JP2716404B2 - 通信用保安器 - Google Patents

通信用保安器

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JP2716404B2
JP2716404B2 JP7164707A JP16470795A JP2716404B2 JP 2716404 B2 JP2716404 B2 JP 2716404B2 JP 7164707 A JP7164707 A JP 7164707A JP 16470795 A JP16470795 A JP 16470795A JP 2716404 B2 JP2716404 B2 JP 2716404B2
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実 長久
征 冨井
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目黒電機製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入,出力コネクタとサー
ジ吸収回路素子を搭載したベース体にカバーを外嵌めし
シールドを図るようにしたCATV等の通信用保安器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CATV保安器は金属製の接地用
ベースに内,外線を接続する入,出力コネクタを具備さ
せると共に、サージ吸収回路素子等を搭載し、該サージ
吸収回路素子を該金属製ベースを接地手段としつつ、
入,出力コネクタ間に接続し、該金属製の接地用ベース
の周壁外周面に金属製のカップ形カバーを嵌合し搭載部
品の保護とシールドを図るようにしている。
【0003】而して、このシールド効果を確実にするた
め、例えば実開平1−123430号においてはベース
の周壁とカバーの周壁とを共に下方へ向け漸次拡口する
ように傾斜させ、両傾斜周壁下端に外方へ向けた反り曲
げ部を夫々形成し、上記カップ形カバーの下端反り曲げ
部の凸曲面が上記接地用ベースの外周傾斜面を摺動しな
がらベースにカバーを圧入する方法を採り、加えて該下
端反り曲げ部の凸部を上記接地用ベースの下端反り曲げ
部の凹部に嵌合し両者の密着を確保し、嵌合面における
シールドを図る構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記カップ形カバー
は上記接地用ベース体に搭載されたサージ吸収回路素子
等を隠蔽して保護しつつ漏洩電波と飛込電波に対するシ
ールド効果を果す機能を有しているが、このシールドを
確実に行なうには嵌合面における密着及び健全な電気的
導通が図られねばならない。
【0005】即ち電子機器等の普及等環境変化に伴な
い、通信用保安器の有効なシールドを図るには嵌合面が
密着してしかも嵌合面における健全な電気的導通が図ら
れていることが必要となっているが、上記考案によって
も充分なシールド対策が図れるとは言い難い。
【0006】この点について種々検討するに、実開平1
−123430号においては嵌合面における密着はある
程度図ることができたとしても、嵌合面に酸化被膜が二
重に介在し、これがカバーとベースとのシールド効果を
充分に確保し難い要因となっていることを見出した。
【0007】即ち、実開平1−123430号において
はカバーのベースへの圧入を容易にするため、上記カッ
プ形カバーの下端に反り曲げ部を設けて上記接地用ベー
スに滑り嵌合せんとしているが、逆にこの反り曲げ部の
形成により、その凸曲面がベースの外周傾斜面を摺動す
ることになるので嵌合は容易でも金属表面に強固に付着
している酸化被膜は有効に除去しえず、酸化被膜が嵌合
面に介在して健全な電気的導通を妨げる結果を招来して
いた。
【0008】又、従来例はカバー嵌合端の反り曲げ部を
ベース嵌合端の反り曲げ部に嵌合する手段を講じている
が、これでは密着性は向上できても上記カバーとベース
との健全な電気的導通は期待できなかった。本発明は上
記検討結果に基きその問題点を有効に解決して良好なシ
ールド効果を果す通信用保安器を提供することを目的と
する。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記問題点を
解決する手段として、上記接地用ベースの環状内嵌め部
をサージ吸収回路素子等を搭載する座板の周縁から下方
へ向け漸次拡口するように傾斜させ、上記カップ形カバ
ーの環状外嵌め部の下端が上記接地用ベースの環状内嵌
め部の外周傾斜面を弾性に抗して縮口しながら外嵌め
し、両者を密着させる構成とすると共に、上記カップ形
カバーの環状外嵌め部下端の内側環状エッジが上記接地
用ベースの環状内嵌め部の外周傾斜面をワイピングしつ
つ外嵌めを図ることにより嵌合過程において嵌合面の酸
化被膜を除去し、該ワイピングを完了した内側環状エッ
ジが上記環状内嵌め部の下端より張り出す構成とした。
【0010】又、本発明は他例としてサージ吸収回路素
子等を搭載する座板の周縁から立ち下げた上記接地用ベ
ースの環状内嵌め部を、該環状内嵌め部の下端部に外方
へ向け傾斜せる拡口部を設け、上記カップ形カバーの環
状外嵌め部の下端が上記接地用ベースの環状内嵌め部の
下端拡口部の外周傾斜面を弾性に抗して縮口しながら外
嵌めし、両者を密着させる構成とすると共に、上記カッ
プ形カバーの環状外嵌め部下端の内側環状エッジが上記
接地用ベースの環状内嵌め部の下端拡口部の外周傾斜面
をワイピングしつつ外嵌めを図ることにより嵌合過程に
おいて嵌合面の酸化被膜を除去し、該ワイピングを完了
した内側環状エッジが上記下端拡口部の下端より張り出
す構成とした。
【0011】
【作用】上記保安器は、カップ形カバーの環状外嵌め部
下端の内側環状エッジが接地用ベースの環状内嵌め部の
外周傾斜面或は接地用ベースの環状内嵌め部の下端拡口
部の外周傾斜面を各傾斜面の下端縁に至るまでワイピン
グしつつ上記外嵌めを図る構成としているので嵌合過程
において嵌合面の酸化被膜が有効に除去され活性な金属
面を表出しつつ、削られた酸化被膜を外部へ排出して表
出された上記傾斜面の下端縁に至る活性な金属面におい
て両者の密着が図られることになり、カバーとベースの
健全な密着と電気的導通が保証され、飛込,漏洩電波に
対するシールド効果を大巾に向上させる。更に上記傾斜
面に微小な凹凸があった場合にも上述の如く内側環状エ
ッジが上記傾斜面をワイピング(削面)しつつ嵌合を図
る構成により、該凹凸を吸収し凹部における密着が可及
的に改善される。
【0012】再述すると上記内側環状エッジは上記圧入
に際し、上記接地用ベースの環状内嵌め部の外周傾斜面
或は上記接地用ベースの環状内嵌め部の下端拡口部の外
周傾斜面にその線状領域において食い付く現象を生じな
がら、その反作用として弾性復元作用を受けるのでこの
内側環状エッジのワイピングと上記復元弾性との相乗効
果により、上記傾斜面の下端縁まで表出された活性な金
属面において両者が強密着されるので上記カップ形カバ
ーと上記接地用のベースの密着性と電気的導通が確保さ
れ飛込、漏洩電波に対するシールド効果を向上させると
共に、雨水漏入防止対策としても有効である。
【0013】更に上記保安器は上記接地用ベースの環状
内嵌め部外周面に傾斜面を作り、これに食い込むような
密着嵌合構造としているのでカバーとベースの双方に所
定角度の同調傾斜面を形成し密着嵌合を図る場合に比べ
精緻な整合成形を行う必要はなく一定の誤差が許容さ
れ、設計の自由度が増し成形を容易とすることができ
る。
【0014】
【実施例】
第1実施例 以下本発明の第1実施例を図1乃至図4,図10に基い
て説明する。
【0015】1は導電金属製の接地用ベースを示す。接
地用ベース1は外形が円形又は矩形を呈し、導電金属板
材を据込成形し、座板2の周縁から立ち下げた周壁を下
方へ向け漸次拡口するように傾斜させ環状内嵌め部3を
形成し、取付板5を周壁から延設して成る。
【0016】上記座板2上には入力コネクタ6と出力コ
ネクタ7を取付け、サージ吸収回路素子8等を入,出力
コネクタ6,7間に接続されるよう搭載して、保安器本
体を構成している。
【0017】一方9は導電金属製のカップ形カバーを示
す。カップ形カバー9は接地用ベース1と同様、導電金
属板材を据込成形し周壁の下端に環状の段差10を存し
て環状外嵌め部11を形成する。
【0018】上記環状外嵌め部11は成形に幅を持たせ
ることができ、図4に示すように一例としてカップ形カ
バー9に設けられる環状外嵌め部11は軸線に対して略
平行に成形される。又他例として環状内嵌め部3の傾斜
角α2より小さな傾斜角α1をもって傾斜する。又カッ
プ形カバー9の開口部内径S1は座板2の外径S2と同
径もしくはS2より大きく且つ接地用ベース1の下端開
口部の外径S3より小さくなるように設定する。上述の
如く成形された環状外嵌め部11を上記傾斜せる環状内
嵌め部3に外嵌めし接地用ベース1とカップ形カバー9
との嵌合面における密着,電気的導通を図る。
【0019】接地用ベース1にカップ形カバー9を外嵌
めする際には、両者を上述の如く成形したことにより、
図2Aに示す通り先ずカップ形カバーの環状外嵌め部下
端の内側環状エッジ12がベースの環状内嵌め部3の外
周傾斜面上に接触することになる。この状態で図2A,
Bに示す矢印の方向に強圧を加えることにより、上記内
側環状エッジ12は環状内嵌め部3を弾性に抗し押圧し
て縮口し、該環状内嵌め部3の外周傾斜面上をワイピン
グしながら圧力方向へ摺動し、図2Cに示すようにカッ
プ形カバー9の環状の段差10の下面が接地用ベースの
座板2の角部上面に当接されるとカップ形カバー9が接
地用ベース1に固装され両者の嵌合が完了する。
【0020】図10に示すように上記内側環状エッジ1
2が摺動した上記環状内嵌め部3の外周傾斜面は上記ワ
イピングにより、酸化被膜13が有効に取り除かれ活性
な金属面が表出される。13′はこのワイピングによる
酸化被膜除去領域を示す。
【0021】斯くしてワイピングされた活性な金属面に
おいて上記環状内嵌め部3の外周傾斜面と上記内側環状
エッジ12を有する環状外嵌め部11との密着が図られ
るので両者の健全な電気的導通が保障されると共に、外
周傾斜面に微小な凹凸があった場合でも、上記ワイピン
グにより凸部が削られるので凹部における両者の間隙生
成が可及的に改善される。
【0022】
【0023】以上の通り、本発明は上記嵌合方法により
酸化被膜の除去された活性な金属面において嵌合部の強
密着が図られることになるので、接地用ベース1とカッ
プ形カバー9の確実な電気的導通,密着状態が保障さ
れ、従来例に比し飛込,漏洩電波に対するシールド効果
が飛躍的に向上すると共に雨水漏入に対しても有効に対
処し得る。
【0024】図9はカップ形カバー9の環状外嵌め部1
1の下端を接地用ベース1の環状内嵌め部3の下端から
張り出すように成形して上記ワイピング作用を持たせる
ようにしている。この場合には上記環状外嵌め部11下
端の内側環状エッジ12がワイピングを完了するとき
に、上記環状内嵌め部3下端より張り出してこのワイピ
ングにより削られた酸化被膜や、表面付着物が外部へ排
出され且つ活性金属面を健全に維持し、接地用ベース1
とカップ形カバー9の電気的導通状態、密着状態がより
確実なものとなる。
【0025】第2実施例 以下本発明の第2実施例を図5乃至図8,図10に基い
て説明する。
【0026】1は導電金属製の接地用ベースを示す。接
地用ベース1は外形が円形又は矩形を呈し、導電金属板
材を据込成形し、座板2の周縁から立ち下げた周壁(環
状内嵌め部3′)の下端部に外方へ向け傾斜せる拡口部
(下端拡口部4)を形成し、取付板5を周壁から延設し
て成る。
【0027】上記座板2上には第1実施例同様入力コネ
クタ6と出力コネクタ7を取付け、サージ吸収回路素子
8等を入出力コネクタ6,7間に接続されるよう搭載し
て、保安器本体を構成している。
【0028】一方9は導電金属製のカップ形カバーを示
す。カップ形カバー9は接地用ベース1と同様導電金属
板材を据込成形し周壁の下端に環状の段差10を存して
環状外嵌め部11を形成する。
【0029】上記環状外嵌め部11は成形に幅を持たせ
ることができ、図4に示すように一例としてカップ形カ
バー9に設けられる環状外嵌め部11は軸線に対して略
平行に成形される。又他例として下端拡口部4の傾斜角
α3より小さな傾斜角α1をもって傾斜する。又カップ
形カバー9の開口部内径S1は座板2の外径S4と同径
もしくはS4より大きく且つ接地用ベース1の下端開口
部の外径S5より小さくなるように設定する。上述の如
く成形された環状外嵌め部11を上記傾斜せる下端拡口
部4に外嵌めし接地用ベース1とカップ形カバー9との
嵌合面における密着,電気的導通を図る。
【0030】接地用ベース1にカップ形カバー9を外嵌
めする際には、両者を上述の如く成形したことにより、
先ずカップ形カバーの環状外嵌め部下端の内側環状エッ
ジ12がベースの環状内嵌め部の下端拡口部4の外周傾
斜面上に接触することになる(図6A)。この状態で矢
印の方向に強圧を加えることにより、上記内側環状エッ
ジ12は下端拡口部4を弾性に抗し押圧して縮口し、該
下端拡口部4の外周傾斜面上をワイピングしながら圧力
方向へ摺動し(図6B)、カップ形カバーの環状の段差
10の下面が接地用ベースの座板2の角部上面に当接さ
れるとカップ形カバー9が接地用ベース1に固装され両
者の嵌合が完了する(図6C)。
【0031】図10に示すように上記内側環状エッジ1
2が摺動した上記下端拡口部4の外周傾斜面は上記ワイ
ピングにより、酸化被膜13が有効に取り除かれ活性な
金属面が表出される。13′はこのワイピングによる酸
化被膜除去領域を示す。
【0032】斯くしてワイピングされた活性な金属面に
おいて上記下端拡口部4の外周傾斜面と上記内側環状エ
ッジ12を有する環状外嵌め部11との密着が図られる
ので、両者の健全な電気的導通が保障されると共に、外
周傾斜面に微小な凹凸があった場合でも、上記ワイピン
グにより凸部が削られるので凹部における両者の間隙生
成が可及的に改善される。
【0033】又、接地用ベース1とカップ形カバー9の
嵌合は上述のようにカバー9の環状の段差10の下面が
ベースの座板2の上面に当接された状態で完了するので
この時点で内側環状エッジ12の摺動は停止し、他方内
側環状エッジ12の摺動に従い縮口した下端拡口部4は
該縮口に伴う復元弾性が内側環状エッジ12に作用し、
この弾性復元力と上記内側環状エッジ12のワイピング
との相乗効果により、下端拡口部4の外周傾斜面と内側
環状エッジ12を有する環状外嵌め部11の内周面とは
強密着される。
【0034】以上の通り、本発明は上記嵌合方法により
第1実施例と同様に酸化被膜の除去された活性な金属面
において嵌合部の強密着が図られることになるので接地
用ベース1とカップ形カバー9の確実な電気的導通,密
着状態が保障され、従来例に比し飛込,漏洩電波に対す
るシールド効果が飛躍的に向上すると共に、雨水漏入に
対しても有効に対処し得る。
【0035】又、第1実施例と同様、図9に示すように
カップ形カバー9の環状外嵌め部11の下端を接地用ベ
ース1の環状内嵌め部3′の下端拡口部4の下端から張
り出すように長目に成形した場合には、内側環状エッジ
12がワイピングを完了すると環状内嵌め部3′の下端
拡口部4の下端から張り出し、上記ワイピングにより削
られた酸化被膜や表面付着物が外部へ排出され、且つ活
性金属面を健全に維持し、接地用ベース1とカップ形カ
バー9の電気的導通状態,密着状態がより確実なものと
なる。
【0036】又、図示しないが第2実施例は第1実施例
と組み合わせて実施する場合も含む。即ち第1実施例に
従い周壁を外方へ向け傾斜させ、その下端を第2実施例
に従い更に外方へ傾斜させ、この二段傾斜面を環状内嵌
め部とする。このように成形された環状内嵌め部に、第
1実施例,第2実施例に従いカバーの環状外嵌め部11
を嵌合することにより、内側環状エッジ12は二段傾斜
面の上段傾斜面では軽ワイピングしつつ圧力方向へ摺動
し、下段傾斜面では強ワイピングしつつ圧力方向へ摺動
することになる。この構成により接地用ベースとカップ
形カバーの嵌合を容易にさせつつ確実なワイピングを図
ることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の通信用保安
器はカップ形カバーの環状外嵌め部下端の内側環状エッ
ジが接地用ベースの環状内嵌め部或は接地用ベースの環
状内嵌め部の下端拡口部を弾性に抗して押圧し縮口する
と共に、該環状内嵌め部の外周傾斜面或は該環状内嵌め
部下端拡口部の外周傾斜面を各外周傾斜面の下端縁に至
るまでワイピングしながらカップ形カバーと接地用ベー
スとの嵌合を図る構成としているので、該嵌合の過程で
上記外周傾斜面の酸化被膜がその下端縁に至るまで除去
され活性な金属面を表出しつつ、削られた酸化被膜を外
部へ適切に排出し、この表出された上記外周傾斜面の下
端縁に至る活性な金属面において、上記環状内嵌め部或
は環状内嵌め部下端拡口部の縮口に伴う復元弾性によ
る、環状外嵌め部と環状内嵌め部或は下端拡口部の強密
着が図られるので、カップ形カバーと接地用ベースの確
実な電気的導通,密着状態が保障され、飛込,漏洩電波
に対するシールド効果を大巾に向上させると共に、雨水
漏入をも有効に防止できる。
【0038】又、上記外周傾斜面に微小な凹凸があった
場合にも上述の如くワイピング(削面)しつつカバーと
ベースとの嵌合を図る構成により、該凹凸を吸収し凹部
における密着が可及的に改善される。
【0039】更に上記保安器は環状内嵌め部或は下端拡
口部の外周傾斜面に内側環状エッジが食い付きつつ嵌合
する構造としているのでカバーとベースの双方に所定相
対角度の傾斜面を形成し密着嵌合を図る場合と比べ、精
緻な整合成形を行なう必要はなく、一定の誤差が許容さ
れ設計の自由度を増すことができ、成形が容易となる。
以上通り本発明の保安器は構成容易にして飛込,漏洩電
波に対するシールド効果を飛躍的に向上させると共に、
雨水漏入に対しても有効に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(第1実施例)の通信用保安器のサージ
吸収回路素子を省略して示す接地用ベース及びカップ形
カバーの分解斜視図である。
【図2】上記通信用保安器の嵌合過程をA,B,Cの順
序で表す嵌合部の拡大断面図である。
【図3】上記通信用保安器の嵌合完了状態を表わす断面
図である。
【図4】上記ベースと上記カバーの寸法と角度の対比を
説明する断面図である。
【図5】本発明(第2実施例)の通信用保安器のサージ
吸収回路素子を省略して示す接地用ベース及びカップ形
カバーの分解斜視図である。
【図6】上記通信用保安器の嵌合過程をA,B,Cの順
序で表す嵌合部の拡大断面図である。
【図7】上記通信用保安器の嵌合完了状態を表わす断面
図である。
【図8】記ベースと上記カバーの寸法と角度の対比を説
明する断面図である。
【図9】上記カバーの環状内嵌め部を上記ベースの下端
から張り出すようにした通信用保安器の嵌合状態を表わ
す断面図である。
【図10】カバーとベースのワイピング部を拡大視する
要部断面図である。
【符号の説明】
1 接地用ベース 2 座板 3,3′ 環状内嵌め部 4 下端拡口部 5 取付板 6 入力コネクタ 7 出力コネクタ 8 サージ吸収回路素子 9 カップ形カバー 10 環状段差 11 環状外嵌め部 12 内側環状エッジ 13 酸化被膜 13′ 酸化被膜除去領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電金属製の接地用ベースと導電金属製の
    カップ形カバーとから成り、該接地用ベースには入,出
    力コネクタとサージ吸収回路素子とを搭載する座板の周
    縁から立ち下げた周壁にて環状内嵌め部を形成し、他方
    カップ形カバーにはその周壁の下端に環状外嵌め部を形
    成し、上記接地用ベースの環状内嵌め部に上記カップ形
    カバーの環状外嵌め部を密着嵌合し嵌合面におけるシー
    ルドを図る構成とした通信用保安器において、上記接地
    用ベースの環状内嵌め部を上記座板から下方へ向け漸次
    拡口するように傾斜させ、上記カップ形カバーの環状外
    嵌め部の下端が上記接地用ベースの環状内嵌め部の外周
    傾斜面を弾性に抗し押圧して縮口しながら嵌合し、該縮
    口に伴う環状内嵌め部の復元弾性により該環状内嵌め部
    の外周傾斜面と上記環状外嵌め部の内周面との密着を得
    る構成とすると共に、上記環状外嵌め部下端の内側環状
    エッジが上記環状内嵌め部の外周傾斜面をワイピングし
    つつ上記嵌合構造を形成し、該ワイピングを完了した内
    側環状エッジが上記環状内嵌め部の下端より張り出す構
    成としたことを特徴とする通信用保安器。
  2. 【請求項2】導電金属製の接地用ベースと導電金属製の
    カップ形カバーとから成り、該接地用ベースには入,出
    力コネクタとサージ吸収回路素子とを搭載する座板の周
    縁から立ち下げた周壁にて環状内嵌め部を形成し、他方
    カップ形カバーにはその周壁の下端に環状外嵌め部を形
    成し、上記接地用ベースの環状内嵌め部に上記カップ形
    カバーの環状外嵌め部を密着嵌合し嵌合面におけるシー
    ルドを図る構成とした通信用保安器において、上記接地
    用ベースの環状内嵌め部の下端に外方へ向け傾斜せる拡
    口部を形成し、上記カップ形カバーの環状外嵌め部の下
    端が上記接地用ベースの環状内嵌め部の下端拡口部の外
    周傾斜面を弾性に抗し押圧して縮口しながら嵌合し、該
    縮口に伴う下端拡口部の復元弾性により下端拡口部の外
    周傾斜面と上記環状外嵌め部の内周面との密着を得る構
    成とすると共に、上記環状外嵌め部下端の内側環状エッ
    ジが上記環状内嵌め部の下端拡口部の外周傾斜面をワイ
    ピングしつつ上記嵌合構造を形成し、該ワイピングを完
    了した内側環状エッジが上記下端拡口部の下端より張り
    出す構成としたことを特徴とする通信用保安器。
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