JP6875193B2 - 電極の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、電極の製造方法に関する。
特開平03−263757号公報(特許文献1)には、電極活物質等を含む湿潤状態の造粒体(湿潤顆粒)の混合物(湿潤顆粒剤)を、導電基材(電極集電体)とともに一対のロール間に通して圧延することで、シート状の電池用極板(電極)を製造する方法(以下、「湿潤顆粒成形法」という。)が開示されている。
特開平03−263757号公報
しかしながら、一対のロールの回転軸方向(シート状の電極の幅方向)の端部において、所望の電極合材層の端部形状より外側に湿潤顆粒剤がはみ出してしまい、このような端部ハミダシによって電極合材層の端部精度(端部形状の直線性)が低下してしまう場合があった。
なお、湿潤顆粒剤の展性を低くすることで、湿潤顆粒剤を圧延する際の余分な広がりが抑制され、端部ハミダシが低減されると考えられる。しかし、この場合、湿潤顆粒剤の展性が低くなることで、湿潤顆粒の割れ、変形等によって電極合材層の表面の孔の潰れ(表面潰れ)が生じたり、湿潤顆粒剤の伸びが悪くなって電極合材層が所望の範囲に形成されなかったりする可能性が高まり、電池性能が低下する虞がある。
したがって、本開示は、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることのできる、湿潤顆粒成形法を用いた電極の製造方法を提供することを目的とする。
〔1〕 本開示の電極の製造方法は、
電極活物質、バインダおよび溶媒を含む湿潤顆粒剤を調製する工程と、
一対のロールの間の隙間に、湿潤顆粒剤を供給し、湿潤顆粒剤を圧縮成形することにより、電極合材層を形成する成形工程と、
電極合材層を電極集電体上に配置する工程と、を備える。
湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤と、第1湿潤顆粒剤よりも展性が低い第2湿潤顆粒剤と、を含み、
一対のロールは、互いに平行な回転軸を有し、互いに反対方向に回転駆動され、
一対のロールの隙間において、回転軸の方向の端部に第2湿潤顆粒剤が供給され、回転軸の方向の中央部に第1湿潤顆粒剤が供給される。
上記〔1〕の電極の製造方法によれば、成形工程において、一対のロールの隙間において、ロールの回転軸方向の端部に供給される第2湿潤顆粒剤の展性が低いため、端部ハミダシを低減させ、電極合材層の端部精度を高めることができる。また、中央部(端部以外の部分)に供給される第1湿潤顆粒剤の展性は高いため、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制することができる。
したがって、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることのできる、湿潤顆粒成形法を用いた電極の製造方法が提供される。
〔2〕 第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤よりも平均粒径が小さいことが好ましい。
この場合、第2湿潤顆粒剤の展性が第1湿潤顆粒剤よりも低くなる。このため、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることができるという、本開示の効果を得ることができる。
〔3〕 前記第2湿潤顆粒剤は、平均粒径が0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。この場合、本開示の効果をより確実に得ることができる。
〔4〕 第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤よりも不揮発分率が大きいことが好ましい。この場合、第2湿潤顆粒剤の展性が第1湿潤顆粒剤よりも低くなる。このため、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることができるという、本開示の効果を得ることができる。
〔5〕 前記第2湿潤顆粒剤は、不揮発分率が79質量%以上80質量%以下であることが好ましい。この場合、本開示の効果をより確実に得ることができる。
実施形態1の電極の製造方法の概略を示すフローチャートである。 実施形態1の電極の製造方法に用いられる電極製造装置を示す概略断面図である。 従来の電極の製造方法に用いられる電極製造装置を示す概略斜視図である。 従来の電極の製造方法における成形工程を説明するための模式図である。 実施形態1の電極の製造方法に用いられる電極製造装置を示す概略斜視図である。 実施形態1の電極の製造方法における成形工程を説明するための模式図である。 実施例1〜3および比較例1で得られた電極について、電極合材層の端部の最大凹凸差を示すグラフである。 比較例1(従来)および実施例2(本開示の実施形態1)で得られた電極について、電極合材層の端部の状態を示す写真である。 実施形態2の電極の製造方法における成形工程を説明するための模式図である。 湿潤顆粒剤の不揮発分率と展延性との関係を示すグラフである。 実施例4〜7で得られた電極について、第2湿潤顆粒剤の不揮発分率と、電極合材層の幅方向端部の最大凹凸差と、の関係を示すグラフである。 比較例1(従来)および実施例5(本開示の実施形態2)で得られた電極について、電極合材層の端部の状態を示す写真である。 電極合材層の表面潰れを示す参考写真である。
以下、本開示の一実施形態について説明する。ただし、本開示はこれらに限定されるものではない。
なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表す。また、長さ、幅、厚さ、高さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
また、本明細書では、「正極」および「負極」を総称して「電極」と記す。なお、「電極合材層」は、「正極合材層」および「負極合材層」の少なくともいずれかを示し、「電極活物質」は、「正極活物質」および「負極活物質」の少なくともいずれかを示し、「電極集電体」は、「正極集電体」および「負極集電体」の少なくともいずれかを示す。
<湿潤顆粒剤>
本明細書において、「湿潤顆粒」は、造粒操作等によって得られる湿潤状態の顆粒(すなわち、溶媒を含む顆粒)を意味する。また、「湿潤顆粒剤」は、複数の湿潤顆粒の混合物(集合物)を意味する。湿潤顆粒剤は、電極活物質、バインダ等の電極合材層の構成成分と、溶媒と、を含む。なお、湿潤顆粒剤を構成する湿潤顆粒の各々も、通常は、電極活物質、バインダ等の電極合材層の構成成分と溶媒とを含むが、必ずしも全ての湿潤顆粒の各々が、電極活物質、バインダ等の電極合材層の構成成分と溶媒との全ての成分を含んでいる必要はない。
(電極活物質)
電極活物質は、正極活物質でもよく、負極活物質でもよい。
正極活物質としては、例えば、リチウム含有金属酸化物、リチウム含有リン酸塩等が挙げられる。リチウム含有金属酸化物としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、一般式LiNiaCob2(ただし式中、a+b=1、0<a<1、0<b<1である。)で表される化合物、LiMnO2、LiMn24、一般式LiNiaCobMnc2(ただし式中、a+b+c=1、0<a<1、0<b<1、0<c<1である。)で表される化合物、LiFePO4などが挙げられる。ここで、一般式LiNiaCobMnc2で表される化合物としては、例えばLiNi1/3Co1/3Mn1/32などが挙げられる。リチウム含有リン酸塩としては、例えば、LiFePO等が挙げられる。リチウム含有金属酸化物の結晶構造は特に限定されるべきではない。リチウム含有金属酸化物は、たとえば、層状岩塩型酸化物、スピネル型酸化物、オリビン型酸化物等であり得る。正極活物質の平均粒径は、例えば1〜25μm程度でよい。
なお、本明細書において、「平均粒径」は、レーザ回折散乱法によって測定される体積基準の粒度分布において、微粒側から累積50%の粒径(「D50」、「メジアン径」とも称される。)を意味する。
負極活物質としては、例えば、黒鉛、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素等の炭素系負極活物質、および、珪素(Si)、錫(Sn)等を含有する合金系負極活物質が挙げられる。負極活物質の平均粒径は、例えば1〜25μm程度でよい。
湿潤顆粒剤中の不揮発成分(溶媒以外の成分)の総量に対する電極活物質の配合比率(すなわち、電極合材層中の電極活物質の含有率)は、例えば、90〜99質量%程度である。
(バインダ)
バインダとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレンブタジエンラバー(SBR)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアクリル酸(PAA)等が挙げられる。バインダは1種単独で使用されてもよいし、2種以上が組み合わされて使用されてもよい。
湿潤顆粒剤中の不揮発成分の総量に対するバインダの配合比率(すなわち、電極合材層中のバインダの含有率)は、例えば、1〜10質量%程度である。
(他の成分)
電極合材層の構成成分としては、上記以外の成分を含んでいてもよく、例えば導電材を含んでいてもよい。導電材としては、例えば、アセチレンブラック(AB)、サーマルブラック、ファーネスブラック等のカーボンブラックが挙げられる。導電材により、電子伝導性の向上が期待される。
(溶媒)
溶媒としては、例えば、有機溶媒、水系溶媒などが挙げられる。水系溶媒とは、水、または、水と極性有機溶媒とを含む混合溶媒を意味する。
有機溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などが挙げられる。なお、有機溶媒は、正極製造用の溶媒として好適に用いることができる。
水系溶媒としては、取扱いの容易さからは、水を好適に用いることができる。混合溶媒に使用可能な極性有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル類等が挙げられる。なお、水系溶媒は、負極製造用の溶媒として好適に用いることができる。
溶媒の使用量は、湿潤顆粒剤(第1湿潤顆粒剤および第2湿潤顆粒剤)の不揮発分率が70質量%以上100質量%未満となるように調整されることが好ましい。なお、「不揮発分率」とは、溶媒を含む全ての原材料の質量合計に対する、溶媒以外の成分(不揮発成分)の質量比率を意味する。
この場合、湿潤顆粒調製工程における造粒操作等により、湿潤顆粒(湿潤顆粒剤)を調製することが容易である。なお、造粒操作等により混合される材料中の不揮発分率が70質量%未満である場合、得られる混合物がペースト状または粘土状となり、湿潤顆粒(造粒体)が得られ難くなる傾向がある。また、不揮発分率が100質量%である場合は、溶媒を用いない場合であり、湿潤顆粒を得ることができない。
<電極の製造方法>
〔実施形態1〕
図1は、本実施形態の電極の製造方法の概略を示すフローチャートである。図1に示すように、本実施形態の電極の製造方法は、少なくとも以下の湿潤顆粒調製工程(S10)と、成形工程(S20)と、配置工程(S30)と、をこの順で備える。
《湿潤顆粒調製工程(S10)》
湿潤顆粒調製工程では、電極活物質、バインダおよび溶媒を含む上記の湿潤顆粒剤が調製される。湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤と、第2湿潤顆粒剤と、を含む。第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤よりもの平均粒径が小さい。これにより、第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤よりも展性が低くなる。
なお、展性(malleability)とは、圧縮力に対する延びやすさを意味する。ただし、本明細書において、「展性」の用語は、引っ張力に対する延びやすさである延性(ductility)の意味を含んでいてもよい。
(第1湿潤顆粒剤)
第1湿潤顆粒剤は、例えば、電極活物質、バインダ、溶媒等を混合(造粒)することにより、調製することができる。第1湿潤顆粒剤の調製に用いられる各種造粒操作としては、例えば、攪拌造粒、流動層造粒、転動造粒等が挙げられる。これらの造粒操作には、攪拌混合装置などの種々の造粒装置を使用できる。攪拌混合装置が撹拌ブレード(ローターブレード)を有している場合、攪拌ブレードの回転数は、例えば、200〜5000rpm程度である。
第1湿潤顆粒剤の平均粒径は、好ましくは0.3mm以上4mm以下であり、より好ましくは0.3mm以上1.0mm以下である。この場合、本開示の効果をより確実に得ることができる。
なお、第1湿潤顆粒剤の平均粒径は、造粒操作における種々公知の条件変更等により、調整することができる。例えば、電極活物質の平均粒径、バインダの種類、電極活物質およびバインダの配合量、溶媒の使用量などを変更することで、得られる湿潤顆粒剤の平均粒径を調整することができる。また、造粒操作に用いられる造粒装置の種類、攪拌ブレードの回転数、造粒操作の時間(混合時間)などを変更することで、得られる湿潤顆粒剤の平均粒径を調整することができる。
(第2湿潤顆粒剤)
第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤と同様に、例えば、電極活物質、バインダ、溶媒等を混合(造粒)することにより、調製することができる。
第2湿潤顆粒剤の平均粒径は、第1湿潤顆粒剤と同様にして調製することができる。ただし、本実施形態において、第2湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤よりも平均粒径が小さい。すなわち、本実施形態においては、第2湿潤顆粒剤の展性を第1湿潤顆粒剤よりも低くするために、第2湿潤顆粒剤の平均粒径を第1湿潤顆粒剤よりも小さくしている。
第2湿潤顆粒剤の平均粒径は、好ましくは0.3mm以上1.0mm以下であり、より好ましくは0.3mm以上0.5mm以下である。この場合、本開示の効果をより確実に得ることができる。
第2湿潤顆粒剤は、例えば、第1湿潤顆粒剤から所定の目開きを有する篩を用いて粒径の小さい粒子を分級することにより、調製され得る。ただし、必ずしも篩を用いる必要はなく、造粒操作などにおいて、第1湿潤顆粒剤の平均粒径の調整と同様にして、第1湿潤顆粒剤よりも平均粒径の小さい第2湿潤顆粒剤を調製してもよい。
《成形工程(S20)》
成形工程では、一対のロールの間の隙間に、湿潤顆粒剤(湿潤顆粒調製工程(S10)で調製された第1湿潤顆粒剤および第2湿潤顆粒剤)を供給し、湿潤顆粒剤を圧縮成形することにより、シート状の電極合材層が形成される。
本工程では、図2および図5に示されるような電極製造装置3が用いられる。電極製造装置3は、4本のロール(Aロール31、Bロール32、Cロール33およびDロール34)を備える。
図2および図5では、一対のロール(Aロール31およびBロール32)の間の隙間に湿潤顆粒剤10(第1湿潤顆粒剤101および第2湿潤顆粒剤102)が供給され、圧縮成形される(電極合材層12が形成される)様子が示されている。
図5を参照して、一対のロール(Aロール31およびBロール32)の間の上方の近傍には、電極合材層12の端面(幅寸法)を規制する一対の側板21と、それらの間に2枚の隔壁22が設けられている。そして、一対のロール(Aロール31およびBロール32)間の隙間の直上に配置されたフィーダ(図示せず)等によって、上方から、第1湿潤顆粒剤101が2枚の隔壁22の間に供給され、第2湿潤顆粒剤102が側板21と隔壁22との間に供給される。これにより、一対のロールの隙間において、ロールの回転軸の方向の端部に第2湿潤顆粒剤102が供給され、ロールの回転軸の方向の中央部に第1湿潤顆粒剤101が供給される。
なお、図5においては、簡略化のために、湿潤顆粒剤の粒径は同じように描いているが、実際には、中央部の第1湿潤顆粒剤101と端部の第2湿潤顆粒剤102との間で、粒径は異なっている。
一方、従来は、図2および図3に示されるような装置を用いて、電極の製造が行われていた。図4は、従来の電極の製造方法(湿潤顆粒成形法)を説明するための概念図である。従来は、一対のロールの間の隙間に供給される湿潤顆粒剤は、ロールの回転軸方向の中央部と端部とで、湿潤顆粒剤10の展性の差、平均粒径の差、または不揮発分率差は設けられていなかった(図4の展延前23a参照)。このため、ロールの回転軸方向の端部において、湿潤顆粒剤の塗工ハミダシが発生する場合があった(図4の展延後23b参照)。
これに対して、本実施形態の電極の製造方法では、上述のように、図2および図5に示されるような装置を用いており、ロールの回転軸方向の中央部と端部とで、湿潤顆粒剤の平均粒径の差や、展性差が設けられている(図6の展延前23a参照)。これにより、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることができる(図6の展延後23b参照)。
一対の側板21の間の距離(電極合材層の幅)に対する側板21と隔壁22との間の距離の比率、すなわち、ロールの回転軸方向の中央部と端部との合計の長さ(電極合材層の幅)に対する各々の端部の長さの比率は、例えば、5〜40%程度である。このような比率である場合において、電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制する効果と、電極合材層の端部精度を高める効果とを両立させる本開示の効果をより確実に得ることができる。すなわち、この比率が小さ過ぎると、第2湿潤顆粒剤の供給量が不足して、電極合材層の端部精度を向上する効果が得られ難くなる。また、第2湿潤顆粒剤をスムーズに供給できなくなる可能性がある。一方、この比率が大き過ぎると、展性の低い第2湿潤顆粒剤の使用量が増えて、電極合材層の表面潰れが発生し易くなってしまう。
湿潤顆粒剤(第1湿潤顆粒剤および第2湿潤顆粒剤)の単位時間当りの供給量(供給速度)の合計に対する第2湿潤顆粒剤の単位時間当りの供給量の比率は、例えば、5〜40質量%程度である。上記の距離の比率と同様の理由から、このような比率である場合において、電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制する効果と、電極合材層の端部精度を高める効果とを両立させる本開示の効果をより確実に得ることができる。
なお、Aロール31およびBロール32は、その間の距離が一定に維持されるように、それらの回転軸が保持されている。また、Bロール32およびCロール33も、その間の距離が一定に維持されるように、それらの回転軸が保持されている。Aロール31とBロール32との間隔(一対のロールの表面を結ぶ最短の直線距離)、および、Bロール32とCロール33との間隔は、例えば、50μm〜10mm程度であり、好ましくは100μm〜1mm程度である。従来の電極の製造方法では、このような場合に、電極合材層の端部ハミダシが発生しやすいため、本開示の効果が特に有用である。電極合材層12の目付量(単位面積当たりの質量)は、一対のロールの間隔によって調整可能である。
また、Aロール31、Bロール32およびCロール33の各々の直径は、例えば、20〜25cm程度である。Aロール31、Bロール32およびCロール33の各々の直径は、同じであってもよく、異なっていてもよい。直径が異なる場合、一対のロール(例えば、Aロール31およびBロール32)の直径の比は、1:2〜2:1程度である。各ロールの材質は、特に限定されず、種々公知の材料を用いることができ、例えば、ステンレス鋼(SUS)などを用い得る。
Aロール31およびBロール32(一対のロール)は、互いに平行な回転軸(中心軸)を有し、互いに反対方向に回転駆動される。また、Bロール32およびCロール33も、互いに平行な回転軸を有し、互いに反対方向に回転駆動される。Cロール33およびDロール34も、互いに平行な回転軸を有し、互いに反対方向に回転駆動される。なお、図2、図3および図5において、各ロールに描かれた円弧状の矢印は、各ロールの回転方向を示している。
なお、Bロール32の周速度は、Aロール31の周速度より速いことが好ましい。Bロール32の周速度は、Aロール31の周速度の3倍〜5倍程度である。Bロール32の周速度をAロール31の周速度より速くすることで、湿潤顆粒剤は、Bロール32の表面でAロール31の表面より多く引き伸ばされる。このため、湿潤顆粒剤の液架橋(溶媒)の部分がBロール32の表面に接する面積は、Aロール31の表面に接する面積よりも大きくなる。これにより、圧延後の湿潤顆粒剤(電極合材層12)は、Bロール32側に貼り付き、Bロール32によって搬送される。ここで、ロールの周速度とは、ロール表面の移動速度である。
同様に、Cロール33の周速度は、Bロール32の周速度より速いことが好ましい。例えば、Cロール33の周速度は、Bロール32の周速度の3倍〜5倍程度である。
なお、本実施形態では、一対のロールの回転軸方向の両端部に第2湿潤顆粒剤を供給して、電極合材層の両端における形状の直線性(端部精度)を向上させることが望ましい。ただし、少なくとも一方の端部に第2湿潤顆粒剤が供給されれば、湿潤顆粒成形法により電極を製造する場合において電極合材層の端部精度を向上させる、本開示の効果を得ることは可能である。
《配置工程(S30)》
配置工程では、電極合材層12を電極集電体13上に配置する。なお、電極集電体13としては、特に限定されないが、例えば、種々公知の電極用の金属箔などを用いることができる。正極集電体としては、例えば、アルミニウム箔を使用することができる。負極集電体としては、例えば、銅箔(圧延銅箔、電解銅箔など)を使用できる。電極集電体の厚みは、特に限定されないが、例えば、5〜20μm程度である。
具体的には、成形工程(S20)で作製されたシート状の電極合材層12を電極集電体13に転写することで、電極合材層12を電極集電体13上に配置する。
具体的には、図2および図5を参照して、電極集電体13はCロール33上を搬送され、Bロール32とCロール33との間の隙間に供給される。電極合材層12は、Aロール31とBロール32との間の隙間を出た後、Bロール32上を搬送され、Bロール32とCロール33との間の隙間に供給される。
Bロール32とCロール33との間の隙間では、電極合材層12が電極集電体13に押しつけられ、電極合材層12はBロール32から離れて、電極集電体13に圧着される。すなわち、電極合材層12がBロール32から電極集電体13に転写される。こうしてシート状の電極合材層12が、電極集電体上の所定位置に配置される。
なお、電極集電体13の幅方向の両端には、電極合材層12が配置されない露出部を設けることができる。この露出部は、電池の集電端子等に接続され得る。
電極合材層12を乾燥させた後に、電極集電体13および電極合材層12(図2および図5の電極11)を、例えばスリッタ等を用いて所定のサイズ(長さ)に切断加工することにより、シート状の電極(電極シート)を製造することができる。
上記においては、成形工程(S20)の後に配置工程(S30)が実施される場合について説明したが、本開示の電極の製造方法においては、成形工程(S20)と配置工程(S30)とを同時に実施することも可能である。
具体的には、例えば、図2および図5に示されるような、Aロール31およびBロール32のみを用いて、電極集電体13をBロール32の表面上に搬送させながら、Aロール31およびBロール32との間の隙間に、上記の成形工程(S20)と同様にして湿潤顆粒剤(第1湿潤顆粒剤および第2湿潤顆粒剤)を供給する。これにより、該隙間では、湿潤顆粒剤が圧縮成形されて電極合材層12が形成されると同時に、電極合材層12が電極集電体13に圧着される。このようにして、成形工程(S20)と配置工程(S30)とが同時に実施され、シート状の電極合材層12が、電極集電体13上に配置され得る。
〔実施形態2〕
本実施形態は、第2湿潤顆粒剤の展性を第1湿潤顆粒剤よりも低くするために、第2湿潤顆粒剤の不揮発分率(NV率)を第1湿潤顆粒剤よりも大きくしている点で、実施形態1とは異なる。本実施形態のそれ以外の点は、実施形態1と基本的に同じである。
本実施形態の電極の製造方法では、図2および図5に示されるような装置を用いており、ロールの回転軸方向の中央部と端部とで、湿潤顆粒剤のNV率に差が設けられている(図9の展延前23a参照)。すなわち、本実施形態においては、第2湿潤顆粒剤の不揮発分率が第1湿潤顆粒剤よりも大きいことにより、第2湿潤顆粒剤の展性は、第1湿潤顆粒剤の展性よりも低くなる。これにより、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高めることができる(図9の展延後23b参照)。
第2湿潤顆粒剤は、不揮発分率が79質量%以上80質量%以下であることが好ましい。この場合、本開示の効果をより確実に得ることができる。また、第1湿潤顆粒剤の不揮発分率は、好ましくは78質量%以下であり、より好ましくは75〜78質量%である。
なお、本開示の電極の製造方法においては、第2湿潤顆粒剤の展性が第1湿潤顆粒剤よりも低ければよく、実施形態1および実施形態2のような態様に限られない。
上述の本実施形態の製造方法によって得られる電極は、例えば、リチウムイオン二次電池(非水電解質二次電池)の電極として用いることができる。そのリチウムイオン二次電池は、例えば、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)等の電源として用いることができる。ただし、本開示の製造方法によって得られる電極は、このような用途に限られず、あらゆる用途に適用可能である。
以下、実施例を用いて本実施形態を説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
<電極の製造>
〔実施例1〜3〕
以下のようにして、実施例1〜3の電極(リチウムイオン二次電池用の正極シート)を製造した。
《湿潤顆粒調製工程》
まず、以下の正極材料を準備した。
正極活物質: LiNi1/3Co1/3Mn1/3(平均粒径:5μm)
バインダ: PVDF
導電材: AB
溶媒: NMP
(第1湿潤顆粒剤の調製)
卓上造粒機(攪拌造粒装置)の攪拌槽に、正極活物質(94.5質量部)および導電材(4質量部)を投入し、攪拌ブレードの回転数を4500rpmとして、20秒間混合した。その後、同様の混合を続けながら、混合物に5.0質量%のバインダ溶液(1.5質量部のバインダを含有する。溶媒はNMPである。)を噴霧(20秒間)することにより、湿潤体を得た。得られた湿潤体を撹拌ブレードにより、さらに微細化することで、第1湿潤顆粒剤を調製した。溶媒の使用量は、第1湿潤顆粒剤の不揮発分率(NV率)が70質量%となるように調整した。第1湿潤顆粒剤の平均粒径を測定したところ、2.0mmであった。なお、実施形態1で記載したとおり、平均粒径として、レーザ回折散乱法によって測定される体積基準の粒度分布において、微粒側から累積50%の粒径(D50)が測定された。
(第2湿潤顆粒剤の調製)
調製された第1湿潤顆粒剤の一部に対して、所定の篩を用いた分級を行い、第2湿潤顆粒剤を回収した。
ここで、第2湿潤顆粒剤の平均粒径が測定された。粒径分布の測定の結果、実施例1〜3における第2湿潤顆粒剤のそれぞれの平均粒径は、1.0mm、0.5mmおよび0.3mmであった。
《成形工程》
上述の実施形態と同様にして、図2および図5に示されるような電極製造装置3を用いて、湿潤顆粒調製工程で得た湿潤顆粒剤(第1湿潤顆粒剤および第2湿潤顆粒剤)から、シート状の電極合材層12(正極合材層)を形成した。
なお、側板21と隔壁22との間の距離は3mm程度であり、隔壁22と隔壁22との間の距離は114mm程度であった。2湿潤顆粒剤の供給量は、第1湿潤顆粒剤と第2湿潤顆粒剤の総量に対して、5質量%〜10質量%であった。
《配置工程》
上記のようにして形成された電極合材層を、上述の実施形態と同様にして、図2および図5に示す電極製造装置3を用いて、電極集電体13(正極集電体)上に配置した。正極集電体としては、アルミニウム箔(厚さ15μm)を用いた。
電極合材層を乾燥させた後に、電極集電体および電極合材層をスリッタを用いて所定のサイズに切断加工することにより、シート状の電極11(正極シート)を製造した。このようにして、実施例1〜3の電極を製造した。
なお、電極製造装置3において、Cロール33およびDロール34の周速度は、正極シートが30m/分の速度で製造されるように設定した。Bロール32の周速度はCロール33の周速度よりも遅いように設定し、Aロール31の周速度はBロール32の周速度よりも遅いように設定された。なお、Aロール31とBロール32との間隔は50μmであり、Bロール32とCロール33との間隔は65μmであった。Aロール31、Bロール32およびCロール33の各々の直径は、全て25cmであった。
〔比較例1〕
比較例1は、図3に示すような隔壁22のない装置により、1種類の湿潤顆粒剤10(第1湿潤顆粒剤)のみを圧縮成形することで、電極合材層を形成した点で、実施例1とは異なる。それ以外の点は実施例1と同様にして、比較例1の電極(正極シート)を製造した。
(評価1)
実施例1〜3および比較例1について、電極(電極合材層)の端部精度の指標として、電極合材層の幅方向端部の最大凹凸差を測定した。測定結果を表1および図7に示す。また、実施例2および比較例1における電極合材層の端部の写真を図8(a)および(b)に示す。なお、「電極合材層の幅方向端部の凹凸差」とは、シート状の電極合材層をその主面に垂直な方向から見たときの平面視における、電極合材層の幅方向端部の二次元的形状についての凹凸差の最大値である。ここで、「凹凸差」とは、隣り合う凹部と凸部との高低差(シート状の電極合材層の幅方向における位置の差)を意味する。なお、このような凹凸差は、マイクロスコープによって測定することができる。
また、電極合材層(活物質)の表面潰れ(図13参照)の有無について、電極合材層の表面のSEM写真を目視で観察することにより、判断した。その結果、実施例1〜3および比較例1の全てにおいて、電極合材層の表面潰れは観察されなかった。
Figure 0006875193
表1、図7および図8に示される結果から、ロールの回転軸方向の端部に供給される第2湿潤顆粒剤の平均粒径を、ロールの回転軸方向の中央部に供給される第1湿潤顆粒剤よりも小さくすることで、電極合材層の端部精度を高めることができることが分かる。また、実施例1〜3および比較例1の全てにおいて、電極合材層の表面潰れは観察されなかった。これは、ロールの回転軸方向の端部に供給される第2湿潤顆粒剤の展性が低く、ロールの回転軸方向の中央部に供給される第1湿潤顆粒剤の展性が高いことによる効果であると考えられる。
なお、このような効果は、第2湿潤顆粒剤の平均粒径が0.3mm以上1.0mm以下である場合に、より確実に得られると考えられる。また、例えば、最大凹凸差の目標値を0.7mm以下に設定したときには、第2湿潤顆粒剤の平均粒径が0.3mm以上0.5mm以下である場合に、かかる目標値を達成できることが分かる(図7参照)。
〔実施例4〜7〕
実施例4〜7は、第2湿潤顆粒剤の調製の際に噴霧するバインダ溶液の濃度を変更することにより、第1湿潤顆粒剤よりNV率が高い第2湿潤顆粒剤を調製した点で、実施例1とは異なる。それ以外の点は実施例1と同様にして、実施例4〜7の電極(正極シート)を製造した。なお、実施例4〜7において、第2湿潤顆粒剤のNV率は、それぞれ78質量%、79質量%、80質量%および81質量%となるように、噴霧されるバインダ溶液に使用される溶媒の量を調整した。なお、第1湿潤顆粒剤のNV率は、実施例1と同様に70質量%である。第2湿潤顆粒剤の平均粒径は第1湿潤顆粒剤と同じである。
(評価2)
実施例4〜7について、実施例1〜3および比較例1と同様にして、最大凹凸差を測定した。測定結果を表2に示す。また、図11に、この測定結果について、第2湿潤顆粒剤の不揮発分率と、電極合材層の幅方向端部の最大凹凸差と、の関係をグラフで示す。なお、実施例5および比較例1における電極合材層の端部の写真を図12(a)および(b)に示す。
また、電極合材層(活物質)の表面潰れ(図13参照)の有無について、電極合材層の表面のSEM写真を目視で観察することにより、判断した。その結果も、併せて表2に示す。
Figure 0006875193
表2の結果から、第2湿潤顆粒剤のNV率を第1湿潤顆粒剤粒子よりも高くすることで、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高められることが分かる。
図10は、湿潤顆粒剤の不揮発分率と展性との関係を示すグラフである。図の縦軸の圧縮力は、単位当たりの試料を所定の面積に展延するために必要な圧縮力(kN)であり、展延性評価装置により測定される。図10に示されるように、湿潤顆粒剤の不揮発分率の上昇に伴って、展性は低くなる。このことから、実施例4〜7では、ロールの回転軸方向の端部に供給される第2湿潤顆粒剤の展性が低く、ロールの回転軸方向の中央部に供給される第1湿潤顆粒剤の展性が高くなっており、このため、電池性能を低下させる電極合材層の表面潰れなどの発生を抑制しつつ、電極合材層の端部精度を高められたと考えられる。
また、第2湿潤顆粒剤の不揮発分率が79質量%以上80質量%以下である場合に、本開示の効果をより確実に得ることができると考えられる。
なお、表2に示されるNV率は、噴霧されるバインダ溶液に使用される溶媒の量に基づいて算出される比率(溶媒を含む全ての原材料の質量合計に対する、溶媒以外の成分の質量比率)であり、実際に一対のロール間に供給される湿潤顆粒剤においては、溶媒の揮発等により若干この値よりも不揮発成分の比率が高くなる場合がある。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 湿潤顆粒剤、101 第1湿潤顆粒剤、102 第2湿潤顆粒剤、11 電極、12 電極合材層、13 電極集電体、21 側板、22 隔壁、23a 展延前、23b 展延後、3 電極製造装置、31 Aロール、32 Bロール、33 Cロール、34 Dロール。

Claims (3)

  1. 電極活物質、バインダおよび溶媒を含む湿潤顆粒剤を調製する工程と、
    一対のロールの間の隙間に、前記湿潤顆粒剤を供給し、前記湿潤顆粒剤を圧縮成形することにより、電極合材層を形成する成形工程と、
    前記電極合材層を電極集電体上に配置する工程と、を備える、電極の製造方法であって、
    前記湿潤顆粒剤は、第1湿潤顆粒剤と、前記第1湿潤顆粒剤よりも展性が低い第2湿潤顆粒剤と、を含み、
    前記一対のロールは、互いに平行な回転軸を有し、互いに反対方向に回転駆動され、
    前記一対のロールの隙間において、前記回転軸の方向の端部に前記第2湿潤顆粒剤が供給され、前記回転軸の方向の中央部に前記第1湿潤顆粒剤が供給され、
    前記回転軸の方向の前記中央部と前記端部との合計の長さに対する各々の前記端部の長さの比率は、5〜40%であり、
    前記第1湿潤顆粒剤および前記第2湿潤顆粒剤の単位時間当りの供給量の合計に対する第2湿潤顆粒剤の単位時間当りの供給量の比率は、5〜40質量%であり、
    前記第2湿潤顆粒剤は、前記第1湿潤顆粒剤よりも平均粒径が小さく、
    前記第1湿潤顆粒剤の平均粒径と前記第2湿潤顆粒剤の平均粒径との差が1mm以上であり、
    前記第2湿潤顆粒剤は、前記第1湿潤顆粒剤よりも不揮発分率が大きく、
    前記第1湿潤顆粒剤の不揮発分率と前記第2湿潤顆粒剤の不揮発分率との差が9質量%以上10質量%以下である、電極の製造方法。
  2. 前記第2湿潤顆粒剤は、平均粒径が0.3mm以上1.0mm以下である、請求項に記載の電極の製造方法。
  3. 前記第2湿潤顆粒剤は、不揮発分率が79質量%以上80質量%以下である、請求項1または2に記載の電極の製造方法。
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