JP6889076B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
(a)電力設備に含まれる各盤の画像を撮像する撮像部。
(b)前記画像の中から所定の文字または図像を認識して前記盤の名称及び状態のいずれかを含む盤情報を読み取る認識部。
(c)前記盤の詳細情報を予め記憶する記憶部。
(d)前記記憶部から前記詳細情報を取得して表示する表示制御部を備える。
(e)前記認識部が読み取る盤情報には、盤に貼付のサインボードに記載された作業内容情報を含む。
(f)前記表示制御部は、前記サインボードに記載された前記作業内容情報を含む盤情報に応じて前記記憶部から前記詳細情報を取得し、監視員からの入力操作を受けて前記詳細情報を選択的に表示する。
第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
(構成)
図1は、第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る監視装置10は、タブレット端末やスマートフォンなどの持ち運び可能な情報端末からなり、盤1を監視対象とする。監視装置10は構成要素として、撮像部11と、表示画面部12と、認識部13と、記憶部14と、表示制御部15と、差分検知部16と、妥当性判断部17とを備えている。
(撮像部)
撮像部11は、携帯端末に組み込まれたカメラであり、レンズなどの光学部やCMOSなどの受光素子(共に図示せず)を有する。撮像部11は、監視対象となる盤1を撮影してライブビュー画像を撮像する。ライブビュー画像は、リアルタイムで表示画面部12に表示される(図2参照)。ライブビュー画像は、記憶部14に一時的に保持され、逐次上書きされると共に、監視装置10を制御するプログラムの終了処理などによって消失される。
表示画面部12は、撮像部11が撮像したライブビュー画像を表示する、携帯端末の表示パネル部分からなる。表示画面部12は、タッチパネル機能を有しており、監視員による入力操作(例えば、タップ操作やスワイプ操作など)を、受け付ける入力部を兼ねている。なお、監視装置10の入力部としては、携帯端末に組み込まれたマイク及び音声認識部を利用することで、音声による入力操作も可能とする。
認識部13は、撮像部11が撮像したライブビュー画像の中から、所定の文字または図像を認識して、盤1の名称及び状態のいずれかを含む盤情報を読み取る部分である。すなわち、認識部13は、ネームプレート3の文字を認識して盤1の名称を読み取る。また、認識部13は、メータ2の計測値を示す針の角度、並びに赤色ランプ4及び緑色ランプ5の点灯パタンを、図像として認識し、盤1の状態を読み取る。
差分検知部16は、記憶部14から過去の表示パタンを呼び出すと共に、認識部13から撮像中のライブビュー画像における現在の表示パタンを取得して、過去の表示パタンと、現在の表示パタンとを比較し両者の差分を検知する。差分検知部16が検知する表示パタンの差分とは、具体的には、メータ2の針の角度の変化や、赤色ランプ4及び緑色ランプ5の点灯状態の変化である。
妥当性判断部17は、差分検知部16が検知した差分に基づいて盤1の状態の妥当性を判断し、妥当性情報19を表示制御部15に出力する。妥当性情報19とは、盤1の状態における妥当性の有無である。そのため、妥当性判断部17が盤1の状態に妥当性があると判断すれば、妥当性情報19は、テキストなどで「異常なし」であることを示す。また、妥当性判断部17が盤1の状態に妥当性が無いと判断すれば、妥当性情報19は、テキストなどで「異常あり」であることを示す。
記憶部14は、認識部13が読み取った盤情報に関連付けて盤1の詳細情報18を予め記憶する。詳細情報18には、当該詳細情報18の存在を示すシンボル情報、電力設備全体の単線結線図または回路における盤1の位置情報、盤1に接続される負荷に関する情報、認識部13が読み取った盤情報に応じて予め設定された警報情報などが含まれている。なお、詳細情報18には、認識部13が読み取る盤情報つまり盤1の名称及び状態自体を、含めるようにしてもよい。
表示制御部15は、認識部13が読み取った盤情報に応じて記憶部14から詳細情報18を取得して、表示画面部12に詳細情報18を表示する。また、表示制御部15は、妥当性判断部17から妥当性情報19を受け取り、当該妥当性情報19を表示画面部12に表示する。表示制御部15が妥当性情報19として「異常あり」という内容を表示する場合には、表示制御部15は、詳細情報18として警報情報を自動的に表示するようにしてもよい。
監視員は、情報端末である監視装置10を携帯して、盤1の巡回監視を行う。図3のフローチャートに示すように、撮像部11は、メータ2、ネームプレート3、赤色ランプ4及び緑色ランプ5が写るように盤1のライブビュー画像を撮像する(S101)。表示画面部12は撮像されたライブビュー画像を表示する(S102)。
(1)第1の実施形態に係る監視装置10は、盤1の画像を撮像する撮像部11と、撮像した画像を表示する表示画面部12と、撮像した画像の中からネームプレート3の文字、サインボードの文字、さらにはメータ2の針の角度などの表示パタンを認識して、盤1の名称及び状態を読み取る認識部13と、盤1の名称及び状態に関連付けた盤1の詳細情報18を予め記憶する記憶部14と、認識部13が読み取った盤1の名称及び状態に応じて記憶部14から詳細情報18を取得し詳細情報18を表示画面部12に表示する表示制御部15と、を備える。
第2の実施形態について図4〜図7を参照して説明する。第2の実施形態の基本的な構成は第1の実施形態のそれと同様である。そのため、同一の構成要素に関しては、同一符号を付して説明は省略する。
図4〜図6に示すように、盤6の正面には、FIパネル7が配置されている。FIパネル7は、正方形の表示ランプが縦に3つ、横に9つ、合計27個並べられたパネルである。FIパネル7を構成する表示ランプの表面には、それぞれテキストが表示されており、各表示ランプが点灯すると、盤1の所定のポイントが、テキストが示す状態となっている。すなわち、FIパネル7は各表示ランプの点灯によって、盤6に含まれる各部の故障や制御モードを細かく示す。各表示ランプの点灯状態の組合せをFIパネル7の点灯パタンとする。FIパネル7の点灯パタンは、盤6の状態に対応し、基本的にはFIパネル7の点灯パタンが異なれば、盤6の状態も異なる。
図7のフローチャートに示すように、第2の実施形態において、FIパネル7が写るように盤6のライブビュー画像を撮像する工程(S101)と、表示画面部12は撮像されたライブビュー画像を表示する工程(S102)は、図3に示した第1の実施形態と同様であるため、図7では省略するぅ
以上の第2の実施形態は、上記第1の実施形態が持つ効果に加えて、次のような独自の効果がある。表示制御部15は、認識部13から取り込んだFIパネル7の点灯パタンを、ライブビュー画像上で強調表示させるので、監視員は、FIパネル7の点灯パタンの確認が容易である。
本発明のいくつかの複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2 メータ
3 ネームプレート
4 赤色ランプ
5 緑色ランプ
7 FIパネル
10 監視装置
11 撮像部
12 表示画面部
13 認識部
14 記憶部
15 表示制御部
16 差分検知部
17 妥当性判断部
18 詳細情報
19 妥当性情報
20 ガイダンス情報
Claims (9)
- 電力設備に含まれる各盤の画像を撮像する撮像部と、
前記画像の中から所定の文字または図像を認識して前記盤の名称及び状態のいずれかを含む盤情報を読み取る認識部と、
前記盤の詳細情報を予め記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記詳細情報を取得して表示する表示制御部と、
を備え、
前記認識部が読み取る盤情報には、盤に貼付のサインボードに記載された作業内容情報を含み、
前記表示制御部は、前記サインボードに記載された前記作業内容情報を含む盤情報に応じて前記記憶部から前記詳細情報を取得し、監視員からの入力操作を受けて前記詳細情報を選択的に表示する監視装置。 - 前記認識部は、前記図像として、前記盤に設置された複数の表示ランプの点灯状態の組合せである点灯パタンを認識する請求項1に記載の監視装置。
- 前記認識部は、前記図像として、前記盤に設置されたメータの針を認識する請求項1又は2に記載の監視装置。
- 前記記憶部は、前記詳細情報として、
当該詳細情報の存在を示すシンボル情報、
前記電力設備全体の単線結線図または回路における前記盤の位置情報、
前記盤に接続される負荷に関する情報、
前記盤の状態に応じて設定された警報情報、
及び前記盤の状態に応じて設定されたガイダンス情報のうち、少なくとも1つを含む請求項1〜3のいずれかに記載の監視装置。 - 前記表示制御部は、前記詳細情報を、撮像した前記画像上に重ねて表示する請求項1〜4のいずれかに記載の監視装置。
- 監視員による表示指示操作を受け付ける入力部を備え、
前記表示制御部は、前記表示指示操作に従って前記詳細情報を表示する請求項1〜5のいずれかに記載の監視装置。 - 前記表示制御部は、前記表示指示操作に従って前記詳細情報を、撮像した前記画像の表示画面とは別画面に表示する請求項6に記載の監視装置。
- 前記記憶部は、前記認識部が認識した前記図像を記憶し、
前記記憶部に記憶した過去の図像と、撮像中の画像の中から前記認識部が読み込んだ現在の図像とを比較して両者の差分を検知する差分検知部と、
検知した差分に基づいて前記盤の状態の妥当性を判断して妥当性情報を前記表示制御部に出力する妥当性判断部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記妥当性情報を表示する請求項1〜7のいずれかに記載の監視装置。 - 前記記憶部は、前記詳細情報として前記妥当性情報に基づいて設定されたガイダンス情報を予め記憶し、
前記表示制御部は、前記記憶部から前記妥当性情報を取得して前記ガイダンス情報を表示する請求項8に記載の監視装置。
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