JP6885840B2 - 組電池の制御システム - Google Patents

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Description

本開示は、直列に接続された複数のセルを含む組電池の制御システムに関する。
車両を走行させるための電力を蓄える蓄電装置として、直列に接続された複数のセルを含む組電池が用いられる場合がある。組電池においては、時間の経過に伴い、複数のセル間でSOC(State Of Charge)に不均等が生じ得る。このようなセル間のSOCの不均等に備えた対策として均等化制御が知られている。
特開2014−233183号公報(特許文献1)には、均等化制御を実行可能に構成された蓄電システムが開示されている。この蓄電システムは、直列に接続された複数のセルを含む組電池と、組電池に含まれる複数のセルを個別に放電可能に構成された放電回路と、放電回路を用いて均等化制御を実行するコントローラとを備える。コントローラは、均等化制御を実行する際、複数のセルのうちからSOCの低いセルを基準セルとして抽出し、各セルのSOCが基準セルのSOCに近づくように各セルを個別に放電する。これにより、複数のセルのSOCの不均等が解消される。
特開2014−233183号公報
組電池では、セル間の劣化ばらつき等に起因して、セル間で満充電容量にばらつきが生じ得る。満充電容量の小さいセルは、放電時のSOCの低下速度が大きくなる傾向にある。そのため、満充電容量の小さいセルに対して均等化放電を行なうと、当該セルのSOCが早期に下限SOCに達してしまい、この影響で組電池から放電可能なエネルギ量が減少してしまうことが懸念される。一方、その対策として、満充電容量の小さいセルに対して一律に均等化放電を禁止すると、当該セルのSOCが下限SOCには低下しない状況下(たとえば組電池の充電中)においても均等化放電が実行されず、この影響で組電池に充電可能なエネルギ量が減少してしまうことが懸念される。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、直列に接続された複数のセルを含む組電池において、充放電可能なエネルギ量が減少することを適切に防止することである。
本開示による制御システムは、直列に接続された複数のセルを含む、車両を走行させるための電力を蓄える組電池の制御システムであって、複数のセルを個別に放電可能に構成された放電回路と、放電回路を用いて複数のセルを個別に放電することによって複数のセルのSOC(State Of Charge)の不均等を解消する均等化制御を実行するように構成された制御装置とを備える。制御装置は、均等化制御を実行する際、複数のセルのうちから基準セルを抽出し、各セルの満充電容量が基準セルの満充電容量よりも小さいか否か、および車両の制御モードが組電池の電力を消費するモードであるか否かを基準として、各セルを放電するか否かを決定する。
上記構成によれば、均等化制御を実行する際、各セルの満充電容量と基準セルの満充電容量との大小関係(放電時の各セルのSOC低下速度と基準セルのSOC低下速度との大小関係)、および車両の制御モード(電力を消費するモードであるか否か)を判定基準として、各セルを放電するか否かが決定される。
そのため、基準セルよりも満充電容量が小さいセル(放電時のSOC低下速度が基準セルよりも大きいセル)に対して、一律に放電を禁止するのではなく、車両の制御モードに応じて放電の可否を決定することができる。たとえば、制御モードが電力を消費しないモード(たとえば組電池を充電するモード)である場合には、SOCが下限SOCまで低下することは想定されないため、均等化制御による放電を許容することができる。これにより、組電池から放電可能なエネルギ量が減少することを抑制しつつ、組電池に充電可能なエネルギ量を増加させることができる。一方、制御モードが電力を消費するモード(たとえば車両を走行させるモード)である場合には、均等化制御による放電によってSOCがより早期に下限SOCに低下する可能性があるため、均等化制御による放電を行なわないようにすることができる。これにより、組電池から放電可能なエネルギ量が減少することを抑制することができる。
本開示による他の制御システムは、直列に接続された複数のセルを含む、車両を走行させるための電力を蓄える組電池の制御システムであって、複数のセルを個別に放電可能に構成された放電回路と、放電回路を用いて複数のセルを個別に放電することによって複数のセルのSOCの不均等を解消する均等化制御を実行するように構成された制御装置とを備える。制御装置は、均等化制御を実行する際、複数のセルのうちから放電特性の互いに異なる第1基準セルおよび第2基準セルを抽出し、第1基準セルと各セルとの電圧差および第2基準セルと各セルとの電圧差を用いて、各セルを放電するか否かを決定する。
ある実施の形態においては、制御装置は、均等化制御の実行中に各セルの満充電容量を算出する場合、均等化制御による放電量を用いて、各セルの満充電容量を算出する。
本開示によれば、直列に接続された複数のセルを含む組電池において、充放電可能なエネルギ量が減少することを適切に防止することができる。
車両の全体構成図である。 均等化制御の各処理の実行タイミングの一例を示す図である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 各セルのOCVとSOCとの対応関係の一例を示す図である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その1)である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 不感帯幅Δftの設定手法を説明するための図である。 均等化放電時間tkiの設定手法を説明するための図である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その2)である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その3)である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その4)である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。 基準セルBmの設定手法を説明するための図である。 小容量セルに対して行なう均等化放電の内容を説明するための図である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その4)である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その5)である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その5)である。 第2均等化放電時間tk2iの設定手法を説明するための図である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その6)である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その7)である。 放電量Aと各セルのSOCとの対応関係の一例を示す図(その8)である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その6)である。 外部充電中に均等化放電が行なわれた場合に満充電容量Csiの算出精度が低下する原理を説明するための図である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャート(その7)である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態による制御システムを備える車両1の全体構成図である。車両1は、組電池10と、負荷20と、均等化回路30と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。車両1は、組電池10に蓄えられた電力を用いて走行する「EV走行」が可能な電気自動車である。
なお、本実施の形態による制御システムを搭載可能な車両は、電気自動車に限定されるものではなく、たとえばハイブリッド自動車などであってもよい。また、本実施の形態による制御システムは、必ずしも車両に搭載されることに限定されるものではない。
組電池10は、負荷20に電気的に接続され、負荷20の駆動電力を蓄える。組電池10は、代表的には、リチウムイオン二次電池、あるいはニッケル水素二次電池などである。組電池10は、直列に接続されたn個(nは2以上の自然数)のセルB1〜Bnを含む。組電池10には、組電池10を流れる電流を検出するための電流センサ11が設けられている。
負荷20は、組電池10からの電力を用いて車両1を駆動させるための駆動力を発生するモータジェネレータを含む。また、負荷20は、モータジェネレータの回生電力により、組電池10を充電することができる。
さらに、車両1は、外部電源210から受電するための構成として、インレット50と、充電器60とを備える。インレット50は、外部電源210のコネクタ200に接続可能に構成される。充電器60は、ECU100によって制御され、インレット50によって受電された外部電源210の電力で組電池10を充電する「外部充電」を行なうことができる。
均等化回路30は、n個のバイパス抵抗R1〜Rnと、n個のスイッチSW1〜SWnとを含む。n個のバイパス抵抗R1〜Rnは、n個のセルB1〜Bnに対してそれぞれ並列に接続される。n個のスイッチSW1〜SWnは、n個のバイパス抵抗R1〜Rnに対してそれぞれ直列に接続される。また、均等化回路30は、n個のセルB1〜Bnのそれぞれの両端電圧V1〜VnをECU100に出力するように構成される。
ECU100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵する。ECU100は、均等化回路30から取得される電圧情報、電流センサ11から取得される電流情報、およびメモリに記憶された情報などに基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器(負荷20、充電器60など)を制御する。
ECU100は、組電池10の過充電および過放電を防止するために、組電池10のSOC(State Of Charge)が下限値SOCminから上限値SOCmaxまでの範囲に収まるように負荷20、充電器60を制御する。
<車両の制御モード(外部充電モードおよびEV走行モード)>
ECU100は、車両1の制御モードを、外部充電モードおよびEV走行モードのどちらかに切り替えることができる。
外部充電モードは、外部電源210からの電力で組電池10を充電するためのモードである。ECU100は、車両1が停止した状態で外部電源210が車両1に接続されると、制御モードを外部充電モードに設定する。
外部充電モード中において、外部充電の開始条件が成立すると、ECU100は、外部電源210の電力で組電池10を充電する、上述の「外部充電」を開始する。外部充電によって組電池10に含まれる各セルのSOCのうちの最も高いSOCが上限値SOCmaxに達すると、ECU100は、外部充電を完了する。したがって、外部充電の完了時においては、1つのセルのSOCが上限値SOCmaxに達し、その他のセルのSOCは上限値SOCmax未満の状態である。
外部充電が完了すると、ECU100は、制御モードを外部充電モードからEV走行モードに切り替える。EV走行モードは、EV走行を行なうためのモードである。EV走行モードにおいては、ECU100は、車速やユーザのアクセル操作量に応じて負荷20のモータジェネレータを制御する。EV走行モードでは、組電池10のSOCは、モータジェネレータの回生電力によってSOCが一時的に上昇することもあるが、全体的にはモータジェネレータの電力消費によって徐々に減少していくことになる。
<均等化制御>
組電池10では、時間の経過に伴い、セル間でSOCにばらつきが生じ得る。このようなセル間のSOCの不均等を解消するために、上述の均等化回路30が設けられている。
ECU100は、セル間のSOCの不均等に備えた対策として、複数のセルのうちからSOCの相対的に低いセルを「基準セルBp」として抽出し、各セルのSOCが基準セルBpのSOCに近づくように各セルを個別に放電するように均等化回路30を制御する「均等化制御」を行なう。
以下、均等化制御について詳しく説明する。以下の説明において用いられる「放電量A」は、組電池10の蓄電可能容量(単位:Ah)から、組電池10の実蓄電量(単位:Ah)を差し引いた値として定義される、組電池10の仮想的な放電量である。また、以下では、外部充電開始直前の放電量Aを「放電量A1」、外部充電完了時の放電量Aを「放電量A2」と記載する場合がある。
均等化制御には、セル状態検出処理と、放電時間算出処理と、均等化放電指令処理とが含まれる。
セル状態検出処理において、ECU100は、n個のセルB1〜Bnの状態をそれぞれ検出し、その結果から上述の基準セルBpを抽出する。基準セルBpは、予め定められた均等化SOCtにおける放電量Aが最も小さいセルに設定される。
放電時間算出処理において、ECU100は、n個のセルB1〜Bnに対して、均等化時間tk1〜tknをそれぞれ算出する。均等化時間tk1〜tknは、セル間のSOCを均等化するための各セルの放電量に相当する値であって、各セルと基準セルBpとの電圧差に応じた値に設定される。なお、基準セルBpに対する均等化時間tkpは「0」に設定される。
均等化放電指令処理において、ECU100は、放電時間算出処理によって算出された均等化時間tk1〜tknを示す指令を、スイッチSW1〜SWnに対してそれぞれ出力する。これにより、スイッチSW1〜SWnは均等化時間tk1〜tknに応じた時間だけ閉じられ、各セルの電力が均等化時間tk1〜tknに応じた量だけ放電される。その結果、セル間でSOCが均等化される。
図2は、均等化制御の各処理(セル状態検出処理、放電時間算出処理、および均等化放電指令処理)の実行タイミングの一例を示す図である。図2において、横軸は時間を示し、縦軸は、上側から順に、組電池10のSOC、セル状態検出処理、放電時間算出処理、および均等化放電指令処理を示す。
図2に示す例では、時刻t2以前の期間および時刻t5〜t9の期間がEV走行モードに設定され、時刻t2〜t5の期間および時刻t9〜t12の期間が外部充電モードに設定されている。図2に示すように、EV走行モード中の期間には、外部充電後の停止期間と、EV走行中の期間とが含まれる。外部充電モード中の期間には、外部充電前の停止期間と、外部充電中の期間とが含まれる。
車両1の運転状態は、EV走行、停止、外部充電、停止、EV走行という順に遷移する。この際、組電池10のSOCは、EV走行中は低下し、外部充電中は上昇する。一般的に、EV走行は、組電池10のSOCが下限値SOCminになる前に停止される。外部充電は、組電池10のSOCが上限値SOCmaxになると停止される。
セル状態検出処理は、外部充電の開始直前から外部充電後までの期間内(図2に示す例では時刻t3〜t6の期間、および時刻t10〜t13の期間)で実行される。
放電時間算出処理は、セル状態検出処理後の所定期間内(図2に示す例では時刻t6〜t7の期間、および時刻t13〜t14の期間)で実行される。
均等化放電指令処理は、基本的には、車両1の運転状態に関わらず実行可能である。しかしながら、各セルの状態あるいは車両1の運転状態によっては、均等化放電指令処理によってEV走行可能距離が減少してしまう場合がある。そのため、本実施の形態においては、各セルの状態および車両1の運転状態に基づいて、各セルに対して均等化放電指令処理を実行するか否かを決定している。この点については後に詳述する。
<<セル状態検出処理>>
図3は、ECU100がセル状態検出処理を行なう場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図2に示したように、外部充電の開始直前に開始される。なお、以下において、「A1」は上述したように外部充電開始直前の放電量A(放電量A1)である。また、「A2」は上述したように外部充電完了時の放電量A(放電量A2)である。
まず、ECU100は、外部充電開始時の各セルのOCVi(A1)(i=1〜n)を測定する(ステップS10)。OCV(Open Circuit Voltage)は、組電池10に電流が流れていない時の電圧である。そのため、各セルのOCVi(A1)の測定は、たとえば、車両1の停止中であってかつ組電池10に電流が流れていない、外部充電開始直前に行なわれる。
次いで、ECU100は、ステップS10において算出された各セルのOCVi(A1)に基づいて、外部充電開始直前の各セルのSOCi(A1)(i=1〜n)を算出する(ステップS12)。
図4は、各セルのOCVとSOCとの対応関係の一例を示す図である。図4に示す対応関係は、予め定められたECU100のメモリに記憶されている。ECU100は、たとえば、図4に示す対応関係を用いて、外部充電開始直前の各セルのSOCi(A1)を算出する。
次いで、ECU100は、組電池10の外部充電を行なう(ステップS14)。外部充電は、上述したように、各セルのSOCiのうちの最も高いSOCが上限値SOCmaxに達した時点で完了される。この外部充電によって、組電池10の放電量Aは、放電量A1(外部充電開始直前の放電量A)から放電量A2(外部充電完了時の放電量A)に減少する。
外部充電が完了すると、ECU100は、外部充電完了時の各セルのOCVi(A2)(i=1〜n)を算出する(ステップS16)。
次いで、ECU100は、外部充電完了時の各セルのOCVi(A2)に基づいて、外部充電完了時の各セルのSOCi(A2)(i=1〜n)を算出する(ステップS20)。たとえば、ECU100は、図4に示すような各セルのOCVとSOCとの関係を用いて、外部充電完了時の各セルのOCVi(A2)を測定する。
次いで、ECU100は、外部充電開始時の各セルのSOCi(A1)と、外部充電完了時の各セルのOCVi(A2)とから、各セルの満充電容量Csi(i=1〜n)を算出する(ステップS22)。具体的には、ECU100は、下記の式(1)を用いて各セルの満充電容量Csiを算出する。
Csi=100/{SOCi(A2)−SOCi(A1)}・(A1−A2) …(1)
次いで、ECU100は、各セルのうちから基準セルBpを抽出するとともに、基準セルBpのSOCが均等化SOCtである時の組電池10の放電量A(以下「基準放電量At」ともいう)を算出する(ステップS24)。
具体的には、ECU100は、まず、各セルのSOCiが均等化SOCtである時の放電量Atiを、下記の式(2)を用いてそれぞれ算出する。
Ati={SOCt−SOCi(A2)}/{SOCi(A2)−SOCi(A1)}・(A1−A2)+A2 …(2)
次いで、ECU100は、下記の式(3)に示すように、各セルの放電量Atiのうち、最も小さい値を基準放電量Atとして算出する。
At=min(At1,At2,At3,…,Atn) …(3)
そして、ECU100は、算出された基準放電量Atに対応するセルを、基準セルBpとして抽出する。
図5は、組電池10の放電量Aと各セルのSOCi(i=1〜n)との対応関係の一例を示す図である。図5において、横軸は放電量Aを示し、縦軸はSOCを示す。図5に示す対応関係は、図3のステップS10〜S24の演算結果から求めることができる。
図5において、「放電量A1」は、上述のように、外部充電開始直前の放電量Aである。外部充電は、放電量Aが「放電量A2」まで低下した時、すなわち各セルのSOCiのうちの最も高いSOC(図5の例ではSOCn)が上限値SOCmaxに達した時に、完了される。したがって、外部充電の完了時においては、1つのセルのSOC(図5の例ではSOCn)が上限値SOCmaxに達し、その他のセルのSOCは上限値SOCmax未満の状態である。
外部充電完了時の組電池10の放電量A2と、各セルのSOCiのうちの最も低いSOC(図5の例ではi=1のセルのSOC)が下限値SOCminに低下した時の組電池10の放電量A(以下「上限放電量Amax」ともいう)との差(=|A2−Amax|)が、EV走行に使用できる電力エネルギ量(以下「EV走行エネルギ」ともいう)に相当する。
図3に戻って、ECU100は、ステップS24で抽出された基準セルBpの満充電容量Cspを、下記の式(4)を用いて算出する(ステップS26)。
Csp=100/{SOCp(A2)−SOCp(A1)}・(A1−A2) …(4)
次いで、ECU100は、組電池10の放電量Aが基準放電量Atである時の各セルのSOCi(At)およびOCVi(At)を算出する(ステップS28)。ECU100は、たとえば、図5に示す対応関係を用いて各セルのSOCi(At)を算出するとともに、算出されたSOCi(At)に対応する各セルのOCVi(At)を図4に示す対応関係を用いて算出する。
<<放電時間算出処理>>
図6は、ECU100が放電時間算出処理を行なう場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図2に示したように、セル状態検出処理後の所定期間内で実行される。
まず、ECU100は、対象セルの番号iを「1」に設定する(ステップS40)。
次いで、ECU100は、放電量Aが基準放電量Atとなる時の番号iのセルのOCVi(At)と基準セルBpのOCVtとの差(=OCVi(At)−OCVt)が、予め定められた不感帯幅ΔVfよりも大きいか否かを判定する(ステップS42)。
OCVi(At)とOCVtとの差が不感帯幅ΔVfよりも大きい場合(ステップS42においてYES)、ECU100は、基準偏差量ΔSOCtを下記の式(5)を用いて算出する(ステップS44)。
ΔSOCt=SOCi(At)−SOCt−Δft …(5)
式(5)において、「Δft」は、不感帯幅ΔVfに対応するSOCの不感帯幅であり、均等化SOCtに応じて決められる値である。
図7は、不感帯幅Δftの設定手法を説明するための図である。図7に示すように、不感帯幅Δftは、各セルのOCVとSOCとの対応関係を用いて、均等化SOCtに応じた値に設定される。
図6に戻って、ECU100は、番号iのセルに対する均等化放電時間tkiを下記の式(6)を用いて算出する(ステップS46)
tki=ΔSOCt・{(Kp・Csi)/(100・iks)} …(6)
式(6)において、「Csi」は番号iのセルの満充電容量、「iks」は均等化電流(放電電流)、「Kp」は基準偏差量ΔSOCtにおける制御量に対する比例係数である。比例係数Kpは通常は「1」でよいが、セルの劣化等に起因して制御が不安定となる場合には比例係数Kpを「1」よりも小さい値にしてもよい。式(6)から分るように、均等化放電時間tkiは、基準偏差量ΔSOCtおよび満充電容量Csiに比例し、均等化電流iksの逆数に比例する。
OCVi(At)とOCVtとの差が不感帯幅ΔVfよりも小さい場合(ステップS42においてNO)、ECU100は、番号iのセルに対する均等化放電時間tkiを「0」に設定する(ステップS50)。
なお、番号iのセルが基準セルBpである場合には、OCVi(At)がOCVtでありOCVi(At)とOCVtとの差は「0」となって不感帯幅ΔVfよりも小さくなるため、基準セルBpの均等化放電時間tkpは「0」に設定される。すなわち、基準セルBpに対しては、均等化放電は行なわれないことになる。
また、基準セルBp以外のセルであっても、OCVi(At)とOCVtとの差が不感帯幅ΔVfよりも小さいセルの均等化放電時間tkiは「0」に設定される。すなわち、基準セルBp以外のセルであっても、放電量Aが基準放電量Atである時のSOCi(At)がSOCtに近いセルに対しては、均等化放電は行われないことになる。
ステップS46またはステップS50において均等化放電時間tkiが設定されると、ECU100は、対象セルの番号iを1つインクリメントする(ステップS52)。
次いで、ECU100は、対象セルの番号iがnを超えたか否かを判定する(ステップS54)。対象セルの番号iがnを超えていない場合(ステップS54においてNO)、ECU100は、処理をステップS42に戻し、次の対象セルに対してステップS42〜S52の処理を行なう。
対象セルの番号iがnを超えた場合(ステップS54においてYES)、すなわち、前セルに対して均等化放電時間tkiが設定された場合、ECU100は、全セルの累積均等化放電時間をリセットする(ステップS56)。ECU100は、実際に均等化回路30のスイッチSW1〜SWnを閉じている時間を「累積均等化放電時間」として全セルに対して逐次算出して更新している。ステップS56は、この全セルの累積均等化放電時間をリセットする処理である。
図8は、各セルに対する均等化放電時間tkiの設定手法を説明するための図である。上述のように、各セルに対する均等化放電時間tkiは、基準偏差量ΔSOCtに比例した値に設定される。基準偏差量ΔSOCtは、各セルのSOCi(At)と均等化SOCtとの差(=SOCi(At)−SOCt)から、さらに不感帯幅Δftを引いた値である。したがって、各セルのSOCi(At)が均等化SOCtよりも大きいほど、均等化放電時間tkiは長い値に設定される。
なお、上述したように、基準セルBp(図8の例ではi=1のセル)の均等化放電時間tkpは「0」に設定される。また、基準セルBp以外のセルであっても、SOCi(At)とSOCtとの差(以下「SOC偏差ΔSOCi(At)」ともいう)が不感帯幅Δft未満であるセル(図8の例ではi=2のセル)の均等化放電時間tkiは「0」に設定される。すなわち、基準セルBp以外のセルであっても、SOCi(At)がSOCtに近いセルに対しては、既に均等化しているものと扱われて、均等化放電は行われないことになる。
<<均等化放電指令処理>>
本実施の形態においては、上述したように、各セルの状態および車両1の運転状態に基づいて均等化放電(均等化制御による放電)の可否が決定される。具体的には、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも大きいか否か、基準セルBp以外のセル(以下「判定セル」ともいう)の満充電容量Csiが基準セルBpの満充電容量Cspよりも大きいか否か、車両1の制御モードが外部充電モードであるか否か、という条件によって、均等化放電を実行するか否かが決定される。
図9は、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも大きい場合で、かつ判定セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。図9において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線L2,L3がその他の判定セルの特性を示す。
判定セルが図9の線L2,L3に示す特性を有する場合、SOC偏差ΔSOCi(At)、すなわち放電量Aが基準放電量Atである時の基準セルBpのSOCtと判定セルのSOCi(At)との差は、不感帯幅Δftよりも大きい。しかしながら、判定セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さいため、放電量Aの単位増加量あたりの基準セルのSOC低下量(線Lpの傾き)よりも、放電量Aの単位増加量あたりの判定セルのSOC低下量(線L2,L3の傾き)の方が大きい。この影響により、図9に示すように、基準セルBpのSOCよりも早期に判定セルのSOCが下限値SOCminに達する場合がある(線L3参照)。
この場合、均等化放電によって判定セルのSOCiを低下させた場合(一点鎖線で示す線L3#参照)には、判定セルのSOCがより早期に下限値SOCminに達することになる。その結果、上限放電量Amaxが放電量A2に近づく方向にスライドされてしまい、EV走行エネルギ(=|A2−Amax|)が小さくなりEV走行可能距離が減少してしまうことが懸念される。
この点に鑑み、本実施の形態によるECU100は、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも大きく、かつ満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さいセル(以下「小容量セル」ともいう)に対しては、車両1の制御モードが外部充電モード中(外部充電前あるいは外部充電中)であるのか、それともEV走行モード(外部充電後あるいはEV走行中)であるのかに応じて、均等化放電の可否を決定する。具体的には、外部充電モード中においては、各セルのSOCiは外部充電によって増加し下限値SOCminには達しないと考えられるため、ECU100は、小容量セルに対する均等化放電を実行する。一方、EV走行モード中においては、EV走行によって各セルのSOCiが減少し下限値SOCminに達する可能性があるため、ECU100は、小容量セルに対する均等化放電を実行しない。
なお、図9に示すような小容量セルに対してEV走行モード中に均等化放電を実行しないようにする処理は、後述する図12のステップS76〜S80の処理によって実現される。
図10は、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも大きい場合で、かつ判定セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも大きい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。図10において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線L5,L6がその他の判定セルの特性を示す。
判定セルが図10の線L5,L6に示す特性を有する場合、SOC偏差ΔSOCi(At)は不感帯幅Δftよりも大きい。さらに、判定セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも大きいため、放電量Aの単位増加量あたりの基準セルのSOC低下量(線Lpの傾き)の方が、放電量Aの単位増加量あたりの判定セルのSOC低下量(線L5,L6の傾き)よりも大きい。この影響により、図10に示すように、判定セルのSOCよりも早期に基準セルBpのSOCが下限値SOCminに達する。
この場合、均等化放電によって判定セルのSOCiを低下させた場合(一点鎖線で示す線L6#参照)であっても、基準セルBpのSOCがより早期に下限値SOCminに達することになる。その結果、均等化放電を行なってもEV走行エネルギの減少は生じ難い。
この点に鑑み、本実施の形態によるECU100は、SOC偏差ΔSOCi(At)が大きく、かつ満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも大きいセル(以下「大容量セル」ともいう)に対しては、EV走行モード中であるのか否かに関わらず、均等化放電を実行する。
なお、図10に示すような大容量セルに対してEV走行モード中であるのか否かに関わらず均等化放電を実行するようにする処理は、後述する図12のステップS76、S80の処理によって実現される。
図11は、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも小さい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。図11において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、その他の線が判定セルの特性を示す。
判定セルが図11に示す特性である場合、SOC偏差ΔSOCi(At)が小さい。この場合、判定セルのSOCは既に基準セルのSOCに近い値である。そのため、本実施の形態によるECU100は、SOC偏差ΔSOCi(At)が不感帯幅Δftよりも小さいセル(以下「小偏差セル」ともいう)に対しては、均等化放電を実行しないようにしている。
なお、図11に示すような小偏差セルに対して均等化放電しないようにする処理は、上述の図6に示した放電時間算出処理のステップS42、S50によって、小偏差セルの均等化放電時間tkiを「0」に設定することによって、実現される。
図12は、ECU100が均等化放電指令処理を行なう際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ECU100は、各セルのOCV測定中(図3のステップS10の処理中)であるか否かを判定する(ステップS70)。
各セルのOCV測定中である場合(ステップS70においてYES)、ECU100は、全セルの均等化放電を停止する(ステップS90)。これは各セルのOCVを測定するときは、組電池10に電流を流さないようにするためである。
各セルのOCV測定中でない場合(ステップS70においてNO)、ECU100は、対象セルの番号iを「1」に設定する(ステップS72)。
次いで、ECU100は、対象セルの累積均等化放電時間が、図6のステップS46あるいはステップS50で設定された均等化放電時間tki未満であるか否かを判定する(ステップS74)。
累積均等化放電時間が均等化放電時間tki未満である場合(ステップS74においてYES)、ECU100は、対象セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さいか否かを判定する(ステップS76)。
対象セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも大きい場合(ステップS76においてNO)、ECU100は、車両1の制御モードに関わらず、均等化放電を実行する(ステップS82)。すなわち、ECU100は、対象セルに対応するスイッチSWiに対して均等化時間tkiだけ閉じる指令を出力する。
対象セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さい場合(ステップS76においてYES)、ECU100は、EV走行モード中であるか否かを判定する(ステップS78)。
対象セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さい場合(ステップS76においてYES)で、かつEV走行モード中である場合(ステップS78においてYES)、ECU100は、対象セルに対して、均等化放電を実行しない(ステップS80)。すなわち、ECU100は、対象セルに対応するスイッチSWiに対して均等化時間tkiだけ閉じる指令を出力しない。
一方、対象セルの満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さい場合(ステップS76においてYES)であっても、EV走行モード中でなく外部充電モード中ある場合(ステップS78においてNO)には、ECU100は、対象セルに対して、均等化放電を実行する(ステップS82)。すなわち、ECU100は、対象セルに対応するスイッチSWiに対して均等化時間tkiだけ閉じる指令を出力する。
なお、小偏差セル(図11参照)に対しては、上述の図6に示した放電時間算出処理のステップS42、S50によって、均等化放電時間tkiが「0」に設定されている。したがって、小偏差セルに対してステップS82の処理を実行したとしても、小偏差セルには実質的に均等化放電は実行されないことになる。
ステップS80またはステップS82の処理後、ECU100は、対象セルの番号iを1つインクリメントする(ステップS84)。
次いで、ECU100は、対象セルの番号iがnを超えたか否かを判定する(ステップS86)。対象セルの番号iがnを超えていない場合(ステップS86においてNO)、ECU100は、処理をステップS74に戻し、次の対象セルに対してステップS74〜S82の処理を行なう。
対象セルの番号iがnを超えた場合(ステップS86においてYES)、ECU100は、処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によるECU100は、複数のセルのうちから基準セルBp(放電時にSOCが均等化SOCtに最も早期に低下するセル)を抽出し、各判定セルの満充電容量Csiと基準セルの満充電容量Cspとの大小関係(放電時の各判定セルのSOC低下速度と基準セルのSOC低下速度との大小関係)、および車両1の制御モード(EV走行モードであるか否か)を判定基準として、各判定セルを放電するか否かを決定する。
ECU100は、満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも小さい小容量セル(図9参照)が判定セルである場合には、車両1の制御モードに応じて、均等化放電の可否を決定する。具体的には、外部充電モード中においては、各セルのSOCは低下しないと考えられるため、ECU100は、小容量セルであっても均等化放電を実行する。これにより、組電池10から放電可能なエネルギ量が減少することを抑制しつつ、組電池10に充電可能なエネルギ量を増加させることができる。一方、EV走行モード中においては、放電によって判定セル(小容量セル)のSOCが基準セルのSOCよりも早期に下限値SOCminに達する可能性があるため、ECU100は、均等化放電を実行しない。これにより、組電池10から放電可能なエネルギ量が減少することを抑制することができる。
また、満充電容量Csiが基準セルの満充電容量Cspよりも大きい大容量セル(図10参照)が判定セルである場合には、判定セル(大容量セル)のSOCが基準セルのSOCよりも早期に下限値SOCminに達する可能性は低いため、ECU100は、EV走行モード中であるのか否かに関わらず、均等化放電を実行する。
その結果、EV走行エネルギ(組電池10の充放電可能なエネルギ量)が減少することを適切に防止することができる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、小容量セル(図9参照)に対して、EV走行モード中には均等化放電を実行しないようにした。
しかしながら、上述の図9からも分るように、小容量セルのうち、基準セルBpの特性線Lpと交差する特性線L2を有するセルは基準セルBpよりも早期に下限値SOCminに達するが、基準セルBpの特性線Lpと交差しない特性線L3を有するセルは基準セルBpよりも遅く下限値SOCminに達する。そのため、小容量セルであっても、基準セルBpの特性線Lpと交差しない特性線L3を有するセルに対しては、EV走行モード中に均等化放電を実行しても、EV走行エネルギは減少しない。
この点に鑑み、本実施の形態2によるECU100は、各判定セルと基準セルBpとの満充電容量の大小関係に応じて均等化放電を実行するか否かを決定することに代えて、基準セルBpとは別に「基準セルBm」を抽出し、2つの基準セルBp,Bmで均等化放電を実行するか否かを決定する。
図13は、基準セルBmの設定手法を説明するための図である。図13において、図5において、横軸は放電量Aを示し、縦軸はSOCを示す。図13において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線Lmが基準セルBmの特性を示す。
基準セルBmは、図13に示すように、組電池10を放電する場合に、SOCが下限値SOCminに最も早期に低下するセルに設定される。なお、基準セルBpは、上述の実施の形態1で述べたように、均等化SOCtにおける放電量Aが最も小さいセル(言い換えれば、組電池10を放電する場合に、SOCが均等化SOCtに最も早期に低下するセル)に設定される。
図14は、本実施の形態2によるECU100が、小容量セルに対して行なう均等化放電の内容を説明するための図である。図14において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線Lmが基準セルBmの特性を示し、線L13が判定セル(小容量セル)の特性を示す。
上述の実施の形態1においては、特性線L13を有する小容量セルに対して、EV走行モード中には一律に均等化放電を実行しないようにしていた。
これに対し、本実施の形態2においては、特性線L13を有する小容量セルに対して、EV走行モード中であるか否かに関わらず、基準セルBmを目標として均等化放電を実行する(一点鎖線で示す線L13#参照)。これにより、各部充電完了時の放電量A2を減少させて小容量セルに充電可能なエネルギ量を増加させることができるため、EV走行可能距離をより拡大することができる。
以下、本実施の形態2によるECU100が行なう均等化制御(セル状態検出処理、放電時間算出処理、均等化放電指令処理)の処理手順の一例について説明する。
<<均等化放電指令処理>>
図15は、本実施の形態2によるECU100がセル状態検出処理を行なう場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図3に示したフローチャートに対して、ステップS26を削除し、ステップS110、S112を追加したものである。その他のステップ(前述の図3に示したステップと同じ番号を付しているステップ)については、既に説明したため詳細な説明はここでは繰り返さない。
ECU100は、各セルB1〜Bnのうちから基準セルBmを抽出するとともに、基準セルBmのSOCが下限値SOCminである時の組電池10の放電量Aを「上限放電量Amax」として算出する(ステップS110)。
図16は、組電池10の放電量Aと各セルのSOCi(i=1〜n)との対応関係の一例を示す図である。図4に示す例においては、i=1のセルが基準セルBmに設定され、i=2のセルが基準セルBpに設定され、その他のi=3〜nのセルが判定セルに設定される。
<<放電時間算出処理>>
図17は、本実施の形態2によるECU100が放電時間算出処理を行なう場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図6に示したフローチャートに対して、ステップS120〜S126を追加したものである。その他のステップ(前述の図6に示したステップと同じ番号を付しているステップ)については、既に説明したため詳細な説明はここでは繰り返さない。
ECU100は、放電量Aが上限放電量Amaxとなる時の番号iのセルのOCVi(Amax)と下限値OCVminとの差(=OCVi(Amax)−OCVmin)が、予め定められた不感帯幅ΔVfよりも大きいか否かを判定する(ステップS120)。
OCVi(Amax)とOCVminとの差が不感帯幅ΔVfよりも大きい場合(ステップS120においてYES)、ECU100は、第2基準偏差量ΔSOCminを下記の式(5A)を用いて算出する(ステップS122)。
ΔSOCmin=SOCi(Amax)−SOCmin−Δfmin …(5A)
式(5A)において、「Δfmin」は、不感帯幅ΔVfに対応するSOCの不感帯幅であり、下限値SOCminに応じて決まる値である(上述の図7参照)。
次いで、ECU100は、番号iのセルに対する第2均等化放電時間tk2iを下記の式(6A)を用いて算出する(ステップS124)
tk2i=ΔSOCmin・{(Kp・Csi)/(100・iks)}…(6A)
OCVi(Amax)とOCVminとの差が不感帯幅ΔVfよりも小さい場合(ステップS120においてNO)、ECU100は、番号iのセルに対する第2均等化放電時間tk2iを「0」に設定する(ステップS126)。
なお、番号iのセルが基準セルBmである場合には、OCVi(Amax)がOCVminでありOCVi(Amax)とOCVminとの差は「0」となり不感帯幅ΔVfよりも小さくなるため、基準セルBmの第2均等化放電時間tk2pは「0」に設定される。また、OCVi(Amax)とOCVminとの差が不感帯幅ΔVfよりも小さいセルの第2均等化放電時間tk2iも「0」に設定される。第2均等化放電時間tk2iが0に設定されたセルに対しては、均等化放電が行なわれないことになる。
図18は、第2均等化放電時間tk2iの設定手法を説明するための図である。各セルに対する第2均等化放電時間tk2iは、第2基準偏差量ΔSOCminに比例した値に設定される。なお、上述したように、基準セルBm(図8の例ではi=1のセル)、および基準セルBp(図8の例ではi=2のセル)に対しては、第2均等化放電時間tk2iは「0」に設定される。これにより、2つの基準セルBp,Bmに対しては、均等化放電は行われないことになる。
<<均等化放電指令処理>>
本実施の形態2においては、上述したように、2つの基準セルBp,Bmを用いて均等化放電を実行するか否かを決定する。
図19は、SOCi(At)とSOCtとの差(=ΔSOCi(At))、およびSOCi(Amax)とSOCminとの差(=ΔSOCi(Amax))がともに不感帯幅Δftよりも大きい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。図19において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線Lmが基準セルBmの特性を示し、線L21〜L23がその他の判定セルの特性を示す。
このケースでは、ECU100は、各判定セルに対して、2つの基準セルBp,Bmの特性で決まる仮想基準セルの特性線Lpm(破線)を下回らない範囲で放電を実行する。
図20は、SOCi(At)とSOCtとの差(=ΔSOCi(At))が不感帯幅Δftよりも大きいが、SOCi(Amax)とSOCminとの差(=ΔSOCi(Amax))が不感帯幅Δftよりも小さい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。図20において、線Lpが基準セルBpの特性を示し、線Lmが基準セルBmの特性を示し、線L24が判定セルの特性を示す。
このケースでは、判定セルを放電すると、判定セルのSOCが基準セルBmよりも早期に下限値SOCminに達する可能性があり、EV走行エネルギが減少することが懸念される。そのため、ECU100は、このような判定セルに対しては、実施の形態1と同様、EV走行モード中には放電を実行せず、外部充電モードでは放電を実行する。
図21は、SOCi(At)とSOCtとの差(=ΔSOCi(At))が不感帯幅Δftよりも小さい場合における、組電池10の放電量Aと各セルのSOCiとの対応関係の一例を示す図である。このような判定セルに対しては、ECU100は、判定セルのSOCが既に基準セルBpのSOCにほぼ収束しているとして、均等化放電を実行しない。
図22は、本実施の形態2によるECU100が均等化放電指令処理を行なう際の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図12のステップS76を、ステップS132に変更したものである。その他のステップ(前述の図12に示したステップと同じ番号を付しているステップ)については、既に説明したため詳細な説明はここでは繰り返さない。
累積均等化放電時間が均等化放電時間tki未満である場合(ステップS74においてYES)、ECU100は、累積均等化放電時間が第2均等化放電時間tk2i未満であるか否かを判定する(ステップS132)。
累積均等化放電時間が第2均等化放電時間tk2i未満である場合(ステップS132においてYES)、ECU100は、EV走行モード中であるか否かに応じて、均等化放電を実行するか否かを決定する(ステップS78,S80,S82)。
以上のように、本実施の形態2によるECU100は、各判定セルと基準セルBpとの満充電容量の大小関係に応じて均等化放電を実行するか否かを決定することに代えて、基準セルBpとは別に「基準セルBm」を抽出し、2つの基準セルBp,Bmで均等化放電を実行するか否かを決定する。これにより、満充電容量の小さいセルであっても、2つの基準セルBp,Bmの特性で決まる仮想基準セルの特性線Lpm(破線)を下回らない範囲で、放電を実行することができる。そのため、組電池10に充電可能なエネルギ量(EV走行エネルギ)を適切に増加させることができる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1、2においては、外部充電前後のSOC(外部充電開始時のSOCi(A1)、外部充電完了時のSOCi(A2))から、各セルの満充電容量Csi、基準セルBpの満充電容量Cspを算出していた(図3のステップS22,S26、図15のステップS22)。
しかしながら、外部充電中に均等化放電が行なわれると、満充電容量Csi,Cspの算出精度が低下することが懸念される。
図23は、外部充電中に均等化放電が行なわれた場合に満充電容量Csiの算出精度が低下する原理を説明するための図である。外部充電によって放電量Aが外部充電開始時の放電量A1から外部充電完了時の放電量A2に低下する際、均等化放電しないときSOCはSOCi(A1)からSOCi(A2)に変化するために、正しい特性線L30が得られるため、満充電容量Csiを正しく算出することができる。
しかしながら、外部充電中に均等化放電を行なって放電量ΔAkを放電すると、均等化放電後の特性線L31は、正しい特性線L30よりも放電量ΔAkだけ左側(放電量Aが低下する側)に移動することになる。これにより、外部充電完了時のSOCi’(A2)は正しいSOCi(A2)からずれてしまい、見かけ上の特性線L30’の傾きが正しい特性線L30の傾きよりも緩やかになってしまう。その結果、満充電容量Csiが実際の値よりも大きい値となってしまう。
この点に鑑み、本実施の形態3によるECU100は、外部充電中に均等化放電が行なわれた場合、均等化放電による放電量ΔAkを用いて、各セルの満充電容量Csiおよび基準セルBpの満充電容量Cspを算出する。
図24は、本実施の形態3によるECU100が行なう各セルの満充電容量Csiを算出する際に実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
ECU100は、均等化放電中であるか否かを判定する(ステップS140)。均等化放電中でない場合(ステップS140においてNO)、ECU100は、図2、図15のステップS22と同様に、上述の式(1)を用いて各セルの満充電容量Csiを算出する(ステップS142)。
一方、均等化放電中である場合(ステップS140においてYES)、ECU100は、外部充電中の均等化累積時間と均等化電流iksから、均等化放電による放電量ΔAkを算出する(ステップS146)。次いで、ECU100は、上述の式(1A)を用いて各セルの満充電容量Csiを算出する(ステップS146)。
Csi=100/{SOCi(A2)−SOCi(A1)}・(A1−A2−ΔAk) …(2)
なお、基準セルBpの満充電容量Cspの算出も同様の手法で算出することができる。
以上のように、本実施の形態3によるECU100は、外部充電中に均等化放電が行なわれた場合、均等化放電による放電量ΔAkを用いて、各セルの満充電容量Csiおよび基準セルBpの満充電容量Cspを算出する。これにより、満充電容量Csi,Cspの算出精度が低下することを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 組電池、11 電流センサ、20 負荷、30 均等化回路、50 インレット、60 充電器、100 ECU、200 コネクタ、210 外部電源。

Claims (2)

  1. 直列に接続された複数のセルを含み、車両を走行させるための電力を蓄える組電池の制御システムであって、
    前記複数のセルを個別に放電可能に構成された放電回路と、
    前記放電回路を用いて前記複数のセルを個別に放電することによって前記複数のセルのSOC(State Of Charge)の不均等を解消する均等化制御を実行するように構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記均等化制御を実行する際、前記複数のセルのうちから基準セルを抽出し、各セルの満充電容量が前記基準セルの満充電容量よりも小さいか否か、および前記車両の制御モードが前記組電池の電力を消費するモードであるか否かを基準として、前記各セルを放電するか否かを決定し、前記各セルの満充電容量が前記基準セルの満充電容量よりも小さく、かつ前記車両の制御モードが前記組電池の電力を消費するモードである場合には、前記各セルの放電を実行せず、前記各セルの満充電容量が前記基準セルの満充電容量以上である場合、または前記車両の制御モードが前記組電池の電力を消費するモードでない場合には、前記各セルの放電を実行する、組電池の制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記均等化制御の実行中に前記各セルの満充電容量を算出する場合、前記均等化制御による放電量を用いて、前記各セルの満充電容量を算出する、請求項1に記載の組電池の制御システム。
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