JP6882240B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ異なる色域で画像形成を行う複数のモードを有する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置における画質指標の1つとして色域(Color Gamut)が存在する。画像形
成装置における色域とは画像形成装置が出力可能な色再現範囲のことであり、色域が広いほど色再現範囲が広く画像形成装置として優位であることを意味する。色域を拡大する手法としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤に加えて濃いYMCKの現像剤を別途追加する手法や、記録材上の現像剤量を像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体の回転速度を上げることで増やす等の手法が考えられる。特許文献1に、測定用トナー像のトナー載り量の違いを判別して画像形成時のトナー像のトナー載り量を設定する技術が提案されている。
特開2011−99933号公報
しかしながら、上記従来技術では次のような課題がある。上記の技術において、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体の回転速度を上げることで現像剤量を増やす構成では、各色の現像剤担持体をそれぞれ所望の回転速度で駆動させるため、各現像剤担持体を独立して駆動させるのに複数の駆動源が使用される。したがって、装置のコストアップや大型化になってしまっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の現像剤担持体を共通の駆動源を用いて駆動する場合に像担持体と現像剤担持体の回転速度差又は回転速度比を適切に設定することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
記録材に画像形成を実行する画像形成動作を実行可能な画像形成装置であって、
回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体に接触して第1の現像剤を前記第1の像担持体に供給する、回転可能な第1の現像剤担持体と、を有する第1の画像形成部と、
回転可能な第2の像担持体と、前記第2の像担持体に接触して第2の現像剤を前記第2の像担持体に供給する、回転可能な第2の現像剤担持体と、を有する第2の画像形成部と

前記第1の像担持体の表面および前記第2の像担持体の表面と接触する中間転写体であって、前記第1の像担持体に形成された第1の現像剤像と、前記第2の像担持体に形成された第2の現像剤像と、が転写される中間転写体と、
前記第1の現像剤担持体と前記第2の現像剤担持体と、を共に所定の回転速度で回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段と、前記中間転写体上に形成される前記第1の現像剤からなる第1のトナーパッチの形成と前記中間転写体上に形成される第2の現像剤からなる第2のトナーパッチの形成と、を制御する制御手段と、
前記中間転写体上に形成された前記第1のトナーパッチに関する第1の情報と、前記中間転写体上に形成された前記第2のトナーパッチに関する第2の情報と、を検出する検出手段と、
を備え、
前記像担持体の回転速度に対する前記現像剤担持体の回転速度の比を周速比とした場合において、第1の周速比で前記画像形成動作を実行する第1のモードと、前記第1の周速比よりも大きい第2の周速比で前記画像形成動作を実行する第2のモードと、を実行可能な画像形成装置であって、
前記制御手段は、異なる前記周速比ごとに、前記中間転写体にそれぞれ前記第1のトナーパッチと前記第2のトナーパッチと、を形成することによって、前記検出手段によって検出される前記第1の情報に基づいて得られる第3の周速比と、前記検出手段によって検出される前記第2の情報に基づいて得られる前記第3の周速比よりも大きい第4の周速比が得られた場合において、前記第2のモードの前記第2の周速比を、前記第3の周速比に基づいて設定することを特徴とする。
本発明によれば、複数の現像剤担持体を共通の駆動源で回転させる構成においても、像担持体と現像剤担持体の回転速度差又は回転速度比を適切に設定することができる。
実施例1の画像形成装置の概略構成図。 実施例1の感光ドラム、現像ローラの駆動源の概略構成図。 実施例1の感光ドラム層構成の概略説明図。 実施例1の感光ドラム表面電位の概略説明図。 実施例1の光学センサ構成の概略説明図。 実施例1のカラーセンサ構成の概略説明図。 実施例1の光学センサ出力の概略説明図。 実施例1のテスト用のトナーパッチの概略説明図。 実施例1のイエロートナーにおける周速比とトナーパッチの濃度との関係を示す概略説明図。 実施例1のマゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーにおける周速比とトナーパッチの濃度との関係を示す概略説明図。 実施例1の画像形成装置において実行される処理の一例を示すフローチャート。 実施例1の広色域プリントモードの色域の概略説明図。 実施例2の感光ドラム、現像ローラの駆動源の概略構成図。 実施例2の画像形成装置において実行される処理の一例を示すフローチャート。 一実施例の感光ドラム、現像ローラ、高圧電源の駆動源の概略構成図。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
<画像形成装置の構成と画像形成時の動作の概要>
図1は、実施例1のカラーレーザプリンタ(画像形成装置)に関する概略構成図である。図1に示すように、カラーレーザプリンタ50は、複数の第1の像担持体である感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)を有する。カラーレーザプリンタ50は、第2の像担
持体である中間転写ベルト3(被転写体)に連続的に多重転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式(インライン方式)プリンタである。実施例1の画像形成装置は、一例として、A4サイズ(210mm×297mm)までの大きさの紙までの出力に対応した、解像度600dpi、印刷速度20ppmのプリンタである。実施例1の画像形成装置における転写手段は、感光ドラムから中間転写ベルトに一次転写する手段と、中間転写ベルトから記録材に二次転写する手段とを有する。
カラーレーザプリンタ50の中間転写ベルト3は、無端状のエンドレスベルトであり、駆動ローラ12、テンションローラ13、アイドラローラ17、および二次転写対向ローラ18に懸架される。中間転写ベルト3は、図中矢印Qの方向にプロセススピード100mm/secで回転している。なお、中間転写ベルト3の材質としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などが用いられる。駆動ローラ12、テンションローラ13、および二次転写対向ローラ18は、中間転写ベルト3を支持する支持ローラである。
感光ドラム5は、中間転写ベルト3の移動方向に沿って、直列に各色に対応して合計4本配置されている。イエロー(Y)の現像器(現像手段)を有する感光ドラム5Yは、回転過程で一次帯電ローラ(帯電手段)7Yによって、所定の極性および電位に一様に帯電処理される。そして、感光ドラム5Yは、画像露光手段(露光手段)9Yによる画像露光4Yを受けることにより、目的のカラー画像の第1の色(イエロー)成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像が、現像剤担持体である現像ローラ8Yによって第1色であるイエロートナー(現像剤)により現像される。このように、画像露光によって静電潜像が形成された部分にトナーが現像される方式のことを「反転現像方式」と称する。
感光ドラム5Y上に形成されたイエローの像は、中間転写ベルト3との一次転写ニップ部へ進入する。一次転写ニップ部では、中間転写ベルト3の裏側、すなわち感光ドラム5Yに対向する面の裏面に、電圧印加部材(一次転写ローラ)10Yを接触当接させている。電圧印加部材10Yは、各ポートによって独立にバイアス印加可能とするため、一次転写バイアス電源を有している。中間転写ベルト3には、1色目のポートによってイエローが転写され、次いで先述した工程を経た各色に対応する感光ドラム5M、5C、5Kによって、順次マゼンタ、シアン、ブラックの各色が各ポートによって多重転写される。中間転写ベルト3上に転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト3の移動に伴って図中矢印Qの方向、すなわち時計回り方向に移動する。
一方、給紙カセット1内に積載収納された記録材Pは、給紙ローラ2により給送され、レジストローラ対6のニップ部へ搬送されて、ニップ部で一旦停止される。一旦停止された記録材Pは、中間転写ベルト3上に形成された4色のトナー像が二次転写ニップに到達するタイミングに同期してレジストローラ対6によって二次転写ニップに供給される。そして、二次転写ローラ11と二次転写対向ローラ18との間の電圧印加(+1.5kV程度)によって中間転写ベルト3上のトナー像が記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、中間転写ベルト3から分離されて搬送ガイド19によって定着手段である定着装置14に送られる。定着装置14において、記録材Pは、定着ローラ15、加圧ローラ16による加熱、加圧を受け、記録材Pの表面にトナー像が溶融固着される。この結果、4色フルカラーの画像が得られる。そして、記録材Pは、排紙ローラ対20から装置外へと排出され、プリントの1サイクルが終了する。一方、上記の二次転写において記録材Pに転写されずに中間転写ベルト3上に残ったトナーは、記録材Pへの転写位置よりもベルトの下流側に配置されたクリーニングユニット21によって除去される。
また、カラーレーザプリンタ50は、装置内の各部の動作を制御したり、各部と通信する制御手段である制御部30を有する。制御部30には、CPU31、CPU31が制御を行うためのプログラムや各種データが格納されている不揮発性メモリのHDD32、データ処理のための作業領域になる読み書き可能なメモリのRAM33などが備えられている。
次に、図2に実施例1の感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)、現像ローラ8(8Y、8M、8C、8K)、中間転写ベルト3の回転駆動を行う駆動ローラ12の構成の一例を示す。感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)と中間転写ベルト3の駆動ローラ12とは、共通の駆動手段である駆動モータM1によってそれぞれ矢印方向に回転される。また、現像ローラ8Y、8M、8C、8Kは、共通の駆動モータM2によってそれぞれ矢印方向に回転される。なお、感光ドラム5と現像ローラ8は、異なる駆動源によって駆動されるため、それぞれ所望の回転速度で回転可能である。実施例1における構成では、カラーレーザプリンタ50が実行する画像形成の種類には、通常の画像形成モードとしての通常プリントモードに加えて、広色域の画像形成モードとしての広色域プリントモードがある。広色域プリントモードでは、感光ドラム5の回転速度に対する現像ローラ8の回転速度の比(以下、周速比と称する)が、通常プリントモードに比べて大きくなるように駆動制御される。このため、感光ドラム5上の単位表面積あたりのトナー量が増加する結果、広色域の画像形成が実現される。なお、通常プリントモードが第1のモードの一例であり、広色域プリントモードが第2のモードの一例である。
<感光ドラムの構成と電位設定について>
図3に感光ドラム5の層構成を示す。感光ドラム5に設けられる主な層は、下層から、アルミニウムなどの導電性材料からなるドラム基体501、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層502、キャリアを生成する電荷発生層503、発生したキャリアを輸送する電荷輸送層504である。ドラム基体501は接地されており、感光ドラム5
の表面が帯電ローラ7により帯電することで、感光ドラム5内側から外側に向けた電界が形成される。スキャナユニット9から出射される光によって感光ドラム5が照射されると、電荷発生層503にキャリアが生成される。生成されたキャリアは、上記の電界によって感光ドラム5の表面に向かって移動し、感光ドラム5表面の電荷と対になることで感光ドラム5の表面電位を変化させる。
次に、通常プリントモードと広色域プリントモードにおける感光ドラム5表面の電位について、図4を参照しながら説明する。まず、帯電ローラ7によって感光ドラム5表面が帯電したときの、感光ドラム5の表面電位を帯電電位Vdとする。その後、露光によって感光ドラム5の表面電位は露光電位Vlに変化する。ここで、現像ローラ8は、高圧電源によって現像電位Vdcになるように電圧印加されている。また、現像電位Vdcは露光電位Vlと帯電電位Vdとの間に設定されている。このため、露光されない部分(非露光部分)では、電界が、現像ローラ8表面にコートされているトナーが感光ドラム5側に現像される方向とは逆方向に形成される。また、露光される部分(露光部分)では、電界が、当該トナーが感光ドラム5側に現像される方向に形成される。この電界によって露光部分ではトナーが現像されるが、トナーが現像されるほどトナー電荷により感光ドラム5の表面電位が上昇するため、露光部分における電界は弱くなる。
このため、通常プリントモードのトナー供給量では、線画像に比べて画像面積が大きい画像部分のいわゆるベタ濃度として電位Vdcの領域K全体を使用できておらず、図4では、電位Vdcより小さいVdc’の領域Tが使用されるに留まっている。よって、カラーレーザプリンタ50において、周速比を大きくする駆動制御が行われてトナー供給量が増加し、感光ドラム5上のトナー量が飽和する領域K全体が使用されるまで周速比が大きくなる。
<テスト用トナーパッチの濃度情報を検出する検出手段について>
次に、実施例1におけるカラーレーザプリンタ50の検出手段の1つである光学センサ80について説明する。光学センサ80は、中間転写ベルト3に形成された所定のパターンであるテスト用のトナーパッチを検知する。トナーパッチは、中間転写ベルト3と共にベルトの回転方向に移動し、光学センサ80を通過する際に、発光素子81から照射された赤外光を拡散反射する。トナーパッチからの反射光は、受光素子82で受光され、受光された反射光の情報を基に各色トナーパッチの位置が特定される。
図5は、光学センサ80の断面図である。光学センサ80は、LED(Light-Emitting
Diode)などの発光素子81と、フォトトランジスタなどの2つの受光素子82、83と、発光素子81および受光素子82、83を保持するホルダー81a、82a、83aを備える。発光素子81は、その光軸AXが中間転写ベルト3の表面の法線Nに対して15°の傾きを持つように配置されており、中間転写ベルト3上のトナーパッチや中間転写ベルト3の表面に赤外光(例えば波長950nm)を照射する。受光素子82は、その光軸BXが中間転写ベルト3の表面の法線Nに対して45°の傾きを持つように配置されており、トナーパッチや中間転写ベルト3の表面から拡散反射された赤外光を受光する。受光素子83は、その光軸CXが中間転写ベルト3の表面の法線Nに対して15°の傾きを持つように配置されており、トナーパッチや中間転写ベルト3の表面からの正反射成分である赤外光を受光する。
次に、実施例1におけるカラーレーザプリンタ50の検出手段の1つであるカラーセンサ90について説明する。カラーセンサ90は、一例として排紙ローラ対20の後段に配置され、記録材Pに定着されたトナーパッチを検知して色味に関する値(以下、色情報)を取得する。なお、カラーセンサ90は、記録材Pの中央部を検知するように配置されている。しかし、カラーセンサ90の配置は、これに限られるものではなく、カラーセンサ
90は中央部以外を検知するように配置されてもよいし、1つだけでなく複数個が配置されてもよい。また、カラーセンサ90が配置される位置は、排紙ローラ対の後段に限られない。記録材Pに定着されたトナーパッチを検知できれば、カラーセンサ90は、排紙ローラ対20の前段、例えば定着装置14と排紙ローラ対20の間に配置されてもよい。また、カラーセンサ90は、定着装置14の前段に配置されてもよい。
図6は、分光方式の測色器であるカラーセンサ90の概略構成図である。カラーセンサ24は、可視光全体にわたる発光波長分布を有する白色光源811、集光レンズ812、スリット813、回折格子814、複数の受光素子からなるラインセンサ815を有する。また、カラーセンサ90の制御や演算を行うCPU820が備えられている。また、CPU820が制御を行うためのプログラムや演算に必要な各種データが書き込まれている読み出し専用のメモリのROM821、データ処理のための作業領域になる読み書き可能なメモリのRAM822などが備えられている。
白色光源811から出射された光816は、開口817を通過し、記録材Pの上に形成された被測色物である検知用画像818(トナーパッチ)に約45°の角度で入射し、検知用画像818の光吸収特性に応じた散乱光819となる。散乱光819の一部は、集光レンズ812によってスリット813を通過し、回折格子814に入射して分光される。分光された分散光は、ラインセンサ815に入射し、ラインセンサ815は、入射光量に応じた信号を各受光素子により出力する。ラインセンサ815から出力された信号はCPU820に入力される。CPU820は、ラインセンサ815から入力された各受光素子からの出力に対して所定の演算を行い、10nm(ナノメートル)間隔で380nmから730nmの範囲の分光反射率を算出する。CPU820は、この分光反射率に対し更に演算を行いCIE(国際照明委員会)で定められているXYZ(CIE/XYZ)やL*a*b*(CIE/L*a*b*)などの色度値を算出することも可能である。カラーセンサ90は、カラーレーザプリンタ50のCPU31と通信可能であり、CPU31はカラーセンサ90で算出された色度値L*a*b*を受信可能である。なお、ラインセンサ815の信号をCPU31に出力し、CPU31が分光反射率や色度値を算出する構成としてもよい。
カラーセンサ90は、通常、カラーレーザプリンタ500によって記録材P上に形成される画像の色味合わせに用いられる。CPU31は、記録材P上に、さまざまな色の検知用画像818を形成し定着した後、カラーセンサ90により色度値L*a*b*を取得する。CPU31は、カラーセンサ90により各検知用画像の色度値L*a*b*と各検知用画像を形成したときの画像データとの対応付けを行う。CPU31は、対応付けの結果に基づいて、カラーレーザプリンタ50の画像処理部が使用する色変換用のカラーテーブルを変更することで、所定の色味の画像を形成することが可能となる。
図7に光学センサ80のセンサ出力結果を示すグラフを示す。なお、グラフの横軸は、中間転写ベルト3におけるトナーパッチのトナー載り量を示し、グラフの縦軸は、光学センサ80の出力を示す。トナー載り量が少ないトナー像の場合は、平滑で鏡面かつ黒色である中間転写ベルト3の表面からの反射光の影響が大きいため、光学センサ80の正反射検知出力601が大きく乱反射検知出力602が小さい。また、中間転写ベルト3の表面性(表面の凹凸)に比べてトナー粒径は大きいため、トナー載り量が多くなると、光学センサ80の正反射検知出力601が小さくなり、乱反射検知出力602が大きくなる。ここで、正反射検知出力601はトナーパッチによる乱反射成分を含んでいるため、正反射検知出力601から乱反射検知出力602をもとに乱反射成分を除くことでトナーパッチの濃度と相関のあるセンサ出力603を得ることができる。以上より、正反射光および乱反射光の検知結果をもとに濃度が算出される。
実施例1では、光学センサ80は、通常の画像形成時とは異なるタイミングで形成されるトナーパッチの情報を取得する。トナーパッチには、具体的には、各色の現像剤の重ね合わせ位置がずれるレジストレーションずれ量を検知するためのレジストレーション検知パッチや、濃度制御用パッチなどがある。
<広色域プリントモードの現像ローラの周速比について>
広色域プリントモードにおける感光ドラム5に対する現像ローラ8の周速比としては、図4に示すように、ベタ濃度として電位Vdcの領域K全体が使用されるようなトナー供給量を得る必要がある。一方、周速比が大きすぎるとトナー供給量が過剰になり、トナーを電荷的に制御できず、露光されていない帯電電位Vdの部分にトナーが現像されてしまう、いわゆるカブリ画像が発生する。また、周速比が小さすぎるとトナー供給量が少なく広色域の画像形成を実現できない可能性がある。
実施例1では、現像ローラ8の複数の周速比ごとに形成されるトナーパッチの濃度情報から好適な現像ローラ8の周速比が特定される。より具体的には、通常プリントモードの周速比とその近傍の周速比に応じて形成されたトナーパッチの濃度情報から周速比による理想的な濃度増加の傾向を特定する。そして、特定した傾向が示す濃度から乖離する濃度における周速比を、現像ローラ8を駆動する際の周速比の限界値とする。これにより、トナー供給量が過剰な場合や、少なすぎる場合の課題を解決することができる。
実施例1では、各色のトナー画像において通常プリントモードの周速比を100%とする。そして、現像ローラ8の回転速度を上げて、周速比が120%、140%、200%、220%、240%、260%、280%、300%、320%である場合のトナーパッチを形成する。図8に、中間転写ベルト3に形成された各週速比に応じたトナーパッチの一例を示す。例えば、感光ドラム5の回転速度を低下させ、現像ローラ8の回転速度を維持若しくは速くすることで周速比を増加させることができる。
図8に示すように中間転写ベルト3には、トナーパッチが、ベルトの回転方向(移動方向)に沿って並ぶように形成される。一例として、トナーパッチのサイズは、現像ローラ8のφ8mm周期に収まるように、主走査方向に30mm、副走査方向に20mmの矩形とする。また、トナーパッチは、一連のパッチ全体が中間転写ベルト3の周期内に収まるように配置される。さらに、隣り合うパッチの間隔は、現像ローラ8の回転速度の切替に合わせて、現像ローラ8の約2周期分に相当する間隔とする。実施例1では、一例として、中間転写ベルト3の周期712mmに対してトナーパッチの間隔を50mmとする。そして、実施例1では、光学センサ80によって上記の通り各トナーパッチからの反射光を検出し、検出結果を基に各色トナーの周速比の限界値が特定される。
次に、感光ドラム5に対する現像ローラ8の周速比と光学センサ80のセンサ出力の関係を、図9に示すイエロートナーの場合の結果を用いて説明する。図9のグラフにおいて、周速比に対する理想的なセンサ出力を破線で、実際のセンサ出力例を実線で示す。なお、理想的なセンサ出力のグラフは、周速比100%、120%、140%のセンサ出力を
基に線形補間を用いて作成する。図9に示すように、周速比に対するトナーパッチの実際のセンサ出力は、ある周速比でトナー供給量が飽和することから、周速比が当該周速比から大きくなるにつれて理想的なセンサ出力との比が大きくなる。このことは、トナー供給量が増加する一方で、形成されるトナーパッチの濃度は飽和している状態であることを意味する。このような状態では、トナーパッチにおいて電荷的に制御できないトナーが存在し、カブリ画像が発生する可能性がある。図9に示す例では、イエロートナーの場合は、周速比220%での光学センサ80のセンサ出力は理想的なセンサ出力と一致しているが、周速比240%では光学センサ80のセンサ出力は理想的なセンサ出力から乖離していることがわかる。このことから、イエロートナーの現像ローラ8の周速比としては、24
0%を限界値とし最適な周速比の範囲を220〜240%とすることができる。ここで、イエロートナーの場合の比較例として、周速比によるカブリ画像の発生の有無と、トナーパッチの濃度をマクベス濃度計(グレタグマクベス社製)で測定した結果を下表に示す。
Figure 0006882240
実施例1では、周速比230%でカブリ画像の発生はなく、このときのトナーパッチの濃度は1.8であったのに対し、比較例1の周速比260%では、実施例1より高濃度(1.9)になるものの、カブリ画像が発生している。また、比較例2の周速比200%ではカブリ画像の発生はないものの、実施例1より低濃度(1.5)になっていることがわかる。
上記のイエロートナーの場合と同様に、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの各トナーについて、周速比に対する理想的な濃度と実際の光学センサ80のセンサ出力を基に算出される濃度とから、周速比の限界値と、最適な周速比範囲を特定する。図10に、図9のイエロートナーの場合と同様に作成したマゼンタトナー(図10(A))、シアントナー(図10(B))、ブラックトナー(図10(C))の場合のグラフを示す。図10(A)のグラフから、マゼンタトナーの現像ローラ8の周速比は、260%を限界値とし、最適な周速比範囲を240〜260%として特定できる。また、図10(B)のグラフから、シアントナーの現像ローラ8の周速比は、240%を限界値とし、最適な周速比範囲を220〜240%として特定できる。また、図10(C)のグラフから、ブラックトナーの現像ローラ8の周速比は、280%を限界値とし、最適な周速比範囲を260〜280%として特定できる。
実施例1では、図2に示すように、現像ローラ8(8Y、8M、8C、8K)は共通の駆動モータM2によって矢印方向に一律に回転している。そこで、上記のように決定された各色トナーの最適な周速比範囲のうち、最小の周速比を含む周速比範囲を、現像ローラ8を駆動する際に用いる周速比範囲に設定する。上記の例では、イエロートナーとシアントナーの周速比範囲(220〜240%)が最小の周速比220%を含む。このため、駆動モータM2は、各色の現像ローラ8を220〜240%の範囲内の周速比で駆動させる。したがって、上記の例ではプロセススピード100mm/secで回転駆動される感光ドラム5に対して、現像ローラ8を220〜240mm/secで駆動させるのが好適である。例えば、駆動モータM2は現像ローラ8を230mm/secで回転駆動するよう制御する。
次に、実施例1において、CPU31が実行する処理の一例について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。CPU31は、図11に示す処理を実行することにより、制御手段として機能し、広色域プリントモードにおける周速比を含む感光ドラム5と現像ローラ8の駆動条件を設定する。
S101において、CPU31は、現像ローラ8によるトナーパッチの形成処理を制御する。この結果、感光ドラム5に上記のように各周速比に対応するトナーパッチが形成される。感光ドラム5に形成されたトナーパッチは、中間転写ベルト3に転写される。
次に、S102において、CPU31は、光学センサ80を制御して、中間転写ベルト
3に転写された各トナーパッチの現像剤の濃度情報を検出する。そして、S103において、CPU31は、光学センサ80によって検出されたトナーパッチの現像剤の濃度情報に基づいて、図9、10(A)〜(C)の各グラフから上で説明した乖離点(限界値)を特定し、各色の現像ローラの最適な周速比範囲を決定する。さらに、CPU31は、各色の現像ローラの最適な周速比範囲のうち、最小の周速比を含む周速比範囲を特定する。
そして、CPU31は、S103の処理により、特定した周速比範囲に含まれる周速比のうち最小の周速比を、駆動モータM2によって現像ローラ8を回転駆動する際の共通の周速比として決定する。S103の処理により、複数の像担持体ごとに、検出手段によって検出される濃度情報が像担持体に現像剤のカブリが発生しない濃度を示すときの像担持体の周速比が特定される。
次に、S104において、CPU31は、S103において決定した共通周速比に基づいて、広色域プリントモードにおける周速比を含む駆動条件を設定し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、カラーレーザプリンタ50において広色域プリントモードによる画像形成が実行される際に、S104において設定された駆動条件に基づいて、駆動モータM2によって現像ローラ8の回転駆動が制御される。なお、通常プリントモードにおける感光ドラム5と現像ローラ8との周速比が、第1の駆動条件に含まれる第1の周速比の一例である。また、S104において決定される広色域プリントモードにおける周速比が、第2の駆動条件に含まれる第2の周速比の一例である。
なお、図11のフローチャートでは、CPU31が、S103で、それぞれの感光ドラム5に対応して特定された周速比範囲に含まれる最小周速比のうち、最も小さな最小周速比をS104で採用するよう説明したがそれに限定されない。例えば、より安定した周速比設定を目的に、求められた最小の周速比に例えば0.9を乗算した周速比を、実際に採用する共通周速比として設定してもよい。また少しの現像残トナー(現像ローラ8上に担持され現像ニップで感光ドラム5上に移動せず現像ローラ上に残留したトナー)が許容される場合には、求められた最小の共通周速比に例えば1.1を乗算した周速比を、実際に採用する共通周速比に設定してもよい。
ここで、周速比の限界値について少し詳しく説明する。現像電位Vdcによって現像に供されるトナーの量(現像可能量)は、供給されたトナーの帯電電荷量の総量に対し、トナーが狭持される現像ニップ部における感光ドラムの静電容量(C)と現像電位(Vdc)の積で決められる。つまり、C×Vdcが、現像ローラと感光ドラムが対向する対向部である現像ニップ部で現像ローラから感光ドラムへ移動可能(現像に供されることが可能)な単位面積当たりのトナーの帯電電荷量の総量を表している。また、感光ドラムに供給されるトナーの帯電電荷の総量は、現像ローラ上の単位面積当たりの帯電電荷量(Q/S)と感光ドラムに対する周速比(Δv)に応じて決まり、Q/S×Δvの積で表される。
したがって、現像コントラストに対し現像に供することが可能なトナー量は、|Q/S×Δv|=|C×Vdc|の関係式で表される。つまり、周速比Δvを変化させ、|Q/S×Δv|≦|C×Vdc|となった場合、現像ローラから供給されるトナーの総電荷量が、感光ドラムが受け取れる電荷量よりも少ないことになる。この場合が、現像ローラ上の全てのトナーが感光ドラムへ移動する(現像に供される)条件となる。逆に、|Q/S×Δv|>|C×Vdc|の場合、現像ローラから供給されるトナーの総電荷量が、感光ドラムが受け取れる電荷量よりも多いことになる。この場合が、現像ローラ上のトナーは感光ドラムへ移動した後、一部のトナーは現像に用いられるが、残りのトナーは現像に用いられずに現像ローラ上に残る条件となる。|Q/S×Δv|>|C×Vdc|の関係に近づいてきたときに、周速比の限界が現れてくる。
次に、図12に、現像ローラ8の回転駆動が上記のように制御された場合の、広色域プ
リントモードにおける色域の一例を示す。図12において、実線で囲まれる範囲が広色域プリントモードにおける色再現範囲、点線が通常プリントモードにおける色再現範囲を示す。図12のグラフから、実施例1の広色域プリントモードにおける色域は、通常プリントモードにおける色域より広範囲であり、出力可能な色再現範囲が拡大していることがわかる。
以上説明したように、実施例1では、複数の現像ローラを共通の駆動源で回転させる構成において、広色域画像形成モードにおいて、複数の現像ローラのそれぞれにおいて所望の供給量を得られる周速比範囲が決定される。そして、決定された範囲のうち最小の周速比を含む回転速度範囲が特定され、特定された周速比範囲内の周速比に基づいて、広色域プリントモードの周速比を含む駆動条件が設定される。そして、駆動条件に基づいて、現像ローラの回転駆動が制御される。これにより、画像形成装置のコストアップや大型化を招く懸念なく、広色域の画像形成を実現することが期待できる。
(実施例2)
次に、実施例2について以下説明する。実施例2においては、実施例1と同様の現像ローラ8の制御に加え、ブラックトナーの現像ローラ8Kを駆動制御する駆動源を、カラートナーの現像ローラ8Y、8M、8Cを駆動制御する駆動源とは異なる駆動源とする。なお、実施例2におけるその他の点は実施例1と同じであるため、以下では、実施例1と説明が重複する箇所については説明を省略する。
実施例1では、現像ローラ8が共通の駆動源によって回転駆動されるため、広色域プリントモードでは、ブラックトナーの現像ローラ8Kの回転速度は、カラートナーの現像ローラ8Y、8M、8Cの回転速度の影響を受ける。広色域プリントモードは画像形成における色域を広げられるものの、トナーの供給量が増加するため、画像内の小さなテキストや細線などが飛び散ることがある。したがって、出力画像の文字部分も広色域プリントモードで画像形成が行われるため、いわゆる飛び散り画像が発生する可能性がある。
そこで上記可能性を鑑みて、実施例2では、ブラックトナーの現像ローラ8Kの駆動制御をカラートナーの現像ローラ8Y、8M、8Cの駆動制御から独立させる。そこで、以下では、いわゆるテキスト画像など、ブラックトナーのみを用いて画像形成が行われる画像が混在する画像に対して広色域プリントモードで画像形成を行う場合を想定する。そして、この場合に、ブラックトナーの感光ドラム5Kに対するブラックトナー用の現像ローラ8Kの回転速度のみを最適化する方法について説明する。
図13に、実施例2の感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)、現像ローラ8(8Y、8M、8C、8K)、中間転写ベルト3の駆動ローラ12の駆動モータM1、M2、M3の構成の一例を示す。実施例1における感光ドラム5、現像ローラ8、駆動ローラ12の駆動源との違いは、現像ローラ8の駆動制御がカラートナーとブラックトナーとで分けられている点である。また、実施例1との違いは、現像ローラ8Y、8M、8Cが駆動モータM3によって回転駆動され、現像ローラ8Kが駆動モータM2によって回転駆動される点である。
実施例2では、CPU31は、図11に示す処理を実行して、カラートナーに対応する現像ローラ8Y、8M、8Cの回転速度を決定する。実施例2では、テキスト画像の画像形成に使用されるブラックトナーを供給する現像ローラ8Kの周速比を、他の現像ローラとは独立して最適化することができる。したがって、広色域プリントモードにおいて、現像ローラ8Kを通常プリントモードにおける周速比で駆動するよう制御することができる。この結果、出力画像にテキスト画像が混在している場合でも、広色域プリントモードにおける色域と通常プリントモードにおける色域とを両立できるため、テキスト画像に対応
する部分では飛び散りがなく、画像全体では広色域の画像を得ることが期待できる。
実施例2では、画像内の広色域プリントモードでの画像形成を行う部分については、実施例1と同様に、駆動モータM3は、現像ローラ8Y、8M、8Cを周速比220〜240%の範囲内の周速比で駆動する。さらに、画像内のテキスト部分については、駆動モータM2は、ブラックトナーの現像ローラ8Kを通常プリントモードの周速比100%で駆動する。実施例2では、一例として、プロセススピード100mm/secで駆動される感光ドラム5に対して、カラートナーの現像ローラ8Y、8M、8Cを230mm/sec、ブラックトナーの現像ローラ8Kを100mm/secで駆動させる。なお、ここでは、ブラックトナーの現像ローラ8Kの周速比として通常プリントモードの周速比、すなわち100mm/secを用いる。しかし、広色域プリントモードの周速比ここでは230mm/secを超えない範囲内、すなわち100〜230mm/secの範囲内の周速比で飛び散りが発生しない周速比であれば、100mm/sec以外の周速比で現像ローラ8Kが駆動制御されてよい。
したがって、実施例2では、複数の現像ローラを共通の駆動源で回転させる構成で、広色域画像形成モードにおいて、画像形成にブラックトナーのみが使用されるいわゆるモノカラーモードでは、現像ローラ8Kのみを最適な回転速度で駆動させる。このようにすることで、広色域プリントモードにおけるモノクロ画像の画像形成では、ブラックトナーの現像ローラ8Kの回転速度は、カラートナーの現像ローラ8Y、8M、8Cに対する回転駆動の制御の影響を受けない。そして、感光ドラム5Kへの現像剤の供給量を適切に増加させつつ広色域の画像形成を実現することができる。
(実施例3)
次に、実施例3について以下説明する。実施例3では、記録材Pに定着された上記のトナーパッチの色情報をカラーセンサ90によって検出し、検出された色情報に基づいて、広色域プリントモードにおける現像ローラ8の回転速度を決定する。なお、実施例3におけるカラーレーザプリンタ50の構成は実施例1と同様であると想定する。また、実施例3においては、トナーパッチは、色ごとに個別に形成される。さらに、同じ色のトナーパッチは、周速比ごとに間隔を空けて形成される。なお、トナーパッチは、図8と同様に、中間転写ベルト3の回転方向に沿って並ぶように形成されてよい。
CPU31が実行する処理の一例について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。CPU31は、図14に示す処理を実行することにより、駆動モータM2によって駆動制御される現像ローラ8の回転速度を決定する。S201において、CPU31は、感光ドラム5に上記のように各周速比に対応するトナーパッチを形成する処理を実行する。感光ドラム5に形成されたトナーパッチは、中間転写ベルト3に転写される。中間転写ベルト3に転写されたトナーパッチは、記録材Pに転写された後、定着装置14によって記録材Pに定着される。
次に、S202において、CPU31は、カラーセンサ90を制御して、記録材Pに定着された各トナーパッチの色度値を含む色情報を検出する。そして、CPU31は、検出された色度値から算出される色相角の変化率に基づいて各色の現像ローラの最適な周速比範囲を決定する。色相角は、色味の指標と考えることができるため、トナーパッチの色相角の変化率が大きいことは、色味が大きく変わることであると考えられる。そこで、実施例3では、CPU31は、例えば色相角の変化率が閾値以上である、すなわち色味の変化量が閾値以上である場合に、色相角の変化率が大きく変わると判断する。閾値については、画像形成装置ごとに色味の変化の許容範囲が異なるため、各画像形成装置に適した値が採用されてよい。
S203において、CPU31は、色相角の変化率が大きく変わるポイントがあると判断した場合、当該ポイントに対応するトナーパッチの1つ手前のトナーパッチのトナー載り量が最適値であると判断する。そして、CPU31は、トナー載り量が最適値であると判断したトナーパッチに設定された感光ドラムと現像ローラとの周速比を特定する。CPU31は、各色の現像ローラごとにこのように周速比を特定し、特定した周速比のうち最小の周速比を共通となる周速比として決定する。S203の処理によって、複数の像担持体ごとに、検出手段によって検出される色情報が示す色味の変化量が所定量未満であるときの像担持体の周速比が特定される。さらに、複数の像担持体ごとに特定した周速比のいずれか(ここでは最小の周速比)が共通となる周速比として決定される。また、より安定した周速比設定を目的に、求められた最小の周速比に例えば0.9を乗算した周速比を、実際に採用する共通周速比として設定してもよい。また少しの現像残トナー(現像ローラ8上に担持され現像ニップで感光ドラム5上に移動せず現像ローラ上に残留したトナー)が許容される場合には、求められた最小の共通周速比に例えば1.1を乗算した周速比を、実際に採用する共通周速比に設定してもよい。
なお、CPU31は、変化率が大きく変わるポイントがないと判断した場合、形成される各トナーパッチに対応する周速比のうち最大の周速比を共通の周速比として決定する。なお、CPU31は、最大の周速比以下の周速比を、共通となる周速比として採用してもよい。
次に、S204において、CPU31は、S203において決定した共通となる周速比に基づいて、広色域プリントモードにおける周速比を含む駆動条件を設定し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、カラーレーザプリンタ50において広色域プリントモードによる画像形成が実行される際に、S204において設定された駆動条件に基づいて、駆動モータM2によって現像ローラ8の回転駆動が制御される。
このように、本実施例では、記録材に定着されたトナーパッチの色情報に基づいて、感光ドラムと現像ローラとの周速比を設定することで、色味が大きく変化しない範囲で最適なトナー載り量を実現するように現像ローラの回転駆動を制御することができる。
(その他の実施形態)
なお、各実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。
感光ドラムの静電容量Cは、感光ドラムの誘電率(ε)と膜厚(d)、感光ドラムと現像ローラの接触面積(S)を用いてC=εS/dで表される。また、感光ドラム上のトナーの電荷量Qは、Q=CVで表される。したがって、上記の実施形態の構成において、図15に示すように、複数の現像ローラ8Y、8M、8C、8Kに対して現像電位Vdcを印加する高圧電源V1も共通である場合、感光ドラムごとにトナーの電荷量をVによって制御できない。この結果、トナー供給量の飽和に関する上記の問題がより顕著に現れると考えられる。このような構成においても、上記の各実施例によって広色域の画像形成を実現することが期待できる。
また、上記の実施例では、CPU31は、決定した広色域プリントモードにおける周速比を基に、現像ローラ8の回転速度を決定する。ただし、CPU31は、現像ローラ8の回転速度の代わりに感光ドラム5の回転速度を決定してもよい。これにより、カラーレーザプリンタ50において、現像ローラ8の回転速度を一定とし、感光ドラム5の回転速度を可変とする構成においても、上記の各実施例によって広色域の画像形成を実現することが期待できる。
3・・・中間転写ベルト、5・・・感光ドラム、8・・・現像ローラ、30・・・制御部、31・・・CPU、50・・・画像形成装置、M1、M2、M3・・・駆動モータ

Claims (7)

  1. 記録材に画像形成を実行する画像形成動作を実行可能な画像形成装置であって、
    回転可能な第1の像担持体と前記第1の像担持体に接触して第1の現像剤を前記第1の像担持体に供給する、回転可能な第1の現像剤担持体と、を有する第1の画像形成部と、
    回転可能な第2の像担持体と、前記第2の像担持体に接触して第2の現像剤を前記第2の像担持体に供給する、回転可能な第2の現像剤担持体と、を有する第2の画像形成部と、
    前記第1の像担持体の表面および前記第2の像担持体の表面と接触する中間転写体であって、前記第1の像担持体に形成された第1の現像剤像と、前記第2の像担持体に形成された第2の現像剤像と、が転写される中間転写体と、
    前記第1の現像剤担持体と前記第2の現像剤担持体と、共に所定の回転速度で回転駆動する駆動手段と、
    記駆動手段と、前記中間転写体上に形成され前記第1の現像剤からなる第1のトナーパッチの形成と前記中間転写体上に形成される第2の現像剤からなる第2のトナーパッチの形成と、を制御する制御手段と、
    前記中間転写体上に形成された前第1のトナーパッチに関する第1の情報と、前記中間転写体上に形成された前記第2トナーパッチに関する第2の情報と、を検出する検出手段と
    を備え、
    前記像担持体の回転速度に対する前記現像剤担持体の回転速度の比を周速比とした場合において、第1の周速比で前記画像形成動作を実行する第1のモードと、前記第1の周速比よりも大きい第2の周速比で前記画像形成動作を実行する第2のモードと、を実行可能な画像形成装置であって、
    前記制御手段は、異なる前記周速比ごとに、前記中間転写体それぞれ前記第1のトナーパッチと前記第2のトナーパッチと、を形成することによって記検出手段によって検出される前記第1の情報に基づいて得られる第3の周速比と、前記検出手段によって検出される前記第2の情報に基づいて得られる前記第3の周速比よりも大きい第4の周速比が得られた場合において、前記第2のモードの前記第2の周速比を、前記第3の周速比に基づいて設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段は、前記異なる周速比ごとに前記中間転写体に形成された前記第1のトナーパッチの前記第1の現像剤の濃度と前記第2のトナーパッチの前記第2の現像剤の濃度との濃度情報を検出し、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出される前記濃度情報の変化に基づいて、前記第2の周速比を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記異なる周速比ごとに形成された前記第1のトナーパッチと前記第2のトナーパッチと、を記録材に転写後に前記第1のトナーパッチと前記第2のトナーパッチと前記記録材に定着させる定着手段をさらに有し、
    前記検出手段は、前記定着手段により定着された前記記録材の前記第1のトナーパッチの色と前記第2のトナーパッチの色との色情報を検出し、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出される前記色情報の変化に基づいて、前記第2の周速比を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出手段によって検出される前記色情報が示す色味の変化量が所定量未満である場合における前記第3の周速比と前記第4の周速比と、を特することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1画像形成部と前記第2の画像形成部と、には、黒色の像剤を有する画像形成部が含まれない、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記異なる周速比のうち前記第1の像担持体に供給される前記第1の現像剤の供給量が飽和した状態となる前記第3の周速比において形成された前記第1のトナーパッチの前記第1の情報に基づいて、前記第2の周速比を設定する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の現像剤担持体と前記第2の現像剤担持体と、に現像電位を共通して印加する電源をさらに有する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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