JP6870374B2 - 樹脂組成物およびそれを用いた光学補償フィルム - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いた光学補償フィルム Download PDF

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Description

本発明は、樹脂組成物およびそれを用いた光学補償フィルムに関するものであり、より詳しくは、樹脂組成物ならびに位相差特性および波長分散特性に優れた液晶ディスプレイ用の光学補償フィルムに関する。
液晶ディスプレイは、マルチメディア社会における最も重要な表示デバイスとして、携帯電話、コンピュ−タ−用モニタ−、ノ−トパソコン、テレビまで幅広く使用されている。液晶ディスプレイには表示特性向上のため多くの光学フィルムが用いられている。特に光学補償フィルムは、正面や斜めから見た場合のコントラスト向上、色調の補償など大きな役割を果たしている。
液晶ディスプレイには、垂直配向型(VA−LCD)、面内配向型液晶(IPS−LCD)、ス−パ−ツイストネマチック型液晶(STN−LCD)、反射型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイなどの多くの方式が有り、ディスプレイにあわせた光学補償フィルムが必要となっている。
従来の光学補償フィルムとしては、セルロ−ス系樹脂、ポリカ−ボネ−トや環状ポリオレフィンなどの延伸フィルムが用いられている。特にトリアセチルセルロ−スフィルムなどのセルロ−ス系樹脂からなるフィルムは、偏光子であるポリビニルアルコ−ルとの接着性も良好なことから幅広く使用されている。
しかしながら、セルロ−ス系樹脂からなる光学補償フィルムはいくつかの課題がある。例えば、セルロ−ス系樹脂フィルムは延伸条件を調整することで各種ディスプレイにあわせた位相差値を持つ光学補償フィルムに加工されるが、セルロ−ス系樹脂フィルムの一軸または二軸延伸により得られるフィルムの三次元屈折率は、ny≧nx>nzであり、それ以外の3次元屈折率、例えば、ny>nz>nxや、ny=nz>nxなどの3次元屈折率を有する光学補償フィルムを製造するためには、フィルムの片面または両面に熱収縮性フィルムを接着し、その積層体を加熱延伸処理して、高分子フィルムの厚み方向に収縮力をかけるなど特殊な延伸方法が必要であり屈折率(位相差値)の制御も困難である(例えば、特許文献1〜3参照)。ここでnxはフィルム面内の進相軸方向(最も屈折率の小さい方向)の屈折率、nyはフィルム面内の遅相軸方向(最も屈折率の大きい方向)の屈折率、nzはフィルム面外(厚み方向)の屈折率を示す。
また、セルロ−ス系樹脂フィルムは一般に溶剤キャスト法により製造されるが、キャスト法により成膜したセルロ−ス系樹脂フィルムはフィルム厚み方向に40nm程度の面外位相差(Rth)を有するため、IPSモ−ドの液晶ディスプレイなどではカラ−シフトが起こるなどの問題がある。ここで面外位相差(Rth)は以下の式で示される位相差値である。
Rth=[(nx+ny)/2−nz]×d
(式中、nxはフィルム面内の進相軸方向の屈折率、nyはフィルム面内の遅相軸方向の屈折率、nzはフィルム面外の屈折率を示し、dはフィルム厚みを示す。)
また、フマル酸エステル系樹脂からなる位相差フィルムが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、フマル酸エステル系樹脂からなる延伸フィルムの3次元屈折率は、nz>ny>nxであり、上記3次元屈折率を示す光学補償フィルムを得るためには他の光学補償フィルム等との積層などが必要である。
そこで、上記3次元屈折率を示す光学補償フィルムとして、樹脂組成物およびそれを用いた光学補償フィルムが提案されている(例えば、特許文献5〜特許文献7参照)。
特許文献5〜特許文献7は光学補償フィルムとして優れた性能を有するものの、目的とするReの発現のためには本発明よりも厚いフィルム厚が必要である。また、一般に位相差フィルムは反射型液晶表示装置、タッチパネルや有機ELの反射防止層としても用いられるものであり、該用途では、特に長波長域ほどレタ−デ−ションが大きい位相差フィルム(以下、「逆波長分散フィルム」という)が求められるものである。
例えば、有機EL用円偏光板の位相差フィルムとして逆波長分散フィルムが用いられる場合、位相差は測定波長λの1/4程度が好ましく、450nmにおけるレタ−デ−ションと550nmにおけるレタ−デ−ションの比Re(450)/Re(550)は0.81に近いことが好ましい。そして、表示装置の薄型化を鑑みた場合、使用される逆波長分散フィルムも薄いことが求められる。上記のような要求特性に対し、種々の位相差フィルムが開発されている。
上記3次元屈折率を示し、かつ、逆波長分散フィルムとして用いられる位相差フィルムとしてセルロースエーテルであるセルロース系樹脂およびフマル酸エステル重合体を含有する位相差フィルムが提案されている(例えば、特許文献8参照)。また、特許文献8では、熱安定性の向上のために酸化防止剤の添加を提案している。
しかしながら、特許文献8ではフィルムの熱安定性のみに着目しており、優れた耐熱黄変性および優れた耐熱脆化性の両者を兼ね備えた高性能な位相差フィルムを得るためには、特定の酸化防止剤を選定する必要があることについて、何らの記載がないものであった。
特許2818983号公報 特開平5−297223号公報 特開平5−323120号公報 特開2008−64817号公報 特開2013−28741号公報 特開2014−125609号公報 特開2014−125610号公報 特開2015−157928号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、位相差特性および波長分散特性に優れ、かつ優れた耐熱黄変性および優れた耐熱脆化性の両者を兼ね備えた光学補償フィルムに適する樹脂組成物、ならびにそれを用いた光学補償フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のセルロ−ス系樹脂、特定のエステル系樹脂、および特定のフェノール系酸化防止剤を含有する樹脂組成物を用いた光学補償フィルムならびにその製造方法が、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、樹脂成分として下記一般式(1)で示されるセルロ−ス系樹脂30〜99重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂1〜70重量%を含有し、さらに、該樹脂成分85〜99.999重量%および下記一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤0.001〜15重量%を含有することを特徴とする樹脂組成物、ならびにその製造法である。
Figure 0006870374
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜12の置換基を示す。)
Figure 0006870374
(式中、X〜Xはそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基であり、前記アルキルチオ基は芳香環に直接結合していても2価の有機基を介して結合していてもよい。ただし、X及びXのうち少なくとも1つは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基である。)
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、樹脂成分として下記一般式(1)で示されるセルロ−ス系樹脂および負の複屈折性を示すエステル系樹脂を含有する。
Figure 0006870374
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜12の置換基を示す。)
本発明のセルロ−ス系樹脂としては、例えば、セルロ−スエ−テル、セルロ−スエステル、セルロ−スエ−テルエステル等が挙げられる。そして、本発明の樹脂組成物は、これらのセルロ−ス系樹脂を1種または2種以上含有していてもよい。
本発明のセルロ−ス系樹脂は、機械特性に優れ、製膜時の成形加工性に優れたものとなることから、ゲル・パ−ミエイション・クロマトグラフィ−(GPC)により測定した溶出曲線より得られる標準ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が1×10〜1×10であることが好ましく、5×10〜2×10であることがさらに好ましい。
本発明のセルロ−ス系樹脂としては、エステル系樹脂との相溶性に優れ、かつ面内位相差Reが大きく、更に延伸加工性に優れるため、セルロ−スエ−テルが好ましい。
以下、本発明の光学補償フィルムに用いられるセルロ−ス系樹脂として好ましいセルロ−スエ−テルについて説明する。
本発明のセルロ−ス系樹脂であるセルロ−スエ−テルは、β−グルコース単位が直鎖状に重合した高分子であり、グルコ−ス単位の2位、3位および6位の水酸基の一部または全部をエ−テル化したポリマ−である。本発明のセルロ−スエ−テルとしては、例えば、メチルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、プロピルセルロ−ス等のアルキルセルロ−ス;ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス等のヒドロキシアルキルセルロ−ス;ベンジルセルロ−ス、トリチルセルロ−ス等のアラルキルセルロ−ス;シアノエチルセルロ−ス等のシアノアルキルセルロ−ス;カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシエチルセルロ−ス等のカルボキシアルキルセルロ−ス;カルボキシメチルメチルセルロ−ス、カルボキシメチルエチルセルロ−ス等のカルボキシアルキルアルキルセルロ−ス;アミノエチルセルロ−ス等のアミノアルキルセルロ−ス等が挙げられる。
該セルロ−スエ−テルにおけるセルロ−スの水酸基の酸素原子を介して置換している置換度(エ−テル化度)は、2位、3位および6位のそれぞれについて、セルロ−スの水酸基がエ−テル化している割合(100%のエ−テル化は置換度1)を意味し、溶解性、相溶性、延伸加工性の点から、エ−テル基の全置換度DSは、好ましくは1.5〜3.0(1.5≦DS≦3.0)であり、さらに好ましくは1.8〜2.8である。セルロ−スエ−テルは、溶解性、相溶性の点から、炭素数1〜12の置換基を有することが好ましい。炭素数1〜12の置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デカニル基、ドデカニル基、イソブチル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェノニル基、ベンジル基、ナフチル基等を挙げることができる。これらの中でも、溶解性、相溶性の点から、炭素数1〜5のアルキル基であるメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基が好ましい。本発明で用いるセルロ−ス系ポリマ−のエ−テル基は1種類だけでもよいし、2種類以上のエ−テル基を有していてもよい。また、エ−テル基の他にエステル基を有していてもよい。
セルロ−スエ−テルは一般に、木材又はコットンより得たセルロ−スパルプをアルカリ分解し、アルカリ分解したセルロ−スパルプをエ−テル化することで合成される。アルカリとしては、リチウム,カリウム,ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物やアンモニアなどが利用できる。前記アルカリ類は一般に、水溶液として使用される。そして、アルカリ性にされたセルロ−スパルプは、セルロ−スエ−テルの種類に応じて用いられるエ−テル化剤と接触されることによりエ−テル化されるものである。エ−テル化剤としては、例えば、塩化メチル、塩化エチル等のハロゲン化アルキル;ベンジルクロライド、トリチルクロライド等のハロゲン化アラルキル;モノクロロ酢酸、モノクロロプロピオン酸等のハロカルボン酸;エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド等が挙げられ、これらのエ−テル化剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
なお、必要であれば、反応終了後、粘度調整のため塩化水素、臭化水素、塩酸、及び硫酸等で解重合処理してもよい。
本発明の樹脂組成物が含有する負の複屈折性を示すエステル系樹脂(以下、負の複屈折性を示すエステル系樹脂という)は、負の複屈折性を示すエステル残基単位を有する樹脂であれば特に制限はなく、該残基単位としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル残基単位、ケイ皮酸エステル残基単位、フマル酸エステル残基単位等が挙げられ、これらの1種または2種以上が挙げられる。
なお、本発明において、複屈折の正負は以下に示すように定義される。
負の複屈折とは延伸方向が進相軸方向となるものであり、正の複屈折とは延伸方向の垂直方向が進相軸方向となるものである。
つまり、一軸延伸すると延伸軸と直交する軸方向の屈折率が小さく(進相軸:延伸方向の垂直方向)なるものを正の複屈折を示す樹脂、一軸延伸すると延伸軸方向の屈折率が小さく(進相軸:延伸方向)なるものを負の複屈折を示す樹脂という。
負の複屈折性を示すエステル系樹脂としては、負の複屈折の発現性が大きく、光学補償フィルムの薄膜化が図れるため、下記一般式(3)で示されるケイ皮酸エステル残基単位および/または下記一般式(4)で示されるフマル酸エステル残基単位を含むエステル系樹脂であることが好ましい。
Figure 0006870374
(式中、Rは炭素数1〜12のアルキル基を示す。Xはニトロ基、ブロモ基、ヨード基、シアノ基、クロロ基、スルホン酸基、カルボン酸基、フルオロ基、フェニル基または炭素数1〜12のアルコキシ基を示す。)
Figure 0006870374
(式中、R5、はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を示す。)
負の複屈折性を示すエステル系樹脂は、負の複屈折性を示すエステル残基単位に係る単量体を100モル%として、該単量体と共重合可能な単量体の残基単位0〜20モル%を含んでいてもよい。
負の複屈折性を示すエステル残基単位に係る単量体と共重合可能な単量体の残基単位としては、例えば、スチレン残基、α−メチルスチレン残基などのスチレン類残基;アクリル酸残基;メタクリル酸残基;酢酸ビニル残基、プロピオン酸ビニル残基などのビニルエステル類残基;メチルビニルエ−テル残基、エチルビニルエ−テル残基、ブチルビニルエ−テル残基などのビニルエ−テル残基;N−メチルマレイミド残基、N−シクロヘキシルマレイミド残基、N−フェニルマレイミド残基などのN−置換マレイミド残基;アクリロニトリル残基;メタクリロニトリル残基;;ケイ皮酸残基;エチレン残基、プロピレン残基などのオレフィン類残基;ビニルピロリドン残基;ビニルピリジン残基等の1種または2種以上を挙げることができる。
負の複屈折性を示すエステル系樹脂は、特に機械特性に優れ、製膜時の成形加工性に優れたものとなることから、ゲル・パ−ミエイション・クロマトグラフィ−(GPC)により測定した溶出曲線より得られる標準ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が1×10〜5×10のものであることが好ましく、5×10〜2×10であることがさらに好ましい。
本発明の樹脂組成物におけるセルロ−ス系樹脂と負の複屈折性を示すエステル系樹脂の組成の割合は、セルロ−ス系樹脂30〜99重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂1〜70重量%である。セルロ−ス系樹脂が30重量%未満の場合(負の複屈折性を示すエステル系樹脂が70重量%を超える場合)、またはセルロ−ス系樹脂が99重量%を超える場合(負の複屈折性を示すエステル系樹脂が1重量%未満の場合)は、位相差の制御が困難である。好ましくは、セルロ−ス系樹脂30〜90重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂10〜70重量%であり、さらに好ましくはセルロ−ス系樹脂40〜80重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂20〜60重量%である。
負の複屈折性を示すエステル系樹脂の製造方法としては、該エステル系樹脂が得られる限りにおいて如何なる方法により製造してもよく、ラジカル重合を行うことにより製造することができる。負の複屈折性を示すエステル類と共重合可能な単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン類;アクリル酸;メタクリル酸;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;メチルビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、ブチルビニルエ−テルなどのビニルエ−テル;N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどのN−置換マレイミド;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;ケイ皮酸;エチレン、プロピレンなどのオレフィン類;ビニルピロリドン;ビニルピリジン等の1種または2種以上を挙げることができる。
ラジカル重合の方法としては、例えば、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、沈殿重合法、乳化重合法等のいずれもが採用可能である。
ラジカル重合を行う際の重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパ−オキサイド、ラウリルパ−オキサイド、オクタノイルパ−オキサイド、アセチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ−オキサイド、t−ブチルクミルパ−オキサイド、ジクミルパ−オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパ−オキシ)ヘキサンなどの有機過酸化物;2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブチロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレ−ト、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)などのアゾ系開始剤等が挙げられる。
そして、溶液重合法または沈殿重合法において使用可能な溶媒として特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族溶媒;メタノ−ル、エタノ−ル、プロピルアルコ−ル、ブチルアルコ−ルなどのアルコ−ル系溶媒;シクロヘキサン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、酢酸イソプロピル等が挙げられ、これらの混合溶媒をも挙げられる。
また、ラジカル重合を行う際の重合温度は、重合開始剤の分解温度に応じて適宜設定することができ、一般的には30〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、下記一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤を含有する。本発明において、フェノール系酸化防止剤は、一般式(2)で示されるフェノール部位を2つ以上有していてもよい。
Figure 0006870374
(式中、X〜Xはそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基であり、前記アルキルチオ基は芳香環に直接結合していても2価の有機基を介して結合していてもよい。ただし、X及びXのうち少なくとも1つは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基である。)
本発明のフェノール系酸化防止剤としては、前記一般式(2)を満たす限り特に制限はなく、例えば、1,3,5−トリス(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン(BASF製(商品名)IRGANOX3114等)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−30)、6,6‘−ジ−tert−ブチル−4,4’−ブチリデンジ−m−クレゾール(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−40)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−50等)、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−60等)、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−80等)、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルメチル)−2,4,6−トリメチルベンゼン(BASF製(商品名)IRGANOX1330等)、6−[3−(−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン(住友化学株式会社製(商品名)SUMILIZER GP)、4,4‘−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)(住友化学株式会社製(商品名)SUMILIZER WX−R等)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート(BASF製(商品名)TINUVIN144)、2,2’−チオジエチルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート] (BASF製(商品名)IRGANOX1035等)、N,N‘−ヘキサメチレンビス[3−(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド] (BASF製(商品名)IRGANOX1098)、オクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロ肉桂酸(BASF製(商品名)IRGANOX1135)、2,4−ビス(ドヂシルチオメチル)−6−メチルフェノール(BASF製(商品名)IRGANOX1726)、カルシウムビス[3,5−ジ(tert−ブチル)−4−ヒドロキシベンジル(エトキシ)ホスフィナート](BASF製(商品名)IRGANOX1425等)、2,4−ビス(オクチルチオメチル)−6−メチルフェノール(BASF製(商品名)IRGANOX1520等)、トリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート(BASF製(商品名)IRGANOX245等)、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート] (BASF製(商品名)IRGANOX259)、4−[[4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール(BASF製(商品名)IRGANOX565)、ビス[3,3−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酪酸]エチレン(クラリアントケミカルズ株式会社製(商品名)HOSTANOX O3)等を挙げることが出来る。これらの中でも、入手が容易で樹脂との相溶性が良く、酸化防止性能に優れているため、オクタデシル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、ビス[3,3−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酪酸]エチレンがさらに好ましい。本発明において、これらフェノール系酸化防止剤は、樹脂組成物に1種含有されていてもよく、2種以上含有されていてもよい。
本発明の樹脂組成物におけるフェノール系酸化防止剤の割合は0.001〜15重量%であり(上記の樹脂成分:85〜99.999重量%)、位相差特性により優れた光学補償フィルムが得られることから、好ましくは0.001〜10重量%であり、さらに好ましくは0.001〜1重量%である。本発明においてフェノール系酸化防止剤の割合が0.001重量%未満であるとき、フィルムを構成する樹脂の熱酸化分解により、フィルム黄変、および分子量低下によるフィルム脆化の問題が生じる。また、フェノール系酸化防止剤の割合が15重量%より大きいとき、酸化防止剤自体の分解によるフィルム黄変が生じフィルム黄変の問題が生じる。すなわち、本発明において、優れた耐熱黄変性および優れた耐熱脆化性の両者を兼ね備えた光学補償フィルムを得るためには、前記フェノール系酸化防止剤の割合を本発明に係る範囲内とする必要があるものである。
本発明の樹脂組成物は、酸化防止剤の相乗効果を得る目的で、前記フェノール系酸化防止剤に加えて、アミン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤など別種の酸化防止剤を含んでもよい。
アミン系酸化防止剤としては、例えば、ジフェニルアミン、フェニルαナフチルアミンなどの芳香族アミン系酸化防止剤等を挙げることができる。
ホスファイト系酸化防止剤としては、例えば、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカル社製(商品名)イルガフォス168等)、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブPEP−36)、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(チバスペシャルティケミカル社製(商品名)イルガフォス126等)、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブPEP−8等)、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、4,4’−ビフェニレンジホスホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。
チオエーテル系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ドデシルチオプロピオネート)(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−412S)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−オクタデシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)などが挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、発明の主旨を超えない範囲で、その他ポリマ−、可塑剤、界面活性剤、高分子電解質、導電性錯体、顔料、染料、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、光安定剤、紫外線吸収剤等を含有していてもよい。
本発明の樹脂組成物は、セルロ−ス系樹脂と負の複屈折性を示すエステル系樹脂、特定のフェノール系酸化防止剤(以下、樹脂等という)をブレンドすることにより得ることができる。
ブレンドの方法としては、溶融ブレンド、溶液ブレンド等の方法を用いることができる。溶融ブレンド法とは、加熱により樹脂等を溶融させて混練することにより製造する方法である。溶液ブレンド法とは樹脂等を溶剤に溶解しブレンドする方法である。溶液ブレンドに用いる溶剤としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルムなどの塩素系溶剤;トルエン、キシレンなどの芳香族溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル等のアルコ−ル溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ−テル溶剤;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等を用いることができる。樹脂等を溶剤に溶解したのちブレンドすることも可能であり、各樹脂の粉体、ペレット等を混練後、溶剤に溶解させることも可能である。得られたブレンド樹脂溶液を貧溶剤に投入し、樹脂組成物を析出させることも可能であり、またブレンド樹脂溶液のまま光学補償フィルムの製造に用いることも可能である。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムは、フィルムの取扱い性及び光学部材の薄膜化への適合性の観点から、厚みが5〜200μmであることが好ましく、10〜100μmがさらに好ましく、20〜80μmが特に好ましく、10〜60μmがもっとも好ましい。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムの位相差特性は、目的とする光学補償フィルムにより異なるものであり、例えば、1)下記式(1)で示される面内位相差(Re)が好ましくは80〜300nm、さらに好ましくは100〜300nm、特に好ましくは100〜280nmであって、下記式(2)で示されるNz係数が好ましくは0.35〜0.65、さらに好ましくは0.45〜0.55であるもの、2)面内位相差(Re)が好ましくは50〜200nm、さらに好ましくは80〜160nmであって、Nz係数が好ましくは−0.2〜0.2、さらに好ましくは−0.1〜0.1であるもの、3)面内位相差(Re)が好ましくは0〜20nm、さらに好ましくは0〜5nm、下記式(3)で示される面外位相差(Rth)が好ましくは−150〜20nm、さらに好ましくは−150〜10nm、特に好ましくは−120〜0nmであるもの等が挙げられる。このときの位相差特性は全自動複屈折計(王子計測機器株式会社製、商品名KOBRA−21ADH)を用い、測定波長589nmの条件で測定されるものである。
これらは、従来のセルロ−ス系樹脂からなる光学補償フィルムでは発現が困難な位相差特性を有している。
Re=(ny−nx)×d (1)
Nz=(ny−nz)/(ny−nx) (2)
Rth=[(nx+ny)/2−nz]×d (3)
(式中、nxはフィルム面内の進相軸方向の屈折率を示し、nyはフィルム面内の遅相軸方向の屈折率を示し、nzはフィルム面外の屈折率を示し、dはフィルム厚みを示す。)
本発明の光学フィルムの波長分散特性としては、色ずれ抑制のため、好ましくは0.60<Re(450)/Re(550)<1.05であり、さらに好ましくは0.70<Re(450)/Re(550)<1.02であり、特に好ましくは0.75<Re(450)/Re(550)<1.00である。
本発明のセルロ−ス系樹脂としてセルロ−スエ−テルを使用した場合、単独では、低波長分散の光学フィルムを提供することができる。このフィルムに、延伸方向に対して負の複屈折性を示すエステル系樹脂をブレンドした樹脂組成物は、一般的に逆波長分散性を示す光学フィルムを提供することができるものである。
これらの位相差特性および波長分散特性を同時に満足することは、一般にセルロ−ス系樹脂を用いた光学補償フィルムでは発現が困難であるが、本発明においてセルロ−スエ−テルを用いる場合には、本発明に係る樹脂組成物を用いた光学補償フィルムがこれらの特性を同時に満足するものである。
本発明の光学補償フィルムは、必要膜厚を薄くするため、589nmにおけるレタ−デ−ションとフィルム膜厚の比Re(589)(nm)/フィルム膜厚(μm)が4.0nm/μm以上であることが好ましい。
本発明の光学補償フィルムは、輝度向上のため、光線透過率が好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上である。
本発明の光学補償フィルムは、コントラスト向上のため、ヘ−ズが好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。
本発明の光学補償フィルムは、優れた耐熱黄変性を有するフィルムとするため、85℃85%RHの高温高湿環境下において、500時間経過後における黄色度(YI)が1.0以下であることが好ましい。なお、本発明において「RH」とは、相対湿度を示す。
本発明の光学補償フィルムは、優れた耐熱脆化性を有するフィルムとするため、85℃85%RHの高温高湿環境下において、500時間経過後における重量平均分子量低下率ΔMwが10%以下であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムの製造方法としては、本発明の光学補償フィルムの製造が可能であれば如何なる方法を用いてもよいが、光学特性、耐熱性、表面特性などに優れる光学補償フィルムが得られることから、溶液キャスト法により製造することが好ましい。ここで、溶液キャスト法とは、樹脂溶液(一般にはド−プと称する。)を支持基板上に流延した後、加熱することにより溶媒を蒸発させて光学補償フィルムを得る方法である。流延する方法としては、例えば、Tダイ法、ドクタ−ブレ−ド法、バ−コ−タ−法、ロ−ルコ−タ−法、リップコ−タ−法等が用いられ、工業的には、ダイからド−プをベルト状またはドラム状の支持基板に連続的に押し出す方法が一般的に用いられている。また、用いられる支持基板としては、例えば、ガラス基板、ステンレスやフェロタイプ等の金属基板、ポリエチレンテレフタレ−ト等のプラスチック基板などがある。高度に表面性、光学均質性の優れた基板を工業的に連続製膜するには、表面を鏡面仕上げした金属基板が好ましく用いられる。溶液キャスト法において、厚み精度、表面平滑性に優れた光学補償フィルムを製造する際には、樹脂溶液の粘度は極めて重要な因子であり、樹脂溶液の粘度は樹脂の濃度、分子量、溶媒の種類に依存するものである。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムを製造する際の樹脂溶液は、セルロ−ス系樹脂、負の複屈折性を示すエステル系樹脂、フェノール系酸化防止剤を溶媒に溶解し調製する。樹脂溶液の粘度は、重合体の分子量、重合体の濃度、溶媒の種類で調整可能である。樹脂溶液の粘度としては特に制限はないが、フィルム塗工性をより容易にするため、好ましくは100〜10000cps、さらに好ましくは300〜5000cps、特に好ましくは500〜3000cpsである。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムの製造方法としては、例えば、樹脂成分として下記一般式(1)で示されるセルロ−ス系樹脂30〜99重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂1〜70重量%を含有し、さらに、該樹脂成分85〜99.999重量%および下記一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤0.001〜15重量%を含有する樹脂組成物を溶剤に溶解し、得られた樹脂溶液を基材にキャストし、乾燥後、基材より剥離することが挙げられる。
Figure 0006870374
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜12の置換基を示す。)
Figure 0006870374
(式中、X〜Xはそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基であり、前記アルキルチオ基は芳香環に直接結合していても2価の有機基を介して結合していてもよい。ただし、X及びXのうち少なくとも1つは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基である。)
本発明の樹脂組成物を用いて得られた光学補償フィルムは、面内位相差(Re)を発現するために一軸延伸またはアンバランス二軸延伸することが好ましい。光学補償フィルムを延伸する方法としては、ロ−ル延伸による縦一軸延伸法やテンタ−延伸による横一軸延伸法、これらの組み合わせによるアンバランス逐次二軸延伸法やアンバランス同時二軸延伸法等を用いることができる。また本発明では、熱収縮性フィルムの収縮力の作用下に延伸を行う特殊延伸法を用いずに位相差特性を発現させることができる。
延伸する際の光学補償フィルムの厚みは、延伸処理のし易さおよび光学部材の薄膜化への適合性の観点から、10〜200μmが好ましく、15〜150μmがさらに好ましく、15〜100μmが特に好ましい。
延伸の温度は特に制限はないが、良好な位相差特性が得られることから、好ましくは50〜200℃、さらに好ましくは100〜180℃である。一軸延伸の延伸倍率は特に制限はないが、良好な位相差特性が得られることから、1.05〜4.0倍が好ましく、1.1〜3.5倍がさらに好ましい。アンバランス二軸延伸の延伸倍率は特に制限はないが、光学特性に優れた光学補償フィルムとなることから長さ方向には1.05〜4.0倍が好ましく、1.1〜3.5倍がさらに好ましく、光学特性に優れた光学補償フィルムとなることから、幅方向には1.01〜1.2倍が好ましく、1.05〜1.1倍がさらに好ましい。延伸温度、延伸倍率により面内位相差(Re)を制御することができる。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムは、必要に応じて他樹脂を含むフィルムと積層することができる。他樹脂としては、例えば、ポリエ−テルサルフォン、ポリアリレ−ト、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリナフタレンテレフタレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、環状ポリオレフィン、マレイミド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド等が挙げられる。また、ハ−ドコ−ト層やガスバリア層を積層することも可能である。
本発明の樹脂組成物を用いた光学補償フィルムは、薄膜で特定の位相差特性を示すことから、液晶ディスプレイ用光学補償フィルムや反射防止用フィルムとして有用である。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例により示す諸物性は、以下の方法により測定した。
<重合体の解析>
重合体の構造解析は核磁気共鳴測定装置(日本電子製、商品名:JNM−GX270)を用い、プロトン核磁気共鳴分光(H−NMR)スペクトル分析より求めた。
H−NMRスペクトル分析より組成比解析が困難な場合はJIS K 2501(2003版)石油製品及び潤滑油−中和価試験方法に則ってフマル酸モノエステル濃度を求めた。
<数平均分子量・重量平均分子量の測定>
ゲル・パ−ミエイション・クロマトグラフィ−(GPC)装置(東ソ−製、商品名:C0−8011(カラムGMHHR−Hを装着))を用い、テトラヒドロフランを溶媒として、40℃で測定し、標準ポリスチレン換算値として求めた。
<光学補償フィルムの黄色度(YI)の測定>
作成したフィルムの黄色度(YI)は、分光色彩計(日本電色工業製、商品名:NDH2000)を使用し、JIS K 7373(2006年版)に準拠して測定した。
<光学補償フィルムの位相差特性の測定>
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器製、商品名:KOBRA−WR)を用いて波長589nmの光を用いて光学補償フィルムの位相差特性を測定した。
<光学補償フィルムの波長分散特性の測定>
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器製、商品名:KOBRA−WR)を用い、波長450nmの光による位相差Re(450)と波長550nmの光による位相差Re(550)の比として光学補償フィルムの波長分散特性を測定した。
<光学補償フィルムの耐熱黄変性および耐熱脆化性の測定>
恒温恒湿器(ヤマト科学株式会社製、商品名:IG400)を用いて85℃85%RHの高温高湿環境下とし、500時間後の黄色度(YI)および重量平均分子量低下率ΔMw(%)を調べる(以下、「湿熱耐久試験」という)ことで、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。
合成例1(負の複屈折性を示すエステル系樹脂(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル/プロピルメトキシケイ皮酸系樹脂)の合成1)
容量0.2立方mのステンレス製反応釜にフマル酸ジイソプロピル42.47kg、フマル酸モノエチル10.58kg、n−プロピルメトキシケイ皮酸26.95kg、純水120kg、分散剤(信越化学工業製(商品名)90SH−100)0.69kg、および重合開始剤2種((商品名)日油製パーヘキサ250:0.66g、(商品名)日油製パーブチルO:0.88kg)を入れてよく撹拌した。反応釜を60℃に加熱し22時間ラジカル重合させたのち、73℃に昇温してさらに48時間重合させ、液温30℃まで徐冷の後、ヌッチェでろ過し粒子状樹脂を得た。得られた粒子状樹脂を水で3回、メタノール/水混合液で4回、洗浄とろ過を繰り返して残存モノマーを除いた後、再度水で洗浄してろ過した。洗浄後の粒子状樹脂を棚段乾燥機中、80℃真空乾燥し、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル/プロピルメトキシケイ皮酸系樹脂47kgを得た。得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル/プロピルメトキシケイ皮酸系樹脂の数平均分子量は34,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位57モル%、フマル酸モノエチル残基単位12モル%、n−プロピルメトキシケイ皮酸残基単位31モル%であった。
実施例1
セルロース系樹脂としてエチルセルロース(ダウ・ケミカル社製 エトセル スタンダード(ETHOCEL standard)300、分子量Mn=84,000、分子量Mw=263,000、Mw/Mn=3.1、全置換度DS=2.5)1.755g、合成例1により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル/プロピルメトキシケイ皮酸系樹脂1.170g、可塑剤としてシリコンレジン(ダウコーニング製(商品名)RSN−0217)0.015g、およびフェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート(BASF製(商品名)IRGANOX245)0.015gを、酢酸エチル/トルエン/キシレン=1/2/7(重量比)溶液に溶解して15重量%の樹脂溶液(樹脂組成物)とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度40℃(15分)の後155℃(5分)にて2段乾燥して光学補償フィルムを作製した。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、所定の延伸温度で3.0倍に一軸延伸した。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0006870374
得られたフィルムの湿熱耐久試験後のYIは小さく、耐熱黄変性に優れるものであった。また、湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は小さく、耐熱脆化性に優れるものであった。また、各光学特性が光学補償フィルムとして好適であった。
実施例2
フェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートの代わりにオクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−50)0.015gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学補償フィルムを得た。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後のYIは小さく、耐熱黄変性に優れるものであった。また、湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は小さく、耐熱脆化性に優れるものであった。また、各光学特性が光学補償フィルムとして好適であった。
実施例3
フェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートの代わりにペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](株式会社ADEKA製(商品名)アデカスタブAO−60)0.015gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学補償フィルムを得た。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後のYIは小さく、耐熱黄変性に優れるものであった。また、湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は小さく、耐熱脆化性に優れるものであった。また、各光学特性が光学補償フィルムとして好適であった。
実施例4
フェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートの代わりにビス[3,3−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酪酸]エチレン(クラリアントケミカルズ株式会社製(商品名)HOSTANOX O3)0.015gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学補償フィルムを得た。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後のYIは小さく、耐熱黄変性に優れるものであった。また、湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率は(ΔMw%)は小さく、耐熱脆化性に優れるものであった。また、各光学特性が光学補償フィルムとして好適であった。
比較例1
実施例1で用いたエチルセルロース3.6g、合成例1により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル/プロピルメトキシケイ皮酸系樹脂2.4g、および可塑剤としてシリコンレジン(ダウコーニング製(商品名)RSN−0217)0.06gを、酢酸エチル/トルエン/キシレン=1/2/7(重量比)溶液に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度40℃(15分)の後155℃(5分)にて2段乾燥して光学補償フィルム(樹脂組成物)を作製した。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、所定の延伸温度で3.0倍に一軸延伸した。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後のYIは大きく、耐熱黄変性に劣るものであった。また、湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は大きく、耐熱脆化性に劣るものであった。
比較例2
フェノール系酸化防止剤であるトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートの代わりに、酸化防止剤としてコハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン重縮合物(BASF製(商品名)TINUVIN622)0.015gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学補償フィルムを得た。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は大きく、耐熱脆化性に劣るものであった。
比較例3
フェノール系酸化防止剤であるトリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートの代わりに、酸化防止剤としてペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(ケミプロ化成株式会社製(商品名)KEMINOX PLS)0.015gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学補償フィルムを得た。
得られた光学補償フィルムの位相差特性、波長分散特性、耐熱黄変性および耐熱脆化性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
得られたフィルムの湿熱耐久試験後の重量平均分子量低下率(ΔMw%)は大きく、耐熱脆化性に劣るものであった。

Claims (6)

  1. 樹脂成分として下記一般式(1)で示されるセルロースエーテルであるセルロース系樹脂30〜99重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂1〜70重量%を含有し、さらに、該樹脂成分85〜99.999重量%および下記一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤0.001〜15重量%を含有することを特徴とする樹脂組成物を用いてなり、85℃85%RHの環境下において、500時間後における黄色度(YI)が1.0以下であり、500時間後における重量平均分子量低下率ΔMwが10%以下であることを特徴とする光学補償フィルム
    Figure 0006870374
    (式中、R、R、Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜12のアルキル基を示す。)
    Figure 0006870374
    (式中、X〜Xはそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基であり、前記アルキルチオ基は芳香環に直接結合していても2価の有機基を介して結合していてもよい。ただし、X及びXのうち少なくとも1つは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキルチオ基である。)
  2. 一般式(2)において、X及びXのうち少なくとも1つがtert−ブチル基であることを特徴とする請求項1に記載の光学補償フィルム
  3. 一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤が、オクタデシル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコールビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、またはビス[3,3−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酪酸]エチレンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学補償フィルム
  4. 厚みが5〜200μmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の光学補償フィルム。
  5. 負の複屈折性を示すエステル系樹脂が少なくともケイ皮酸エステル残基単位を有する樹脂であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の光学補償フィルム。
  6. 樹脂成分として一般式(1)で示されるセルロースエーテルであるセルロース系樹脂30〜99重量%および負の複屈折性を示すエステル系樹脂1〜70重量%を含有し、さらに、該樹脂成分85〜99.99重量%および一般式(2)で示されるフェノール部位を有するフェノール系酸化防止剤0.001〜15重量%を含有する樹脂組成物を溶剤に溶解し、得られた樹脂溶液を基材にキャストし、乾燥後、基材より剥離することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の光学補償フィルムの製造方法。
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