JP6887831B2 - 天井パネル - Google Patents

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Description

本発明は、浴室等の天井を形成する天井パネルおよびこれを用いた天井に関する。
浴室等の天井としては、例えば、複数の長尺の天井パネルをその幅方向に並設したものが知られている。該天井は、例えば、並列した複数の野縁に、複数の天井パネルを取り付けた構造とされている。
浴室等の天井においては、その下面に結露等によって水滴が生じ、この水滴が落下しやすい。そこで、結露等によって水滴が生じにくくするために、天井パネルの下面に親水性被膜を形成することが提案されている(例えば、特許文献1〜5)。
特開昭55−139258号公報 特開昭55−139259号公報 特開2000−026634号公報 特許第4373717号公報 特開2005−02555号公報
しかし、従来の天井パネルが並設された天井においては、天井パネルの下面の親水性被膜に水滴とならずに付着した水が、隣接する天井パネルとの間に形成された溝状の目地に流れ込んで溜まりやすい。天井パネルの間の目地に溜まった水は、水滴となって落下しやすい。
本発明は、水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい天井を形成できる天井パネル、および水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい天井を提供する。
本発明は、下記の態様を有する。
<1>幅方向の一端の第1の側縁および第1の側縁とは反対側の第2の側縁を有する複数の天井パネルをその幅方向に並設して天井を形成するための天井パネルであり;前記天井パネルの第1の側縁に、複数の天井パネルを並設したときに隣接する天井パネルの第2の側縁側の下面に接する、前記天井パネルの長さ方向に延在する突出片を有し;前記突出片の下面が、前記天井パネルの下面の一部とされ;前記天井パネルの下面に、親水性被膜が形成されている、天井パネル。
<2>前記天井パネルの下面が、頂部が前記天井パネルの長さ方向に延びる下に凸の曲面とされている、前記<1>の天井パネル。
<3>前記天井パネルの下面に、前記天井パネルの長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ凹条部および段部のいずれか一方または両方が形成され;前記親水性被膜の厚さが、基準面よりも前記凹条部および前記段部において厚くされている、前記<1>または<2>の天井パネル。
<4>前記親水性被膜の厚さが、0.1μm以上である、前記<1>〜<3>のいずれかの天井パネル。
<5>前記親水性被膜が、親水性基を有するバインダーを含む膜である、前記<1>〜<4>のいずれかの天井パネル。
<6>前記天井パネルの第1の側縁に、係合凹部を有し;前記天井パネルの第2の側縁に、前記係合凹部と係合する係合凸部を有し;前記天井パネルの第1の側縁の前記突出片が、前記係合凹部の一部をなす、前記<1>〜<5>のいずれかの天井パネル。
<7>前記<1>〜<6>のいずれかの天井パネルの複数がその幅方向に並設された、天井。
<8>隣り合う前記天井パネルの間で前記親水性被膜が連続するように、前記天井パネルの前記突出片が隣接する前記天井パネルの前記第2の側縁に被さっている、前記<7>の天井。
<9>前記天井パネルが、その長さ方向に下るように傾斜して設けられた、前記<7>または<8>の天井。
本発明の天井パネルによれば、水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい天井を形成できる。
本発明の天井は、下面に水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい。
本発明の第1の実施形態の天井パネルを長さ方向の端面側から見た端面図である。 本発明の第1の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大端面図である。 本発明の第1の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大斜視図である。 本発明の第2の実施形態の天井パネルを長さ方向の端面側から見た端面図である。 本発明の第2の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大端面図である。 複数の天井パネルを並設した天井の一例を示す斜視図である。
以下の用語の定義は、本明細書および特許請求の範囲にわたって適用される。
「幅方向」とは、複数の天井パネルを並設して天井を形成するときに天井パネルを並設する方向である。
「長さ方向」とは、幅方向に直交する方向である。
「基準面」とは、天井パネルの下面において凹条部または段部が形成されていない部分における平面または曲面である。
<天井パネル>
本発明の天井パネルは、複数の天井パネルをその幅方向に並設して浴室等の天井を形成するためのである。
天井パネル自体は、パネル状のものであればよく、その材質、寸法、基本的な構造等は特に限定されない。
(突出片)
本発明の天井パネルは、幅方向の一端の第1の側縁および第1の側縁とは反対側の第2の側縁を有し、第1の側縁には、天井パネルの長さ方向に延在する突出片を有する。
突出片は、複数の天井パネルを並設したときに隣接する天井パネルの第2の側縁側の下面に接する。また、突出片は、その下面が天井パネルの下面の一部とされている。このような突出片は、複数の天井パネルを並設したときに、天井パネル間の目地を隠す蓋の役割を果たす。
(係合部)
本発明の天井パネルは、複数の天井パネルを並設しやすい点から、第1の側縁および第2の側縁のそれぞれに、互いに係合し得る係合部が形成されていることが好ましい。また、突出片を係合部の一部として利用できる点から、第1の側縁に係合凹部を有し、第2の側縁に係合凹部と係合する係合凸部を有し、第1の側縁の突出片が係合凹部の一部をなしていることが好ましい。
(下面)
本発明の天井パネルの下面は、頂部が前記天井パネルの長さ方向に延びる下に凸の曲面とされていることが好ましい。本発明の天井パネルの下面がこのような曲面とされていることによって、天井パネルの下面に付着した水が曲面の頂部(最も下がった部分)に集まり、頂部を伝って壁に向かって流れやすくなる。
天井パネルの下面には、意匠性等の点から、天井パネルの長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ凹条部および段部のいずれか一方または両方が形成されていることがある。
(親水性被膜)
本発明の天井パネルの下面には、親水性被膜が形成されている。
親水性被膜の表面においては、結露等によって生じた水滴が天井パネルの下面に沿って流れるため、落下水が生じにくい。また、親水性被膜は、天井パネルの下面の傷付きを抑える。
親水性被膜としては、有機系親水性被膜が挙げられる。
有機系親水性被膜としては、結露等によって落下水がさらに生じにくい点から、親水性基を有するバインダーを含む膜が好ましい。親水性基としては、スルホン酸基またはその塩、水酸基、カルボキシ基またはその塩、ポリ(オキシアルキレン)基、アンモニウム塩等が挙げられる。
親水性被膜は、防かび剤、艶消し材等を含んでいてもよい。また、親水性被膜の表面を微細な凹凸構造にして親水機能を増加させてもよい。
有機系親水性被膜の具体例としては、スルホン酸基またはその塩を有する2官能(メタ)アクリレートの重合体を含む膜;N−メチロール基またはN−アルコキシメチロール基を有するビニル系単量体、スルホン酸基を有するビニル系単量体およびアルキル(メタ)アクリレート系単量体の重合体を含む膜;親水性基およびアルコキシシリル基を有する重合体を含む膜等が挙げられる。
親水性被膜の厚さは、0.1μm以上が好ましく、1.0〜5.0μmがより好ましく、2.5〜3.5μmがさらに好ましい。親水性被膜の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、結露等による水滴の発生が十分に抑えられる。親水性被膜の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、親水性被膜を形成しやすい。
天井パネルの下面に、天井パネルの長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ凹条部および段部のいずれか一方または両方が形成されている場合、凹条部および段部に水がとどまり。そのため、親水性被膜の厚さは、基準面よりも凹条部および段部において厚くされていることが好ましく、0.1μm以上厚くされていることがより好ましく、0.2μm以上厚くされていることがさらに好ましい。凹条部および段部における親水性被膜が厚くされていることによって、凹条部および段部にとどまった水が壁に向かって流れやすくなる。
親水性被膜は、天井パネルの下面に親水性コート剤を塗布し、乾燥することによって形成される。
親水性コート剤の塗布方法としては、ロールコート法、スプレーコート法、カーテンコート法、フローコート法、バーコート法、刷毛塗り等が挙げられ、親水性コート剤の使用量を抑え、効率よく長物にコーティングできる点から、スポンジロールによるロールコート法が好ましい。
凹条部および段部における親水性被膜を厚くするためには、凹条部および段部に親水性コート剤を厚く塗布すればよい。凹条部および段部に親水性コート剤を厚く塗布する方法としては、ロールコート法、スプレーコート法が挙げられる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の天井パネルを長さ方向の端面側から見た端面図であり、図2は、本発明の第1の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大端面図であり、図3は、本発明の第1の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大斜視図である。
天井パネル1は、長尺のパネル状のものである。
天井パネル1は、充填材10と;充填材10の下面、幅方向の両側面および上面の両側縁を覆うフレーム12と;充填材10の上面のうちフレーム12で覆われていない部分を被覆する保護フィルム14と;フレーム12の下面の全体に設けられた親水性被膜(図示略)とを有する。
充填材10は、硬質発泡ウレタン等からなり、フレーム12の内側形状に対応した形状となる。充填材10は、天井パネル1に断熱性、剛性を付与する。
フレーム12は、合成樹脂を押出成形して形成されたものである。
保護フィルム14は、アルミニウム蒸着フィルム等からなる。保護フィルム14は、天井パネル1の気密性を高め、充填材10による断熱性を高める。
フレーム12は、下面板102と;第1の側縁A側の下面板102の端から上方に屈曲した、長さ方向に延在する第1の側面板104と;第2の側縁B側の下面板102の端から上方に屈曲した、長さ方向に延在する第2の側面板106と;第1の側面板104の途中から充填材10に沿うように内側に延出した、長さ方向に延在する第1の上側縁板108と;第2の側面板106の上端から充填材10に沿うように内側に屈曲した、長さ方向に延在する第2の上側縁板110と;第1の側縁A側の下面板102の端から外側に突出した、長さ方向に延在する下側突出片112と;第1の側面板104の上端から外側に突出した、長さ方向に延在する上側突出片114と;第2の上側縁板110の途中から外側に突出した、長さ方向に延在する固定板116と;第1の側面板104の中央から外側に突出した、長さ方向に延在するクッション材118とを有する。
下面板102の下面は、幅方向の中央付近の頂部102aが天井パネル1の長さ方向に延びる、下にわずかに凸の曲面とされている。
下面板102の下面の第1の側縁A側、中央および第2の側縁B側には、それぞれ天井パネル1の長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ第1の凹条部202、第2の凹条部204および第3の凹条部206が形成されている。
下面板102の下面の第3の凹条部206よりもさらに第2の側縁B側には、下側段部208が形成されている。
第2の上側縁板110の第2の側縁B側には、上側段部210が形成されている。
第1の側縁Aには、第1の側面板104、下側突出片112および上側突出片114からなる第1の係合凹部302が形成されている。
第1の側縁Aには、上側突出片114からなる第1の係合凸部304が形成されている。
第2の側縁Bには、第2の側面板106、下側段部208における下面板102および上側段部210における第2の上側縁板110からなる第2の係合凸部306が形成されている。
第2の側縁Bには、上側段部210における第2の上側縁板110および固定板116からなる第2の係合凹部308が形成されている。
複数の天井パネル1を並設したときには、図2および図3に示すように、第1の係合凹部302と第2の係合凸部306とが係合し、第1の係合凸部304と第2の係合凹部308とが係合する。
下側突出片112は、図2および図3に示すように、複数の天井パネル1を並設したときに隣接する天井パネル1の第2の側縁B側の下面(下側段部208の下面)に接する。また、下側突出片112の下面は、基準面と同じとされ、天井パネル1の下面の一部となっている。このため、下側突出片112は、複数の天井パネル1を並設したときに、天井パネル1間の目地を隠す蓋の役割を果たす。
また、下側突出片112が隣接する天井パネル1の下側段部208の下面に接することによって、図3に示すように、下側突出片112と接していない部分の下側段部208が凹条部のように見える。
固定板116には、長手方向に並んだ複数の釘穴(図示略)が形成されている。複数の天井パネル1を並設するときに、釘穴を通して天井下地(野縁等)に釘打ちすることによって、天井パネル1を天井下地に固定できる。
クッション材118は、軟質ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂からなる弾性変形可能な断面U字形のパイプ状の突起である。クッション材118が、複数の天井パネル1を並設するときの天井パネル1の幅方向の動きを吸収するため、天井パネル1をスムーズに並設できる。
親水性被膜は、天井パネル1の下面の基準面よりも第1の凹条部202、第2の凹条部204、第3の凹条部206および下側段部208において厚くされている。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の天井パネルを長さ方向の端面側から見た端面図であり、図5は、本発明の第2の実施形態の天井パネルを並設したときの天井パネル間の境界付近を示す拡大端面図である。
天井パネル2は、長尺のパネル状のものである。
天井パネル2は、充填材20と;充填材20の下面、幅方向の両側面および上面の両側縁を覆うフレーム22と;充填材20の上面のうちフレーム22で覆われていない部分を被覆する保護フィルム24と;フレーム22の下面の全体に設けられた親水性被膜(図示略)とを有する。
充填材20は、硬質発泡ウレタン等からなり、フレーム22の内側形状に対応した形状となる。充填材20は、天井パネル2に断熱性、剛性を付与する。
フレーム22は、合成樹脂を押出成形して形成されたものである。
保護フィルム24は、アルミニウム蒸着フィルム等からなる。保護フィルム24は、天井パネル2の気密性を高め、充填材20による断熱性を高める。
フレーム22は、下面板122と;第1の側縁A側の下面板122の端から上方に屈曲した、長さ方向に延在する第1の側面板124と;第2の側縁B側の下面板122の端から上方に屈曲した、長さ方向に延在する第2の側面板126と;第1の側面板124の上端から充填材10に沿うように内側に屈曲した、長さ方向に延在する第1の上側縁板128と;第2の側面板126の上端から充填材10に沿うように内側に屈曲した、長さ方向に延在する第2の上側縁板130と;第1の側縁A側の下面板122の端から外側に突出した、長さ方向に延在する第1の下側突出片132と;第1の側面板124の上端から外側に突出した、長さ方向に延在する第1の中央突出片134と;第1の中央突出片134の途中から上方に突出し、さらに外側に屈曲した、長さ方向に延在する断面L字形の第1の上側突出片136と;第2の側縁B側の下面板122の端から外側に突出した、長さ方向に延在する第2の下側突出片138と;第2の側面板126の途中から外側に突出した、長さ方向に延在する第2の中央突出片140と;第2の側面板126の上端から外側に突出した、長さ方向に延在する固定板142とを有する。
下面板122の下面は、幅方向の中央付近の頂部122aが天井パネル2の長さ方向に延びる下にわずかに凸の曲面とされている。
下面板122には、それぞれ天井パネル1の長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ複数の凹条部212が形成されている。
下面板122の下面の第2の側縁B側には、段部214が形成されている。
第1の側縁Aには、第1の側面板124、第1の下側突出片132および第1の中央突出片134からなる第1の下係合凹部312が形成されている。
第1の側縁Aには、第1の中央突出片134からなる第1の下係合凸部314が形成されている。
第1の側縁Aには、第1の中央突出片134および第1の上側突出片136からなる第1の上係合凹部316が形成されている。
第1の側縁Aには、第1の上側突出片136からなる第1の上係合凸部318が形成されている。
第2の側縁Bには、第2の下側突出片138からなる第2の下係合凸部320が形成されている。
第2の側縁Bには、第2の側面板126、第2の下側突出片138および第2の中央突出片140からなる第2の下係合凹部322が形成されている。
第2の側縁Bには、第2の中央突出片140からなる第2の上係合凸部324が形成されている。
第2の側縁Bには、第2の側面板126、第2の中央突出片140および固定板142からなる第2の上係合凹部326が形成されている。
複数の天井パネル2を並設したときには、図5に示すように、第1の下係合凹部312と第2の下係合凸部320とが係合し、第1の下係合凸部314と第2の下係合凹部322とが係合し、第1の上係合凹部316と第2の上係合凸部324とが係合し、第1の上係合凸部318と第2の上係合凹部326とが係合する。
第1の下側突出片132は、図5に示すように、複数の天井パネル2を並設したときに隣接する天井パネル2の第2の側縁B側の下面(第2の下側突出片138の下面)に接する。また、第1の下側突出片132の下面は、基準面と同じとされ、天井パネル2の下面の一部となっている。このため、第1の下側突出片132は、複数の天井パネル2を並設したときに、天井パネル2間の目地を隠す蓋の役割を果たす。
また、第1の下側突出片132が隣接する天井パネル2の第2の下側突出片138の下面に接することによって、図5に示すように、第1の下側突出片132と接していない部分の第2の下側突出片138および段部214が凹条部のように見える。
固定板142には、長手方向に並んだ複数の釘穴(図示略)が形成されている。複数の天井パネル2を並設するときに、釘穴を通して天井下地(野縁等)に釘打ちすることによって、天井パネル2を天井下地に固定できる。
親水性被膜は、天井パネル2の下面の基準面よりも凹条部212および段部214において厚くされている。
(他の実施形態)
なお、本発明の天井パネルは、第1の側縁に、複数の天井パネルを並設したときに隣接する天井パネルの第2の側縁側の下面に接する、天井パネルの長さ方向に延在する突出片を有し;突出片の下面が、天井パネルの下面の一部とされ;天井パネルの下面に、親水性被膜が形成されているものであればよく、図示例のものに限定されない。
例えば、フレームは、アルミニウム等の金属製のフレームであってもよい。
天井パネルは、石膏ボート、樹脂板等を基材としたパネルであってもよく、中空のパネルであってもよい。
(作用機序)
1.以上説明した本発明の天井パネルにあっては、天井パネルの下面に、親水性被膜が形成されているため、結露等によって生じた水滴が天井パネルの下面に沿って流れるため、落下水が生じにくい。
また、本発明の天井パネルにあっては、第1の側縁に、複数の天井パネルを並設したときに隣接する天井パネルの第2の側縁側の下面に接する、天井パネルの長さ方向に延在する突出片を有し、かつ突出片の下面が、天井パネルの下面の一部とされているため、突出片が、複数の天井パネルを並設したときに、天井パネル間の目地を隠す蓋の役割を果たす。そのため、天井パネルの下面の親水性被膜に水滴とならずに付着した水が、隣接する天井パネルとの間に形成された溝状の目地に流れ込んで溜まることがない。
以上のことから、本発明の天井パネルは、水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい天井を形成できる。
2.また、天井パネルの下面が、頂部が天井パネルの長さ方向に延びる下に凸の曲面とされていれば、天井パネルの下面に付着した水が曲面の頂部に集まり、頂部を伝って壁に向かって流れやすくなる。
3.また、天井パネルの下面に、天井パネルの長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ凹条部および段部のいずれか一方または両方が形成されている場合において、親水性被膜の厚さが、基準面よりも前記凹条部および前記段部において厚くされていれば、凹条部および段部にとどまった水が壁に向かって流れやすくなる。
4.また、親水性被膜の厚さが、0.1μm以上であれば、結露等による水滴の発生が十分に抑えられる。
5.また、親水性被膜が、親水性基を有するバインダーを含む膜であれば、結露等によって水滴がさらに生じにくい。
6.また、天井パネルの第1の側縁に、係合凹部を有し;天井パネルの第2の側縁に、係合凹部と係合する係合凸部を有し;天井パネルの第1の側縁の突出片が、係合凹部の一部をなすものであれば、複数の天井パネルを並設しやすく、また突出片を係合部の一部として利用できる。
<天井>
本発明の天井は、本発明の天井パネルの複数がその幅方向に並設されたものである。
図6は、複数の天井パネルを並設した天井の一例を示す斜視図である。
天井は、天井下地402に、複数の天井パネル1を並列した状態で取り付けた構造とされている。壁パネル404の上端と、天井パネル1の長さ方向の端部との境目には、廻り縁406が設けられている。
天井においては、隣り合う天井パネル1の間で親水性被膜が連続するように、天井パネル1の突出片が隣接する天井パネル1の第2の側縁に被さっている。そのため、隣接する天井パネルの間に水が溜まることがなく、天井パネル1の下面を水がスムーズに流れる。
天井パネル1は、壁パネル30に向かって天井パネル1の長さ方向に下るように傾斜して設けられることが好ましい。天井パネル1がこのように傾斜して設けられることによって、天井パネル1の下面の親水性被膜に付着した水が壁に向かって流れやすくなる。天井パネル1の傾斜角は、水平に対して5度以上が好ましく、15〜30度がより好ましい。
また、天井パネル1の下面は、幅方向の中央付近の頂部102aが天井パネル1の長さ方向に延びる、下にわずかに凸の曲面とされているため、天井パネル1の下面に付着した水が曲面の頂部102a(最も下がった部分)に集まり、頂部102aを伝って壁に向かって流れやすい。
(他の実施形態)
なお、本発明の天井は、本発明の天井パネルの複数がその幅方向に並設されたものであればよく、図示例のものに限定されない。
(作用機序)
以上説明した本発明の天井にあっては、本発明の天井パネルの複数がその幅方向に並設されたものであるため、下面に水が溜まりにくく水滴となって落下しにくい。
本発明の天井パネルは、浴室等の天井に用いる天井パネルとして有用である。
1 天井パネル、
2 天井パネル、
10 充填材、
12 フレーム、
14 保護フィルム、
20 充填材、
22 フレーム、
24 保護フィルム、
102 下面板、
102a 頂部、
104 第1の側面板、
106 第2の側面板、
108 第1の上側縁板、
110 第2の上側縁板、
112 下側突出片、
114 上側突出片、
116 固定板、
118 クッション材、
122 下面板、
122a 頂部、
124 第1の側面板、
126 第2の側面板、
128 第1の上側縁板、
130 第2の上側縁板、
132 第1の下側突出片、
134 第1の中央突出片、
136 第1の上側突出片、
138 第2の下側突出片、
140 第2の中央突出片、
142 固定板、
202 第1の凹条部、
204 第2の凹条部、
206 第3の凹条部、
208 下側段部、
210 上側段部、
212 凹条部、
214 段部、
302 第1の係合凹部、
304 第1の係合凸部、
306 第2の係合凸部、
308 第2の係合凹部、
312 第1の下係合凹部、
314 第1の下係合凸部、
316 第1の上係合凹部、
318 第1の上係合凸部、
320 第2の下係合凸部
322 第2の下係合凹部、
324 第2の上係合凸部、
326 第2の上係合凹部、
402 天井下地、
404 壁パネル、
406 廻り縁、
A 第1の側縁、
B 第2の側縁。

Claims (5)

  1. 幅方向の一端の第1の側縁および第1の側縁とは反対側の第2の側縁を有する複数の天井パネルをその幅方向に並設して天井を形成するための天井パネルであり、
    前記天井パネルの第1の側縁に、複数の天井パネルを並設したときに隣接する天井パネルの第2の側縁側の下面に接する、前記天井パネルの長さ方向に延在する突出片を有し、
    前記突出片の下面が、前記天井パネルの下面の一部とされ、
    前記天井パネルの下面に、親水性被膜が形成されており、
    前記天井パネルの下面に、前記天井パネルの長さ方向に延びる、基準面よりも上に凹んだ凹条部および段部のいずれか一方または両方が形成され、
    前記親水性被膜の厚さが、基準面よりも前記凹条部および前記段部において厚くされている、天井パネル。
  2. 前記天井パネルの下面が、頂部が前記天井パネルの長さ方向に延びる下に凸の曲面とされている、請求項1に記載の天井パネル。
  3. 前記親水性被膜の厚さが、0.1μm以上である、請求項1〜のいずれか一項に記載の天井パネル。
  4. 前記親水性被膜が、親水性基を有するバインダーを含む膜である、請求項1〜のいずれか一項に記載の天井パネル。
  5. 前記天井パネルの第1の側縁に、係合凹部を有し、
    前記天井パネルの第2の側縁に、前記係合凹部と係合する係合凸部を有し、
    前記天井パネルの第1の側縁の前記突出片が、前記係合凹部の一部をなす、請求項1〜のいずれか一項に記載の天井パネル。
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