JPH10191953A - 喫煙補助具 - Google Patents

喫煙補助具

Info

Publication number
JPH10191953A
JPH10191953A JP526497A JP526497A JPH10191953A JP H10191953 A JPH10191953 A JP H10191953A JP 526497 A JP526497 A JP 526497A JP 526497 A JP526497 A JP 526497A JP H10191953 A JPH10191953 A JP H10191953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cigarette
holding
smoking
hole
tobacco
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP526497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ishida
孝 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP526497A priority Critical patent/JPH10191953A/ja
Publication of JPH10191953A publication Critical patent/JPH10191953A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保留中の煙草からの煙発生量を減少させ、煙
草を節約でき、使用性に優れた喫煙補助具を提供するこ
とである。 【解決手段】 着火状態の煙草13を保留するための保
留孔12を内部に設けた、低伝熱性材料からなる筒状体
11であって、筒状体11の開口された両端は、保留孔
11の入口部18と煙草13に点火する着火部とを形成
し、筒状体11の側面には、その長手方向に沿って通気
口16、17が配設され、煙草13の燃焼を抑制維持す
るための、制限された量の空気が保留孔12内に流通さ
れ、保留時における煙草置き具と喫煙時における煙草ホ
ルダーとの両機能を備えた喫煙補助具とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は喫煙補助具に関し、
より詳しくは、空気の流入を制限して保留中の煙草の燃
焼を抑制維持する機能を備えた喫煙補助具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、吸いさしの煙草
が灰皿に放置されていると、発生する煙が周囲の人達に
不快感を与え、健康にも影響するとの問題があった。こ
のため、完全に消火するように努めるか、あるいは、継
続して喫煙する場合には放置中の煙の発生量をできるだ
け減少させることが望まれている。また、吸いさし煙草
の燃焼は無駄な消費であるから、燃焼速度をできるだけ
遅くすることによって煙草を節約する工夫も期待されて
いる。
【0003】実開昭61ー131799号、実開平2ー
72141号には、煙草を消火するための消火孔と、消
火することなく一時保留するための保留孔とを設けた灰
皿が提案されている。本提案等においては、空気の流入
を抑止することにより完全に消火すること、あるいは、
消火を遅らせることに成功しているが、保留時の煙発生
を抑制する手段は採用されていない。
【0004】また、特開昭63−240769号、実開
昭63−158195号等は、熱伝導率の低い通気性材
料で煙草の燃焼部分を覆うことにより、置き煙草の燃焼
を促進させ、煙中の有害成分を減少させると共に煙の発
生量も減少させようとする提案である。確かにその効果
は期待されるが、通気性材料の微小な孔が煙に含まれる
タール成分によって目詰まりし易く、通気性が低下して
しまう問題がある。さらに、煙草の消費に関しては、む
しろ消費を速めることになる問題がある。
【0005】特願昭63ー501671号では、灰皿に
設けた凹所の形状によって、保留中の煙草と灰皿との熱
伝達や、凹所内へ空気の供給を制御して燃焼速度を遅ら
せ、煙草を節約しながら、煙の発生を減少させ、安全性
を高める提案を行っている。しかしながら、本提案にお
いては、煙草と凹部の壁面との接触面積が大きいため、
燃焼によって発生する水蒸気が壁面に凝縮した水滴と、
煙草の着火部とが接触することによって煙草が消火して
しまうことがある。
【0006】上述したように、保留中の煙発生を減少さ
せようとする工夫について幾つかの提案がなされている
が、いずれの提案においても、喫煙の前後には煙草を定
められた保留場所へ出し入れする必要があり、頻繁に手
を休める喫煙者にとっては大変面倒で、使用しづらいも
のであった。
【0007】そこで本発明者は、保留時の煙草の煙発生
量を減少させながら確実に着火状態を維持する機能を備
え、かつ、煙草を節約する効果が得られ、使用性の改善
された喫煙補助具に関し、鋭意検討した結果本発明に至
ったのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次の手段を取るものである。すなわち、本発
明の要旨とするところは、着火状態の煙草を保留するた
めの保留孔を内部に設けた、低伝熱性材料からなる筒状
体であって、該筒状体の開口された両端は、前記保留孔
の入口部と煙草に点火する着火部とを形成し、該筒状体
の側面には、その長手方向に沿って通気口が配設され、
煙草の燃焼を抑制維持するための、制限された量の空気
が該保留孔内に流通され、保留時における煙草置き具と
喫煙時における煙草ホルダーとの両機能を備えた喫煙補
助具とすることである。
【0009】あるいは、 着火状態の煙草を保留するた
めの、低伝熱性材料からなる筒状の保留孔を備え、該保
留孔の周壁には、その長手方向に沿って通気口が配設さ
れ、該通気口の開口部面積が可変であり、煙草の燃焼を
抑制維持するための、調節された量の空気が該保留孔内
に流通される喫煙補助具とすることである。
【0010】またあるいは、着火状態の煙草を保留する
ための保留孔を備え、該保留孔が、少なくとも、先端底
部側に位置して煙草の燃焼を抑制維持するための保留部
と、入口側に位置して煙草を消火するための消火部とで
構成されている喫煙補助具とすることである。
【0011】さらに、保留孔の開口部全体を、開閉自在
の蓋部材によって密閉可能とすることである。
【0012】あるいは、流入空気量が制限されて煙草の
燃焼が抑制維持される保留孔、及び/又は、流入空気量
が抑止されて酸素欠乏となり煙草が消火される消火孔を
備え、該保留孔の入口及び/又は該消火孔の入口が、煙
草の挿入を容易にするために拡げられている喫煙補助具
とすることである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わる喫煙補助具
の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】図1には、本発明の請求項1に係わる喫煙
補助具の一例が示されているが、低伝熱性の板状体によ
って、内部に円筒状の保留孔12が設けられた筒状体1
1が形成されている。筒状体11の底部14は開かれて
おり、スリット状の通気口16及び円孔の通気口17が
筒状体11の長手方向に沿って配設されている。
【0015】本発明の喫煙補助具は通常次のように使用
される。未着火の煙草13を入口部18から底部14近
くまで挿入し、入口部18の外にある煙草13の一端を
口にして、底部14から常法によって煙草に点火する。
喫煙するときも保留するときも、本発明の喫煙補助具1
1に煙草13を入れたまま使用する。喫煙時にはホルダ
ーとして、保留時には煙草置き具として機能するのであ
る。
【0016】喫煙時には、底部14及び通気口16、1
7から十分な空気量が強制的に吸い込まれるので、煙草
13の燃焼は阻害されない。一方、保留中の煙草13で
は、通気口16、17や底部14から自然対流によって
入ってくる空気によって燃焼状態が維持されるが、その
空気量が通気口16、17や底部14の開口面積によっ
て制限されているので、燃焼が抑制され燃焼速度が遅く
なる。その結果、副流煙の発生が減少するし、煙草が長
持ちするので節約効果も得られる。すなわち、喫煙、保
留の切替え時に、特別の操作を行わないでも、保留時の
煙発生を減少させ、煙草の消費を節約する効果を得るこ
とが出来る。
【0017】本発明によって得られる別な効果は、保留
中の煙草が原因となる火災の発生を防止することであ
る。すなわち、本発明の煙草置き具に挿入されたまま保
留されている置き煙草は、灰皿から畳の上等に落下して
も、煙草の着火部分が畳等に直接、接触することはな
く、低伝熱性材料によって隔てられているので、畳等が
燃えたりすることはないのである。
【0018】本発明の喫煙補助具を形成する材料には低
伝熱性と耐熱性が要求される。本発明において、保留中
の燃焼速度が遅くなるのは空気の供給が制限されて酸素
不足になるためであるが、着火部分の周辺温度が低くな
ると消火してしまう。僅かの空気供給量で着火状態が安
定に維持されるには、低伝熱性材料によって着火部を覆
い熱の漏洩を防がなくてはならない。また、煙草の燃焼
によって発生する水分が保留孔12の内壁に凝集し、着
火部を消すことがないようにするためにも低伝熱性材料
であることが必要である。本発明に用いられる低伝熱
性、耐熱性の材料としては、陶磁器等のセラミック材
料、ガラスウールやアスベストやロックウール等々の繊
維状無機物からなる材料、あるいは、金属と低伝熱性材
料との複合体等々が好ましいが、これらに限定されるも
のではない。
【0019】底部14は、煙草に点火するため開放され
ていなければならない。また、灰皿等に斜めに置かれた
時に安定するように、筒状体11の中心軸に対して傾斜
した面で切っておくと便利である。保留孔12はなるべ
く細くし、保留中の煙草に過剰の空気が供給されないよ
うに煙草と保留孔内壁との間隙を小さくするのが好まし
い。保留孔の断面を多角形にしたり、内面に突起を設け
たりして煙草の円形外周面との間に一定形状の間隙を形
成させ、空気や煙の流れをコントロールするのも有効な
方法である。保留孔12の内壁に凝集した水との接触が
避けられる効果も期待される。さらに、保留孔12の側
面には通気口を長手方向に配設しなければならない。何
故なら、底部14からだけの空気供給では、燃焼が進ん
で着火部分が底部14から離れるにつれて急速に燃焼し
にくくなり、保留中の着火状態を安定に維持できなくな
るからである。
【0020】入口部18も細いほうがよい。全体の流通
空気量を精度よく制御するためには、煙草が無理なく挿
入される範囲でできるたけ細くして入口部18からの流
入空気量を制限し、通気口16、17の断面積をコント
ロールして全体の流通空気量を制御するのが好ましい。
さらに、喫煙する時等に喫煙補助具を動かす場合に、喫
煙補助具から煙草が落下しないようにするためにも、入
口部18が細いほうがよい。また、煙草の挿入を容易に
するため、入口部18の導入部分はできるだけ広いほう
がよい。
【0021】通気口は保留孔12の長手方向に沿って配
設される。保留中の煙草が燃焼するにしたがい、その着
火部はしだいに入口側に移動する。通気口は着火部に近
接していることが望ましく、安定に着火状態を維持する
ためには、通気口を保留孔の長手方向に配設して、保留
中はいつでも着火部の近くから空気が供給されるように
するのがよい。通気口を入口部18近くまで配設すれ
ば、十分短いところまで煙草を吸うことができる。
【0022】通気口を保留孔12の長手方向に配設する
手段は特に限定されないが、例えば、図1に例示される
ように、スリット状通気口16と円孔通気口17とを並
べて併設するとか、図2に例示されるように、スリット
状通気口16だけを長手方向に沿って設けるとか、図3
に例示されるように、円孔通気口17だけを長手方向に
沿って並べる等々の方法が可能である。また、一列に配
設されてもよいし多列に配設されてもよいが、保留孔内
の空気の流れを安定にするため、少なくとも2列に配設
されるのが好ましい。通気口の形状は円やスリット状に
限定されない。多角形、楕円、楔状等々の断面形状をし
た通気口とすることもできる。
【0023】風の強さ等の喫煙場所の条件により、保留
中の煙草が消火してしまうトラブルに備えて、必要なと
きに再点火するのに便利なスリット状通気口16を少な
くとも1個設けられるのが好ましい。また、保留孔12
の上面に通気口が設けられていると、傾斜して保留され
ている場合に、保留孔12内の空気の対流が円滑にな
り、着火状態をより安定に維持できる効果が得られる。
【0024】本発明の喫煙補助具は、上述したように、
通常は抜き差しの手間を省いて、煙草を抜き出さないで
そのまま喫煙するが、保留目的だけに限定して、喫煙す
るときには煙草を抜き出して吸うこともできる。また、
灰皿と組み合わせて用いてもよいし、携帯して外出先で
使用できるようにしてもよい。
【0025】請求項2は、状況に応じて流通空気量を適
正に調節する手段に関し、通気口の開口部断面積を可変
にするものである。一般に、煙草の燃焼速度は煙草の銘
柄や喫煙場所の風通し状態によって異なる。したがっ
て、その時々の状況に応じて流通空気量が調節され適正
な燃焼速度に調整されると非常に便利である。
【0026】図4には、本請求項に係わる喫煙補助具の
一例が示されているが、円筒状の保留孔部材20の底部
にスライド自在に嵌まり合うカバー部材22が設けられ
ている。カバー部材22を入口部18方向にずらして通
気口16、17の開口部面積を狭くすれば、保留孔12
(図示されてない)への流通空気量が減少して煙草の燃
焼速度が遅くなる。極端にして通気口16、17を全閉
してしまえば、煙草は消火してしまう。すなわち、煙草
を完全に消すための消火孔として機能させることもでき
る。通気口16、17の開口部面積を可変とする手段は
本例のスライド方式に限定されない。通気口16、17
に開閉自在の蓋が設けられていればよく、様々な方法が
可能である。
【0027】本請求項に係わる喫煙補助具においては、
底部14は開かれていても閉じられていてもよい。底部
14が開放されている場合には、保留孔12の内径をな
るべく細くし、通気口16、17の断面積も小さくし
て、空気の流通を抑え、全体の空気量を制御しなければ
ならない。底部14が閉じられている場合は、保留孔1
2の内径を太くするのが良い。保留孔の内壁と煙草との
接触面積を小さくして、流入空気の拡散を容易にするた
めである。
【0028】請求項3は、一時保留の機能と消火の機能
とを併せて有する喫煙補助具に関し、1個の保留孔に保
留部と消火部とを設けるものである。すなわち、図5に
示される例のように、保留孔12の先端底部側には通気
口16を備えた保留部24が設けられ、入口側には通気
口を有しない。図6は灰皿と一体化した例である。保留
部24と消火部26とで構成される保留孔12が灰皿3
4の一部に形成されている。
【0029】保留部24まで深く挿入された煙草は、燃
焼が抑制されたまま着火状態で維持されるので、再点火
しなくても喫煙することが出来る。保留される煙草は比
較的長いので、保留部24の位置は保留孔の先端底部側
が適している。また、消火部26へ浅く挿入された煙草
は、空気がほとんど供給されないので直ちに消火してし
まう。消火される煙草は比較的短いので、消火部26の
位置は入口側が適している。
【0030】保留部24と消火部26とを、煙草の燃焼
する方向に並べた別の目的は次の通りである。すなわ
ち、保留部24に長時間保留されていた煙草は、燃焼に
よってその長さが短くなっていき、やがて着火部分が消
火部26に達することになって空気の供給が抑止され、
消火することになる。したがって、保留してることを忘
れたり、他の用事で手が放せなくなって長時間再喫煙で
きない場合には、一定時間後自動的に消火して保留状態
を停止してしまう効果が得られるのである。保留中の煙
の発生を停止し、煙草の無駄な消費を避けることができ
る。保留孔と消火孔を別々に設ける場合とか、保留孔を
入口側に、消火孔を底部側に設ける場合には、本効果を
得ることはできない。
【0031】請求項4は、請求項1〜3の喫煙補助具に
関し、灰などの落下を防止するために全体を密閉可能と
することにより、携帯用に供しようとするものである。
保留中の煙発生を減少し煙草を節約しよとする上述の喫
煙補助具は、灰皿と一体化されて用いられてよいが、携
帯して、何処ででも使用できればさらに便利である。そ
のためには、携帯中に、喫煙補助具内に残っていた灰等
で汚れない工夫が必要である。
【0032】図7は、本請求項に係わる喫煙補助具の一
例であるが、携帯時には、保留孔部材20を下部蓋部材
28と上部蓋部材30とによって密閉しておくので、灰
などが落下することはなくなる。密閉の方法は、本例の
ように全体をケースで囲ってもよいし、入口部や通気口
等の開口部だけを局部的に囲う蓋を設けてもよい。
【0033】図8は、本請求項に係わる喫煙補助具の他
の一例であるが、保留孔12と併せて消火孔36を備え
た保留孔部材20である。着火された煙草13を保留孔
12に挿入すれば、燃焼が抑制された状態で維持され
る。また、消火孔36に挿入すれば、酸素不足状態とな
って直ちに消火する。
【0034】請求項5は、保留孔又は消火孔に煙草を挿
入し易くする工夫に関し、それぞれの入口部を拡げよう
とするものである。流入する空気量を制限して煙草の燃
焼状態を制御しようとする保留孔又は消火孔では、その
入口部は、煙草がやっと入れられる位まで狭められてい
るので、煙草を挿入するのに手間取ることがある。また
そのために灰を周辺にこぼしたりすることもある。
【0035】すでに図1において、斜めに切った入口部
として開口部を拡げた例を示したが、図9はラッパ状に
入口部を拡げた例である。この他、末広がりに拡がる導
入板を設けることも有効な手段であるが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。いずれにしても、拡げら
れた導入部に煙草を当てて押し込めば、簡単かつ確実に
保留孔や消火孔に挿入させることができるので、使用性
が向上し、灰をこぼして周囲を汚したりすることがなく
なる。
【0036】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、保留孔の材質や形状、通気口の形状や配置、蓋
部材の材質や形状等々につき、当業者の知識に基づき種
々なる改良、改正、変形を加えた態様で実施し得るもの
である。
【0037】本発明の実施例を、以下に詳しく説明す
る。
【0038】第1の実施例 図1に示されるのと同様の喫煙補助具を製作した。厚さ
が約1mmの、両面にアルミニュウムのシートが貼り合
わされた厚紙を丸めて、内径8.5mm、長さ74mm
の筒状体11を形成し、喫煙補助具10とした。重さは
約3gであった。入口部18は約45°の角度で斜めに
切って開口面積を拡げ、底部14も約60°の角度で斜
めに切り、灰皿等へ安定に座るようにした。また、底部
14の切り口にはV字形の切り込みを入れて、切り口が
灰皿等の底に密着して空気の流通が妨げられないように
した。底部14が切られる傾斜方向を下方向として、筒
状体11の左右に、その長手方向に沿って2個のスリッ
ト状通気口16を設けた。それぞれの長さは55mmで
あり、底部14の開口部と連続している。さらに、筒状
体11の上下には、直径2mmの円孔からなる通気口1
7を6mmピッチで13個設けた。
【0039】本例の喫煙補助具を用いて、喫煙時の状態
と保留時の状態を観察した。まず、長さ80mm、太さ
8mmのフィター付き巻き煙草を入口部18から挿入
し、その先端が底部14の開口部から見えるまで差し込
んだ。次に、入口部18から約10mm出ているフィタ
ー部を口に当て、底部14に位置する煙草の先端にライ
ターを用いて点火した。その後、喫煙補助具を付けたま
まで喫煙し、一時喫煙を休む時はそのまま灰皿に置いて
保留することを繰り返した。喫煙時の違和感は感じられ
ず通常の喫煙方法と同じであり、保留時の煙りの発生は
著しく減少した。また煙草の減り方が遅くなったので、
1本の煙草を吸う時間が通常の倍位に長くなったように
感じられた。
【0040】第2の実施例 図2に示されるように、上下左右に、4個のスリット状
通気口16を設けた他は実施例1と同じ喫煙補助具10
を製作した。実施例1と同様にして喫煙時、保留時の観
察を行ったところ、実施例1と同様の効果が確認され
た。
【0041】第3の実施例 図4に示されるのと同様の、通気口の開口部面積が調節
可能な喫煙補助具を製作した。保留孔部材20は、底部
14を閉じ、円孔からなる通気口17を直径4mmとし
た他は、第一の実施例で製作した筒状体11と同じであ
る。保留孔部材20の外周に沿ってスライド自在に設け
られたカバー部材22は、その内面で通気口16、17
を塞ぐものであり、スライド位置によって全体の通気量
を調節することができる。
【0042】本例の喫煙補助具を用いて市販の巻き煙草
の数種類をテストした。カバー部材22のスライド位置
を調整し保留孔内の空気流通量を調整したところ、どの
種類の煙草についても適正な保留状態を得ることが出来
た。また、風の強い場所、あるいは、弱い場所で用いる
時も、カバー部材22の位置を調整することによって適
正な保留状態を得ることが出来た。
【0043】第4の実施例 図5に示されるのと同様の、保留部と消火部で構成され
る保留孔からなる喫煙補助具を製作した。本例の喫煙補
助具10は、通気口16及び17の配設部分長さを55
mmから30mmに変更した他は実施例1の喫煙補助具
10と同一である。保留部24は底部14の先端から3
0mmまでであり、そこから入口部18までが消火部2
6である。本例の喫煙補助具10を用いて着火している
煙草を保留すると、約30mm燃焼すると空気の供給が
抑止されるので自動的に消火してしまう。長時間消し忘
れた時の無駄な消費を防止することができ、煙草を節約
できる効果が確認された。
【0044】第5の実施例 図6に示されるのと同様の、灰皿と一体化された陶器製
の喫煙補助具を製作した。灰皿34の一隅に設けられた
保留孔12は保留部24と消火部26で構成され、保留
孔12の上部全体が蓋状に分離できる構造になってい
る。長時間保留されて消火してしまった煙草を、保留孔
12から取り出して再点火し、再び喫煙することができ
る。保留孔12の上部全体が蓋状に分離できるので、保
留孔12の中に溜まった灰を簡単に掃除することができ
た。
【0045】第6の実施例 図7に示されるのと同様の携帯用喫煙補助具を製作し
た。保留孔部材20は図1に示される筒状体11と同一
である。下部蓋部材28と上部蓋部材30とは螺合によ
って連結され、保留孔部材20を完全に密閉してしまう
ので、携帯時に灰がこぼれたりすることはなかった。ま
た、下部蓋部材28を、図4に示されるカバー部材22
としても機能させることができたので、使用状況に応じ
て保留孔内の空気流通量を適正に調節することができ
た。
【0046】第7の実施例 図8に示されるのと同様の携帯用喫煙補助具を製作し
た。保留孔部材20には、入口部18を共通にして、保
留孔12と共に消火孔36が設けられている。本例の携
帯用喫煙補助具は、灰皿の無い所でも使用できるので、
非常に便利であった。
【0047】
【発明の効果】本発明の喫煙補助具によれば、着火され
て保留中の煙草の燃焼を抑制維持できるので、保留中の
不快な煙発生量を減らすことができるし、煙草を節約す
ることができる。また、保留中の煙草置き具としての機
能と、喫煙中のホルダーとしての機能とを備えられるの
で、使用性が大幅に改善される。また、保留中の煙草は
低伝熱性の材料で囲まれているので、灰皿等から落下し
ても、畳等を燃やすことはなく、煙草を原因とする火災
の発生を防止できる。
【0048】さらに、保留孔内の空気流通量を調整でき
るので、煙草の種類や喫煙場所によらず、安定した保留
状態を維持することができる。また、保留孔と消火孔を
連続して設けたので、長時間の無駄な保留状態を自動的
に停止し、煙の発生を減らし煙草を節約することができ
る。さらにまた、保留孔の入口部を拡げて煙草の挿入を
容易にしたので、使用性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる喫煙補助具の一例を示す説明図
であり、図(a)は斜視図、図(b)は断面図である。
【図2】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示す斜
視図である。
【図4】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示すも
のであり、その構成を説明する斜視図である。
【図5】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示すも
のであり、図(a)は斜視図、図(b)は断面図であ
る。
【図6】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示す斜
視図である。
【図7】本発明に係わる喫煙補助具の他の一例を示すも
のであり、図(a)はその構成を説明する斜視図、図
(b)は組立て状態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係わり、保留孔部材の他の一例を示す
断面図である。
【図9】本発明に係わり、保留孔の入口部の一例を模式
的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10:喫煙補助具 11:筒状体 12:保留孔 13:煙草 14:底部 16、17:通気口 18:入口部 20:保留孔部材 22:カバー部材 24:保留部 26:消火部 28:下部蓋部材 30:上部蓋部材 34:灰皿 36:消火孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A24F 19/14 A24F 19/14 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着火状態の煙草を保留するための保留孔
    を内部に設けた、低伝熱性材料からなる筒状体であっ
    て、該筒状体の開口された両端は、前記保留孔の入口部
    と煙草に点火する着火部とを形成し、該筒状体の側面に
    は、その長手方向に沿って通気口が配設され、煙草の燃
    焼を抑制維持するための、制限された量の空気が該保留
    孔内に流通され、保留時における煙草置き具と喫煙時に
    おける煙草ホルダーとの両機能を備えたことを特徴とす
    る喫煙補助具。
  2. 【請求項2】 着火状態の煙草を保留するための、低伝
    熱性材料からなる筒状の保留孔を備え、該保留孔の周壁
    には、その長手方向に沿って通気口が配設され、該通気
    口の開口部面積が可変であり、煙草の燃焼を抑制維持す
    るための、調節された量の空気が該保留孔内に流通され
    ることを特徴とする喫煙補助具。
  3. 【請求項3】 着火状態の煙草を保留するための保留孔
    を備え、該保留孔が、少なくとも、先端底部側に位置し
    て煙草の燃焼を抑制維持するための保留部と、入口側に
    位置して煙草を消火するための消火部とで構成されてい
    ることを特徴とする喫煙補助具。
  4. 【請求項4】 前記保留孔の開口部全体が、開閉自在の
    蓋部材によって密閉可能であることを特徴とする前記請
    求項1〜3に記載の喫煙補助具。
  5. 【請求項5】 流入空気量が制限されて煙草の燃焼が抑
    制維持される保留孔、及び/又は、流入空気量が抑止さ
    れて酸素欠乏となり煙草が消火される消火孔を備え、該
    保留孔の入口及び/又は該消火孔の入口が、煙草の挿入
    を容易にするために拡げられていることを特徴とする喫
    煙補助具。
JP526497A 1997-01-16 1997-01-16 喫煙補助具 Withdrawn JPH10191953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP526497A JPH10191953A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 喫煙補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP526497A JPH10191953A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 喫煙補助具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10191953A true JPH10191953A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11606378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP526497A Withdrawn JPH10191953A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 喫煙補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10191953A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140110848A (ko) * 2011-12-08 2014-09-17 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 기류를 조절하는 에어로졸 발생 장치
CN109430940A (zh) * 2018-10-27 2019-03-08 邵继民 一种利用空气流动产生压力差的插地雪茄座
CN114468360A (zh) * 2016-12-16 2022-05-13 韩国烟草人参公社 气溶胶生成方法及装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140110848A (ko) * 2011-12-08 2014-09-17 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 기류를 조절하는 에어로졸 발생 장치
CN114468360A (zh) * 2016-12-16 2022-05-13 韩国烟草人参公社 气溶胶生成方法及装置
CN114468360B (zh) * 2016-12-16 2023-12-22 韩国烟草人参公社 气溶胶生成方法及装置
CN109430940A (zh) * 2018-10-27 2019-03-08 邵继民 一种利用空气流动产生压力差的插地雪茄座

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2272774T3 (es) Boquilla de articulo de fumar simulado.
RU2159067C2 (ru) Узел для сгорания сигареты, ручное устройство для фильтрации боковой струи дыма, ресивер и их комбинация
NZ334763A (en) Cigarette sidestream smoke and free-burn rate control device
US20130167850A1 (en) Cigarette protector
KR910002385A (ko) 흡연기구와 그에 사용되는 슬리브
US6311694B1 (en) Smoking article having reduced sidestream smoke
US3916916A (en) Shield for cigarettes and cigars
KR101237512B1 (ko) 휴대용 담배연기 제거장치
EP0876112B1 (en) A device for controlling free-burn rate of and reducing sidestream smoke from a cigarette and the like
CN210611004U (zh) 一种基于防火烟套的吸烟烟具
JPH08942U (ja) エチケットパイプ
JPH10191953A (ja) 喫煙補助具
JP3378558B2 (ja) 喫煙用の封煙マスク
KR20130057319A (ko) 휴대용 담배연기 제거장치
KR100650159B1 (ko) 휴대용 담배 파이프 겸용 재떨이
US20210177050A1 (en) Portable smoking pipe for outdoors travel
KR100326844B1 (ko) 담뱃재 비산 방지용 재떨이
JP3571038B1 (ja) タバコの煙のうち副流煙をほとんど発生させない機構をもつ喫煙具
JPH10210964A (ja) 防火に役立ち環境に良く副流煙のでないキセル
JP2000312577A (ja) 喫煙具
JPS5831191B2 (ja) タバコの危険防止カバ−
JP3012739U (ja) タバコの火消し水差し付き防火灰皿
JPH0640810B2 (ja) たばこパイプ
JPH11155A (ja) 煙草用保持具
JPH04121179A (ja) 喫煙用パイプ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406