JP6878353B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
トリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献1の構成が知られている。トリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、噴出器本体の前方に配置され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備えている。
噴出器本体は、容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、縦供給筒部の前方に配設され、縦供給筒部内の液体を噴出孔に導く射出筒部と、縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に配設されたトリガー部を有するトリガー機構と、を備えている。
上述したトリガー機構は、縦供給筒部内を通じて射出筒部内に連通するシリンダと、トリガー部に連係するとともに、トリガー部の前後動に伴いシリンダ内を前後方向に摺動するピストンと、を備えている。
上述したトリガー式液体噴出器では、トリガー部を後方に引くと、シリンダに形成されたピストンガイドに案内されながらピストンが後方に移動する。これにより、シリンダ内が加圧され、シリンダ内の液体が縦供給筒部及び射出筒部を通じて噴出孔から噴射される。
上述したトリガー式液体噴出器では、例えば容器体内の液体の残量が少なくなると、シリンダ内に液体とともに空気が混入する可能性がある。シリンダ内に混入した空気は、トリガー部の操作によってシリンダ内で液体と混合されることで、気泡となって残存し易い。シリンダ内に気泡が存在すると、噴出不良等を招く要因となる。
そこで、トリガー式液体噴出器では、例えばピストンが最後端位置まで移動したときに、ピストンガイド内や縦供給筒部内を通じてシリンダ内と容器体内とを連通させる回収通路を設ける構成が検討されている。
特開2017−47350号公報 特開2007−175609号公報
ところで、上述したトリガー式液体噴出器では、正立時及び倒立時の双方での噴出動作を可能とするために、縦供給筒部の下端部に正倒立用アダプタが設けられる場合がある(例えば、上記特許文献2参照)。
仮に回収通路を有するトリガー式液体噴出器に正倒立用アダプタを設けた場合には、回収通路と容器体の連通が正倒立用アダプタによって遮られる。すると、シリンダから回収通路内に排出された気泡が回収通路内に充満する可能性がある。縦供給筒部と正倒立用アダプタとの間を通過できない気泡は、例えばシリンダの外気導入孔を通じてシリンダ内の液体が外部に溢れ出る(いわゆる、液だれ)可能性がある。
本発明は、液だれを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を提案している。
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容される容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に配設され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延在するとともに、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に配設されたトリガー部と、前記トリガー部が連結された筒状のピストン本体、及び前記ピストン本体に連なる摺動部を有し、前記トリガー部の前後動に伴い前後動するピストンと、前記ピストン本体に挿入されたピストンガイドを有し、前記ピストンの前後動に伴って前記摺動部が摺動することで加圧及び減圧させられるシリンダと、を有し、前記噴出器本体には、前記ピストン本体と前記ピストンガイドとの間を通じて前記シリンダ内と前記縦供給筒部内とを連通させる回収通路が形成され、前記縦供給筒部は、前記回収通路が開口する装着筒を備え、前記回収通路と前記容器体内との連通を遮断した状態で、前記装着筒内に装着された正倒立用アダプタを備え、前記正倒立用アダプタは、正立導入口を通じて前記容器体と前記縦供給筒部内との間を連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成するアダプタ本体と、前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態で前記容器体の正立時に前記第1空間及び前記第2空間の連通を遮断し、前記容器体の倒立時に前記第1空間及び前記第2空間を連通させる切替弁と、を備え、前記正倒立用アダプタの外周面と前記装着筒の内周面との間には、前記回収通路と前記容器体内との間を連通させる連通路が形成され、前記連通路の流路断面積の最小値は、前記回収通路の流路断面積の最小値よりも大きくなっている。
この構成によれば、シリンダから回収通路内に排出された気泡は、連通路を通じて容器体内に排出される。これにより、正立姿勢及び倒立姿勢の何れの姿勢での液体の噴射を可能とした上で、回収通路や途中空間内に滞留する気泡がシリンダの外気導入孔等を通じて液だれするのを抑制できる。
特に、本態様では、連通路の流路断面積の最小値が、回収通路の流路断面積の最小値よりも大きくなっているため、気泡を効果的に容器体内に排出できる。
上記態様に係るトリガー式液体噴出器において、前記ノズル部は、前方付勢状態で後方移動可能に配設され、前記射出筒部の前端開口部を開閉可能に閉塞する蓄圧弁を備えていてもよい。
この構成によれば、蓄圧弁に作用する圧力が一定以上になることで、蓄圧弁が後方に移動して、噴出孔と射出筒部内とを連通させる。そのため、噴出孔から噴出される液体の噴出圧を確保できる。
一方、蓄圧弁に作用する圧力が一定未満の場合に、噴出孔から噴出しきれなかった気泡や液体がシリンダ内に残存したとしても、シリンダ内に残存した気泡や液体を回収通路及び連通路を通じて容器体内に戻すことができる。これにより、噴出態様を安定させた上で、液だれを抑制できる。
上記態様に係るトリガー式液体噴出器において、前記倒立導入口は、前記正倒立用アダプタにおける前後方向の中心に対して第1側に配置され、前記連通路は、前記正倒立用アダプタにおける前後方向の中心に対して第2側に配置されていてもよい。
この構成によれば、倒立導入口及び連通路同士を前後方向に離間させることができる。これにより、例えば倒立姿勢での噴出動作の際、連通路から排出された気泡が再び倒立導入口を通じてシリンダ内に向けて流通するのを抑制し易くなる。
本発明の各態様によれば、液だれを抑制できる。
第1実施形態に係る噴出容器の部分断面図である。 第1実施形態に係る正倒立用アダプタの平面図である。 第1実施形態に係る正倒立用アダプタ及び内筒の側面図である。 第2実施形態に係る正倒立用アダプタの平面図である。 第2実施形態に係る正倒立用アダプタ及び内筒の側面図である。 第2実施形態の変形例に係る正倒立用アダプタの平面図である。 第2実施形態の変形例に係る正倒立用アダプタ及び内筒の側面図である。 第2実施形態の変形例に係る正倒立用アダプタの平面図である。 第2実施形態の変形例に係る正倒立用アダプタ及び内筒の側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明に係るトリガー式液体噴出器が容器体に取り付けられて構成された噴出容器について説明する。また、以下の各実施形態において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1に示す噴出容器1は、液体が収容される容器体2と、容器体2の口部2aに着脱可能に取り付けられたトリガー式液体噴出器(以下、単に噴出器3という。)と、を備えている。
噴出器3は、噴出器本体10と、ノズル部11と、正倒立用アダプタ12と、を備えている。なお、本実施形態の容器体2内に収容される液体には、例えば浴室やトイレ等に使用される洗剤(界面活性剤を含み泡化するもの)であって、水と同等の粘度を有するものが好適に用いられている。但し、容器体2内に収容される液体は、適宜変更が可能である。
噴出器本体10は、容器体2内の液体を吸い上げる縦供給筒部14と、縦供給筒部14によって吸い上げられた液体をノズル部11に導く射出筒部15と、縦供給筒部14及び射出筒部15内に液体を流通させるトリガー機構16と、を備えている。
以下の説明において、縦供給筒部14(後述する上外筒部23)の第1軸線O1に沿う方向を上下方向という。噴出容器1の正立姿勢において、上下方向における容器体2に向かう方向を下側、噴出器3に向かう方向を上側という。上下方向から見た平面視において、第1軸線O1に交差する方向を径方向という。径方向のうち、一方向を前後方向といい、縦供給筒部14から射出筒部15が延びる方向を前側といい、その反対方向を後側という。また、径方向のうち、前後方向に直交する方向を左右方向という。なお、図示の例において、第1軸線O1は、容器体2の容器軸線に対して後方に偏心している。但し、第1軸線O1と容器軸線とは同軸であってもよい。
縦供給筒部14は、外筒21と、内筒22と、を備えている。
外筒21は、下方に位置するものほど拡径された多段筒状に形成されている。具体的に、外筒21は、上外筒部23と、上外筒部23から下方に連なる下外筒部24と、を備えている。本実施形態において、上外筒部23及び下外筒部24は、何れも有頂筒状に形成されている。
上外筒部23における周壁部の上部には、前方に向けて開口する吐出口26が形成されている。
上外筒部23の周壁部において、上下方向の中央部には、前方に向けて開口する供給口27及び排出口28が形成されている。供給口27は、排出口28よりも上方に位置している。但し、供給口27は、排出口28よりも下方に位置していてもよい。
上外筒部23(周壁部)の内周面には、上下方向に延びる連通溝29が形成されている。連通溝29の上端部は、排出口28に連通している。連通溝29の下端部は、上外筒部23の下端縁で開口している。なお、上外筒部23の周壁部は、下外筒部24の頂壁部を貫いている。
内筒22は、外筒21の下方から外筒21内に嵌め込まれている。内筒22は、下方に位置するものほど拡径された多段筒状に形成されている。具体的に、内筒22は、上内筒部31と、上内筒部31の下方に連なる下内筒部(装着筒)32と、を備えている。
上内筒部31は、上外筒部23と同軸に配置されている。上内筒部31は、上外筒部23内に上外筒部23の下方から嵌合されている。上内筒部31の上部は、下部に比べて外径が小さい小径部34を構成している。したがって、上内筒部31(周壁部)の内周面と、小径部34の外周面と、の間には連絡通路S1が形成されている。連絡通路S1は、上述した吐出口26及び供給口27間を接続している。なお、小径部34の上端縁は、上外筒部23の天壁部に上外筒部23の下方から近接又は当接している。
小径部34には、径方向の内側に向けて弁座部35が突設されている。弁座部35は、径方向の内側に向かうに従い下方に延在するテーパ筒状に形成されている。内筒22内において、小径部34、弁座部35及び上外筒部23の天壁部で囲まれた空間は、ボール弁41が収容される収容空間40を画成している。ボール弁41は、収容空間40内の圧力や自重によって弁座部35から接離可能に構成されている。なお、本実施形態のボール弁41は、水、若しくは容器体2内に収容される液体よりも比重が大きく、噴出容器1の正立姿勢のとき自重によって弁座部35に着座可能な材質により形成されている。このような材料として、本実施形態のボール弁41には、金属材料(例えば、SUS)が好適に用いられている。但し、上述した条件を満たせば、ボール弁41は金属材料以外(例えば、ガラス)により形成されていてもよい。
収容空間40は、小径部34の上端縁に形成された切欠き部42を通じて上述した連絡通路S1に連通している。収容空間40は、ボール弁41が弁座部35に着座した状態で、上内筒部31内と連絡通路S1との連通を遮断する。収容空間40は、ボール弁41が弁座部35から離間した状態で、上内筒部31内と連絡通路S1とを連通させる。
下内筒部32は、下外筒部24に下外筒部24の下方から嵌合されている。下内筒部32の頂壁部45において、内周部分には頂壁部45を上下方向に貫通する貫通孔48が形成されている。貫通孔48内には、上外筒部23における周壁部の下端部(下内筒部24から突出した部分)が挿入されている。上外筒部23の周壁部は、貫通孔48内を径方向に仕切っている。すなわち、貫通孔48のうち、上外筒部23の周壁部に対して径方向の内側は、連通溝29内に連通している。一方、貫通孔48のうち、上外筒部23の周壁部に対して径方向の外側は、下外筒部24と下内筒部32とで画成された空間を通じて、後述する外気連通孔82に連通している。
下内筒部32の周壁部には、径方向の外側に張り出す外フランジ51が形成されている。なお、本実施形態において、下外筒部24及び下内筒部32の軸線(以下、第2軸線O2という。)は、例えば第1軸線O1に対して前方に偏心している。
噴出器本体10は、噴出器3を容器体2に取り付ける装着キャップ52を備えている。装着キャップ52は、上下方向に延びる筒状に形成されている。装着キャップ52は、下内筒部32の外フランジ51を口部2aの上端縁との間に挟んだ状態で、口部2aに装着(例えば、螺着)される。
射出筒部15は、上外筒部23に一体で形成されている。射出筒部15は、上外筒部23の上端部から前方に向けて突出している。射出筒部15内は、吐出口26を通じて上述した連絡通路S1に連通している。
トリガー機構16は、シリンダ71及びピストン72を有するポンプ部61と、カバー体62と、トリガー部63と、弾性板部64と、を備えている。
シリンダ71は、前方に開口する有底筒状に形成されている。なお、以下の説明では、シリンダ71の中心軸線をシリンダ軸O3とする。シリンダ軸O3は、前後方向に延在している。
シリンダ71は、シリンダ軸O3と同軸に延びる収容筒77及びピストンガイド78と、収容筒77及びピストンガイドの後端縁同士を接続する底壁部79と、を備えている。
収容筒77は、射出筒部15の下方に形成されたシリンダ用筒部75内に嵌合されている。収容筒77には、シリンダ71内への液体の流入に伴い、容器体2内に外気を導入する外気導入孔80が形成されている。なお、シリンダ用筒部75は、縦供給筒部14及び射出筒部15と一体に形成されている。シリンダ用筒部75は、前方に向けて開口するとともに、後端開口部が上外筒部23によって閉塞されている。収容筒77は、前後方向の両端部がシリンダ用筒部75の内周面に密接している。一方、収容筒77の外周面と、シリンダ用筒部75の内周面と、の間のうち、前後方向の中央部には環状の隙間P1が形成されている。隙間P1は、外気導入孔80を通じてシリンダ71内に連通している。隙間P1は、シリンダ用筒部75に形成された外気連通孔82を通じて貫通孔48に連通している。
底壁部79には、上述した供給口27に連通する連通口81が形成されている。
ピストンガイド78は、底壁部79の内周縁から前方に向けて突出している。ピストンガイド78は、後方に向けて開口する有頂筒状に形成されている。ピストンガイド78の後端開口部は、上述した排出口28に連通している。ピストンガイド78の頂壁部には、頂壁部を前後方向に貫通する貫通孔83が形成されている。ピストンガイド78の後端部には、シリンダ軸O3の径方向の内側に窪む窪み部84が形成されている。窪み部84は、ピストンガイド78の全周に亘って形成されている。但し、窪み部84は、間欠的に形成されていてもよい。
ピストン72は、収容筒77内に前後動可能に収容されている。ピストン72は、ピストン本体91と、内摺動部92と、外摺動部93と、を備えている。
ピストン本体91は、後方に向けて開口する有頂筒状に形成されている。ピストン本体91の内側には、上述したピストンガイド78が挿入されている。
内摺動部92は、ピストン本体91の後端開口縁から後方に向かうに従い径方向の内側に延在している。内摺動部92の後端部は、ピストン72の前後動に伴いピストンガイド78の外周面に摺動可能に構成されている。内摺動部92は、ピストン72が最後端位置に到達した際にピストンガイド78の外周面から離間する。これにより、ピストン本体91内とシリンダ71内とが内摺動部92及び窪み部84の間を通じて連通する。
外摺動部93は、ピストン本体91の下端部に接続されている。外摺動部93は、ピストン本体91の周囲を取り囲んでいる。外摺動部93は、前後方向の中央部から前方及び後方に向かうに従い漸次拡径したテーパ筒状に形成されている。外摺動部93の前後両端部は、ピストン72の前後動に伴い収容筒77の内周面に摺動可能に構成されている。外摺動部93は、ピストン72が最前端位置にあるとき上述した外気導入孔80を閉塞している。一方、外摺動部93は、ピストン72が後方移動することで、外気導入孔80を開放する。
カバー体62は、縦供給筒部14及び射出筒部15を上方、後方及び左右方向の両側から覆っている。
トリガー部63は、下方に向かうに従い前方に向けて湾曲しながら延在している。トリガー部63の上端部は、左右方向に延びる軸線C1回りに回動可能に射出筒部15に連結されている。トリガー部63における上下方向の中央部は、ピストン本体91の前端部に、左右方向に延びる軸線C2回りに回動可能、かつ上下方向に移動可能に連結されている。ピストン72は、トリガー部63の軸線C1回りの回動動作に伴い、シリンダ71に対して前後動する。
弾性板部64は、射出筒部15とトリガー部63との間に介在している。弾性板部64は、トリガー部63を軸線C1回りの前方に向けて付勢している。
ノズル部11は、射出筒部15から前方に突設されている。ノズル部11は、連結部材100と、ノズル本体101と、蓄圧弁102と、を備えている。
連結部材100は、後方に開口する有頂筒状に形成されている。連結部材100の周壁部内には、射出筒部15の前端部が嵌合されている。連結部材100の前壁部には、前壁部を前後方向に貫通する連通孔105が形成されている。連通孔105は、射出筒部15の前端開口部15aを通じて射出筒部15内に連通している。
連結部材100の前壁部には、取付筒110が形成されている。取付筒110は、射出筒部15の軸線に対して下方に偏心した位置から前方に延びる筒状に形成されている。
ノズル本体101は、後方に開口する有頂筒状に形成されている。ノズル本体101の周壁部内には、上述した取付筒110が嵌合されている。連結部材100とノズル本体101との間に画成された空間は、蓄圧室115を構成している。
ノズル本体101の前壁部には、噴出孔112aを有するノズルキャップ112が組み付けられている。
蓄圧弁102は、上述した蓄圧室115内において、コイルスプリング120によって前方に付勢された状態で、後方移動可能に収容されている。蓄圧弁102は、ノズル本体101の前壁部に形成された弁座部121に着座し、噴出孔112aを閉塞する。蓄圧弁102の後半部には小径ピストン部102aが形成され、蓄圧弁102の前半部には大径ピストン部102bが形成されている。蓄圧弁102は、連通孔105を通じて蓄圧室115に導入される液体の圧力を両ピストン部102a,102bに作用させる。この圧力が一定以上となると、両ピストン部102a、102bの受圧面積の差により蓄圧弁102が後退し、噴出孔112aを開放する。
本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、噴出孔112aを通した外部とノズル部11内との連通を遮断する遮断手段として、蓋部130を備えている。蓋部130は、ノズル部11に配設され、噴出孔112aを前方から開閉可能に閉塞する。蓋部130の上端部は、ノズル本体101の前壁部に、左右方向に延びる軸線回りに回動可能に装着されている。なお、遮断手段としては、蓋部130に限られず、例えば連結部材100に対してノズル本体101を相対回転させることで、噴出孔112aを通した外部とノズル本体101内との連通を遮断するような構成等であってもよい。
正倒立用アダプタ12は、縦供給筒部14の下端部に装着されている。正倒立用アダプタ12は、噴出容器1が正立姿勢(口部2aを上方に向けた姿勢)、及び倒立姿勢(口部2aを下方に向けた姿勢)の何れにおいても、容器体2の内の液体の噴射を可能とするものである。
正倒立用アダプタ12は、上下方向に組み付けられた第1取付部材140及び第2取付部材141と、第1取付部材140及び第2取付部材141間を仕切る仕切部材142と、を備えている。なお、第1取付部材140、第2取付部材141及び仕切部材142によって本実施形態のアダプタ本体が構成されている。
第1取付部材140は、上方に位置するものほど縮径された多段筒状に形成されている。具体的に、第1取付部材140は、小径部145、中径部146及び大径部147を備えている。
小径部145は、第1軸線O1と同軸に配置されている。小径部145の上部は、上内筒部31内に嵌合されている。小径部145のうち、下端縁よりも上方に位置する部分には、径方向の外側に張り出す第1フランジ150が形成されている。
中径部146は、第1フランジ150の外周縁から下方に延設されている。中径部146は、上述した第2軸線O2と同軸に配置されている。中径部146は、下内筒部32内に下内筒部32の下方から嵌合されている。これにより、下内筒部32の下端開口部が閉塞されている。中径部146の下端縁には、径方向の外側に張り出す第2フランジ152が形成されている。第2フランジ152は、下内筒部32の下端縁に下内筒部32の下方から近接又は当接している。
大径部147は、第2フランジ152の外周縁から下方に延設されている。大径部147の前部(第2軸線O2よりも前方)には、大径部147を径方向に貫通する倒立導入口153が形成されている。
仕切部材142は、第1連通筒160と、第2連通筒161と、を有している。
第1連通筒160は、第1軸線O1と同軸に配置されている。第1連通筒160には、小径部145の下端部(第1フランジ150よりも下方に突出した部分)が第1連通筒160の上方から嵌合されている。
第2連通筒161は、第1連通筒160の前方に連なっている。第2連通筒161は、下方に向かうに従い漸次縮径している。本実施形態において、第2連通筒161と第1取付部材140との間に画成された空間は、弁室(第2空間)165を構成している。弁室165は、上述した倒立導入口153を通じて容器体2内に連通している。弁室165には、ボール弁164が収容されている。ボール弁164は、第2連通筒161の下端開口縁に接離することで、第2連通筒161の下端開口を開閉する。
第2取付部材141は、閉塞部170と、固定筒171と、を有している。
閉塞部170は、上方に開口する有底筒状に形成されている。閉塞部170は、仕切部材142を間に挟んだ状態で、大径部147内に嵌合されている。
固定筒171は、閉塞部170の後部(第1軸線O1と同軸となる位置)において、閉塞部170の底壁部を上下方向に貫いている。固定筒171の下部には、吸上パイプ175が嵌合されている。固定筒171の上端開口部(正立導入口)171aは、上述した第1連通筒160内に連通している。したがって、第1連通筒160は、固定筒171を通じて容器体2内に連通している。一方、第2連通筒161は、倒立導入口153を通じて容器体2内に連通している。
閉塞部170、固定筒171及び第2連通筒161で画成された空間は、弁室165と固定筒171とを接続する接続流路180を構成している。接続流路180は、固定筒171に形成されたスリット182を通じて固定筒171内に連通している。なお、接続流路180からスリット182を経て小径部145に至る空間が本実施形態の第1空間を構成している。
ここで、本実施形態では、ピストンガイド78の貫通孔83、ピストンガイド78内、排出口28、連通溝29及び貫通孔48に至る流路が、シリンダ71内に残存した気泡等を容器体2内に戻す回収通路S2を構成している。回収通路S2は、貫通孔48を通じて下内筒部32及び第1取付部材140に画成された途中空間S3に連通している。
図2、図3に示すように、上述した第1取付部材140には、途中空間S3と容器体2内とを連通させる連通路S4が形成されている。連通路S4は、中径部146、大径部147、第1フランジ150及び第2フランジ152に対して窪んで形成されている。具体的に、連通路S4は、第2軸線O2(正倒立用アダプタ12の前後方向の中心)に対して後方であって、小径部145に対して左右両側に形成されている。各連通路S4は、上方、後方及び径方向の外側に開口している。連通路S4の下端部は、下内筒部32よりも下方において、容器体2内に連通している。
本実施形態において、連通路S4の流路断面積(開口方向に直交する断面積)の最小値は、回収通路S2の流路断面積の最小値よりも大きくなっている。なお、回収通路S2の流路断面積の最小値とは、ピストンガイド78の貫通孔83、ピストンガイド78内、排出口28、連通溝29及び貫通孔48それぞれの開口方向に直交する断面積のうち、最小値である。本実施形態において、連通路S4の流路断面積の最小値は、シリンダ71で発生する気泡の大きさよりも大きく設定されている。
次に、噴出容器1の動作について説明する。まず、正立姿勢での噴出動作について説明する。噴出容器1の正立姿勢において、ボール弁41は自重によって弁座部35に着座し、ボール弁164は自重によって第2連通筒161の下端開口縁に着座している。
噴出容器1の正立姿勢において、容器体2内の液体を噴出させるには、トリガー部63を弾性板部64の付勢力に抗して後方に引く。すると、トリガー部63の後方移動に伴ってピストン72が後退することで、シリンダ71内が加圧される。シリンダ71内が加圧されると、シリンダ71内の液体が連絡通路S1を通じて収容空間40に流入することで、ボール弁41が弁座部35に押さえ付けられる。これにより、容器体2内と連絡通路S1の間の連通が遮断される。そのため、シリンダ71内の液体が、連絡通路S1を通して射出筒部15内に導入される。射出筒部15内に液体が導入されると、射出筒部15内が加圧される。すると、連通孔105を通して蓄圧弁102における小径ピストン部102a及び大径ピストン部102bの内部が加圧される。
本実施形態において、大径ピストン部102bの内径は、小径ピストン部102aの内径よりも大きくなっている。そのため、小径ピストン部102a及び大径ピストン部102bの各受圧面積の差によって、蓄圧弁102には後方に向けた圧力が作用する。小径ピストン部102a及び大径ピストン部102bの圧力が所定の圧力以上になると、蓄圧弁102がコイルスプリング120の前方付勢力に抗して後退させられる。すると、蓄圧弁102の前端部が弁座部121から離間することにより、射出筒部15内と噴出孔112aが連通孔105、蓄圧弁102の内部、及び蓄圧弁102の前端部と弁座部121との間の隙間を通して連通する。これにより、噴出孔112aから液体が噴射される。
トリガー部63を引く操作を止めると、シリンダ71内から縦供給筒部14の連絡通路S1を通した射出筒部15内への液体の供給が停止される。このとき、コイルスプリング120の前方付勢力により蓄圧弁102が前進し、蓄圧弁102の前端部が弁座部121に着座して、射出筒部15の内部と噴出孔112aとの連通を遮断させる。
トリガー部63は、弾性板部64の弾性復元力によって前方に付勢されて元の位置に復帰する。トリガー部63の前方移動に伴いピストン72が前進することで、シリンダ71内に負圧が生じる。この際、シリンダ71内で発生した負圧によって容器体2の液体が吸上パイプ175を通じて正倒立用アダプタ12内に流入する。正倒立用アダプタ12内に流入した液体は、その後内筒22内を流通することで、ボール弁41を押し上げる。これにより、ボール弁41が弁座部35から離間し、液体が連絡通路S1及び連通口81(供給口27)を通してシリンダ71内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
続いて、倒立姿勢での噴出動作について説明する。噴出容器1の倒立姿勢において、ボール弁41は自重によって弁座部35から離間し、ボール弁164は自重によって第2連通筒161の下端開口縁から離間している。
噴出容器1の倒立姿勢においても、トリガー部63を後方に引くことで、シリンダ71内が加圧される。すると、シリンダ71内や連絡通路S1内の液体は、射出筒部15内及び収容空間40のそれぞれに導入される。この際、射出筒部15を通過する際の流通抵抗は、ボール弁41と弁座部35との隙間を通過する際の流通抵抗に比べて小さくなるように隙間が設定されている。そのため、液体は、射出筒部15内に積極的に導入されることで、上述したように噴出孔112aから噴射される。
一方、液体の噴出後、トリガー部63が前方に復帰する際には、上述した正立姿勢と同様にシリンダ71内に負圧が発生する。すると、倒立導入口153を通じて弁室165内に流入した液体が第2連通筒161の下端開口、接続流路180、スリット182を通じて第1連通筒160内に流入する。第1連通筒160内に流入した液体は、内筒22内を流通した後、連絡通路S1及び連通口81(供給口27)を通してシリンダ71内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
ところで、噴出容器1では、例えば容器体2内の液体の残量が少なくなると、シリンダ71内に液体とともに空気が混入する可能性がある。シリンダ71内に混入した空気は、シリンダ71内で気泡となって残存し易く、噴出不良等を招く要因となる。
本実施形態では、トリガー部63を最後端位置まで移動させると、ピストン本体91内とシリンダ71内とが内摺動部92及び窪み部84の間を通じて連通する。すると、シリンダ71内に残存した気泡が内摺動部92及び窪み部84の間を通じてピストン本体91内に流入する。ピストン本体91内に流入した気泡は、回収通路S2(貫通孔83、ピストンガイド78内、排出口28、連通溝29及び貫通孔48に至る流路)を通じてピストン本体91内から排出される。回収通路S2を通過した気泡は、途中空間S3に到達した後、連通路S4を通じて容器体2内に排出される。
このように、本実施形態では、回収通路S2と容器体2内との連通を遮断した状態で、縦供給筒部14の下端部に取り付けられた正倒立用アダプタ12を備え、正倒立用アダプタ12と縦供給筒部14との間には、回収通路S2と容器体2内との間を連通させる連通路S4が形成された構成とした。
この構成によれば、シリンダ71から回収通路S2内に排出された気泡は、連通路S4を通じて容器体2内に排出される。これにより、正立姿勢及び倒立姿勢の何れの姿勢での液体の噴射を可能とした上で、回収通路S2内に充満した気泡が外気導入孔80等を通じて液だれするのを抑制できる。
特に、本実施形態では、連通路S4の流路断面積の最小値が、回収通路S2の流路断面積の最小値よりも大きくなっているため、気泡を効果的に容器体2内に排出できる。
また、特に蓄圧弁102を有する噴出器3では、プライミング(シリンダ71内の空気を排出して、シリンダ71内に液体を導入すること)時にシリンダ71内から排出される空気が噴出孔112aから抜けきらず、シリンダ71内と縦供給筒部14内や射出筒部15内とで往来する可能性がある。この場合には、シリンダ71内に液体をスムーズに導入することが難しい。
このような場合においても、本実施形態では、トリガー部63を最後端位置まで移動させ、ピストン本体91内とシリンダ71内とを連通させることで、シリンダ71内の空気が回収通路S2、途中空間S3及び連通路S4を通じて容器体2内に排出される。これにより、プライミング時において、シリンダ71内から空気を排出し易くなり、シリンダ71内にスムーズに液体を導入することができる。
本実施形態では、ノズル部11が前方付勢状態で後方移動可能に配設され、射出筒部15の前端開口部15aを開閉可能に閉塞する蓄圧弁102を備えている。
この構成によれば、蓄圧弁102に作用する圧力が一定以上になることで噴出孔112aと射出筒部15内とを連通させるため、噴出孔112aから噴出される液体の噴出圧を確保できる。
一方、蓄圧弁102に作用する圧力が一定未満の場合に、噴出孔112aから噴出しきれなかった気泡や液体がシリンダ71内に残存したとしても、シリンダ71内に残存した気泡や液体を回収通路S2及び連通路S4を通じて容器体2内に戻すことができる。これにより、噴出態様を安定させた上で、液だれを抑制できる。
本実施形態では、倒立導入口153が第2軸線O2に対して前方に配置され、連通路S4が第2軸線O2に対して後方に配置された構成とした。
この構成によれば、倒立導入口153及び連通路S4同士を前後方向に離間させることができる。これにより、例えば倒立姿勢での噴出動作の際、連通路S4から排出された気泡が再び倒立導入口153を通じてシリンダ71内に向けて流通するのを抑制し易くなる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
図4、図5に示すように、本実施形態の連通路S4は、第1取付部材140のうち、第2軸線O2に対して左右両側に位置する部分に形成されている。各連通路S4は、左右方向の外側(第2軸線O2から離間する方向)に向かうに従い漸次幅が大きくなる扇形に形成されている。各連通路S4は、上方及び左右方向の外側に向けて開口している。
連通路S4の底壁部において、前半部には、上方に向けて膨出する隔壁部300が形成されている。隔壁部300は、第2フランジ152及び大径部147と面一に形成されている。隔壁部300の上端面は、第2フランジ152とともに、下内筒部32の下端縁に下内筒部32の下方から近接又は当接している。なお、隔壁部300は、第2フランジ152及び大径部147よりも内側に位置していてもよい。
この構成によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、以下の作用効果を奏する。
すなわち、連通路S4と倒立導入口153との間に隔壁部300が配置されるので、連通路S4と倒立導入口153との距離を近付けた場合であっても、連通路S4から排出された気泡が倒立導入口153内に流入するのを抑制できる。
なお、図6、図7に示すように、連通路S4は、少なくとも一部が容器体2内に連通する構成であれば、連通路S4における底壁部の高さは適宜変更が可能である。
また、上述した実施形態では、連通路S4の前半部に隔壁部300を設ける構成について説明したが、図8、図9に示すように隔壁部300を有さない構成であってもよい。その他、連通路S4の寸法や位置、数等は適宜変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、ピストン72が最後端位置に到達した際にピストン本体91内とシリンダ71内とが窪み部84を通じて連通する構成について説明したが、この構成のみに限られない。ピストン本体91内とシリンダ71内とは、少なくとも一部で連通していればピストン72の位置は限られない。例えば、ピストンガイド78や内摺動部92に形成された溝等を介してピストン本体91内とシリンダ71内とが連通していてもよい。
上述した実施形態では、正倒立用アダプタ12に連通路S4が形成された構成について説明したが、この構成のみに限られない。連通路S4は、正倒立用アダプタ12の外周面及び縦供給筒部14(下内筒部32)の内周面との間に、正倒立用アダプタ12及び縦供給筒部14の少なくとも一方に形成されていればよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…トリガー式液体噴出器
2…容器体
2a…口部
10…噴出器本体
11…ノズル部
12…正倒立用アダプタ
14…縦供給筒部
15…射出筒部
15a…前端開口部
32…下内筒部(装着筒)
63…トリガー部
71…シリンダ
72…ピストン
78…ピストンガイド
91…ピストン本体
92…内摺動部(摺動部)
93…外摺動部(摺動部)
102…蓄圧弁
140…第1取付部材(アダプタ本体)
141…第2取付部材(アダプタ本体)
142…仕切部材(アダプタ本体)
153…倒立導入口
171a…上端開口部(正立導入口)
S2…回収通路
S4…連通路

Claims (3)

  1. 液体が収容される容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方に配設され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延在するとともに、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に配設されたトリガー部と、
    前記トリガー部が連結された筒状のピストン本体、及び前記ピストン本体に連なる摺動部を有し、前記トリガー部の前後動に伴い前後動するピストンと、
    前記ピストン本体に挿入されたピストンガイドを有し、前記ピストンの前後動に伴って前記摺動部が摺動することで加圧及び減圧させられるシリンダと、を有し、
    前記噴出器本体には、前記ピストン本体と前記ピストンガイドとの間を通じて前記シリンダ内と前記縦供給筒部内とを連通させる回収通路が形成され、
    前記縦供給筒部は、前記回収通路が開口する装着筒を備え、
    前記回収通路と前記容器体内との連通を遮断した状態で、前記装着筒内に装着された正倒立用アダプタを備え、
    前記正倒立用アダプタは、
    正立導入口を通じて前記容器体と前記縦供給筒部内との間を連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成するアダプタ本体と、
    前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態で前記容器体の正立時に前記第1空間及び前記第2空間の連通を遮断し、前記容器体の倒立時に前記第1空間及び前記第2空間を連通させる切替弁と、を備え、
    前記正倒立用アダプタの外周面と前記装着筒の内周面との間には、前記回収通路と前記容器体内との間を連通させる連通路が形成され、
    前記連通路の流路断面積の最小値は、前記回収通路の流路断面積の最小値よりも大きくなっているトリガー式液体噴出器。
  2. 前記ノズル部は、前方付勢状態で後方移動可能に配設され、前記射出筒部の前端開口部を開閉可能に閉塞する蓄圧弁を備えている請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記倒立導入口は、前記正倒立用アダプタにおける前後方向の中心に対して第1側に配置され、
    前記連通路は、前記正倒立用アダプタにおける前後方向の中心に対して第2側に配置されている請求項1又は請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
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