JP6877128B2 - 電気設備の据え付け構造及び電気設備の据え付け方法 - Google Patents
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コストアップを抑制する為、受配電設備をベースに予め載せた状態で発送することが考えられるが、参考文献1の例では、実際に据え付ける際に、受配電設備をベースに載せた状態で、受配電設備を電気室の床に固定することが困難であり、一度、据え付け前に、受配電設備をベースから降ろして、ベースを電気室の床に先に固定した後で、再び、受配電設備をベースの上に載せて固定し、間接的に受配電設備と電気室の床とを固定する必要がある。
ボルト11の左に有るBベース6の白抜き部)が設けてある。これは、ベースを床にボル
トで固定する際に、ベース上部の穴から、ボルトを挿入できるようにする為の穴である。この穴の上にある閉鎖配電盤側には穴が設けていないことから、閉鎖配電盤の床からボルトを挿入して、ベースと電気室床とを固定できないことが読み取れる。その為、このベースと閉鎖配電盤とを電気室床に固定する際には、予め、ベースを電気室の床にボルトで固定した後で、ベースと閉鎖配電盤を取り付ける構造であることが読み取れる。特許文献1の第2図についても同様である。
態で、電気室の床に電気設備を固定できるような電気設備の据え付け構造及び電気設備の据え付け方法を実現することを目的とするものである。
以下、図1から図5によりこの発明の実施形態1を説明する。図1はベース1を上側から見た斜視図、図2は図1のベースを裏側から見た斜視図、図3は電気設備の筐体を裏側から見た下面図、図4は電気設備筐体をベースの上に搭載した状態を例示する斜視図、図5は図4における断面Z-Zの拡大図であり、要部を拡大して例示する上側から見た斜視図である。なお、図4は、要部の明示及び説明の便宜上、電気設備の扉、側面化粧板、天井板を省略して図示してある。
ベース1は、鉄板を曲げて製作してもよいし、形鋼で製作してもよい。
なお、40は各ボルト30,31用のワッシャである。
また、図示を省略してある扉、側面化粧板、及び天井板が、筐体9に取り付けられている状態において、ボルト30,31の締め付け、取り外しが可能なように、ボルト30,31の頭部と扉、側面化粧板とは所定距離隔てられている。そのために、穴15,16,97,98も板状部12の側面から所定距離離れた位置に設けられている。
1.ベース1の電気室の床側と電気設備側の両方に跨って貫通した所定間隔を隔てた一連の貫通穴14,15が設けられている。
2.ベース1の、前記穴14,15とは別の位置の電気設備側のみに貫通穴16が設けられている。
3.受配電設備の床(底板91)には、前記ベース1の一連の貫通穴14,15対応する貫通穴97と、前記ベース1の貫通穴16に対応する貫通穴98とがそれぞれ設けられている。
4.前記ベース1の貫通穴16と前記電気設備の貫通穴98とを用いて、電気設備とベースとを固定して、ベース1が一体化された電気設備を構成する。
5.電気室の床に電気設備を固定する際には、ベース1の一連の貫通穴14,15と電気設備の貫通穴97を用いて、ベース1が電気設備と電気室床20との間に介在した状態にして、電気室の床に電気設備を直接固定する。
なお、ベース1の穴14及び15の付近には、電気設備を電気室の床に固定する際のボルト30の締め付け力が印加される。ボルト30の締め付け力でベース1が変形しないように、穴14,15付近の強度を増加させることが必要であり、実施の形態1では、穴14及び15の付近を部分的な直方体構造(図5から判明するように、ボルト30が通る穴14が設けられた板状部12に、ボルト30が通る穴15が設けられた箱形台座111が固着され、板状部12の箱形台座111が固着された部分と箱形台座111とで直方体構造が形成され、その部分の垂直段面の形状が中空長方形状となり、その上下の対辺部をボルト30が貫通し当該上下の対辺部にボルト30の締め付け圧力が加わるが、当該圧力を左右の対辺部が両持ちすることになる)とすることで、強度を確保している。
以下、図6および図7によりこの発明の実施形態2を説明する。図6はベースを上側から見た斜視図、図7に電気設備の筐体を裏側から見た下面図である。
実施の形態2では、図示のように、電気室床と固定する為の電気設備の筐体9の床(底板91)の穴(実施の形態1における穴97,98に相当する穴)を長穴972,982とし、ベースの穴14に相当する穴を長穴142とした事例を示してある。
図では明示していないが、穴142は、長穴がベース1の反対側の面まで貫通している。
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
112 ナット、 12 ベースの電気設備側となる板状部、
13 ベースの電気室床側となる板状部(箱形台座の電気室床側となる板状部)、
14 電気設備と電気室床を固定する為にベースの電気設備側に設けた貫通穴、
15 電気設備と電気室床を固定する為にベースの電気室床側に設けた貫通穴、
16 ベースと電気設備を固定する為のベースに設けた貫通穴、
9 電気設備の筐体、 91 電気設備(筐体)の底板、
97 電気設備と電気室床を固定する為の電気設備の床面に設けた貫通穴、
98 ベースと電気設備を固定する為の電気設備の床面に設けた貫通穴、
20 電気室床、
30 電気設備を電気室床に固定する為のボルト(第2のボルト)、
31 電気設備をベースに固定する為のボルト(第1のボルト)、
40 ワッシャ、
142 電気設備と電気室床を固定する為にベースの電気設備側に設けた長穴、
972 電気設備と電気室床を固定する為の電気設備の床面に設けた長穴、
982 ベースと電気設備を固定する為の電気設備の床面に設けた長穴
Claims (9)
- 電気設備の水平レベルを確保するためのベースを介して電気室床に前記電気設備が据え付けられる電気設備の据え付け構造であって、
前記電気設備と前記ベースとを貫通し前記電気設備と前記ベースとを連結する第1のボルトと、
前記電気設備、前記ベースの前記電気設備側の板状部及び前記板状部の前記電気室床側に設けられた箱形の箱形台座が有する電気室床側の板状部を貫通して前記電気室床にねじ込まれ前記電気設備を前記電気室床に固定する第2のボルトとにより、前記電気設備が前記電気室床に前記ベースを介して据え付けられている電気設備の据え付け構造。 - 請求項1に記載の電気設備の据え付け構造において、前記第1のボルトが貫通する貫通穴と、前記第2のボルトが貫通する貫通穴とが、前記電気設備と前記ベースのそれぞれの所定距離離れた位置に配設されていることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 請求項1または請求項2に記載の電気設備の据え付け構造において、前記ベースが、前記電気設備と前記電気室床との間に挟まれた状態で、前記電気設備が前記電気室床に直接固定されていることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 請求項2に記載の電気設備の据え付け構造において、前記貫通穴が長穴であることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 請求項2に記載の電気設備の据え付け構造において、前記電気設備の前記電気室床への固定が、前記電気設備の底部の四隅で行われ、同じ側の複数の前記貫通穴が一列に整列して配設されていることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 請求項2に記載の電気設備の据え付け構造において、前記電気設備は、前記第1のボルトが貫通する貫通穴がない別のベースに載せた場合に、前記電気設備の前記第1のボルトが貫通する貫通穴が前記別のベースで隠れることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電気設備の据え付け構造において、前記ベースの前記電気設備側の前記板状部の前記箱形台座が固着された部分と前記箱形台座とで直方体構造が形成されることを特徴とする電気設備の据え付け構造。
- 電気室床に据え付けられる電気設備と、
前記電気設備側の板状部及び前記板状部の前記電気室床側に設けられ、前記電気室床側の板状部を有する箱形の箱形台座を備えたベースと、
前記電気設備及び前記ベースにおける前記電気設備側の板状部を貫通し、前記電気設備を前記ベースに固定する第1のボルトと、
前記電気設備、前記ベースにおける前記電気設備側の板状部及び前記ベースにおける前記箱形台座の前記電気室床側の板状部を貫通して前記電気室床にねじ込まれることで前記電気設備を前記ベースの箱形台座を介して前記電気室床に固定するための第2のボルトと
を備えた電気設備の据え付け構造。 - 電気室床に据え付けられる電気設備と、前記電気設備側の板状部及び前記板状部の前記電気室床側に設けられ、前記電気室床側の板状部を有する箱形の箱形台座を備えたベースとを、前記電気設備及び前記ベースにおける前記電気設備側の板状部を貫通し、前記電気設備を前記ベースに固定する第1のボルトで連結した状態で運搬する運搬工程と、
前記電気設備を前記ベースの上に載せた状態で、第2のボルトを、前記電気設備、前記ベースにおける前記電気設備側の板状部及び前記ベースにおける前記箱形台座の前記電気室床側の板状部を貫通して前記電気室床にねじ込むことにより、前記電気設備を前記ベースの箱形台座を介して前記電気室床に固定する固定工程と
を備えた電気設備の据え付け方法。
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