JP6862131B2 - チューインガム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、咀嚼中に噛みごたえのある体積を長時間維持できるチューインガムの体積減少緩和剤、体積減少緩和方法および体積減少緩和剤を添加することで咀嚼中噛みごたえのある体積を長時間維持できるチューインガムに関するものである。
チューインガムは、咀嚼することで口中に放出される甘味や香味を味わうための、従来よりある菓子の一つである。また近年では機能性成分を添加することで口臭を抑制したり、歯の再石灰化を促すことでう蝕を予防したり、高齢者の咀嚼機能回復に用いられるものといった、機能性を訴求した製品も上市されている。
そしてその食感に着目すると、咀嚼力を強化するための硬い噛み心地のもの、糖の結晶体を析出させた柔らかい食感のものなど、多岐に亘った製品がある。
食感を改良するためにチューインガムに脂肪酸エステルを添加したものが、これまでにも検討されていた。
特許文献1には、ふくよかで潤い感のある噛み心地のチューインガムを得るために、ガムベースにHLB値7〜11のジグリセリンモノミリステートまたはジグリセリンモノオレートを添加したチューインガムが開示されている。しかし、唾液抱き込み効果の測定および官能評価は10分後のみで、それより長時間の体積減少緩和効果について開示されていない。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の乳化剤については、官能評価が非常に劣ると述べられている。
特許文献2には、滑らかでふくよかな食感を得るために、HLBが12以上のポリグリセリン脂肪酸エステルをガムベースの製造時に添加したチューインガムについて、噛み始めから終わりまで安定した噛み心地を維持できることが開示されている。しかし、噛み始めから終わりまでの時間の記載はなく、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数の記載もない。
特許文献3には、多量の充填剤を配合した場合においても、チューインガムにソフトな硬さで良好なチューイング性を賦与することが出来、優れた食感を得るために、乳化剤としてHLB10以上のショ糖脂肪酸エステル及び/又はアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とするチューインガムが開示されている。しかし、初期の食感と3分間噛んだ時の柔らかさのみの開示であり、長時間の効果については記載されていない。
特許文献4には、適性な硬さをもち咀嚼耐性のあるチューインガムに配合するための、炭素数16以上の脂肪酸を含むポリグリセリン脂肪酸エステルを含有したガム用ワックス様組成物について開示されている。しかし咀嚼耐性の評価は1分間でなされており、チューインガムに配合した場合の長時間の耐性や食感については記載されていない。
特開2008−125474号公報 特開2016−86795号公報 特開2000−308459号公報 特開平10−215779号公報
チューインガムは咀嚼することで含まれる糖類などが唾液中に溶け出すために、噛み続けることで体積が減少し、噛みごたえも体積の減少とともに低下してしまう。
そこで本発明の目的は、咀嚼中のチューインガムの噛みごたえのある体積を長時間維持させるためのチューインガムに添加する体積減少緩和剤と体積減少緩和方法を提供すること、および体積減少緩和剤を添加することで咀嚼中噛みごたえのある体積を長時間維持できるチューインガムを提供することである。
本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、体積減少緩和剤として脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数が22以上、または脂肪酸残基の炭素数が18以上かつ不飽和脂肪酸を有し、HLB値が5.5以下である脂肪酸エステルを添加したチューインガムは、咀嚼中の噛みごたえのある体積を長時間維持させることができることを見出し、本発明を完成した。
本発明は以下の構成からなる。
(1) HLB値が5.5以下である脂肪酸エステルを含有するチューインガムであって、前記脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数が22以上、または脂肪酸残基の炭素数が18以上かつ不飽和脂肪酸を有する、チューインガム。
(2) 前記脂肪酸エステルがショ糖脂肪酸エステルである、(1)に記載のチューインガム。
(3) 前記ショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸残基が、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸のいずれか一種、または二種以上である、(2)に記載のチューインガム。
(4) チューインガム生地に対し、前記脂肪酸エステルを0.1重量%以上4重量%以下含有することを特徴とする、(1)から(3)のいずれかに記載のチューインガム。
(5) レシチンを含有する、(1)から(4)のいずれかに記載のチューインガム。
(6) 前記レシチンが、ヒマワリレシチン、大豆レシチン、菜種レシチン、卵黄レシチンの中から選択される一種、または二種以上である、(5)に記載のチューインガム。
(7) チューインガム生地に対し、前記レシチンを0.1重量%以上4重量%以下含有することを特徴とする、(6)に記載のチューインガム。
(8) (1)から(7)に記載の脂肪酸エステルを有効成分とするチューインガムの体積減少緩和剤。
(9) (1)から(7)に記載の脂肪酸エステルを添加することを特徴とするチューインガムの体積減少緩和方法。
本発明により、脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数が22以上、または脂肪酸残基の炭素数が18以上かつ不飽和脂肪酸を有し、HLB値が5.5以下である脂肪酸エステルを添加することで咀嚼中の体積減少が緩和されるため、咀嚼中噛みごたえのある体積を長時間維持できるチューインガムの提供が可能になった。
(定義)
チューインガム生地は、ガムベースに甘味料、香料、酸味料等を添加し、混合した生地である。チューインガムはチューインガム生地を圧延、切断成形する方法や、打錠成形する方法などで成形できる。チューインガムの形状は板状のものでも、粒状のものでもよく、形状に制限はない。チューインガムはチューインガム生地単独でも、成形した後に糖衣を施したものや、飴生地と組み合わせたものなどのチューインガム生地を使用した複合食品でもよい。
本発明によるチューインガム生地に添加できるガムベース原料は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物性樹脂、熱軟化性樹脂、ゴム、天然ワックス、油脂、および充填剤、並びにこれらの組み合わせから適宜選択することができる。
植物性樹脂としては、例えば、チクル、ジェルトン、ソルバなどが挙げられる。
熱軟化性樹脂およびゴムとしては、例えば、酢酸ビニル樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンなどが挙げられる。
天然ワックスおよび油脂としては、例えば、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、通常の植物油、およびこれらの水添硬化油などが挙げられる。
充填剤としては、例えば、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
本発明に用いる甘味料は、単糖、二糖、オリゴ糖、糖アルコール、高甘味度甘味料など、通常のチューインガム製造に用いるものであれば何でもよく、単独または混合して用いることができる。
本発明に用いる香料は、ミント系、フルーツ系、スパイス系、ナッツ系、フローラル系、リカー系など、天然もしくは合成、油系もしくは水性、液体もしくは乳化物または粉末を問わず、単独または混合して用いることができる。
本発明に用いる酸味料は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、フマル酸、アスコルビン酸など、通常のチューインガム製造に用いるものであれば何でもよく、単独または混合して用いることができる。
脂肪酸エステルとは、脂肪酸のカルボキシル基がアルコールとエステル結合した化合物である。本発明では脂肪酸残基の炭素数が22以上、または脂肪酸残基の炭素数が18以上かつ不飽和脂肪酸を有する、HLB値が5.5以下の脂肪酸エステルをチューインガムに添加することにより、長時間咀嚼した場合でも体積減少を抑制することができることが明らかとなった。
本発明に用いる脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数は18以上であり、これらは市販されている。脂肪酸エステルの脂肪酸残基の炭素数はより好ましくは炭素数20以上であり、更に好ましくは炭素数22以上である。
HLBはHydrophile-Lipophile Balanceの略である。界面活性剤の分子が持つ親水性と親油性の相対的な強さである親水親油バランスを数量的に表したものをいう。
非イオン界面活性剤のHLB値は次式で計算される。
HLB=20(M/M)
ここでMは親水基部分の分子量、Mは界面活性剤の分子量である。
本発明において長時間咀嚼しても体積を維持させるためにチューインガムに添加する脂肪酸エステルは、HLB値が5.5以下のものである。
脂肪酸エステルの脂肪酸は飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよいが、好ましくは不飽和脂肪酸の方が体積減少緩和に効果的である。
本発明に用いる脂肪酸エステルは、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルなど、食品に添加できるものであれば特に限定されず、単独または2種類以上を混合して用いることができる。中でも風味の観点からショ糖脂肪酸エステルが好ましい。
脂肪酸エステルの添加量は、チューインガム生地に対し、4重量%以下であればよい。4重量%を超える量だとガムの食感が柔らかくなりすぎ、噛みごたえがもの足りなくなる。好ましくは、0.1重量%以上3重量%以下がよく、より好ましくは0.3重量%以上1重量%以下がよい。
レシチンとは、動植物の細胞に存在するグリセロリン脂質の一種で、古くから乳化作用があることで知られている。そして乳化作用の有効成分はフォスファチジルコリンで、主に卵黄、大豆、菜種、ヒマワリを原料とするもの等が市販されている。
本発明に用いられるレシチンの由来は特に限定されないが、安価であるという点では大豆が、原材料によるアレルギーのリスクが低いという点ではヒマワリレシチンが優れている。
脂肪酸エステルとレシチンを併用することにより、脂肪酸エステル単独およびレシチン単独の効果を足し合わせた場合より更に高い体積減少緩和効果が得られる。
併用するレシチンの添加量は、チューインガム生地に対する量として、0.1重量%以上であればよい。0.1重量%より少ないと十分な体積減少緩和効果が得られず、5重量%を超える量だとガムが柔らかくなりすぎてしまう。
脂肪酸エステルおよびレシチンの添加は、予めガムベースのみに単独で添加してもよく、または他の原料と一緒にガムベースに添加してもかまわない。
以下、実施例を挙げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
脂肪酸エステル、レシチンのどちらも添加しないチューインガムをコントロールとし、コントロールの配合をガムベース32重量部、キシリトール60重量部、マルチトール3重量部、香料5重量部 とした。ガムベースは一般的なガムベースを用いた。コントロールの配合に、ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)をチューインガム生地に対して0.30重量部となるように添加し、実施例1のチューインガムを作成した。チューインガムはいずれも常法にて作成した。
チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。体積の測定には株式会社島津製作所製乾式自動密度計アキュピックII1340を用いて測定した。
噛み始めから30分後の体積測定値をコントロールと比較し、コントロールを100として相対値を算出した。
また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。
ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)を添加することにより、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して119%となった。
実施例2
脂肪酸エステルをショ糖ベヘン酸エステル(HLB3)に替えた以外は実施例1と同様にチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。
ショ糖ベヘン酸エステル(HLB3)を添加することにより、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して105%となった。
実施例3
脂肪酸エステルをショ糖オレイン酸エステル(HLB1)に替えた以外は、実施例2と同様にチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。
比較例1〜5
脂肪酸エステルをそれぞれショ糖ステアリン酸エステル(HLB1)、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB3)、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB5)、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB7)、ショ糖ラウリン酸エステル(HLB1)に替えた以外は実施例2と同様にそれぞれチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。

得られた結果を表1に示す。
Figure 0006862131
み始めから30分後の体積がコントロールに対して105%以上あると、官能評価でも噛みごたえのある体積であることが認められたが、比較例の103%以下の場合は、官能評価ではコントロールと比較して噛みごたえの差が認められなかった。
得られた結果から 、脂肪酸残基の炭素数が22以上、または脂肪酸残基の炭素数が18以上かつ不飽和脂肪酸を有する脂肪酸エステルにおいて、体積減少緩和に効果的であることが認められた。また、脂肪酸残基の炭素数が12の脂肪酸エステルは体積減少緩和の効果が低い結果であった。
また、実施例1と実施例2、実施例3と比較例1の結果は、脂肪酸エステルの脂肪酸残基が不飽和脂肪酸の方が、体積減少緩和に効果的であることを示すものである。

実施例4
脂肪酸エステルをモノグリセリンオレイン酸エステル(HLB4.0)に替えた以外は、実施例2と同様にチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。
モノグリセリンオレイン酸エステル(HLB4.0)を添加したチューインガムの、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して112%であった。
実施例5
脂肪酸エステルをソルビタンオレイン酸エステル(HLB5.1)に替えた以外は、実施例2と同様にチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。
ソルビタンオレイン酸エステル(HLB5.1)を添加したチューインガムの、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して114%であった。
実施例6〜10
実施例2と同様に、コントロールの配合にショ糖エルカ酸エステル(HLB2)をチューインガム生地に対して0.1〜5重量%となるようにそれぞれ添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。
更に、官能評価パネルによる官能評価で食感および風味を評価した。
比較例6
実施例2と同様に、コントロールの配合にショ糖エルカ酸エステル(HLB2)をチューインガム生地に対して5重量%となるようにそれぞれ添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。
更に、官能評価パネルによる官能評価で食感および風味を評価した。
比較例7
実施例2と同様に、コントロールの配合にショ糖オレイン酸エステル(HLB15)をチューインガム生地に対して2重量%となるように添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。
咀嚼中に唾液にガムが溶けてしまったため、噛み始めから30分後の体積の測定をすることができなかった。
得られた結果を表2に示す。
Figure 0006862131
食感評価によると、ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)を0.1〜3重量%添加した場合が噛みごたえと柔らかさの両面で心地良く、特に0.3〜1重量%添加した場合に噛みごたえと柔らかさのバランスが良い結果となった。2重量%以上配合した場合は、体積は増加してふくよかではあるがやや噛み心地が柔らかくなった。5重量%添加した場合は柔らか過ぎて噛みごたえにもの足りなさを感じた。風味評価でも、5重量%添加した場合は乳化剤特有の風味を若干感じた。
HLB値が高い脂肪酸エステルを添加したチューインガムは、咀嚼中に唾液にガムが溶けてしまったため、噛み始めから30分後の体積の測定をすることができず、不適であった。
参考例1
実施例1と同様に、コントロールの配合に、ヒマワリレシチンをチューインガム生地に対して0.3重量%となるように添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感を評価した。
ヒマワリレシチンを添加することにより、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して117%となった。
実施例11
実施例1と同様に、コントロールの配合に、チューインガム生地に対してヒマワリレシチンを0.3重量%、ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)を0.3重量%となるように添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感および風味を評価した。
ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)とヒマワリレシチンを併せて配合することにより、噛み始めから30分後の体積はコントロールに対して143%となった。
得られた結果を表3に示す。
Figure 0006862131
実施例11のコントロールとの体積比は、実施例7のショ糖エルカ酸エステル(HLB2)の単独配合および参考例1のヒマワリレシチンの単独配合した場合の結果の、コントロールとの差分を足し合わせた数値より高い数値となった。
ショ糖エルカ酸エステル(HLB2)とヒマワリレシチンを併せて配合することにより、噛みごたえと柔らかさのバランスが良い食感を保ちつつ、体積減少抑制効果を高めることが可能となった。

実施例12〜15
実施例11と同様に、コントロールの配合に、チューインガム生地に対してヒマワリレシチンを0.15重量%かつ脂肪酸エステルをそれぞれ0.15重量%となるように添加したチューインガムを作成し、チューインガムを噛んで、噛み始めから30分後の体積を測定した。また、官能評価パネルによる官能評価で食感および風味を評価した。脂肪酸エステルはショ糖エルカ酸エステル(HLB2)、ポリグリセリンエルカ酸エステル(HLB3.7)、モノグリセリンリノール酸エステル(HLB4.2)、ポリグリセリンリシノール酸エステル(HLB3)を使用した。
得られた結果を表4に示す。
Figure 0006862131
ヒマワリレシチンと脂肪酸エステルを併せて配合することにより、ヒマワリレシチン単独で配合した場合より、更に高い体積減少抑制効果が得られた。

Claims (8)

  1. HLB値が5.5以下である脂肪酸エステルを含有するチューインガムであって、
    前記脂肪酸エステルが、脂肪酸残基の炭素数が22以上である、または脂肪酸残基の炭素数が18以上であり、かつ不飽和脂肪酸を有
    前記脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルであり、
    チューインガム生地に対し、前記脂肪酸エステルを0.1重量%以上4重量%以下含有する、チューインガム。
  2. 前記ショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸残基が、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸のいずれか一種、または二種以上である、請求項に記載のチューインガム。
  3. レシチンを含有する、請求項1または2に記載のチューインガム。
  4. 前記レシチンが、ヒマワリレシチン、大豆レシチン、菜種レシチン、卵黄レシチンの中から選択される一種、または二種以上である、請求項に記載のチューインガム。
  5. チューインガム生地に対し、前記レシチンを0.1重量%以上4重量%以下含有する、請求項3または4に記載のチューインガム。
  6. HLB値が5.5以下であり、
    脂肪酸残基の炭素数が22以上である、または脂肪酸残基の炭素数が18以上であり、かつ不飽和脂肪酸を有する、脂肪酸エステルを有効成分とし、
    前記脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステルであり、
    チューインガム生地に対し、前記脂肪酸エステルの含有量が、0.1重量%以上4重量%以下である、チューインガムの体積減少緩和剤。
  7. 前記ショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸残基が、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸のいずれか一種、または二種以上である、請求項6に記載の体積減少緩和剤
  8. HLB値が5.5以下であり、
    脂肪酸残基の炭素数が22以上である、または脂肪酸残基の炭素数が18以上であり、かつ不飽和脂肪酸を有する脂肪酸エステルを添加することを含む、チューインガムの体積減少緩和方法。
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