JPH1076528A - 金型構造及びコネクタの構造 - Google Patents

金型構造及びコネクタの構造

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JPH1076528A
JPH1076528A JP23266896A JP23266896A JPH1076528A JP H1076528 A JPH1076528 A JP H1076528A JP 23266896 A JP23266896 A JP 23266896A JP 23266896 A JP23266896 A JP 23266896A JP H1076528 A JPH1076528 A JP H1076528A
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JP
Japan
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connector
mold
outer peripheral
peripheral edge
substrate
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Withdrawn
Application number
JP23266896A
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English (en)
Inventor
Takashi Ota
隆 太田
Nobuji Yonemoto
宜司 米本
Yuji Uno
雄二 鵜野
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1076528A publication Critical patent/JPH1076528A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/284Applying non-metallic protective coatings for encapsulating mounted components

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に実装されるコネクタの寸法のばらつきに
対応できる、金型及びコネクタを提供することを目的と
する。 【解決手段】基板に実装されたコネクタの外周縁部を挟
持し、充填部材を用いて基板全体をモールドする金型構
造において、コネクタの上部外周縁部に当接する上部側
コネクタ挟持部が形成された上型と、コネクタの下部外
周縁部に当接する下部側コネクタ挟持部が形成された下
型とから構成され、上下部側コネクタ挟持部の先端部を
鋭角に形成し、上型と下型を型締めした際に先端部がそ
れぞれコネクタの外周縁部に圧接または食い込むように
してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電子機器等に
構成される基板のモールド用の金型構造及び該基板に実
装されるコネクタの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタをはじめ電子部品等が実装され
た基板を上型および下型のコネクタ挟持部で基板のコネ
クタ部を位置決め固定した状態で、該上型と下型とで形
成された凹部(モールドの形状)に樹脂部材を充填して
基板をモールドする、従来の基板のモールドの2例を図
6および図7を用いて説明する。
【0003】図6は従来の第1例の基板のモールド状態
を示す断面図であり、図7は従来の第2例の基板のモー
ルド状態を示す断面図である。尚、第1例と第2例との
違いはコネクタの寸法の違いで、その他については同じ
であるので同じ構成については同じ符号を付し第2例で
の説明を省略する。先ず、第1例(コネクタの寸法が小
さい場合)について図6を用いて説明する。
【0004】70はモールド用の上型で、基板80の上
側モールド部(上型70と下型75の合わせ目、所謂パ
ーティングライン73より上側部)81の形状をした凹
部71と、基板80を保持する上部側のコネクタ挟持部
72および充填部材の注入口(図示省略)が形成されて
いる。上型70の材料には鋼材が用いられ切削加工等に
より形成される。
【0005】モールド用の下型75は、基板80の下部
モールド部(上型70と下型75のパーティングライン
73より下側部)83の形状をした凹部76と、下部側
のコネクタ挟持部77が形成されている。下型75の材
料には鋼材が用いられ切削加工等により形成される。基
板80は、コネクタ82をはじめ電子部品等が実装され
た完成基板で、基板80の耐水性や耐熱性を向上させる
ために、樹脂部材等により電子部品等を含め基板80全
体がモールドされている。尚、基板80に実装されたコ
ネクタ82の寸法は、許容公差内で寸法にばらつきがあ
る。
【0006】次に、基板のモールドについて説明する。
基板80をモールドするには、上型70と下型75を型
締めし、コネクタ挟持部72と77でコネクタ82を挟
み付け基板80を保持する。しかし、コネクタ82の寸
法が小さい(許容公差の最小寸法の場合)と、コネクタ
82の開口方向の外周縁部84と上型70および下型7
5のコネクタ挟持部72と77との間に隙間74が発生
する。この状態で注入口より充填部材(例えば、エポキ
シ樹脂やウレタン樹脂等)を注入し、基板80全体をモ
ールドする。
【0007】次に、第2例(コネクタの寸法が大きい場
合)のモールドについて図7を用いて説明する。基板8
0をモールドするには、上型70と下型75を型締め
し、コネクタ挟持部72と77とでコネクタ85を挟み
付け基板80を保持する。しかし、コネクタ80の寸法
が大きい(許容公差の最大寸法の場合)と、上型70と
下型75のコネクタ挟持部72と77とがコネクタ85
を押圧して、コネクタ挟持部72と77とがコネクタ8
5の開口方向の外周縁部84とつかえて、上型70と下
型75のパーティングライン73に隙間が発生する。こ
の状態で注入口より充填部材を注入し、基板80全体を
モールドする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の第1例
(コネクタの寸法が小さい場合)の基板80のモールド
では、上型のコネクタ挟持部72と下型のコネクタ挟持
部77とコネクタ82の開口方向の外周縁部84との間
に隙間74が発生し、この状態で充填部材を注入すると
隙間74部より充填部材がもれ出す不具合が発生する。
【0009】また、上述の第2例(コネクタの寸法が大
きい場合)の基板80のモールドでは、上型のコネクタ
挟持部72と下型のコネクタ挟持部77とでコネクタ8
5の開口方向の外周縁部84を押圧し、コネクタ85を
変形させるおそれがある。また、コネクタ85で上型7
0のコネクタ挟持部72と下型のコネクタ挟持部77と
がつかえて、上型70と下型75のパーティングライン
73に隙間が発生する。この状態で充填部材を注入する
と、上型70と下型75の合わせ目73より充填部材が
漏れ出す不具合が発生する。
【0010】そこで、本発明は上述の問題を解決するも
ので、基板に実装される部品の寸法のばらつきに対応で
きる成形用金型及び実装部品(コネクタ)を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するもので、基板に実装されたコネクタの外周縁部を
挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドする金
型構造において、前記コネクタの上部側外周縁部に当接
し、前記基板を保持する上部側コネクタ挟持部が形成さ
れた上型と、前記コネクタの下部側外周縁部に当接し、
前記基板を保持する下部側コネクタ挟持部が形成された
下型とから構成され、前記上部側コネクタ挟持部と下部
側コネクタ挟持部の先端部を鋭角に形成し、前記上型と
下型を型締めした際に該先端部がそれぞれ前記コネクタ
の外周縁部に圧接または食い込むようにしてなることを
特徴とするものである。
【0012】また、基板に実装されたコネクタの外周縁
部を挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドす
る金型構造において、前記コネクタの上部側外周縁部に
当接し、前記基板を保持する上部側コネクタ挟持部が形
成された上型と、前記コネクタの下部側外周縁部に当接
し、前記基板を保持する下部側コネクタ挟持部が形成さ
れた下型とから構成され、前記上部側コネクタ挟持部と
下部側コネクタ挟持部の先端部を弾性部材として構成
し、前記上型と下型を型締めした際に前記先端部がそれ
ぞれ前記コネクタの外周縁部に圧縮してなることを特徴
とするものである。
【0013】また、基板に実装されたコネクタの外周縁
部を挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドす
る金型構造において、前記コネクタの上部側外周縁部に
当接し、前記基板を保持する上部側コネクタ挟持部が形
成された上型と、前記コネクタの下部側外周縁部に当接
し、前記基板を保持する下部側コネクタ挟持部が形成さ
れた下型とから構成され、前記上部側コネクタ挟持部お
よび下部側コネクタ挟持部を、それぞれ前記コネクタ側
に弾性力を持ち、該コネクタの外周縁部方向に摺動可能
な摺動部材として構成し、前記上型と下型を型締めした
際に前記上部側コネクタ挟持部と下部側コネクタ挟持部
が、前記コネクタの外周縁部に圧接してなることを特徴
とするものである。
【0014】また、基板に実装され、上型および下型か
ら構成される金型により挟持されるコネクタの構造にお
いて、前記コネクタの外周縁部に形成され、前記上型と
下型を型締めした際に該コネクタ側に圧縮する凸部が設
けられてなることを特徴とするものである。また、基板
に実装され、上型および下型から構成される金型により
挟持されるコネクタの構造において、前記コネクタの外
周縁部に形成され、前記上型と下型を型締めした際に該
コネクタ側に弾性変形する凸部が設けられてなることを
特徴とするものである。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1は本発明の第1実施例の基板のモールド状態を
示す断面図である。20はモールド用の上型で、基板1
0の上側モールド部(上型20と下型25のパーティン
グライン23より上側部)11の形状をした凹部21
と、コネクタ12の外周縁の上面および両側の上側面を
含む上部側外周縁部に当接して、基板10を保持する上
部側のコネクタ挟持部22および充填部材の注入口(図
示省略)が形成されている。尚、コネクタ挟持部22は
先端部24が鋭角に形成されており、上型20と下型2
5を型締めした際に上型20のコネクタ挟持部22と下
型25の挟持部27の先端部24と28との間隔がコネ
クタ12の最小寸法に合わせているので、コネクタ12
の許容公差内寸法のばらつき分、コネクタ挟持部22と
27の先端部24と28が、コネクタ12の開口方向の
外周縁部に圧接または食い込むようになっている。上型
20の材料には鋼材が用いられ切削加工等により形成さ
れる。
【0016】モールド用の下型25は、基板10の下部
モールド部(上型20と下型25のパーティングライン
23より下側部)13の形状をした凹部26と、コネク
タ12の外周縁の下面および両側の下側面を含む下部側
外周縁部に当接して、基板10を保持する下部側のコネ
クタ挟持部27が形成されている。コネクタ挟持部27
は上型20と同じように先端部28が鋭角に形成されて
おり、コネクタ12の許容公差内寸法のばらつきに対応
できるようにコネクタ12の最小寸法に合わせている。
下型25の材料には鋼材が用いられ切削加工等により形
成される。
【0017】基板10は、コネクタ12をはじめ電子部
品等が実装された完成基板で、基板10の耐水性や耐熱
性を向上させるために、樹脂部材等により電子部品等を
含め基板10全体をモールドする。尚、コネクタ12の
寸法は、許容公差内で寸法にばらつきがある。次に、基
板のモールドについて説明する。
【0018】基板10をモールドするには、上型20と
下型25を型締めし、コネクタ挟持部22と27でコネ
クタ12を挟み付け基板10を保持する。そして、この
状態で注入口より充填部材(例えば、エポキシ樹脂やウ
レタン樹脂等)を注入し、基板10全体をモールドす
る。以上説明したように本実施例によれば、上型20お
よび下型25のコネクタ挟持部22と27の先端部を鋭
角に形成し、上型20と下型25を型締めした際にコネ
クタ挟持部22と27の先端部24と28との間隔をコ
ネクタ12の許容公差内寸法の最小寸法に合わせている
ので、コネクタ12が最小寸法の場合でもコネクタ挟持
部22と27が接触しており、またコネクタ12が最大
寸法の場合には圧接または食い込むので、コネクタ12
の許容公差内寸法のばらつきに対応することができる。
従って、充填部材を注入した際に、上型20と下型25
のパーティングライン23及びコネクタ挟持部22と2
7の先端部24、28とコネクタ12との接触面から、
充填部材が漏れる不具合を防止することができる。
【0019】次に、本発明の第2実施例を図2を用いて
説明する。図2は本発明の第2実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第2実施例は第1実施例
の一部を変更したもので、その他については第1実施例
と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付
し説明を省略する。30はモールド用の上型で、基板1
0の上側モールド部(上型30と下型35のパーティン
グライン33より上側部)11の形状をした凹部31
と、コネクタ12の外周縁の上面および両側の上側面を
含む上部側外周縁部に当接して、基板10を保持する上
部側のコネクタ挟持部32の係合溝37および充填部材
の注入口(図示省略)が形成されている。尚、コネクタ
挟持部32は弾性部材(例えば、シリコンゴム)を用い
先端部34が三角形状に形成したものを上型30の係合
溝37に埋め込んで固定されており、上型30と下型3
5を型締めした際に上型30のコネクタ挟持部32の先
端部34と下型35のコネクタ挟持部32の先端部34
との間隔がコネクタ12の最小寸法よりやや小さめに合
わせている。従って、上下のコネクタ挟持部32の先端
部34がコネクタ12に当接すると、コネクタ挟持部3
2が圧縮(撓む)するようになっている。上型30の材
料には鋼材が用いられ切削加工等により形成される。
【0020】モールド用の下型35は、基板10の下部
モールド部(上型30と下型35のパーティングライン
より33下側部)13の形状をした凹部36と、コネク
タ12の外周縁の下面および両側の下側面を含む下部側
外周縁部に当接して、基板10を保持する下部側のコネ
クタ挟持部32の係合溝37が形成されている。コネク
タ挟持部32は上型30と同じように弾性部材を用い先
端部が三角形状に形成したものを下型35の係合溝37
に埋め込んで固定されている。下型35の材料には鋼材
が用いられ切削加工等により形成される。
【0021】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型30と下型35を型
締めし、コネクタ挟持部32と37でコネクタ12を挟
み付け基板10を保持する。そして、この状態で注入口
より充填部材を注入し、基板10全体をモールドする。
以上説明したように本実施例によれば、上型30および
下型35のコネクタ挟持部32の材料に弾性部材を用い
先端部を三角形状に形成し、上型30と下型35を型締
めした際に、上型30と下型35のコネクタ挟持部32
のそれぞれの先端部34との間隔がコネクタ12の最小
寸法よりやや小さめに合わせているので、コネクタ12
の許容公差内寸法のばらつき分、コネクタ挟持部32が
圧縮(撓み)され、許容公差内寸法のばらつきに対応す
ることができる。従って、充填部材を注入した際に上型
30と下型35のパーティングライン33及びコネクタ
挟持部32の先端部34とコネクタ12との接触面から
充填部材が漏れる不具合を防止することができる。尚、
本実施例ではコネクタ挟持部32の先端部の形状を三角
形状に形成したが、これにこだわることはなくコネクタ
12に当接した際にコネクタ12に変形を与えることな
く撓み、しかも充填部材が漏れるのを防止できる形状
(例えば、フィン状)であればよい。また、コネクタ挟
持部32にのみ弾性部材を用いたが、シリコンゴムでモ
ールド部の形状を複写しコネクタ挟持部32と一体に上
型30および下型35を形成することもできる。
【0022】次に、本発明の第3実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第3実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第3実施例は第1実施例
の一部を変更したもので、その他については第1実施例
と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付
し説明を省略する。40はモールド用の上型で、基板1
0の上側モールド部(上型40と下型45のパーティン
グライン43より上側部)11の形状をした凹部41
と、コネクタ12の外周縁の上面および両側の上側面を
含む上部側外周縁部に当接して、基板10を保持する上
部側のコネクタ挟持部42の係合溝47および充填部材
の注入口(図示省略)が形成されている。コネクタ挟持
部42は係合溝47に係合し摺動自在に形成されてお
り、コネクタ挟持部42の先端面44が凹部41の面よ
り突出するように圧縮コイルばね49により押圧されて
いる。コネクタ挟持部42は上型40と下型45を型締
めした際に、それぞれのコネクタ挟持部42の先端面4
4の間隔が、コネクタ12の最小寸法より小さめになる
ように弾性的に保持されているので、上下の先端面44
が、コネクタ12の外周縁部にそれぞれ圧縮コイルばね
49により圧接するようになっている。上型40の材料
には鋼材が用いられ切削加工等により形成される。
【0023】モールド用の下型45は、基板10の下部
モールド部(上型40と下型45のパーティングライン
43より下側部)13の形状をした凹部46と、コネク
タ12の外周縁の下面および両側の下側面を含む下部側
外周縁部に当接して、基板10を保持する下部側のコネ
クタ挟持部42の係合溝47が形成されている。コネク
タ挟持部42は係合溝47に係合し摺動自在に形成され
ており、コネクタ挟持部42の先端面44が凹部46の
面より突出するように圧縮コイルばね49により押圧さ
れている。下型45の材料には鋼材が用いられ切削加工
等により形成される。
【0024】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型40と下型45を型
締めし、上下のコネクタ挟持部42でコネクタ12を挟
み付け基板10を保持する。そして、この状態で注入口
より充填部材を注入し、基板10全体をモールドする。
以上説明したように本実施例によれば、上型40と下型
45を型締めした際に、上型40および下型45のそれ
ぞれの挟持部42の先端面44の間隔が、コネクタ12
の最小寸法より小さめになるように弾性的に保持されて
いるので、コネクタ12の許容公差内寸法のばらつき
分、圧縮コイルばねが撓み許容公差内寸法のばらつきに
対応することができる。従って、充填部材を注入した際
に上型40と下型45のパーティングライン43及びコ
ネクタ挟持部42の先端部44とコネクタ12との接触
面から充填部材が漏れる不具合を防止することができ
る。
【0025】次に、本発明の第4実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第4実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第4実施例は第1実施例
の一部を変更したもので、その他については第1実施例
と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付
し説明を省略する。50はモールド用の上型で、基板1
0の上側モールド部(上型50と下型55のパーティン
グライン53より上側部)11の形状をした凹部51
と、コネクタ12の外周縁の上面および両側の上側面を
含む上部側外周縁部に当接して、基板10を保持する上
部側のコネクタ挟持部52および充填部材の注入口(図
示省略)が形成されている。尚、コネクタ挟持部52は
上型50と下型55を型締めした際に、上型50のコネ
クタ挟持部52と下型55の挟持部57との間隔が、コ
ネクタ14の最小寸法に合わせているので、コネクタ1
4の許容公差内寸法のばらつき分、コネクタ挟持部がコ
ネクタ14の凸部15に圧接または凸部15を圧潰すよ
うになっている。即ち、上下のコネクタ挟持部52と5
7により凸部15が圧縮または圧潰すようになってい
る。上型50の材料には鋼材が用いられ切削加工等によ
り形成される。
【0026】モールド用の下型55は、基板10の下部
モールド部(上型50と下型55のパーティングライン
53より下側部)13の形状をした凹部56と、コネク
タ12の外周縁の下面および両側の下側面を含む下部側
外周縁部に当接して、基板10を保持する下部側のコネ
クタ挟持部57が形成されている。コネクタ挟持部57
は、上型50と同じようにコネクタ12の許容公差内寸
法のばらつきに対応できるようにコネクタ14の最小寸
法に合わせている。下型55の材料には鋼材が用いられ
切削加工等により形成される。
【0027】基板10は、コネクタ14をはじめ電子部
品等が実装された完成基板で、基板10の耐水性や耐熱
性を向上させるために、樹脂部材等により電子部品等を
含め基板10全体をモールドする。尚、コネクタ14の
開口方向の外周縁部には許容公差に略等しい高さの凸部
15が形成されている。次に、基板のモールドについて
説明する。
【0028】基板10をモールドするには、上型50と
下型55を型締めし、コネクタ挟持部52と57とでコ
ネクタ12を挟み付け基板10を保持する。そして、こ
の状態で注入口より充填部材を注入し、基板10全体を
モールドする。以上説明したように本実施例によれば、
上型50および下型55のコネクタ挟持部52と57の
間隔をコネクタ14の許容公差内寸法の最小寸法に合わ
せているので、コネクタ14が最小寸法の場合でもコネ
クタ挟持部52と57がコネクタ14の凸部15と接触
しており、またコネクタ14が最大寸法の場合には、コ
ネクタ挟持部52と57がコネクタ14の凸部15に圧
接、または凸部15を圧潰して、コネクタ14の許容公
差内寸法のばらつきに対応することができる。従って、
充填部材を注入した際に上型50と下型55のパーティ
ングライン53およびコネクタ挟持部52、57と、コ
ネクタ14の凸部15との接触面から充填部材が漏れる
不具合を防止することができる。さらに、本実施例によ
れば凸部15の押圧力吸収により、コネクタ自体に必要
以上の圧力が加わることがないので、コネクタ14の開
口部が変形することを防止して外部端子との嵌合不良を
なくすることもできる。
【0029】次に、本発明の第5実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第5実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第5実施例は第4実施例
のコネクタを変更したもので、その他については第4実
施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号
を付し説明を省略する。基板10は、コネクタ16をは
じめ電子部品等が実装された完成基板で、基板10の耐
水性や耐熱性を向上させるために樹脂部材等により電子
部品等を含め基板10全体をモールドする。尚、コネク
タ16の開口方向の外周縁部には許容公差よりやや高い
弾性を有する凸部17が形成されている。
【0030】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型50と下型55を型
締めし、コネクタ挟持部52と57とでコネクタ14の
凸部17を挟み付け基板10を保持する。そして、この
状態で注入口より充填部材を注入し、基板10全体をモ
ールドする。以上説明したように本実施例においても、
第4実施例と同じように上型50および下型55のコネ
クタ挟持部52と57の間隔をコネクタ16の許容公差
内寸法の最小寸法に合わせているので、コネクタ16が
最小寸法の場合でもコネクタ挟持部52と57が、コネ
クタ16の凸部17と接触しており、またコネクタ16
が最大寸法の場合には、コネクタ挟持部52と57がコ
ネクタ16の凸部17に圧接し凸部17を撓ませるの
で、コネクタ14の許容公差内寸法のばらつきに対応す
ることができる。従って、充填部材を注入した際に上型
50と下型55のパーティングライン53およびコネク
タ挟持部52、57と、コネクタ16の凸部17との接
触面から充填部材が漏れる不具合を防止することができ
る。さらに、本実施例によれば凸部17の押圧力吸収に
より、コネクタ自体に必要以上の圧力が加わることがな
いので、コネクタ14の開口部が変形することを防止し
て外部端子との嵌合不良をなくすることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板に実装されるコネクタの寸法が寸法公差内でばらつい
ても、金型のコネクタ挟持部が常にコネクタの表面に接
触するので、前記金型に充填部材を注入した際に、上型
と下型のパーティングラインおよびコネクタ挟持部との
接触面から充填部材が漏れる不具合を防止することがで
きる。また、コネクタの外周縁部に凸部を形成すること
により、コネクタ挟持部が常にコネクタの凸部に接触す
るので、前記金型に充填部材を注入した際に、上型と下
型のパーティングラインおよびコネクタ挟持部との接触
面から充填部材が漏れる不具合を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図5】本発明の第5実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図6】従来の第1例の基板のモールド状態を示す断面
図である。
【図7】従来の第2例の基板のモールド状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・基板 11・・・・・・・・上側モールド部 12、14、16・・コネクタ 13・・・・・・・・下側モールド部 15、17・・・・・凸部 20、30、35、40・・・・・・・・・上型 21、26、31、36、41、46・・・凹部 22、27、32、42、52、57・・・コネクタ挟
持部 23、33、43・・・・・パーティングライン 24、28、34・・・・・先端部 25、35、45、55・・下型 37・・・・・・・・・・・係合溝 44・・・・・・・・・・・先端面 47・・・・・・・・・・・係合溝 49・・・・・・・・・・・圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に実装されたコネクタの外周縁部を
    挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドする金
    型構造において、 前記コネクタの上部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する上部側コネクタ挟持部が形成された上型と、 前記コネクタの下部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する下部側コネクタ挟持部が形成された下型とから構
    成され、 前記上部側コネクタ挟持部と下部側コネクタ挟持部の先
    端部を鋭角に形成し、前記上型と下型を型締めした際に
    該先端部がそれぞれ前記コネクタの外周縁部に圧接また
    は食い込むようにしてなることを特徴とする金型構造。
  2. 【請求項2】 基板に実装されたコネクタの外周縁部を
    挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドする金
    型構造において、 前記コネクタの上部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する上部側コネクタ挟持部が形成された上型と、 前記コネクタの下部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する下部側コネクタ挟持部が形成された下型とから構
    成され、 前記上部側コネクタ挟持部と下部側コネクタ挟持部の先
    端部を弾性部材として構成し、 前記上型と下型を型締めした際に前記先端部がそれぞれ
    前記コネクタの外周縁部に圧縮してなることを特徴とす
    る金型構造。
  3. 【請求項3】 基板に実装されたコネクタの外周縁部を
    挟持し、充填部材を用いて該基板全体をモールドする金
    型構造において、 前記コネクタの上部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する上部側コネクタ挟持部が形成された上型と、 前記コネクタの下部側外周縁部に当接し、前記基板を保
    持する下部側コネクタ挟持部が形成された下型とから構
    成され、 前記上部側コネクタ挟持部および下部側コネクタ挟持部
    を、それぞれ前記コネクタ側に弾性力を持ち、該コネク
    タの外周縁部方向に摺動可能な摺動部材として構成し、 前記上型と下型を型締めした際に前記上部側コネクタ挟
    持部と下部側コネクタ挟持部が、前記コネクタの外周縁
    部に圧接してなることを特徴とする金型構造。
  4. 【請求項4】 基板に実装され、上型および下型から構
    成される金型により挟持されるコネクタの構造におい
    て、 前記コネクタの外周縁部に形成され、前記上型と下型を
    型締めした際に該コネクタ側に圧縮する凸部が設けられ
    てなることを特徴とするコネクタの構造。
  5. 【請求項5】 基板に実装され、上型および下型から構
    成される金型により挟持されるコネクタの構造におい
    て、 前記コネクタの外周縁部に形成され、前記上型と下型を
    型締めした際に該コネクタ側に弾性変形する凸部が設け
    られてなることを特徴とするコネクタの構造。
JP23266896A 1996-09-03 1996-09-03 金型構造及びコネクタの構造 Withdrawn JPH1076528A (ja)

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