JP6868162B2 - ベルトコンベア用潤滑剤組成物及びベルトコンベアの潤滑性向上方法 - Google Patents

ベルトコンベア用潤滑剤組成物及びベルトコンベアの潤滑性向上方法 Download PDF

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Description

本発明は、ベルトコンベア用潤滑剤組成物及びベルトコンベア用潤滑剤組成物を用いたベルトコンベアの潤滑性向上方法に関し、さらに詳細には、飲用水、お茶、コーヒー、紅茶、乳飲料、炭酸飲料、ビール、酒類、調味料、加工食品等の容器への充填や包装工程において、プラスチック製、紙製、金属製、ガラス製及びセラミック製容器等の移動搬送の際に用いられるベルトコンベア用の潤滑剤組成物及びベルトコンベアの潤滑性向上方法に関する。
飲用水、清涼飲料、牛乳、ジュース、酒類、ドリンク剤等の容器には、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック製容器、紙製容器、金属製容器、ガラス製容器、セラミック製容器等が使用されるが、飲料製造工場におけるこれら容器への充填や包装工程において、連続的に大量の容器を移動搬送するために一般的にベルトコンベアが使用されている。このような工場においては、ベルトコンベアを連続運転させ、容器等の被搬送物を高速搬送することが一般的であるが、このとき容器同士あるいは容器とベルトコンベアとの接触面に発生する摩擦により、容器の変形や容器の転倒等がおこる場合があり、こうした障害を防ぐために潤滑剤をベルトコンベア上等に塗布あるいは噴霧して、容器等の被搬送物とベルトコンベアとの間の摩擦係数を下げることが一般的である。
従来のベルトコンベア用の潤滑剤としては、界面活性剤の水溶液を用いることが一般的であった。例えば、特許文献1には、脂肪酸石鹸0.5〜40重量%とポリオキシアルキレンアルキルエーテル0〜30重量%、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン付加体0〜30重量%の三成分の配合で、後者の二成分の合計が0.5〜30重量%配合してなることを特徴とする潤滑剤組成物をコンベアに供給することにより使用することが開示されている。特許文献2には、水溶性脂肪酸アルカリ塩及び/ 又はアルキルリン酸エステルのアルカリ塩を主成分として含みロジンのエステル化物を含有するポリアルキレンテレフタレート容器用潤滑剤組成物が開示されている。特許文献3には、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン界面活性剤の中から選択したHLBが16を超える少なくとも一種の界面活性剤と、(B)水と、(C)カチオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤とを含み、(A)のノニオン界面活性剤と、(C)のカチオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を、重量比で5:1〜1:30の割合で含む樹脂製コンベア用潤滑剤組成物が開示されている。また、特許文献4にはノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、脂肪族アルキルアミン類、両性界面活性剤等の界面活性剤の少なくとも1種と、高沸点溶媒及び水を含有する潤滑剤組成物が開示されている。
また、特許文献5には、炭素数10〜20炭化水素基を持つ1価の有機ヒドロキシ化合物に酸化エチレン及び酸化プロピレンを付加して生成されるノニオン界面活性剤と、水、及び0.03〜0.45質量%のオルガノポリシロキサンを含有し、(A)成分のノニオン界面活性剤に含有されるポリオキシアルキレン基の重合度が3〜30モルであり、該ポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含有量が50〜95モル%である、ベルトコンベア用潤滑剤が開示されている。また、特許文献6にはシリコーン油、ポリアルファオレフィン、流動パラフィンから選ばれる油性物質と、HLBが16以上である非イオン性乳化剤と、ポリオールとを含有する水中油型乳化物であることを特徴とするベルトコンベア用潤滑剤が開示されている。
特開平9−95692号公報 特開平8−67894号公報 特開2007−119557号公報 特開2008−106253号公報 特開2009−191126号公報 特開2014−156521号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている潤滑剤組成物は、硬水で希釈するとカルシウムイオンやマグネシウムイオンと脂肪酸が結合して不溶性の塩を生じることで使用環境を汚染することや、炭酸飲料を充填し内圧負荷がかかったPETボトルと接触すると、製品の流通過程においてボトルに亀裂やひび割れを生じ内容物が漏出する等の問題があった。特許文献2に記載されているような水溶性脂肪酸アルカリ塩及び/ 又はアルキルリン酸エステルのアルカリ塩を主成分として含みロジンのエステル化物を含有するポリアルキレンテレフタレート容器用潤滑剤組成物は、炭酸飲料入りPETボトルに対する適合性は改善されているものの硬度成分と不溶性の塩を形成する問題が依然としてあった。また、特許文献3に記載されている潤滑剤組成物におけるHLB16以上のポリエチレングリコール型ノニオン界面活性剤は、炭酸飲料を充填したPETボトルに対する適合性が向上し、さらに硬度成分と不溶性の塩を形成する問題も改善したが、使用形態において潤滑剤をベルトコンベアに対して連続又は短時間間欠で供給する必要があり、このため大量の潤滑剤が消費され、潤滑剤の希釈に使用される水のコスト、排水処理コストが大きいという問題があった。また、特許文献4に記載されているノニオン界面活性剤等の界面活性剤、高沸点溶媒及び水を含有する潤滑剤組成物は、少ない使用量で比較的長時間の潤滑性を付与することができるが、耐水性が低く、つまり、ボトルに付着している水分の滴下や製造設備からの水分の飛散により潤滑成分が容易に除去されて潤滑性が低下するという問題があった。
特許文献5に記載されているベルトコンベア用潤滑剤は、少ない使用量で比較的長時間の潤滑性を付与することができ、さらに水の持ち込みによっても潤滑性が低下しにくく耐水性が向上しているが、ノニオン界面活性剤の構造によっては、内圧負荷の生じた炭酸飲料入りPETボトルと接触すると亀裂やひび割れの発生要因になるという問題があり、さらにベルトコンベアの磨耗により生じた粉塵汚れが、コンベアの表面に蓄積され飲料容器の底部に付着して汚れる問題があり、さらに該粉塵汚れは水による洗浄で除去しにくいという問題もあった。特許文献6に記載されているようなベルトコンベア用潤滑剤は、炭酸飲料入りPETボトルに対する適合性は改善されているが、ベルトコンベアの磨耗により生じる粉塵汚れの問題は依然として解決されていなかった。
従来のベルトコンベア用潤滑剤は、潤滑性、ベルトの耐摩耗性を向上しようとすると、炭酸飲料入りPETに亀裂やひび割れを生じ易く、炭酸飲料入りPETボトルに対する適合性の良いものはベルトに対する濡れ性が悪く、ベルトに均一に塗布されにくいため、少量で潤滑性、ベルトの耐摩耗性向上効果が不十分であり、両者を同時に満足できるものではなかった。従って、本発明の目的は、少ない使用量でも潤滑性に優れ、さらに炭酸飲料を充填した内圧負荷のかかったPETボトルに接触した場合でも、ボトルに亀裂やひび割れが発生する虞がなく、またベルトコンベアに適用した場合に磨耗による粉塵汚れの発生が少なく、さらに粉塵汚れが生じた場合においても水洗浄による除去性に優れる潤滑剤組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討した結果、(A)炭化水素基の炭素数が12〜24である脂肪族アルコールにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加して生成され、含有されるポリオキシアルキレン基の重合度が15〜57モルであり、該ポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含有量が50〜85モル%であるノニオン界面活性剤と、(B)グリセリン、ポリアルキレングリコールから選択される1種以上の水溶性ポリオールと、(C)油性物質と(D)水を含有し、(A)成分と(B)成分の質量比が、(B)/(A)=0.1〜400であり、(A)成分と(C)成分の質量比が、(C)/(A)=0.2〜50であるベルトコンベア用潤滑剤組成物が、驚くべきことに、潤滑性に優れ、さらに炭酸飲料を充填し内圧負荷のかかったPETボトルに接触した際でも、ボトルへの亀裂やひび割れ発生が抑制され、さらにベルトコンベアの磨耗を低減させ、ベルトコンベアの磨耗による粉塵が生じた場合でもその除去性に優れることを発見し、本発明ベルトコンベア用潤滑剤組成物を開発することに成功した。
本発明は、
(1)(A)成分としてノニオン界面活性剤、
(B)成分としてグリセリン、ポリアルキレングリコールから選択される1種以上の水溶性ポリオール、
(C)成分として油性物質、及び
(D)成分として水
を含有し、かつ、前記(A)成分が、炭化水素基の炭素数が12〜24である脂肪族アルコールにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加して生成され、含有されるポリオキシアルキレン基の重合度が15〜57モルであり、該ポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含有量が50〜85モル%であるノニオン界面活性剤であり、かつ、(A)成分と(B)成分の質量比が、(B)/(A)=0.1〜400、(A)成分と(C)成分の質量比が、(C)/(A)=0.2〜50であることを特徴とするベルトコンベア用潤滑剤組成物、
(2)(C)成分がジメチルシリコーンオイルであることを特徴とする上記(1)のベルトコンベア用潤滑剤組成物、
(3)さらに、(E)成分としてロジンエトキシレート、(F)成分として芳香族スルホン酸及び/又はその塩を含有し、かつ、(A)成分と(E)成分の質量比が、(E)/(A)=0.005〜0.7であり、(A)成分と(F)成分の質量比が、(F)/(A)=0.01〜5であることを特徴とする上記(1)又は(2)の何れかのベルトコンベア用潤滑剤組成物、
(4)さらに、(G)成分として、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンから選択される1種以上の防腐剤を含有し、(A)成分と(G)成分の質量比が、(G)/(A)=0.005〜5であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物、
(5)さらに、(H)成分として1種以上の水溶性高分子である増粘剤を含有し、(A)成分と(H)成分の質量比が(H)/(A)=0.025〜0.4であることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物、
(6)上記(1)〜(5)の何れかのベルトコンベア用潤滑剤組成物を、(A)成分の濃度を0.01〜0.2質量%として被搬送品を搬送するベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に供給することを特徴とするベルトコンベアの潤滑性向上方法、
(7)チューブ状のノズルを使用してベルトコンベア用潤滑剤組成物を滴下ないしは連続した流体として供給する上記(6)のベルトコンベアの潤滑性向上方法、
(8)ホローコーン、フルコーン、フラットスプレー、広角スプレー、微細スプレーから選択されるスプレーノズルを使用してベルトコンベア用潤滑剤組成物をベルトコンベア上に噴霧して供給する上記(6)のベルトコンベアの潤滑性向上方法、
(9)搬送物が、炭酸飲料を充填したPETボトルであり、ベルトコンベアのベルトが樹脂製である上記(6)〜(8)の何れかのベルトコンベアの潤滑性向上方法、である。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物は、少ない使用量でも潤滑性に優れ、さらに炭酸飲料を充填した内圧負荷のかかったPETボトルに接触した場合でも、ボトルに亀裂やひび割れが発生する虞がなく、またベルトコンベアに適用した場合に磨耗による粉塵汚れの発生が少なく、さらに粉塵汚れが生じた場合においても水洗浄による除去性に優れるベルトコンベア用潤滑剤組成物を提供したことにある。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物における(A)成分としては、炭化水素基の炭素数が12〜24の一級又は二級脂肪族アルコールのアルキレンオキシド付加体、炭化水素基の炭素数が8〜24のポリオキシアルキレンモノ又はジ脂肪酸エステル、炭化水素基の炭素数が8〜24の脂肪族アミンのアルキレンオキシド付加体、重量平均分子量1400〜13000のエチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーの少なくとも1種のノニオン界面活性剤が用いられる。(A)成分の一級又は二級脂肪族アルコールのアルキレンオキシド付加体は、炭化水素基の炭素数12〜24の一級又は二級脂肪族アルコールにアルキレンオキシドを付加することで得られる。炭化水素基の炭素数12〜24の一級又は二級脂肪族アルコールとしては、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エライドリノレニルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘニコシルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルテトラデシルアルコール等が挙げられる。これらの脂肪族アルコールのうち、経済性の点からラウリルアルコール、トリデシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、デシルテトラデシルアルコールが好ましく、生成するノニオン界面活性剤がPETボトルに対する適合性及び潤滑性に優れるため、セチルアルコール、オレイルアルコール、デシルテトラデシルアルコールがより好ましい。
(A)成分のポリオキシアルキレンモノ又はジ脂肪酸エステルは、炭化水素基の炭素数が8〜24の脂肪酸にアルキレンオキシドを付加するか、炭化水素基の炭素数が8〜24の脂肪酸とポリアルキレングリコールとのエステル反応によって得られるモノエステル又はジエステルである。炭化水素基の炭素数が8〜24の脂肪酸としては、椰子油脂肪酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。これらの脂肪酸のうち経済性の点からラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸が好ましく、生成するノニオン界面活性剤がPETボトルに対する適合性及び潤滑性に優れるため、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸がより好ましい。
(A)成分の脂肪族アミンのアルキレンオキシド付加体は、炭化水素基の炭素数8〜24の脂肪族アミンにアルキレンオキシドを付加して得ることができる。炭化水素基の炭素数8〜24の脂肪族アミンとしてはカプリルアミン、ココナットアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、牛脂アミン、ラウリルプロピレンジアミン、ミリスチルプロピレンジアミン、セチルプロピレンジアミン、ステアリルプロピレンジアミン、オレイルプロピレンジアミン、牛脂プロピレンジアミンが挙げられ、生成するノニオン界面活性剤の性能から、ステアリルアミン、オレイルアミン、牛脂アミン、牛脂プロピレンジアミンが好ましい。
本発明において(A)成分に使用できるアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等が挙げられるが経済性の点でエチレンオキシド、プロピレンオキシドが好ましい。重合形態としては磨耗防止性の点で共重合が好ましく、共重合形態としてはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのランダム共重合、ブロック共重合、ランダム/ブロック共重合等何れでも良い。
また本発明の(A)成分として用いる、重量平均分子量1400〜13000のエチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーは、ポリオキシエチレン基の割合が20〜80モル%であることが好ましく、40〜60モル%がより好ましい。20モル%を下回ると貯蔵安定性及び炭酸飲料入りPETボトルに対する適合性が低下する虞があり、80モル%を超えると磨耗防止性が低下する虞がある。
本発明において炭酸入りPETボトルに対する亀裂やひび割れ抑制の上で、上記(A)成分として用いるノニオン界面活性剤のなかでも、脂肪族アルコールのアルキレンオキシド付加体が好ましい。特に(A)成分としては、炭化水素基の炭素数が12〜24の脂肪族アルコールにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加して得られる化合物で、ポリオキシアルキレン基の重合度(アルキレンオキシドの付加モル数)が15〜57モルのものが好ましく、より好ましくは重合度が20〜45モルであり、さらに好ましくは重合度が28〜40モルのものである。重合度が15モル未満であるとPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下し、重合度が57モルを超えると凝固点が高くなるためハンドリング性が低下し、製造も困難であるため好ましくない。(A)成分のポリオキシアルキレン基中に占めるオキシエチレン基の割合は、50〜85モル%となるようにエチレンオキシドとプロピレンオキシドの配合比を調整することが好ましく、オキシエチレン基の割合は60〜80モル%がより好ましい。オキシエチレン基の割合が50モル%未満になると潤滑性が不足する場合やPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、貯蔵安定性が低下する虞もある。また、85モル%を超えるとベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があり、好ましくない。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物における(B)成分はグリセリン又はポリアルキレングリコールから選択される1種以上の水溶性ポリオールである。これらは単独でも混合して用いても良い。ポリアルキレングリコールとしてはポリエチレングリコール又は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム共重合体を用いることが出来る。ポリエチレングリコールとしては、低重合度のポリエチレンレングリコールは炭酸飲料入りPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があるため、ポリエチレングリコールの重合度は4〜40モルのものが好ましく、4〜32モルがより好ましい。ポリエチレングリコールの重合度が4モル未満であるとPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、40モルを超えると潤滑性及びベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があるため好ましくない。エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム共重合体としては重合度が30モル〜90モルのものが好ましく、40〜80モルがより好ましい。30モル未満であるとPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、90モルを超えると潤滑性及びベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があるため好ましくない。エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム共重合体は、オキシエチレン基の割合が25〜60モル%となるようにエチレンオキシドとプロピレンオキシドの配合比を調整することが好ましく、オキシエチレン基の割合は25〜40モル%がより好ましい。オキシエチレン基の割合が25モル%未満になるとPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、安定性が低下する虞もある。また、60モル%を超えるとベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があり、好ましくない。
(B)成分としては、潤滑性に優れ、炭酸飲料入りPETボトルへの適合性に優れることから上記成分のうちグリセリン、ポリエチレングリコールを用いることが好ましく、特に経済性の点からグリセリンを用いることが好ましい。(B)成分は、(A)成分と(B)成分の質量比が、(B)/(A)=0.1〜400となるように配合されるが、(B)/(A)=1〜100であることがより好ましく、特に10〜30であることが好ましい。(B)/(A)が0.1未満であると潤滑性が低下する虞や、ベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があり、400を超えて配合する場合、過剰に滑りすぎ、搬送を円滑に行うことができない虞がある。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物における(C)成分としては油性物質である。具体的には、ジメチルシリコーンオイル、ポリアルファオレフィン、流動パラフィンが挙げられ、これらは単独で用いても2種以上を組み合わせて用いても良いが、潤滑性の点からジメチルシリコーンオイルがより好ましい。具体的には、ジメチルシリコーンオイルは下記の分子式(1)で表すことができる。
(化1)
(CHSi−O−[−Si(CH−O−]n−Si(CH (1)
(nは50〜2000の数を表す)
(1)式において、nが50未満のジメチルシリコーンオイルの場合にはPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、nが2000を超えると粘度が高すぎて取り扱いが困難となり、また潤滑性も低下する虞がある。さらに、性能及び取り扱いの点から、上記のジメチルシリコーンオイルの25℃における粘度が100mm/s〜1000000mm/sの範囲であることが好ましく、粘度が350〜10000mm/sの範囲であると潤滑性が良好であるためより好ましい。
油性物質の形態としては潤滑剤組成物への配合が容易であるため水中油型乳化物を用いることが好ましい。また、ジメチルシリコーンオイルの乳化物を調整する際に使用される乳化剤としてはアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の乳化剤が使用可能であるが、脂肪酸塩型アニオン界面活性剤及びアルキル基の炭素数が12未満で、かつ、エチレンオキシド付加モル数が6モル未満のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤は、PETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり適さない。ジメチルシリコーンオイル乳化物における界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等が貯蔵安定性及び炭酸飲料入りPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性の点で好ましい。(C)成分は(A)成分と(C)成分の質量比が、(C)/(A)=0.2〜50となるように配合されるが、(C)/(A)=1〜10であることがより好ましく、特に1.5〜5であることが好ましい。(C)/(A)が0.2未満であると潤滑性が低下する虞があり、50を超えて配合すると過剰に滑り円滑な搬送を阻害する虞や、粉塵汚れの洗浄性が低下する虞がある。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物における(D)成分は水である。(D)成分の水は特に限定されず、水道水、工業用水、再生水、イオン交換水、RO水、蒸留水、軟水等が挙げられる。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物にはさらに(E)成分としてロジンエトキシレートを配合することが好ましい、ロジンエトキシレートはロジンにエチレンオキシドを付加重合してポリオキシエチレン鎖を導入したノニオン界面活性剤である。エチレンオキシドの重合度としては10〜30モルが好ましい。重合度が10モル未満であると水溶性が低下するため組成物の安定性が低下する虞があり、30モルを超えるとベルトコンベアの磨耗防止性が低下する虞があるため好ましくない。(E)成分の配合量は(A)成分と(E)成分の質量比が、(E)/(A)=0.005〜0.7となる量であることが好ましく、(E)/(A)=0.05〜0.6であることがより好ましく、特に0.1〜0.5であることがより好ましい。(E)/(A)が0.005未満であると磨耗防止性が低下する虞があり、0.7を超えて配合すると潤滑性が低下する虞がある。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物はさらに(F)成分として芳香族スルホン酸及び/又はその塩を配合することが好ましい。芳香族スルホン酸としてはベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、キュメンスルホン酸、メトキシベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等が挙げられる。塩の形態としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン類塩、アンモニウム塩等が挙げられる。(F)成分の配合量は(A)成分と(F)成分の質量比が、(F)/(A)=0.01〜5となる量であることが好ましく、0.05〜1であることがより好ましく、0.1〜0.5であることがさらに好ましい。(F)/(A)が0.01未満であると、炭酸飲料入りPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞があり、5を超えて配合すると潤滑性が低下する虞や使用時に設備の腐食原因となる虞がある。
また本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物は、さらに(G)成分として2−メチル−4−イソチゾリン−3−オン、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オンから選ばれる1種以上の防腐剤を配合することが好ましい。(G)成分の配合量は(A)成分と(G)成
分の質量比が、(G)/(A)=0.005〜5となる量であることが好ましく、0.01〜1であることがより好ましく、特に0.1〜0.5であることが好ましい。(G)/(A)が0.005未満であると防腐性が低下する虞があり、5を超えて配合するとPETボトルの亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞がある。また、除菌成分として一般的であるカチオン界面活性剤は、組成物の安定性を悪化させる虞があるため配合しないことが好ましい。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物は濃縮物として提供できる。その際(A)成分の配合量が0.5〜2質量%であることが好ましい。0.5質量%未満であると濃縮度が低いため輸送コストが上昇することから経済的に好ましくなく、2質量部を超えて配合すると安定性が低下する。(A)成分を0.5〜2質量%含有する濃縮物として提供する場合、さらに(H)成分として1種以上の水溶性高分子である増粘剤を配合することが好ましい。本発明で用いる水溶性高分子としては、水溶性のカチオン性高分子、アニオン性高分子、ノニオン性高分子、及び、両性高分子又は双極性高分子等が挙げられる。
カチオン性高分子としては、具体的には、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]基を有するヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10)、(ビニルピロリドン-ジメチルアミノメチルエチルメタクリレート共重合体ジエチル硫酸塩(ポリクオタニウム−11)、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体などが挙げられる。アニオン性高分子としては、具体的には、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、カラゲーナン、キサンタンガム、ポリスチレンスルホネート、寒天、ガッチガム、カラヤガム、ペクチン、アルギネート塩、アクリル酸(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリ(アクリル酸)又はアクリル酸又はメタクリル酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩などのアクリル酸又はメタクリル酸誘導体、ヒアルロン酸又はそのアルカリ金属塩が挙げられる。ノニオン性高分子としては、具体的には、セルロースエーテル(ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロール、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等)、プロピレングリコールアルギネート、ポリアクリルアミド、ポリ(エチレンオキシド)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルグアーゴム、ローカストビーンゴム、アミロース、ヒドロキシエチルアミロース、澱粉及び澱粉誘導体及びこれらの混合物などが挙げられる。両性高分子又は双極性高分子として、具体的には、オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−43などが挙げられる。
これらの水溶性高分子は、1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。硬度成分に対する安定性の観点から、アクリル酸(メタ)アクリル酸アルキル共重合体又はそのアルカリ金属塩、キサンタンガムからなる群から選択される1種又は2種以上がより好ましく、さらに、キサンタンガムが好ましい。アクリル酸(メタ)アクリル酸アルキル共重合体は、アクリル酸又はアクリル酸塩と、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルとを共重合させてなる共重合体である。このような共重合体は市販品を使用することができ、例えば、日本ルーブリゾール製のPEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2等を挙げることができる。これらは単独でも2種類以上を組み合わせて用いても良い。塩の形態としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン類塩アンモニウム塩等が挙げられるが、アミン類塩が好ましく、特にトリエタノールアミン塩が好ましい。キサンタンガムは例えば、三晶株式会社製KELZANが挙げられる。(H)成分の配合量は(A)成分と(H)成分の質量比が、(H)/(A)=0.025〜0.4となる量であることが好ましく、0.1〜0.2であることが好ましい。(H)/(A)が0.025未満では水相と(C)成分中のジメチルシリコーンオイルが分離して不均一になる虞があり、0.4を超えて配合すると粘度が高すぎて使用時にポンプで送液できない虞があるため好ましくない。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物は、ベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に、(A)成分濃度が0.01〜0.2質量%となるように、原液又は水で希釈したものを塗布、滴下、連続した流体として供給、又は噴霧して供給し使用するが、使用時の(A)成分濃度は、0.03〜0.1質量%がより好ましい。(A)成分濃度が0.01質量%未満であると潤滑性が低下する虞があり、0.2質量%を超えると潤滑性能は飽和するため経済的に好ましくないことや、PETボトルに対する亀裂やひび割れの抑制性が低下する虞がある。
潤滑剤組成物を塗布する方法としては、(A)成分濃度を実使用濃度に調整したベルトコンベア用潤滑剤組成物を、刷毛を用いてベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に塗布する方法が挙げられる。潤滑剤組成物を滴下又は連続した流体としてベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に供給する方法としては、実使用濃度に調整したベルトコンベア用潤滑剤組成物を0.1〜0.3MPaの圧力で送液し、樹脂製又はSUS製等のチューブを通して10〜100mL/ 分の流量でベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に供給することができる。また、スプレー等で噴霧する方法は、ベルトコンベア上の広範囲に比較的少量の潤滑剤組成物を無駄なく均一に供給できるため好ましい。噴霧の形状はスプレーノズルの種類によって変わるが、用途に応じて使い分ければよく、公知のものであれば何れも使用することができる。噴霧ノズルとしては、潤滑剤組成物を液圧によって噴霧する噴霧ノズル、具体的には、一流体ノズルが挙げられる。噴霧ノズルの液噴霧口のオリフィス径は0.3〜2.4mm、好ましくは0.4〜1.0mmである。スプレー圧力としては、0.1〜2.5MPa、好ましくは0.1〜0.3MPaである。スプレーから供給される潤滑剤組成物の液滴サイズとしては、50〜5,500ミクロンが好ましいが、均一に潤滑剤組成物を噴霧でき、コンベアの磨耗を防止できることから、100〜2,000ミクロンがより好ましい。スプレー角度としては、30〜150°であることが好ましく、60〜140°であることがより好ましい。なお、スプレー角度とは噴射された液体が広がった角度のことである。潤滑剤組成物の噴霧量としては、1つのノズルに対して、毎分10〜100mL、最適な潤滑性の維持の点から10〜50mLが好ましい。噴霧ノズルのパターンとしては、例えば、ホローコーン・スプレーパターン、フルコーン・スプレーパターン、フラット・スプレーパターン、ソリッド・スプレーパターン、微粒スプレーパターン、エアーアトマイジング・スプレーパターン等が挙げられる。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物には、さらに公知の潤滑用添加剤が添加されていても良く、使用目的に応じて、キレート剤、界面活性剤等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物に配合できる界面活性剤としては、(A)成分以外のノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤が挙げられる。このような界面活性剤としては例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸やその塩、ポリオキシエチレンアルキエーテルリン酸エステルやその塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンラノリンエーテル、アセチレングリコールエチレンオキシド付加物、アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサン・コポリマー等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を組み合わせて用いても良い。
本発明のベルトコンベア用潤滑剤組成物は塩基成分や酸成分を添加して、pHを4から9.5の範囲に調整して使用することが好ましく、6.0〜9.0に調整して使用することがより好ましい。pHが4.0未満であるとベルトコンベアや飲料製造工程中の機器が腐食する問題や、ベルトコンベアや飲料製造工程中の機器が腐食する問題が生じる虞があり、またpHが9.5を超えるとPETボトルに対する亀裂やひび割れ抑制性が低下し、亀裂やひび割れを発生する等の問題が生じる虞がある。pH調整のための塩基成分としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられ、好ましくはモノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミンが挙げられる。これらは単独でも2種以上を組み合わせても良い。また、pH調整のための酸成分としては、塩酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、安息香酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸、エチレンジアミン四酢酸、ホスホノブタントリカルボン酸、リン酸等が挙げられるが、好ましくは、酢酸、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸である。これらは単独でも2種以上を組み合わせても良い。
ここで、ベルトコンベア用潤滑剤組成物を希釈するために使用される水としては、硬度成分のない純水を用いることもできるが、一般的には水道水のような硬度成分を含有する水を使用することが想定され、水道水は、pH=5.8〜8.6、総アルカリ度が、ドイツ硬度0〜53.6°DH、塩化物イオン0〜200mg/L、ナトリウム及びその化合物0〜200mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素0〜10mg/L、フッ素及びその化合物0〜0.8mg/L、ホウ素及びその化合物0〜1.0mg/L、総トリハロメタン0〜0.1mg/L、残留塩素0〜1mg/L、有機物量(全有機炭素量)0〜3mg/Lであれば、本発明の潤滑剤組成物の希釈用として使用することができる。また総アルカリ度は特に制限はないが、工業用水道供給標準水質として記載されている0〜75mg/L(炭酸カルシウム換算として)が好ましい。
ベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上への供給方法としては連続供給又は間欠供給の何れの方法でもよい。連続噴霧の場合は、5〜80mL/分程度の噴霧量でコンベアベルト上及び/又は搬送品上に連続して本発明のベルトコンベア用潤滑剤を噴霧すれば良い。また、間欠噴霧の場合は、供給時間に対して40〜720倍の停止時間を設ける長時間間欠による供給方法が可能であるが、具体的には10〜100mL/分程度の噴霧量で5〜180秒間程度噴霧し、その後10〜180分間程度噴霧を止める等の工程を連続的に繰り返し行えば良い。間欠噴霧において、噴霧停止時にも潤滑性が保たれる理由は、一度噴霧した潤滑剤がコンベアベルト上に残存しているためである。噴霧方法としては、潤滑剤及び水の使用量も削減できることから、間欠噴霧による方法が好ましい。
ベルトコンベアのベルトは本発明の潤滑剤組成物を適用した場合に、潤滑性に優れ、ベルトコンベアの磨耗を低減させ、ベルトコンベアの磨耗による粉塵が生じた場合でもその除去性に優れることから、樹脂製(例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂等)であることが好ましい。被搬送品の形状、構造、材質等は特に規定されないが、飲料物用の容器が好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)製、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、ポリスチレン製、ポリアミド製、ポリカーボネート製等のプラスチック製容器;紙パック等の紙製容器(ワックス仕上げや樹脂コーティングを含む);鉄製、アルミニウム製、錫製、銅製、亜鉛製、あるいはこれらの複合材料等からなる金属製容器;ガラス製容器;セラミックス製容器等が挙げられる。これらの容器の中でも、本発明の効果が顕著に表れることから、ペットボトル等のPET製容器や紙パック、アルミ製容器が好ましく、特に20℃での容器内圧が0.04〜0.42MPaの範囲の炭酸飲料を充填したPETボトルへの使用が好ましい。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。なお、以下の実施例等において「%」は特に記載が無い限り質量%を示す。
試験に使用した化合物を下記に示す。なお、アルコール名の後の括弧内は脂肪族アルコールの炭素数を、EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドの略であり、その後の数字はそれぞれEO、POの平均付加モル数を表す。尚、表中における実施例及び比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
(A)成分:ノニオン界面活性剤
A−1:ラウリルアルコール(C12)のEO12モル、PO3モル付加物
A−2:セチルアルコール(C16)のEO10モル、PO8モル付加物
A−3:セチルアルコール(C16)のEO20モル、PO4モル付加物
A−4:セチルアルコール(C16)のEO20モル、PO8モル付加物
A−5:ステアリルアルコール(C18)のEO34モル、PO23モル付加物
A−6:デシルテトラデシルアルコール(C24)のEO20モル、PO6モル付加物
A−7:デシルテトラデシルアルコール(C24)のEO30モル、PO6モル付加物
A−8:デシルテトラデシルアルコール(C24)のEO24モル、PO13モル付加物
A−9:デシルテトラデシルアルコール(C24)のEO25モル付加物
A−10:ポリオキシエチレン(EO14モル付加物)モノオレイン酸(C18)エステル
A−11:ポリオキシエチレン(EO20モル付加物)ジオレイン酸(C18)エステル
A−12:ステアリルアミン(C18)のEO20モル付加物
A−13:牛脂プロピレンジアミン(C17〜21混合物)のEO15モル付加物
A−14:プルロニック型ノニオン界面活性剤(重量平均分子量2800、EO含有量40モル%、PO含有量60モル%、商品名がBULAUNON P−174 青木油脂工業社製)
(A)成分の比較品
A′−15:デシルアルコール(C10)のEO12モル、PO3モル付加物
A′−16:デシルアルコール(C10)のEO10モル付加物
A′−17:カプリン酸(C10)のEO8モル付加物
A′−18:デシルアミン(C10)のEO10モル付加物
A′−19:プルロニック型ノニオン界面活性剤 (重量平均分子量1000、EO含有量10モル%、PO含有量90モル%、商品名がPLURONIC PE3100 BASF社製)
(B)成分:水溶性ポリオール
B−1:グリセリン
B−2:重量平均分子量300のポリエチレングリコール
B−3:重量平均分子量1540のポリエチレングリコール
B−4:重量平均分子量1000のポリエチレングリコールポリプロピレングリコールランダム共重合体(商品名がEL−551 旭硝子株式会社製)
(B)成分の比較品
B′−5:プロピレングリコール
B′−6:エチレングリコール
(C)成分:油性物質
C−1:粘度350mm/sのジメチルシリコーン乳化物(商品名がSH7024、東レダウコーニング社製)
C−2:粘度10000mm/sのジメチルシリコーン乳化物(商品名がSM7025EX、東レダウコーニング社製)
C−3:パラフィンワックスエマルション(商品名がトライソルPF60、中京油脂製)
(D)成分:水
D−1:東京都荒川区の水道水(pH=7.6、総アルカリ度(炭酸カルシウム換算として)40.5mg/L、ドイツ硬度8.1°DH(そのうち、カルシウム硬度6.3°DH、マグネシウム硬度2.1°DH)、塩化物イオン21.9mg/L、ナトリウム及びその化合物13mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素1.1mg/L、フッ素及びその化合物0.09mg/L、ホウ素及びその化合物0.04mg/L、総トリハロメタン0.014mg/L、残留塩素0.4mg/L、有機物(全有機炭素量)0.5mg/L)
(E)成分:ロジンエトキシレート
E−1:ロジンのEO15モル付加物
E−2:ロジンのEO30モル付加物
(F)成分:芳香族スルホン酸
F−1:キシレンスルホン酸
F−2:トルエンスルホン酸
F−3:キュメンスルホン酸
F−4:4−メトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
(G)成分:防腐剤
G−1:2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(商品名がアクティサイドM20、ソージャパン社製)
G−2:1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(商品名がアクティサイドB20(N)、ソージャパン社製)
(H)成分:水溶性高分子
H−1:アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体(商品名がPEMULEN TR−2、ルーブリゾール社製)
H−2:キサンタンガム(商品名がKELZAN S PLUS、三晶株式会社製)
H−3:ヒドロキシグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(商品名がJAGUAR C−162、ソルベイ日華社製)
(I)中和剤
I−1:トリエタノールアミン
実施例1〜73、比較例1〜11
東京都荒川区の水道水を用い、表1〜7に示す配合で潤滑剤組成物を調製した。
上記の潤滑剤組成物を使用して下記の試験を行った。結果を表1〜7に示す。
※1 潤滑性試験
以下の試験方法によりベルトコンベアとボトルの間の動摩擦係数を測定し、潤滑剤組成物の潤滑性を評価した。
試験方法:
角底、900mL容積のポリエチレンテレフタレート(PET)製容器をベルトコンベア[一片が幅82.6mm、長さ38.1mmのツバキ山久チエイン社製プラトップ(登録商標)チェーン(形番TTP826P−DIY)が長さ方向に90片連結したもの)の上に置き、ベルトコンベアを30m/分で走行させ、コンベア上に、ホローコーンスプレーノズル(商品名がユニジェットTX、流量サイズ1、オリフィス径0.51、スプレーイングシステムス社製)を介して原液又は予め水道水で希釈して調製(実施例1〜55、比較例1〜11は原液、実施例56〜73は表に示す(A)成分濃度に希釈)した潤滑剤組成物をコンベアベルト1m当たり70mL程度の割合で(50mL/分の供給速度で24秒間)噴霧した後、噴霧終了直後の摩擦係数(付着直後)と、噴霧終了30分後の乾燥時の摩擦係数(乾燥後)を測定した。なお、摩擦係数は、容器と荷重測定器を連結させ、コンベア稼動中の引張り荷重値を測定し、以下の計算式より算出したものである。
摩擦係数(μ)=引張り荷重(g)/容器重量(g)
潤滑性評価基準:
○:摩擦係数(μ)=0.08以上0.10未満(滑りが良好)
△:摩擦係数(μ)=0.10以上0.12未満(問題なく滑る)
×:摩擦係数(μ)=0.12以上(滑りが悪い)又は0.08未満(滑りすぎる)
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※2 ベルトコンベアの磨耗防止性試験
ベルトコンベアスピード30m/分のベルトコンベア[一片が幅82.6mm、長さ38.1mmのツバキ山久チエイン社製プラトップ(登録商標)チェーン(形番TTP826P−LFG)が長さ方向に90片連結したもの)上に、ホローコーンスプレーノズル(商品名がユニジェットTX、流量サイズ1、オリフィス径0.51、スプレーイングシステムス社製)を介して原液又は予め水道水で希釈して調製(実施例1〜55、比較例1〜11は原液、実施例56〜73は表に示す(A)成分濃度に希釈)した潤滑剤組成物をコンベアベルト1m当たり350mL程度の割合で(50mL/分の供給速度で120秒間)噴霧した後、潤滑剤組成物の供給を停止し30分間ベルトコンベアの稼動を続けた。30分後に角底、900mL容積のポリエチレンテレフタレート(PET)製容器をベルトコンベア上に置きボトルをタコ糸でコンベアガイドに固定してボトルを引っ張ったまま30秒間ベルトコンベアを稼動させた。その後ボトルの底部における粉塵状の汚れの付着の有無を確認した。
磨耗防止性評価基準:
○:汚れの付着が見られない
△:僅かに粉塵状の汚れが付着している
×:粉塵状の汚れが付着している
とし、○、△を実用性のあるものとして判定した。
※3 粉塵汚れ洗浄性試験
ポリアセタール樹脂性コンベア(ツバキ山久チエイン社製プラトップ(登録商標)チェーン(形番TTP826P)を日本工業規格JIS−4703に規定されている平型・呼び寸法150mm・中目の鉄工やすりを用いて削り粉塵状の汚れを調整した。容積100mLのガラス製コニカルビーカーに原液又は予め水道水で希釈して調製(実施例1〜55、比較例1〜11は原液、実施例56〜73は表に示す(A)成分濃度に希釈)した潤滑剤組成物を5g、粉塵汚れを0.1g入れ薬匙で混合した後、105℃のオーブンで10時間乾燥させた。室温に冷却した後、水道水を50mL加えてマグネチックスターラーを用いて100rpmで30秒間攪拌し粉塵汚れの洗浄性を確認した。
粉塵汚れ洗浄性評価基準:
○:粉塵汚れが水に分散され塊が見られない
△:粉塵汚れはほぼ水に分散され塊が見られないが、液面に粉塵が浮いている
×:粉塵汚れの塊が見られる
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※4 炭酸飲料入りPETボトル適合性試験
試験方法:
炭酸飲料入りPETボトルとして市販の500mL容量に20℃での内圧が0.39±0.05MPaとなるように炭酸飲料が充填されたボトルを用い、原液又は予め水道水で希釈して調製(実施例1〜55、比較例1〜11は原液、実施例56〜73は表に示す(A)成分濃度に希釈)した潤滑剤組成物10gを入れたビーカー中の潤滑剤組成物に、ボトル底部が浸るように接触させ、40℃、湿度90%で1週間保存した後、ボトル底面のひび割れの状態を観察した。
炭酸飲料入りPETボトル適合性評価基準:
◎:ボトル底面にひび割れが発生していない。
○:僅かにボトル底面にひび割れが発生している。
△:ボトル底面にひび割れが発生しているが問題ないレベル。
×:無数のひび割れがボトル底面に発生している。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※5 貯蔵安定性試験
潤滑剤組成物について、以下の方法で安定性試験を行い、評価した。
試験方法:
潤滑剤組成物(原液)100gを透明ガラス瓶に入れ、50℃で1ヶ月静置した後に外観を観察した。
安定性評価基準:
○:油相と水相の分離が見られず安定である
△:全体的な分離はないが、底部に若干の水相の分離が見られる
×:クリーミング(分散した油相の液滴が上昇して不均一になること)及び液面に油滴が見られる。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※6 除菌性試験
潤滑剤組成物の除菌性を以下の方法で試験し、評価した。
試験方法:
緑膿菌(供試菌株:NBRC13736)を、滅菌したSCD培地を用いて37℃で24時間培養し、10の9乗レベルcfu/mLの菌液とした。原液又は予め水道水で希釈して調製(実施例1〜55、比較例1〜11は原液、実施例56〜73は表に示す(A)成分濃度に希釈)した潤滑剤組成物100gに対して菌液100μLを添加して試験液とし25℃で静置した。48時間後に試験液1mLを分取して滅菌したSCDLP寒天培地で混釈し、生菌数を確認し、下記の基準で評価した。
評価基準:
◎:供試菌のLog reductionが5以上の菌数減少
○:供試菌のLog reductionが4以上、5未満の菌数減少
△:供試菌のLog reductionが2以上、4未満の菌数減少
×:供試菌のLog reductionが2未満の菌数減少
とし、◎、○、△を実用性のあるものとして判定した。
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Claims (9)

  1. (A)成分としてノニオン界面活性剤、
    (B)成分としてグリセリン、ポリアルキレングリコールから選択される1種以上の水溶性ポリオール、
    (C)成分として油性物質、及び
    (D)成分として水
    を含有し、
    かつ、前記(A)成分が、炭化水素基の炭素数が12〜24である脂肪族アルコールにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加して生成され、含有されるポリオキシアルキレン基の重合度が15〜57モルであり、該ポリオキシアルキレン基中のオキシエチレン基の含有量が50〜85モル%であるノニオン界面活性剤であり、
    かつ、(A)成分と(B)成分の質量比が、(B)/(A)=0.1〜400、(A)成分と(C)成分の質量比が、(C)/(A)=0.2〜50であることを特徴とするベルトコンベア用潤滑剤組成物。
  2. (C)成分がジメチルシリコーンオイルであることを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物。
  3. さらに、(E)成分としてロジンエトキシレート、(F)成分として芳香族スルホン酸及び/又はその塩を含有し、
    かつ、(A)成分と(E)成分の質量比が、(E)/(A)=0.005〜0.7であり、(A)成分と(F)成分の質量比が、(F)/(A)=0.01〜5であることを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物。
  4. さらに、(G)成分として、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンから選択される1種以上の防腐剤を含有し、
    かつ、(A)成分と(G)成分の質量比が、(G)/(A)=0.005〜5であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物。
  5. さらに、(H)成分として1種以上の水溶性高分子である増粘剤を含有し、
    かつ、(A)成分と(H)成分の質量比が(H)/(A)=0.025〜0.4であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のベルトコンベア用潤滑剤組成物を、(A)成分の濃度を0.01〜0.2質量%として被搬送品を搬送するベルトコンベア上及び/又は被搬送品表面上に供給することを特徴とするベルトコンベアの潤滑性向上方法。
  7. チューブ状のノズルを使用してベルトコンベア用潤滑剤組成物を滴下ないしは連続した流体として供給する請求項6記載のベルトコンベアの潤滑性向上方法。
  8. ホローコーン、フルコーン、フラットスプレー、広角スプレー、微細スプレーから選択されるスプレーノズルを使用してベルトコンベア用潤滑剤組成物をベルトコンベア上に噴霧して供給する請求項6記載のベルトコンベアの潤滑性向上方法。
  9. 搬送物が、炭酸飲料を充填したPETボトルであり、ベルトコンベアのベルトが樹脂製である請求項6〜8の何れか1項に記載のベルトコンベアの潤滑性向上方法。

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