JP2009295737A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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亮史 松田
Shuichi Ueno
修一 上野
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陽雄 古田
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隆志 長永
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Abstract

【課題】動作特性の良いMTJ素子を有する半導体装置及びその製造方法を得る。
【解決手段】MTJ素子MD1は、下部磁性膜6、トンネル絶縁膜7及び上部磁性膜8の順に積層される積層構造により形成される。下部磁性膜6及び上部磁性膜8は構成材料として非晶質あるいは微結晶状態のコバルト鉄ボロン(CoFeB)を含んでいる。トンネル絶縁膜7は構成材料として酸化アルミニウム(AlOx)を含んでいる。MTJ素子MD1の上部磁性膜8上にCAP層CP1が形成され、CAP層CP1上にハードマスクHM1が形成される。CAP層CP1は結晶質のルテニウム(Ru)単体構造を構成材料としており、ハードマスクHM1は結晶質のタンタル(Ta)単体構造を構成材料としている。ハードマスクHM1の膜厚はCAP層CP1の膜厚より厚く形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子等のメモリ素子を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
MRAMは、メモリ素子に磁性体を用い磁性体の磁化の向きによってデータを記憶する、すなわち、電子の持つスピンに情報を蓄えることによりデータを保持するメモリであり、ランダムアクセス可能に回路が構成されている。MRAMとして利用されるメモリ素子としてMTJ素子がある。なお、本明細書では、MTJ素子はTMR(Tunneling Magneto Resistance)素子を含む概念として使用する。
図29は従来のMRAMのメモリ素子の概略構造を示す断面図である。同図に示すように、下部電極となる金属膜ストラップEB9上にMTJ素子MD9が形成され、MTJ素子MD9上に上部電極ET9が形成される。MTJ素子MD9は下部磁性膜96、トンネル絶縁膜97及び上部磁性膜98の順に積層される積層構造により形成される。
図30は従来のMRAM構成の概略を示す説明図である。同図に示すように、マトリクス状に複数のMTJ素子MD9(金属膜ストラップEB9,上部電極ET9の図示略)が配置され、列方向(図中斜め横方向)に沿って複数本の上部Cu配線Y1〜Y5が形成され、列単位にMTJ素子MD9と電気的に接続され、行方向(図中斜め縦方向)に沿って複数本の下部Cu配線X1〜X6が形成され、行単位にMTJ素子MD9と電気的に接続される。
図31はMTJ素子MD9と上部Cu配線37及び下部Cu配線25(リード線25r,デジット線(ワード線)25d)との接続関係の詳細を示す断面図である。同図に示すように、半導体基板(図示せず)の上方に形成される層間絶縁膜23内を貫通して選択的に下部Cu配線25が形成され、下部Cu配線25を含む層間絶縁膜23上に、シリコン窒化膜86及び層間絶縁膜24が積層され、平面視してリード線25rの形成領域の一部に該当するシリコン窒化膜86及び層間絶縁膜24にビアホール109(ローカルビア)が設けられる。層間絶縁膜24上及びビアホール109の底面及び側面上に引き出し配線(LS(Local Strap))となる金属膜ストラップEB9が選択的に形成されることにより、金属膜ストラップEB9はリード線25rと電気的に接続される。
金属膜ストラップEB9上において、平面視してデジット線25dの形成領域の一部に該当する領域にMTJ素子MD9が選択的に形成される。MTJ素子MD9上に上部電極ET9が形成される。
そして、MTJ素子MD9及び上部電極ET9を含む全面を覆ってSiO2からなる層間絶縁膜66が形成される。
層間絶縁膜66の上層部にビット線となる上部Cu配線37が選択的に形成され、平面視してMTJ素子MD9が形成される領域の一部において層間絶縁膜66を貫通してビアホール49が形成され、このビアホール49にも上部Cu配線37が埋め込まれることにより、上部Cu配線37と上部電極ET9とが電気的に接続される。
上述したように、ビアホール109内に金属膜ストラップEB9を形成することにより、下部Cu配線25(リード線25r)とMTJ素子MD9とを電気的に接続する一般的な構造(以下、「ビアLS接続構造」と略記する場合あり)は図31で示す構造となる。
図29〜図31で示したMRAMと同様なMRAM構造が例えば特許文献1に開示されている。
図31で示した構造を得るには、一般に以下の(1)〜(9)からなる製造工程を経る。
(1) 下部Cu配線25を含む層間絶縁膜23上にシリコン窒化膜86及び層間絶縁膜24を堆積する。
(2) シリコン窒化膜86及び層間絶縁膜24を貫通するビアホール109を選択的に形成する。
(3) ビアホール109を含む層間絶縁膜24上に金属膜ストラップEB9となる金属薄膜を堆積する。
(4) 層間絶縁膜24上における金属膜ストラップEB9上にMTJ素子MD9及び上部電極ET9それぞれの形成層を堆積する。
(5) 上記形成層をパターニングしてMTJ素子MD9及び上部電極ET9を得る。
(6) 上記(3)で形成した金属薄膜をパターニングして金属膜ストラップEB9を形成する。
(7) 全面に層間絶縁膜66を堆積する。
(8) 層間絶縁膜66を貫通するビアホール49及び上部Cu配線37の形成領域を選択的に形成する。
(9)上部Cu配線37を埋込み堆積した後、CMP処理する。
特開2005−85821号公報
図32〜図35は、上記したMTJ素子MD9及び上部電極ET9の形成工程(5)の詳細を示す断面図である。
図32に示すように、上記工程(1)〜工程(4)を経て、埋込・配線金属層88(上記工程(3)で形成される金属薄膜に相当)、MTJ用膜89(上記工程(4)で形成されるMTJ素子MD9用の形成層に相当)及び金属層90(上記工程(4)で形成される上部電極ET9の形成層に相当)の積層構造を得る。埋込・配線金属層88及び金属層90の材質として例えばタンタル(Ta)が考えられる。
そして、図32に示すように、写真製版技術を用いて、金属層90上に選択的にパターニングされたレジスト91を形成する。パターニングされたレジスト91によりMTJ素子MD9及び上部電極ET9のMTJメモリセルパターンが規定される。
次に、図33に示すように、パターニングされたレジスト91をマスクとして金属層90を加工して上部電極ET9を得る。この際、例えば、ダメージ領域R1においてMTJ用膜89内におけるフリー層となる領域にエッチングダメージが加わったり、デポ物等付着領域R2においてデポ物(Ta)やエッチング反応物がMTJ用膜89の表面に付着する。なお、図33では、MTJ用膜89上にデポ物等堆積膜92が形成されている状態を模式的に示している。
そして、図34に示すように、アッシング処理によりレジスト91を除去する。デポ物等付着領域R3が残ったまま、アッシング処理の際、酸化物形成領域R4において、MTJ用膜89内におけるフリー層となる領域が酸化されたり、フリー層ダメージ領域R5において上記フリー層となる領域がダメージを受ける。なお、図34では、デポ物等堆積膜92に加え、エッチング時酸化膜93が形成されている状態を模式的に示している。
そして、上部電極ET9をマスクとしてMTJ用膜89を加工してMTJ素子MD9を得る。この際、例えば、ダメージ等残存領域R6において、金属層90の加工時やアッシング時のデポ物の付着領域が残り、かつ、MTJ用膜89の加工の際、例えば、ダメージ等残存領域R7,R9にダメージが加えられ、また、ダメージ等残存領域R8において、上記フリー層が酸化された領域が形成される。なお、図35では、デポ物等堆積膜92に加え、エッチング時酸化膜93がMTJ素子MD9内に残存している状態を模式的に示している。
このように、従来のMTJ素子MD9及び上部電極ET9の形成工程(5)は、上述した領域R1〜R9で示したように、MTJ素子MD9に様々な悪影響を与えるため、動作特性のよいMTJ素子を得ることができないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、動作特性の良いMTJ素子を有する半導体装置及びその製造方法を得ることを目的とする。
この発明の一実施の形態によれば、MTJ素子の積層構造において、上部磁性膜は構成材料としてボロンを含み、トンネル絶縁膜は非晶質の構成材料を含む。そして、上記MTJ素子上にCAP層及びハードマスクが順次積層される。CAP層は構成材料として結晶質のルテニウム単体構造を含み、ハードマスクは構成材料としてタンタル単体構造を含んで構成される。そして、ハードマスクはCAP層より膜厚が厚く形成される。
この実施の形態のMRAMによれば、MTJ素子上にCAP層及びハードマスクからなる積層構造を形成している。そして、CAP層の構成材料を結晶質のRu単体構造とし、ハードマスクの構成材料をTa単体構造としている。
その結果、MTJ素子の書込み電流のバラツキの抑制、保磁力Hcを精度良く設定することにより、動作特性の良いMTJ素子を有する半導体装置を得ることができる効果を奏する。
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1であるMRAMにおける1単位のメモリ素子構成を示す断面図である。
同図に示すように、図示しない半導体基板(図示せず)の上方に下部電極となる金属膜ストラップEB1が形成され、金属膜ストラップEB1の表面の一部上にMTJ素子MD1が形成される。なお、MTJ素子MD1は実際には図30で示したMTJ素子MD9と同様、マトリクス状に複数個設けられる。
MTJ素子MD1は、下部磁性膜6(ピン層)、トンネル絶縁膜7及び上部磁性膜8(フリー層)の順に積層される積層構造により形成される。下部磁性膜6及び上部磁性膜8は構成材料として非晶質(あるいは微結晶状態)のコバルト鉄ボロン(CoFeB)を含んでいる。ここで磁性膜の構成材料としては、Co、Fe、Niから少なくとも二つの金属を含む化合物に、Bが添加された、Bを含む非晶質の磁性膜が適用できる。トンネル絶縁膜7は構成材料として非晶質の酸化アルミニウム(AlOx)を含んでいる。また、トンネル絶縁膜7の構成材料としては、結晶質の酸化マグネシウム(MgO)も考えられる。
なお、本願明細書において、「非結晶質」とは、単結晶状態または多結晶状態ではなく、アモルファス(非晶質)または、アモルファスの中に微細結晶が分散した状態を意味するものとする。アモルファスの中に微細結晶が分散した状態の場合、例えば、X線回折により、結晶質のピークが実質的に観察されないものは、「非結晶質」ということができる。
CoFeBにより形成される上部磁性膜8は、製造プロセス中のダメージや熱負荷により、Bが拡散することによりB濃度の低下が発生する性質を有している。B濃度が低下すると、CoFeBの結晶化が早まり、MTJ素子MD1における書込み電流Isw、抵抗、MR(Magneto-Resistance)比に悪影響を及ぼしてしまう。本実施の形態は上記悪影響の発生を回避するようにしている。また、CoFeBの非晶質性を保持するためには、トンネル絶縁膜も非晶質であることが望ましい。
MTJ素子MD1の上部磁性膜8上にCAP層CP1(第1の保護膜)が形成され、CAP層CP1上にハードマスクHM1(第2の保護膜)が形成される。CAP層CP1は結晶質のルテニウム(Ru)単体構造を構成材料としており、ハードマスクHM1は結晶質のタンタル(Ta)単体構造を構成材料としている。
CAP層CP1及びハードマスクHM1は、製造時にはMTJ素子MD1の形成時の保護膜あるいはハードマスクとして機能し、製造後はMTJ素子MD1の上部電極として機能する。また、CAP層CP1(第1の保護膜)は、コバルト鉄ボロン(CoFeB)からのBの拡散を抑制する機能も有する。
図2は図1で示した実施の形態1のMRAMのメモリ素子構成に対応する平面図である。図2のA−A断面が図1に相当する。
金属膜ストラップEB1はビアホール9を介して下方のリード線25rと電気的に接続される。一方、MTJ素子MD1(CAP層CP1,ハードマスクHM1含む)はデジット線25dの上方に形成され、ビアホール49を介して上方の上部Cu配線37(形成幅W37)と電気的に接続される。
図3は実施の形態1のMRAMのメモリセル部及び周辺回路部の詳細構造を示す断面図である。図3(a) はメモリセル部を示し、同図(b) は周辺回路部を示している。なお、図3(a) は図2のA−A断面に沿った断面構造を示している。
以下、図3を参照して実施の形態1のMRAMの構造の詳細を説明する。なお、説明の都合上、同図(a) で示すメモリセル部の構造について詳細に説明し、同図(b) で示す周辺回路部についてはメモリセル部と共通部分の説明は適宜省略しつつ、補足的に説明する。
図3(a) に示すように、半導体基板100の上層部に素子分離領域2が選択的に形成され、素子分離領域2,2間のウェル領域1wがトランジスタ形成領域として機能する。上記トランジスタ形成領域において、チャネル領域1cを挟んで一対のソース・ドレイン領域14,14が形成され、チャネル領域1c上にゲート絶縁膜11、ゲート電極12が積層され、ゲート電極12の側面に2層構造のサイドウォール13が形成される。また、ソース・ドレイン領域14及びゲート電極12上にそれぞれコバルトシリサイド領域15が形成される。
これらチャネル領域1c、ゲート絶縁膜11、ゲート電極12、サイドウォール13及びソース・ドレイン領域14により、読み出し時選択用のMOSトランジスタQM1及びQM2が構成される。
図3(b) に示すように、MOSトランジスタQM1及びQM2と同様に、周辺回路部にMOSトランジスタQP1及びQP2が形成される。
MOSトランジスタQM1,QM2,QP1及びQP2を含む半導体基板100上全面を覆って、例えばTEOSなどSiO2等の酸化膜からなる層間絶縁膜16が形成され、層間絶縁膜16を貫通して複数のコンタクトプラグ17が形成される。複数のコンタクトプラグ17は、MOSトランジスタQM1,QM2,QP1及びQP2それぞれの一対のソース・ドレイン領域14,14の一方のコバルトシリサイド領域15と電気的に接続される。
層間絶縁膜16上に窒化膜41、酸化膜からなる層間絶縁膜18が積層され、窒化膜41及び層間絶縁膜18を貫通してCu配線19が選択的に形成され、一のCu配線19がコンタクトプラグ17と電気的に接続される。
Cu配線19を含む層間絶縁膜18上に、窒化膜からなる下敷き絶縁膜42、酸化膜からなる層間絶縁膜60及び61が積層される。そして、下敷き絶縁膜42、層間絶縁膜60及び61を貫通してコンタクトプラグ71を形成し、層間絶縁膜61を貫通してCu配線81を形成し、下敷き絶縁膜42及び層間絶縁膜60を貫通してコンタクトプラグ74を形成している。コンタクトプラグ74はCu配線81に電気的に接続される。そして、コンタクトプラグ71,74はCu配線19(コンタクトプラグ17と電気的に接続されるCu配線19)と電気的に接続される。
コンタクトプラグ71及びCu配線81を含む層間絶縁膜61上に、窒化膜からなる下敷き絶縁膜43、酸化膜からなる層間絶縁膜62及び63が積層される。そして、下敷き絶縁膜43、層間絶縁膜62及び63を貫通してコンタクトプラグ72を形成し、層間絶縁膜63を貫通してCu配線82を形成し、下敷き絶縁膜43及び層間絶縁膜62を貫通してコンタクトプラグ75を形成している。コンタクトプラグ75はCu配線82に電気的に接続される。そして、コンタクトプラグ72はコンタクトプラグ71に電気的に接続され、コンタクトプラグ75はCu配線81(コンタクトプラグ74と電気的に接続されるCu配線81)と電気的に接続される。
コンタクトプラグ72及びCu配線82を含む層間絶縁膜63上に、窒化膜からなる下敷き絶縁膜44、酸化膜からなる層間絶縁膜23及び24が積層される。そして、下敷き絶縁膜44、層間絶縁膜23及び24を貫通してコンタクトプラグ73を形成し、層間絶縁膜24を貫通してデジット線25d及びCu配線83を形成し、下敷き絶縁膜44及び層間絶縁膜23を貫通してコンタクトプラグ76を形成している。このコンタクトプラグ73がリード線25rとなる。コンタクトプラグ76はCu配線83に電気的に接続される。そして、コンタクトプラグ73はコンタクトプラグ72に電気的に接続され、コンタクトプラグ76はCu配線83の一部と電気的に接続される。
デジット線25d、コンタクトプラグ73(リード線25r)及びCu配線83を含む層間絶縁膜24上に窒化膜からなる層間絶縁膜26及び酸化膜からなる層間絶縁膜27が積層され、平面視してリード線25r(コンタクトプラグ73)上に下敷き絶縁膜26及び層間絶縁膜27を貫通してビアホール9が設けられる。層間絶縁膜27上及びビアホール9内に金属膜ストラップEB1が選択的に形成されることにより、金属膜ストラップEB1はビアホール9を介してリード線25r(コンタクトプラグ72)と電気的に接続される。なお、金属膜ストラップEB1は、MTJ素子MD1の下部電極または引き出し配線と呼ぶ場合もある。
金属膜ストラップEB1上において、平面視してデジット線25dの形成領域の一部に該当する領域にMTJ素子MD1及び(CAP層CP1,ハードマスクHM1(共に図示せず)が選択的に形成される。
そして、MTJ素子MD1の全面及び金属膜ストラップEB1の上面上にLT(Low Temperature)−SiNより形成されるMTJ上絶縁膜40が形成される。さらに、金属膜ストラップEB1の側面を含む全面を覆って、例えば、300℃以下の低温HDP-CVD(High Density Plasma Chemical Vapor Deposition)法を用いて、SiO2などからなる層間絶縁膜35が形成される。
層間絶縁膜35の上層部にビット線となる上部Cu配線37が選択的に形成され、平面視してMTJ素子MD1が形成される領域の一部において、MTJ上絶縁膜40、層間絶縁膜35を貫通してビアホール49が形成され、このビアホール49にも上部Cu配線37が埋め込まれることにより、上部Cu配線37とMTJ素子MD1とが電気的に接続される。一方、同図(b) で示す周辺回路部においても、上部Cu配線37は形成され、その一部がコンタクトプラグ77を介してCu配線83の一部と電気的に接続される。
そして、上部Cu配線37を含む層間絶縁膜35上の全面に、例えば、300℃以下の低温HDP-CVD法を用いて、SiO2などからなる層間絶縁膜67が形成され、層間絶縁膜67上に層間絶縁膜68が形成され、さらに、層間絶縁膜68上にパッシベーション膜39が形成される。一方、同図(b) に示す周辺回路部において、層間絶縁膜67及び68並びにパッシベーション膜39が選択的に貫通され、貫通した領域における上部Cu配線37上にAl配線38が設けられる。
(第1の製造方法)
図4〜図19は図1〜図3で示した実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、メモリセル部を中心にMRAMの製造処理内容を説明する。
まず、既存の方法を用いて図4で示した構造を得る。すなわち、デジット線25d及びリード線25rを含む層間絶縁膜24上の全面に窒化膜よりなる60nm程度の膜厚の下敷き絶縁膜26を形成する。そして、下敷き絶縁膜26上に酸化膜よりなる層間絶縁膜27を形成する。
その後、図4に示すように、写真製版技術を用いて、平面視してリード線25r上の下敷き絶縁膜26及び層間絶縁膜27を貫通させて貫通孔52を設け、貫通孔52内を含む全面にバリアメタル層28を堆積し、さらに、バリアメタル層28上にCVD法を用いてタングステン(W)よりなるビア埋込金属層29を堆積する。そして、ビア埋込金属層29及びバリアメタル層28に対しCMP処理を施し、ビア埋込金属層29及びバリアメタル層28をCMP処理ラインHL1まで除去する。
その結果、図5に示すように、貫通孔52内にバリアメタル層28及びビア埋込金属層29よりなるビアホール9(ローカルビアLV)を得ることができる。そして、全面に金属膜ストラップEB1用の下部電極層30を形成する。この下部導電層30はビアホール9を介してリード線25rと電気的に接続される。
次に、図6に示すように、下部導電層30上に、MTJ用膜31、第1上部金属層32(第1の導電層)及び第2上部金属層33(第2の導電層)を順次堆積する。
MTJ用膜31は図1に示した下部磁性膜6、トンネル絶縁膜7及び上部磁性膜8(図6では図示せず)の順で積層される積層構造を呈しており、下部磁性膜6及び上部磁性膜8は構成材料として非晶質のCoFeBを含んでいる。ここで磁性膜の構成材料としては、Co、Fe、Niから少なくとも二つの金属を含む化合物に、Bが添加された、Bを含む非晶質の磁性膜が適用できる。トンネル絶縁膜7は構成材料として非晶質のAlOxを含んでいる。また、トンネル絶縁膜7の構成材料としては、結晶質の酸化マグネシウム(MgO)も考えられるが、磁性膜の非晶質性を保持するためには、トンネル絶縁膜も非晶質であることが望ましい。
加えて、第1上部金属層32は結晶質のRu単体構造で5〜10nmの膜厚で形成され、第2上部金属層33は結晶質のタンタル(Ta)単体構造で40〜80nmの膜厚で形成される。したがって、第2上部金属層33の方が第1上部金属層32より厚い膜厚で形成される。なお、第2上部金属層33の構成材料となるTaは単体であれば非晶質であっても良い。
さらに、図6に示すように、第2上部金属層33上にレジストを堆積し、写真製版技術を用いてレジストをパターニングしてレジストパターン34を得る。レジストパターン34によりMTJ素子MD1、CAP層CP1及びハードマスクHM1のMTJメモリセルパターンが規定される。
次に、図7に示すように、レジストパターン34をマスクとして第2上部金属層33をエッチング処理により加工してハードマスクHM1を得る。
この際、MTJ用膜31上には全面に結晶質の単体Ruからなる第1上部金属層32が形成されているため、MTJ用膜31の表面(フリー層表面)がエッチングガス雰囲気に晒させることはない。加えて、MTJ用膜31上には第1上部金属層32が形成されているため、MTJ用膜31のフリー層となる領域に与えるエッチングダメージを大幅に緩和することができる。
したがって、領域R11,R12等において、MTJ用膜31内におけるフリー層となる領域にエッチングダメージが加わったり、デポ物等付着することはない。
加えて、第2上部金属層33の構成材料であるTaと第1上部金属層32の構成材料であるRuとの間に高選択比を有する材料をエッチング材料として選択することができるため、ハードマスクHM1形成時にCAP層CP1となる第1上部金属層32を確実に残すことができる。なお、図7では、第1上部金属層32上にTa等のデポ物等堆積膜55が形成されている状態を模式的に示している。
そして、図8に示すように、アッシング処理によりレジストパターン34を除去する。MTJ用膜31上には全面に結晶質の単体Ruからなる第1上部金属層32が形成されているため、領域R13,R14等において、MTJ用膜31内におけるフリー層となる領域表面が酸化されたり、エッチングダメージが加わったりすることはない。
そして、図9に示すように、ハードマスクHM1をマスクとして第1上部金属層32及びMTJ用膜31を加工してCAP層CP1及びMTJ素子MD1を得る。
図10に示すように、1単位のMTJ素子MD1(CAP層CP1,ハードマスクHM1含む)は平面視してデジット線25dの上方に設けられる。
その後、図11に示すように、全面にシリコン窒化膜よりなるMTJ上絶縁膜40を形成する。この際、MTJ素子MD1内の下部磁性膜6及び上部磁性膜8を構成する磁性体材料(CoFeB)の電気磁気特性に影響を及ぼさない温度(たとえば約300℃以下の温度)でMTJ上絶縁膜40を成膜する。このMTJ上絶縁膜40はMTJ素子MD1の表面及び側面上に直接形成される。
そして、写真製版技術を用いて、MTJ上絶縁膜40及び下部導電層30を選択的にパターニングする。その結果、1単位のMTJ素子MD1毎に独立した金属膜ストラップEB1が形成される。
このように、MTJ上絶縁膜40及び下部電極層30を同時にパターニングするため、下部電極層30のパターニング時にMTJ素子MD1の表面及び側面はMTJ上絶縁膜40によって保護される。このため、下部電極層30の残渣がMTJ素子MD1の側面に付着する等に起因するMTJ素子MD1のリーク電流発生を効果的に抑制することができる。
次に、図12に示すように、例えば、磁性体材料(CoFeB)の電気磁気特性に影響を及ぼさないために、300℃以下の低温HDP-CVD法を用いて、SiO2からなる層間絶縁膜35を全面に形成する。以降成膜される膜も特に明記しない限り同様に300℃以下の低温で成膜される。その後、層間絶縁膜35に対しCMP処理を施すことにより、層間絶縁膜35を平坦化する。続いて、写真製版技術を用いたエッチング処理等を用いて、ハードマスクHM1の上方において層間絶縁膜35及びMTJ上絶縁膜40を貫通するビアホール49を設けるとともに、層間絶縁膜35内に銅配線埋め込み領域を選択的に形成する。
ビアホール49をエッチング処理により形成する場合、CAP層CP1はエッチングストッパーして機能する。すなわち、オーバーエッチングによりハードマスクHM1が貫通してしまうことになっても、下層のCAP層CP1によりエッチングによる浸食を確実に抑えることができる。
その後、バリアメタル層(図示せず)を堆積し、Cuをメッキ法により堆積し、CMP処理を施すことにより、図13に示すように、ビアホール49内と共に層間絶縁膜35内に上部Cu配線37(ビット線)を埋め込んで形成する。その結果、上部Cu配線37はビアホール49を介してMTJ素子MD1のハードマスクHM1と電気的に接続される。このように、第5層メタル配線である上部Cu配線37が形成される。したがって、ビアホール49内に形成される上部Cu配線37(バリアメタル層を含む)がハードマスクHM1の表面上に形成される電気的接続部となる。また、層間絶縁膜35及びビアホール49内の上部Cu配線37がMTJ素子MD1と電気的に接続される上部配線部となる。
このようにビアホール49を介して層間絶縁膜35内に埋め込んで形成される上部Cu配線37とハードマスクHM1との良好な電気的接続を図ることができる。
図14は、上部Cu配線37形成後の構造を、図2のB−B断面に沿って示した断面図である。同図に示すように、上部Cu配線37は層間絶縁膜35の上層部内に選択的に埋め込んで形成されている。
最後に、全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成することにより、図1〜図3で示したハードマスクHM1、CAP層CP1、MTJ素子MD1及び金属膜ストラップEB1をメモリセルとする実施の形態1のMRAMが完成する。
図15はビアホール49の形成時に、オーバーエッチングによりMTJ上絶縁膜40に加え、ハードマスクHM1をも貫通した場合の構造を示している。この場合でも、CAP層CP1がエッチングストッパーとして働くでため、エッチングによる浸食はCAP層CP1で確実に留まる。このように、CAP層CP1はビアホール49形成時のエッチングストッパーして機能するため、ビアホール49及び上部Cu配線37の形成時におけるエッチングマージンの向上を図ることができる。また、CAP層CP1の存在により、ビアホール49の形成時におけるMTJ素子MD1に与えるエッチングダメージの低減を図ることができる。
なお、図15において、ビアホール49内を含む上部Cu配線37下にバリアメタル層53が形成されている状況を示している。
(第2の製造方法)
図16〜図20は実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。なお、図16〜図20において、(a) はメモリセル部の構造を示し、(b) は周辺回路部の構造を示している。以下、これらの図を参照して第2の製造方法を説明する。
まず、図4〜図11で示す第1の製造方法と同じ工程を経る。そして、図16に示すように、SiO2からなる層間絶縁膜35を全面に形成する。なお、周辺回路部においては、層間絶縁膜27上には何も形成されていないため、層間絶縁膜27上の全面に層間絶縁膜35が形成される。
その後、図16に示すように、層間絶縁膜35に対しCMP処理を施すことにより、層間絶縁膜35を平坦化する。続いて、ハードマスクHM1の上方において、写真製版技術を用いたエッチング処理等を施して、層間絶縁膜35及びMTJ上絶縁膜40を貫通するビアホール49を選択的に形成する。
ビアホール49をエッチング処理により形成する場合、第1の製造方法と同様、CAP層CP1はエッチングストッパーして機能する。一方、周辺回路部においてはビアホール49は形成しない。
次に、図17に示すように、ビアホール49内を含む全面にバリアメタル層(図示せず)を堆積し、さらにCuをメッキ法により堆積した後、CMP処理を施し、層間絶縁膜35上のCuを全て除去することにより、ビアホール49内に埋め込まれた第1Cu配線37aを得る。したがって、ビアホール49内に形成される第1Cu配線37a(バリアメタル層を含む)がハードマスクHM1の表面上に形成される電気的接続部となる。
その後、図18に示すように、シリコン窒化膜からなる下敷き絶縁膜46を全面に堆積後、さらに下敷き絶縁膜46上に酸化膜よりなる層間絶縁膜47を堆積する。そして、周辺回路部において、写真製版技術を用いたエッチング処理等を施して、層間絶縁膜47、下敷き絶縁膜46及び層間絶縁膜35を貫通するビアホール48を形成する。
さらに、図19に示すように、写真製版技術を用いたエッチング処理により、下敷き絶縁膜46及び層間絶縁膜47を選択的に除去し、メモリセル部及び周辺回路部それぞれにおいてCu配線埋め込み領域を形成する。
その後、バリアメタル層(図示せず)を堆積し、Cuをメッキ法により堆積し、CMP処理を施すことにより、図20に示すように、メモリセル部において、第1Cu配線37a上を含む層間絶縁膜35内に第2Cu配線37bを埋め込んで形成することによりビット線を得る。第1Cu配線37a及び第2Cu配線37bとがMTJ素子MD1と電気的に接続される上部配線部となる。一方、周辺回路部において、ビアホール48内を含む層間絶縁膜35上に上部Cu配線37を埋め込んで形成する。
その結果、第2Cu配線37bはビアホール49(内の第1Cu配線37a)を介してMTJ素子MD1のハードマスクHM1と電気的に接続される。このように、第5層メタル配線である上部Cu配線37(37b)が形成される。
最後に、全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成することにより、図1〜図3で示したハードマスクHM1、CAP層CP1、MTJ素子MD1及び金属膜ストラップEB1をメモリセルとする実施の形態1のMRAMが完成する。
図21はビアホール49の形成時に、オーバーエッチングによりMTJ上絶縁膜40に加え、ハードマスクHM1をも貫通した場合の構造を示している。この場合でも、CAP層CP1まで浸食されることはない。このように、CAP層CP1はビアホール49形成時のエッチングストッパーして機能するため、ビアホール49及び上部Cu配線37の形成時におけるエッチングマージンの向上を図ることができる。また、CAP層CP1の存在により、ビアホール49の形成時におけるMTJ素子MD1に与えるエッチングダメージの低減を図ることができる。
なお、図21において、第2Cu配線37b下にバリアメタル層54が形成されている状況を示している。
(効果)
図22は図8で示したレジストアッシング処理時におけるCAP層CP1の材料依存性及びプロセス依存性を示すグラフである。横軸にアッシング条件、縦軸に書込み電流Iswのバラツキ(a.u.(arbitrary unit(任意単位))を示している。なお、図22で示すグラフではCAP層CP1の膜厚は5nmの場合を示している。
同図において、測定点P1は酸素ガス(O2)を用いたアッシング条件で、MTJ素子の上層をタンタル材料のマスク層のみ用いた場合を示している。また、測定点P2は酸素ガス(O2)を用いず、アンモニアガスを用いたアッシング条件で、MTJ素子の上層をタンタル材料のマスク層のみ用いた場合を示している。さらに、測定点P3はアンモニアガスを用いたアッシング条件で、MTJ素子MD1の上層を結晶質のRu単体を構成材料としたCAP層CP1と結晶質のTa単体を構成材料としたハードマスクHM1との積層構造を用いた場合を示している。すなわち、測定点P3は実施の形態1の製造方法で製造した場合を示している。
同図に示す測定点P1及びP3の比較から明らかなように、MTJ素子MD1上にRuからなるCAP層CP1及びTaからなるハードマスクHM1との積層構造を構成し、レジストエッチング処理を酸素ガスを用いず、アンモニアガスを用いて行うことにより、測定点P1に比べ、2割程度、書込み電流Iswのバラツキを低減することができる効果を奏する。なお、アンモニアガスに替えて、水素ガス、あるいは水素と窒素との合成ガスを用いたアッシング条件でも同様な効果が期待できる。すなわち、酸素ガスを用いないアッシング(O2レスアッシング)であれば、酸化を促進しない等の原因により、上記効果が期待できる。
図23はCAP層CP1の膜厚依存性を示すグラフである。横軸にCAP層CP1の膜厚、縦軸に書込み電流Iswのバラツキ(a.u.)を示している。なお、図23で示すグラフでは、MTJ素子MD1の上層を結晶質のRu単体を構成材料としたCAP層CP1と結晶質のTa単体を構成材料とした積層構造とし、ハードマスクHM1形成時のレジスト除去処理をO2レスアッシングを用いた場合を示している。
同図に示す測定点P11〜P14から明らかなように、RuからなるCAP層CP1の膜厚を5nm以上にすることにより、書込み電流Iswのバラツキを2割弱程度低減させることができる。書込み電流Iswのバラツキを抑制する理由として、ハードマスクHM1形成時のダメージを十分吸収できるCAP層CP1(第1上部金属層32)の膜厚として5nm以上必要であると考えられる。
図24はMTJ素子MD1の上部磁性膜8がCoFeBの場合のCAP層CP1の材料依存性を示すグラフである。横軸に磁場アニール温度、縦軸にMTJ素子MD1の保磁力Hc(a.u.)を示している。なお、磁場アニールとは、磁場をかけながらアニール処理を行うことを意味する。上述した第1及び第2の製造方法では磁場アニールについて明記していないが、MRAM製造工程において、MTJ用膜31の形成後に磁場アニールが所定回数行われる。また、磁場アニールと共に他のプロセスにおいても磁場アニール温度以下の温度で行われる。
同図において、測定点P21〜P23はCAP層CP1として結晶質のRu単層を形成した場合(本実施の形態に類似)を示しており、測定点P31〜P34はMTJ素子MD1の上層にはTa単層の場合を示している。
同図の測定点P21〜P23に示すようように、MTJ素子MD1上にRuからなるCAP層CP1を用いた場合、アニール温度が300℃を超えてもCoFeBの保磁力Hcはほとんど変動しない。一方、MTJ素子の上層にTa単層を用いた場合、アニール温度が300℃を超えるとCoFeBの保磁力Hcは大きく変動していまう。したがって、保磁力Hcを精度良く設定することが非常に困難となる。
このように、MTJ素子MD1上に直接形成されるCAP層CP1としてTaでなくRuを用いることにより、CoFeBの結晶化抑制効果を有効に発揮させることができるため、350℃程度のアニール温度を用いてもMTJ素子MD1の保磁力Hcが悪化することはない。
さらに、CAP層CP1の構成材料であるRuは、MTJ素子MD1のフリー層である上部磁性膜8の構成材料であるCoFeBからのBの拡散を抑制できるという性質を有している。したがって、MTJ素子MD1のフリー層のデッドレイヤ(磁性を失った領域)を低減させることができる。これは、磁性膜の構成材料からBが欠損すると、磁性膜の結晶化が進むためである。従って、MTJ素子MD1上にCAP層CP1としてRuが磁性膜と直接接するように形成することが好ましい。また、磁性膜の非晶質性を保持するためには、トンネル絶縁膜も非晶質である酸化アルミニウムを用いることが好ましい。
このように、実施の形態1のMRAMは、MTJ素子MD1上に形成されるCAP層CP1の構成材料を結晶質のRu単体構造とし、ハードマスクHM1の構成材料をTa単体構造としている。ここで、Ruが非晶質の場合には、磁性膜からのBの拡散抑制効果が低下すると考えられるため、CAP層CP1の構成材料を結晶質のRu単体構造としている。
その結果、書込み電流Iswのバラツキの抑制、保磁力Hcを精度良く設定することにより、動作特性の良いMTJ素子を有する半導体装置を得ることができる効果を奏する。
(CAP層CP1及びハードマスクHM1それぞれの膜厚)
結晶質のRu単体を構成材料とするCAP層CP1は5〜10nmの膜厚が望ましいと考えられる。CAP層CP1の膜厚を5nm以上にするのは図23で示したように書込み電流Iswをバラツキの低減化を効果的に図るためである。
一方、CAP層CP1の膜厚を10nm以下にするのは、ハードマスクHM1をマスクとして第1上部金属層32及びMTJ用膜31をパターニングしてCAP層CP1及びMTJ素子MD1を形成することから、パターニング時におけるMTJ素子MD1の形状バラツキを抑える膜厚にする必要があるからである。
また、結晶質のTa単体を構成材料とするハードマスクHM1は40〜80nmの膜厚が望ましいと考えられる。ハードマスクHM1の膜厚を40nm以上に設定するのは、ハードマスクとしての十分な耐性を確保する必要があるからである。
一方、ハードマスクHM1の膜厚を80nm以下にするのは、レジストパターン34をマスクとしてハードマスクHM1をパターニングする際、ハードマスクHM1の形状バラツキを抑える膜厚にする必要があるからである。
上記考察から、MTJ素子MD1の形状バラツキを考慮して、MTJ素子の動作特性の向上を図る場合、ハードマスクHM1の膜厚をCAP層CP1の膜厚より厚く形成することが望ましいことがわかる。
<実施の形態2>
図25は実施の形態2のMRAMのメモリ素子構成に対応する平面図である。同図に示すように、金属膜ストラップEB1はビアホール9を介して下方のリード線25rと電気的に接続される。一方、MTJ素子MD1(CAP層CP1,ハードマスクHM1含む)はデジット線25dの上方に形成され、上部Cu配線37(形成幅W37)と直接接続される。
(製造方法)
図26〜図28は実施の形態2のMARAMの製造方法を示す断面図である。なお、図26〜図28において、(a) はメモリセル部の構造を示し、(b) は周辺回路部の構造を示している。また、(a) は図25のC−C断面に相当する。以下、これらの図を参照して製造方法を説明する。
まず、図4〜図11で示す実施の形態1の第1の製造方法と同じ工程を経る。ただし、図26に示すように、ハードマスクHM1の膜厚は実施の形態1の構造の場合よりさらに厚く形成する方が望ましい。
そして、図26に示すように、SiO2からなる層間絶縁膜35を全面に形成する。なお、周辺回路部においては、層間絶縁膜27上には何も形成されていないため、層間絶縁膜27上の全面に層間絶縁膜35が形成される。
その後、図26に示すように、周辺回路部において、写真製版技術を用いたエッチング処理により、層間絶縁膜35を貫通してビアホール50を形成する。
次に、図27に示すように、層間絶縁膜35に対し、写真製版技術を用いたエッチング処理すことにより、層間絶縁膜35及びMTJ上絶縁膜40の一部を選択的に除去することにより、ハードマスクHM1の表面を露出させて上部Cu配線の埋め込み領域となる配線溝を層間絶縁膜35内に形成する。
次に、図28に示すように、ビアホール50内を含む全面にバリアメタル層(図示せず)を堆積し、さらにCuをメッキ法により堆積した後、CMP処理を施す。その結果、メモリセル部において、ハードマスクHM1と直接接続される上部Cu配線37sを得る。すなわち、上部Cu配線37s自体(バリアメタル層を含む)がハードマスクHM1の表面上に形成される電気的接続部を兼ねて、MTJ素子MD1と電気的に接続される上部配線部として機能する。
その結果、メモリセル部において、別途ビアホールを設けることなく、上部Cu配線37sによって、MTJ素子MD1のハードマスクHM1と直接電気的に接続することができる。
一方、周辺回路部において、ビアホール50に埋め込まれるとともに層間絶縁膜35内に形成される上部Cu配線37sを得る。
最後に、全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成することにより、ハードマスクHM1、CAP層CP1、MTJ素子MD1及び金属膜ストラップEB1をメモリセルとする実施の形態2のMRAMが完成する。
<その他>
(MTJ素子MD1の種別)
MTJ素子MD1として、外部より受ける磁場によってその抵抗値が変化する特性を有するMTJ素子(第1種のMTJ素子)が通常考えられる。しかし、STT(Spin Torque Transfer)−RAMと呼ばれるMTJ素子(第2種のMTJ素子)は自身を流れる電流によってその抵抗値が変化する性質を有する。このようなSTT−RAMと呼ばれるMTJ素子をMTJ素子MD1として用いることもできる。
実施の形態1及び実施の形態2で述べた効果は、MTJ素子MD1として上記第1種のMTJ素子を用いる場合においても、上記第2種のMTJ素子を用いる場合においても同様に発揮される。
この発明の実施の形態1であるのMRAMにおける1単位のメモリ素子構成を示す断面図である。 図1で示した実施の形態1のMRAMのメモリ素子構成に対応する平面図である。 実施の形態1のMRAMのメモリセル部及び周辺回路部の詳細構造を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMRAMの第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第1の製造方法におけるCAP層のエッチングストパー効果を示す断面図である。 実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1のMARAMの第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第2の製造方法におけるCAP層のエッチングストパー効果を示す断面図である。 図8で示したレジストアッシング処理時におけるCAP層の材料依存性及びプロセス依存性を示すグラフである。 実施の形態1のCAP層の膜厚依存性を示すグラフである。 MTJ素子の上部磁性膜がCoFeBの場合のCAP層の材料依存性示すグラフである。 実施の形態2のMRAMのメモリ素子構成に対応する平面図である。 実施の形態2のMARAMの製造方法を示す断面図である。 実施の形態2のMARAMの製造方法を示す断面図である。 実施の形態2のMARAMの製造方法を示す断面図である。 従来のMRAMのメモリ素子の概略構造を示す断面図である。 従来のMRAM構成の概略を示す説明図である。 従来のMTJ素子と上下配線との接続関係の詳細を示す断面図である。 従来のMRAMの製造工程の一部を示す断面図である。 従来のMRAMの製造工程の一部を示す断面図である。 従来のMRAMの製造工程の一部を示す断面図である。 従来のMRAMの製造工程の一部を示す断面図である。
符号の説明
6 下部磁性膜、7 トンネル絶縁膜、8 上部磁性膜、30 下部導電層、31 MTJ用膜、32 第1上部金属層、33 第2上部金属層、34 レジストパターン、37,37s 上部Cu配線、37a 第1Cu配線、37b 第1Cu配線、49 ビアホール、CP1 CAP層、EB1 金属膜ストラップ、HM1 ハードマスク、MD1 MTJ素子。

Claims (10)

  1. 半導体基板の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極上に形成され、第1の磁性膜、絶縁膜及び第2の磁性膜の順に積層される積層構造を含むMTJ素子と、
    前記MTJ素子上に形成された第1の保護膜と、
    前記第1の保護膜上に形成された第2の保護膜とを備え、
    前記MTJ素子の前記積層構造において、前記第2の磁性膜は構成材料としてボロンを含み、前記絶縁膜は非晶質の構成材料を含み、
    前記第1の保護膜は構成材料として結晶質のルテニウム単体構造を含み、
    前記第2の保護膜は構成材料としてタンタル単体構造を含み、
    前記第2の保護膜は前記第1の保護膜より膜厚が厚く形成される、
    半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第2の保護膜の上方に形成され、前記第2の保護膜と電気的に接続される上部配線部をさらに備え、前記上部配線部は前記第2の保護膜の表面上に形成される電気的接続部を含む、
    半導体装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の半導体装置であって、
    前記MTJ素子は外部より受ける磁場によってその抵抗値が変化する第1種のMTJ素子を含む、
    半導体装置。
  4. 請求項1あるいは請求項2記載の半導体装置であって、
    前記MTJ素子は自身を流れる電流によってその抵抗値が変化する第2種のMTJ素子を含む、
    半導体装置。
  5. 請求項1ないし請求項4記載のうち、いずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1の保護膜は、前記第2の磁性膜に接するように前記第2の磁性膜上に形成される、
    半導体装置。
  6. (a) 半導体基板の上方に下部電極用の下部導電層を形成するステップと、
    (b) 前記下部導電層上に第1の磁性膜、絶縁膜及び第2の磁性膜の順に積層されるMTJ素子用の積層構造を形成するステップとを備え、前記第2の磁性膜は構成材料としてボロンを含み、前記絶縁膜は非晶質の構成材料を含み、
    (c) 前記積層構造上に第1の保護膜用の第1の導電層を形成するステップをさらに備え、前記第1の導電層は構成材料として結晶質のルテニウム単体構造を含み
    (d) 前記第1の導電層上に第2の保護膜用の第2の導電層を形成するステップをさらに備え、前記第2の導電層は構成材料としてタンタル単体構造を含み、
    (e) 前記第2の導電層をパターニングして前記第2の保護膜を得るステップと、
    (f) 前記第2の保護膜をマスクとして、前記第1の導電層及び前記積層構造をパターニングして前記第1の保護膜及び前記MTJ素子を得るステップとをさらに備える、
    半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(e) は、
    (e-1) 前記第2の導電層上に選択的にレジストパターンを形成するステップと、
    (e-2) 前記レジストパターンをマスクとして前記第2の導電層をパターニングするステップと、
    (e-3) 前記ステップ(e-2)の実行後に、酸素ガスを含まないアッシング条件下のアッシング処理により前記レジストパターンを除去するステップとを含む、
    半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6あるいは請求項7記載の半導体装置の製造方法であって、
    (g) 少なくとも前記MTJ素子並びに第1及び第2の保護膜を覆って絶縁膜を形成するステップと、
    (h) 前記絶縁膜の表面から選択的に除去し、少なくとも前記第2の保護膜の表面の一部を露出させるステップと、
    (i) 前記第2の保護膜上に上部配線部を形成するステップとを備え、前記上部配線部は前記第2の保護膜の表面上に形成される電気的接続部を含む、
    半導体装置の製造方法。
  9. 請求項6ないし請求項8のうち、いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2の保護膜は前記第1の保護膜より膜厚が厚い、
    半導体装置の製造方法。
  10. 請求項6ないし請求項9のうち、いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(c) は、
    前記第1の導電層を、前記第2の磁性膜に接するように前記第2の磁性膜上に形成するステップを含む、
    半導体装置の製造方法。
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