JP6874943B2 - Mems素子 - Google Patents

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本発明は、MEMS素子、特にトランスデューサー等の各種センサとして用いられる容量型MEMS素子に関する。
従来から、半導体プロセスを用いたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子は、半導体基板上に固定電極、犠牲層(絶縁膜)および可動電極を形成した後、犠牲層の一部を除去することで、スペーサーを介して固定された固定電極と可動電極との間にエアーギャップ(中空)構造が形成されている。
例えば、MEMS素子であるコンデンサマイクロホンでは、音圧を通過させる複数の貫通孔を備えた固定電極と、音圧を受ける可動電極とを対向して配置し、音圧を受けて振動する可動電極の変位を電極間の容量変化として検出する構成となっている。
一般的に、コンデンサマイクロホンの感度を向上させるためには、音圧により可動電極の変位を大きくする必要がある。そのため、可動電極のバネ性を弱くする方法がとられている。また、可動電極の形状を円形状に形成することにより、可動電極の振動を効率よく検出する方法が一般的である。
図4に従来のこの種のMEMS素子の断面図を示す。図4に示すように、シリコン基板1上に熱酸化膜2が形成され、犠牲層4の一部がスペーサーとして残り、可動電極3と固定電極5が対向されている。固定電極5には複数の貫通孔7が形成されており、この貫通孔7を介して印加される音圧により固定電極3が変位する構造となっている。
また、図4に示すように、従来のMEMS素子では、バックチャンバー11は可動電極3の裏面側を大きく露出するような構造となっている。
ところで、このような構造の従来のMEMS素子では、可動電極のバネ性を弱くすると変位が大きくなりすぎ、可動電極に撓みが生じ、感度低下の要因になってしまう問題があった。
そこで、まず可動電極の撓みを解消するために、固定電極と対向する可動電極の裏面に補強部を形成する技術等が開示されている(特許文献1)。本技術によれば、可動電極の撓みを抑制して、コンデンサマイクロホンを高性能化できるとされている。
しかし、一般的に可動電極の裏面に補強部を形成すると、補強部を支持するために可動電極の膜強度を上げる必要がある。この結果、可動電極が変位できる音圧に制限が生じ、コンデンサマイクロホンの感度を向上させることは困難となる。
また、一般的に可動電極は円形状で形成され、外形が正方形以外のMEMS素子では、可動電極が形成されていない面積が大きくなり、面積効率が低くなる問題があった。
特開2011−44890号公報
従来のMEMS素子であるコンデンサマイクロホンの感度を向上させる方法として、可動電極のバネ性を弱くする方法がとられてきた。しかし、可動電極のバネ性を弱くしてしまうと、可動電極自体の撓みの問題が発生し、感度を向上させることは難しかった。また、近年コンデンサマイクロホンはより小型化が求められており、可動電極を円形状に限定する構造では、面積効率が低くなる場合があるという問題があった。
このような問題は、前記コンデンサマイクロホンに限らず、変位や振動を電気容量に変換する他のMEMS素子においても同様に解決が求められる課題となる。
そこで本発明では、上記問題を解消し、感度の向上と小型化を同時に達成できるMEMS素子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明に係るMEMS素子は、第1のバックチャンバーと第2のバックチャンバーを備えた基板と、該基板上に絶縁膜と、該絶縁膜上に変位可能な可動電極と、この可動電極にエアーギャップを介して配置された固定電極とを備えたMEMS素子において、前記第1のバックチャンバーは、前記基板の前記可動電極側の領域の一部を残し除去させた領域からなり、前記第2のバックチャンバーは、前記基板に連続し、前記可動電極側の領域に残され前記基板の一部および前記絶縁膜の一部に形成されている前記可動電極に達する複数の貫通孔によって区画された領域からなり、前記可動電極は、前記基板の一部および前記絶縁膜の一部と接して可動電極の支持部を構成する領域と、前記第2のバックチャンバーの前記貫通孔内に露出して、前記貫通孔毎に可動電極として機能する領域とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のMEMS素子において、前記支持部により支持される前記貫通孔毎に可動電極として機能する領域からなる複数の可動電極と前記固定電極との間の容量変化を検出することを特徴とする。
本発明によれば、可動電極は従来よりも面積を小さくしているために、バネ性の弱い材料で可動電極を構成しても破壊されない。さらに、バネ性の弱い可動電極としているため、例えば印加される音圧による変位が大きくなり、感度を向上させることが可能となる。
また、複数の可動電極を所望する位置に配置することが可能となるため、可動電極の設計に自由度が増す。つまり、従来は大面積の円形状の可動電極しか形成できなかったが、可動電極を小面積の複数の可動電極の集合体とすることで、例えば、マトリクス状に配置し、面積効率を向上させることも可能となる。
さらに小面積の可動電極は、大面積の可動電極と比較して、スペーサーに固定される周辺部と中央部との変化の大きさの差が小さくなり、平行平板のコンデンサに近い挙動をするので、信号対雑音比(SNR)が向上することも期待される。
また、本発明の第2のバックチャンバーは、第1のバックチャンバーと連通する構造となっているため、バックチャンバーの大きさは従来のMEMS素子とほぼ変わらず、感度の劣化を招くこともない。
さらに、本発明のMEMS素子の製造方法は、従来のMEMS素子の製造工程に使用される製造工程のみで構成され、歩留まり良くMEMS素子を製造することが可能となる。
本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子の製造工程を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明し、図(A)は断面図、図(B)は基板側からみた平面図である。 従来のこの種のMEMS素子の説明図である。
以下、MEMS素子としてコンデンサマイクロホンを例にとり、本発明の実施例について説明する。
本発明の第1の実施例について、その製造工程に従い説明する。まず、結晶方位(100)面の厚さ420μmのシリコン基板1(基板に相当)上に、厚さ1μm程度の熱酸化膜2(第1絶縁膜に相当)を全面に形成する。続いて、熱酸化膜2上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ0.01〜1.0μm程度の導電性ポリシリコン膜(第1導電性膜に相当)を全面に形成したあと、通常のフォトリソグラフ法により導電性ポリシリコン膜をパターニングすることにより、可動電極3を形成する。ここで、可動電極3の厚さは、可動電極の大きさと破壊強度を勘案して所望の厚さとする(図2A)。
続いて、可動電極3上に、厚さ2.0〜5.0μm程度のUSG(Undoped Silicate Glass)膜からなる犠牲層4を積層形成し、さらに、犠牲層4の上に厚さ0.1〜1.0μm程度の導電性ポリシリコン膜(第2導電性膜に相当)を積層形成する。導電性ポリシリコン膜を通常のフォトリソグラフ法によりパターニングし、固定電極5を形成する(図2B)。
固定電極5上には、さらに減圧CVD法により窒化膜6(第2絶縁膜に相当)を積層形成し、固定電極5と一体となったバックプレートを形成する。固定電極5と窒化膜6には貫通孔7を形成し、犠牲層4の一部を露出させる。
その後、シリコン基板1を裏面側からRIE(Reactive Ion Etching)装置を用いて、熱酸化膜2裏面側に所望の厚さのシリコン基板1が残るようにエッチングすることで、第1のバックチャンバー8を形成する(図2C)。この第1のバックチャンバー8は、従来例のような円形状に限らず、方形状等種々の形状に形成することができる。
さらに、第1のバックチャンバー8内に所望の厚さに残されたシリコン基板1を、通常のフォトリソグラフ法によりパターニングし、第1のバックチャンバー8側からシリコン基板1の一部を熱酸化膜2が露出するまでエッチング除去し、開口形状が円形状の開口部9を複数個形成する(図2D)。
最後に、貫通孔7から犠牲層4の一部をエッチング除去し、犠牲層4の一部を残してスペーサーを形成する。このとき、開口部9内で露出している熱酸化膜2の一部もエッチングされ、貫通孔(第2の貫通孔に相当)が形成され、この領域が第2のバックチャンバー10となる。ここで、熱酸化膜2およびシリコン基板1の一部で形成される(区画される)第2のバックチャンバー10内に露出する可動電極3が、実質的な可動電極として機能することになる。換言すれば、第2のバックチャンバー10を形成するために残る熱酸化膜2とシリコン基板1に接する可動電極3は、可動電極としては機能せず、可動電極の支持部として機能することになる。
以下、通常の方法により可動電極3あるいは固定電極5に接続する引き出し電極等を形成し、コンデンサマイクロホンが完成する(図2E)。
前記工程により形成されるMEMS素子は、可動電極を小面積に形成するため、可動電極を構成する膜を薄く形成することができる。さらに第1のバックチャンバー8と第2のバックチャンバー10が連通する構造とすることにより、個々の可動電極3には、各々に第2のバックチャンバー10と第1のバックチャンバー8と連通する。この特徴的な構造により、コンデンサマイクロホンの感度は、実質的に機能する可動電極3の面積の低下にも関わらず、同等あるいは向上するように形成することが可能となる。
さらに本実施例では、実質的に機能する可動電極3の配置は、円形状に配置する必要はなく、適宜設定することが可能となる。例えば、図3に方形の第1のバックチャンバー8と第2のバックチャンバー10を形成した例を示す。ここで、図3(A)はMEMS素子の断面図を、図3(B)はシリコン基板1のみの平面図を示す。図3(B)に示すように、実質的に機能する可動電極3を区画する第2のバックチャンバー10は、長方形の領域に配置され、その周囲に第1のバックチャンバー8が配置するように構成することが可能である。
本実施例では、代表的なMEMS素子であるコンデンサマイクロホンとその製造方法を例示したが、本願発明の1例であり前記記載に限定されるものではない。例えば、第2のバックチャンバーの数は複数であればよく、その個数に限定はない。さらに、第2のバックチャンバーの深さ、配置も自由に形成することが可能である。また、可動電極の材料もポリシリコンに限定はされず、例えば、シリコン単結晶、多結晶シリコン、またはアモルファスシリコンおよびそれぞれにボロン、フッ化ボロンなどから選択された一種のn型の不純物または、リン、砒素などから選択された一種のp型の不純物を添加した材料を使用してもよい。また、第1のバックチャンバーの開口形状は円形状や方形状であってもよい。
1:シリコン基板、2:熱酸化膜、3:可動電極、4:犠牲層、5:固定電極、6:窒化膜、7:貫通孔、8:第1のバックチャンバー、9:開口部、10:第2のバックチャンバー、11:バックチャンバー、12:エアーギャップ

Claims (2)

  1. 第1のバックチャンバーと第2のバックチャンバーを備えた基板と、該基板上に絶縁膜と、該絶縁膜上に変位可能な可動電極と、この可動電極にエアーギャップを介して配置された固定電極とを備えたMEMS素子において、
    前記第1のバックチャンバーは、前記基板の前記可動電極側の領域の一部を残し除去させた領域からなり、
    前記第2のバックチャンバーは、前記基板に連続し、前記可動電極側の領域に残され前記基板の一部および前記絶縁膜の一部に形成されている前記可動電極に達する複数の貫通孔によって区画された領域からなり、前記可動電極は、前記基板の一部および前記絶縁膜の一部と接して可動電極の支持部を構成する領域と、前記第2のバックチャンバーの前記貫通孔内に露出して、前記貫通孔毎に可動電極として機能する領域とを備えていることを特徴とするMEMS素子。
  2. 請求項1記載のMEMS素子において、前記支持部により支持される前記貫通孔毎に可動電極として機能する領域からなる複数の可動電極と前記固定電極との間の容量変化を検出することを特徴とするMEMS素子。
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