JP6887686B2 - 磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法 - Google Patents

磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法に関する。
磁気抵抗効果素子を用いたMRAM等の不揮発メモリが知られている(例えば、特許文献1参照)。磁気抵抗効果素子としては、例えば、図16に示したように、磁性層である参照層111と記録層113の間に障壁層112(非磁性障壁層)を配置した磁気トンネル接合素子(MTJ素子)を挙げることができる。図16に示した例では、磁化の向きが変化しにくい参照層111は、層面(膜面)に対して垂直方向に磁化されている。記録層113は磁化方向が可変である。記録層113の飽和磁化Msは記録層113の材料、構造、温度等により規定されている。図16に示した磁気抵抗効果素子を、いわゆる垂直磁化MTJ素子という。記録層113の磁化方向が、参照層111の磁化に対して平行である場合にMTJ素子の電気抵抗が低くなり、反平行である場合にMTJ素子の電気抵抗が高くなる。MTJ素子は2つの抵抗の状態を、ビット情報の“0”及び“1”にそれぞれ対応させることで情報を記録可能な構造となっている。
図16、図17(a)に示したように、記録層113のエネルギーEbは、記録層113の磁化の方向と参照層111の磁化の方向とのなす角度θ、参照層111の磁気異方性エネルギー密度Keff、記録層113の体積Vを用いて、数式(1)で示される。sin2θ=1のとき(θ=90°、270°のとき)、磁化反転に要するエネルギー障壁(Eb)となる。
b=KeffVsin2θ ・・・(1)
磁気抵抗効果素子(MTJ素子)を有するMRAM等の不揮発性メモリについて、ビット情報の安定性を示すものとして、熱安定性指数がある。この熱安定性指数Δ0は、ボルツマン定数kB、絶対温度Tを用いて、数式(2)で表される。
Δ0=Eb/(kBT) ・・・(2)
熱安定性指数Δ0を有する記録層が、時間tののち磁化反転する確率Pは、Neel-Arrheniusの法則により、数式(3)で表される(例えば、非特許文献1参照)。図17(b)に示すように、確率Pが50%のときの時間tは、記録層113による情報の保持時間に対応する。
P=1−exp{(−t/10-9)×exp(−Δ0)} ・・・(3)
熱安定性指数Δ0を測定する一般的な方法として、磁場パルス法、電流パルス法などが知られている。磁場パルス法は、特定のパルス幅の磁場パルスを与えたときの磁化反転確率を、磁場パルスの磁場の大きさを変えながら測定し、磁場の大きさと磁化反転確率との関係に基づいて、熱安定性指数Δ0を求めるものである。
電流パルス法は、特定のパルス幅の電流パルスを与えたときの磁化反転確率を、電流パルスの電流の大きさを変えながら測定し、電流の大きさと磁化反転確率の関係に基づいて、熱安定性指数Δ0を求めるものである。
磁場パルス法や電流パルス法とは異なる熱安定性指数Δ0の測定方法として、10Mb以上のMTJからなるMRAMチップを準備し、各MTJの記録層にチェッカーボードパターン等で、1または0の情報を書き込み、高温で数分から100時間程度放置した後、初期情報がどのくらい失われたかを表すエラー率(error rate)を測定し、そのエラー率から算出した反転確率と放置時間との関係に基づいて、熱安定性指数Δ0を求める方法が知られている。この方法によれば、測定中にエネルギー障壁の値が変化しないため、磁化反転のモードによらず、正確な熱安定性指数Δ0を求めることができる。
ところで、磁気抵抗効果素子を用いた磁気メモリの製造方法としては、例えば、基板となるウェハにCMOSを作製し、CMOS上にMTJと接続するための中間配線を形成し、中間配線の上部に磁性膜を配線し、それらに対して磁場中熱処理を施した後、MTJパターンを作製し、エッチング加工によりMTJを形成し、保護膜を形成し、MTJ上に上部配線を形成し、それをチップ状に切り出し、ワイヤボンディング金属線で所定の回路基板に接続した後、樹脂封止を行う方法が知られている。
特開2014−112691号公報 特開2011−27495号公報
W.F. Brown, Jr.,"Thermal Fluctuations of a Single-Domain Particle",Phys. Rev., 1963, Vol.130, Num.5, p.1677-1686
しかしながら、上述した磁気メモリの製造方法では、磁性膜を形成した後、保護膜や配線等を形成する工程、樹脂封止工程等で、MTJ素子等に対して様々な熱履歴がかかり、MTJ素子やその周辺の構成要素に応力ないし歪が生じ、その応力ないし歪によりMTJ素子の熱安定性指数等の性能が劣化する場合がある。
また、特許文献2には、ブリッジ状に組んだ磁気検出素子を基板に形成するとともに、前記磁気検出素子を保護する保護膜を前記基板に形成することで該基板を多層基板とし、当該保護膜において前記磁気検出素子の近傍に、該保護膜をエッチングすることで応力緩和溝を形成し、該応力緩和溝形成後の前記多層基板をパッケージする工程手順を経る磁気センサの製造方法において、前記多層基板をパッケージする前に、該多層基板をアニールする、磁気センサの製造方法が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の磁気センサの製造方法では、応力緩和溝を形成する煩雑な工程を行うことを要する。上記特許文献2に記載のように、パッケージ前にアニールした場合では、パッケージ後に残っている応力を除去することができない。
本発明の磁気トンネル接合素子(磁気抵抗効果素子)を備える磁気メモリの製造方法は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
磁気トンネル接合素子(磁気抵抗効果素子)を備える磁気メモリの製造方法であって、
電極層が設けられた基板に、第1磁性層と第2磁性層との間に非磁性層を備えた磁性膜を形成する工程と、
前記基板に対して、真空中で前記第1磁性層又は第2磁性層の膜面垂直方向に磁界を印加した状態で、第1処理温度でアニール処理を行う磁場中アニール処理工程と、
前記基板に形成された前記磁性膜にエッチング処理を施して所定のパターンの磁気トンネル接合素子を形成する工程と、
前記基板に形成された前記磁気トンネル接合素子を保護する保護膜を形成する保護膜形成工程と、
前記保護膜形成工程の後に、前記保護膜が形成された基板に対して、磁気メモリの構成要素を形成する、熱履歴を伴う形成工程と、
アニール処理室にて、真空中又は不活性ガス中、磁場非印加状態で、前記基板に対して、前記第1処理温度よりも低い第2処理温度でアニール処理を施す磁場非印加アニール処理工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る磁気トンネル接合素子を用いた磁気メモリの製造方法は、高い素子性能(熱安定性指数等)を有する磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリを、簡単に製造することができる。
本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子を用いた磁気メモリ(半導体集積回路)を説明するための図、(a)は磁気メモリ(半導体集積回路)の一例を示す斜視図、(b)は磁気メモリ(半導体集積回路)の一部分を拡大した斜視図。 本発明の実施形態に係る磁気メモリ(半導体集積回路)の製造装置の一例を示す概念図。 本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子を用いた磁気メモリの製造方法の一例を示すフローチャート。 磁気メモリの製造方法の一例を示す図、(a)は磁性膜形成工程を説明するための図、(b)は磁場中アニール処理(磁場中熱処理)を説明するための図、(c)はMTJパターニング用のレジストパターンを形成する工程を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を説明するための概念図、(a)はMTJのパターニングを説明するための図、(b)はキャプチュレーション膜(保護膜)の形成工程を説明するための図、(c)は下部電極形成(パターニング)を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を説明するための概念図、(a)は熱処理装置(アニール装置)を用いた熱処理(アニール処理)を説明するための図、(b)は第2層間膜を形成する工程を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を説明するための概念図、(a)は第2層間膜を平坦化する工程を説明するための図、(b)は熱処理装置(アニール装置)を用いた熱処理(アニール処理)を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を説明するための概念図、(a)は第2層間膜にビアを形成した状態の一例を示す断面図、(b)は拡散防止膜を形成した状態の一例を説明するための図、(c)は上部配線を形成した状態の一例を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を説明するための概念図、(a)は上部配線のパターニングを説明するための図、(b)は熱処理装置(アニール装置)を用いた熱処理(アニール処理)を説明するための図、(c)MTJ素子等が形成されたウェハからチップを切り出す工程を説明するための図。 磁気メモリの製造方法の一例を示す図、(a)はチップをダイボンディングした状態の一例を示す断面図、(b)は樹脂封止された磁気メモリの断面図、(c)は熱処理装置(アニール装置)を用いた熱処理(アニール処理)を説明するための図。 本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子を用いた磁気メモリ(半導体集積回路)のMTJアレイ構造の一例を示す斜視図。 磁気メモリ(半導体集積回路)製造時の温度の時間変化の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る磁気メモリの製造方法の一例を示す図。 図13に示した磁気メモリの製造方法により作製されたMTJ素子と、比較例のMTJ素子の熱安定性指数の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るMTJ素子の熱安定性指数を測定する測定システムの一例を示す概念図。 参照層と障壁層と記録層を備えるMTJ素子を説明するための模式図。 MTJ素子の記録層を説明するための図、(a)は記録層の磁化の角度θとエネルギー障壁の関係を示す図、(b)は記録層における情報の保持時間を説明するための図。
本発明の実施形態に係る磁気抵抗効果素子(磁気トンネル接合素子(MTJ素子))を用いた磁気メモリの製造方法は、基板にMTJ素子の磁性膜を形成し、その基板に対して第1処理温度Taで磁場中熱処理を施した後、それよりも後の工程のうち、MTJ素子を保護するSiN等の保護膜(キャプチュレーション膜)形成工程、第2層間膜形成工程、上部配線形成工程、パッケージング工程の少なくともいずれか一つ以上の工程の後、アニール処理室(熱処理室)内で、磁場非印加状態、真空中又は不活性ガス雰囲気中、第2処理温度Tbで、基板に対してアニール処理を施すことにより、保護膜(キャプチュレーション膜)やMTJ素子の応力ないし歪を緩和する。第2処理温度Tbは第1処理温度Taよりも低い温度に設定されている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1に示したように、本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子を用いた磁気メモリ10(半導体集積回路)は、多数のMTJ素子11(磁気トンネル接合素子)を有するMRAM(磁気メモリ)から成り、図2に示した複数の各種の形成装置51、磁場中熱処理室52、熱処理室53、制御部54等を有する磁気メモリの製造装置により、図3に示した製造工程を行うことにより作製される。図4〜図10は、磁気メモリ10の詳細な製造方法の一例を説明するための図である。
本実施形態では、図1(a)に示したように、磁気メモリ10は、基板としてのウェハ12上にCMOS13が設けられており、そのCMOS13上に多層の中間配線14(例えば、M1−M4)が設けられている。本実施例では、4層からなる中間配線の例を示したが、配線の総数は、MRAMの応用に応じて変えることが可能で、またMTJ素子11の形成場所も、必ずしもM4配線上に限定されるものではない。中間配線14上にはMTJ素子11が設けられている。MTJ素子11と中間配線14は電気的に接続されている。MTJ素子11の上部には上部配線15が設けられており、MTJ素子11と上部配線15が電気的に接続されている。
詳細には、図1(b)に示したように、第1層間膜1上に下部電極140が設けられている。第1層間膜1は、絶縁性材料により形成されており、基板としてのウェハ12に設けられたCMOS13の上方に配置されている。第1層間膜1には導電性のビア141(VIA)が設けられており、ビア141は下部電極140とCMOS13等とを電気的に接続した構造を有する。下部電極140に隣接した参照層111としての第1磁性層(導電性層)、非磁性層の障壁層112、記録層113としての第2磁性層(導電性層)を有するMTJ素子11が設けられている。その記録層113に隣接して導電性のハードマスク103が設けられている。ハードマスク103に隣接して導電性のビア151、上部配線15が設けられている。
また、MTJ素子11の側面側には、保護膜105(キャプチュレーション膜)が設けられており、MTJ素子11を保護する構造となっている。また、保護膜105の周囲には第2層間膜2が設けられており、第2層間膜2と上部配線15との間には、拡散防止膜106が設けられている。
参照層111としての第1磁性層や記録層113としての第2磁性層は、例えば、Co、Fe、Niを含む合金、例えばCoFeB、などの強磁性体を含む材料で構成されている。
非磁性層である障壁層112は、例えば、MgO、Al23、SiO2、TiO、HfOなどの化合物を有する材料で構成されている。
図2に示したように、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造装置は、複数の各種の形成装置51、磁場中熱処理室52、磁場非印加アニール処理室としての熱処理室53、制御部54等を有する。また、製造装置は、各形成装置により処理された基板等を検査する検査装置を備えていてもよい。
本実施形態では、形成装置51は、A形成装置51A、B形成装置51B、C形成装置51C、・・・、Y形成装置51Y、Z形成装置51Z等を有する。具体的には、各形成装置51は、スパッタリング装置等の製膜装置、レジスト塗布装置、露光装置、エッチング装置、化学気相成長装置、ケミカルメカニカルポリッシング装置、メッキ装置、ダイシング装置、ダイボンディング装置、ワイヤボンディング装置、樹脂封止装置などである。
基板に参照層111である第1磁性層、非磁性の障壁層112、記録層113である第2磁性層が形成された後、その基板を室温まで自然冷却または強制冷却した後、磁場中アニール処理室(磁場中熱処理室52)は、真空状態で、その基板に対して、第1処理温度Taにてアニール処理を行いつつ、参照層111の面直方向に磁界を印加して、参照層111の磁化を面直方向に揃えるように着磁させる。そのMTJ素子を備える基板は、次の形成装置により、次の工程に応じた処理が行われる。なお、本実施形態では、室温は1℃〜30℃程度であるとする。
熱処理室53(磁場非印加アニール処理室)は、各種形成装置51による、熱履歴を生じる形成処理後、必要に応じて、基板上に形成されたMTJ素子や保護膜(キャプチュレーション膜)等に対して、第2処理温度Tbでアニール処理が施され、MTJ素子や保護膜の応力ないし歪を緩和する。なお、第2処理温度Tbは、第1処理温度Taよりも低い温度に設定されている。
制御部54(制御装置)は、各形成装置51、磁場中熱処理室52(磁場中アニール処理室)、磁場非印加アニール処理室としての熱処理室53(アニール処理室)等を統括的に制御することで、磁気メモリを製造する。詳細には、制御部54は、コンピュータにより構成され、制御プログラムを実行することにより、本発明に係る磁気メモリの製造方法等を実現する。
次に、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法を説明する。
図3に示すように、基板となるシリコン等のウェハ12を所定の形成装置51内に投入し(ステップS11)、そのウェハ12の表面にCMOS13を作製し(ステップS12)、CMOS13の上にMTJ素子11と接続するための多層の中間配線14(例えば、M1−M4)を形成する。
そして、中間配線14上に第1層間膜1が形成され、第1層間膜1にビアホールが形成される(図4(a)を参照)。
次に、ステップS14において、製膜装置、例えば物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)装置、特に本実施形態では、スパッタリング装置により、第1層間膜1に隣接して、下部電極140となる導電層、参照層111となる第1磁性膜、非磁性層である障壁層112、記録層113となる第2磁性膜、ハードマスク103を順に成膜する。上記の製膜工程では、必要に応じて室温からの加熱を行う場合もある。尚、下部電極140となる導電層の形成時に、第1層間膜1に設けられたビアホールに、導電材料が成膜され、電気的に接続されることにより、ビア141(VIA)との電気的なコンタクトが形成される。
次に、ステップS15において、図4(b)に示したように、アニール処理専用の磁場中熱処理室52(磁場中アニール処理室)にて、上記磁性膜等が形成されたウェハ12A(基板)に対して、磁場中アニール処理が施される。詳細には、磁場中熱処理室52には、ヒーター等の加熱部522、温度センサ523、真空ポンプ524、磁場発生装置525などが設けられている。制御部54は、磁場中熱処理室52の各構成要素を統括的に制御する。
磁場中アニール処理としては、具体的には、室温状態の熱処理室52内に、磁性膜等が形成されたウェハ12A(基板)が配置され、真空ポンプ524により熱処理室52内を真空状態とし、加熱部522により熱処理室52内を第1処理温度Ta(380℃〜420℃程度、本実施形態では400℃)に加熱しつつ、磁場発生装置525により、参照層111となる第1磁性膜の面に対して垂直方向(直交方向)に磁界を印加し、所定時間経過後、加熱部522をオフ状態とし、室温程度となった後、熱処理室52からアニール処理された基板を取り出す。そして、検査装置により磁性膜の膜性能を検査する。なお、本実施形態では、室温は1℃〜30℃程度であるとする。
ステップS16において、図4(c)に示したように、MTJパターン104がリソグラフィで作製される。詳細には、レジスト塗布装置によりフォトレジストをハードマスク103上に塗布し(処理温度は室温)、それに対してベーキング処理を行う(約100℃)。次に、露光装置により、フォトマスクのパターンをフォトレジストに転写する(処理温度は室温)。次に、それに対してポストベーキング処理を施して、未露光部分を除去する(約150℃)。検査装置がリソグラフィの形状を検査する。
ステップS17において、ハードマスクとMTJに対して、エッチング処理を行う。詳細には、上記MTJパターン104等が形成された基板に対して、反応性イオンエッチング装置によりエッチング処理を施すことにより(処理温度は室温)、図5(a)に示したように、MTJパターン104に対応した形状のハードマスク103とMTJ素子11が形成される。フォトレジスト(MTJパターン104)を除去した後、検査装置がMTJ素子11の形状を検査する。
ステップS18において、化学気相成長装置の装置内に、ステップS17の処理が施された基板を配置し、装置内に反応性ガスを導入して、基板を200℃〜300℃程度に加熱し、図5(b)に示すように、下部電極140となる導電層上に、保護膜105(キャプチュレーション膜)を成膜する。詳細には、MTJ素子11の側面側、及びハードマスク103に隣接して保護膜105が形成される。保護膜105(キャプチュレーション膜)の形成材料としては、例えばSiN等を挙げることができる。
ステップS19において、上記処理が行われた基板に対して、下部電極レジストパターンを形成後、反応性イオンエッチング装置を用いてエッチング処理を施すことにより、図5(c)に示したように、所定の形状の下部電極140が形成される。ステップS19における処理温度は、室温程度である。
ステップS20において、上記処理が行われた基板に対して、アニール処理(熱処理)を施す。詳細には、図6(a)に示したように、熱処理室53(アニール処理室)には、ヒーター等の加熱部532、温度センサ533、真空ポンプ534、不活性ガス供給部536などが設けられている。制御部54は、熱処理室53の各構成要素を統括的に制御する。
アニール処理としては、具体的には、磁場非印加状態、且つ、室温状態の熱処理室53内に、上記処理が行われたウェハ12B(基板)が配置され、真空ポンプ534により熱処理室53内を真空状態とし、加熱部532により熱処理室53内を第2処理温度Tb(例えば200℃以上〜400℃未満、本実施形態では300℃)に加熱し、所定時間経過後、加熱部532をオフ状態とし、室温程度となった後、熱処理室53からアニール処理が行われた基板を取り出す。そして、検査装置によりMTJ素子等の性能を検査する。
MTJ素子や保護膜105等が形成されたウェハ12B(基板)に対して、上記アニール処理を施すことにより、MTJ素子や保護膜105等の応力ないし歪が緩和される。
尚、不活性ガス供給部536により窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを、熱処理室53内に供給し、熱処理室53内を不活性ガスで満たした状態で、アニール処理を施してもよい。
ステップS21において、第2層間膜2を形成する処理を行う。詳細には、化学気相成長装置の装置内に、ステップS20の処理が施された基板を配置し、装置内に反応性ガスを導入して、基板を200℃〜300℃程度に加熱しながら成膜し、図6(b)に示したように、第1層間膜1や保護膜105(キャプチュレーション膜)に隣接して第2層間膜2が形成される。
次に、第2層間膜2を平坦化する処理を行う。詳細には、ケミカルメカニカルポリッシング(CMP)装置により、研磨剤を第2層間膜2の表面に塗布しながら、第2層間膜2の表面を研磨する処理を行う。図7(a)に示したように、第2層間膜2の表面が平坦となる。平坦化処理の処理温度は室温程度である。
ステップS22において、上記平坦化処理が行われた基板に対して、図7(b)に示したように、アニール処理を行う。熱処理室53(アニール処理室)の構成に関する説明は省略する。アニール処理としては、ステップS20と同様であり、具体的には、磁場非印加状態、且つ、室温状態の熱処理室53内に、上記処理が行われたウェハ12C(基板)が配置され、熱処理室53内を真空状態、又は不活性ガス雰囲気とし、加熱部532により熱処理室53内を第2処理温度Tb(例えば200℃以上〜400℃未満、本実施形態では300℃)に加熱し、所定時間経過後、加熱部532をオフ状態とし、室温程度となった後、熱処理室53からアニール処理が行われた基板を取り出す。そして、検査装置によりCMPの平坦化の状況を検査する。
ステップS23において、上記ステップS22により処理された基板に対して、上部配線形成処理を行う。本実施形態では、ビア(ビアホール)形成処理、拡散防止膜形成処理の後、上部配線膜形成処理、上部配線パターンニング処理を行う。
詳細には、先ず、図8(a)に示したように、第2層間膜2にビア(ビアホール)を形成する処理を行う。具体的には、ビアホールに対応するリソグラフィパターンを形成後、反応性イオンエッチング装置によりエッチング処理が行われ、ビアホール151Hが形成される。ステップS23の処理温度は室温程度である。
次に、拡散防止膜106を形成する処理を行う。詳細には、化学気相成長装置の装置内に、上記ビアホール151H等が形成された基板を配置し、装置内に反応性ガスを導入して、基板を200℃〜300℃程度に加熱しながら成膜し、図8(b)に示すように、第2層間膜2の表面、及びビアホール151Hの内側面に拡散防止膜106が形成される。拡散防止膜106の形成材料としては、例えばTiN等を挙げることができる。この拡散防止膜形成処理の処理温度は、200℃〜300℃程度である。
次に、図8(c)に示したように、無電解めっき装置により、拡散防止膜106に隣接して、上部配線15となる上部配線膜を形成する。処理温度は、室温程度である。上部配線の形成材料としては、例えば、Cu等を採用することができる。また、ビアホール151HにCu等が成膜されることで、ビア151が形成される。
次に、上部配線パターンニング処理を行う。詳細には、上部配線の形状に対応したリソグラフィパターンを形成後、反応性イオンエッチング装置により上部配線膜に対してエッチング処理を行うことで、図9(a)に示したように、所定形状の上部配線15が形成される。この上部配線パターンニング処理の処理温度は、室温程度である。
ステップS24において、上記処理が施された基板に対して、図9(b)に示したように、アニール処理を行う。熱処理室53(アニール処理室)の構成に関する説明は省略する。アニール処理としては、ステップS20、S22と同様であり、具体的には、磁場非印加状態、且つ、室温状態の熱処理室53内に、上記処理が行われたウェハ12D(基板)が配置され、熱処理室53内を真空状態、又は不活性ガス雰囲気とし、加熱部532により熱処理室53内を第2処理温度Tb(例えば200℃以上〜400℃未満、本実施形態では300℃)に加熱し、所定時間経過後、加熱部532をオフ状態とし、室温程度となった後、熱処理室53からアニール処理が行われた基板を取り出す。そして、検査装置によりMTJ素子等の性能を検査する。
尚、ステップS21、S23を配線形成工程(BEOL:Back end of line)という。
ステップS25において、パッケージング処理を行う。本実施形態では、パッケージング処理としては、チップ切り出し処理、チップダイボンディング処理、ワイヤボンディング処理、樹脂封止処理等を行う。
詳細には、チップ切り出し処理としては、図9(c)に示したように、ステップS24までの処理が施されたウェハ12E(基板)を、ダイシング装置によりチップ状に切り出して、所定の大きさのチップ121を作製する。処理温度は室温である。本実施形態ではウェハの直径は300mmである。
チップダイボンディング処理としては、図10(a)に示したように、回路基板上に導電性接着材料からなるボンディング層201を介してチップ121を接着する。回路基板は、絶縁材203、回路パターンとしての金属パターン202、はんだ等の導電体204により構成されている。導電性接材料を用いた場合、チップダイボンディング処理の処理温度としては、150℃〜200℃程度である。
ワイヤボンディング処理としては、図10(b)に示したように、チップ121の所定箇所と、回路基板の金属パターン202の所定箇所とをワイヤボンディング金属線206で電気的に接続する。
樹脂封止処理としては、図10(b)に示したように、回路基板上のチップ121及び金属線206を樹脂材料207により封止する。上記一連の処理により、磁気メモリ10が作製される。ボンディング部分の処理温度は150℃〜300℃程度である。チップへの加熱は行わない。
ステップS26において、上記作製された磁気メモリ10に対して、図10(c)に示したように、アニール処理を行う。熱処理室53(アニール処理室)の構成に関する説明は省略する。アニール処理としては、ステップS20、S22、S24と同様であり、具体的には、磁場非印加状態、且つ、室温状態の熱処理室53内に、上記磁気メモリ10が配置され、熱処理室53内を真空状態、又は不活性ガス雰囲気とし、加熱部532により熱処理室53内を第2処理温度Tb(例えば200℃以上〜400℃未満、本実施形態では300℃)に加熱し、所定時間経過後、加熱部532をオフ状態とし、室温程度となった後、熱処理室53からアニール処理が行われた磁気メモリ10を取り出す。そして、検査装置により最終的に素子等の各種の性能を検査する。
また、製造された磁気メモリ10(半導体集積回路)は、図11に示したように、MTJ素子11の上部配線15として複数のビット線18が配線され、CMOS13の上部に複数のワード線19が配線されたMRAMからなっている。各ビット線18は、互いに平行に配置され、ビットライン選択回路18aに接続されている。各ワード線19は互い平行に配置され、ワードライン選択回路19aに接続されている。
この磁気メモリ10(半導体集積回路)において、任意のMTJ素子11へ書き込みを行う場合、書き込みビットナンバーをもとに、ビットライン選択回路18aおよびワードライン選択回路19aでそれぞれ、所定のビット線18およびワード線19に電圧を印加して行う。
また、任意のMTJ素子11から読み出しを行う場合、読み出しビットナンバーをもとに、ビットライン選択回路18aおよびワードライン選択回路19aで、それぞれ所定のビット線18およびワード線19を選択し、センスアンプ20へ接続して行う。センスアンプには参照抵抗8が電気的に接続されている。
尚、熱処理室53によるアニール処理は、上述した磁気メモリの製造工程のステップS20、S22、S24、S26のうち、いずれか一つ以上を行うことで、MTJ素子や保護膜(キャプチュレーション膜)等の応力ないし歪を緩和することができる。
図12は磁気メモリ(半導体集積回路)製造時の温度の時間変化の一例を示す図である。
本実施形態では、熱処理室53(アニール処理室)による、アニール処理の第2処理温度Tbは、磁場中熱処理工程での第1処理温度Taよりも低く設定されている。
また、図12に示したように、アニール処理対象物を室温状態に自然冷却する、又は強制冷却した後、熱処理室53による磁場非印加のアニール処理を行うので、MTJ素子や保護層(キャプチュレーション膜)等の応力ないし歪を確実に緩和することができる。
すなわち、MTJ素子の素子性能を劣化させることなく、保護膜(キャプチュレーション膜)やMTJ素子等の応力ないし歪を緩和することができ、その応力ないし歪の緩和により、高い性能のMTJ素子を備えた磁気メモリを提供することができる。
本願発明者は、本発明に係る磁気メモリの製造方法の効果を確認するために、磁気トンネル接合素子(磁気抵抗効果素子)を有する磁気メモリを実際に作製し、磁気抵抗効果素子の熱安定性指数Δ0の測定を行った。尚、製造コスト等の制約で、これまで述べたすべての工程(詳細には図3に示すS20、S22、S24、S26)での熱処理(磁場非印加アニール処理)が難しい場合、ウェハ上でのMRAM製造工程がすべて終了する上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)の後に熱処理工程(磁場非印加アニール処理工程S24)を行うことが効果的である。この理由は、上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)までに、ウェハ上でのMRAM製造工程におけるすべての熱履歴を伴う工程が終了しているので、上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)の後に熱処理(磁場非印加アニール処理工程S24)を行うと、この工程以前に蓄積された保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を、一度に緩和することができるためである。
図13は本発明の一実施形態に係る磁気メモリの製造方法の一例を示すフローチャートである。図13に示した磁気メモリの製造方法では、ステップS11〜S19、S21、S23、S24(磁場非印加アニール処理)を実行し、このステップS24(磁場非印加アニール処理)による効果を確認するために、図3に示したステップS20、S22、S25、S26に関しては実行していない。
図14は、図13に示した磁気メモリの製造方法により作製されたMTJ素子の熱安定性指数と、比較例のMTJ素子の熱安定性指数の一例を示す図である。熱安定性指数の測定は、図15に示した測定システムにより測定を行った。
図14において、縦軸に熱安定性指数Δ0を示し、横軸にMTJ素子のサイズを示す。MTJ素子のサイズは、本実施例では、円柱形状の記録層の直径としている。
三角マークは、図13に示した本発明の一実施形態に係る磁性メモリの製造方法、詳細には、ステップS11〜S19、S21、S23、S24(アニール処理)を実行することにより作製された磁気メモリのMTJ素子の熱安定指数の値を示す。つまり、ステップS21、S23のBEOL工程後に、熱処理室53によるアニール処理を行っている。
丸マークは、比較例の磁性メモリの製造方法、詳細には、ステップS11〜S19、S21、S23を実行することにより作製された磁気メモリのMTJ素子の熱安定指数の値を示す。つまり、比較例では、熱処理室53によるアニール処理を行っていない。
測定の結果、図14に示したように、本発明に係る磁気メモリの製造方法で製造されたMTJ素子の熱安定性指数Δ0は、比較例と比べて、大きな値を示した。つまり、熱処理室53によるアニール処理を施すことにより、保護膜(キャプチュレーション膜)やMTJ素子等の応力ないし歪が緩和されて、高い熱安定性指数Δ0を有するMTJ素子が作製されていることが分かった。
非特許文献2によると、数式(3)から、容量mビットの磁気メモリの故障率Fは、数式(4)で表される。
F=1−exp{−m×(t/10-9)×exp(−Δ0)} ・・・(4)
したがって、一般的なエラー補償回路で救済可能な故障率10-7以下を確保可能な時間tは、数式(5)で表される。
t={(−10-9)/m}×ln(1−10-7)×exp(Δ0) ・・・(5)
例えば、メモリの容量として、本発明の主要な応用であるm=64Mbのエンベデッドメモリを想定すると、比較例では、MTJサイズ40nmの場合Δ0=70程度なので、上記時間tは約0.1年であるが、本発明に係る磁気メモリでは、MTJサイズ40nmの場合Δ0=90程度なので、上記時間tは約6×107年であり、飛躍的に拡大可能となる。
R. Takemura et al,"A 32-Mb SPRAM With 2T1R Memory Cell, Localized Bi-Directional Write Driver and '1’/'0' Dual-Array Equalized Reference Scheme,",IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 45, NO. 4, APRIL 2010
図15は本発明の一実施形態に係るMTJ素子の熱安定性指数を測定する測定システムの一例を示す概念図である。
図15に示した例では、評価用MTJ素子11aのみに電気的に接続された中間配線14とビア16(VIA)と上部配線15とからなる検査用端子ブロック17が形成されている。
検査用端子ブロック17は、一対の端子から構成されており、一方の端子は、単体の評価用MTJ素子11aの下部に接続された中間配線14(BASE)と、その上に形成されたビア16と、上部配線15とで構成されている。検査用端子ブロック17は、電気的に接続された単体の評価用MTJ素子11aのみに電流を流すように構成されている。
<熱安定性指数の測定>
次に、単体の評価用MTJ素子11aに対する熱安定性指数の測定方法を説明する。
図15に示したように、測定システム40は、保温手段(不図示)と、測定手段41と、解析手段42とを有する。
保温手段は、温度調整可能なプローバからなり、評価用MTJ素子11aを含むウェハ12を搭載して、所定の温度に保持可能に構成されている。
測定手段41は、保温手段のプローバの一対の探針41aと、例えば、電圧パルス発生器41bと、標準抵抗41cと、電圧測定器41dとを有する。
電圧パルス発生器41bは、探針41aに接続され、各探針41aの間に電圧パルスを印加可能になっている。標準抵抗41cは、一方の探針41aと電圧パルス発生器41bとの間に直列に接続されている。
電圧測定器41dは、電圧を測定可能なオシロスコープなどの測定器からなり、標準抵抗41cに並列に接続されて、標準抵抗41cに発生する電圧を測定可能に構成されている。なお電圧パルス発生器41bの代わりに、例えば、DC電流源と、DC電流源から電流を発生させるタイミングを指定するトリガー機構とを用いてもよい。
測定手段41は、各探針41aを評価用MTJ素子11aの各検査用端子ブロック17の上部配線15にビア(VIA)を介して接続されたパッド17aに接触させ、電圧パルス発生器41bで所定の電圧パルスを発生して、評価用MTJ素子11aの両端に印加することにより、評価用MTJ素子11aに所定の電流を流すように構成されている。また、その電流によって発生する標準抵抗41cの両端に発生する電圧を、所定時間、電圧測定器41dでモニターして測定することにより、評価用MTJ素子11aの抵抗値の変化を測定可能に構成されている。
解析手段42は、コンピュータで構成され、電圧測定器41dに接続されて、電圧測定器41dの測定値を入力可能に構成されている。解析手段42は、電圧測定器41dで測定された抵抗値の変化から、低抵抗状態を保持する時定数τp、及び高抵抗状態を保持する時定数τAPを算出可能に構成されている。
詳細には、異なる大きさの複数の電流を順番に流しながら、各電流についてそれぞれ抵抗値の変化を測定し、抵抗値の変化から、低抵抗状態を保持する時間の頻度分布Np(t)、及び高抵抗状態を保持する時間の頻度分布NAP(t)を求め、それぞれNp(t)∝exp(−t/τp)、およびNAP(t)∝exp(−t/τAP)の関係を用いて、低抵抗状態を保持する時定数τp、及び高抵抗状態を保持する時定数τAPを算出する。
また、所定の電流Iと、低抵抗状態を保持する時定数τp、高抵抗状態を保持する時定数τAPに基づいて、数式(6)により、熱安定性指数Δ0、及びIc0を算出する。
τP/(τP+τAP)=1/[1+exp{−Δ0(2I/Ic0)}]・・・(6)
以上、図15に示した測定システムによる、熱安定性指数Δ0の測定方法を説明したが、この測定方法に限られるものではなく、MTJ素子の熱安定性指数を測定することができれば、例えば、磁場パルス法、電流パルス法などの測定方法を採用してもよい。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子(磁気抵抗効果素子)を備える磁気メモリの製造方法は、第1処理温度Taの磁場中熱処理工程の後の工程のうち、MTJ素子を保護するSiN等の保護膜105(キャプチュレーション膜)形成工程、第2層間膜2形成工程、上部配線形成工程、パッケージング工程の少なくともいずれか一つ以上の工程の後、熱処理室53(アニール処理室)内で、磁場非印加状態、真空中又は不活性ガス雰囲気中、第2処理温度Tbで、MTJ素子や保護膜等が形成された基板に対してアニール処理を施すことにより、保護膜(キャプチュレーション膜)やMTJ素子の応力ないし歪を緩和する。第2処理温度Tb<第1処理温度Taである。
詳細には、本発明の実施形態に係る磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)を備える磁気メモリの製造方法は、電極層(140)が設けられた基板に、第1磁性層(参照層111)と第2磁性層(記録層113)との間に非磁性層(障壁層112)を備えた磁性膜を形成する工程(S14)と、基板に対して、真空中で第1磁性層(参照層111)又は第2磁性層(記録層113)の膜面垂直方向に磁界を印加した状態で、第1処理温度Taでアニール処理を行う磁場中アニール処理工程(S15)と、基板に形成された磁性膜にエッチング処理を施して所定のパターンの磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)を形成する工程(S17)と、基板に形成された磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)を保護する保護膜105(キャプチュレーション膜)を形成する保護膜形成工程(S18)と、保護膜形成工程(S18)の後に、保護膜が形成された基板に対して、磁気メモリの構成要素を形成する、熱履歴を伴う形成工程(S19、S21、S23、S25)と、熱処理室53(磁場非印加アニール処理室)にて、真空中又は不活性ガス中、磁場非印加状態で、基板に対して、第1処理温度Taよりも低い第2処理温度Tbでアニール処理を施す磁場非印加アニール処理工程(S20、S22、S24、S26のうち少なくとも1つ以上)と、を有する。
尚、上記保護膜形成工程(S18)の後に、保護膜105が形成された基板に対して、磁気メモリの構成要素を形成する、熱履歴を伴う形成工程における、磁気メモリの構成要素としては、例えば、下部電極140、第2層間膜2、上部配線15、磁気抵抗効果素子(磁気トンネル接合素子)が形成されている基板を樹脂封止する封止部分(樹脂材料207)等のいずれか1つ又は複数である。
すなわち、磁場非印加アニール処理工程で、少なくとも磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)や保護膜105が形成された基板(ウェハ)に対して、第2処理温度Tbでアニール処理を施すことにより、少なくとも保護膜105や磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)の応力ないし歪が緩和され、熱安定性指数等の素子性能の高い、磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリを簡単に製造することができる。
尚、上記磁場中アニール処理工程(S15)で、磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)の基本的な素子性能が略決定されるが、その後の下部電極形成工程(S19)、第2層間膜2形成工程(S21)、上部電極(上部配線)形成工程(S23)、パッケージング工程(S25)等により蓄積される保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を、磁場非印加アニール処理工程により緩和させることで、MTJ素子11の素子性能の回復を図ることができる。
また、磁場非印加アニール処理工程で、比較的低い第2処理温度Tbでアニール処理を施すことにより、磁気トンネル接合素子(MTJ素子11)自体の性能劣化を生じさせない。
また、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法において、熱履歴を伴う形成工程は、基板に設けられた電極層にエッチング処理を施して、所定のパターンの下部電極を形成する下部電極形成工程(S19)を有する。磁場非印加アニール処理工程(S20)は、下部電極形成工程(S19)が施された基板に対して処理される。
すなわち、下部電極形成工程(S19)の後、保護膜105やMTJ素子11等に応力が生じている場合であっても、磁場非印加アニール処理工程(S20)により、保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を、簡単に緩和することができる。
また、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法において、熱履歴を伴う形成工程は、第2層間膜2を形成する層間膜形成工程(S21)を有する。磁場非印加アニール処理工程(S22)は、第2層間膜2を形成する層間膜形成工程(S21)が施された基板に対して処理される。
すなわち、第2層間膜2を形成する層間膜形成工程(S21)の後、保護膜105やMTJ素子11等に応力が生じている場合であっても、磁場非印加アニール処理工程(S22)により、保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を簡単に緩和することができる。
また、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法において、熱履歴を伴う形成工程は、磁気トンネル接合素子に隣接した上部電極である上部配線15を形成する上部電極形成工程(S23)を有する。磁場非印加アニール処理工程(S24)は、上部電極形成工程(S23)が施された基板に対して処理される。
すなわち、上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)の後、保護膜105やMTJ素子11等に応力が生じている場合であっても、磁場非印加アニール処理工程(S24)により、保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を簡単に緩和することができる。
また、上述したように、製造コスト等の制約で、上記ステップS20、S22、S24、S26のすべてで熱処理(磁場非印加アニール処理)が難しい場合、ステップS20、S22を行わずとも、ウェハ上でのMRAM製造工程がすべて終了する上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)の後に熱処理工程(磁場非印加アニール処理工程S24)を行うことで、上部電極(上部配線15)を形成する工程(S23)までにウェハ上でのMRAM製造工程におけるすべての熱履歴を伴う工程が終了しているので、磁場非印加アニール処理工程S24以前に蓄積された保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を、一度に緩和することができる。
また、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法において、熱履歴を伴う形成工程は、磁気トンネル接合素子を含むチップ状の基板に対してパッケージング処理を施すパッケージング工程(S25)を有する。磁場非印加アニール処理工程(S26)は、このパッケージング処理が施されたチップ状の基板に対して処理される。詳細には、パッケージング工程(S25)としては、磁気トンネル接合素子を含むチップ状の基板を回路基板にボンディングした状態で樹脂封止する工程(S25)を有する。磁場非印加アニール処理工程(S26)は、樹脂封止されたチップ状の基板に対して処理される。
すなわち、パッケージング工程(S25)の後、保護膜105やMTJ素子11等に応力が生じている場合であっても、磁場非印加アニール処理工程(S24)により、保護膜105やMTJ素子11等の応力ないし歪を簡単に緩和することができる。
また、本発明の実施形態に係る磁気メモリの製造方法において、磁場非印加アニール処理工程(S20、S22、S24、S26の少なくともいずれか1つ)の直前に、アニール処理対象物を室温状態に自然冷却する、又は強制冷却する工程を有する(図12参照)。
すなわち、各形成工程後に、室温状態に冷却されることで、保護膜105やMTJ素子11等に応力が生じている場合であっても、磁場非印加アニール処理工程により、保護膜105やMTJ素子11等に応力ないし歪を緩和することができる。なお、本実施形態では、室温状態に冷却するとは、1℃〜30℃程度に冷却することである。
また、本実施形態では、第1処理温度Taは、380℃〜420℃であり、好ましくは390℃〜410℃であり、最適には400℃である。
第1処理温度Taよりも低い第2処理温度Tbは、200℃以上400℃未満であり、好ましくは290℃〜310℃であり、最適には300℃である。
また、第1処理温度、第2処理温度は、磁性体膜や非磁性膜等の材質や構造等に応じて適宜設定することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
尚、磁場非印加の熱処理室53(アニール処理室)としては、磁場発生装置をオフ状態とした磁場中熱処理室52を用いてもよい。
また、MTJ素子11の参照層111と記録層113は逆の配置であってもよい。
また、上記実施形態では、ステップS11〜S18の後、ステップS19、S21、S23、S25の各工程の直後に、ステップS20、S22、S24、S26のアニール処理(熱処理)を行ったが、この実施形態に限られるものではない。
例えば、ステップS20、S22、S24、S26のうち、いずれか一つ以上のアニール処理(熱処理)を行ってもよい。
また、ステップS19、S21、S23、S25の全てを行う必要はなく、適宜、いずれか一つ以上の工程を行ってもよい。
10…磁気メモリ(半導体集積回路)
11…MTJ素子(磁気抵抗効果素子、磁気トンネル接合素子)
12…ウェハ(基板)
13…CMOS
14…中間配線
15…上部配線(上部電極)
18…ビット線
18a…ビットライン選択回路
19…ワード線
19a…ワードライン選択回路
20…センスアンプ
40…測定システム
41…測定手段
42…解析手段
50…形成装置
52…磁場中熱処理室(磁場中アニール処理室)
53…熱処理室(磁場非印加アニール処理室)
54…制御部(制御装置)
105…保護膜(キャプチュレーション膜)
106…拡散防止膜
111…参照層(第1磁性層)
112…障壁層(非磁性層)
113…記録層(第2磁性層)
140…下部電極
141…ビア(VIA)
207…樹脂材料

Claims (7)

  1. 磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法であって、
    電極層が設けられた基板に、第1磁性層と第2磁性層との間に非磁性層が配置された磁性膜を形成する工程と、
    前記基板に対して、真空中で前記第1磁性層又は第2磁性層の膜面垂直方向に磁界を印加した状態で、第1処理温度でアニール処理を行う磁場中アニール処理工程と、
    前記基板に形成された前記磁性膜にエッチング処理を施して所定のパターンの磁気トンネル接合素子を形成する工程と、
    前記基板に形成された前記磁気トンネル接合素子を保護する保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後に、前記保護膜が形成された基板に対して、磁気メモリの構成要素を形成する、熱履歴を伴う形成工程と、
    前記熱履歴を伴う形成工程の後に、アニール処理室にて、真空中又は不活性ガス中、磁場非印加状態で、前記保護膜が形成された前記基板に対して、前記第1処理温度よりも低い第2処理温度でアニール処理を施す磁場非印加アニール処理工程と、を有することを特徴とする
    磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  2. 前記熱履歴を伴う形成工程は、基板に設けられた電極層にエッチング処理を施して、所定のパターンの下部電極を形成する下部電極形成工程を有し、
    前記磁場非印加アニール処理工程は、前記下部電極形成工程が施された基板に対して処理されることを特徴とする請求項1に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  3. 前記熱履歴を伴う形成工程は、層間膜形成工程を有し、
    前記磁場非印加アニール処理工程は、前記層間膜形成工程が施された基板に対して処理されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  4. 前記熱履歴を伴う形成工程は、磁気トンネル接合素子に隣接した上部電極を形成する上部電極形成工程を有し、
    前記磁場非印加アニール処理工程は、前記上部電極形成工程が施された基板に対して処理されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  5. 前記熱履歴を伴う形成工程は、前記磁気トンネル接合素子を含むチップ状の基板に対してパッケージング処理を施すパッケージング工程を有し、
    前記磁場非印加アニール処理工程は、前記パッケージング処理が施されたチップ状の基板に対して処理されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  6. 前記磁場非印加アニール処理工程の直前に、アニール処理対象物を室温状態に自然冷却する、又は強制冷却する工程を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
  7. 前記第2処理温度は、200℃以上400℃未満であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の磁気トンネル接合素子を備える磁気メモリの製造方法。
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