部403は、ジョブデータの最適化の指示を示すメッセージを受信すると、管理コントローラ300から送信された装置情報に基づき、最適化部401にジョブデータをオプチマイズさせる。最適化部401のオプチマイズが終了すると、サーバ400はジョブデータを管理コントローラ300へ送信する。管理コントローラ300は、ジョブデータを受信すると(S37)、ステップS39へ進む。
CPUは、第1実施形態のステップS17,S19と同様に、ステップS39,41を実行する。ステップS41にて、NOと判断した場合、ステップS47へ進む。一方、ステップS41にて、YESと判断した場合、ステップS35,S37と同様に、ステップS43,S45を実行する。次に、CPUは、第1実施形態のステップS23,S25と同様に、ステップS47,S49を実行し、最適化処理を終了する。
このように、第2実施形態では、最新の装置情報と、最適化部401がオプチマイズを行った時点の装置情報とが異なる場合、モバイル端末5に装置情報とが異なるとの情報を送信する。モバイル端末5のユーザは、例えば、部品装着システム20の管理者などとすると良い。最新の装置情報と、最適化部401がオプチマイズを行った時点の装置情報とが異なる場合であっても、再オプチマイズを実行させない選択も考えられる。例えば、装着ヘッド28の故障が、修理するのにさほど時間がかからない場合などである。部品装着システム20の管理者であれば、例えば、装着ヘッド28の修理にどのくらいの時間がかかるのかを把握している場合が考えられる。そこで、第2実施形態の構成によれば、部品装着システム20の管理者が、装着装置16の付近にいない場合であっても、モバイル端末5を用いて、再オプチマイズを実行させるか否かを判断することができる。
ここで、サーバ400はクラウドサーバの一例である。以上、説明した第2実施形態によれは、以下の効果を奏する。
判断部301が、最適化部401がオプチマイズにて使用した装置情報と、最新の装置情報とが一致しないと判断した場合、出力部402は一致しない旨をモバイル端末5に対し出力する。受付部403は、ジョブデータの最オプチマイズの実行指示を受け付けると、最適化部401にジョブデータをオプチマイズさせる。これにより、モバイル端末5のユーザは、ジョブデータを再オプチマイズさせるか否かを選択することができる。
また、サーバ400の最適化部401はジョブデータをオプチマイズする。ジョブデータのオプチマイズには、相応の処理能力が求められる。例えば、管理コントローラ300のCPUに対して、サーバ400のCPUの処理能力が高い場合などに、ジョブデータのオプチマイズにかかる時間を低減することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
上記の再オプチマイズでは、最適化部101は最新の装置情報に基づいてジョブデータをオプチマイズすると説明したが、オプチマイズの実行後、再オプチマイズのジョブデータを伝送するか否かの判断し、再オプチマイズを伝送すると判断した場合、再オプチマイズのジョブデータを制御装置140に伝送する構成としても良い。例えば、再オプチマイズの結果、テープフィーダ70の配置換えが必要になってしまう場合もある。そこで、例えば、テープフィーダ70の配置換え、装着ヘッド28の付け替えなどの段取り替え時間の想定時間を予め決めておき、段取り替え時間の想定時間を加算した再オプチマイズ後のジョブデータのサイクルタイムと、再オプチマイズ前の、例えば実測のサイクルタイムとを比較し、再オプチマイズ後のサイクルタイムの方が短い場合に、再オプチマイズのジョブデータを伝送すると判断する。これによれば、段取り替え時間を含めて、サイクルタイムが短くなる場合に、再オプチマイズのジョブデータに基づく装着作業を行わせることができる。
また、上記では、ジョブデータのオプチマイズに伴い、例えば、吸着ノズル軸の吸着ノズル57の割り当てなどの装置情報が更新されると説明したが、オプチマイズの際に、吸着ノズル57の割り当ておよびテープフィーダ70の配置情報は固定としてオプチマイズする構成としても良い。
また、上記では、最適化部101は最新の装置情報に基づいて、再オプチマイズすると説明したが、これに限定されない。10台の装着装置16を対象とするだけでなく、例えば隣接する2台の装着装置16、1台の装着装置16を対象として再オプチマイズを行う構成としても良い。
また、第1実施形態では、ステップS1,S11,S19の実行後に再オプチマイズを実行すると説明したが、これに加え、管理コントローラ100にエラー信号が伝送された場合に、再オプチマイズを実行する構成としても良い。この構成によれば、エラー信号が伝送されるに応じて、早急に再オプチマイズを行うことができる。
また、上記では、エラー信号は、正負圧供給装置52にて、吸着ノズルが電子部品84を吸着している期間に計測器の値が基準範囲を超えて変動した場合に伝送されると説明したが、エラー信号が出力される場合はこれに限らない。例えば、装着装置16が、吸着ノズル57を撮像するカメラを備えている場合には、カメラが撮像した画像にて吸着ノズル57の曲がりや長さに異常であるとCPU141が判断した場合にも、エラー信号が伝送される。また、装着装置16が、テープフィーダ70がテープフィーダ支持台77に取り付けられたかを検出するセンサ、もしくは、テープフィーダ支持台77を撮像するカメラを備える構成の場合には、センサからの信号、もしくは、カメラが撮像した画像に基づき、CPU141が、ジョブデータ通りにテープフィーダ70が設置されていないと判断した場合にも、エラー信号が伝送される。
また、上記では、ユニット・部品情報およびジョブ情報には、装着ヘッド28の故障および吸着ノズル57の故障が含まれると説明した。ヘッドの故障およびノズルの故障に限らず、装着ヘッド28および吸着ノズル57のメンテナンスを要するとの情報、メンテナンス中であるとの情報を含むようにしても良い。
また、上記では、ステップS13にて、ジョブ情報のレーン情報に基づき、生産が終了していないレーンがあるか否かを判断し、生産が終了していないレーンがある場合、判断部102がジョブデータ通りに生産可能でないと判断し(S13:NO)、再オプチマイズを実行する(S15)と説明した。判断部102がジョブデータ通りに生産可能でないと判断する場合は、これに限定されない。上記のように、2つのレーンで互いに異なる仕様の基板を生産する場合もある。また、仕様の異なる次の基板の生産を開始する、所謂、生産の切替えのタイミングは、2つのレーンで同時でない場合もある。生産計画通りに生産が行われていない場合に、ジョブデータのオプチマイズ時の状況とは異なる状況が発生する場合がある。例えば、レーン91でL仕様の基板の生産を開始する際に、レーン92ではM仕様の基板の生産が行われているものとしてジョブデータのオプチマイズがされたにもかかわらず、実際には、レーン92ではN仕様の基板の生産が行われている場合などである。そこで、ジョブデータのオプチマイズ時の状況とは異なる生産状況である場合に、判断部102がジョブデータ通りに生産可能でないと判断する構成としても良い。具体的には、ジョブデータのオプチマイズ時に、レーン91,92の各々は、どの仕様の基板を生産するものとされていたかの情報である組み合わせ情報をHDDに記憶させる。ステップS13では、もう一方のレーンにて生産されている基板が組み合わせ情報と一致しているか否かを判断し、一致していないと判断した場合、再オプチマイズを実行する(S15)。
5 モバイル端末
10,20 部品装着システム
16 装着装置
20 部品装着システム
22 搬送装置
24 移動装置
26 供給装置
28 装着ヘッド
91,92 レーン
100,300 管理コントローラ
101,401 最適化部
102,301 判断部
140 制御装置
400 サーバ
402 出力部
403 受付部

Claims (7)

  1. 協同して基板への電子部品の装着作業を行う複数の装置と、
    ジョブデータを前記複数の装置の装置情報に基づいて最適化する最適化部と、
    前記最適化部により最適化された前記ジョブデータに基づいて、前記複数の装置を制御する装置制御部と、
    前記装着作業に応じた所定タイミングで、前記最適化部が最適化にて使用した前記装置情報と、最新の前記装置情報とが一致するか否かを判断する判断部と、
    表示画面を有し、前記ジョブデータの最適化の要否を選択可能なモバイル端末と、
    前記判断部が一致しないと判断した場合、前記最適化部が最適化にて使用した前記装置情報と、最新の前記装置情報との相違点の情報を前記モバイル端末に対し出力することによって、前記相違点の情報を前記モバイル端末の前記表示画面に表示させる出力部と、
    前記モバイル端末から前記ジョブデータの最適化の実行指示を受け付けると、前記最適化部へ実行指示を行う受付部と、を備え、
    前記受付部から実行指示を受け付けた場合、前記最適化部は、最新の前記装置情報に基づいて前記ジョブデータを再度最適化する部品装着システム。
  2. 前記装着作業に応じた所定タイミングは、
    前記複数の装置の各々が繰り返し行う所定単位の作業の実行後である請求項1に記載の部品装着システム。
  3. 前記装着作業に応じた所定タイミングは、
    前記最適化部により最適化された前記ジョブデータが前記装置制御部へ伝送された後のタイミングである請求項1または2に記載の部品装着システム。
  4. 前記装着作業に応じた所定タイミングは、
    前記装着作業を開始するタイミングである請求項1または3に記載の部品装着システム。
  5. 前記最適化部は、前記複数の装置に関するエラー信号が出力された場合、最新の前記装置情報に基づいて前記ジョブデータを再度最適化する請求項1から4の何れかに記載の部品装着システム。
  6. 前記複数の装置は、複数の搬送経路に基板を搬送して前記装着作業を行うものであり、
    前記複数の搬送経路のうち、1つの搬送経路を除く搬送経路における生産が終了し、当該1つの搬送経路における生産が終了していない場合、前記最適化部は、最新の前記装置情報に基づいて前記ジョブデータを再度最適化する請求項1から5の何れかに記載の部品装着システム。
  7. 前記最適化部は、クラウドサーバを利用して実現される請求項1からの何れかに記載の部品装着システム。
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