JP6864406B1 - 水没防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水害などの際に車両やコンテナ等を浮上させて水没を防止すると共に、漂流についても防止することができる水没防止装置を提供する。【解決手段】水没防止装置1は、自動車11が載置される台3と、台3の側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体5と、台3と地面19とを連結する長尺状の連結部材21と、台3の内部に設置され、下端側が地面19に固定された連結部材21の上端側を巻き取り収納する巻取装置17とを有する。【選択図】図7

Description

本発明は、水害などの際に、車両やコンテナ等が水没するのを防止するための水没防止装置に関する。
特許文献1には、車両の両側部に沿って配置される一対のフロートと、当該フロートを車両の下部を通して連結する連結部材からなり、当該連結部材により車両を支えて水上に浮上される車両の水没防止装置が記載されている。
特開2007−331698号公報
上記従来技術の水没防止装置は、連結部材としてベルトや柔軟なシートが用いられるため、例えばマフラー等の車両の一部が水没する可能性があった。また、浮上した車両の漂流防止のために樹木や構築物に係留しておくことが記載されているが、近傍に樹木や構築物がない場合には係留できずに漂流してしまうという課題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、水害などの際に車両やコンテナ等を浮上させて水没を防止すると共に、漂流についても防止することができる水没防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、浮上対象物が載置される台と、前記台の下部又は側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体と、前記台と地面とを連結する長尺状の連結部材と、前記台又は前記地面に設置され、前記連結部材の一端側を巻き取り収納する巻取装置と、を有する水没防止装置が適用される。
上記課題を解決するため、本発明の他の観点によれば、浮上対象物の下部又は側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体と、前記浮上対象物と地面とを連結する長尺状の連結部材と、前記浮上対象物又は前記地面に設置され、前記連結部材の一端側を巻き取り収納する巻取装置と、を有する水没防止装置が適用される。
本発明によれば、水害などの際に車両やコンテナ等を浮上させて水没を防止すると共に、漂流についても防止することができる。
本実施形態に係る水没防止装置の構成の一例を表す分解斜視図である。 巻取装置の内部構成の一例を表す概念図である。 平常時の水没防止装置の状態の一例を表す正面図である。 平常時の水没防止装置の状態の一例を表す側面図である。 浮袋体を膨張させた際の水没防止装置の状態の一例を表す正面図である。 浮袋体を膨張させた際の水没防止装置の状態の一例を表す側面図である。 水害や津波等の発生時の水没防止装置の状態の一例を表す正面図である。 水害や津波等の発生時の水没防止装置の状態の一例を表す側面図である。 コンテナを載置した場合の水没防止装置の構成の一例を表す斜視図である。 浮袋体をコンテナに設置した場合の水没防止装置の構成の一例を表す斜視図である。 連結部材の引き出し方向に応じて引き出しをロックする場合の巻取装置の内部構成の一例を表す概念図である。 巻取装置を2個とした変形例に係る水没防止装置の構成の一例を表す分解斜視図である。 巻取装置を長手方向と短手方向の両方に設けた変形例に係る水没防止装置の構成の一例を表す分解斜視図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<1.水没防止装置の構成>
まず、図1を用いて、本実施形態に係る水没防止装置の構成の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る水没防止装置の構成の一例を表す分解斜視図である。
図1に示すように、水没防止装置1は、台3と、浮袋体5と、収容部7と、スロープ9とを有する。台3には、浮上対象物が載置される。本実施形態では、浮上対象物が自動車11(後述の図3〜図8参照)である場合を一例として説明する。但し、浮上対象物は自動車に限定されるものではなく、例えばバイクや自転車等の自動車以外の車両、コンテナ、物置、小屋、家具、電化製品、道具、美術品、動物、人等、水没を回避したい品物や生物であれば何でもよい。
台3は、鋼板13と、当該鋼板13の下部に設けられたフレーム15を有する。鋼板13は、自動車11を載置可能な大きさを有する略長方形状の平板状の鋼材である。鋼板13としては、例えばチェッカープレート等が用いられる。フレーム15は、鋼板13を下方で支持する支持部材であり、対向する2つの縦フレーム部15a,15bと対向する2つの横フレーム部15c,15dとが四角枠状に連結されている。フレーム15の下方は開口している。なお、フレーム15を4本よりも多数のフレーム部で構成してもよい。
台3の短手方向両側の側部には、箱状の収容部7がそれぞれ設置されている。各収容部7には、折りたたまれた浮袋体5がそれぞれ収容されている。浮袋体5は、例えばゴム等の気密性を有する柔軟な材料で構成されており、空気が圧入されることで各収容部7から下方に向けて円筒状に膨張する。空気の圧入は、ユーザにより例えば圧縮空気が充填されたボンベ(タンク)やエアコンプレッサ等を用いて行われる。収容部7の下部は開口されていてもよいし、浮袋体5の膨張により開封されるように蓋が設けられてもよい。
台3の内部には、複数(この例では4個)の巻取装置17が設置されている。巻取装置17は、フレーム15を構成する縦フレーム部15a,15bの各々の内側の長手方向における2箇所にそれぞれ設置されている。各巻取装置17の長手方向の位置や間隔は、自動車11のタイヤに概略対応するように設置されている(後述の図4、図6、図8参照)。巻取装置17は、台3と地面19とを連結する長尺状の連結部材21(後述の図2参照)の上端側(一端側の一例)を巻き取り収納する。連結部材21の下端側(他端側の一例)は、アンカー部材23を介して地面19に固定されている。連結部材21は、高い引っ張り強度と巻取可能な柔軟性を有する素材で構成された長尺状の部材であり、例えばポリエステル繊維を編んで帯状に形成されたベルト、硬質ゴム製のゴムベルト、金属製のチェーン等である。
スロープ9は、台3の長手方向一方側の端部に設置されている。スロープ9の最大高さは台3の高さと略一致しており、自動車11が台3に円滑に乗り降りすることができる。以上のように構成される水没防止装置1は、例えば自動車11の駐車場に予め設置されている。
なお、浮袋体5が収容される収容部7を、台3の短手方向両側の側部に加えて、台3の長手方向の側部にも設置してもよい。この場合、収容部7をスロープ9とは反対側にのみ設けてもよいし、スロープ9の内側にも折りたたまれた浮袋体5を収容してもよい。
<2.巻取装置の概念的な内部構成>
次に、図2を用いて、巻取装置17の概念的な内部構成の一例について説明する。図2(a)〜図2(c)は、巻取装置17の内部構成の一例を表す概念図である。
図2(a)に示すように、巻取装置17はケース25の内部に回転自在に設けられた軸27を有する。軸27には連結部材21の端部が連結されて巻き回されている。連結部材21は、ケース25に設けられた出入口29を介して両矢印30方向に出し入れされる。
図2(b)は、図2(a)とは異なる軸方向位置における断面構成を示している。図2(b)に示すように、巻取装置17はぜんまいばね31を有する。ぜんまいばね31の一端側は軸27に連結され、他端側は固定部33を介してケース25に連結されている。ぜんまいばね31は、連結部材21の上端側に対して所定の大きさの巻き取り方向の巻取力Fを付与する。巻取力Fは所定の大きさに調整されている。
図2(c)は、図2(a)及び図2(b)とは異なる軸方向位置における断面構成を示している。図2(c)に示すように、巻取装置17は軸27に固定されたギヤ35と、ロック部材37とを有する。ロック部材37は、例えば軸38周りに回転可能に設けられており、連結部材21の引き出し量が所定量Lに到達するまでは、ギヤ35の外周に設けられた歯と噛み合わない角度(図2(c)中実線の状態)に保持されている。一方、ロック部材37は、連結部材21の引き出し量が所定量Lに到達すると、ギヤ35の外周に設けられた歯と噛み合う角度(図2(c)中破線の状態)に変更される。これにより、連結部材21の引き出し量が所定量Lとなった場合に、ギヤ35の矢印39方向の回転が阻止され、連結部材21の引き出しがロックされる。なお、所定量Lは、例えば水没防止装置1が設置される場所において想定される浸水や冠水の最大水深等に設定される。上記のギヤ35、ロック部材37、及び軸38等がロック機構40(第ロック機構の一例)を構成する。
<3.水没防止装置の動作>
次に、図3〜図8を用いて、水没防止装置1の動作の一例について説明する。
図3及び図4は、平常時の水没防止装置1の状態の一例を表す正面図及び側面図である。これら図3及び図4に示すように、水害や津波等が発生していない平常時では、台3、収容部7、及びスロープ9が地面19上に設置されている。また、台3の内部において、連結部材21の全部が巻取装置17により巻き取られて収納されている。
図5及び図6は、浮袋体5を膨張させた際の水没防止装置1の状態の一例を表す正面図及び側面図である。例えば大雨や地震の発生等により、洪水等の水害や津波による災害が発生しそうだとユーザが判断した場合には、ユーザは圧縮空気が充填されたボンベ(タンク)やエアコンプレッサ等を用いて浮袋体5に空気を圧入する。これにより、図5及び図6に示すように、浮袋体5は収容部7から下方に向けて円筒状に膨張する。この際、浮袋体5の膨張に伴って台3等が浮上し、台3の浮上量に応じて4つの巻取装置17からそれぞれ連結部材21が引き出される。なお、浮袋体5の径Rは、2つの浮袋体5による浮力が、水没防止装置1と自動車11による荷重(巻取装置17による巻取力Fを含む)と略釣り合うように設定されている。
図7及び図8は、水害や津波等の発生時の水没防止装置1の状態の一例を表す正面図及び側面図である。これら図7及び図8に示すように、駐車場への浸水や冠水に伴って浮袋体5の浮力により台3等が浮上すると、台3の浮上量に応じて巻取装置17から連結部材21が引き出される。これにより、台3上の自動車11を丸ごと浮上させることができるので、ボディ、エンジン、マフラー等への浸水を防止でき、自動車11の故障を回避できる。また、巻取装置17は台3の内部に設置されており、台3はその下端が水面41と略一致するように浮上する。これにより、巻取装置17が水没することを防止できるので、巻取装置17の錆びつき等による劣化を防止できる。また、巻取装置17が縦フレーム部15a,15bの各々における長手方向2箇所に設けられることにより、浮上した台3の揺れや回転等を抑制でき、安定させることができる。
また、各巻取装置17が連結部材21に巻取力Fを作用させることにより、波や水の流れにより水面41に起伏が生じた場合でも浮上した台3のぐらつきを抑制して安定させることができ、自動車11の滑りやずれ落ち等を防止できる。さらに、各巻取装置17による巻取力Fの大きさを、例えば浮袋体5による浮力よりは小さいが浮上した台3が水平方向に移動する際の引張力よりは大きくなるように調整することにより、台3の浮上(上下方向の移動)は許容するが台3の漂流(水平方向の移動)については抑制することが可能となる。また、台3の浮上量(上下方向の移動量)が所定量Lに到達した場合には、それよりも連結部材21が引き出されることはないため、台3の漂流を確実に防止できる。一方で、台3の浮上量が所定量Lよりも小さい場合でも、連結部材21の引き出し量が所定量Lに到達するまでは台3の漂流(水平方向の移動)が可能となるが、それ以降は連結部材21の引き出しがロックされるため、台3の漂流を一定の範囲内に制限することができる。
また、浸水や冠水による水位が減少した場合には、台3の下降に伴って巻取装置17が連結部材21を巻き取り収納する。このようにして、巻取装置17により連結部材21の長さを台3の浮上量及び下降量に応じて自在に調整できる。
<4.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の水没防止装置1は、自動車11が載置される台3と、台3の側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体5と、台3と地面19とを連結する長尺状の連結部材21と、台3に設置され、連結部材21の一端側を巻き取り収納する巻取装置17と、を有する。
本実施形態の水没防止装置1では、平常時は浮袋体5は空気を抜かれて台3の側部に設けられた収容部7に収容されている。一方、例えば大雨や地震の発生等により、洪水等の水害や津波による災害が発生しそうだとユーザが判断した場合には、ユーザは浮袋体5に空気を圧入しておく。これにより、浸水や冠水が発生した場合には、自動車11を台3ごと浮上させることができるので、台3上に載置された自動車11の水没を防止できる。また、浮上した台3は連結部材21により地面19と連結されているので、台3及び自動車11の漂流を防止できる。
さらに、長尺状の連結部材21の一端側は巻取装置17によって巻き取り収納されるので、台3の浮上に伴って巻取装置17から引き出すことが可能となり、連結部材21の長さを浮上量に応じて自在に調整できる。また、平常時に連結部材21が例えば弛みや遊びを有する状態で地面19に配置されること等を防止できるので、装置周りをすっきりとしたコンパクトな構成とすることができる。したがって、収納性及び利便性を向上できると共に、ユーザが周辺を歩行する際のつまずきや接触によるケガ等を防止することができ、安全性を向上できる。
また、本実施形態では特に、巻取装置17は、台3の内部に設置されており、連結部材21は、他端側が地面19に固定されている。これにより、巻取装置17が水没することを防止できるので、巻取装置17の錆びつき等による劣化を防止できる。また、巻取装置17を台3の内部に設けるので、巻取装置17が台3から出っ張ることを防止でき、装置周りをすっきりとしたコンパクトな構成とすることができる。
また、本実施形態では特に、巻取装置17は、連結部材21の一端側に対して所定の大きさの巻き取り方向の巻取力Fを付与する。これにより、平常時には、長尺状の連結部材21の一端側を自動的に巻取装置17によって巻き取り収納することができるので、収納性及び利便性を向上できる。また、巻取力Fの大きさを、浮袋体5による浮力よりは小さいが浸水や冠水により浮上した台3が水平方向に移動する際の引張力よりは大きくなるように調整することにより、台3の浮上(上下方向の移動)は許容するが台3の漂流(水平方向の移動)は防止できるように、巻取装置17を構成することが可能となる。これにより、漂流防止を図りつつ収納性及び利便性を向上できる水没防止装置1を実現できる。さらに、波や水の流れにより水面41に起伏が生じた場合でも、巻取装置17による連結部材21の張力により浮上した台3のぐらつきを抑制して安定させることができ、自動車11の滑りやずれ落ち等を防止できる。
また、本実施形態では特に、巻取装置17は、連結部材21の引き出し量が所定量Lとなった場合に、連結部材21の引き出しをロックするロック機構40を有する。これにより、浸水や冠水による台3の浮上量(上下方向の移動量)が所定量Lに到達した場合には、それよりも連結部材21が引き出されることはないため、台3の漂流(水平方向の移動)を確実に防止することができる。一方、台3の浮上量(上下方向の移動量)が所定量Lよりも小さい場合には、連結部材21の引き出し量が所定量Lに到達するまでは台3の漂流(水平方向の移動)が可能となるが、それ以降は連結部材21の引き出しがロックされるため、台3の漂流を一定の範囲内に制限することができる。したがって、漂流防止を図りつつ収納性及び利便性を向上できる水没防止装置を実現できる。
<5.変形例>
なお、本発明は、以上説明した内容に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
(5−1.コンテナを載置する場合)
上記実施形態では、浮上対象物が自動車である場合を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば品物が収容されたコンテナとしてもよい。図9に、開閉扉42を備えたコンテナ43(浮上対象物の一例)を載置した場合の水没防止装置1を示す。なお、水没防止装置1の構成は上記実施形態と同様である。本変形例によれば、浸水や冠水が発生した場合に、コンテナ43を台3ごと浮上させることができるので、コンテナ43への浸水を防止できる。また、浮上した台3は連結部材21により地面19と連結されているので、台3及びコンテナ43の漂流を防止できる。
(5−2.浮袋体を浮上対象物に設置する場合)
上記実施形態では、浮上対象物である自動車11を載置した台3に対して浮袋体5を設置するようにしたが、これに限定されるものではなく、浮上対象物それ自体に浮袋体5を設置してもよい。図10に、本変形例の水没防止装置1Aの構成の一例を示す。なお、本変形例では浮上対象物がコンテナである場合について説明する。
図10に示すように、水没防止装置1Aは、開閉扉44を備えたコンテナ45(浮上対象物の一例)の短手方向両側の側部にそれぞれ設置された収容部7と、各収容部7にそれぞれ収容された浮袋体5と、巻取装置17とを有する。収容部7は、コンテナ45に対して着脱可能なユニットとして構成されており、コンテナ45の側部に装着されている。なお、収容部7を様々な浮上対象物に対して着脱可能な汎用的なユニットとして構成してもよい。浮袋体5は、空気が圧入されることで各収容部7から下方に向けて円筒状に膨張する。巻取装置17は、コンテナ45の長手方向両側の下部にそれぞれ設置されている。巻取装置17は、コンテナ45と地面19とを連結する長尺状の連結部材21の上端側を巻き取り収納する。連結部材21の下端側は、アンカー部材23を介して地面19に固定されている。
本変形例の水没防止装置1Aでは、平常時は浮袋体5は空気を抜かれてコンテナ45の側部の収容部7に収容されている。一方、例えば大雨や地震の発生等により、洪水等の水害や津波による災害が発生しそうだとユーザが判断した場合には、ユーザは浮袋体5に空気を圧入しておく。これにより、浸水や冠水が発生した場合には、コンテナ45を浮上させることができるので、コンテナ45への浸水を防止できる。また、浮上したコンテナ45は連結部材21により地面19と連結されているので、コンテナ45の漂流を防止できる。
(5−3.連結部材の引き出し方向に応じて引き出しをロックする場合)
上記実施形態では、連結部材21の引き出し量が所定量Lとなった場合に連結部材21の引き出しがロックされるように巻取装置17を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、連結部材21の引き出し方向が所定の方向となった場合に連結部材21の引き出しがロックされるように巻取装置を構成してもよい。図11(a)〜図11(c)に、本変形例の巻取装置17Aの内部構成の一例を概念的に示す。
本変形例の巻取装置17Aは、ケース25が縦フレーム部15a,15bに対して回動可能に設置されており、図11(a)〜図11(c)に示すように、連結部材21の引き出し方向に応じてケース25が回転軸47周りに回動する。ロック部材49は、ケース25の姿勢(傾斜角度)に応じて軸51周りに回転するように構成されている。例えば図11(b)に示すように、連結部材21の引き出し方向が鉛直下向きである場合には、ロック部材49は、ギヤ35の外周に設けられた歯と噛み合わない角度に保持される。一方、図11(a)及び図11(c)に示すように、連結部材21の引き出し方向が鉛直下向きに対して傾斜した方向(所定の方向の一例)となった場合には、ロック部材49は、ギヤ35の外周に設けられた歯と噛み合う角度に変更される。これにより、連結部材21の引き出し方向が鉛直下向きに対して傾斜した方向となった場合に、ギヤ35の矢印39方向の回転が阻止され、連結部材21の引き出しがロックされる。上記のギヤ35、ロック部材49、及び軸51等がロック機構53(第ロック機構の一例)を構成する。
これにより、連結部材21が鉛直下向きに引き出される場合には引き出しを許容して台3の浮上(上下方向の移動)を許容するが、連結部材21が鉛直下向きに対して傾斜した方向に引き出される場合には引き出しをロックして台3の漂流(水平方向の移動)を防止することが可能となる。これにより、漂流防止を図りつつ収納性及び利便性を向上できる水没防止装置を実現できる。
(5−4.その他)
以上では、浮袋体5が収容された収容部7を台3の側部に設置する場合を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、収容部7を台3の下部に設置してもよい。また以上では、巻取装置17を台3に設置する場合を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、巻取装置17を地面19に設置して連結部材21の下端側を巻き取るようにし、連結部材21の上端側を台3に固定してもよい。
また以上では、巻取装置17を縦フレーム部15a,15bの各々の長手方向における2箇所に設置するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば図12に示すように、2個の巻取装置17を縦フレーム部15a,15bの内側の長手方向略中央部にそれぞれ設置してもよい。また、例えば図13に示すように、4個の巻取装置17を、縦フレーム部15a,15bの内側の長手方向略中央部と、横フレーム部15c,15dの内側の長手方向略中央部(台3の短手方向略中央部)にそれぞれ設置してもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 水没防止装置
1A 水没防止装置
3 台
5 浮袋体
11 自動車(浮上対象物)
17 巻取装置
17A 巻取装置
19 地面
21 連結部材
40 ロック機構(第ロック機構)
43 コンテナ(浮上対象物)
45 コンテナ(浮上対象物)
53 ロック機構(第ロック機構)
F 巻取力
L 所定量

Claims (5)

  1. 浮上対象物が載置される台と、
    前記台の下部又は側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体と、
    前記台と地面とを連結する長尺状の連結部材と、
    前記台又は前記地面に設置され、前記連結部材の一端側を巻き取り収納する巻取装置と、
    を有し、
    前記巻取装置は、
    前記連結部材の引き出し方向が所定の方向となった場合に、前記連結部材の引き出しをロックする第1ロック機構を有する
    ことを特徴とする水没防止装置。
  2. 前記巻取装置は、
    前記台の内部に設置されており、
    前記連結部材は、
    他端側が前記地面に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の水没防止装置。
  3. 前記巻取装置は、
    前記連結部材の前記一端側に対して所定の大きさの巻き取り方向の力を付与する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水没防止装置。
  4. 前記巻取装置は、
    前記連結部材の引き出し量が所定量となった場合に、前記連結部材の引き出しをロックする第ロック機構を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水没防止装置。
  5. 浮上対象物の下部又は側部に設置され、空気を圧入することで膨張する浮袋体と、
    前記浮上対象物と地面とを連結する長尺状の連結部材と、
    前記浮上対象物又は前記地面に設置され、前記連結部材の一端側を巻き取り収納する巻取装置と、
    を有し、
    前記巻取装置は、
    前記連結部材の引き出し方向が所定の方向となった場合に、前記連結部材の引き出しをロックする第1ロック機構を有する
    ことを特徴とする水没防止装置。
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