JP6887788B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機又はプリンタ等の画像形成装置に関する。
従来から、現像手段から感光体としての感光ドラムにトナーを供給することで感光ドラムにトナー像を形成し、感光ドラムに形成されたトナー像を紙やOHTなどの転写材や中間転写ベルトなどの中間転写体に転写する画像形成装置が知られている。現像手段は、トナーを収容する現像容器と、現像容器に収容されたトナーを感光ドラムに供給する現像部材としての現像ローラと、を有する。また、このような画像形成装置においては、現像ローラに担持されたトナーを感光ドラムに吐き出し、感光ドラムに設けられるクリーニング部材によって吐き出されたトナーを回収することで、現像ローラに担持された劣化トナーを取り除く構成が知られている。なお、以下の説明においては、現像ローラから感光ドラムに吐き出したトナーを吐き出しトナーと称する。
特許文献1には、感光ドラムにクリーニング部材が設けられていない、所謂クリーナレスの構成を有する画像形成装置において、現像手段から吐き出された吐き出しトナーを再び現像手段で回収する回収モードを実行する構成が開示されている。この構成においては、現像手段に回収された吐き出しトナーは、画像形成時に現像ローラから感光ドラムに供給されるトナーを収容する現像容器に収容される。
特許第5206767号
しかしながら、特許文献1のように吐き出しトナーを現像容器に回収する構成においては、現像ローラに担持された劣化トナーまで現像容器に回収してしまう虞がある。劣化トナーの中には、画像形成時におけるトナーの正規帯電極性(例えば、負極性)と逆極性(例えば、正極性)に帯電したトナー(以下、反転トナーと称する)が含まれていることがある。このような反転トナーが現像容器内で反転トナーではないトナー(以下、正規トナーと称する)と摺擦すると、反転トナーは正極性側にさらに帯電し、正規トナーは現像容器内で負極性側に帯電する。
反転トナーと正規トナーが摺擦することによって現像容器内の反転トナー及び正規トナーが過度に帯電してしまうと、現像ローラから感光ドラムにトナーを供給する際に感光ドラムの非画像形成部にトナーが現像されてしまい、現像不良の発生に繋がる虞がある。
そこで、本発明は、現像手段から感光体に吐き出されたトナーを現像手段によって回収する回収モードを実行する際場合に、正規帯電極性とは逆極性に帯電したトナーが現像手段に回収されることを抑制することを目的とする。
本発明は、感光体と、前記感光体に接触して帯電部を形成し、前記帯電部において前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に帯電電圧を印加して前記感光体と前記帯電部材との間に第1の電位差を形成させることで前記帯電部材と前記感光体との間において放電を発生させる帯電電源と、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の表面を露光する露光ユニットと、前記感光体に接触して現像部を形成し、前記現像部において正規帯電極性に帯電された正規極性トナーを前記露光ユニットによって露光された前記感光体の表面に供給することにより前記感光体の表面にトナー像を現像する現像部材と、前記感光体に接触して転写部を形成し、前記転写部において前記感光体との間に第2の電位差を形成する転写部材と、前記転写部材に転写電圧を印加することで前記第2の電位を形成させ転写電源と、前記転写電源と前記帯電電源と、を制御する制御と、を備え、前記露光ユニットによって前記感光体の表面が露光されることによって前記感光体の表面に第1の電位を形成し、前記現像部材の表面から前記第1の電位が形成された前記感光体の表面の位置に前記正規極性トナーと前記正規帯電極性とは逆の逆極性に帯電した逆極性トナーを吐き出して、前記正規極性トナーを前記現像部材によって回収し、前記逆極性トナーを前記転写部材と前記帯電部材に移動させる吐き出しモードを実行することが可能な画像形成装置において、吐き出しモードを実行する場合、記制御は、前記逆極性トナーが、i)前記転写部において前記感光体から前記転写部材に移動するような前記第2の電位差が形成されii)前記帯電部において前記感光体から前記帯電部材に移動するような前記第1の電位差が形成されるように、前記転写電源と前記帯電電源と、を制することを特徴とする。
本発明によれば、現像手段から感光体に吐き出されたトナーを現像手段によって回収する回収モードを実行する場合に、正規帯電極性とは逆極性に帯電したトナーが現像手段に回収されることを抑制することが可能である。
実施例1の画像形成装置の概略断面図である。 実施例1の画像形成装置の制御系統のブロック図である。 実施例1の回収モードにおける吐き出しトナーの移動を説明する模式図である。 実施例1の回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図である。 実施例2の回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図である。 実施例3の回収モードにおける吐き出しトナーの移動を説明する模式図である。 実施例3の回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施例の画像形成装置100の構成を説明する概略断面図であり、図2は、本実施例の画像形成装置100の制御系統のブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、ホスト機器であるパーソナルコンピュータ21に接続している。パーソナルコンピュータ21による動作開始指令と画像信号は、画像形成装置100に内蔵されたインターフェイス回路22を介して制御手段としてのコントローラ回路23に送信される。そして、コントローラ回路23が各種手段を制御することによって、画像形成装置100において画像形成が実行される。
図1に示すように、本実施例の画像形成装置100は、a〜dの複数の画像形成部を設けている所謂タンデム型の画像形成装置である。第1の画像形成部aはイエロー(Y)、第2の画像形成部bはマゼンタ(M)、第3の画像形成部cはシアン(C)、第4の画像形成部dはブラック(Bk)の各色のトナーによって画像を形成する。これら4つの画像形成部は一定の間隔をおいて一列に配置されており、各画像形成部の構成は収容するトナーの色を除いて実質的に共通である部分が多い。したがって、以下、第1の画像形成部aを用いて本実施例の画像形成装置を説明する。
第1の画像形成部aは、ドラム状の感光体である感光ドラム1aと、帯電部材である帯電ローラ2aと、帯電ローラ2aに電圧を印加する帯電電源3aと、露光手段4aと、現像手段5aと、を有する。感光ドラム1aは、トナー像を担持する像担持体であり、駆動源M(図2中に図示)からの駆動力を受けて図示矢印R1方向(反時計回り)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。なお、本実施例における画像形成部a〜dは、感光ドラム1a〜1dに当接するクリーニング部材が設けられていない、所謂クリーナレスの構成を有する。
コントローラ回路23(図2中に図示)が画像信号を受信することによって画像形成動作が開始され、感光ドラム1aは回転駆動される。感光ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性(本実施例では負極性)で所定の電位に一様に帯電処理され、露光手段4aにより画像信号に応じた露光を受ける。これにより、目的のカラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像位置において現像手段5aにより現像され、感光ドラム1aにイエロートナー像として可視化される。本実施例においては、現像手段5aに収容されたトナーの正規帯電極性は負極性であり、帯電ローラ2aによる感光ドラム1aの帯電極性と同極性に帯電したトナーにより静電潜像を反転現像している。しかし、これに限らず、感光ドラム1aの帯電極性とは逆極性に帯電したトナーにより静電潜像を正現像する画像形成装置にも本発明を適用できる。
帯電部材としての帯電ローラ2aは、感光ドラム1aの表面に当接しており、感光ドラム1a表面との摩擦により感光ドラム1aの回転に従動して回転する。また、帯電ローラ2aは、直径5.5mmの金属軸上に、厚さが1.5mmで体積抵抗率が1×10Ωcm程度の導電性弾性体からなる弾性層を設けたものを用いている。帯電電源3aは、帯電ローラ2aの金属軸に接続されており、コントローラ回路23によって制御され、画像形成動作に応じて所定の電圧を帯電ローラ2aに印加する。
帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧を印加したときの感光ドラム1aの表面電位は−700[V]程度(トレック社製の表面電位計Model344で測定)であった。また、帯電ローラ2aと感光ドラム1a間で放電が発生し始める電位差(放電閾値)は500[V]程度であった。なお、本実施例においては、画像形成部a〜dに対してそれぞれ個々に帯電電源3a〜3dを設けたが、これに限らず、一部の画像形成部で帯電電源を共通化しても良く、また、全ての画像形成部で共通の帯電電源を用いても良い。
露光手段4aは、レーザドライバ、レーザダイオード、ポリゴンミラー、光学系レンズ等を備えており、パーソナルコンピュータ21(図2中に図示)から入力される画像情報に基づいてレーザ光を照射し、感光ドラム1aの表面に静電潜像を形成する。本実施例では、露光手段4aから感光ドラム1aに最大光量で露光した際の感光ドラム1aの表面電位Vlが−300[V]となるように、露光手段4aの光量を調整した。
現像手段5aは、現像部材(トナー担持体)としての現像ローラ51aと、イエロートナーと、を有し、感光ドラム1aにトナーを供給することで感光ドラム1aに形成された静電潜像をトナー像として現像する。現像ローラ51aは、感光ドラム1aに対して当接及び離間が可能であり、感光ドラム1aと所定の当接幅を持って当接した状態でトナーを供給する。現像ローラ51aは、感光ドラム1aの周速度よりも早い周速度で図示矢印R2方向に回転する。
現像ローラ51a〜51dには現像電源52(図2中に図示)が接続されており、現像電源52はコントローラ回路23によって制御され、画像形成動作に応じて現像ローラ51a〜51dに所定の電圧を印加する。なお、本実施例においては、画像形成部a〜dに対して、共通の現像電源52から各画像形成部の現像ローラ51a〜51dに電圧を印加する構成を用いたが、これに限らない。一部の画像形成部で現像電源を共通化しても良く、また、現像ローラ51a〜51dに関してそれぞれ個々に現像電源を設けても良い。
本実施例におけるトナーは、懸濁重合法で製造した非磁性一成分トナーであり、正規帯電極性が負極性で、ベックマン・コールター株式会社製のレーザ回折式粒度分布測定器LS−230で測定した体積平均粒径は6.0μm程度である。また、表面性を改質するために、トナーの重量に対して1.5%程度の酸化ケイ素粒子をトナーの表面に付着させており、酸化ケイ素粒子の体積平均粒径は20nm程度である。
中間転写体としての中間転写ベルト10は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトであり、張架ローラ11、12、13の3軸で張架され、各感光ドラム1a〜1dと略同一の周速度で回転駆動される。中間転写ベルト10は、感光ドラム1aと当接して転写部としての1次転写部を形成し、感光ドラム1aに形成されたイエロートナー像は、転写部を通過する過程で感光ドラム1aから中間転写ベルト10に1次転写される。
中間転写ベルト10の内周面側には、中間転写ベルト10を介して感光ドラム1aと対向する位置に転写部材としての金属ローラ14aが設けられており、金属ローラ14aには電位形成手段としての転写電源15が接続されている。金属ローラ14aは、中間転写ベルト10の移動方向に関して、感光ドラム1aの下流側に配置されている。また、金属ローラ14aは、外径6mmのストレート形状のニッケルメッキされたSUS丸棒で構成され、中間転写ベルト10の移動方向と直交する長手方向の所定領域に亘って中間転写ベルト10と接触し、中間転写ベルト10の回転に伴って従動回転する。
コントローラ回路23によって制御される転写電源15が金属ローラ14aに電圧を印加すると、導電性の中間転写ベルト10に電位が形成され、感光ドラム1aから中間転写ベルト10にイエロートナー像が1次転写される。なお、本実施例においては、金属ローラ14a〜14dに共通の転写電源15から電圧を印加する構成を用いたが、これに限らず、金属ローラ14a〜14dに電圧を印加する転写電源をそれぞれ個々に設けても良く、若しくは一部だけ共通化しても良い。
以下、同様にして、第2,3,4の画像形成部b、c、dによって第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が形成され、中間転写ベルト10上に順次重ねて1次転写される。これにより、中間転写ベルト10には、目的のカラー画像に対応した4色のトナー像が形成される。その後、中間転写ベルト10に担持された4色のトナー像は、2次転写ローラ16と中間転写ベルト10が接触して形成する2次転写部を通過する過程で、給送手段40により給送された紙やOHTなどの転写材Pの表面に一括で2次転写される。
2次転写部材としての2次転写ローラ16は、外径6mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗率10Ω・cm、厚み6mmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。なお、発泡スポンジ体のゴム硬度は30°(アスカー硬度計C型)である。2次転写ローラ16は、中間転写ベルト10の外周面に接触しており、中間転写ベルト10を介して対向部材としての対向ローラ13に約50Nの加圧力で押圧して2次転写部を形成している。2次転写ローラ16には、2次転写電源17が接続されており、2次転写電源17が2次転写ローラ16に電圧を印加することで、2次転写部において中間転写ベルト10から転写材Pにトナー像が2次転写される。2次転写電源17は、100〜4000[V]の範囲の電圧を出力することが可能である。
2次転写部において中間転写ベルト10に担持されていた4色のトナー像を転写された転写材Pは、その後、定着手段30に導入され、加熱および加圧されることにより4色のトナーが溶融混色して転写材Pに固定される。2次転写後に中間転写ベルト10に残ったトナーは、クリーニング手段18により清掃、除去される。クリーニング手段18は、中間転写ベルト10を介して対向ローラ13に対向して設けられ、中間転写ベルト10に残ったトナーを回収する回収部材である。また、クリーニング手段18は、中間転写ベルト10の外周面に接触するクリーニングブレードと、クリーニングブレードによって中間転写ベルト10から除去されたトナーなどを収容する廃トナー容器と、を有する。
なお、本実施例の画像形成装置100は、1次転写部を通過した後に感光ドラム1aに残ったトナーが、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとが接触する帯電部に到達するまでの間に、トナーを回収する部材を設けていない、所謂クリーナレスの構成を有している。したがって、感光ドラム1aから中間転写ベルト10にトナー像を1次転写した後に感光ドラム1aに残ったトナーは、帯電部を通過した後に現像手段5aに回収される。
本実施例の画像形成装置においては、以上の動作により、フルカラーのプリント画像が形成される。
[トナーの吐き出し制御]
本実施例の画像形成装置は、現像ローラに担持されたトナーを感光ドラムに吐き出し、感光ドラムを回転させることで吐き出されたトナーを再び現像手段に到達させ、現像手段で回収する回収モードを実行することが可能である。以下、図3(a)〜(g)、図4を用いて、本実施例の画像形成部aにおいて回収モードを実行する際の動作及び制御について説明する。なお、以下の説明においては、現像ローラ51aから感光ドラム1aに吐き出したトナーを吐き出しトナーと称する。
図3(a)〜(g)は、回収モードを実行する際の吐き出しトナーの移動を説明する模式図であり、図4は、回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図である。なお、図4中の(a)〜(d)は、それぞれ図3(a)〜(d)に対応している。
回収モードの動作が開始されると、図4に示すように、感光ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより負極性の所定の電位に一様に帯電処理された後に露光手段4aによって露光される。これにより、感光ドラム1aに潜像電位Vl(第1の電位)が形成される。本実施例においては、帯電ローラ2aにより感光ドラム1aに−700[V]の背景電位Vdを形成した後に、露光手段4aにより感光ドラム1aに−300[V]の潜像電位Vlを形成した。
その後、図3(a)に示すように、現像ローラ51aと感光ドラム1aが当接する位置において、現像ローラ51aに担持されたトナーが感光ドラム1aに吐き出される。この時、図4に示すように、現像電源52が現像ローラ51aに−500[V]の電圧を印加しており、感光ドラム1aと現像ローラ51aの間に形成される電位差ΔVcにより、現像ローラ51aに担持されたトナーが感光ドラム1aに吐き出される。なお、本実施例においては、現像電源52から現像ローラ51aに印加する電圧を、ΔVcの絶対値が200[V]となるように−500[V]に設定した。
ここで、吐き出しトナーの正規帯電極性は負極性であるが、現像ローラ51aから吐き出されたトナーの中には正極性に帯電しているトナーが存在する場合がある。以下、負極性に帯電した吐き出しトナーを正規トナーと称し、正極性に帯電した吐き出しトナーを反転トナーと称する。また、図3(a)〜(g)中において、正規トナーを白い丸で図示し、反転トナーを黒い丸として図示する。
図4に示すように、吐き出しトナーが1次転写部を通過する際には、転写電源15から金属ローラ14aに−800[V]の電圧を印加する。これにより、1次転写部における中間転写ベルト10に形成される電位と感光ドラム1aの電位との間には、反転トナーが静電的に中間転写ベルト10へ移動するような電位差ΔV1が形成される。その結果、図3(b)に示すように、正規トナーは感光ドラム1aに担持されたまま1次転写部を通過し、一部の反転トナーは感光ドラム1aから中間転写ベルト10に移動する。中間転写ベルト10に移動した反転トナーは、中間転写ベルト10の移動方向に関して2次転写部の下流側に設けられたクリーニング手段18において回収される。
本実施例においては、電位差ΔV1の絶対値が500[V]となるように、転写電源15によって中間転写ベルト10に電位を形成した。しかしながら、中間転写ベルト10に形成される電位が、負極性であり、且つ、感光ドラム1aの潜像電位Vlの絶対値よりも絶対値が大きい電位であれば、感光ドラム1aから中間転写ベルト10へ反転トナーを転写できる。これは、反転トナーが正極性に帯電しているためであり、感光ドラム1aの電位の絶対値よりも絶対値の大きい負極性の電位が形成された中間転写ベルト10に静電的に引き付けられるためである。
なお、感光ドラム1aから中間転写ベルト10へ反転トナーを転写する際の転写率は、電位差ΔV1の大きさに依存する。電位差ΔV1の絶対値が、1次転写部における中間転写ベルト10と感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値よりも小さい場合は、電位差ΔV1の絶対値が大きいほど反転トナーの転写率が向上する。一方で、電位差ΔV1の絶対値が、1次転写部における中間転写ベルト10と感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値よりも大きい場合は、電位差ΔV1の絶対値が大きいほど反転トナーの転写率が低下する。これは、1次転写部において放電が発生することにより感光ドラム1aに担持された反転トナーが帯電するためである。従って、本実施例においては、反転トナー効率の観点から、電位差ΔV1の絶対値が、1次転写部における中間転写ベルト10と感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値の前後の値となるように、転写電源15から金属ローラ14aに印加する電圧を設定した。
次に、図3(c)に示すように、1次転写部を通過した吐き出しトナーは、帯電ローラ2aと感光ドラム1aが接触する位置(以下、帯電部と称する)を通過する。図4に示すように、吐き出しトナーが帯電部を通過する際には、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧を印加する。これにより、帯電ローラ2aの電位と感光ドラム1aの電位との間には、反転トナーが静電的に帯電ローラ2aに引き寄せられるような電位差ΔV2が形成される。その結果、図3(c)に示すように、反転トナーを帯電ローラ2aに移動させることが可能となり、一方で正規トナーは感光ドラム1aに担持されたまま帯電部を通過する。なお、帯電ローラ2aに移動した反転トナーは、後述する図3(e)〜(g)の工程を経た後にクリーニング手段18において回収される。
本実施例においては、電位差ΔV2の絶対値が900[V]となるような電圧を、帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加した。しかしながら、帯電電源3aが帯電ローラ2aに印加する電圧としては、負極性であり、且つ、感光ドラム1aの潜像電位Vlの絶対値よりも絶対値が大きい電圧であれば、静電的な力により帯電ローラ2aに反転トナーを移送させることが可能である。
電位差ΔV1と同様に、感光ドラム1aから帯電ローラ2aに反転トナーを移動させる際の移動率は電位差ΔV2の大きさに依存し、電位差ΔV2の絶対値を、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値付近に設定することがより好ましい。しかし、帯電電源3aから帯電ローラ2aに電圧を印加する工程は、吐き出しトナーを現像手段5aに回収する後述の工程に向けて感光ドラム1aを帯電する役割も兼ねている。したがって、本実施例においては、電位差ΔV2の絶対値が、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値よりも大きい値である900[V]となるように、帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加する電圧を設定した。
帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧を印加することにより、帯電部を通過した感光ドラム1aの表面は−700[V]に帯電される。本実施例においては、感光ドラム1aに残留した吐き出しトナーが現像ローラ51aと感光ドラム1aとが当接する位置に到達する前に、現像電源52から現像ローラ51aに−500[V]の電圧を印加する。これにより、図3(d)に示すように、感光ドラム1aに残留した吐き出しトナーは現像手段5aに回収される。この時、図4に示すように、現像電源52から−500[V]の電圧を印加された現像ローラ51aと感光ドラム1aとの間には電位差ΔVbが形成されており、この電位差ΔVbによって吐き出しトナーが静電的に現像ローラ51aに回収される。
吐き出しトナーを現像手段5aに回収する際の回収効率は、電位差ΔVbの大きさに依存する。電位差ΔVbの絶対値が現像ローラ51aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値よりも小さい場合は、電位差ΔVbの絶対値を大きくするほど吐き出しトナーを現像ローラ51a側へ移動させる電界が強くなるため、回収効率が向上する。一方で、電位差ΔVbの絶対値が現像ローラ51aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値よりも大きい場合は、電位差ΔVbの絶対値を大きくするほど回収効率が低下する。これは、現像ローラ51aと感光ドラム1aとの間で放電が発生し、吐き出しトナーが帯電してしまうためである。本実施例においては、電位差ΔVbの絶対値が200[V]となるように、現像電源52から現像ローラ51aに印加する電圧を−500[V]に設定した。
次に、図3(e)〜図(g)を用いて、帯電ローラ2aに移動した反転トナーをクリーニング手段18で回収する工程について説明する。
まず、図3(e)に示すように、吐き出しトナーが現像手段5aに回収された後に、帯電ローラ2aに移動した反転トナーの吐き出しを行う。この時、感光ドラム1aの表面には−700[V]の背景電位Vdが形成されている。本実施例においては、帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加する電圧を0[V]とし、正極性に帯電した反転トナーを帯電ローラ2aから感光ドラム1aに静電的に移動させた。
帯電電源3aが電圧を印加することによって帯電ローラ2aに形成される電位と、感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差が小さいと、反転トナーを感光ドラム1aに移動させることが困難となる。また、帯電ローラ2aに形成される電位と感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差が大き過ぎると、帯電部において放電が発生して反転トナーが帯電してしまうため、反転トナーを感光ドラム1aに移動させることが困難となる。したがって、帯電ローラ2aに形成される電位と感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差の絶対値が、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値の前後の値となるように、帯電ローラ2aの電位を設定することが好ましい。
次に、図3(f)に示すように、帯電ローラ2から吐き出された反転トナーが、現像ローラ51aと感光ドラム1aが当接する位置を通過する前に現像ローラ51aを感光ドラム1aから離間させる。これにより、帯電ローラ2aから吐き出された反転トナーは現像手段5aに回収されることなく、現像手段5aを通過する。
なお、本実施例においては、帯電ローラ2aから吐き出された反転トナーを現像手段5aで回収しないように、現像ローラ51aを感光ドラム1aから離間させる構成を用いたが、これに限らない。例えば、現像ローラ51aに形成される電位と感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差が、反転トナーを感光ドラム1aに引き付けておくことが可能な電位差であれば、現像ローラ51aを離間させなくても良い。
現像手段5aを通過した反転トナーは、その後、図3(g)に示すように、1次転写部において感光ドラム1aから中間転写ベルト10に移動する。この時、中間転写ベルト10に形成される電位が、負極性であり、且つ、感光ドラム1aの背景電位Vdの絶対値よりも絶対値が大きい電位であれば、感光ドラム1aから中間転写ベルト10へ反転トナーを移動させることが可能である。
なお、1次転写部において、転写電源15が金属ローラ14aに電圧を印加することによって中間転写ベルト10に形成される電位と、感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差が小さいと、中間転写ベルト10に移動する反転トナーの移動率が低くなる。また、中間転写ベルト10に形成される電位と感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差が大き過ぎると、1次転写部において放電が発生して反転トナーが帯電してしまうため、中間転写ベルト10に移動する反転トナーの移動率が低くなる。したがって、中間転写ベルト10に形成される電位と感光ドラム1aの背景電位Vdとの間の電位差の絶対値が、中間転写ベルト10と感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値の前後の値となるように金属ローラ14aに印加する電圧を設定することが好ましい。
その後、中間転写ベルト10に移動した反転トナーは、中間転写ベルト10の移動方向に関して2次転写部の下流側に設けられたクリーニング手段18において回収され、本実施例における回収モードが終了する。
以上説明したように、本実施例においては、吐き出しトナーを現像手段5aから吐き出した後に現像手段5aに回収する回収モードを実行する際に、吐き出しトナーに含まれる反転トナーを中間転写ベルト10及び帯電ローラ2aに移動させることが可能である。即ち、本実施例においては、吐き出しトナーが1次転写部を通過する際には反転トナーを中間転写ベルト10に移動させ、帯電部を通過する際には反転トナーを帯電ローラ2aに移動させることで、吐き出しトナー中の反転トナーを2度回収している。これにより、回収モードにおいてトナーの正規帯電極性とは逆極性に帯電した反転トナーが現像手段5aに回収されることを抑制することが出来る。
回収モードは、現像手段5aに反転トナーなどの劣化トナーが増加してくる度に実行することで、現像手段5aから感光ドラム1aにトナーを供給してトナー像を現像する現像性を長期間に渡って良好に保つことができる。回収モードは、画像形成動作の開始に遅れが出ないように画像形成動作の終了後や、複数の転写材Pに連続して画像を形成する際の転写材Pの紙間で実行することが可能である。また、現像手段5aが新品時であっても回収モードを行うことができる。例えば、現像手段5aの新品時に現像ローラ51aに反転トナーが含まれていた場合に、回転モードを行うことで良好な現像性を確保することが可能である。
なお、本実施例においては、画像形成部aにおける回収モードを説明したが、画像形成部b〜dにおいても、画像形成部aと同様に回収モードを行うことが可能である。また、回収モードを実行する動作及び制御も、画像形成部aと同様である。
(実施例2)
実施例1では、吐き出しトナーが帯電部を通過する際に、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧を印加することにより、反転トナーを帯電ローラ2aに移動させる構成について説明した。これに対し、実施例2は、吐き出しトナーが帯電部を通過する際に、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧の絶対値よりも絶対値が小さい−800[V]の電圧を印加する点で実施例1と異なる。本実施例の画像形成装置の構成は実施例1と同様である。また、吐き出しトナーが帯電部を通過する際に帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加する電圧値と、吐き出しトナーを現像手段5aで回収する際に現像電源52から現像ローラ51aに印加する電圧値を除いて、回収モードにおける制御も実施例1と同様である。したがって、実施例1と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
なお、本実施例においても、実施例1と同様に、画像形成部aにおいて回収モードを実行する際の制御を例に説明を行うが、画像形成部b〜dにおいても、画像形成部aと同様の制御によって回収モードを行うことが可能である。
図5は、本実施例の回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図であり、図5中の(a)〜(d)は、それぞれ図3(a)〜(d)の動作に対応している。
図5(c)に示すように、本実施例においては、1次転写部を通過した吐き出しトナーが帯電部を通過する際に、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−800[V]の電圧を印加する。これにより、帯電ローラ2aの電位と感光ドラム1aの潜像電位Vl(−300[V])との間には、反転トナーが静電的に帯電ローラ2aに引き寄せられるような電位差ΔV22が形成される。
この時、電位差ΔV22の絶対値は、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値である500[V]前後の値となる。即ち、帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加する電圧を−800[V]に設定することにより、電位差ΔV22の絶対値を、帯電ローラ2aと感光ドラム1aとの間の放電閾値の絶対値付近に設定することが可能となる。これにより、感光ドラム1aから帯電ローラ2aに反転トナーを移動させる際の移動率を向上させることが可能である。
図5に示すように、帯電部において帯電電源3aから帯電ローラ2aに−800[V]の電圧を印加した場合、電位差ΔV22は、帯電ローラ2aが感光ドラム1aを帯電することが可能な電位差には到達しない。したがって、感光ドラム1aが帯電部を通過しても感光ドラム1aの表面は帯電ローラ2aによって帯電されず、表面の電位が−300[V]に保たれる。その後、吐き出しトナーは現像ローラ51aと感光ドラム1aとが接触する位置に到達する。
本実施例において吐き出しトナーを現像手段5aに回収する際には、現像電源52から現像ローラ51aに−100[V]の電圧を印加する。これにより、現像ローラ51aと感光ドラム1aとの間に200[V]の電位差ΔVbが形成され、このΔVbによって吐き出しトナーが静電的に現像ローラ51aに回収される。
その後、帯電ローラ2aに移動した反転トナーは、実施例1と同様の動作及び制御によって、クリーニング手段18に回収され、本実施例における回収モードが完了する。以上説明したように、本実施例の構成においても、実施例1と同様の効果を得ることが出来る。
(実施例3)
実施例1では、吐き出しトナーが1次転写部を通過する際には反転トナーを中間転写ベルト10に移動させ、帯電部を通過する際には反転トナーを帯電ローラ2aに移動させることで、吐き出しトナー中の反転トナーを2度回収する構成について説明した。これに対し、実施例3は、回収モードを実行する際に、吐き出しトナーが1次転写部を2度通過するように感光ドラム1aを回転させる点で実施例1と異なる。なお、本実施例の画像形成装置の構成は、回収モードを実行する際に吐き出しトナーが1次転写部を2度通過する点を除いて実施例1と同様であるため、実施例1と同様の部分については実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
また、本実施例においても、実施例1と同様に、画像形成部aにおいて回収モードを実行する際の制御を例に説明を行うが、画像形成部b〜dにおいても、画像形成部aと同様の制御によって回収モードを行うことが可能である。
以下、図6(a)〜(g)と、図7を用いて、本実施例の画像形成部aにおいて回収モードを実行する際の動作及び制御について説明する。図6(a)〜(g)は、本実施例において回収モードを実行する際の吐き出しトナーの移動を説明する模式図であり、図7は、回収モードにおける感光体の電位を説明する模式図である。なお、図7中の(a)〜(g)は、それぞれ図6(a)〜(g)に対応している。
図6(b)に示すように、本実施例においては、現像手段5aから吐き出しトナーを吐き出した後に、現像手段5aの現像ローラ51aを感光ドラム1aから離間させる。その後、実施例1と同様に、吐き出しトナーが1次転写部を通過する際に、転写電源15から金属ローラ14aに−800[V]の電圧を印加することによって電位差ΔV1を形成し、反転トナーを中間転写ベルト10に移動させる。
本実施例においては、電位差ΔV1の絶対値が500[V]となるように、転写電源15によって中間転写ベルト10に電位を形成した。しかしながら、中間転写ベルト10に形成される電位が、負極性であり、且つ、感光ドラム1aの潜像電位Vlの絶対値よりも絶対値が大きい電位であれば、感光ドラム1aから中間転写ベルト10へ反転トナーを移動させることができる。
図7に示すように、1次転写部を1度通過した吐き出しトナーが帯電部を通過する際には、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−800[V]の電圧を印加する。これにより、帯電ローラ2aの電位と感光ドラム1aの潜像電位Vl(−300[V])との間に電位差ΔV32が形成される。その結果、図6(c)に示すように、反転トナーを帯電ローラ2aに静電的に移動させることが可能となる。
その後、図6(d)に示すように、現像ローラ51aが感光ドラム1aに対して離間していることにより、吐き出しトナーは、感光ドラム1aが現像ローラ51aと当接することが可能な位置を通過し、現像手段5aに回収されない。したがって、図6(e)に示すように、吐き出しトナーは、再度1次転写部に到達する。なお、本実施例においては、吐き出しトナーが現像手段5aに回収されない位置に到達した後に、現像ローラ51aを感光ドラム1aに当接させた。
図7に示すように、吐き出しトナーが2度目の1次転写部を通過する際には、転写電源15が金属ローラ14aに−800[V]の電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト10の電位と感光ドラム1aの潜像電位Vlとの間には、反転トナーを感光ドラム1aから中間転写ベルト10に静電的に移動させることが可能な電位差ΔV33が形成される。その結果、図6(e)に示すように、反転トナーは静電的に中間転写ベルト10に移動する。
図6(f)に示すように、2度目の1次転写部を通過した吐き出しトナーは、再度帯電部を通過する。この時、図7に示すように、帯電電源3aから帯電ローラ2aに−1200[V]の電圧を印加し、帯電ローラ2aの電位と感光ドラム1aの電位との間に、反転トナーが静電的に帯電ローラ2aに移動するような電位差ΔV34を形成する。これにより、反転トナーは帯電ローラ2aに移動し、且つ、帯電部を通過する際に感光ドラム1aは帯電ローラ2aからの放電を受けて−700[V]に帯電される。
その後、帯電部を通過し、感光ドラム1aに残留した吐き出しトナーは、現像電源52から−500[V]の電圧を印加された現像ローラ51aと感光ドラム1aとが当接する位置に到達する。この時、現像ローラ51aの電位と感光ドラム1aの電位との間には電位差ΔVbが形成されており、この電位差ΔVbによって、図6(g)に示すように、感光ドラム1aに残留した吐き出しトナーは静電的に現像ローラ51aに回収される。
その後、帯電ローラ2aに移動した反転トナーは、実施例1と同様の動作及び制御によって、クリーニング手段18に回収され、本実施例における回収モードが完了する。
以上説明したように、本実施例においては、吐き出しトナーが1次転写部を2度通過した後に現像手段5aに回収される。なお、制御手段としてのコントローラ回路23が駆動源Mを制御することによって、感光ドラム1aは、吐き出しトナーが1次転写部を少なくとも2度通過するように駆動源Mからの駆動力を受けて回転する。これにより、反転トナーを複数回にわたって中間転写ベルト10に移動させることが可能であり、回収モードにおいてトナーの正規帯電極性とは逆極性に帯電した反転トナーが現像手段5aに回収されることを抑制することが出来る。
なお、本実施例においては、現像ローラ51aを感光ドラム1aから離間させることにより、吐き出しトナーを現像手段5aによって回収しない構成としたが、これに限らない。例えば、感光ドラム1aと現像ローラ51aが当接した状態で、現像ローラ51aの電位と、吐き出しトナーを担持した感光ドラム1aの電位との間の電位差の絶対値を小さくし、吐き出しトナーが現像手段5aに静電的に回収されない構成としても良い。
また、本実施例においては、1次転写部において、感光ドラム1aから中間転写ベルト10に反転トナーを2回移動させ、帯電部においても、感光ドラム1aから帯電ローラ2aに反転トナーを2回移動させたが、これに限らない。例えば、1次転写部において、感光ドラム1aから中間転写ベルト10に反転トナーを2回移動させ、帯電部においては、反転トナーを帯電ローラ2aに移動させない構成でも良い。この場合、吐き出しトナーが帯電部を通過する前に帯電ローラ2aを感光ドラム1aから離間させても良く、帯電電源3aから帯電ローラ2aに印加する電圧を、感光ドラム1aから帯電ローラ2aに反転トナーが移動しない電圧に設定しても良い。
1 感光ドラム(感光体)
2 帯電ローラ(帯電部材)
3 帯電電源
4 露光手段
5 現像手段
10 中間転写ベルト(中間転写体)
15 転写電源(電位形成手段)

Claims (14)

  1. 感光体と、
    前記感光体に接触して帯電部を形成し、前記帯電部において前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材に帯電電圧を印加して前記感光体と前記帯電部材との間に第1の電位差を形成させることで前記帯電部材と前記感光体との間において放電を発生させる帯電電源と、
    前記帯電部材によって帯電された前記感光体の表面を露光する露光ユニットと、
    前記感光体に接触して現像部を形成し、前記現像部において正規帯電極性に帯電された正規極性トナーを前記露光ユニットによって露光された前記感光体の表面に供給することにより前記感光体の表面にトナー像を現像する現像部材と、
    前記感光体に接触して転写部を形成し、前記転写部において前記感光体との間に第2の電位差を形成する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加することで前記第2の電位を形成させ転写電源と、
    前記転写電源と前記帯電電源と、を制御する制御と、を備え、
    前記露光ユニットによって前記感光体の表面が露光されることによって前記感光体の表面に第1の電位を形成し、前記現像部材の表面から前記第1の電位が形成された前記感光体の表面の位置に前記正規極性トナーと前記正規帯電極性とは逆の逆極性に帯電した逆極性トナーを吐き出して、前記正規極性トナーを前記現像部材によって回収し、前記逆極性トナーを前記転写部材と前記帯電部材に移動させる吐き出しモードを実行することが可能な画像形成装置において、
    吐き出しモードを実行する場合、
    記制御は、
    前記逆極性トナーが、
    i)前記転写部において前記感光体から前記転写部材に移動するような前記第2の電位差が形成され
    ii)前記帯電部において前記感光体から前記帯電部材に移動するような前記第1の電位差が形成されるように、
    前記転写電源と前記帯電電源と、を制することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記制御部は、前記転写部材に前記正規帯電極性と同じ極性であって、且つ、前記第1の電位の絶対値よりも絶対値が大きい電位を形成することにより、前記逆性トナーを、前記感光体から前記転写部材に移動させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記制御部は、前記帯電部材に前記正規帯電極性と同じ極性であって、且つ、前記第1の電位の絶対値よりも絶対値が大きい前記帯電電圧を印加することにより、前記逆性トナーを、前記感光体から前記帯電部材に移動させるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記吐き出しモードを実行する場合前記制御部は、前記転写電源と前記帯電電源によって前記正規帯電極性と同じ極性の電位が形成されるように前記転写電圧と前記帯電電圧を印加することによって、前記第の電位よりも前記第の電位方が大きくなるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 吐き出しモードを実行する場合、前記正規極性トナーは、前記転写電源が前記転写部材に前記正規帯電極性と同じ極性であって、且つ、前記第1の電位の絶対値よりも絶対値が大きい電位を形成した状態の前記転写部を少なくとも2度通過した後に、前記現像部材に回収されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 光体と、
    前記感光体に接触して帯電部を形成し、前記帯電部において前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記感光体の表面を露光する露光ユニットと、
    前記感光体に接触して現像部を形成し、前記現像部において正規帯電極性に帯電した正規極性トナーを供給することにより前記感光体にトナー像を現像する現像部材と、
    前記感光体に接触して転写部を形成し、前記転写部において前記感光体との間に電位差を形成す転写部材と、
    前記転写部転写印加することで前記電位差を形成する転写電源と、
    前記転写電源を制御する制御部と、を備え、
    前記露光ユニットによって前記感光体の表面に第1の電位を形成し、前記現像部材の表面から前記第1の電位が形成された前記感光体の表面の位置に吐き出された吐き出しトナーを前記現像部材で回収する吐き出しモードを実行することが可能な画像形成装置において、
    吐き出しモードを実行する場合、
    前記制御部は、前記転写電源が前記転写部材前記正規帯電極性と同じ極性であって、且つ、前記第1の電位の絶対値よりも絶対値が大きい電位を形成した状態の前記転写部を前記吐き出しトナーが少なくとも2度通過するように前記感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 記吐き出しトナーが前記転写部を通過する場合に、前記吐き出しトナーのうちの前記正規極性トナーが、前記感光体から前記転写部材に移動することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 記現像部材は前記感光体に対して当接及び離間が可能であって、前記現像部材で前記吐き出しトナーを回収しない場合に、前記現像部材を前記感光体から離間させることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  9. 前記転写部において前記感光体から前記転写部材にトナー像を移動させた後に前記感光体に残ったトナーは、前記帯電部に到達するまでの間で回収されず、前記帯電部を通過した後に前記現像部材で回収されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記吐き出しモードは、画像形成動作が行われていない時に行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記吐き出しモードは、画像形成動作の終了後に行うことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記正規極性トナーと前記正規帯電極性とは逆の極性の逆極性トナーとは、1成分トナーであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置
  13. 前記現像部材に直流電圧のみからなる現像電圧を印加して前記感光体の表面と前記現像部材との間に第3の電位差を形成させる現像電源を有し、
    前記吐き出しモードを実行する場合、前記制御部は、前記正規極性トナーが前記現像部において前記感光体から前記現像部材に移動するような前記第3の電位差が形成されるように、前記現像電源を制御することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置
  14. 前記吐き出しモードにおいて印加される前記帯電電圧と、画像形成動作において印加される前記帯電電圧は異なる値であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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