JP6874871B1 - 応答方法および応答システム - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータと通話できない場合でも、エレベータの不具合情報を迅速に得る。
【解決手段】自動応答システムが実行する応答方法は、ユーザ通話端末からエレベータを識別する識別情報を受信する識別情報受信ステップ(S2)と、記憶装置から、受信した識別情報に対応付けられた不具合情報を取得する不具合情報取得ステップ(S4)と、不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報に基づく音声データを、不具合情報が取得されないときは受信した識別情報で識別される対象エレベータに不具合事象が発生していない旨の未発生情報を含む音声データをユーザ通話端末に送信する情報送信ステップ(S6)とを含む。
【選択図】図7

Description

本発明は、エレベータに発生した不具合事象に関するユーザからの電話問い合わせに対する応答方法などに関する。
特許文献1には、エレベータに発生したトラブルに対し、サービスマンを派遣する救援サービスシステムが開示されている。エレベータにトラブルが発生した場合、エレベータの管理者や利用者は、例えばコールセンタに電話をかけることにより、トラブルの発生の通知、状況確認などを行う。これにより、管理者や利用者がトラブルに関する情報(以下、「不具合情報」と記載する)を得ることができると共に、トラブルを解消するための作業員(例えば上述のサービスマン)が派遣される。
特開2007−128299号公報
しかしながら、地震等の災害が発生した場合、多数のエレベータが同時期に停止する等の不具合事象が発生することにより、コールセンタへの電話問合せが増加し、長期間に渡ってオペレータに電話がつながらない事態が生じ得る。このような事態が発生した場合、上記管理者や利用者は、エレベータの不具合情報を得ることができない。
本発明の一態様は、オペレータと通話できない場合でも、エレベータの不具合情報を迅速に得ることができる応答方法などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の態様1に係る応答方法は、発呼端末と通話接続する着呼端末を複数備える通話システムにて前記着呼端末と前記発呼端末とが通話接続している期間において、前記着呼端末の所定上限数を超えて新たな発呼を送信した前記発呼端末である対象発呼端末に対して応答する応答装置を含む応答システムが実行する応答方法であって、前記応答装置にて、エレベータを識別する識別情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記識別情報を受信する識別情報受信ステップと、前記応答装置にて、前記識別情報と前記エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報とを対応付けて記憶する記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記不具合情報を取得する不具合情報取得ステップと、前記応答装置にて、前記不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報を、および、前記不具合情報が取得されないときは前記受信した識別情報で識別される対象エレベータに不具合事象が発生していない旨の未発生情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信する情報送信ステップとを含む。
地震等の災害が発生した場合、多数のエレベータが同時期に停止する等の不具合事象が発生することにより、エレベータの利用者等からオペレータへの電話問合せが増加し、長期間に渡ってオペレータに電話がつながらない事態が生じ得る。
これに対して、前記の構成によれば、応答装置にて、対象発呼端末から受信した識別情報で識別されるエレベータの不具合情報を、音声データまたはテキストデータとして対象発呼端末に送信する。よって、対象発呼端末の使用者は、着呼端末のオペレータと通話できない場合にも、応答装置を介してエレベータの不具合情報を迅速に得ることができる。
また、エレベータの不具合情報または未発生情報を得ることができれば、エレベータの管理会社が不具合事象について把握しているか否かをエレベータの利用者等は認識できる。このことは、応答装置による自動応答が無ければオペレータと通話しない限り認識し得ないことである。
また、応答装置により自動応答するため、発呼端末と通話接続できる着呼端末の所定上限数を少なくしても、エレベータの利用者等の利便性が損なわれることはない。したがって、着呼端末の台数およびオペレータの人数を抑えることができ、通話システムにかかるコストを低減することができる。
本発明の態様2に係る応答方法は、上記態様1において、前記情報送信ステップの後、前記応答装置にて、前記対象エレベータに発生した前記不具合事象に関する不具合情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記不具合情報を受信する不具合情報受信ステップと、前記応答装置にて、前記受信した不具合情報と前記対象エレベータの識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納する不具合情報格納ステップと、をさらに含んでもよい。
不具合事象の発生直後においては、当該不具合事象を示す不具合情報がまだ記憶装置に格納されていないことがある。また、不具合事象の発生から時間が経過するにつれて、記憶装置に記憶されている不具合情報は古くなり、現在の不具合事象と乖離していることがある。
これに対して、前記の構成によれば、対象発呼端末から受信した不具合情報を対象エレベータの識別情報と対応付けて記憶装置に格納する。よって、対象発呼端末の使用者が見聞きした、対象エレベータの不具合情報を、記憶装置に記憶させることができる。これにより、エレベータ管理会社による記憶装置の更新が遅れており、かつ、対象発呼端末の使用者がオペレータと通話できない場合であっても、対象エレベータの現時点での不具合情報を記憶装置に記憶させることができる。
特に、エレベータの遠隔監視システムによる監視対象外のエレベータに不具合事象が発生したことをエレベータ管理会社が知り得る契機は、従来、発呼端末の使用者から電話連絡を受けたオペレータからの報告であった。そのため、発呼端末の使用者からオペレータに電話がつながらない事態が生じると、エレベータ管理会社は上記契機を逸し、その結果、該当するエレベータの不具合情報を記憶装置に反映することができていなかった。これに対し、前記の構成によれば、オペレータに電話がつながらない場合にも、応答装置を介して記憶装置を適切に更新することができる。
本発明の態様3に係る応答方法は、上記態様2において、前記記憶装置は、前記識別情報と、前記不具合情報と、当該不具合情報を格納した動作主体を示す情報である格納主体情報とを対応付けて記憶するものであり、前記格納主体情報は、少なくとも、前記応答装置、エレベータを監視するエレベータ監視システム、および、前記発呼端末の使用者と通話するオペレータが使用する前記着呼端末を識別する情報であってもよい。
前記の構成によれば、記憶装置に記憶されている不具合情報の格納主体がいずれであるかを特定することができる。
本発明の態様4に係る応答方法は、上記態様3において、前記不具合情報格納ステップは、前記対象エレベータの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶されている前記格納主体情報に基づいて、前記不具合情報受信ステップにて受信した不具合情報の前記記憶装置への格納可否を判定する判定ステップをさらに含み、前記判定ステップにて格納可と判定した場合のみ、前記受信した不具合情報と前記対象エレベータの識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納してもよい。
前記の構成によれば、記憶装置への不具合情報の上書き可否を、格納済みの不具合情報の格納主体に基づいて判定する。よって、例えば、信頼度の高い格納主体(例えば、エレベータ管理会社)により不具合情報が格納済みであれば、信頼度の低い格納主体(例えば、発呼端末の使用者)による上書きを防ぐといった運用を実現することができる。
本発明の態様5に係る応答方法は、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記記憶装置は、さらに、前記識別情報と、当該識別情報で識別されるエレベータへの作業員の派遣状況を示す派遣情報とを対応付けて記憶しており、前記不具合情報取得ステップでは、前記記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記派遣情報をさらに取得し、前記情報送信ステップでは、前記不具合情報が取得されたとき、当該取得された不具合情報および前記取得された派遣情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信することが好ましい。
前記の構成によれば、対象発呼端末の使用者は、エレベータの不具合情報とともに、作業員の派遣状況を示す派遣情報を得ることができる。これにより、対象発呼端末の使用者は、オペレータと通話できない場合にも、派遣情報を迅速に得ることができ、不具合事象の解消作業の進捗状況を概ね把握することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の態様6に係る応答システムは、発呼端末と通話接続する着呼端末を複数備える通話システムにて前記着呼端末が前記発呼端末と通話接続している期間において、前記着呼端末の所定上限数を超えて新たな発呼を送信した前記発呼端末である対象発呼端末に対して応答する応答装置を含む応答システムであって、エレベータを識別する識別情報と、前記エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報とを対応付けて記憶する記憶装置を含み、前記応答装置は、前記識別情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記識別情報を受信する識別情報受信部と、前記記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記不具合情報を取得する不具合情報取得部と、前記不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報を、および、前記不具合情報が取得されないときは前記受信した識別情報で識別されるエレベータに不具合事象が発生していない旨の未発生情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信する情報送信部とを備える。
前記の構成によれば、態様1に係る応答方法と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る応答装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記応答装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記応答装置をコンピュータにて実現させる応答装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、オペレータと通話できない場合でも、エレベータの不具合情報を迅速に得ることができる。
本発明の一実施形態に係る通話システムの一例を示す概要図である。 ユーザと、図1に示す通話システムに含まれる自動応答システムとの通話例を示す図である。 図1に示す通話システムに含まれる自動応答システムの要部構成の一例を示す機能ブロック図である。 図3に示す記憶装置が記憶している、不具合情報データベースおよび作業員派遣情報データベースの一具体例を示す図である。 図4に示す不具合情報データベースへの不具合情報の追加について、一具体例を示す図である。 図4に示す不具合情報データベースに格納されている不具合情報の上書きについて、一具体例を示す図である。 図2に示す応答装置が実行する自動応答処理の流れの一例について、一部を示すフローチャートである。 図2に示す応答装置が実行する自動応答処理のうち、図7に示す「A」以降の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態では、ユーザが通話端末(以下、「ユーザ通話端末」と記載する)を用いた通話により、エレベータに関する各種問い合わせを行うことができるサービスを提供する通話システム1について説明する。ユーザ通話端末は、ユーザが通話を行うために用いる携帯端末や固定電話であるが、この例に限定されない。また、本実施形態では、上記問い合わせは、エレベータの不具合事象に関する問い合わせであるものとして説明する。当該不具合事象は、例えば、地震等の災害の発生により、エレベータが運転を休止する等であるが、この例に限定されない。
<通話システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る通話システム1の一例を示す概要図である。図1に示すように、通話システム1は、ユーザ通話端末2a、2b、…、2n、2z(発呼端末)(以下、これらを区別しないときは単に「ユーザ通話端末2」と表記する)の接続先となり得る自動応答システム3(応答システム)を含んでいる。自動応答システム3は、コールセンタシステム20によりユーザ通話端末2の接続先として指定される。コールセンタシステム20は、ユーザ通話端末2と通話接続し得る複数のオペレータ通話端末10a、10b、…10n(着呼端末)(以下、これらを区別しないときは単に「オペレータ通話端末10」と表記する)を含む、従来のコールセンタシステムである。オペレータ通話端末10は、例えば図1に示すように、コールセンタシステム20を提供するサービス運営主体のコールセンタに備えられている。
ユーザ通話端末2がユーザの操作入力に基づき、コールセンタシステム20に対して発呼すると、通常時は、いずれかのオペレータ通話端末10が着呼し、ユーザ通話端末2を使用するユーザとオペレータ通話端末10を使用するオペレータとの通話が開始される。
一方、災害時など、オペレータ通話端末10に対する発呼が同時間帯に集中する場合、すべてのオペレータ通話端末10がユーザ通話端末2と接続している(すなわち、通話中である)という状況が発生し得る。この場合、図1に示すように、さらなるユーザ通話端末2z(対象発呼端末)がコールセンタシステム20に対して発呼しても、いずれのオペレータ通話端末10とも接続されない。このとき、通話システム1では、いずれのオペレータ通話端末10とも接続できないユーザ通話端末2z(対象発呼端末)については、コールセンタシステム20が接続先を自動応答システム3へ自動的に切り替え、自動応答システム3がユーザからの問い合わせを受け付ける。これにより、コールセンタシステム20の同時接続回線数の上限(すなわち、コールセンタに備えられているオペレータ通話端末10の数)を超えて、ユーザ通話端末2からの発呼があった場合でも、ユーザからの問い合わせを受け付けることを可能とする。
(自動応答システム3との通話例)
図2は、ユーザと自動応答システム3との通話例を示す図である。図2は、2つの通話例(通話例91および92)を示している。いずれの通話例においても、自動応答システム3は、ユーザ通話端末2と接続すると、エレベータを識別する識別情報の入力を促す音声データをユーザ通話端末2へ送信する。これにより、ユーザ通話端末2は、例えば「エレベータの識別情報を入力してください。」との音声81を出力する。
音声81を聞いたユーザは、ユーザ通話端末2の操作部(典型例は、テンキー)を操作することにより、問い合わせの対象であるエレベータの識別情報を入力する。以下、当該エレベータを「対象エレベータ」と記載する。ユーザ通話端末2は、入力された識別情報を自動応答システム3へ送信する。これは、対象エレベータの不具合事象に関する問い合わせを、自動応答システム3へ送信することに相当する。
また、エレベータの識別情報とは、エレベータを識別可能な文字列(典型例は、数値列)である。当該識別情報は、例えば、エレベータの乗場などに貼付された表示板に記載されているものとする。これにより、ユーザは、対象エレベータの識別情報を知ることができる。
識別情報を受信した自動応答システム3は、当該識別情報が示す対象エレベータに発生している不具合事象に関する情報(以下、「不具合情報」と記載する)が記憶装置(例えば後述する記憶装置5)に記憶されているか否かを判定する。
通話例91は、不具合情報が記憶されている場合の通話例である。通話例91では、ユーザ通話端末2は識別情報「13579」を自動応答システム3へ送信している。この例において、自動応答システム3は、不具合情報と、当該不具合情報が示す不具合事象に対する作業員の派遣状況とを示す音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声82を出力する。音声82は、不具合情報が示す対象エレベータの不具合事象、および、当該不具合事象に対する作業員の派遣状況を含んでいる。一例として、音声82は、対象エレベータが地震等の発生により運転を休止している旨、および、運転の復旧のために、現在作業員を手配中である旨を含んでいる。音声82が出力されることにより、ユーザは、対象エレベータに発生した不具合事象の詳細と、当該不具合事象に対する作業員の派遣状況とを知ることができる。
一方、通話例92は、対象エレベータの不具合情報が記憶装置に記憶されていない場合の通話例である。通話例92では、ユーザ通話端末2は識別情報「00000」を自動応答システム3へ送信している。この例において、自動応答システム3は、不具合事象が未発生である旨(以下、「未発生情報」と記載する)を示す音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき、未発生情報を含む音声83を出力する。
なお、音声82は、不具合事象および作業員の派遣状況が現状に即していないとユーザが判断する場合、テンキーの「1」を操作することを促す内容を含んでいる。また、音声83は、未発生情報が現状に即していないとユーザが判断する場合、テンキーの「1」を操作することを促す内容を含んでいる。これらの詳細は後述するが、このように、自動応答システム3は、問い合わせに対する回答が現状に即していないとユーザが判断する場合、ユーザに訂正させることを促す。
<通話システム1の要部構成>
図3は、通話システム1の要部構成の一例を説明するブロック図である。図3に示すように、自動応答システム3は、応答装置4と記憶装置5とを含んでいる。
応答装置4は、オペレータ通話端末10と接続できないユーザ通話端末2に対して応答する装置である。記憶装置5は、応答装置4が使用するデータを記憶する装置であり、ストレージと表現することもできる。記憶装置5は、図3に示すように、不具合情報データベース5aおよび作業員派遣情報データベース5bを記憶している。
なお、記憶装置5にデータを格納する動作主体は応答装置4に限定されない。例えば、コールセンタのオペレータが使用する端末装置、および、エレベータを監視するエレベータ監視システムが、記憶装置5にデータを格納してもよい。また、応答装置4および記憶装置5の管理主体は限定されるものではなく、例えば、エレベータの製造元、エレベータの修理やメンテナンスを行うサービス事業体、通話システム1を運営するサービス事業体などであってもよい。
応答装置4は制御部6と通信部7とを備える。制御部6は応答装置4の各部を統括して制御する。通信部7は、ユーザ通話端末2との情報の送受信を行う。具体的には、通信部7は、ユーザ通話端末2から各種情報を受信し、当該情報を制御部6へ出力する。また、通信部7は、制御部6から取得した各種情報をユーザ通話端末2へ送信する。
制御部6は、通信制御部61、不具合情報取得部62、回答生成部63および不具合情報更新部64を含む。
通信制御部61は通信部7による情報の送受信を制御する。通信制御部61は、受信部61a(識別情報受信部)および送信部61b(情報送信部)を含む。受信部61aは、ユーザ通話端末2から、通信部7を介して受信した各種情報を制御部6の各部へ出力する。具体的には、受信部61aは、ユーザ通話端末2から受信した識別情報を不具合情報取得部62へ出力する。また、受信部61aは、ユーザ通話端末2から受信した更新情報を不具合情報更新部64へ出力する。ここで、更新情報とは、不具合情報を更新するための情報であり、ユーザの問い合わせに対する回答、すなわち音声データに基づく音声の内容が現状に即していない場合に、ユーザ通話端末2から送信される情報である。送信部61bは、回答生成部63が生成した、ユーザからの問い合わせに対する回答の音声データを、通信部7を介してユーザ通話端末2へ送信する。
不具合情報取得部62は、不具合情報データベース5aから、受信部61aから取得した識別情報に対応する不具合情報を読み出す。また、不具合情報取得部62は、作業員派遣情報データベース5bから当該識別情報に対応する作業員派遣情報(派遣情報)を読み出す。なお、作業員派遣情報の詳細については後述する。不具合情報取得部62は、取得した識別情報、読み出した不具合情報および作業員派遣情報を回答生成部63へ出力する。なお、不具合情報データベース5aに、受信部61aから取得した識別情報が格納されていない場合、不具合情報取得部62はその旨を回答生成部63へ通知する。
(不具合情報データベース5aおよび作業員派遣情報データベース5bの詳細)
図4は不具合情報データベース5aおよび作業員派遣情報データベース5bの一具体例を示す図である。図4に示すように、不具合情報データベース5aの各レコードには、不具合情報が、格納日時と、識別情報と、格納主体情報と、信頼度とに対応付けられて格納される。
不具合情報は、上述したとおり、識別情報が示すエレベータに発生している不具合事象に関する情報である。図4の例では、不具合情報として、「地震による休止」および「故障による休止」を記載しているが、不具合情報はこの例に限定されない。
格納日時は、不具合情報が不具合情報データベース5aに格納された日時を示す情報である。格納主体情報は、不具合情報を不具合情報データベース5aに格納した格納主体を示す情報である。
本実施形態では、格納主体は、応答装置4、コールセンタの各オペレータが使用する端末装置およびエレベータ監視システムであるとしたが、この例に限定されない。図4に示す格納主体のうち、「自動応答システム」は、格納主体が応答装置4であることを示し、「オペレータ」は、格納主体がコールセンタの各オペレータが使用する端末装置であることを示し、「エレベータ監視システム」は、格納主体がエレベータ監視システムであることを示す。なお、格納主体がコールセンタの各オペレータが使用する端末装置である場合、格納主体情報は、ユーザと対話したオペレータの名前であってもよい。
信頼度は、格納主体の信頼度を示す情報である。本実施形態では、一例として、信頼度には「高」「中」「低」の3段階があり、エレベータ監視システムの信頼度は「高」、自動応答システムの信頼度は「低」、オペレータの信頼度は「中」であるものとした。つまり、エレベータ監視システムから格納された不具合情報の信頼度が最も高く、オペレータから格納された不具合情報の信頼度が次に高く、自動応答システム3から格納された不具合情報の信頼度が最も低いものとした。なお、信頼度は3段階に限定されるものではない。
なお、詳細については後述するが、格納主体情報および信頼度は、不具合情報更新部64が、取得した更新情報に基づき、不具合情報データベース5aに格納された不具合情報を更新するか否かを判定する際に用いられる。
続いて、作業員派遣情報データベース5bについて説明する。図4に示すように、作業員派遣情報データベース5bの各レコードには、識別情報が、手配日時と、到着日時と、復旧完了日時とに対応付けられて格納される。手配日時は、対象エレベータの不具合事象の解消に向かう作業員を手配した日時である。到着日時は、当該作業員が対象エレベータに到着した日時である。復旧完了日時は、対象エレベータの不具合事象の解消が完了した日時である。手配日時は、一例として、作業員を手配したオペレータにより入力される。到着日時および復旧完了日時は、一例として、作業員から、到着および復旧完了の連絡を受けたオペレータにより入力される。識別情報に対応付けられた手配日時、到着日時および復旧完了日時が作業員派遣情報である。作業員派遣情報は、一例として、手配日時、到着日時および復旧完了日時が格納されているか否かに基づき、異なる派遣状況を示す。
例えば、図4に示す識別情報「13579」に対応付けられた作業員派遣情報は、手配日時、到着日時および復旧完了日時が格納されていない。この場合、当該作業員派遣情報は、「作業員を手配中」との派遣状況を示すとする。また、図4に示す識別番号「67890」に対応付けられた作業員派遣情報は、手配日時が格納されており、到着日時および復旧完了日時が格納されていない。この場合、当該作業員派遣情報は、「作業員が急行中」との派遣状況を示すとする。また、図4に示す識別番号「12345」に対応付けられた作業員派遣情報は、手配日時および到着日時が格納されており、復旧完了日時が格納されていない。この場合、当該作業員派遣情報は、「作業員が現場で作業中」との派遣状況を示すとする。
また、図4に示す識別番号「24680」に対応付けられた作業員派遣情報は、手配日時、到着日時、および復旧完了日時が格納されている。この場合、当該作業員派遣情報は、現在の日時と復旧完了日時との差分が所定の値以上であるか否かで異なる派遣状況を示すとする。当該差分が所定の値未満である場合、当該作業員派遣情報は、「復旧完了」との派遣状況を示すとする。一方、上記差分が所定の値以上である場合、当該作業員派遣情報は、「不具合事象を未確認」派遣状況を示すとする。なお、本実施形態では所定の値は24時間とするが、この例に限定されない。
再び図3を参照して、応答装置4の要部構成の説明に戻る。回答生成部63は、ユーザからの問い合わせに対して回答するためのデータを生成する。本実施形態では、回答生成部63は、当該データとして、音声データを生成する。すなわち、回答生成部63は音声合成処理を行い、ユーザからの問い合わせに対して回答するための音声データを生成する。そして、回答生成部63は、生成した音声データを送信部61bへ出力する。なお、以降、当該音声データに基づき、ユーザ通話端末2から出力される音声を「回答音声」と記載する場合がある。
回答生成部63は、一例として、不具合情報取得部62から取得した情報、並びに、応答装置4の記憶部(不図示)に記憶されているテンプレートを用いて、音声データを生成する。テンプレートとは、例えば、音声データに基づき出力される音声の一部のデータである。本実施形態では、当該テンプレートとして、不具合情報を取得できた場合のテンプレート(以下、「不具合発生時テンプレート」と記載する)と、不具合情報を取得できなかった場合のテンプレート(以下、「不具合未発生時テンプレート」と記載する)があるとする。
不具合発生時テンプレートは、例えば、「識別番号(1)のエレベータは、現在(2)により運転を休止しています。現在、(3)ので、しばらくお待ちください。もし、お伝えした内容が現状に即していない場合は、1を押してください。」と、「識別番号(1)のエレベータは、(2)により運転を休止していましたが、復旧作業が完了しました。もし、お伝えした内容が現状に即していない場合は、1を押してください。」と、である。以降、前者をテンプレートAと記載し、後者をテンプレートBと記載する。
テンプレートAは、作業員派遣情報が「作業員を手配中」、「作業員が急行中」、または「作業員が現場で作業中」のいずれかの派遣状況を示す場合に用いられる。回答生成部63は、取得した識別情報を上記(1)に、取得した不具合情報に基づくデータを上記(2)に、取得した作業員派遣情報に基づくデータを上記(3)にそれぞれ追加し、音声合成処理を行うことにより音声データを生成する。例えば、識別情報および不具合情報が、それぞれ「13579」および「地震による休止」であり、作業員派遣情報が「作業員を手配中」との派遣状況を示す場合、音声合成処理用のデータは、「識別番号13579のエレベータは、現在地震の発生により運転を休止しています。現在、作業員を手配中ですので、しばらくお待ちください。もし、お伝えした内容が現状に即していない場合は、1を押してください。」となる。
なお、作業員派遣情報が「作業員が急行中」との派遣状況を示す場合、上記(2)には、例えば、「現在作業員が向かっております」とのデータが追加される。また、作業員派遣情報が「作業員が現場で作業中」との派遣状況を示す場合、上記(2)には、例えば、「作業員が復旧作業中です」とのデータが追加される。
テンプレートBは、作業員派遣情報が「復旧完了」との派遣状況を示す場合に用いられる。上記(1)および上記(2)に追加される情報は、テンプレートAと同様である。例えば、取得した識別情報および不具合情報が、それぞれ「24680」および「故障による休止」であり、作業員派遣情報が「復旧完了」との派遣状況を示す場合、音声合成処理用のデータは、「識別番号24680のエレベータは、故障の発生により運転を休止していましたが、復旧作業が完了しました。もし、お伝えした内容が現状に即していない場合は、1を押してください。」となる。
不具合未発生時テンプレートは、例えば、「識別番号(1)のエレベータには、現在トラブルは発生しておりません。もし、お伝えした内容が現状に即していない場合は、1を押してください。」である。不具合未発生時テンプレートは、不具合情報データベース5aに、取得した識別情報が格納されていない旨を通知された場合、または、作業員派遣情報が「不具合事象を未確認」との派遣状況を示す場合に用いられる。上記(1)に追加されるデータは、テンプレートAと同様に取得した識別情報である。
不具合情報更新部64は受信部61aから取得した更新情報に基づく不具合情報を不具合情報データベース5aに格納するか否かを判定する。具体的には、不具合情報更新部64は、まず、ユーザ通話端末2から受信した識別情報が不具合情報データベース5aに格納されているか否かを判定する。格納されていないと判定した場合、不具合情報更新部64は、不具合情報を格納すると判定する。
一方、ユーザ通話端末2から受信した識別情報が不具合情報データベース5aに格納されていると判定した場合、不具合情報更新部64は、さらに、当該識別情報に対応付けられた信頼度が、「自動応答システム」の信頼度である「低」より高いか否かを判定する。高いと判定した場合、不具合情報更新部64は、不具合情報を格納しないと判定する。一方、識別情報に対応付けられた信頼度が、「自動応答システム」の信頼度である「低」より高くないと判定した場合、不具合情報更新部64は、不具合情報を格納すると判定する。なお、本実施形態では、識別情報に対応付けられた信頼度が「低」より高くない、とはすなわち、当該信頼度が「低」であることを指す。
不具合情報を格納すると判定した場合、不具合情報更新部64は、ユーザ通話端末2から受信した識別情報が不具合情報データベース5aに格納されているか否かに応じた格納処理を行う。
具体的には、不具合情報更新部64は、更新情報に基づく不具合情報を生成する。そして、ユーザ通話端末2から受信した識別情報が不具合情報データベース5aに格納されていない場合、不具合情報更新部64は、当該不具合情報に、受信した識別情報、並びに、格納主体情報としての「自動応答システム」および信頼度としての「低」を対応付け、新たなレコードとして不具合情報データベース5aに追加する。一方、ユーザ通話端末2から受信した識別情報が不具合情報データベース5aに格納されている場合、不具合情報更新部64は、当該識別情報を含むレコードの不具合情報を、生成した不具合情報で上書きする。
(不具合情報の追加)
図5は不具合情報データベース5aへの不具合情報の追加について、一具体例を示す図である。
通話例93は、図2に示す通話例92において、ユーザが音声83を聞き、テンキーの「1」を操作した後の通話例である。つまり、ユーザは、音声83の内容が現状に則さないと判断し、対象エレベータの現状を伝えるため、テンキーの「1」を操作したものとする。
音声83の音声データを送信後に、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信した自動応答システム3は、一例として、図5に示す音声84の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声84を出力する。音声84は、現状に即した不具合事象をユーザに選択させるための音声である。一例として、図5に示す音声84は、地震により対象エレベータが止まっている場合はテンキーの「1」を、故障により対象エレベータが止まっている場合はテンキーの「2」を、その他の場合はテンキーの「3」を操作することを促す音声である。なお、不具合事象をユーザに選択させるための音声の内容は、図5の例に限定されない。
図5の例では、音声84を聞いたユーザがテンキーの「1」を操作したとする。ユーザ通話端末2は、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を自動応答システム3へ送信する。当該操作情報は、すなわち、上述した更新情報である。
音声84の音声データを送信後に、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信した自動応答システム3は、一例として、図5に示す音声85の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声85を出力する。音声85は、ユーザに対するお礼を示す音声である。その後、ユーザがユーザ通話端末2に対し通話を終了させる操作を行うことにより、ユーザ通話端末2と自動応答システム3との通話接続が切断される。なお、自動応答システム3は、音声85の音声データを送信してから一定時間が経過した時点で通話接続が維持されている場合、当該通話接続を切断してもよい。
以上の流れにおける応答装置4の動作について、より具体的に説明する。送信部61bが音声83の音声データをユーザ通話端末2へ送信した後、受信部61aが、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信する。受信部61aは、受信した操作情報に基づき、応答装置4の記憶部(不図示)から、音声84の音声データを読み出し、送信部61bへ出力する。送信部61bは、取得した音声84の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
その後、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報(更新情報)を受信すると、受信部61aは、当該更新情報および対象エレベータの識別情報「00000」を不具合情報更新部64へ出力する。
この例において、対象エレベータ、すなわち、識別情報「00000」のエレベータの不具合情報は、不具合情報データベース5aに格納されていない。このため、不具合情報更新部64は、取得した更新情報に基づき不具合情報を生成し、当該不具合情報、識別情報、格納主体情報としての「自動応答システム」および信頼度としての「低」を対応付け、新たなレコードとして不具合情報データベース5aに追加する。その結果、不具合情報データベース5aは、図5に示すように、識別情報「00000」のエレベータの不具合情報を含むレコード51を含むものとなる。
(不具合情報の上書き)
図6は、不具合情報データベース5aに格納されている不具合情報の上書きについて、一具体例を示す図である。
通話例94は、図2に示す通話例91において、ユーザが音声82を聞き、テンキーの「1」を操作した後の通話例である。つまり、ユーザは、音声82の内容が現状に則さないと判断し、対象エレベータの現状を伝えるため、テンキーの「1」を操作したものとする。
音声82の音声データを送信後に、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信した自動応答システム3は、一例として、図6に示す音声86の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声86を出力する。音声86は、音声82の内容のうち、いずれの内容が現状に則さないかをユーザに選択させるための音声である。一例として、図6に示す音声86は、対象エレベータの運転休止の原因が現状に則していない場合はテンキーの「1」を、その他の場合はテンキーの「2」を操作することを促す音声である。なお、いずれの内容が現状に則さないかをユーザに選択させるための音声の内容は、図6の例に限定されない。
図6の例では、音声86を聞いたユーザがテンキーの「1」を操作したものとする。ユーザ通話端末2は、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を自動応答システム3へ送信する。
テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信した自動応答システム3は、一例として、図6に示す音声84の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声84を出力する。音声84については既に説明しているため、ここではその説明を繰り返さない。
図6の例では、音声84を聞いたユーザはテンキーの「2」を操作したものとする。ユーザ通話端末2は、テンキーの「2」が操作されたことを示す操作情報を自動応答システム3へ送信する。当該操作情報は、すなわち、上述した更新情報である。
音声84の音声データを送信後に、テンキーの「2」が操作されたことを示す操作情報を受信した自動応答システム3は、一例として、図6に示す音声85の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。ユーザ通話端末2は、受信した音声データに基づき音声85を出力する。その後、ユーザがユーザ通話端末2に対し通話を終了させる操作を行うことにより、ユーザ通話端末2と自動応答システム3との通話接続が切断される。なお、自動応答システム3は、音声85の音声データを送信してから一定時間が経過した時点で通話接続が維持されている場合、当該通話接続を切断してもよい。
以上の流れにおける応答装置4の動作について、より具体的に説明する。送信部61bが音声82の音声データをユーザ通話端末2へ送信した後、受信部61aが、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信する。受信部61aは、受信した操作情報に基づき、応答装置4の記憶部(不図示)から、音声86の音声データを読み出し、送信部61bへ出力する。送信部61bは、取得した音声86の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
その後、テンキーの「1」が操作されたことを示す操作情報を受信すると、受信部61aは、受信した操作情報に基づき、応答装置4の記憶部から、音声84の音声データを読み出し、送信部61bへ出力する。送信部61bは、取得した音声84の音声データをユーザ通話端末2へ送信する。
その後、テンキーの「2」が操作されたことを示す操作情報(更新情報)を受信すると、受信部61aは、当該更新情報および対象エレベータの識別情報「13579」を不具合情報更新部64へ出力する。
この例において、対象エレベータ、すなわち、識別情報「13579」のエレベータの不具合情報は、不具合情報データベース5aに格納されている。このため、不具合情報更新部64は、識別情報「13579」に対応付けられた信頼度が、「自動応答システム」の信頼度である「低」より高いか否かを判定する。この例において、識別情報「13579」に対応付けられた信頼度は「低」であるので、不具合情報更新部64は、不具合情報を格納すると判定する。不具合情報更新部64は、更新情報に基づき不具合情報を生成し、識別情報「13579」に対応付けられた不具合情報を、生成した不具合情報で上書きする。その結果、不具合情報データベース5aは、識別情報「13579」を含むレコード52において、不具合情報が「地震による休止」(図4参照)から、図6に示すように「故障による休止」に上書きされたものとなる。
(自動応答処理の流れ)
図7は、応答装置4が実行する自動応答処理の流れの一例について、一部を示すフローチャートである。
ステップS1(以下、「ステップ」の記載を省略)において、通信制御部61は、ユーザ通話端末2へ、識別情報入力を促す音声81の音声データを送信する。具体的には、通信制御部61は、ユーザ通話端末2と接続した後、応答装置4の記憶部から当該音声データを読み出し、ユーザ通話端末2へ送信する。音声81を聞いたユーザは、対象エレベータの識別情報をユーザ通話端末2へ入力する。ユーザ通話端末2は、入力された識別情報を応答装置4へ送信する。S2(識別情報受信ステップ)において、受信部61aは、ユーザ通話端末2から送信された識別情報を受信する。受信部61aは、受信した識別情報を不具合情報取得部62へ出力する。
S3において、識別情報を取得した不具合情報取得部62は、不具合情報データベース5aを参照し、受信した識別情報を含むレコードが存在するか否かを判定する。当該レコードが存在すると判定した場合(S3でYES)、S4(不具合情報取得ステップ)において、不具合情報取得部62は、当該レコードに含まれる不具合情報を読み出す。さらに、不具合情報取得部62は、受信した識別情報に対応付けられた作業員派遣情報を読み出す。不具合情報取得部62は、受信した識別情報、並びに、読み出した不具合情報および作業員派遣情報を、回答生成部63へ出力する。
S5において、回答生成部63は、取得した識別情報、不具合情報および作業員派遣情報に基づき、回答データを生成する。当該回答データは、例えば図2に示す音声82の音声データである。回答生成部63は、生成した回答データを送信部61bへ出力する。
S6(情報送信ステップ)において、送信部61bは、取得した回答データを、ユーザ通話端末2へ送信する。
S7において、ユーザ通話端末2が応答装置4との通話接続を切断(通話終了)した場合(S7でYES)、自動応答処理は終了する。
S8(不具合情報受信ステップ)において、具体的には、送信部61bが回答データを送信した後、受信部61aは、ユーザ通話端末2からの更新情報の受信を待機する状態となる。更新情報を受信した場合(S8でYES)、受信部61aは、受信した更新情報を不具合情報更新部64へ出力する。なお、当該更新情報は、不具合情報を更新するための情報であるとする。
S9(判定ステップ)において、不具合情報更新部64は、更新対象のレコードにおける信頼度、すなわち、S2で受信した識別情報に対応付けられた信頼度が、自動応答システム3の信頼度より高いか否かを判定する。高いと判定した場合(S9でYES)、自動応答処理は終了する。すなわち、不具合情報更新部64は、更新対象のレコードに含まれる不具合情報を更新しない。
更新対象のレコードにおける信頼度が、自動応答システム3の信頼度以下であると判定した場合(S9でNO)、S10(不具合情報格納ステップ)において、不具合情報更新部64は、更新情報に基づき不具合情報を更新する。具体的には、不具合情報更新部64は、更新情報に基づく不具合情報を生成し、更新対象のレコードに含まれる不具合情報を、生成した不具合情報で上書きする。以上で、自動応答処理は終了する。
なお、S3において、受信した識別情報を含むレコードが存在しないと判定した場合(S3でNO)、不具合情報取得部62はその旨を回答生成部63へ通知するとともに、取得した識別情報を回答生成部63へ出力する。そして、自動応答処理は、図8に示すフローチャートのS21へ進む。
図8は、応答装置4が実行する自動応答処理のうち、図7に示す「A」以降の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
S21において、回答生成部63は、取得した通知および識別情報に基づき、対象エレベータ、すなわち、識別情報が示すエレベータにおいて不具合事象が未発生であることを示す回答データを生成する。当該回答データは、例えば図2に示す音声83の音声データである。回答生成部63は、生成した回答データを送信部61bへ出力する。
S22において、送信部61bは、取得した回答データをユーザ通話端末2へ送信する。
S23において、ユーザ通話端末2が応答装置4との通話接続を切断(通話終了)した場合(S23でYES)、自動応答処理は終了する。
S24において、具体的には、送信部61bが回答データを送信した後、受信部61aは、ユーザ通話端末2からの更新情報の受信を待機する状態となる。更新情報を受信した場合(S24でYES)、受信部61aは、受信した更新情報を不具合情報更新部64へ出力する。
S25において、不具合情報更新部64は、更新情報に基づき、不具合情報データベース5aに不具合情報を追加する。具体的には、不具合情報更新部64は、更新情報に基づき不具合情報を生成し、不具合情報データベース5aに追加する。以上で、自動応答処理は終了する。
<効果>
以上のように、本実施形態に係る自動応答システム3は、オペレータ通話端末10を複数備える通話システム1に含まれる。自動応答システム3は、ユーザ通話端末2とオペレータ通話端末10とが通話接続している期間において、オペレータ通話端末10の所定上限数を超えて新たな発呼を送信したユーザ通話端末2に対して応答する応答装置4を含む。自動応答システム3は、識別情報受信ステップS1およびS2、不具合情報取得ステップS4および情報送信ステップS6を含む応答方法を実行する。識別情報受信ステップS1およびS2では、応答装置4にて、対象エレベータの識別情報の入力を促す音声をユーザ通話端末2に送信するとともに、ユーザ通話端末2から当該識別情報を受信する。不具合情報取得ステップS4では、応答装置4にて、記憶装置5から、受信した識別情報に対応付けられた不具合情報を取得する。情報送信ステップS6では、応答装置4にて、不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報に基づく音声データを、および、不具合情報が取得されないときは未発生情報を含む音声データを、ユーザ通話端末2に送信する。
また、応答装置4は、ユーザ通話端末2から当該識別情報を受信する受信部61aを含む。また、応答装置4は、記憶装置5から、受信した識別情報に対応付けられた不具合情報を取得する不具合情報取得部62を含む。また、応答装置4は、不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報に基づく音声データを、および、不具合情報が取得されないときは未発生情報を含む音声データを、ユーザ通話端末2に送信する送信部61bを含む。
地震等の災害が発生した場合、多数のエレベータが同時期に停止する等の不具合事象が発生することにより、エレベータの利用者等からオペレータへの電話問合せが増加し、長期間に渡ってオペレータに電話がつながらない事態が生じ得る。
これに対して、前記の構成によれば、応答装置4にて、ユーザ通話端末2から受信した識別情報で識別される対象エレベータの不具合情報を、音声データとしてユーザ通話端末2に送信する。よって、ユーザ通話端末2の使用者は、オペレータと通話できない場合にも、応答装置4を介して対象エレベータの不具合情報を迅速に得ることができる。
また、対象エレベータの不具合情報または未発生情報を得ることができれば、対象エレベータの管理会社が不具合事象について把握しているか否かを、対象エレベータの利用者等は認識できる。このことは、応答装置4による自動応答が無ければオペレータと通話しない限り認識し得ないことである。
また、応答装置4により自動応答するため、ユーザ通話端末2と通話接続できるオペレータ通話端末10の所定上限数を少なくしても、エレベータの利用者等の利便性が損なわれることはない。したがって、オペレータ通話端末10の台数およびオペレータの人数を抑えることができ、通話システムにかかるコストを低減することができる。
また、本実施形態に係る応答方法は、不具合情報受信ステップS8および不具合情報格納ステップS10をさらに含む。不具合情報受信ステップS8では、情報送信ステップS6の後、応答装置4にて、対象エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報の入力を促す音声をユーザ通話端末2に送信するとともに、ユーザ通話端末2から不具合情報を受信する。不具合情報格納ステップS10では、応答装置4にて、受信した不具合情報と対象エレベータの識別情報とを対応付けて記憶装置5に格納する。
また、応答装置4の受信部61aは、回答データの送信後、対象エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報の入力を促す音声をユーザ通話端末2に送信するとともに、ユーザ通話端末2から不具合情報を受信する。また、応答装置4は、受信した不具合情報と対象エレベータの識別情報とを対応付けて記憶装置5に格納する不具合情報更新部64を含む。
不具合事象の発生直後においては、当該不具合事象を示す不具合情報がまだ記憶装置5に格納されていないことがある。また、不具合事象の発生から時間が経過するにつれて、記憶装置5に記憶されている不具合情報は古くなり、現在の不具合事象と乖離していることがある。
これに対して、本実施形態に係る応答方法および応答装置4は、ユーザ通話端末2から受信した不具合情報を対象エレベータの識別情報と対応付けて記憶装置5に格納する。よってユーザ通話端末2の使用者が見聞きした、対象エレベータの不具合情報を、記憶装置5に記憶させることができる。これにより、エレベータ管理会社による記憶装置5の更新が遅れており、かつ、ユーザ通話端末2の使用者がオペレータと通話できない場合であっても、対象エレベータの現時点での不具合情報を記憶装置5に記憶させることができる。
特に、エレベータの遠隔監視システムによる監視対象外のエレベータに不具合事象が発生したことをエレベータ管理会社が知り得る契機は、従来、ユーザ通話端末2の使用者から電話連絡を受けたオペレータからの報告であった。そのため、ユーザ通話端末2の使用者からオペレータに電話がつながらない事態が生じると、エレベータ管理会社は上記契機を逸し、その結果、該当するエレベータの不具合情報を記憶装置5に反映することができていなかった。これに対し、本実施形態に係る応答方法および応答装置4は、オペレータに電話がつながらない場合にも、応答装置4を介して記憶装置5を適切に更新することができる。
また、本実施形態に係る記憶装置5は、識別情報と、不具合情報と、当該不具合情報を格納した動作主体を示す情報である格納主体情報とを対応付けて記憶するものであり、格納主体情報は、少なくとも、応答装置4、エレベータを監視するエレベータ監視システム、および、ユーザ通話端末2の使用者と通話するオペレータが使用するオペレータ通話端末10を識別する情報である。これにより、記憶装置5に記憶されている不具合情報において、格納主体がいずれであるかを特定可能となる。
また、本実施形態に係る応答方法は、判定ステップS9をさらに含む。判定ステップS9では、対象エレベータの識別情報に対応付けて記憶装置5に記憶されている格納主体情報に基づいて、不具合情報受信ステップS8にて受信した不具合情報の記憶装置5への格納可否を判定する。不具合情報格納ステップS10では、判定ステップS9にて格納可と判定した場合のみ、受信した不具合情報と対象エレベータの識別情報とを対応付けて記憶装置5に格納する。
また、不具合情報更新部64は、対象エレベータの識別情報に対応付けて記憶装置5に記憶されている格納主体情報に基づいて、受信した不具合情報の記憶装置5への格納可否を判定する。そして、不具合情報更新部64は、格納可と判定した場合のみ、受信した不具合情報と対象エレベータの識別情報とを対応付けて記憶装置5に格納する。
つまり、本実施形態に係る応答方法および応答装置4は、記憶装置5への不具合情報の上書き可否を、格納済みの不具合情報(対象エレベータの不具合情報)の格納主体に基づいて判定する。よって、例えば、信頼度の高い格納主体により不具合情報が格納済みであれば、信頼度の低い格納主体による上書きを防ぐといった運用を実現することができる。
また、本実施形態に係る記憶装置5は、さらに、識別情報と、作業員派遣情報とを対応付けて記憶しており、不具合情報取得ステップS4では、記憶装置5から、受信した識別情報に対応付けられた作業員派遣情報をさらに取得する。情報送信ステップS6では、不具合情報が取得されたとき、当該取得された不具合情報および取得された作業員派遣情報に基づく音声データをユーザ通話端末2に送信する。
また、不具合情報取得部62は、記憶装置5から、受信した識別情報に対応付けられた作業員派遣情報をさらに取得する。送信部61bは、不具合情報が取得されたとき、当該取得された不具合情報および取得された作業員派遣情報に基づく音声データをユーザ通話端末2に送信する。
これにより、ユーザ通話端末2の使用者は、対象エレベータの不具合情報とともに、作業員派遣情報を得ることができる。これにより、ユーザ通話端末2の使用者は、オペレータと通話できない場合にも、作業員派遣情報を迅速に得ることができ、不具合事象の解消作業の進捗状況を概ね把握することができる。
〔変形例〕
不具合情報更新部64は、不具合情報データベース5aにおいて不具合情報を上書きまたは追加した場合、上書きまたは追加を行った日時(以下、「更新日時」と記載する)を、不具合情報に対応づけて格納してもよい。例えば、不具合情報更新部64は、不具合情報データベース5aにおいて不具合情報を上書きした場合、格納日時を更新日時に上書きしてもよい。
不具合情報更新部64は、信頼度に加え、上記更新時刻にも基づき、更新情報に基づく不具合情報を不具合情報データベース5aに格納するか否かを判定してもよい。一例として、不具合情報更新部64は、更新対象のレコードに含まれる信頼度が、「自動応答システム」の信頼度である「低」より高い場合であっても、更新日時から所定時間が経過した後に更新情報を受信している場合は、当該レコードに含まれる不具合情報を、更新情報に基づく不具合情報で上書きしてもよい。これは、不具合情報が追加または上書きされてから時間が経過しており、不具合事象に関する状況が変わった可能性が高いためである。逆に、更新日時から所定時間が経過する前に更新情報を受信した場合は、不具合事象に関する状況が、更新日時における状況から変わった可能性は低いため、不具合情報更新部64は、信頼度のみに基づき判定を行なえばよい。
不具合情報更新部64は、受信した更新情報に基づく不具合情報を、すべて不具合情報データベース5aに格納してもよい。つまり、本変形例に係る不具合情報データベース5aは、1つの識別情報に、複数の不具合情報を対応付けることができる。この例において、不具合情報取得部62は、例えば、更新時刻が最新の不具合情報を読み出してもよい。あるいは、不具合情報取得部62は、信頼度が最も高い不具合情報を読み出してもよい。なお、信頼度が最も高い不具合情報が複数存在する場合、不具合情報取得部62は、更新時刻がより最新の不具合情報を読み出せばよい。
記憶装置5は、エレベータの識別情報と、当該エレベータの設置位置を示す位置情報とを対応付けて記憶していてもよい。当該位置情報は、例えば、エレベータが設置された建物の名称であってもよいし、当該建物の住所であってもよいし、当該建物の緯度および経度であってもよいし、当該位置を示す地図データであってもよい。
ユーザ通話端末2へ送信される回答データは、音声データに限定されない。当該回答データは、例えば、テキストデータであってもよい。また、当該回答データは、作業員の派遣状況を含んでいなくてもよい。
応答装置4は、ユーザの入力に基づき不具合情報データベース5aおよび作業員派遣情報データベース5bを更新する機能を備えていなくてもよい。この例において、不具合情報データベース5aに含まれる各レコードは、格納主体情報および信頼度を含んでいなくてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
応答装置4の制御ブロック(特に制御部6)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、応答装置4は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
1 通話システム
2 ユーザ通話端末(発呼端末、対象発呼端末)
2z ユーザ通話端末(対象発呼端末)
3 自動応答システム(応答システム)
4 応答装置
5 記憶装置
10 オペレータ通話端末(着呼端末)
61a 受信部(識別情報受信部)
61b 送信部(情報送信部)
62 不具合情報取得部
S1、S2 識別情報受信ステップ
S4 不具合情報取得ステップ
S6 情報送信ステップ
S8 不具合情報受信ステップ
S9 判定ステップ
S10 不具合情報格納ステップ

Claims (6)

  1. 発呼端末と通話接続する着呼端末を複数備える通話システムにて前記着呼端末と前記発呼端末とが通話接続している期間において、前記着呼端末の所定上限数を超えて新たな発呼を送信した前記発呼端末である対象発呼端末に対して応答する応答装置を含む応答システムが実行する応答方法であって、
    前記応答装置にて、エレベータを識別する識別情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記識別情報を受信する識別情報受信ステップと、
    前記応答装置にて、前記識別情報と前記エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報とを対応付けて記憶する記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記不具合情報を取得する不具合情報取得ステップと、
    前記応答装置にて、前記不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報を、および、前記不具合情報が取得されないときは前記受信した識別情報で識別される対象エレベータに不具合事象が発生していない旨の未発生情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信する情報送信ステップとを含む、応答方法。
  2. 前記情報送信ステップの後、前記応答装置にて、前記対象エレベータに発生した前記不具合事象に関する不具合情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記不具合情報を受信する不具合情報受信ステップと、
    前記応答装置にて、前記受信した不具合情報と前記対象エレベータの識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納する不具合情報格納ステップと、をさらに含む、請求項1に記載の応答方法。
  3. 前記記憶装置は、前記識別情報と、前記不具合情報と、当該不具合情報を格納した動作主体を示す情報である格納主体情報とを対応付けて記憶するものであり、
    前記格納主体情報は、少なくとも、前記応答装置、エレベータを監視するエレベータ監視システム、および、前記発呼端末の使用者と通話するオペレータが使用する前記着呼端末を識別する情報である、請求項2に記載の応答方法。
  4. 前記不具合情報格納ステップは、
    前記対象エレベータの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶されている前記格納主体情報に基づいて、前記不具合情報受信ステップにて受信した不具合情報の前記記憶装置への格納可否を判定する判定ステップをさらに含み、
    前記判定ステップにて格納可と判定した場合のみ、前記受信した不具合情報と前記対象エレベータの識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納する、請求項3に記載の応答方法。
  5. 前記記憶装置は、さらに、前記識別情報と、当該識別情報で識別されるエレベータへの作業員の派遣状況を示す派遣情報とを対応付けて記憶しており、
    前記不具合情報取得ステップでは、前記記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記派遣情報をさらに取得し、
    前記情報送信ステップでは、前記不具合情報が取得されたとき、当該取得された不具合情報および前記取得された派遣情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信する、請求項1から4のいずれか1項に記載の応答方法。
  6. 発呼端末と通話接続する着呼端末を複数備える通話システムにて前記着呼端末が前記発呼端末と通話接続している期間において、前記着呼端末の所定上限数を超えて新たな発呼を送信した前記発呼端末である対象発呼端末に対して応答する応答装置を含む応答システムであって、
    エレベータを識別する識別情報と、前記エレベータに発生した不具合事象に関する不具合情報とを対応付けて記憶する記憶装置を含み、
    前記応答装置は、
    前記識別情報の入力を促す音声を前記対象発呼端末に送信するとともに、前記対象発呼端末から前記識別情報を受信する識別情報受信部と、
    前記記憶装置から、前記受信した識別情報に対応付けられた前記不具合情報を取得する不具合情報取得部と、
    前記不具合情報が取得されたときは当該取得された不具合情報を、および、前記不具合情報が取得されないときは前記受信した識別情報で識別されるエレベータに不具合事象が発生していない旨の未発生情報を、音声データまたはテキストデータとして前記対象発呼端末に送信する情報送信部とを備える、応答システム。
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