JP6885053B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関するものである。
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を利用し、高耐圧及び高出力の半導体デバイスへの適用が検討されている。例えば、窒化物半導体であるGaNのバンドギャップは3.4eVであり、Siのバンドギャップ(1.1eV)及びGaAsのバンドギャップ(1.4eV)よりも大きく、高い破壊電界強度を有する。そのため、GaN等の窒化物半導体は、高電圧動作かつ高出力を得る電源用の半導体デバイスの材料として極めて有望である。
窒化物半導体を用いた半導体デバイスとしては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。例えば、GaN系のHEMT(GaN−HEMT)では、GaNを電子走行層として、AlGaNを電子供給層として用いたAlGaN/GaNからなるHEMTが注目されている。AlGaN/GaNからなるHEMTでは、GaNとAlGaNとの格子定数差に起因した歪みがAlGaNに生じる。これにより発生したピエゾ分極及びAlGaNの自発分極差により、高濃度の2DEG(Two-Dimensional Electron Gas:2次元電子ガス)が得られる。そのため、高効率のスイッチ素子、電気自動車用等の高耐圧電力デバイスとして期待されている。
また、半導体装置において、オン電流を増やすため、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を櫛歯状に形成したマルチフィンガー型の構造の半導体装置が開示されている。
特開2002−359256号公報 特開2010−232503号公報
ところで、上記のGaN−HEMTを電力用に用いた場合、高電圧が印加されるとともに、大電流が流れるため、GaN−HEMTの温度が高くなり、GaN−HEMTが形成されている領域において温度が高い領域と低い領域とが生じる場合がある。このようなGaN−HEMTの温度が高い領域では、電流が流れにくくなり、また、温度が高いため破壊等される場合があり、半導体装置としての信頼性の低下を招く。
このため、電力用の半導体装置において、信頼性の高い半導体装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、半導体装置は、基板の上に、半導体により形成された電子走行層と、前記電子走行層の上に、半導体により形成された電子供給層と、前記電子供給層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記ゲート電極は、前記ゲート電極のゲート幅方向における第1端部及び第2端部と、前記第1端部と前記第2端部の間に位置し、前記第1端部のゲート長及び前記第2端部のゲート長よりもゲート長が長い第1領域とを有し、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側の縁が平面視で前記ドレイン電極に対して凸状に湾曲し、前記ドレイン電極の前記ゲート電極側の縁が平面視で前記ゲート電極に対して凹状に湾曲しているか、または前記ゲート電極の前記ソース電極側の縁が平面視で前記ソース電極に対して凸状に湾曲し、前記ソース電極の前記ゲート電極側の縁が平面視で前記ゲート電極に対して凹状に湾曲していることを特徴とする。
開示の半導体装置によれば、電力用の半導体装置の信頼性を向上させることができる。
半導体装置の平面図 半導体装置の要部断面図 半導体装置の熱分布の説明図 第1の実施の形態における半導体装置の平面図 第1の実施の形態における半導体装置の要部断面図 第1の実施の形態における半導体装置のゲートフィンガー部の説明図 ゲートフィンガー部におけるゲート長Lgとドレイン電流Idとの相関図 図1に示される半導体装置のゲート長Lg及び温度の説明図 第1の実施の形態における半導体装置のゲート長Lg及び温度の説明図 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(4) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(5) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(6) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(7) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図(8) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例1の説明図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例1の説明図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例2の説明図 第1の実施の形態における半導体装置の変形例3の説明図 第2の実施の形態における半導体装置の要部平面図 第2の実施の形態における半導体装置の説明図 第3の実施の形態におけるディスクリートパッケージされた半導体デバイスの説明図 第3の実施の形態における電源装置の回路図 第3の実施の形態における高周波増幅器の構造図 第4の実施の形態におけるマイクロ波加熱装置の構造図 第5の実施の形態における排気浄化装置の構造図 第5の実施の形態における自動車の説明図 第5の実施の形態における情報システムの説明図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。また、発明を説明するための便宜上、図面の一部は実際よりも誇張されて表されている場合がある。
〔第1の実施の形態〕
最初に、窒化物半導体を用いた半導体装置であるGaN−HEMTにおいて、動作させた際に温度分布が生じ、半導体装置としての信頼性が低下することについて、図1及び図2に基づき説明する。図1は、この半導体装置を平面視した平面図であり、図2は、図1における一点鎖線1A−1Bにおいて切断した断面図である。また、本願において、「平面視」とは、半導体装置において、後述するゲート電極、ソース電極及びドレイン電極が形成されている面に対し、法線方向より見た視野を示すものとする。
この半導体装置は、図2に示されるように、基板910の上に、窒化物半導体により形成されたバッファ層911、電子走行層921、電子供給層922が積層して形成されている。基板910は、SiC等の半導体基板により形成されており、バッファ層911は、AlN、AlGaN、GaN等により形成されている。電子走行層921は、GaN等により形成されており、電子供給層922は、AlGaN等により形成されている。これにより、電子走行層921において、電子走行層921と電子供給層922との界面近傍には、2DEG921aが生成される。
電子供給層922の上には、ゲート電極931、ソース電極932及びドレイン電極933が形成されている。この半導体装置は、図1に示されるように、ゲート電極931、ソース電極932、ドレイン電極933は、櫛歯状の電極構造になっており、ソース電極932の櫛歯の間に、ドレイン電極933の櫛歯が入り込んでいる。また、ソース電極932の櫛歯とドレイン電極933の櫛歯との間には、ゲート電極931の櫛歯が形成されている。
ところで、このような構造の半導体装置を動作させた場合には、図3に示されるように、半導体装置の中央部分950aの温度が、周辺部分950b、950cよりも高くなるような温度分布が生じる。具体的には、中央部分950aの温度は、200℃近い高い温度となり、周辺部分950b、950cに向かって温度が低くなる。これは、半導体装置を動作させると中央部分950aも周辺部分950b、950cも同様に発熱するが、周辺部分950b、950cよりも中央部分950aが放熱されにくいからである。即ち、周辺部分950b、950cが発熱すると、周辺部分950b、950cの周囲の半導体装置の外に向かって放熱されるが、中央部分950aでは、中央部分950aの周囲となる周辺部分950b、950cも発熱しているため放熱されにくい。このため、中央部分950aに熱が溜まり、中央部分950aの温度が高く、周辺部分950b、950cの温度が低くなるような温度分布が生じる。
このように、半導体装置において温度分布が生じていると、温度の高い中央部分950aにおいて流れるドレイン電流は、温度の低い周辺部分950b、950cにおいて流れるドレイン電流よりも低くなる。また、半導体装置の温度の高い領域では、電極部分の抵抗が高くなる等の劣化が生じ、半導体装置としての寿命が短くなり、信頼性の低下を招く。このため、半導体装置を動作させた際には、できるだけ温度分布が均一となるものの方が、寿命が長く、信頼性が高い。
(半導体装置)
次に、第1の実施の形態における半導体装置について図4から図6に基づき説明する。図4は、本実施の形態における半導体装置を平面視した平面図であり、図5は、図4における一点鎖線4A−4Bにおいて切断した断面図である。図6は、本実施の形態における半導体装置のゲート電極のゲートフィンガー部の説明図である。
本実施の形態における半導体装置は、窒化物半導体を用いたGaN−HEMTであり、図5に示されるように、基板10の上に、窒化物半導体により形成された不図示の核形成層、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22が積層されている。基板10は、SiC等の半導体基板により形成されており、バッファ層11は、AlN、AlGaN、GaN等により形成されている。電子走行層21は、GaN等により形成されており、電子供給層22は、AlGaN等により形成されている。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。また、図示はしないが、電子走行層21と電子供給層22との間には、i−AlGaN等によりスペーサ層を形成してもよく、電子供給層22の上には、n−GaN等によりキャップ層を形成してもよい。また、電子供給層22は、InAlN等により形成してもよい。尚、本願においては、電子走行層21を第1の半導体層と、電子供給層22を第2の半導体層と記載する場合がある。
電子供給層22の上には、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている。具体的には、図4に示されるように、ゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33は、櫛歯状の電極構造になっており、ソース電極32の櫛歯の間に、ドレイン電極33の櫛歯が入り込んでいる。また、ソース電極32の櫛歯とドレイン電極33の櫛歯との間に、ゲート電極31の櫛歯が形成されている。本願においては、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33における櫛歯の部分をフィンガー部、または、櫛歯部と記載し、この櫛歯状の構造をフィンガー構造と記載する場合がある。従って、ゲート電極31の櫛歯の部分がゲート電極31のゲートフィンガー部31aとなり、ソース電極32の櫛歯の部分がソース電極32のソースフィンガー部32aとなり、ドレイン電極33の櫛歯の部分がドレイン電極33のドレインフィンガー部33aとなる。よって、図5の断面図は、各々の電極のフィンガー部における断面図、即ち、ゲート電極31のゲートフィンガー部31a、ソース電極32のソースフィンガー部32a、ドレイン電極33のドレインフィンガー部33aにおける断面図である。
尚、ゲート電極31は、複数のゲートフィンガー部31aとゲート配線部31bにより形成されており、ゲートフィンガー部31aの長手方向の一方の端がゲート配線部31bに接続されており、他方の端が先端部となる。また、ソース電極32は、複数のソースフィンガー部32aとソース配線部32bにより形成されており、ソースフィンガー部32aの長手方向の一方の端がソース配線部32bに接続されており、他方の端が先端部となる。また、ドレイン電極33は、ドレインフィンガー部33aとドレイン配線部33bにより形成されており、ドレインフィンガー部33aの長手方向の一方の端がドレイン配線部33bに接続されており、他方の端が先端部となる。
本実施の形態は、図6に示すように、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aにおけるゲート長Lgが、ゲートフィンガー部31aの長手方向の中央部分310aの方が、周辺部分310b、310cよりも広く形成されている。尚、本願においては、ゲートフィンガー部31aにおけるゲート長Lgとは、ゲートフィンガー部31aの短手方向における幅である。従って、本実施の形態における半導体装置においては、ゲートフィンガー部31aの短手方向における幅が、ゲートフィンガー部31aの長手方向の中央部分310aの方が、周辺部分310b、310cよりも広く形成されている。
図7に示すように、半導体装置においては、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aにおけるゲート長Lgが広くなるとドレイン電流Idは低下し、ゲート長Lgが狭くなるとドレイン電流Idは増加する。従って、本実施の形態では、中央部分310aにおけるゲート電極31のゲートフィンガー部31aのゲート長Lg1aを、周辺部分310b、310cにおけるゲート電極31のゲートフィンガー部31aのゲート長Lg1b、Lg1cよりも広くしている。これにより、周辺部分310b、310cよりも放熱されにくい中央部分310aに流れるドレイン電流Idを減らし、発熱を減らすことにより、中央部分310aにおける温度の上昇を抑制することができる。
具体的には、図1に示す構造の半導体装置では、図8(a)に示すように、ゲート電極931のフィンガー部におけるゲート長Lgは一定である。このため、中央部分931aにおいて流れるドレイン電流Idも、周辺部分950b、950cにおいて流れるドレイン電流Idも略同じであり、図8(b)に示すように、放熱されにくい中央部分950aの温度が、周辺部分950b、950cよりも高くなる。これに対し、本実施の形態における半導体装置では、図9(a)に示すように、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aにおけるゲート長Lgは、中央部分310aが周辺部分310b、310cよりも広く形成されている。これにより、周辺部分310b、310cよりも中央部分310aを流れるドレイン電流Idを減らすことができ、流れるドレイン電流Idが減ると発熱も減るため、放熱されにくい中央部分310aにおける温度上昇を抑制することができる。これにより、図9(b)に示すように、ゲートフィンガー部31aの中央部分310aの温度と周辺部分310b、310cの温度とを略均一にすることができ、半導体装置の信頼性を高めることができる。尚、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aにおけるゲート長Lgは、例えば、0.1μm以上であれば、ゲートしきい値電圧等には殆ど影響がない。
本実施の形態における半導体装置においては、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aの中央部分310aにおけるゲート長Lg1aは0.6μm、周辺部分310b、310cにおけるゲート長Lg1bは0.5μmとなるように形成されている。これは、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aの中央部分におけるゲート長と、周辺部分におけるゲート長が略同じである場合、発熱した際の温度差は20%程度であることによる。ドレイン電流Idと発熱量は比例し、ドレイン電流Idは、ゲート電極のフィンガー部におけるゲート長Lgに反比例する。このように、高温となるゲート電極31のゲートフィンガー部31aの中央部分310aにおけるゲート長Lg1aを周辺部分310b、310cにおけるゲート長Lg1b、Lg1cの20%程度広くすることにより、温度分布を略均一にすることができる。
本実施の形態においては、図6に示すように、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aのゲート長Lgは、中央部分310aから周辺部分310b、310cに向かって徐々に狭くなっている。即ち、ゲートフィンガー部31aの平面視した形状は、中央部分310aがソースフィンガー部32a及びドレインフィンガー部33a側に向かって凸となり、周辺部分310b、310cに近づくにつれて徐々にゲート長Lgが狭くなる曲線形状になっている。
尚、本実施の形態における半導体装置は、図4に示されるように、ゲートフィンガー部31aの長手方向の長さLfは約400μm、ソースフィンガー部32aの幅Wsfは約80μm、ドレインフィンガー部33aの幅Wdfは約30μmである。また、ゲートフィンガー部31aとソースフィンガー部32aの間隔Dgsは約2μm、ゲートフィンガー部31aとドレインフィンガー部33aの間隔Dgdは約5μmである。また、半導体装置において、温度分布は完全に均一でなくとも略均一であれば所望の効果を得ることができる。発明者の知見によれば、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aの中央部分310aにおけるゲート長Lg1aは、周辺部分310b、310cにおけるゲート長Lg1b及びLg1cの10%以上、30%以下広いことが好ましい。この範囲であれば、半導体装置における温度分布を略均一にすることができるからである。
また、ドレイン電流Idを変える方法としては、ゲート電極が形成される領域のゲートリセスの深さを変える方法も考えられる。しかしながら、この方法では、ゲート電極のフィンガー部の伸びる方向においてゲートリセスの深さを変えるため、複数回のエッチングを行う必要があり、製造工程が増え、また、ゲートリセスの深さを高い精度で形成する必要があり、製造が困難である。本実施の形態における半導体装置は、ゲート電極のゲートフィンガー部を所望の形状で形成すればよいため、容易に、低コストで製造することができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図10から図17に基づき説明する。尚、基板10の上に形成される窒化物半導体は、MOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)によるエピタキシャル成長により形成されている。窒化物半導体をMOVPEにより成長する際には、Alの原料ガスにはTMA(トリメチルアルミニウム)が用いられ、Gaの原料ガスにはTMG(トリメチルガリウム)が用いられ、Nの原料ガスにはNH(アンモニア)が用いられる。
最初に、図10及び図11に示すように、基板10の上に、MOVPEにより、不図示の核形成層、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22を順次積層して形成し、更に、素子分離領域25を形成する。尚、図10及び図11は、この工程における断面図であり、図10は、図4における一点鎖線4A−4Bに対応する部分の断面図であり、図11は、図4における一点鎖線4C−4Dに対応する部分の断面図である。
基板10には、SiC基板が用いられており、不図示の核形成層は、膜厚が1nmから300nm、例えば、約160nmのAlN膜により形成されている。バッファ層11は、膜厚が1nmから1000nm、例えば、約600nmのAlGaN膜により形成されている。電子走行層21は、膜厚が約3.0μmのi−GaN膜により形成されている。電子供給層22は、膜厚が約30nmのn−AlGaNにより形成されており、n型となる不純物元素としてSiが、不純物濃度が5×1018cm−3となるようにドープされている。これにより、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍における電子走行層21には、2DEG21aが生成される。尚、図示はしないが、電子走行層21と電子供給層22との間には、膜厚が約5nmのi−AlGaNによりスペーサ層を形成してもよく、電子供給層22の上には、膜厚が約10nmのn−GaNによりキャップ層を形成してもよい。キャップ層にはn型となる不純物元素としてSiが、不純物濃度が約5×1018cm−3となるようにドープされている。
この後、電子供給層22の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、素子分離領域25が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成した後、Arのイオン注入を行う。このように、電子供給層22及び電子走行層21の一部の深さまでアルゴン(Ar)等のイオンをイオン注入し、半絶縁化させて不活性領域を形成することにより、素子分離領域25を形成する。この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去される。
次に、図12及び図13に示すように、電子供給層22等の上に、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。尚、図12及び図13は、この工程における断面図であり、図12は、図4における一点鎖線4A−4Bに対応する部分の断面図であり、図13は、図4における一点鎖線4C−4Dに対応する部分の断面図である。
具体的には、電子供給層22の表面に塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ソース電極32、ドレイン電極33が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、真空蒸着によりTi/Alからなる金属積層膜を成膜し、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンの上に成膜された金属積層膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。これにより、残存する金属積層膜によりソース電極32及びドレイン電極33が形成される。この際成膜されるTi/Alからなる金属積層膜は、Ti膜が約100nm、Al膜が約300nmを積層形成したものである。この後、約600℃の温度でRTA(Rapid thermal anneal)を行なうことにより、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせる。
この後、電子供給層22等の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、真空蒸着によりNi/Auからなる金属積層膜を成膜した後、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンの上に成膜された金属積層膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。これにより、残存する金属積層膜によりゲート電極31が形成される。この際成膜されるNi/Auからなる金属積層膜は、Ni膜が約50nm、Au膜が約300nmを積層形成したものである。
次に、図14及び図15に示すように、電子供給層22、ゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33の上に、絶縁層40を形成する。具体的には、電子供給層22、ゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33の上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)により、厚さ約100nmのSiN(窒化シリコン)を成膜することにより絶縁層40を形成する。絶縁層40としては、SiN以外にはSiO(酸化シリコン)を用いてもよい。尚、図14及び図15は、この工程における断面図であり、図14は、図4における一点鎖線4A−4Bに対応する部分の断面図であり、図15は、図4における一点鎖線4C−4Dに対応する部分の断面図である。
次に、図16及び図17に示すように、ゲート電極31の一部、ソース電極32及びドレイン電極33の上に、ゲート配線層31c、ソース配線層32c、ドレイン配線層33cを形成する。尚、図16及び図17は、この工程における断面図であり、図16は、図4における一点鎖線4A−4Bに対応する部分の断面図であり、図17は、図4における一点鎖線4C−4Dに対応する部分の断面図である。
具体的には、絶縁層40の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ゲート配線層31c、ソース配線層32c、ドレイン配線層33cが形成される領域に、開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、エッチングガスとしてCFを用いたRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングを行う。これにより、レジストパターンの形成されていない領域における絶縁層40をゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33の表面が露出するまで除去する。この後、不図示のレジストパターンを有機溶剤等により除去し、絶縁層40の開口部が形成されているゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33の上に、Auメッキにより、ゲート配線層31c、ソース配線層32c、ドレイン配線層33cを形成する。
本実施の形態においては、一例として窒化物半導体を用いた半導体装置の場合について説明したが、GaAs等の化合物半導体を用いた半導体装置や、Siを用いた半導体装置についても適用可能である。尚、窒化物半導体を用いた半導体装置の場合、高電圧で大電流が流れるため高温になりやすいため、本実施の形態を適用した場合に、特に顕著な効果を得ることができるものと考えられる。
尚、上記においては、ゲート電極31の中央部分310aが最も高温になる場合について説明した。しかしながら、図18(a)に示すように、ゲート電極931のゲートフィンガー部の中央部分950aよりも、ゲート電極931のゲートフィンガー部の先端部となる周辺部分950c側に近い部分が最も高温となる場合がある。この場合には、図18(b)及び図19に示されるように、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aの先端部となる周辺部分310c側に近い部分310dのゲート長Lgが最も広くなり、周辺部分310b、310bに向かって徐々に狭くなるように形成する。これにより、図18(c)に示すように、ゲート電極31のゲートフィンガー部31aにおける温度分布を均一にすることができる。
また、本実施の形態における半導体装置は、図20に示されるように、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aとドレイン電極33のドレインフィンガー部33aとの間隔Dgdが一定となるように形成したものであってもよい。尚、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aの中央部分310aは、ソース電極32のソースフィンガー部32a側に向かって凸となるように形成される。半導体装置における耐圧は、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aとドレイン電極33のドレインフィンガー部33aとの間隔Dgdが狭くなると低くなる。これは、ドレイン電極33には、高い電圧が印加されるため、ゲート電極31とドレイン電極33との間の電位差が大きいからである。このため、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aとドレイン電極33のドレインフィンガー部33aとの間隔Dgdを一定にすることにより、所望の耐圧を確保している。
更に、ゲート電極31とソース電極32との間の電位差は、あまり大きくはないものの、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aとソース電極32のソースフィンガー部32aとの間の耐圧を考慮した構造のものであってもよい。具体的には、図21に示されるように、更に、ゲート電極31におけるゲートフィンガー部31aとソース電極32のソースフィンガー部32aとの間隔Dgsが一定となるように形成したものであってもよい。この場合には、例えば、ゲートフィンガー部31aは、中央部分310aにおいてゲート長Lgが広く、周辺部分310b、310cに向かって狭くなるように形成される。ドレインフィンガー部33aのゲートフィンガー部31a側は、ゲートフィンガー部31aとドレインフィンガー部33aとの間隔Dgdが一定となるように、ゲートフィンガー部31aの凸の形状に対応した凹の形状となるように形成される。また、ソースフィンガー部32aのゲートフィンガー部31a側は、ゲートフィンガー部31aとソースフィンガー部32aとの間隔Dgsが一定となるように、ゲートフィンガー部31aの凸の形状に対応した凹の形状となるように形成される。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図22に示されるように、ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおけるゲート長Lgが、中央部分311aから周辺部分311b、311cに向かって、段階的に狭くなっている構造のものである。このように、ゲート長Lgが段階的に変化していても、ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおける温度分布を略均一にすることができる。図23は、ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおける位置とゲート長Lgとの関係を示す。
具体的には、ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおける中央部分311aのゲート長Lg2aは約0.6μmとなるように形成されており、中央部分311aの長手方向における長さLf2aは約100μmとなるように形成されている。ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおける周辺部分311b及び311cのゲート長Lg2bは約0.5μmとなるように形成されている。また、この周辺部分311b及び311cの長手方向における長さLf2b及びLf2cは約75μmとなるように形成されている。ゲート電極31のゲートフィンガー部131aにおける中央部分311aと周辺部分311b及び311cとの間の中間部分311d及び311eにおけるゲート長Lg2cは約0.55μmとなるように形成されている。また、この中間部分311d及び311eの長手方向における長さLf2d及びLf2eは約75μmとなるように形成されている。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、半導体デバイス、電源装置及び高周波増幅器である。
本実施の形態における半導体デバイスは、第1又は第2の実施の形態におけるいずれかの半導体装置をディスクリートパッケージしたものであり、このようにディスクリートパッケージされた半導体デバイスについて、図24に基づき説明する。尚、図24は、ディスクリートパッケージされた半導体装置の内部を模式的に示すものであり、電極の配置等については、第1又は第2の実施の形態に示されているものとは、異なっている。
最初に、第1又は第2の実施の形態において製造された半導体装置をダイシング等により切断することにより、GaN系の半導体材料のHEMTの半導体チップ410を形成する。この半導体チップ410をリードフレーム420上に、ハンダ等のダイアタッチ剤430により固定する。尚、この半導体チップ410は、第1又は第2の実施の形態における半導体装置に相当するものである。
次に、ゲート電極411をゲートリード421にボンディングワイヤ431により接続し、ソース電極412をソースリード422にボンディングワイヤ432により接続し、ドレイン電極413をドレインリード423にボンディングワイヤ433により接続する。尚、ボンディングワイヤ431、432、433はAl等の金属材料により形成されている。また、本実施の形態においては、ゲート電極411はゲート電極パッドであり、第1又は第2の実施の形態における半導体装置のゲート電極31と接続されている。また、ソース電極412はソース電極パッドであり、第1又は第2の実施の形態における半導体装置のソース電極32と接続されている。また、ドレイン電極413はドレイン電極パッドであり、第1又は第2の実施の形態における半導体装置のドレイン電極33と接続されている。
次に、トランスファーモールド法によりモールド樹脂440による樹脂封止を行なう。このようにして、GaN系の半導体材料を用いたHEMTのディスクリートパッケージされている半導体デバイスを作製することができる。
次に、本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器について説明する。本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器は、第1又は第2の実施の形態におけるいずれかの半導体装置を用いた電源装置及び高周波増幅器である。
最初に、図25に基づき、本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置460は、高圧の一次側回路461、低圧の二次側回路462及び一次側回路461と二次側回路462との間に配設されるトランス463を備えている。一次側回路461は、交流電源464、いわゆるブリッジ整流回路465、複数のスイッチング素子(図25に示す例では4つ)466及び一つのスイッチング素子467等を備えている。二次側回路462は、複数のスイッチング素子(図25に示す例では3つ)468を備えている。図25に示す例では、第1又は第2の実施の形態における半導体装置を一次側回路461のスイッチング素子466及び467として用いられている。尚、一次側回路461のスイッチング素子466及び467は、ノーマリーオフの半導体装置であることが好ましい。また、二次側回路462において用いられているスイッチング素子468はシリコンにより形成される通常のMISFET(metal insulator semiconductor field effect transistor)を用いている。
次に、図26に基づき、本実施の形態における高周波増幅器について説明する。本実施の形態における高周波増幅器470は、例えば、携帯電話の基地局用パワーアンプに適用してもよい。この高周波増幅器470は、トランジスタ471、入力整合回路472、出力整合回路473、抵抗474を有している。トランジスタ471には、第1又は第2の実施の形態における半導体装置が用いられている。トランジスタ471のゲートには入力整合回路が接続されており、ドレインには出力整合回路473及び抵抗474が接続されており、ソースは接地されている。入力整合回路472には、発振器475からの信号が入力しており、入力整合回路472においてインピーダンスの調整がされた後、トランジスタ471のゲートに入力し、トランジスタ471のドレインより出力整合回路473に出力される。この後、出力整合回路473においてインピーダンスの調整がされた後、アンテナ476等に出力される。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態におけるマイクロ波加熱装置について、図27に基づき説明する。本実施の形態におけるマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生器510、加熱室520、制御部530等を有している。本実施の形態におけるマイクロ波加熱装置により加熱される対象となる被加熱物540は、加熱室520内に入れられている。
マイクロ波発生器510は、加熱室520に接続されており、マイクロ波発生器510において発生させたマイクロ波を加熱室520内に供給することにより、加熱室520内に入れられている被加熱物540を加熱することができる。マイクロ波発生器510には、第1又は第2の実施の形態における半導体装置により形成されており、制御部530における制御により、発生させるマイクロ波の周波数やパワーを変化させることができる。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施の形態について説明する。
最初に、第5の実施の形態における排気浄化装置について図28に基づき説明する。
本実施の形態における排気浄化装置600は、微粒子捕集部610、酸化触媒部611、筐体部620、マイクロ波発生器630、入射パワーセンサ641、反射パワーセンサ642、制御部650等を有している。
微粒子捕集部610は、本実施の形態において被加熱物となるものであり、DPF等により形成されている。DPFは、例えば、隣り合う通気口が交互に閉じられたハニカム構造により形成されており、排気は入口の通気口とは異なる通気口より排出される。酸化触媒部611は、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)等の酸化触媒により形成されている。
筐体部620は、ステンレス等の金属材料により形成されており、酸化触媒部611及び微粒子捕集部610の周囲を覆う筐体本体部620a、筐体本体部620aに接続されている吸入口620b及び排出口620cを有している。本実施の形態における排気浄化装置は、エンジン等からの排気ガス等の排気が、破線矢印Aに示される方向より吸入口620bから筐体部620内に入り、筐体本体部620a内に設置されている酸化触媒部611及び微粒子捕集部610を通ることにより浄化される。この後、酸化触媒部611及び微粒子捕集部610において浄化された排気は、排出口620cより破線矢印Bに示される方向に排出される。
尚、筐体部620内では、吸入口620bより排出口620cに向かって、酸化触媒部611、微粒子捕集部610の順に配置されている。酸化触媒部611では、吸入口620bより入った排気ガスに含まれる成分を酸化するものであり、例えば、排気ガスに含まれているNOをより酸化力の強いNOにする。微粒子捕集部610では、PM等の微粒子が捕集されるが、捕集されたPM等の微粒子を燃焼させて除去する際に、酸化触媒部611において生成されたNOが用いられる。微粒子捕集部610において捕集されるPM等の微粒子は、すす等でありC(炭素)を多く含んでいる。微粒子捕集部610において捕集されたPM等の微粒子を燃焼させて除去する際に、NOを流すことによりCとNOとが化学反応しCOが生成される。これにより、微粒子捕集部610において捕集されたPM等の微粒子を効率よく除去することができる。
マイクロ波発生器630は、筐体部620に接続されており、例えば、1GHz〜10GHzのマイクロ波を周波数を可変させて発生させることができる。また、マイクロ波発生器630において発生させたマイクロ波を微粒子捕集部610に照射することにより、微粒子捕集部610において捕集されたPM等の微粒子を燃焼させて除去することができる。本実施の形態においては、マイクロ波発生器630には、第1又は第2の実施の形態における半導体装置が用いられている。第1又は第2の実施の形態における半導体装置は、放熱特性が良好であるため、このような高温の環境下においても、良好に動作させることができる。
入射パワーセンサ641及び反射パワーセンサ642は、筐体部620とマイクロ波発生器630との間に設けられている。入射パワーセンサ641は、マイクロ波発生器630から筐体部620内に入射する入射波のパワーを測定し、反射パワーセンサ642は、筐体部620内に入射したマイクロ波のうち筐体部620より戻ってくる反射波のパワーを測定する。制御部650は、主に、マイクロ波発生器630においてマイクロ波を発生させ、微粒子捕集部610を加熱する制御を行う。
図29は、本実施の形態における自動車660であり、本実施の形態における排気浄化装置600が取り付けられている。本実施の形態における自動車660では、自動車660において発生した排気ガスを排気浄化装置600により浄化することができる。
図30は、本実施の形態における情報システムを示すものである。本実施の形態における情報システムでは、複数の無線基地局670と複数の無線基地局670に接続されたデータセンタ671とを有している。自動車660には、無線機661が搭載されており、無線基地局670のいずれかと無線による情報通信を行うことが可能である。本実施の形態においては、自動車660に取り付けられている排気浄化装置600の微粒子捕集部610に堆積しているすすの量を排気浄化装置600において検知する。排気浄化装置600において検知された微粒子捕集部610に堆積しているすすの量は、自動車660に搭載されている無線機661を介し、無線基地局670に送信され、データセンタ671に集められる。データセンタ671では、堆積しているすすの量に基づき、後に堆積するであろうすすの量を予測し、最適ルートを探す。これにより得られた最適ルートは、無線基地局670より、自動車660に送信される。第1又は第2の実施の形態における半導体装置は、自動車660に取り付けられている排気浄化装置600に用いられているが、無線基地局670にも用いることが可能である。
尚、第1又は第2の実施の形態における半導体装置は、上記以外にも、レーダ、飛行機、船舶、飛行場、海港等に用いることが可能である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、半導体により形成された半導体層と、
前記半導体層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
を有し、
前記ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極は、櫛歯状に形成されており、
前記ゲート電極のゲートフィンガー部の長手方向の周辺部分よりも、前記周辺部分の間の部分は、前記ゲートフィンガー部の幅が広く形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記周辺部分の間の部分は、前記ゲート電極のゲートフィンガー部の長手方向における中央部分であることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記ゲートフィンガー部における短手方向の幅は、中央部分から周辺部分に向かって連続的に変化していることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記ゲートフィンガー部における短手方向の幅は、中央部分から周辺部分に向かって段階的に変化していることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記5)
前記ドレイン電極のドレインフィンガー部と前記ゲートフィンガー部との間隔は、一定であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
前記ソース電極のソースフィンガー部と前記ゲートフィンガー部との間隔は、一定であることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7)
前記半導体層は、窒化物半導体により形成されていることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8)
前記半導体層は、前記基板の上に形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、
により形成されており、
前記ゲート電極、前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、前記第2の半導体層の上に形成されていることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記9)
第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
第2の半導体層は、AlGaNまたはInAlNを含む材料により形成されていることを特徴とする付記8に記載の半導体装置。
(付記10)
付記1から9のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記11)
付記1から9のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
(付記12)
付記1から9のいずれかに記載の半導体装置を有するマイクロ波発生器と、
被加熱物が設置される加熱室と、
を有することを特徴とする加熱装置。
(付記13)
付記1から9のいずれかに記載の半導体装置を有するマイクロ波発生器と、
微粒子捕集部が入れられている筐体と、
を有することを特徴とする排気浄化装置。
(付記14)
付記13に記載の排気浄化装置を有する自動車。
(付記15)
付記14に記載する自動車と、
前記自動車と無線による情報通信を行う無線基地局と、
を有することを特徴とする情報システム。
(付記16)
基板の上に、半導体により半導体層を形成する工程と、
前記半導体層の上に、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
を有し、
前記ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極は、櫛歯状に形成されており、
前記ゲート電極のゲートフィンガー部の長手方向の周辺部分よりも、前記周辺部分の間の部分は、前記ゲートフィンガー部の幅が広く形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
10 基板
11 バッファ層
21 電子走行層
21a 2DEG
22 電子供給層
31 ゲート電極
31a ゲートフィンガー部
31b ゲート配線部
32 ソース電極
32a ソースフィンガー部
32b ソース配線部
33 ドレイン電極
33a ドレインフィンガー部
33b ドレイン配線部
310a 中央部分
310b 周辺部分
310c 周辺部分

Claims (7)

  1. 基板の上に、半導体により形成された電子走行層と、
    前記電子走行層の上に、半導体により形成された電子供給層と、
    前記電子供給層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記ゲート電極のゲート幅方向における第1端部及び第2端部と、前記第1端部と前記第2端部の間に位置し、前記第1端部のゲート長及び前記第2端部のゲート長よりもゲート長が長い第1領域とを有し、
    前記ゲート電極の前記ドレイン電極側の縁が平面視で前記ドレイン電極に対して凸状に湾曲し、前記ドレイン電極の前記ゲート電極側の縁が平面視で前記ゲート電極に対して凹状に湾曲しているか、または
    前記ゲート電極の前記ソース電極側の縁が平面視で前記ソース電極に対して凸状に湾曲し、前記ソース電極の前記ゲート電極側の縁が平面視で前記ゲート電極に対して凹状に湾曲していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート電極、前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1領域は、前記ゲート電極のゲート幅方向における中央部分であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート長は、前記ゲート電極のゲート幅方向に連続的に変化していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記ゲート長は、前記ゲート電極のゲート幅方向に段階的に変化していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記ドレイン電極と前記ゲート電極との間隔は一定であるか、または前記ソース電極と前記ゲート電極との間隔は一定であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 基板の上に、半導体により形成された電子走行層と、
    前記電子走行層の上に、半導体により形成された電子供給層と、
    前記電子供給層の上に形成されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    前記ゲート電極に接続されたゲート配線と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記ゲート配線に近い側の第1端部と、前記ゲート配線から遠い側の第2端部と、前記第1端部と前記第2端部の間に位置し、前記第1端部のゲート長及び前記第2端部のゲート長よりもゲート長が長い第1領域とを有し、
    前記第1端部から前記第1領域までの距離は、前記第2端部から前記第1領域までの距離よりも長いことを特徴とする半導体装置。
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