JP3050568U - 固形殺虫剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻形状等による殺虫剤本体に設けた消火用
部にあって、自然に消火するようにし、無駄な燃焼によ
る消費を阻止し、経済性と安全性を保証する。 【解決手段】 形成された殺虫剤本体１における長さ方
向へ向けて、所定間隔をおいて、消火用部２、２………
を、所要数だけ介設する。 【効果】 殺虫剤本体１が所定長さ（時間）だけ燃え続
けると、消火用部２にて自然に消火するので、就眠中な
ど、必要がなくなった際、無駄に燃え続けるのを阻止で
きて経済的であると共に、就眠中や外出時に消し忘れて
も、所定長さの燃焼後は自然に消火するので安全であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、所定の太さと長さを有して、渦巻き等の所要形状に成形され、燃焼 によって発煙する固形殺虫剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の蚊取り線香と呼ばれる上記固形殺虫剤等は、ほぼ７時間前後で燃焼によ り消尽する長さに形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、上記従来の固形殺虫剤によるときは、使用途中で殺虫の必要性がなく なったり、外出しなければならない場合などにあっては、燃焼端部の近傍を手で 折除する等して消火している。しかし、このような折除操作は点火状態にあるた め面倒であり、このことからつい消し忘れてしまうことがあって、火災発生の原 因にもなりかねないばかりか、消し操作中に燃焼端部に指先などが触れ、火傷を 負ってしまうといった問題がある。

【０００４】 さらに、就眠の途中で殺虫の必要がなくなっても、人為的に火を消さない限り 、最後まで無駄に燃焼してしまい、経済的にも省資源の点からも、望ましい結果 が得られていない。

【０００５】 本考案は、上記した従来の固形殺虫剤が有するこのような問題点に鑑み、請求 項１にあっては、点火後、所定長さ（時間）燃焼が続くと自然に消火されるよう に構成することで、無駄な燃尽を回避可能として経済性を改善すると共に、消し 忘れても自動的な消火によって、安全性を保全し得るようにすうるのが、その目 的である。

【０００６】 次に請求項２にあっては、上記請求項１における消火用部を凝固材、つなぎ材 中に不燃性繊維を混入して構成することで、外観を損なうことなしに、所定長さ （時間）にて自動的にして、しかも確実に火が消されてしまうようにしている。

【０００７】 さらに、請求項３にあっては、請求項１における消火用部を、殺虫剤本体に対 して不燃性板を巻着外装した構成とすることで、前記請求項１の場合と同じ目的 を達成すると共に当該消火用部を、簡易に形成できるようにしている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するため、請求項１にあっては、所定の太さと長 さを有して渦巻き等の所要形状に成形されている固形殺虫剤本体にあって、その 長さ方向の所定位置には、消火用部が、所要数だけ設けられていることを特徴と する固液殺虫剤を特徴とする。

【０００９】 請求項２にあっては、前記請求項１における消火用の構成が、凝固材、つなぎ 材中に不燃性繊維を混入して形成するようにした点に特徴を有している。

【００１０】 請求項３の場合には、前記請求項１における消火用部が、殺虫剤本体の外周に 不燃性板を巻着して構成されていることを、その内容としている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示の一実施形態によって詳述すると、図１において、１は渦 巻形状とした殺虫剤本体を示し、横断面略矩形状であり基端部１ａから点火すべ き先端部１ｂまでが一定の太さにより長尺に形成されている。 この殺虫剤本体１は、常法により粉末の凝固材、つなぎ材と殺虫剤とを混連し 、これを図示しない成形型に充填した後、固化させることで成形した物である。

【００１２】 請求項１にあっては、殺虫剤１に消火用部２を設けるのであるが、これは殺虫 剤本体１の先端部１ｂ等にあって点火され、徐々に基端部１ａ側へ向けて燃焼し て行くことを阻止するためのもので、殺虫剤本体１の長さ方向へ同長または不定 の間隔をおいて１箇所以上、任意の数だけ介設するのである。

【００１３】 ここで、請求項２の考案にあっては、上記消火用部２………として、図２に示 したように、粉末の殺虫剤を所定形状に練り固めるために用いられている図示し ない凝固材、つなぎ材中に、ガラス繊維や石綿繊維その他の不燃性繊維２ａ…… …を混入して凝固させたものを採択するようにしている。

【００１４】 さらに、図３による請求項３では、これまた上記の消火部２に関し、これが殺 虫剤本体１の所定位置における外周に、金属板その他の狭幅の不燃性板２ｂを巻 着することにより形成されている。

【００１５】 上記の構成とした固形殺虫剤によるときは、図１において殺虫剤１の先端部１ ｂに点火すれば、当該先端部１ｂから徐々に基端部１ａ側へ向けて燃え続けて行 くが、消火用部２に達することで自然に消火する。

【００１６】 再点火に際しては、消火用部２を、これと殺虫剤本体１との境面から折り曲げ たりして除去し、これにより露呈した殺虫剤本体１の端面部に点火することとな る。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、請求項１によるときは、 点火後、所定長さ（時間）だけ燃焼を続けると、自然に消火することになるから 、不必要となった際、消火用部にて無駄な燃焼を阻止できるので経済的であると 共に、就眠中や外出時に消し忘れるようなことがあっても、所定時間経過後は自 然に消火してしまうので安全性を向上することできる。

【００１８】 そして、請求項２では、上記の消火用部を、殺虫剤の凝固材、つなぎ材中に不 燃性繊維を混入して構成するようにしたので、消火の信頼性を高めることができ 、請求項１における諸効果を確実に発揮し得ることになる。また、消火用部を、 殺虫剤本体と同一の外形に形成することができるので外観のよいものを提供する ことができる。

【００１９】 さらに、請求項３にあっては、消火用部を、殺虫剤本体の所定位置外周に不燃 性板を巻着固定するようにしたので、請求項１における前記の効果を発揮し得る だけでなく、当該消火用部を簡易に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の請求項１および請求項２に係る固形殺
虫剤を示した斜視図である。

【図２】本考案の請求項２に係る固形殺虫剤の要部を示
す縦断正面図である。

【図３】本考案の請求項３に係る固形殺虫剤の要部を示
す正面図である。

【符号の説明】

１ 殺虫剤本体 ２ 消火用部 ２ａ 不燃性繊維 ２ｂ 不燃性板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の太さと長さを有して渦巻き等の所
   要形状に成形されている固形殺虫剤本体にあって、その
   長さ方向の所定位置には、消火用部が、所要数だけ設け
   られていることを特徴とする固液殺虫剤。
2. 【請求項２】 所定の太さと長さを有して渦巻き等の所
   要形状に成形されている固形殺虫剤本体にあって、その
   長さ方向の所定位置には、凝固材、つなぎ材中に不燃性
   繊維を混入した消火用部が、所要数だけ設けられている
   ことを特徴とする固液殺虫剤。
3. 【請求項３】 所定の太さと長さを有して渦巻き等の所
   要形状に成形されている固形殺虫剤本体にあって、その
   長さ方向の所定位置には、不燃性板を巻着外装した消火
   用部が、所要数だけ設けられていることを特徴とする固
   液殺虫剤。