JP6879229B2 - センサ装置、メダル選別装置および遊技機 - Google Patents

センサ装置、メダル選別装置および遊技機 Download PDF

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Description

本発明は、センサ装置、メダル選別装置および遊技機に関する。
従来から回胴式遊技機では、投入されたメダルを選別してカウントするメダル選別装置が用いられている。メダル選別装置では、メダル等の遮蔽物が検知位置を通過したか否かの信号を出力し、当該出力に基づいて遊技機側で正規のメダルが通過したか否かを判断しメダルのカウントを行っている。
このようなメダル選別装置としては、発光要素から発した光を反射板で反射させて光の進行方向を変えて受光し、メダルの通過を検知する通過検知センサを備えたセンサ装置(例えば特許文献1等を参照)が提案されている。
しかし特許文献1の投入メダル選別装置では、発光要素からの光軸を直接メダルが遮ることでセンサが検知状態となるため、メダルを投入することなく不正器具等によって遊技機にメダルが通過したと認識させる不正行為が問題となる。
この不正行為を防止するために、発光素子からの光を反射鏡で反射して受光素子で検知するセンサ部を2つ備え、各センサ部の出力タイミングにより通過方向を検知するセンサ装置を用いるものが提案されている(例えば特許文献2等を参照)。
特開2002−248210号公報 特開2006−055181号公報
これらの従来技術では、発光素子としての砲弾型LEDや、パッケージ化された受光素子、その他の電子部品を回路基板上に搭載している。また、発光素子や受光素子、回路基板を保持するとともに保護するケース部材が必要であった。そのため、従来のメダル選別装置に用いられるセンサ装置は、部品点数や製造工程数が増加する傾向にあり、さらなる小型化も困難であるという問題があった。
また、回路基板上には、各電子部品を電気的に接続する配線層が形成されており、ケース部材を取り外して回路基板を露出させ、新たな配線や電子部品をハンダ付けで追加する不正改造ができてしまう。そのため、メダルを投入していないにも関わらず、あたかもメダルが投入されたかの様なセンサ出力信号を発生させる不正行為ができてしまう。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、部品点数を削減し小型化を図るとともに、不正行為の難易度を向上させたセンサ装置、メダル選別装置および遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明のセンサ装置は、発光素子と受光素子が一体化されたセンサ部と、前記センサ部と電気的に接続された回路部品と、外部と前記回路部品との電気的接続をするコネクタ部と、前記センサ部、前記回路部品及び前記コネクタ部を封止する外装部を備え、前記センサ部、前記回路部品及び前記コネクタ部は表面実装型の端子を有し、前記外装部の裏面側に形成された配線層によって前記端子が電気的に接続され、前記外装部の表面側には、前記センサ部のセンサ面を露出させる凹部が形成され、前記凹部は、前記回路部品が配置された領域とは平面視において重ならない領域に形成されており、一つの前記凹部に少なくとも2つの前記センサ部を備えることを特徴とする。
これにより、センサ部、回路部品及びコネクタ部を外装部で封止し、凹部からセンサ面を露出させ、外装部の裏面に形成された配線層で各部を電気的に接続しているため、配線層にハンダ付けで新たな配線や電子部品を接続することが困難になり、部品点数を削減し小型化を図るとともに、改造難易度を向上させることができる。
また、本発明の一実施態様では、前記凹部は、前記外装部の表面よりも低い位置に形成された底面と、前記底面から立設された側面と、前記底面から前記外装部の表面まで高低差が徐々に変化する傾斜部を有し、前記傾斜部は、前記センサ部が配置されている領域と、前記回路部品が配置されている領域の間に位置する。
また、本発明の一実施態様では、前記配線層は、導電性インクで形成されており、絶縁性保護膜で被覆されている。
また、本発明の一実施態様では、隣り合う前記センサ部の間隔が7.5±2.5mmの範囲である。
また、本発明のメダル選別装置は、上記何れか一つの発明に記載のセンサ装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、上記何れか一つの発明に記載のセンサ装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を削減し小型化を図るとともに、改造難易度を向上させたセンサ装置、メダル選別装置および遊技機を提供することができる。
第1実施形態にかかるセンサ装置10を示す図であり、図1(a)は上方斜視図であり、図1(b)は下方斜視図である。 第1実施形態にかかるセンサ装置10の構造を示す透過斜視図である。 第1実施形態にかかるセンサ装置10の構造を示す図であり、図3(a)は模式平面図であり、図3(b)はB−B位置での模式断面図であり、図3(c)はA−A位置での模式断面図である。 センサ装置10における回路構成の一例を示す回路図である。 第1実施形態にかかるセンサ装置10の製造方法を模式的に示す工程図である。 センサ装置10の外装部11を形成した後の状態を示す図面代用写真であり、図6(a)は各回路部品に位置ズレが生じていない良品を示し、図6(b)は回路部品の一部に位置ズレが生じた不良品を示している。 凹部12の形成位置と回路部品16の位置ズレ発生の有無を示すグラフである。 第2実施形態でセンサ装置10を用いたメダル選別装置100を示す図であり、表側から見た模式図である。 第2実施形態でセンサ装置10を用いたメダル選別装置100を示す図であり、裏側から見た模式図である。 センサ装置10によるメダル40の検知を説明する図であり、図10(a)はセンサ装置10の各部とメダル40の位置関係を示す模式図であり、図10(b)はセンサ装置10からの出力信号を示す模式図である。 第3実施形態のセンサ装置10を説明する図であり、図11(a)はセンサ部13,14を斜めに並べて配置した例を示し、図11(b)はセンサ部13,14を横に並べて配置した例を示している。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかるセンサ装置10を示す図であり、図1(a)は上方斜視図であり、図1(b)は下方斜視図である。図2は、本実施形態にかかるセンサ装置10の構造を示す透過斜視図である。図3は、本実施形態にかかるセンサ装置10の構造を示す図であり、図3(a)は模式平面図であり、図3(b)はB−B位置での模式断面図であり、図3(c)はA−A位置での模式断面図である。
図1(a)に示すように、センサ装置10は外装部11に凹部12が形成され、外装部11に埋設されたセンサ部13,14が凹部12から露出している。また図1(b)に示すように、外装部11の裏面側には配線層11aが形成され、絶縁性保護膜11bが形成されている。
また、図2、図3に示すように、センサ装置10は、外装部11と、凹部12と、センサ部13,14と、コネクタ部15と、回路部品16と、ジャンパー17とを備えている。また、センサ部13,14はそれぞれ発光素子13a,14aと受光素子13b,14bを備え、凹部12は底面12aと傾斜部12bと側面12cを備えている。
外装部11は、センサ装置10の外形を構成する樹脂からなる部材であり、センサ部13,14、コネクタ部15、回路部品16、ジャンパー17を一括して封止している。外装部11は可視光や赤外光を透過する透光性材料で構成してもよいが、センサ装置10外部からの光や、発光素子13a,14aからの光が意図せず受光素子13b,14bに入射する迷光を防止するために、光を吸収する黒色の材料で構成することが好ましい。
また、外装部11を構成する樹脂の材料は特に限定されず、半導体部品や電子部品を封止するために通常用いられる樹脂を用いることができ、後述するように射出成形できるものを用いることが好ましい。また、樹脂材料としては光硬化型や熱硬化型、熱可塑型など公知のものを用いることができる。具体的な外装部11を構成する樹脂材料としては、例えばエポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂、ABS樹脂が挙げられる。
外装部11の裏面側には、センサ部13,14、コネクタ部15、回路部品16、ジャンパー17の端子部分が露出しており、これらの端子を接続して電子回路を構成するための配線層11aが形成されている。また、外装部11の裏面側には、配線層11aを被覆するレジスト等の絶縁性保護膜11bが略全面に形成されている。配線層11aは、金属蒸着やフォトリソグラフィー等で形成することもできるが、導電性インクを外装部11裏面にインクジェット印刷装置で塗布して硬化させる方法を用いることが好ましい。
凹部12は、外装部11の表面側の一部に設けられた窪みであり、底面12aと傾斜部12bと側面12cを備えている。本実施形態では、凹部12からセンサ部13,14のセンサ面が露出しているので、外装部11の樹脂によってセンサ部13,14の受発光が妨げられない。ここで図2,3では、面積の大きな1つの凹部12から、複数のセンサ部13,14が露出した例を示しているが、センサ部13,14を個別に露出させる複数の凹部12を設けるとしてもよい。
底面12aは、外装部11の表面よりも低い位置に形成された略平坦な面であり、その一部からセンサ部13,14のセンサ面が露出している。底面12aは、センサ部13,14での受発光が側面12cで妨げられないように、センサ部13,14のセンサ面が露出する面積より広いことが好ましい。
傾斜部12bは、センサ部13,14が露出した領域から外装部11の表面にいたる高低差が徐々に変化する領域である。図2,3では傾斜部12bとして曲面形状のものを示したが、一定割合で高さが変化するテーパ形状であってもよい。また、傾斜部12bを形成する位置は、センサ部13,14が配置されている領域と、回路部品16が配置されている領域の間であることが好ましい。詳細は後述するが、この位置に傾斜部12bを形成すると、射出成形による外装部11の形成時の封止樹脂流動における回路部品16の位置ズレを抑制して、製造歩留まりを向上させることができる。
センサ部13,14は、それぞれ発光素子13aと受光素子13b、発光素子14aと受光素子14bが一体化された表面実装型の電子部品であり、外装部11に埋設されている。センサ部13,14は、発光素子13a,14aから発光した光が検知対象のメダル等で反射し、受光素子13b,14bに入射することで検知対象の有無を検知する。発光素子13a,14aの発光面と、受光素子13b,14bの受光面は、センサ部13,14のセンサ面を構成している。センサ部13,14の端子は表面実装型であり、外装部11の裏面側から露出して、配線層11aに電気的に接続される。また、センサ部13,14は配線層11aを介してコネクタ部15、回路部品16、ジャンパー17と電気的に接続されている。
コネクタ部15は、センサ装置10の外部と回路部品との電気的接続をする表面実装型のコネクタであり、外装部11に埋設されている。コネクタ部15の端子は表面実装型であり、外装部11の裏面側から露出して、配線層11aに電気的に接続される。また、コネクタ部15は配線層11aを介してセンサ部13,14、回路部品16、ジャンパー17と電気的に接続されている。
回路部品16は、センサ部13,14を駆動するための電子回路を構成するための表面実装型の電子部品であり、外装部11に埋設されている。回路部品16を組み合わせた回路部品の具体的な構成については後述する。各回路部品16の端子は表面実装型であり、外装部11の裏面側から露出して、配線層11aに電気的に接続される。また、回路部品16は配線層11aを介してセンサ部13,14、コネクタ部15、ジャンパー17と電気的に接続されている。
ジャンパー17は、外装部11の裏面側から露出した表面実装型の端子を備え、外装部11の裏面側に形成された配線層11aを跨いで、他の配線層11a同士を橋渡しして電気的に接続するための部品であり、外装部11に埋設されている。また、ジャンパー17は配線層11aを介してセンサ部13,14、コネクタ部15、回路部品16と電気的に接続されている。本実施形態のセンサ装置では、外装部11の裏面に配線層11aを形成しているので、多層配線で立体的に電気的接続をとることが困難であるが、ジャンパー17を用いることで配線層11aを跨いで立体的に電気的接続をすることができる。
図4は、センサ装置10における回路構成の一例を示す回路図である。図4に示すように、センサ装置10の回路は、発光素子13a,14aと受光素子13b,14bを備えるセンサ部13,14と、コネクタ部15と、他の回路部品16として抵抗R1〜R6、容量C1,C2、トランジスタTR1,TR2を備えている。また、コネクタ部15は5V電源端子と、出力端子と、接地端子をそれぞれ2組備え、それぞれ1組がセンサ部13,14の回路に接続されている。
よって、発光素子13a,14aと抵抗R1,R4の直列接続で投光側回路が構成されている。また、受光素子13b,14b、抵抗R2,R3,R4,R6、容量C1,C2、トランジスタTR1,TR2で受光側回路が構成されている。また、外装部11の裏面に形成された配線層11aやジャンパー17によって、図4に示した各要素が電気的に接続されている。
5V電源端子には電源電位として5Vが印加され、接地端子には接地電位の0Vが印加されている。したがって、発光素子13a,14aは常に発光面から光を照射している。メダル等の検知対象がセンサ部13,14のセンサ面を遮っていない場合には、発光素子13a、14aの照射する光はフォトトランジスタである受光素子13b,14bには入射しない。したがって、受光素子13b,14bがオフであり、トランジスタTR1,TR2のベースには電圧が印加されず、トランジスタTR1,TR2もオフである。これにより、出力端子には5V電源端子から抵抗R3,R6を介した電位が出力される。
メダル等の検知対象がセンサ部13,14のセンサ面を遮る場合には、検知対象によって反射された光が受光素子13b,14bに入射する。したがってフォトトランジスタである受光素子13b,14bがオンされ、抵抗R2,R5を介してトランジスタTR1,TR2のベースに電圧が印加される。これによりトランジスタTR1,TR2もオンされ、抵抗R3,R6を流れる電流の一部は接地端子に流れ、出力端子には抵抗R3,R5とトランジスタTR1,TR2の間の電位が出力される。
したがってコネクタ部15の2つの出力端子には、メダル等の検知対象がない場合にはHi信号が出力され、検知対象がそれぞれのセンサ部13,14を遮ったタイミングでLo信号が出力され、検知対象の有無を検知することができる。
次に、本実施形態のセンサ装置10の製造方法について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態にかかるセンサ装置10の製造方法を模式的に示す工程図である。この製造方法では、特開2015−207703号公報に記載されたものと同様の電子部品を埋設した樹脂構造体の技術を用いることができる。
はじめに、図5(a)に示すように仮保持基板18を用意する。仮保持基板18はシート状の部材であり、紫外線を透過し柔軟性を有する材料で構成されることが好ましく、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を用いることができる。また、仮保持基板18の一方の表面には、紫外線硬化型の接着層(図示せず)が形成されている。
次に図5(b)に示すように、仮保持基板18の接着層上に、センサ部13,14、コネクタ部15および回路部品16を所定の位置に配置し、表面実装型の端子を接着層側に接触させる。センサ部13,14、コネクタ部15および回路部品16を位置決めした後、仮保持基板18側から紫外線を照射して接着層を硬化させ、各電子部品を固定する。
次に図5(c)に示すように、仮保持基板18を金型19内に配置し、金型19内にセンサ部13,14、コネクタ部15および回路部品16を収容し、公知の射出成形技術等で封止樹脂を金型19内に流し込み、封止樹脂を硬化させて外装部11を形成する。このとき、金型19の凹部形状は、外装部11の表面と側面、凹部12の底面12aと傾斜部12bの形状に対応している。また、センサ部13,14のセンサ面は、金型19の凹部12に対応した位置に接触しており、仮保持基板18と金型19によってセンサ部13,14が挟まれている。
次に図5(d)に示すように、仮保持基板18と金型19を取り外し、外装部11の裏面を露出させる。最後に図5(e)に示すように、外装部11の裏面にインクジェット印刷装置を用いて導電性インクを印刷して配線層11aを形成し、外装部11裏面から露出したセンサ部13,14、コネクタ部15および回路部品16の端子を電気的に接続する。導電性インクの印刷と硬化が終了した後に、外装部11の裏面全体にレジストを塗布して絶縁性保護膜11bを形成し、センサ装置10が完成する。
次に、凹部12の形成位置による回路部品16の位置ズレ防止について、図6を用いて説明する。図6は、センサ装置10の外装部11を形成した後の状態を示す図面代用写真であり、図6(a)は各回路部品に位置ズレが生じていない良品を示し、図6(b)は回路部品の一部に位置ズレが生じた不良品を示している。
図6(a)に示した例では、図2,3で示した傾斜部12bの形成位置は、コネクタ部15が露出した側面から例えば12mmであり、凹部12と複数の回路部品16が配置された領域は被らない。これにより、射出成形で封止樹脂を金型19内に注入する際にも、回路部品16を通過する樹脂流動速度は抑えられ、図6(a)に示したように、回路部品16は小さいサイズでも仮保持基板18上で流されず、位置ズレが生じていない。
図6(b)に示した例では、図2,3で示した傾斜部12bの形成位置は、コネクタ部15が露出した側面から例えば8mmであり、凹部12と複数の回路部品16が配置された領域と被る。これにより、射出成形で封止樹脂を金型19内に注入する際にも、回路部品16を通過する樹脂流動速度は図6(a)の場合よりも速くなり、図6(b)に示したように、回路部品16のうち特に小さいサイズの部品が仮保持基板18上で流されて、位置ズレが生じている。
図7は、凹部12の形成位置と回路部品16の位置ズレ発生の有無を示すグラフである。グラフ中の横軸はサンプル番号を示し、縦軸はコネクタ部15の端部から傾斜部12bの形成位置までの距離を示している。
サンプル番号1〜6では、凹部12は、回路部品16が配置された領域とは平面視において重ならない領域に形成されていた。これらのサンプルでは、コネクタ部15の端部から傾斜部12bまでの距離が11.0〜12.5mmであり、図6(a)に示した写真と同様に回路部品16の位置ズレが発生しなかった。
一方、サンプル番号7〜12では、凹部12は、回路部品16が配置された領域とは平面視において重なる領域に形成されていた。これらのサンプルでは、コネクタ部15の端部から傾斜部12bまでの距離が5.0〜8.0mmであり、図6(b)に示した写真と同様に回路部品16の位置ズレが発生した。
このように、凹部12が形成された領域と回路部品16が配置された領域が、平面視において重ならないことで、回路部品16の位置ズレを抑制して製造歩留まりを向上させることができる。
本実施形態のセンサ装置10では、外装部11の裏面に導電性インクで配線層11aを形成し、絶縁性保護膜11bで被覆しているため、新たな電子回路や配線をハンダ付けしようとすると、外装部11が損傷してセンサ装置10が破損する。これにより、新たな電子回路や配線を追加して誤った検知結果を出力させるような不正行為の改造難易度が向上する。
また、外装部11に凹部12を設けて、底面12aからセンサ部13,14のセンサ面を露出させることで、外装部11の樹脂によってセンサ部13,14の受発光が妨げられない。また、回路基板を用いず、発光素子13a,14a、受光素子13b,14b、ケースなどを個別にパッケージする必要も無いため、部品点数と製造工程数を削減することができる。
さらに、仮保持基板18上にセンサ部13,14、コネクタ部15、回路部品16、ジャンパー17を配置し、導電性インクの印刷で配線層11aを形成するため、各要素の位置を自由に変更できる。したがって、センサ装置10のうちセンサ部13,14を配置する位置の自由度が高くなり、設計自由度が向上する。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について、図面を参照して説明する。実施形態1と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態でセンサ装置10を用いたメダル選別装置100を示す図であり、表側から見た模式図である。図9は、本実施形態でセンサ装置10を用いたメダル選別装置100を示す図であり、裏側から見た模式図である。
図8,9に示すようにメダル選別装置100は、基板部20とレール部70によりメダル通路30が形成され、メダル通路30に沿って移動するメダル40を基板部20の裏側に配置したセンサ装置10で検知するものである。また、メダル通路30のうちメダル40の投入口側には、異物検知部50が配置されている。また、メダル通路30の上部には、通過するメダル40の上端部分をガイドする可動式のレバー部60が配置されている。
センサ装置10は、基板部20の裏面側に配置されているが、メダル通路30の対応する位置に開口部が形成されており、センサ部13,14を当該開口部方向に向けて取り付けられている。したがって、メダル通路30の開口部を介してセンサ部13,14が検知対象であるメダル40の有無を検知可能となっている。
基板部20は、メダル通路30が一体に形成されるとともに、センサ装置10、異物検知部50、レバー部60およびレール部70を保持するための部材である。異物検知部50は、メダル通路30の一部に埋設された開閉レバー式のセンサであり、投入口から不正器具が挿入されるとレバーが閉じた状態が継続し、異物挿入を検知できる。レバー部60は、メダル40の上端に当接するレバーを必要に応じて開閉することで、メダル40の通過と排出を選択する部材である。異物検知とメダル排出については、公知の技術を用いることができるため、説明を省略する。レール部70は、メダル通路30の下端を形成する金属製の部材である。
図10は、センサ装置10によるメダル40の検知を説明する図であり、図10(a)はセンサ装置10の各部とメダル40の位置関係を示す模式図であり、図10(b)はセンサ装置10からの出力信号を示す模式図である。
図10(a)に示すように、メダル通路30の下辺30aは、図中に下方向矢印で示した重力方向に対して傾斜している。したがって、メダル40は下辺30aの傾斜に沿って斜め横に移動し、センサ装置10のセンサ部13,14前を通過する。図10(a)ではメダル40とセンサ装置10の位置関係を示すために、メダル通路30や開口部は図示を省略している。また、センサ部13,14は図2に示したように発光素子13a,14aと受光素子13b,14bを備えているが、簡略化のためセンサ面を丸印で表現している。
二つのセンサ部13,14は、下辺30aに対して略平行となるように互いに間隔aをあけて隣り合っており、下辺30aから高さhとなる位置に配置されている。メダル40がメダル通路30を下辺30aに沿って移動すると、上流側に位置するセンサ部13が先にメダル40を検知し、下流側に位置するセンサ部14が後にメダル40を検知する。
図10(b)に示すように、センサ部13,14の検知信号S1,S2は、メダル40を検知していない間はHi信号であり、メダル40を検知している間はLo信号となる。また、センサ部13でのメダル検知時間Aと、センサ部14でのメダル検知時間Cとは、メダル40が間隔aを移動する時間に相当する時間Bだけ位相が異なっている。メダル検知時間A,Cは、それぞれセンサ部13,14の前をメダル40が移動している時間であり、その時間はメダル40の径と高さhに依存している。
メダル検知時間A,Cと時間Bの出力時間は、A:B:C=2:1:2となるように間隔aと高さhを設定する。また、メダル通路30の下辺30aの傾斜は、メダル40がセンサ装置10の前を通過する際に100〜1100mm/secとなるように設定する。また、メダル検知時間A,Cと時間Bは、いずれも出力時間が4.5msecを超えている必要がある。これは、回胴式遊技機から検知信号S1、S2がHi信号か、またはLow信号かを確認するサンプリング周期を想定した値である。
また、メダル検知時間A,Cが200msecを超える場合と、時間Bが100msecを超える場合には、メダル40が滞留していると判断する。これにより、メダル40の滞留を検知することと、不正器具の挿入等による不正行為を検知することができる。
センサ部13,14の具体的な間隔aおよび高さhは限定されないが、メダル40の径がφ25.0±0.25mmの場合にも、φ30.0±0.25mmの場合にも、間隔aは7.5±2.5mmの範囲が好ましい。間隔aが5mm未満の場合には時間Bが4.5msec以下となり、10mmより大きい場合には時間Bが100msecを超えて好ましくない。
また、メダル40の径がφ25.0±0.25mmの場合には、高さhは20.5〜24.5mmの範囲が好ましく、メダル40の径がφ30.0±0.25mmの場合には、高さhは24.0〜29.5mmの範囲が好ましい。2つのメダル40が互いに接しながら、メダル通路30を移動する場合、検知信号S1、S2はそれぞれLow信号、Hi信号、Low信号の順で信号が変化する。高さhが上記範囲より小さいと、Hi信号時のメダル検知時間A、Cが4.5msec未満となり好ましくない。また、高さhがこの範囲より大きいと、メダル検知時間A,Cが4.5msec未満となり好ましくない。
以上に述べたように、本実施形態ではセンサ装置10を回胴式遊技機のメダル選別装置100に用いることで、良好にメダル40のカウントや滞留の検知を行うことができる。また、隣り合うセンサ部13,14の間隔aが7.5±2.5mmの範囲であることで、メダル選別装置100の検知精度を高めることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について、図面を参照して説明する。実施形態1と重複する内容は説明を省略する。図11は、本実施形態のセンサ装置10を説明する図であり、図11(a)はセンサ部13,14を斜めに並べて配置した例を示し、図11(b)はセンサ部13,14を横に並べて配置した例を示している。
図11(a)に示した例では、センサ部13,14をセンサ装置10の側面に対して斜めとなるように並べて配置している。このとき、センサ部13,14の並びはメダル通路30を移動するメダル40の移動方向に沿ったものとする。また、センサ装置10の長手方向の側面を基板部20の側面と略一致させて取り付けられる。
図11(b)に示した例では、第2実施形態と同様にセンサ部13,14をセンサ装置10の側面に対して横に並べて配置している。この場合にも、センサ部13,14をメダル通路30の傾斜に沿って配置する必要があるため、センサ装置10は基板部20の側面に対して斜めになるように取り付けられる。したがって、図11(b)にハッチング枠の三角形で示したように、基板部20の角とセンサ装置10との間にデッドスペースが生じてしまう。
しかし、図11(a)に示した例のように、センサ装置10内部でのセンサ部13,14の配置を設計することで、センサ装置10の配置によるデッドスペースを低減でき、メダル選別装置100の省スペース化や、レイアウトの自由度を向上させることができる。また、本実施形態のセンサ装置10は、実施形態1で示したように電子部品を埋設した樹脂構造体であるから、センサ部13,14の配置や配線位置を変更することは容易であり、設計自由度が高い。したがって、メーカーや機種ごとにメダル選別装置100の傾斜等の仕様が異なっていても、個別に金型を用意する必要が無く、簡単にセンサ部13,14の配置を変更することができる。
なお、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
10…センサ装置
100…メダル選別装置
11…外装部
11a…配線層
11b…絶縁性保護膜
12…凹部
12a…底面
12b…傾斜部
12c…側面
13,14…センサ部
13a,14a…発光素子
13b,14b…受光素子
15…コネクタ部
16…回路部品
17…ジャンパー
18…仮保持基板
19…金型
20…基板部
30…メダル通路
30a…下辺
40…メダル
50…異物検知部
60…レバー部
70…レール部
TR1,TR2…トランジスタ
R1〜R6…抵抗
C1,C2…容量

Claims (6)

  1. 発光素子と受光素子が一体化されたセンサ部と、
    前記センサ部と電気的に接続された回路部品と、
    外部と前記回路部品との電気的接続をするコネクタ部と、
    前記センサ部、前記回路部品及び前記コネクタ部を封止する外装部を備え、
    前記センサ部、前記回路部品及び前記コネクタ部は表面実装型の端子を有し、前記外装部の裏面側に形成された配線層によって前記端子が電気的に接続され、
    前記外装部の表面側には、前記センサ部のセンサ面を露出させる凹部が形成され、前記凹部は、前記回路部品が配置された領域とは平面視において重ならない領域に形成されており、
    一つの前記凹部に少なくとも2つの前記センサ部を備えることを特徴とするセンサ装置。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置であって、
    前記凹部は、前記外装部の表面よりも低い位置に形成された底面と、前記底面から立設された側面と、前記底面から前記外装部の表面まで高低差が徐々に変化する傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、前記センサ部が配置されている領域と、前記回路部品が配置されている領域の間に位置することを特徴とするセンサ装置。
  3. 請求項1または2に記載のセンサ装置であって、
    前記配線層は、導電性インクで形成されており、絶縁性保護膜で被覆されていることを特徴とするセンサ装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載のセンサ装置であって、
    隣り合う前記センサ部の間隔が7.5±2.5mmの範囲であることを特徴とするセンサ装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載のセンサ装置を備えるメダル選別装置。
  6. 請求項1から4の何れか一つに記載のセンサ装置を備える遊技機。
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