JP6866178B2 - ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板 - Google Patents

ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板 Download PDF

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Description

本発明はガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板に関する。
現在、スマートフォン等の情報端末の高性能化、高速通信化に伴い、使用されるプリント配線板において、高密度化、極薄化とともに、低誘電率化、低誘電正接化が著しく進行している。
このプリント配線板の絶縁材料としては、ガラスクロスをエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(以下、「マトリックス樹脂」という。)に含浸させて得られるプリプレグを積層して加熱加圧硬化させた積層板が広く使用されている。上記の高速通信基板に使用されるマトリックス樹脂の誘電率は3程度であるのに対し、一般的なEガラスクロスの誘電率は6.7程度であり、積層板時の高い誘電率の問題が顕在化してきている。なお、信号の伝送ロスは、Edward A. Wolff式 : 伝送損失∝√ε×tanδ、が示すように、誘電率(ε)および誘電正接(tanδ)が小さい材料ほど改善されることが知られている。
そのため、Eガラスとは異なるガラス組成のDガラス、NEガラス、Lガラス等の低誘電率ガラスクロスが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開平5−170483 特開2009−263569 特開2009−19150 特開2009−263824
しかしながら、今後の5G通信用途等において、これら低誘電率ガラスクロスでは、十分な伝送速度性能を達成する観点から、なお改善の余地があった。ここで、ガラス組成中のSiO2配合量をほぼ100%とすることにより、更なる低誘電率化及び低誘電正接化を図ることも考えられる。しかしながら、ガラス組成中のSiO2の配合量をほぼ100%に増やすと、一般に低誘電率基板に使用されるメカニカルドリルでの穴加工性が著しく悪くなる。
そこで、一般的なガラス糸とSiO2配合量をほぼ100%とするガラス糸を混織する方法が挙げられる。特に、メカニカルドリル加工性に悪影響を及ぼしにくい緯糸にSiO2配合量をほぼ100%とするガラス糸を用いることにより、メカニカルドリル加工性を改善することができる。SiO2配合量をほぼ100%とするガラス糸の場合、ガラス紡糸温度が高く、細いフィラメント径のガラス糸を高品質かつ低コストで作製することが困難である。そこで、緯糸に太いフィラメント径のSiO2配合量をほぼ100%とするガラス糸を用いて、低誘電率のガラスクロスを製造する必要がある。しかし、経糸と緯糸の特性差による異方性や、太いフィラメント径に起因する斜行(目曲がり)や毛羽等の品質劣化のため、基板の反り性、さらに基板の寸法安定性に問題が生じる。寸法安定性が悪いと、配線や加工を設計通りに行えなくなり、プリント配線板を量産製造することができなくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、誘電率が低く、かつ寸法安定性に優れた基板(「基板」とは、プリプレグ、プリント配線板、又はこれらの積層板等を含む概念である)を作製することができるガラスクロス、該ガラスクロスを用いたプリプレグ、及びプリント配線板を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために検討した結果、所定のガラスクロスが上記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち本発明は、以下のとおりである。
〔1〕
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織してなるガラスクロスであって、
前記経糸及び前記緯糸を構成する前記ガラスフィラメントの平均フィラメント径が、各々独立して、3〜10μmであり、
前記経糸及び前記緯糸のフィラメント数が、各々独立して、20〜300本であり、
前記経糸及び前記緯糸の打ち込み密度が、各々独立して、20〜140本/inchであり、
前記経糸及び前記緯糸の一方が、SiO 2 組成量が98〜100質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、
前記経糸及び前記緯糸の他方が、SiO 2 組成量が45〜60質量%であり、B 2 3 組成量が15〜30質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、
前記ガラスクロスの誘電率が4.2以下であり、
前記ガラスクロスで構成されるプリント配線板の反りが、10mm以下である、
ガラスクロス。
〔2〕
前記ガラスクロスの誘電率が3.8超過4.2以下である、
〔1〕に記載のガラスクロス。
〔3〕
前記SiO2組成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントの平均フィラ
メント径が、6〜9μmである、
〔1〕又は〔2〕に記載のガラスクロス。
〔4〕
厚さが、30〜90μmである、
〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔5〕
前記SiO2組成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントからなるガラ
ス糸の引張弾性率が、70GPa以上であり、
前記SiO2組成量が45〜60質量%であり、前記B23組成量が15〜30質量%
である前記ガラスフィラメントからなるガラス糸の引張弾性率に対する、前記SiO2
成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントからなるガラス糸の引張弾性率
の比が、1.3以下である、
〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔6〕
前記経糸及び前記緯糸の一方が、前記SiO2組成量が98〜99.95質量%である
ガラスフィラメントを含むガラス糸である、
〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔7〕
前記経糸及び前記緯糸の他方が、前記SiO2組成量が50〜60質量%であり、前記
23組成量が20〜30質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸である、
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔8〕
前記ガラスクロスの強熱減量値が、0.2質量%以上1.0質量%以下である、
〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔9〕
前記ガラスクロスの前記緯糸と前記経糸の斜行が、一方のガラス糸を垂直としたときに
1mあたり0〜20mmである、
〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔10〕
シランカップリング剤で前記ガラス糸の表面が処理された、
〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載のガラスクロス。
〔11〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載のガラスクロスと、
該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を含む、
プリプレグ。
〔12〕
〔11〕に記載のプリプレグを有する、
プリント配線板。
本発明によれば、誘電率が低く、かつ寸法安定性に優れた基板を作製することができるガラスクロス、該ガラスクロスを用いたプリプレグ、及びプリント配線板を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔ガラスクロス〕
本実施形態のガラスクロスは、複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織してなるガラスクロスであって、前記経糸及び前記緯糸を構成する前記ガラスフィラメントの平均フィラメント径が、各々独立して、3〜10μmであり、前記経糸及び前記緯糸のフィラメント数が、各々独立して、20〜300本であり、前記経糸及び前記緯糸の打ち込み密度が、各々独立して、20〜140本/inchであり、前記ガラスクロスの誘電率が4.4以下であり、前記ガラスクロスで構成されるプリント配線板の反りが、10mm以下である。
中でも、前記経糸及び前記緯糸の一方が、SiO2組成量が98〜100質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、前記経糸及び前記緯糸の他方が、SiO2組成量が45〜60質量%であり、B23組成量が15〜30質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、前記ガラスクロスの誘電率が3.8超過4.4以下であるガラスクロスであることが好ましい。
SiO2組成量を98〜100質量%とした場合、誘電率は低下するものの、基板のドリル加工性が劣化する傾向となる。一般的なガラスのビッカース硬度は640kgf/mm2程度であるが、SiO2組成量がほぼ100%のガラスのビッカース硬度は820kgf/mm2程度であり、ドリル加工時においてドリルチップ先端が著しく摩耗する場合がある。
また、SiO2組成量を98〜100質量%とした場合には、ガラスフィラメントの耐屈曲性が大幅に低下し、ガラスフィラメントが割れたり折れたりする場合がある。割れたり折れたりしたガラスフィラメントは、ガラスクロスの毛羽立ちの一因となる。このような毛羽立ちは、ガラスクロスの整経、製織、開繊工程において生じ得るため、SiO2組成量が98〜100質量%であるガラスフィラメントを用いて、毛羽立ちの少ないガラスクロスを製造することには容易でない。特に、経糸の場合、整経、製織工程において、ガラス糸の状態でロールなどの部材に多く接触するため、毛羽立ちがより生じ易い。また、プリプレグ用途においては、このように耐屈曲性の低いガラスフィラメントは、加工中に毛羽立ちを生じさせてしまう場合があり実用性に劣る傾向となる。毛羽立ちは、積層板を作製する際に、毛羽立ち部が導電層に衝突する確率が高くなり、突起不良や層間絶縁不良が生じる原因ともなる。したがって、SiO2組成量を98〜100質量%としたガラスフィラメントを用いたガラスクロスは実用性の観点から問題があると想定される。
しかしながら、本実施形態のガラスクロスによれば、ガラスクロスで構成されるプリント配線板の反りが10mm以下であるようにすることにより、従来よりもより一層誘電率が低く、かつ寸法安定性に優れた基板を作製することができるガラスクロスを提供することが可能となる。また、本実施形態のガラスクロスを用いた基板は、より一層の低誘電率化及び低誘電正接化が達成されたものとなり、高速通信化に伴い要求される各性能を達成し得るものとなる。
即ち、本発明者らは鋭意検討の結果、本実施形態のガラスクロス、すなわち、所定の条件で基板を作成した際に観察される反りの大きさが一定以下であるという条件を満たすガラスクロスを選択して用いた場合、経糸方向/緯糸方向の寸法変化率が抑制された基板を実現し得ることを見出したものである。前記一定の条件を満たすガラスクロスが寸法変化率の抑制された基板を実現するメカニズムについてその詳細は詳らかでないが、基板作成の際に、通糸工程や含浸工程、プレス工程、冷却/硬化工程等においてガラスクロスに加えられる様々な外力がガラスクロスの経糸方向/緯糸方向の物理性能差を拡大させる原因として考えられる一方、一定の条件下において膜厚方向に現れる反り量の小さいガラスクロスにおいてはガラスクロス内での物理性能差が打消し合う傾向となり、結果として、経糸方向/緯糸方向の物理性能差の拡大についても抑制され、基板状態となった際の寸法変化率が抑制されるのではないかと推察される。
〔ガラスフィラメント組成〕
本実施形態においては、経糸及び緯糸を構成するガラス糸の組成について特に限定されるものでは無いが、経糸及び緯糸の一方が、SiO2組成量が98〜100質量%であるガラスフィラメント(以下、「ガラスフィラメントA」ともいう。)を含むガラス糸であり、経糸及び緯糸の他方が、SiO2組成量が45〜60質量%であり、B23組成量が15〜30質量%であるガラスフィラメント(以下、「ガラスフィラメントB」ともいう。)を含むガラス糸であることが好ましい。当該態様においては、経糸及び緯糸の一方が、ガラスフィラメントAからなるガラス糸であり、経糸及び緯糸の他方が、ガラスフィラメントBからなるガラス糸である態様の他、経糸及び緯糸の一方が、ガラスフィラメントAとガラスフィラメントBとからなるガラス糸であり、経糸及び緯糸の他方が、ガラスフィラメントAからなるガラス糸又はガラスフィラメントBからなるガラス糸である態様、並びに、経糸及び緯糸の両方が、ガラスフィラメントAとガラスフィラメントBとからなるガラス糸である態様も含まれる。
〔ガラスフィラメントA〕
ガラスフィラメントAのSiO2組成量は、98〜100質量%であり、好ましくは98〜99.95質量%であり、より好ましくは98〜99質量%である。SiO2組成量が98質量%以上であることにより、誘電率や誘電正接がより減少する傾向にある。また、SiO2組成量が98質量%以上であることにより、ガラス溶融紡糸の際の空気の混入が抑制され、中空糸の発生を抑制することができる。中空糸が減少することにより、基板の絶縁信頼性がより向上する傾向にある。また、SiO2組成量が99.95質量%以下であることにより、ガラス糸の耐屈曲性及び耐脆性がより向上する傾向にある。これにより、基板のドリル加工性がより向上し、また、ガラスクロスの処理加工後の開繊時及び水洗時等においてガラス糸切れが発生し難くなり、ガラスクロスの毛羽量が低下する傾向にある。このようなガラスクロスを用いることにより、誘電率がより低下する上、中空糸低減に由来する絶縁信頼性の向上や、基板のドリル加工性の向上に由来する絶縁信頼性の向上、毛羽立ち低減に由来する絶縁信頼性の向上(メッキ染み込み、突起不良、層間絶縁不良等の防止)を達成することができる。SiO2組成量は、ガラスフィラメント作製に用いる原料使用量に応じて調整することができる。
また、ガラスフィラメントAは、SiO2の他、その他の組成を有していてもよい。その他の組成としては、特に限定されないが、例えば、Al23、CaO、MgO、B23、TiO2、Na2O、K2O、Sr23、Fe23等が挙げられる。
〔ガラスフィラメントB〕
ガラスフィラメントBのSiO2組成量は、45〜60質量%であり、好ましくは50〜60質量%であり、より好ましくは51〜56質量%である。また、ガラスフィラメントBのB23組成量は、15〜30質量%であり、好ましくは20〜30質量%であり、より好ましくは21〜25質量%である。SiO2組成量が60%以下、かつB23組成量が15質量%以上であることにより、ガラス溶融粘度が下がり、ガラス糸を引き易くなるため、中空糸の発生を抑制することができ、また、誘電率が低下する。また、SiO2組成量が45%以上、かつB23組成量が30質量%以下であることにより、表面処理を施した場合において、耐吸湿性がより向上する。一方、B23組成量が15質量%未満であると、中空糸数が上昇し、それに伴って絶縁信頼性が低下する。また、B23組成量がさらにEガラス組成量まで減少すると、中空糸数は減少する傾向にあるが、誘電率は増加する。また、B23組成量が30質量%超過であると、吸湿量が増大するため、絶縁信頼性が低下する。B23組成量は、ガラスフィラメント作製に用いる原料使用量に応じて調整することができる。
また、ガラスフィラメントBは、SiO2及びB23の他、その他の組成を有していてもよい。その他の組成としては、特に限定されないが、例えば、Al23、CaO、MgO、B23、TiO2、Na2O、K2O、Sr23、Fe23等が挙げられる。
ガラスフィラメントB中、Al23組成量は、好ましくは11〜16質量%であり、より好ましくは12〜16質量%である。Al23組成量が上記範囲内であることにより、糸の生産性がより向上する傾向にある。
ガラスフィラメントB中、CaO組成量は、好ましくは4〜8質量%であり、より好ましくは6〜8質量%である。CaO組成量が上記範囲内であることにより、糸の生産性がより向上する傾向にある。
〔ガラスフィラメントの平均フィラメント径〕
経糸及び緯糸を構成するガラスフィラメントの平均フィラメント径は、各々独立して、3〜10μmであり、好ましくは6〜9μmである。ガラスフィラメントの平均フィラメント径が上記範囲内であることにより、得られる基板を、メカニカルドリルにより加工する際、加工性がより向上する傾向にある。特に、ガラスフィラメントの平均フィラメント径を6μm以上とすることにより、各フィラメントが切れにくくなり、毛羽立ち品質を改善することができる。また、ガラスフィラメントの平均フィラメント径を9μm以下とすることにより、メカニカルドリルにより加工する際、ドリルチップの折損性を改善することができる。なお、経糸又は緯糸が、ガラスフィラメントA又はBからなるガラス糸である場合には、上記平均フィラメント径はガラス糸を構成するガラスフィラメントA又はBの平均フィラメント径であり、経糸又は緯糸が、ガラスフィラメントA及びBからなるガラス糸である場合には、上記平均フィラメント径はガラス糸を構成するガラスフィラメントA及びBの平均フィラメント径である。
特に、ガラスフィラメントAの平均フィラメント径は、好ましくは4〜10μmであり、より好ましくは6〜10μmであり、さらに好ましくは6〜9μmである。ガラスフィラメントAの平均フィラメント径が4μm以上であることにより、ガラスフィラメントAの糸切れがより抑制され、ガラスクロスの毛羽量が低下し、毛羽立ち低減に由来する絶縁信頼性がより向上する傾向にある。また、ガラスフィラメントAの平均フィラメント径が10μm以下であることにより、単位体積当りのマトリックス樹脂とガラスフィラメントの接する面積が増えるため、強熱減量値を0.2質量%以上とすることによる後述の効果がより大きく発現される傾向にある。
また、ガラスフィラメントBの平均フィラメント径は、好ましくは3〜9μmであり、より好ましくは4〜8μmであり、さらに好ましくは5〜7μmである。ガラスフィラメントBの平均フィラメント径が3μm以上であることにより、得られる基板の加工性がより向上する傾向にある。ガラスフィラメントBの平均フィラメント径が9μm以下であることにより、単位体積当りのマトリックス樹脂とガラスフィラメントの接する面積が増えるため、強熱減量値を0.2質量%以上とすることによる後述の効果がより大きく発現される傾向にある。
〔ガラスフィラメントのフィラメント数〕
経糸及び緯糸を構成するガラスフィラメントのフィラメント数は、各々独立して、20〜300本であり、好ましくは20〜200本である。ガラスフィラメントのフィラメント数が上記範囲内であることにより、得られる基板を、メカニカルドリルにより加工する際、加工性がより向上する傾向にある。なお、経糸又は緯糸が、ガラスフィラメントA又はBからなるガラス糸である場合には、上記フィラメント数はガラス糸を構成するガラスフィラメントA又はBの本数であり、経糸又は緯糸が、ガラスフィラメントA及びBからなるガラス糸である場合には、上記フィラメント数はガラス糸を構成するガラスフィラメントA及びBの合計本数である。
特に、経糸又は緯糸がガラスフィラメントAからなるガラス糸である場合には、ガラスフィラメントAのフィラメント数は、好ましくは20〜250本であり、より好ましくは50〜200本であり、さらに好ましくは75〜150本である。ガラスフィラメントAのフィラメント数が20本以上であることにより、ガラスフィラメントAの糸切れがより抑制され、ガラスクロスの毛羽量が低下し、毛羽立ち低減に由来する絶縁信頼性がより向上する傾向にある。また、ガラスフィラメントAのフィラメント数が250本以下であることにより、フィラメント径との兼ね合いにより、毛羽を抑制しつつより細いガラス糸を実現できる傾向にある。
また、経糸又は緯糸がガラスフィラメントBからなるガラス糸である場合には、ガラスフィラメントBのフィラメント数は、好ましくは50〜300本であり、より好ましくは100〜275本であり、さらに好ましくは150〜250本である。ガラスフィラメントBのフィラメント数が50本以上であることにより、得られる基板の加工性がより向上する傾向にある。ガラスフィラメントBのフィラメント数が300本以下であることにより、フィラメント径との兼ね合いにより、より細いガラス糸を実現できる傾向にある。
〔打ち込み密度〕
ガラスクロスを構成する経糸及び緯糸の打ち込み密度は、各々独立して、20〜140本/inchであり、好ましくは30〜130本/inchであり、より好ましくは40〜120本/inchである。
〔引張弾性率〕
ガラスフィラメントAからなるガラス糸の引張弾性率は、好ましくは70GPa以上であり、より好ましくは72GPa以上であり、さらに好ましくは75GPa以上である。また、ガラスフィラメントAからなるガラス糸の引張弾性率は、好ましくは100GPa以下であり、より好ましくは90GPa以下であり、さらに好ましくは80GPa以下である。ガラスフィラメントAからなるガラス糸の引張弾性率が70GPa以上であることにより、ガラスクロスのヨコ又はタテ方向の波打ち性を改善することができる傾向にある。
ガラスフィラメントBからなるガラス糸の引張弾性率は、好ましくは50GPa以上であり、より好ましくは55GPa以上であり、さらに好ましくは60GPa以上である。また、ガラスフィラメントBからなるガラス糸の引張弾性率は、好ましくは80GPa以下であり、より好ましくは75GPa以下であり、さらに好ましくは70GPa以下である。ガラスフィラメントBからなるガラス糸の引張弾性率が上記範囲内であることにより、ガラスフィラメントの切れ(毛羽)が生じ難くなる傾向にある。この毛羽は基板時に突起となり、銅箔等の導体部と接触するため、基板のZ方向の絶縁信頼性を大きく劣化させる傾向にある。そのため、引張弾性率が上記範囲内であることにより、得られる基板のZ方向の絶縁信頼性がより向上する傾向にある。
ガラスフィラメントBからなるガラス糸の引張弾性率に対する、ガラスフィラメントAからなるガラス糸の引張弾性率の比は、好ましくは1.3以下であり、より好ましくは1.2以下である。ガラスフィラメントBからなるガラス糸の引張弾性率に対する、ガラスフィラメントAからなるガラス糸の引張弾性率の比が1.3以下であることにより、タテヨコの異方性差が小さくなり、基板の反りがより抑制される傾向にある。
なお、引張弾性率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔厚さ〕
ガラスクロスの厚さは、好ましくは5μm〜100μmであり、より好ましくは20μm〜100μmであり、さらに好ましくは30〜90μmである。
〔布重量(目付け)〕
ガラスクロスの布重量(目付け)は、好ましくは6〜100g/m2であり、より好ましくは7〜90g/m2である。
〔織り構造〕
ガラスクロスの織り構造については、特に限定されないが、例えば、平織り、ななこ織り、朱子織り、綾織り等の織り構造が挙げられる。このなかでも、平織り構造がより好ましい。
ガラスクロスの緯糸と経糸の斜行は、一方のガラス糸を垂直としたときに1mあたり、好ましくは0〜20mmであり、より好ましくは0〜15mmであり、さらに好ましくは0〜10mmである。本実施形態のガラスクロスにおいては、経糸方向と緯糸方向の物理的性能が異なるため、基板の反りが生じ易かったり、寸法変化率が大きくなったりする。そこで、本実施形態では、ガラスクロスの緯糸と経糸の斜行が、一方のガラス糸を垂直としたときに1mあたり20mm以下とになるよう製造することにより、基板の反り量や寸法変化率を改善する。斜行を20mm以下にするためには、製織時の飛走到達標準偏差を5以下とし、織機や加工機の張力を100N/m以上とし、製造工程の全ロールと全芯管の平行度を1mあたり0.1mm以下とすることが有効である。なお、本実施形態において「斜行」とは、JIS R 3410における「緯糸と経糸が直角になっていない織物の状態」を言うものとする。
なお、上記斜行が一定以下であるのガラスクロスが寸法変化率の抑制された基板を実現するメカニズムについて、その詳細は詳らかでないが、基板作製の際に、通糸工程や含浸工程、プレス工程、冷却/硬化工程等においてガラスクロスに加えられる様々な外力がガラスクロスの経糸方向/緯糸方向の物理性能差を拡大させる原因として考えられる一方、目曲り量の小さいガラスクロスにおいては外力を受けた際の物理性能差の拡大が抑制され、結果として基板状態となった際の寸法変化率が抑制されるのではないかと推察される。
〔表面処理〕
ガラスクロスのガラス糸(ガラスフィラメントを含む)は、シランカップリング剤、好ましくは不飽和二重結合基を有するシランカップリング剤(以下、単に「シランカップリング剤」ともいう。)により表面処理されたものであることが好ましい。不飽和二重結合基を有するシランカップリング剤を用いることにより、マトリックス樹脂との反応性がより向上し、また、マトリックス樹脂と反応した後に親水性官能基が生じ難く絶縁信頼性がより向上する。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、下記の一般式(1)で示される化合物が挙げられる。このようなシランカップリング剤を用いることにより、耐吸湿性がより向上し、結果として絶縁信頼性がより向上する傾向にある。特に、不飽和二重結合基を有するシランカップリング剤を用いることにより、SiO2組成量が98〜100質量%であるガラスクロスのドリル加工後のメッキ液染込み性、絶縁信頼性、及び毛羽立ち品質を改善することができる。
X(R)3-nSiYn ・・・(1)
(式中、Xは、アミノ基及び不飽和二重結合基の少なくともいずれかを1つ以上有する有機官能基であり、Yは、各々独立して、アルコキシ基であり、nは1以上3以下の整数であり、Rは、各々独立して、メチル基、エチル基、及びフェニル基からなる群より選ばれる基である。)
Xは、アミノ基及び不飽和二重結合基の少なくともいずれかを1つ以上有する有機官能基であり、3つ以上有する有機官能基であることがより好ましく、アミノ基及び不飽和二重結合基の少なくともいずれかを4つ以上有する有機官能基であることがさらに好ましい。Xがこのような官能基であることにより、耐吸湿性がより向上する傾向にある。Xで表される不飽和二重結合基を1つ以上有する有機官能基としては、特に限定されないが、例えば、ビニル基、アリル基、ビニリデン基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基が挙げられる。
上記のアルコキシ基としては、何れの形態も使用できるが、ガラスクロスへの安定処理化のためには、炭素数5以下のアルコキシ基が好ましい。
具体的に使用できるシランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩酸塩、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン及びその塩酸塩、N−β−(N−ジ(ビニルベンジル)アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩酸塩、N−β−(N−ジ(ビニルベンジル)アミノエチル)−N−γ−(N−ビニルベンジル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩酸塩、アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン、アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の公知の物質が挙げられる。上記シランカップリング剤はガラスクロスのガラス糸(ガラスフィラメント)や、基板のマトリックス樹脂、特にラジカル重合系樹脂との反応性に優れる傾向にある。そのため、樹脂とガラスクロスが界面ではがれやすくなることに由来する絶縁信頼性の低下を抑制でき、また、メッキ液がガラスクロスに染み込むことに由来する絶縁信頼性の低下を抑制できる傾向にある。
シランカップリング剤の分子量は、好ましくは100〜600であり、より好ましくは150〜500であり、さらに好ましくは200〜450である。このなかでも、分子量が異なる2種類以上の不飽和二重結合基を有するシランカップリング剤を用いることが好ましい。分子量が異なる2種類以上のシランカップリング剤を用いてガラス糸表面を処理することにより、ガラス表面での処理剤密度が高くなり、マトリックス樹脂との反応性がさらに向上する傾向にある。なお、ガラスクロスの表面処理剤による処理量は、以下の強熱減量値で見積もることができる。
〔強熱減量値〕
ガラスクロスの強熱減量値は、0.2質量%以上であり、好ましくは0.25質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上である。また、ガラスクロスの強熱減量値の上限は、1.0質量%以下であり、好ましくは0.9質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下である。ガラスクロスの強熱減量値が0.2質量%以上であることにより、ドリル加工後のメッキ液染込み性、絶縁信頼性、及び毛羽立ち品質を改善することができる。さらに、耐吸湿性がより向上し、吸湿に由来する絶縁信頼性の低下をより抑制することができる。また、ガラスクロスの強熱減量値が1.0質量%以下であることにより、ガラスクロスへの樹脂浸透性がより向上し、その結果として絶縁信頼性がより向上する。
ここで言う「強熱減量値」とは、JISR3420に記載されている方法に従って測定することができる。すなわち、まずガラスクロスを110℃の乾燥機の中に入れ、60分間乾燥する。乾燥後、ガラスクロスをデシケータに移し、20分間置き、室温まで放冷する。放冷後、ガラスクロスを0.1mg以下の単位で量る。次に、ガラスクロスをマッフル炉で625℃、20分間加熱する。マッフル炉で加熱後、ガラスクロスをデシケータに移し、20分間置き、室温まで放冷する。放冷後、ガラスクロスを0.1mg以下の単位で量る。以上の測定方法で求める強熱減量値により、ガラスクロスのシランカップリング剤処理量を定義する。
〔ガラスクロスの誘電率〕
ガラスクロスの誘電率は、4,4以下、好ましくは3.8超過4.4以下であり、更に好ましくは3.8超過4.2以下である。ガラスクロスの誘電率は実施例に記載の方法により測定することができる。
〔ガラスクロスの製造方法〕
本実施形態のガラスクロスの製造方法は、特に限定されないが、例えば、製織時の飛走到達標準偏差、織機及び加工機の張力、製造工程の全ロールと全芯管の平行度等の条件を調整して、得られるプリント配線板の反りが10mm以下となるように調整する工程を有する方法が挙げられる。また、シランカップリング剤によりガラス糸表面を表面処理する場合には、濃度0.1〜3.0質量%の処理液によってほぼ完全にガラスフィラメントの表面をシランカップリング剤で覆う被覆工程と、加熱乾燥によりシランカップリング剤をガラスフィラメントの表面に固着させる固着工程と、ガラスフィラメントの表面に固着したシランカップリング剤の少なくとも一部を高圧スプレー水等により洗浄することにより、強熱減量値が0.2〜1.0質量%になるように、シランカップリング剤の付着量を調整する調製工程と、を有する方法が挙げられる。
シランカップリング剤を溶解又は分散させる溶媒としては、水、又は有機溶媒の何れも使用できるが、安全性、地球環境保護の観点から、水を主溶媒とすることが好ましい。水を主溶媒とした処理液を得る方法としては、シランカップリング剤を直接水に投入する方法、シランカップリング剤を水溶性有機溶媒に溶解させて有機溶媒溶液とした後に該有機溶媒溶液を水に投入する方法、の何れかの方法が好ましい。シランカップリング剤の処理液中での水分散性、安定性を向上させるために、界面活性剤を併用することも可能である。
被覆工程、固着工程、及び調製工程は、製織工程後に、ガラスクロスに対して行うことが好ましい。さらに、必要に応じて、製織工程後に、ガラスクロスのガラス糸を開繊する開繊工程を有してもよい。なお、調製工程を製織工程後に行う場合には、調整工程が開繊工程を兼ねるものであってもよい。なお、開繊前後ではガラスクロスの組成は通常変化しない。
上記製造方法により、ガラス糸を構成するガラスフィラメント1本1本の表面全体に、ほぼ完全、かつ均一にシランカップリング剤層を形成することができると考えられる。
処理液をガラスクロスに塗布する方法としては、(ア)処理液をバスに溜め、ガラスクロスを浸漬、通過させる方法(以下、「浸漬法」という。)、(イ)ロールコーター、ダイコーター、またはグラビアコーター等で処理液をガラスクロスに直接塗布する方法、等が可能である。上記(ア)の浸漬法にて塗布する場合は、ガラスクロスの処理液への浸漬時間を0.5秒以上、1分以下に選定することが好ましい。
また、ガラスクロスに処理液を塗布した後、溶媒を加熱乾燥させる方法としては、熱風、電磁波等公知の方法が挙げられる。
加熱乾燥温度は、シランカップリング剤とガラスとの反応が十分に行われるように、90℃以上が好ましく、100℃以上であればより好ましい。また、シランカップリング剤が有する有機官能基の劣化を防ぐために、300℃以下が好ましく、200℃以下であればより好ましい。
また、開繊工程の開繊方法としては、特に限定されないが、例えば、ガラスクロスを、スプレー水(高圧水開繊)、バイブロウォッシャー、超音波水、マングル等で開繊加工する方法が挙げられる。開繊加工において、SiO2組成量が98〜100質量%であるガラスクロスの場合、毛羽立ちが発生し易い。これに対して、本実施形態のガラスクロスの強熱減量値は、0.12質量%以上であることにより、毛羽立ちを抑えることができる。また、開繊加工によるガラスクロスの引張強度の低下を抑えるため、ガラス糸を製織する際の接触部材の低摩擦化や、集束剤の最適化と高付着量化、等の対策を施すことが好ましい。開繊加工時に、ガラスクロスにかける張力を下げることにより、通気度をより小さくすることができる傾向にある。
開繊工程後においても、任意の工程を有していてもよい。任意の工程としては、特に限定されないが、例えば、スリット加工工程が挙げられる。
ガラスクロスが表面処理された後、マトリックス樹脂が塗布されて、プリプレグが製造される。ガラスクロスが表面処理されて、マトリックス樹脂が塗布されるまでの間の保管期間は2年間以内であることが好ましい。また、保管温度は10〜40℃とすることが好ましい。保管温度が30℃以下であることにより、ガラスクロス表面のシランカップリング剤の不飽和二重結合基の失活を抑制することができ、マトリックス樹脂との反応性を維持できる傾向にある。また、保管期間が2年間以内であることにより、ガラス表面に付着した水によりシランカップリング剤同士が反応し、ガラスフィラメント束の集束性が高まることを抑制できる傾向にある。これにより、マトリックス樹脂の浸透性を向上できる傾向にある。
〔プリプレグ〕
本実施形態のプリプレグは、上記ガラスクロスと、該ガラスクロスに含侵されたマトリックス樹脂と、を有する。これにより、薄くて、誘電率が低く、上記各理由に関連する絶縁信頼性の向上と耐吸湿性の向上による絶縁信頼性の向上が図られたプリプレグを提供することができる。
マトリックス樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の何れも使用可能である。熱硬化性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、a)エポキシ基を有する化合物と、エポキシ基と反応するアミノ基、フェノール基、酸無水物基、ヒドラジド基、イソシアネート基、シアネート基、及び水酸基等の少なくとも1つを有する化合物と、を、無触媒で、又は、イミダゾール化合物、3級アミン化合物、尿素化合物、燐化合物等の反応触媒能を持つ触媒を添加して、反応させて硬化させるエポキシ樹脂;b)アリル基、メタクリル基、及びアクリル基の少なくとも1つを有する化合物を、熱分解型触媒、または光分解型触媒を反応開始剤として使用して、硬化させるラジカル重合型硬化樹脂;c)シアネート基を有する化合物と、マレイミド基を有する化合物と、を反応させて硬化させるマレイミドトリアジン樹脂;d)マレイミド化合物と、アミン化合物と、を反応させて硬化させる熱硬化性ポリイミド樹脂;e)ベンゾオキサジン環を有する化合物を加熱重合により架橋硬化させるベンゾオキサジン樹脂等が例示される。
また、熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド、不溶性ポリイミド、ポリアミドイミド、フッ素樹脂等が例示される。また、熱硬化性樹脂と、熱可塑性樹脂を併用してもよい。
〔プリント配線板〕
本実施形態のプリント配線板は、上記プリプレグを有する。これにより、誘電率が低く、絶縁信頼性の向上が図られたプリント配線板を提供することができる。
次に、本発明を実施例、比較例によって本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量53質量%、B23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は5mmあった。
(実施例2)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量53質量%、B23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は10mmあった。
(実施例3)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量53質量%、B23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は18mmあった。
(実施例4)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量59質量%、B23組成量16質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は10mmあった。
(実施例5)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量69g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.24質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は10mmあった。
(比較例1)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量53質量%、B23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は22mmあった。
(比較例2)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量53質量%、B23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量70g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は30mmあった。
(比較例3)
SiO2組成量53質量%及びB23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度60本/inch)と、SiO2組成量53質量%及びB23組成量23質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径6μm、フィラメント数200本、打ち込み密度61本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量72g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.32質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は22mmあった。
(比較例4)
SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる緯糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)と、SiO2組成量99.9質量%のガラスフィラメントからなる経糸(ガラスフィラメントの平均フィラメント径9μm、フィラメント数100本、打ち込み密度54本/inch)を用いて、ガラスクロス(厚さ78μm、布重量69g/m2)を製織した。得られたガラスクロスを、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(東レダウコーニング株式会社製;Z6032)、を水に分散させた処理液に浸漬し、加熱乾燥した。次にスプレーで高圧水開繊を実施し、加熱乾燥して製品を得た。ガラスクロスの強熱減量値は0.24質量%であった。ガラスクロスの緯糸の斜行は21mmあった。
<ガラスクロスの強熱減量値の評価方法>
JISR3420に記載されている方法に従って強熱減量値を測定した。具体的には、ガラスクロスを105℃±5℃の乾燥機の中に入れ、少なくとも30分間乾燥した。乾燥後、ガラスクロスをデシケータに移し、室温まで放冷した。放冷後、ガラスクロスの重さを0.1mg以下の単位で測定した。次に、ガラスクロスをマッフル炉で、約625℃で20分間加熱した。マッフル炉で加熱後、ガラスクロスをデシケータに移し、室温まで放冷した。放冷後、ガラスクロスの重さを0.1mg以下の単位で測定した。マッフル炉の加熱前後の重量変化を測定して、処理剤付着量として強熱減量値を計算した。
<斜行の測定方法>
JISL1096に記載されている方法に従って緯糸と経糸の斜行を測定した。
<ガラスクロスの厚さの評価方法>
JIS R 3420の7.10に準じて、マイクロメータを用いて、スピンドルを静かに回転させて測定面に平行に軽く接触させた。ラチェットが3回音をたてた後の目盛を読み取った。
<プリプレグの毛羽評価(耐屈曲性評価)>
上述の実施例及び比較例で得たガラスクロスに、ポリフェニレンエーテル樹脂ワニス(変性ポリフェニレンエーテル樹脂30質量部、トリアリルイソシアヌレート10質量部、トルエン60質量部、触媒0.1質量部の混合物)を含浸させ、120℃で2分間乾燥後プリプレグを得た。このプリプレグの樹脂含量を50質量%に調製した。次に任意箇所の100mm×100mmの小片サンプルを切り出し、目視にて突起箇所の数を求めた。
<基板及びガラスクロスの誘電率の評価方法>
上記のようにしてプリプレグ100質量%あたりの樹脂含量が60質量%となるように基板を作製し、銅箔を除去して誘電率評価のための試料を得た。得られた試料の周波数1GHzにおける誘電率を、インピーダンスアナライザー(Agilent Technologies社製)を用いて測定した。得られた基板誘電率から、ガラスクロスの体積分率、及び樹脂誘電率2.5をもとに、ガラスクロスの誘電率を算出した。
<基板の作製方法>
上述の実施例及び比較例で得たガラスクロスに、エポキシ樹脂ワニス(低臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(DIC社製、1121N−80M)40質量部、o−クレゾール型ノボラックエポキシ樹脂(DIC社製、N680−75M)10質量部、2−メトキシエタノール50質量部、ジシアンジアミド1質量部、及び2−エチル−4−メチルイミダゾール0.1質量部の混合物)を含浸させ、120℃で2分間乾燥後プリプレグを得た。このプリプレグを重ね、さらに上下に厚さ12μmの銅箔を重ね、200℃、40kg/cm2で60分間加熱加圧して基板を得た。
<基板の反りの評価方法>
上記のようにしてプリプレグ100質量%あたりの樹脂含量が60質量%となるように基板を作製し、銅箔を除去して反り評価のための試料を得た。得られた試料を50mm×200mmの大きさにカットし、200℃で30分加熱し、平坦な机上に置いて室温まで冷まし、試料の4片の反り高さを計測した。4片の最大値を基板反りとして求めた。
<基板の寸法変化の評価方法>
上記のようにしてプリプレグ100質量%あたりの樹脂含量が60質量%となるように基板を作製し、350mm×350mmにカットし寸法評価のための試料を得た。得られた試料に、0.5mmΦのドリルで、100mm毎の貫通穴を9点加工し、3次元測定機(NIKON製;VM−500N)により位置(A)を測定した。さらに、試料の銅箔を除去し、200℃で30分加熱し、室温まで冷まし、貫通穴9点の位置(B)を測定した。位置(A)と位置(B)の変化率の最大値を基板寸法変化として求めた。
実施例と比較例で示したガラスクロスの評価結果を表1にまとめた。
Figure 0006866178
実施例のガラスクロスを用いて得られた基板は、低誘電率で、基板反り、寸法変化に非常に優れていることが分かった。
本発明のガラスクロスは、電子・電気分野で使用されるプリント配線板に用いられる基材として産業上の利用可能性を有する。

Claims (12)

  1. 複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として製織してなるガラスクロスであって、
    前記経糸及び前記緯糸を構成する前記ガラスフィラメントの平均フィラメント径が、各々独立して、3〜10μmであり、
    前記経糸及び前記緯糸のフィラメント数が、各々独立して、20〜300本であり、
    前記経糸及び前記緯糸の打ち込み密度が、各々独立して、20〜140本/inchであり、
    前記経糸及び前記緯糸の一方が、SiO 2 組成量が98〜100質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、
    前記経糸及び前記緯糸の他方が、SiO 2 組成量が45〜60質量%であり、B 2 3 組成量が15〜30質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸であり、
    前記ガラスクロスの誘電率が4.2以下であり、
    前記ガラスクロスで構成されるプリント配線板の反りが、10mm以下である、
    ガラスクロス。
  2. 前記ガラスクロスの誘電率が3.8超過4.2以下である、
    請求項1に記載のガラスクロス。
  3. 前記SiO2組成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントの平均フィラメント径が、6〜9μmである、
    請求項1又は2に記載のガラスクロス。
  4. 厚さが、30〜90μmである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  5. 前記SiO2組成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントからなるガラス糸の引張弾性率が、70GPa以上であり、
    前記SiO2組成量が45〜60質量%であり、前記B23組成量が15〜30質量%である前記ガラスフィラメントからなるガラス糸の引張弾性率に対する、前記SiO2組成量が98〜100質量%である前記ガラスフィラメントからなるガラス糸の引張弾性率の比が、1.3以下である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  6. 前記経糸及び前記緯糸の一方が、前記SiO2組成量が98〜99.95質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  7. 前記経糸及び前記緯糸の他方が、前記SiO2組成量が50〜60質量%であり、前記B23組成量が20〜30質量%であるガラスフィラメントを含むガラス糸である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  8. 前記ガラスクロスの強熱減量値が、0.2質量%以上1.0質量%以下である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  9. 前記ガラスクロスの前記緯糸と前記経糸の斜行が、一方のガラス糸を垂直としたときに1mあたり0〜20mmである、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  10. シランカップリング剤で前記ガラス糸の表面が処理された、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のガラスクロス。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のガラスクロスと、
    該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を含む、
    プリプレグ。
  12. 請求項11に記載のプリプレグを有する、
    プリント配線板。
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