JP6884167B2 - 線香を用いた害虫駆除剤の蒸散方法 - Google Patents

線香を用いた害虫駆除剤の蒸散方法 Download PDF

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    • A01M1/20Poisoning, narcotising, or burning insects

Description

本発明は、例えば害虫等を駆除する際に使用される線香を用いた害虫駆除剤の蒸散方法に関する。
従来より、この種の線香として蚊取り線香が知られている。特許文献1には、渦巻き型蚊取り線香において、一巻の蚊取り線香中に駆虫ガス発生部分と、単に燃焼が継続するだけで駆虫ガスを発生しない部分あるいは駆虫薬剤減少部分とを交互に設けることが開示されている。駆虫ガス発生部分と、駆虫ガスを発生しない部分あるいは駆虫薬剤減少部分とを時間的に適当と思われる間隔を置いて交互に組み合わせることにより、連続燃焼させても室内空気中ガス濃度が自動的に調整されることも開示されている。
実開昭53−17680号公報
ところで、部屋で線香を燃焼させる際、部屋の換気回数が多く、屋外に近い状況のことがある。このような状況下では、空気中の薬剤濃度が低下しやすくなるとともに、害虫が侵入する機会が多くなるので一般的な線香では害虫の駆除効果が低下してしまうが、このような状況下においても薬剤の効力を得たいという要求がある。
そこで、線香に練り込まれる薬剤の濃度を高めることで、単位時間当たりの薬剤蒸散量を多くし、これにより薬剤の効力を高めることが考えられる。ところが、線香に練り込まれる薬剤の濃度を高めるためには多くの薬剤が必要になり、線香のコストが高騰するという問題があった。
一方、本願発明者らが研究した結果、薬剤の効力を得るために空気中の薬剤濃度を常に高くしておくことが必ずしも必要でないことがわかってきた。例えば害虫が部屋に連続的に侵入するような環境は一般的には考えにくく、侵入した害虫を一旦駆除してしまえば、次に害虫が侵入するまでは空気中の薬剤の濃度が低くてもよい場合が想定される。そして、その周期はある程度長くしても実質的に問題ないことも分かってきた。
一方、特許文献1の線香は、駆虫ガス発生部分と、それ以外の部分とを交互に組み合わせて構成されているが、その目的は、線香を連続燃焼させても室内空気中ガス濃度を自動的に調整するためであることから、閉めきった部屋が想定されており、空気の入れ替わりが多い環境下における薬剤の効力については何ら考慮されていない。このように、一般的な線香の使用環境は閉めきった部屋であり、その部屋において薬剤の効力が発揮されるように構成されているだけなので、上述したような換気回数の多い部屋では薬剤の効力が著しく低下してしまう場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、線香に薬剤を多量に含有させることなく、空気の入れ替わりが多い環境下においても害虫駆除剤の効果を長時間に亘って得ることができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、線香の燃焼中、薬剤蒸散量を周期的に所定以上多くすることにより、空気の入れ替わりが多い環境下においても害虫駆除剤の効果を得ることができるようにした。
第1の発明は、害虫駆除剤が線香基材に塗布されてなる線香を用いた前記害虫駆除剤の蒸散方法において、容積が33m で換気回数が1時間当たり10回の空間とした場合に以下の式で求められる蚊の忌避率が90%よりも小さくなるように設定された所定量の前記害虫駆除剤を線香基材に均一に練り込んだ場合の薬剤蒸散量である基準薬剤蒸散量の2倍以上でかつ前記蚊の忌避率が90%を超える薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させる第1工程と、前記蚊の忌避率が90%よりも小さくなる薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させる或いは前記害虫駆除剤を蒸散させない第2工程とを複数回繰り返し、前記第1工程の時間は5分以上20分以下であり、前記第2工程の時間は5分以上20分以下であることを特徴とする害虫駆除剤の蒸散方法である。
忌避率(%)=(C−T)/C×100
C:前記害虫駆除剤で処理しない空間における蚊の吸血率(%)
T:前記害虫駆除剤で処理した空間における蚊の吸血率(%)
すなわち、基準薬剤蒸散量を、例えば従来の閉めきった部屋で使用される線香を燃焼させた場合の薬剤蒸散量とした場合、空気の入れ替わりが多い環境下で薬剤蒸散量を基準薬剤蒸散量にすると、害虫駆除剤の効力が著しく低下してしまう場合がある。本発明では、第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させるので、空気の入れ替わりが多い環境下であっても空気中の薬剤濃度が速やかに高まり、よって、害虫駆除剤の効力が十分に得られるようになる。その後、第2工程では、基準薬剤蒸散量未満の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させる、または害虫駆除剤を蒸散させないので、線香に塗布されるトータルの害虫駆除剤の使用量が削減される。また、第1工程と第2工程とが複数回繰り返されるので、空気の入れ替わりによって多くの害虫駆除剤が部屋から排出されたとしても、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤が蒸散して害虫駆除剤の効力が十分に得られるようになる。これが線香の燃焼中、例えば数時間以上継続されることになる。また、第1工程では、基準薬剤蒸散量の2.5倍以上の薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させてもよいし、基準薬剤蒸散量の3倍以上の薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させてもよい。
また、空気の入れ替え時に部屋に害虫が侵入してきた場合に、害虫駆除剤によって害虫を駆除することができる。また、線香の燃焼中、基準薬剤蒸散量未満の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させる時間、または害虫駆除剤を蒸散させない時間があるので、部屋の空気中の害虫駆除剤の濃度が不要に高まることはない。
また、いわゆる塗布線香を用いることができる。そして、害虫駆除剤が塗布された部分を燃焼させることで第1工程が行われ、害虫駆除剤が塗布されていない部分を燃焼させることで第2工程が行われるようになり、第1工程と第2工程とを容易に繰り返すことができるようになる。
第2の発明は、前記第1工程と前記第2工程とを1時間に2回以上繰り返すことを特徴とする。
この構成によれば、基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させることと、基準薬剤蒸散量未満の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させる、または害虫駆除剤を蒸散させないこととが1時間に2回以上繰り返されるので、空気の入れ替わりが多くても、1時間以内の短時間で害虫駆除剤の効力が十分に得られるようになる。前記第1工程と前記第2工程とを1時間に2.5回以上繰り返すようにしてもよいし、1時間に3回以上繰り返すようにしてもよい
の発明は、前記害虫駆除剤は、ジメフルトリン、メパフルトリン、プラレトリン、d−アレスリン及びd−trans−アレスリンのうち、少なくとも1種以上を含むことを特徴とする。
この構成によれば、ジメフルトリン、メパフルトリン、プラレトリン、d−アレスリン及びd−trans−アレスリンのうち、少なくとも1種以上を含むことで、より高い害虫の駆除効果を得ることができる。
また、蒸散性の薬剤を含む線香において、所定量の前記薬剤を線香基材に均一に練り込んだ場合の薬剤蒸散量である基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように前記薬剤を蒸散させる第1工程と、前記第1工程よりも低い薬剤蒸散量となるように前記薬剤を蒸散させる或いは薬剤を蒸散させない第2工程とを複数回繰り返し行うことが可能に構成されていてもよい。
また、前記薬剤が前記線香基材に塗布された部分と、前記薬剤が前記線香基材に塗布されていない部分とを有していてもよい。
また、前記薬剤は、前記線香基材の一面にのみ塗布されていてもよい。
この構成によれば、薬剤が線香基材に塗布された部分と、薬剤が線香基材に塗布されていない部分とを有する線香を容易に製造することができる。
本発明によれば、線香に所定量の害虫駆除剤を均一に練り込んだ場合の薬剤蒸散量である基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させた後、基準薬剤蒸散量未満の薬剤蒸散量となるように害虫駆除剤を蒸散させる或いは薬剤を蒸散させないようにしたので、線香に害虫駆除剤を多量に含有させることなく、空気の入れ替わりが多い環境下においても害虫駆除剤の効果を長時間に亘って得ることができる。
本発明の実施形態に係る線香の平面図である。 実施形態の変形例1に係る図1相当図である。 2つの線香が一体化された状態で薬剤が塗布された例を示す図1相当図である。 ジメフルトリンが塗布された線香を燃焼させた場合の薬剤蒸散量の変化を示すグラフである。 メパフルトリンが塗布された線香を燃焼させた場合の薬剤蒸散量の変化を示すグラフである。 プラレトリンが塗布された線香を燃焼させた場合の薬剤蒸散量の変化を示すグラフである。 アレスリンが塗布された線香を燃焼させた場合の薬剤蒸散量の変化を示すグラフである。 試験室の側面図である。 試験室の平面図である。 ジメフルトリンの塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 ジメフルトリンの塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 メパフルトリンの塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 メパフルトリンの塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 プラレトリンの塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 プラレトリンの塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−アレスリン(0.3wt%)の塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−アレスリン(0.3wt%)の塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−アレスリン(0.9wt%)の塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−アレスリン(0.9wt%)の塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−trans−アレスリンの塗布部分を10分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合と、塗布部分を10分、塗布されていない部分を20分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。 d−trans−アレスリンの塗布部分を5分、塗布されていない部分を5分燃焼させた場合と、塗布部分を5分、塗布されていない部分を10分燃焼させた場合の空気中濃度の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る線香1の平面図である。線香1は、蒸散性の薬剤を含んでおり、燃焼させるだけで本発明に係る線香を用いた薬剤の蒸散方法を実行することができるように構成されている。すなわち、線香1は、所定量の薬剤を線香基材に均一に練り込んだ場合の薬剤蒸散量である基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤を蒸散させる第1工程と、第1工程よりも低い薬剤蒸散量となるように薬剤を蒸散させる或いは薬剤を蒸散させない第2工程とを複数回繰り返し行うことが可能に構成されている。
具体的には、線香1は、渦巻き型線香であり、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとをそれぞれ複数有しており、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが周方向に交互に設けられている。これにより、線香1を燃焼させると、薬剤が蒸散する時間と、薬剤が蒸散しない時間とが交互にできることになる。薬剤が蒸散する時間は、薬剤を含む部分1aの長さで決定することができ、例えば5分以上20分以下に設定することができる。薬剤が蒸散しない時間は、薬剤を含まない部分1bの長さで決定することができ、例えば5分以上20分以下に設定することができる。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであってもよいし、一方を他方に比べて長くしてもよい。線香1の燃焼時間は特に限定されるものでないが、例えば4時間から8時間程度に設定することができる。
薬剤を含む部分1aは、線香基材に液状の薬剤を塗布することによって形成された部分である。線香基材は、液状の薬剤を吸収する性質を有しているので、薬剤は線香基材の表面だけでなく、線香基材の表層部分にも存在することになる。一方、薬剤を含まない部分1bは、線香基材のみで形成された部分である。線香基材は、木粉、紙、パルプ等の可燃性を持った燃焼材と、燃焼材を固めるためのコーンスターチ等からなる結合剤とを少なくとも含んでいる。線香基材には、着色料等が含まれていてもよい。線香1は、例えば直線状に延びる形状であってもよいし、矩形に延びる形状であってもよい。
線香1が直線状に延びる形状であれば、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが長手方向に交互に設けられることになる。また、線香1の断面形状についても矩形断面、円形断面、楕円形断面等の各種形状とすることができる。薬剤を含む部分1aは、線香基材に薬剤を練り込んで形成してもよい。
この実施形態では、薬剤を含まない部分1bを設けているが、この部分に薬剤を含ませてもよい。この場合、符号1bで示す部分には、符号1aで示す部分に含まれる薬剤の量よりも少ない量の薬剤を含ませることができ、線香1を燃焼させると、薬剤が多く蒸散する時間と、薬剤が少なく蒸散する時間とが交互にできることになる。
図2に示す実施形態の変形例では、図1に示す場合に比べて、薬剤を含む部分1aが設けられる間隔が広く設定されている。薬剤を含む部分1aが設けられる間隔は任意に設定することができ、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。同様に、薬剤を含まない部分1bが設けられる間隔も任意に設定することができる。また、符号1aで示す部分に比べて少ない量の薬剤を含む部分が設けられる間隔も任意に設定することができる。また、1つの線香1における薬剤を含む部分1aの数は任意に設定することができる。同様に、1つの線香1における薬剤を含まない部分1bの数も任意に設定することができる。また、符号1aで示す部分に比べて少ない量の薬剤を含む部分の数も任意に設定することができる。
図3は、2つの線香1、1が一体化された状態で薬剤が塗布された例を示している。2つの線香1、1を一体化することで、線香1、1の間に隙間が殆ど無くなり、この状態で線香1、1の上面(表面ともいう)または下面(裏面ともいう)に線状に薬剤を塗布していくことで、一度に2つの線香1、1に薬剤を塗布することができる。線香1への薬剤の塗布は、1つずつ行ってもよい。尚、線香1の使用時の姿勢は特に限定されるものではなく、上面や下面が鉛直方向に延びる姿勢で使用することもできる。
線香1への薬剤の塗布方法は、どのような方法であってもよく、例えば、線香1の上から薬剤を垂らしたり、滴下させる方法、吹き付ける方法、刷毛等で塗る方法等を挙げることができる。薬剤を塗布する際には、線香1の上面または下面にどのようなパターンで塗布してもよく、図3に示す線状のパターンの他、点状や波形のパターンで塗布してもよい。薬剤は、線香1の上面のみに塗布してもよいし、下面のみに塗布してもよいし、両面に塗布してもよい。また、線香1の燃焼開始部分に対しては、薬剤の塗布範囲を長めに設定してもよい。これにより、線香1の燃焼開始から所定の時間は、薬剤を連続して蒸散させることができ、初期の効力向上を図ることができる。
薬剤は、例えば害虫駆除剤や各種香料等とすることができる。害虫駆除剤の例としては、ジメフルトリン、トランスフルトリン、アレスリン、dl,d-T80-アレスリン、dl,d-T-アレスリン、d,d-T-アレスリン、プラレトリン、メトフルトリン、メパフルトリン、レノフルトリン、エムペントリン、ピレトリン、プロフルトリン、ヘプタフルトリン、テトラフルメトリン等を挙げることができ、これらのうち、少なくとも1種以上を含む害虫駆除剤とすることができる。また、後述する実施例に記載の薬剤を使用することもできる。
線香1に薬剤を塗布する際には液状にしたものを使用することができる。液状の薬剤は、上記害虫駆除剤と溶剤とを含んでいる。溶剤としては、例えばパラゾール134等のノルマルパラフィン、アイソパーL等のイソパラフィン、ヘキサン、エタノール、水等を挙げることができ、これらのうち、任意の1種または複数種を混合して用いることもできる。溶剤は、薬剤によって変更すればよい。
(薬剤蒸散量)
線香1の燃焼したときの薬剤蒸散量は、単位時間当たりに薬剤が空気中に蒸散する量(重さ)とすることができる。薬剤蒸散量は、線香1に含まれる薬剤の量によって任意に設定することができ、基本的には線香1に含まれる薬剤の量が多ければ多いほど薬剤蒸散量も多くなる。以下に示す全ての比較例、実施例において線香基材は同じものであり、例えば、木粉、紙、パルプ等と、コーンスターチ等とを含んでいる。薬剤を塗布する例では、上述したように、溶剤に溶かした薬剤を刷毛等で塗布しているが、塗布方法によって薬剤蒸散量が変化することは殆ど無い。
図4は、比較例1、2と実施例1、2の薬剤蒸散量を示すグラフである。比較例1は、害虫駆除剤としてジメフルトリンを線香基材に均一に練り込んで成形した線香であり、いわゆる練り込み線香である。この比較例1の練り込み線香には、全体に均一にジメフルトリンが存在することになる。比較例1の線香に含まれるジメフルトリン量は、0.03wt%である。
比較例2は、線香基材の上面の全体にジメフルトリンを均一に塗布した線香であり、いわゆる塗布線香である。この比較例2の塗布線香には、上面の全体に均一にジメフルトリンが存在することになる。比較例2の線香に含まれるジメフルトリン量は、0.03wt%である。
実施例1は、図1や図2に示すように、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1である。薬剤を含む部分1aの上面には、ジメフルトリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、ジメフルトリンが塗布されていない。実施例1の線香1には、薬剤を含む部分1aの上面にのみジメフルトリンが存在することになる。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.06wt%のジメフルトリンが存在している。よって、実施例1のジメフルトリンの総量は、比較例1、2と同じである。
実施例2は、実施例1と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.09wt%のジメフルトリンが存在している。よって、実施例2のジメフルトリンの総量は、比較例1、2、実施例1と同じである。つまり、比較例1、2、実施例1、2の全ての線香には、同じ量のジメフルトリンが含まれている。比較例1は、所定量の薬剤を線香基材に均一に練り込んだ例であり、この比較例1の薬剤蒸散量を基準薬剤蒸散量とする。尚、薬剤蒸散量の計測方法は従来から周知の方法である。
図4から分かるように、比較例1、2では、線香1の全体にジメフルトリンが存在しているので、薬剤蒸散量は燃焼開始から燃焼終了までほぼ一定になる。一方、実施例1、2では、比較例1の基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となる。また、比較例2と比べても、実施例1、2は2倍以上の薬剤蒸散量となる。これは、薬剤を含む部分1aに高濃度のジメフルトリンが存在しており、この薬剤を含む部分1aが燃焼することによって多くのジメフルトリンが蒸散するためである。これが本発明の第1工程である。
薬剤を含む部分1aが燃焼し終えると、薬剤を含まない部分1bの燃焼が始まる。これは本発明の第2工程であり、薬剤蒸散工程である。薬剤を含まない部分1bにはジメフルトリンが存在しないので、薬剤を蒸散させない工程になる。尚、符号1bの部分に少量のジメフルトリンが存在していてもよく、この場合は、第1工程よりも低い薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散する。
図5は、比較例3、4と実施例3、4の薬剤蒸散量を示すグラフである。比較例3は、害虫駆除剤としてメパフルトリンを線香基材に均一に練り込んで成形した練り込み線香である。この比較例3の練り込み線香には、全体に均一にメパフルトリンが存在することになる。比較例3の線香に含まれるメパフルトリン量は、0.03wt%である。
比較例4は、線香基材の上面の全体にメパフルトリンを均一に塗布した塗布線香である。この比較例4の塗布線香には、上面の全体に均一にメパフルトリンが存在することになる。比較例4の線香に含まれるメパフルトリン量は、0.03wt%である。
実施例3は、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1である。薬剤を含む部分1aの上面には、メパフルトリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、メパフルトリンが塗布されていない。実施例3の線香1には、薬剤を含む部分1aの上面にのみメパフルトリンが存在することになる。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.06wt%のメパフルトリンが存在している。よって、実施例3のメパフルトリンの総量は、比較例3、4と同じである。
実施例4は、実施例3と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分とされ、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.09wt%のメパフルトリンが存在している。よって、実施例4のメパフルトリンの総量は、比較例3、4、実施例3と同じである。つまり、比較例3、4、実施例3、4の全ての線香には、同じ量のメパフルトリンが含まれている。比較例3は、所定量の薬剤を線香基材に均一に練り込んだ例であり、この比較例3の薬剤蒸散量を基準薬剤蒸散量とする。
図5から分かるように、比較例3、4では、線香1の全体にメパフルトリンが存在しているので、薬剤蒸散量は燃焼開始から燃焼終了までほぼ一定になる。一方、実施例3、4では、比較例3の基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となる。また、比較例4と比べても、実施例3、4は2倍以上の薬剤蒸散量となる。これは、薬剤を含む部分1aに高濃度のメパフルトリンが存在しており、この薬剤を含む部分1aが燃焼することによって多くのメパフルトリンが蒸散するためである。
薬剤を含む部分1aが燃焼し終えると、薬剤を含まない部分1bの燃焼が始まる。薬剤を含まない部分1bにはメパフルトリンが存在しないので、薬剤を蒸散させない工程になる。尚、符号1bの部分に少量のメパフルトリンが存在していてもよい。
図6は、比較例5、6と実施例5、6の薬剤蒸散量を示すグラフである。比較例5は、害虫駆除剤としてプラレトリンを線香基材に均一に練り込んで成形した練り込み線香である。この比較例5の練り込み線香には、全体に均一にプラレトリンが存在することになる。比較例5の線香に含まれるプラレトリン量は、0.1wt%である。
比較例6は、線香基材の上面の全体にプラレトリンを均一に塗布した塗布線香である。この比較例6の塗布線香には、上面の全体に均一にプラレトリンが存在することになる。比較例6の線香に含まれるプラレトリン量は、0.1wt%である。
実施例5は、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1である。薬剤を含む部分1aの上面には、プラレトリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、プラレトリンが塗布されていない。実施例5の線香1には、薬剤を含む部分1aの上面にのみプラレトリンが存在することになる。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.2wt%のプラレトリンが存在している。よって、実施例5のプラレトリンの総量は、比較例5、6と同じである。
実施例6は、実施例5と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分とされ、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.3wt%のプラレトリンが存在している。よって、実施例6のプラレトリンの総量は、比較例5、6、実施例5と同じである。つまり、比較例5、6、実施例5、6の全ての線香には、同じ量のプラレトリンが含まれている。比較例5は、所定量の薬剤を線香基材に均一に練り込んだ例であり、この比較例5の薬剤蒸散量を基準薬剤蒸散量とする。
図6から分かるように、比較例5、6では、線香1の全体にプラレトリンが存在しているので、薬剤蒸散量は燃焼開始から燃焼終了までほぼ一定になる。一方、実施例5、6では、比較例5の基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となる。また、比較例6と比べても、実施例5、6は2倍以上の薬剤蒸散量となる。これは、薬剤を含む部分1aに高濃度のプラレトリンが存在しており、この薬剤を含む部分1aが燃焼することによって多くのプラレトリンが蒸散するためである。
薬剤を含む部分1aが燃焼し終えると、薬剤を含まない部分1bの燃焼が始まる。薬剤を含まない部分1bにはプラレトリンが存在しないので、薬剤を蒸散させない工程になる。尚、符号1bの部分に少量のプラレトリンが存在していてもよい。
図7は、比較例7、8と実施例7、8の薬剤蒸散量を示すグラフである。比較例7は、害虫駆除剤としてアレスリンを線香基材に均一に練り込んで成形した練り込み線香である。この比較例7の練り込み線香には、全体に均一にアレスリンが存在することになる。比較例7の線香に含まれるアレスリン量は、0.3wt%である。
比較例8は、線香基材の上面の全体にアレスリンを均一に塗布した塗布線香である。この比較例8の塗布線香には、上面の全体に均一にアレスリンが存在することになる。比較例8の線香に含まれるアレスリン量は、0.3wt%である。
実施例7は、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1である。薬剤を含む部分1aの上面には、アレスリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、アレスリンが塗布されていない。実施例7の線香には、薬剤を含む部分1aの上面にのみアレスリンが存在することになる。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.6wt%のアレスリンが存在している。よって、実施例7のアレスリンの総量は、比較例7、8と同じである。
実施例8は、実施例7と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分とされ、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.9wt%のアレスリンが存在している。よって、実施例8のアレスリンの総量は、比較例7、8、実施例7と同じである。つまり、比較例7、8、実施例7、8の全ての線香には、同じ量のアレスリンが含まれている。比較例7は、所定量の薬剤を線香基材に均一に練り込んだ例であり、この比較例7の薬剤蒸散量を基準薬剤蒸散量とする。
図7から分かるように、比較例7、8では、線香1の全体にアレスリンが存在しているので、薬剤蒸散量は燃焼開始から燃焼終了までほぼ一定になる。一方、実施例7、8では、比較例7の基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となる。また、比較例8と比べても、実施例7、8は2倍以上の薬剤蒸散量となる。これは、薬剤を含む部分1aに高濃度のアレスリンが存在しており、この薬剤を含む部分1aが燃焼することによって多くのアレスリンが蒸散するためである。
薬剤を含む部分1aが燃焼し終えると、薬剤を含まない部分1bの燃焼が始まる。薬剤を含まない部分1bにはアレスリンが存在しないので、薬剤を蒸散させない工程になる。尚、符号1bの部分に少量のアレスリンが存在していてもよい。
(空気中の薬剤濃度)
次に、線香1を燃焼させたときの空気中の薬剤濃度について説明する。空気中の薬剤濃度は、図8及び図9に示す試験室100の内部で測定した。試験室100の高さは2.5m、幅及び奥行きは共に3.6mである。図8に示すように、天井100aには、2基の排気ファン101、101が設けられている。排気ファン101、101は、試験室100内の空気を常時、所定量排出するように作動している。図9に示すように、壁100bには、窓102、102が設けられている。窓102、102は、所定の開度となるように開けられている。排気ファン101、101及び窓102、102の開度によって試験室100の換気回数を変更することができる。以下に示す試験では、試験室100の換気回数が1時間当たり10回となるように、排気ファン101、101を作動させるとともに、窓102、102の開度を設定している。換気回数が1時間当たり10回というのは、屋外に近い状況である。尚、試験室100の容積と同量の空気が1時間あたり1回入れ替わることを換気回数1回という。
供試剤である線香1は、試験室100の床面付近において平面視で当該試験室100の中央となるように設置する。空気中の薬剤濃度は、大気サンプリングポンプ103と、固相抽出カラム104とを使用して測定した。図8に示すように、上側の固相抽出カラム104の床面からの高さを1.5mとし、下側の固相抽出カラム104の床面からの高さを0.6mとした。平面視において、固相抽出カラム104と供試剤との距離を0.9mとした。大気サンプリングポンプ103は、GL Sciences社製のSP208−1000Dualである。固相抽出カラム104は、GL Sciences社製のInertSep、50mg/1mlである。試験室100の室温は25℃に設定した。
図10は、比較例1、2及び実施例1、2のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。二点鎖線で示す忌避率90%のラインは、蚊が忌避する確率が90%となる薬剤濃度であり、この濃度以上であれば、殆どの蚊を忌避することができる。
忌避率とは、無処理の場合における吸血率に対し、薬剤を処理した場合の吸血率がどの程度減少するのかを示す率であり、例えば次式によって算出される。
忌避率(%)=(C−T)/C×100
C:無処理区吸血率(%)
T:処理区吸血率(%)
忌避率の算出方法について具体的に説明する。供試虫は蚊としている。8畳の無風恒温室にて換気回数10回/hrの条件下で実施し、室温は28℃に設定する。恒温室の片隅に供試剤(線香)、中央に供試剤、供試剤を設置した対角線上の反対側に誘引源(ヒト)を配置する。線香の点火と同時に供試虫50匹の入った容器の蓋をそっと開ける。供試虫を放してから30分まで経時的にヒトへの吸血飛来数を調査する。無処理区も同様に調査し、上記式により忌避率(吸血阻止率)を算出する。
試験室100は空気の入れ替わりが多い環境であることから、比較例1、2では、空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度には達しなかった。一方、実施例1、2では、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超える。よって、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図11は、比較例1、2及び実施例9、10のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例9は、実施例1と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例10は、実施例2と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例9、10でも、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図12は、比較例3、4及び実施例3、4のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例3、4でも、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図13は、比較例3、4及び実施例11、12のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例11は、実施例3と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例12は、実施例4と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例11、12でも、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図14は、比較例5、6及び実施例5、6のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例5は、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率80%の濃度を大きく超え、また、実施例6は、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率80%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して、実施例5では空気中の薬剤濃度が忌避率80%を大きく超え、実施例6では忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図15は、比較例5、6及び実施例13、14のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例13は、実施例5と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例14は、実施例6と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例13、14でも、忌避率80%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率80%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率80%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図16は、比較例7、8及び実施例7、8のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例7、8は、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率80%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率80%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して、実施例7、8では空気中の薬剤濃度が忌避率80%を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図17は、比較例7、8及び実施例15、16のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例15は、実施例7と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例16は、実施例8と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例15、16でも、忌避率80%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率80%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率80%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図18は、比較例9、10及び実施例17、18のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。比較例9は、害虫駆除剤としてd−アレスリンを線香基材に均一に練り込んで成形した練り込み線香である。比較例9の線香に含まれるd−アレスリン量は、0.9wt%である。比較例10は、線香基材の上面の全体にd−アレスリンを均一に塗布した塗布線香である。比較例10の線香に含まれるd−アレスリン量は、0.9wt%である。
実施例17は、図1や図2に示すように、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であり、薬剤を含む部分1aの上面には、d−アレスリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、d−アレスリンが塗布されていない。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.6wt%のd−アレスリンが存在している。よって、実施例17のd−アレスリンの総量は、比較例1、2と同じである。
実施例18は、実施例17と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.9wt%のd−アレスリンが存在している。よって、実施例18のd−アレスリンの総量は、比較例1、2、実施例1と同じである。
実施例17、18は、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して、実施例17、18では空気中の薬剤濃度が忌避率90%を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図19は、比較例9、10及び実施例19、20のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例19は、実施例17と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例20は、実施例18と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例19、20では、燃焼開始から20分程度経過すれば、忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図20は、比較例11、12及び実施例21、22のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。比較例11は、害虫駆除剤としてd−trans−アレスリン(EBT)を線香基材に均一に練り込んで成形した練り込み線香である。比較例11の線香に含まれるd−trans−アレスリン量は、0.3wt%である。比較例12は、線香基材の上面の全体にd−trans−アレスリンを均一に塗布した塗布線香である。比較例11の線香に含まれるd−trans−アレスリン量は、0.3wt%である。
実施例21は、図1や図2に示すように、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であり、薬剤を含む部分1aの上面には、d−trans−アレスリンが塗布されているが、薬剤を含まない部分1bには、d−trans−アレスリンが塗布されていない。薬剤を含む部分1aの長さと、薬剤を含まない部分1bの長さとは同じであり、燃焼時間にして10分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数も同じである。薬剤を含む部分1aには、0.6wt%のd−trans−アレスリンが存在している。よって、実施例21のd−trans−アレスリンの総量は、比較例1、2と同じである。
実施例22は、実施例21と同様に、薬剤を含む部分1aと、薬剤を含まない部分1bとが交互に設けられた塗布線香1であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして10分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして20分である。また、薬剤を含む部分1aの数と、薬剤を含まない部分1bの数は同じである。薬剤を含む部分1aには、0.9wt%のd−trans−アレスリンが存在している。よって、実施例22のd−trans−アレスリンの総量は、比較例1、2、実施例1と同じである。
実施例21、22は、燃焼開始から30分を経過した頃から、第1工程における薬剤蒸散時に空気中の薬剤濃度が忌避率90%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、忌避率90%の濃度を大きく下まわることになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して、実施例21、22では空気中の薬剤濃度が忌避率90%を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
図21は、比較例11、12及び実施例23、24のそれぞれについて空気中の薬剤濃度の測定結果を示したグラフである。実施例23は、実施例21と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして5分である。実施例22は、実施例22と同様な塗布線香であるが、薬剤を含む部分1aの長さが燃焼時間にして5分であり、薬剤を含まない部分1bの長さが燃焼時間にして10分である。実施例23、24では、燃焼開始から10分を経過した頃から、忌避率80%の濃度を大きく超えるので、薬剤の効力が十分に得られる。第2工程では薬剤が蒸散しないので、第1工程に比べて空気中の薬剤濃度が低下することになるが、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して空気中の薬剤濃度が忌避率80%の濃度を大きく超えるので、新たに蚊が侵入してきたとしても、その殆どを忌避することができる。
尚、上述した空気中の薬剤濃度の試験結果は、換気回数が10回である条件の下での結果であるが、換気回数が8回や9回であっても同様な傾向になる。
(作用効果)
以上説明したように、本実施形態に係る線香1及び線香1を用いた薬剤の蒸散方法によれば、第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤を蒸散させるので、空気の入れ替わりが多い環境下であっても空気中の薬剤濃度が速やかに高まり、よって、薬剤の効力が十分に得られるようになる。その後、第2工程では、基準薬剤蒸散量未満の薬剤蒸散量となるように薬剤を蒸散させる、または薬剤を蒸散させないので、線香1に塗布されるトータルの薬剤の使用量が削減される。また、第1工程と第2工程とが複数回繰り返されるので、空気の入れ替わりによって多くの薬剤が部屋から排出されたとしても、その後の第1工程において基準薬剤蒸散量の2倍以上の薬剤蒸散量となるように薬剤が蒸散して薬剤の効力が十分に得られるようになる。これが線香の燃焼中、例えば数時間以上継続されることになるので、線香1に薬剤を多量に含有させることなく、空気の入れ替わりが多い環境下においても薬剤の効果を長時間に亘って得ることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る線香及び線香を用いた薬剤の蒸散方法は、例えば、換気回数の多い部屋や屋外に近い環境下で使用することができる。
1 線香

Claims (3)

  1. 害虫駆除剤が線香基材に塗布されてなる線香を用いた前記害虫駆除剤の蒸散方法において、
    容積が33m で換気回数が1時間当たり10回の空間とした場合に以下の式で求められる蚊の忌避率が90%よりも小さくなるように設定された所定量の前記害虫駆除剤を線香基材に均一に練り込んだ場合の薬剤蒸散量である基準薬剤蒸散量の2倍以上でかつ前記蚊の忌避率が90%を超える薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させる第1工程と、前記蚊の忌避率が90%よりも小さくなる薬剤蒸散量となるように前記害虫駆除剤を蒸散させる或いは前記害虫駆除剤を蒸散させない第2工程とを複数回繰り返し、前記第1工程の時間は5分以上20分以下であり、前記第2工程の時間は5分以上20分以下であることを特徴とする害虫駆除剤の蒸散方法。
    忌避率(%)=(C−T)/C×100
    C:前記害虫駆除剤で処理しない空間における蚊の吸血率(%)
    T:前記害虫駆除剤で処理した空間における蚊の吸血率(%)
  2. 請求項1に記載の害虫駆除剤の蒸散方法において、
    前記第1工程と前記第2工程とを1時間に2回以上繰り返すことを特徴とする害虫駆除剤の蒸散方法。
  3. 請求項1または2に記載の害虫駆除剤の蒸散方法において、
    前記害虫駆除剤は、ジメフルトリン、メパフルトリン、プラレトリン、d−アレスリン及びd−trans−アレスリンのうち、少なくとも1種以上を含むことを特徴とする害虫駆除剤の蒸散方法。
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