JP2017520259A - 改良されたチューインガム組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する少なくとも1種類の乳化剤を含む、ガム組成物が、本明細書に提供される。ガム組成物を作製する方法であって、ガム組成物中に、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、少なくとも1つの乳化剤を提供することを含む、方法もまた提供される。

Description

本開示は一般に、チューインガム組成物に関し、より具体的には、特定の乳化剤(複数可)を、相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)及び絶対加重平均HLB(AWA HLB)の規定のパラメータ内にその包含が収まるような指定量で含む、チューインガム組成物に関する。結果的に、そのようにして形成されたチューインガム組成物は、多数の利点のうちの少なくとも1つを有することができる。観察された利点に加えて、改良された咀嚼特性が、水分吸収、硬度及び/又は表面張力などの物理的測定値により確認され得る。
今日入手可能なチューインガムは一般に、非水溶性ガムベース、甘味料、天然又は人工香味料、及び特定の放出特性を提供するように調整された様々な追加の成分を含有する。例えば、いくつかのチューインガムは、咀嚼中の稠度を改善するための可塑剤又は軟化剤を含むことができる。例えば、他のチューインガムは、ユーザによって消費される際に冷感を提供するための生理的冷感剤を含むことができる。その意図した用途のための、香味料、甘味料、感覚剤及び治療剤などの活性物質の経口送達は、現在のチューインガム組成物の主要な目的の1つである。
種々の配合物及びガム組成物が提案されており、改良された望ましい特性を目的としてきた。例えば、米国特許第5,858,391号は、制御された速度を使用して放出されるために配合物に含まれる活性剤を可能にする一方で、種々の条件による高い酸性度から口腔及び食道膜並びに/又は胃腸管をコーティングかつ保護することを意図する配合物又は系に関する。エマルション含有菓子及びチューイング組成物は、米国特許第5,858,391号に記載されているが、該参考文献は、一方の相が約75〜99体積%の内部親水性相を含み、他方の相が約1〜25体積%の外部疎水性相を含む、少なくとも2つの相を有する油中水型エマルション系に分散した活性医薬組成物の使用を企図する。外部疎水性相は少なくとも2つの構成成分からなると言われており、構成成分の一方は約3〜97%の疎水性油であり、他方の構成成分は約10未満のHLB値を有する約3〜97%の乳化剤である。
チューインガム組成物の改良された特性を提供することを目的とする別のアプローチは、米国特許第5,487,902号に記載されており、これは、活性剤の加速した制御放出を可能にするチューインガム組成物に関する。より具体的には、該チューインガムベースは、少なくとも25重量%の特定の樹脂を含有する樹脂構成成分を含む。使用される樹脂は、米国特許第5,487,902号に開示される組成物にとって重要であり、正しい稠度を得るチューインガムベース部分を形成することに必要であり、またチューインガムベースのエラストマーの可溶化剤として必要であると言われている。活性剤の加速した放出は、0.1〜10重量%の量で14〜20のHLBを有する少なくとも1つの可溶化剤をチューインガム組成物に加えることにより提供される。
米国特許第5,858,391号明細書 米国特許第5,487,902号明細書
しかしながら、従来のチューインガムと同様に見える一方で、咀嚼後に、従来のチューインガムと比べて、次の利点、すなわち、増加した水分取り込み、増加した食塊サイズ、増加した冷感及び/若しくは香味の知覚、ガムの柔らかさを維持しながらのより高いペレットコア硬度、唾液が出ることの増加、咀嚼中の柔らかさの増加、咀嚼中の滑らかさ知覚の増加、より少ない乾燥、並びに/又はより少ないきしみ感、のうちの少なくとも1つを有するチューインガムを提供する、新規なチューインガム組成物の必要性がある。
3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する少なくとも1種類の乳化剤を含む、ガム組成物が、本明細書に開示される。
別の態様において、ガム組成物が提供され、該ガム組成物は、少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤の混合物であって、該混合物が3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、混合物を含む。
本明細書において提供される更に別の態様は、ガム組成物中に、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、少なくとも1種類の乳化剤を含むガム組成物を提供することを含む、ガム組成物を作製する方法である。
上記及び他の特徴は、以下の図面及び詳細な説明により例示される。
これから図を参照するが、これらの図は、例示的実施形態であり、類似の要素が同様の番号をつけられる。
比較例1(C1)、実施例2及び他の入手可能なチューインガムによる、咀嚼中のガムの水分プロファイルを示す。
特定の乳化剤(複数可)を、相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)及び絶対加重平均HLB(AWA HLB)の規定のパラメータ内にその包含が収まるような指定量で含む、チューインガム組成物が、本明細書で開示される。結果的に、これにより形成されるチューインガム組成物は、多数の利点のうちの少なくとも1つを有することができる。観察された利点に加えて、改良された咀嚼特性は、水分吸収、硬度及び/又は表面張力など物理的パラメータにより確認することができる。
例えば、高水分のチューインガム食塊は、特定のHLB(親水性−親油性バランス)特徴を有し、ガム配合物を改良するのに有用な特定のパラメータを規定する量で含まれる乳化剤(複数可)の添加により得るでき、ことができる。より具体的には、乳化剤(複数可)の特徴に基づく特定のパラメータの使用及びガム組成物に存在する乳化剤(複数可)の量が本明細書に開示されており、結果として、生成物及び組成物の配合が、従来のチューインガムと比べて、次の利点、すなわち、増加した水分取り込み、増加した食塊サイズ、増加した冷感及び/若しくは香味の知覚、ガムの柔らかさを維持しながらのより高いペレットコア硬度、唾液が出ることの増加、咀嚼中の柔らかさの増加、咀嚼中の滑らかさ知覚の増加、より少ない乾燥、並びに/又はより少ないきしみ感、のうちの少なくとも1つ以上を得ることができるということによって特徴付けることが可能になる。加えて、本明細書に提供されるガム組成物は、咀嚼後に上述した利点のうちの少なくとも1つを有する一方で、未咀嚼状態の通常又は典型的なガム外観によって更に特徴付けることができる。
したがって、本明細書に提供されるチューインガム組成物は、望ましい製品属性によって特徴付けることができる。例えば、水分吸収(咀嚼中の質量又は体積の増加)、ガム表面の水分(又は唾液等価物)を使用する表面張力、摩擦係数、延伸性、感触分析(硬度)、貯蔵寿命、並びに/又はガム安定性及びガムの界面活性剤滞留時間などガムの製品属性は、本明細書に開示される組成物によって達成され得る。
より具体的には、表面張力試験により示される増加した水分取り込みが、本明細書に開示される組成物によって示され得ることが予想される。本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物は、ガム食塊によるより多くの水分取り込みを推進するため、咀嚼されたガムの表面に水が適用されるときにガム(及びその表面)をより親水性にし、低い接触角を与えるはずであることが予想される。本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物は、ガム食塊によるより多くの水分取り込みを推進して、従来のガムと比べて食塊質量を増加させると予想されるので、更に咀嚼中の水分吸収及び質量の変化が予想される。水溶性のガム成分を「噛みとる」ことによる質量低下は、従来のガムと類似していることが予想される。
更に、分析的香味放出に基づく増加した香味及び/又は冷感知覚は、より多くの唾液が食塊内へ送られて、多くの香味/冷感が放出されると予想される。したがって、分析試験は、従来のガムに対して香味放出%の増加を示すことが予想されている。
延伸性、感触分析又は硬度試験により示されるようなガムの柔らかさを維持しながらのより高いペレットコア硬度は、従来のガムに比べて延伸性及び硬度で有意差を示さないことを示すと予想される。咀嚼中の高い水分取り込みのため、本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物は、より高い延伸性を示し、ガムの従来の咀嚼された試料より柔らかくなければならない。咀嚼中に増加した柔らかさは、咀嚼の持続中、平衡に達するまで増加する。
本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物が、唾液からの水分吸収、より多くの唾液の生成を刺激すること、及び唾液が出ることの効果を推進するので、例えば、咀嚼中の水分吸収又は質量の変化によって示されるように、唾液が出ることの増加が予想される。
本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物は、咀嚼されるときガムの水分含量を高めるので、ガム(及びその表面)はより親水性になり、したがって、従来のガムより滑らかになるので水を含む口表面内で感知され、例えば、摩擦係数及び/又は表面張力により示される咀嚼中の滑らかさ知覚の増加が予想される。より低い摩擦係数及びより低い接触角は、従来の又は対照ガムより親水性の増加を示す。
より高い水分取り込みは、従来のガムより乾燥が少ないと知覚されるガムを生み出すことができるので、水分吸収によって明示されるように、乾燥がより少ないと知覚されるガムが予想される。更に、摩擦係数及び表面張力により示されるように、きしみ感がより少ないと知覚されるガムが提供され得る。本明細書で定義されるRWA HLB及びAWA HLB値を有する乳化剤を有する組成物は、咀嚼されるときガムの水分含量を高めるので、ガム(及びその表面)はより親水性になり、したがって、水を含む歯の表面上をより容易に滑るようになることが予想され得る。より低い摩擦係数及びより低い接触角は、従来の又は対照ガムを超える親水性の増加を示す。
上述の咀嚼製品属性及び/又はチューインガム組成物の利点の少なくともいくつかは、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する少なくとも1種類の乳化剤を含むガム組成物を有する配合物を提供することによって達成できることが判明している。これらの範囲未満のRWA HLB及びAWA HLBを備えて製造されるガムは、従来のガムの特性を示す。これらの範囲を著しく越えるRWA HLB及びAWA HLBを備えて製造されるガムは、構造的一体性の低下を示して、ばらばらになる可能性がある。
定義
本明細書で使用する場合、「相対加重平均親水性−親油性バランス」(RWA HLB)は、組成物中の乳化剤(複数可)のブレンドされた平均HLBを意味しており、したがって、それらが使用される配合又は環境よりも乳化剤自体を指す。本明細書で使用する場合、RWA HLBは以下の方程式(1)で決定される。
(1)RWA HLB=[(重量% emul HLBemul)+(重量% emul HLBemul)+(重量% emul HLBemui)+...(重量% emul HLBemul)]/[混合される全乳化剤の重量%]、式中、
RWA=相対加重平均、
HLB=親水性−親油性バランス、
重量%=ガム組成配合物全体の重量%、
emul=乳化剤、
emul=乳化剤#1、
emul=乳化剤#2、
emul=乳化剤#3、及び
emul=組成物中のすべての乳化剤が含まれるまで和を続けることを指す。
本明細書で使用する場合、「絶対加重平均親水性−親油性バランス」(AWA HLB)は、組成物又は系の乳化剤の濃度を考慮しており、したがって、組成物又は系が処理された濃度を反映する。AWA HLBは絶対量であるので、乳化剤選択、ブレンド比率などとは別に、組成物又は系が乳化された全体濃度を考慮し得る。本明細書で使用する場合、AWA HLBは以下の方程式(2)で決定される。
(2)AWA HLB=[(重量% emul HLBemul)+(重量% emul HLBemul)+(重量% emul HLBemui)+...(重量% emul HLBemul)]、式中、
AWA=絶対加重平均、
HLB=親水性−親油性バランス、
重量%=ガム組成配合物全体の重量パーセント
emul=乳化剤、
emul=乳化剤#1、
emul=乳化剤#2、
emul=乳化剤#3、及び
emul=組成物中のすべての乳化剤が含まれるまで和を続けることを指す。
本明細書で使用する場合、「水分吸収」とは、水の存在下でのブラベンダーミキサの機械的咀嚼、試料を計量すること、試料を乾燥すること及び再計量して失った水の質量を測定することにより決定される、規定の機械的咀嚼期間(複数可)後にチューインガム食塊内に残る水分量を指す。
本明細書で使用する場合、「表面張力」とは、チューインガムの表面上へ水1滴を適用して、液滴が表面に接触する角度を測定することによって決定される、対象チューインガムの表面上の水の接触角を指す。
本明細書で使用する場合、「硬度」とは、ガム全体の厚みの一部を通るチューインガムの一片にプローブを通すのに必要な最大力を測定することによって決定される、チューインガムの厚みにプローブを通すのに必要な力を指す。
本明細書中で使用する場合、「乳化剤」又は「乳化剤(複数)」とは、エマルションの形成及び/又は安定化を促進し、かつHLB値を有する物質を指す。HLB値を有しない軟化剤、可塑剤、樹脂などとして使用されている及び/又は使用されてきた材料は、本明細書において「乳化剤(複数可)」の定義から除外される。限定するものとして解釈されるものではないが、乳化剤の例として、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば7〜12の範囲のHLBを有する)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート2モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−2など)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート3モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−3など)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート4モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−4など)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート5モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−5など)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート7モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−7など)、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート9モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−9など)、及び直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート12モル(Huntsmanから市販されているSURFONIC(登録商標)L24−12など)、レシチン、モノステアリン酸グリセリル、アセチル化モノグリセリド、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上が挙げられる。追加の乳化剤としては、オレイン酸(例えば約1のHLBを有する)、アセチル化モノグリセリド(例えば約1.5のHLBを有する)、トリオレイン酸ソルビタン(例えば約1.8のHLBを有する)、ジオレイン酸グリセロール(例えば約1.8のHLBを有する)、トリオレイン酸ソルビタン(例えば約2.1のHLBを有する)、モノステアリン酸プロピレングリコール(例えば約3.4のHLBを有する)、モノオレイン酸グリセロール(例えば約3.4のHLBを有する)、モノステアリン酸グリセロール(例えば約3.8のHLBを有する)、アセチル化モノグリセリド(ステアレート)(例えば約3.8のHLBを有する)、モノオレイン酸ソルビタン(例えば約4.3のHLBを有する)、モノラウリン酸プロピレングリコール(例えば約4.5のHLBを有する)、モノステアリン酸ソルビタン(例えば約4.7のHLBを有する)、カルシウムステアロキシル−2−ラクチレート(例えば約5.1のHLBを有する)、モノラウリン酸グリセロール(例えば約5.2のHLBを有する)、モノパルミチン酸ソルビタン(例えば約6.7のHLBを有する)、レシチン(例えば約4のHLBを有する)、ジアセチル化酒石酸モノグリセリドエステル(例えば約8のHLBを有する)、ステアロイル乳酸ナトリウム(例えば約8.3のHLBを有する)、モノラウリン酸ソルビタン(例えば約8.6のHLBを有する)、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(例えば約10.5のHLBを有する)、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(例えば約11のHLBを有する)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(例えば約14.9のHLBを有する)、モノラウリン酸スクロース(例えば約15のHLBを有する)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(例えば約15のHLBを有する)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(例えば約15.6のHLBを有する)、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上が挙げられ得る。更に乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、及び前述のうちのいずれかの組み合わせのうちの1つ以上を含むことができる。乳化剤は、糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリリシノレート(PGPR)、ポリソルベート(ポリオキシエチレンソルビタンエステル)、モノグリセリド、ステアロイル乳酸ナトリウム(SSL)、及び前述のうちのいずれかの組み合わせを含んでもよい。他の例示の乳化剤としては、蒸留モノグリセリド、モノ及びジグリセリドの酢酸エステル、モノ及びジグリセリドのクエン酸エステル、モノ及びジグリセリドの乳酸エステル、モノ及びジグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、セテアレス−20、ポリグリセロールポリリシノレート、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ラウリン酸ポリグリセリル、ヤシ脂肪酸グリセリル、アラビアガム、アカシアガム、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、モノ及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル/中鎖トリグリセリド、ジオレイン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルラクト脂肪酸エステル、パルミチン酸グリセリルラクト、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、ジステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジパルミチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ヘキサオレイン酸ポリグリセリル10、中鎖トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリソルベート65、ジステアリン酸ヘキシルグリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、商品名TWEENで販売されるポリ(オキシエチレン)ソルビタン脂肪酸エステル、商品名SPANで販売されるソルビタン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸塩、ステアロイル−2−乳酸カルシウム、ステアロイル−2−乳酸ナトリウムレシチン、アンモニウムホスファチド、スクロース脂肪酸エステル、スクログリセリド、プロパン−1,2−ジオール脂肪酸エステル、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上が挙げられ得る。
本明細書で使用する場合、「ガム」、「チューインガム」、「ガム組成物」及び「チューインガム組成物」という用語は同じ意味で使用され、任意のガム組成物を含むことが意図される。コーティング(複数可)、外殻(複数可)、400マイクロメートル超のガム内の粒子、中心充填部(複数可)、並びに/又は非ガム材料及び/若しくはダスティング粒子(複数可)から作製されるコアは、RWA HLB及びAWA HLBを決定することの目的で「チューインガム組成物」の定義から除外される。本明細書のチューインガム組成物に関して、該組成物は、ガムベース、香味増進組成物、少なくとも1種類の乳化剤、及び種々の添加剤を含有する。乳化剤(複数可)に加えて、チューインガム組成物は、ガムベース、バルク甘味料、高甘味度甘味料、香味料、着色剤、感覚剤及び他の任意の添加剤を含み、該他の任意の添加剤は、咽頭無痛化剤、香辛料、歯白色剤、呼気清涼剤、ビタミン、ミネラル、カフェイン、薬剤(例えば医薬品、ハーブ及び栄養補助剤)、口腔ケア製品、及びこれらの組み合わせを含む。
一般的にチューインガム組成物は、水不溶性ガムベース部及び水溶性バルク部を有する。ガムベースは、所望のベースの種類、所望のガムの稠度、及び最終チューインガム製品を製造するためにこの組成物で使用される他の成分など様々な要素に応じて大きく異なり得る。ガムベースは、当該技術分野において既知の任意の非水溶性ガムベースであり得、チューインガム及びバブルガムに使用されるガムベースが挙げられる。ガムベースの好適なポリマーの例としては、天然、並びに合成エラストマー及びゴムの両方、例えば、チクル、クラウンガム、ニスペロ、ロシジンハ、ジェルトン、ペリロ、ニガーグッタ、ツヌー、バラタ、グッタ−ペルカ、レチカプシ、ソルバ、グッタカイなど、及びこれらの組み合わせなど植物由来の物質が挙げられる。
本明細書に開示されるガム組成物は、コーティングされていなくてもよく、スラブ、スティック、ペレット、ボールなどの形態であってよい。本明細書に開示されるガム組成物は更にコーティングすることができる一方で、該コーティングは、上述のようにガム組成物の定義に含まれず、したがって、RWA HLB及びAWA HLBから除外される。様々な形態のガム組成物の組成は類似しているが、成分の比率に関しては様々であり得る。例えば、コーティングされたガム組成物は、より低比率の軟化剤を含有し得る。ペレット及びボールは、糖液又は無糖液のいずれかでコーティングされて、堅い外殻を形成するチューインガムコアを有し得る。スラブ及びスティックは、通常、チューインガムコアよりも柔らかい食感になるように配合される。場合によっては、ヒドロキシ脂肪酸塩又は他の界面活性剤が、ガムベースに対して柔軟効果を有し得る。界面活性剤がガムベースに対して有する、望ましくない任意の潜在的な柔軟効果を調整するためには、通常よりも硬い食感を有する(すなわち、通常用いられるよりも少ない従来の軟化剤を使用する)スラブ又はスティックガムを配合することが有益であり得る。
中心充填ガムは別の一般のガムの形態であり得、ガム部は本明細書に記載されるものと同様の組成物及び製造態様を有し得る。しかしながら、中心充填物は、通常、水性液体又はゲルであり、この水性液体又はゲルは、加工中にガムの中心部に注入される。中心充填ガムはまた、必要に応じてコーティングされ得、ロリポップ形態など様々な形態で調製され得る。しかし上記したとおり、中心充填部及び/又はコーティング(複数可)はガム組成物の定義に含まれず、したがって、RWA HLB及びAWA HLBから除外される。
合成エラストマーとしては、高分子量及び低分子量エラストマーが挙げられる。有用な高分子量エラストマーとしては、ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリエチレン、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。有用な低分子量エラストマーとしては、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適なガムベースとしてはまた、ポリ(酢酸ビニル)(PVA)、ポリエチレンなどビニル重合性エラストマー、酢酸ビニルとラウリン酸ビニルのコポリマー、エチレンと酢酸ビニルのコポリマー、ポリ(ビニルアルコール)などビニル共重合性エラストマー、及びこれらの組み合わせが挙げられ得る。利用される場合、ビニルポリマーの数平均分子量は、約3,000〜約94,000の範囲であり得る。(カプセル化された食品グレードの酸と区別される、ガムベース中で用いられるときの)ポリ(ビニルアルコール)及びポリ(酢酸ビニル)などのビニルポリマーは、約8,000〜約65,000の数平均分子量を有し得る。更に、上述の高分子量及び低分子量、天然及び合成エラストマー、並びにゴムの任意の組み合わせが、ガムベースとして使用できる。
用いられるガムベースの量は、使用されるベースの種類、所望のガムの稠度、及び最終チューインガム製品を製造するためにこの組成物で使用される他の成分などの、様々な要素に応じて大きく異なり得る。一般に、ガムベースは、最終チューインガム組成物の約5〜約94重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、ガムベースの量は、チューインガム製品の総重量に基づいて、約15〜約45重量%、具体的には約15〜約35重量%、より具体的には約20〜約30重量%である。
ガムベース組成物は、エラストマーベース成分を軟化するのを補助するため従来のエラストマー可塑剤を含有することができ、例えば、α−ピネン、β−ピネン及び/又はd−リモネンから生成されるポリマー;水素添加、二量化若しくは重合化ロジンなどロジン若しくは変性ロジン及びガムのメチルエステル、グリセロールエステル若しくはペンタエリスリトールエステル、又は下記の樹脂のうち少なくとも1つを含む組み合わせ;部分水素添加木材若しくはガムロジンのペンタエリスリトールエステル;木材若しくはガムロジンのペンタエリスリトールエステル;木材ロジンのグリセロールエステル;部分二量化木材若しくはガムロジンのグリセロールエステル;重合化木材若しくはガムロジンのグリセロールエステル;トール油ロジンのグリセロールエステル;木材若しくはガムロジンのグリセロールエステル;部分水素添加木材若しくはガムロジン;木材若しくはロジンの部分水素添加メチルエステル;などである。前述のエラストマー可塑剤の任意の組み合わせを使用して、エラストマーベース成分の粘着性を軟化又は調整することができる。エラストマー可塑剤は、ガムベースの約5〜約75重量%、具体的にはガムベースの約45〜約70重量%の量で使用され得る。
好適な可塑剤及び軟化剤には、HLB値を有する乳化剤及びHLB値のない非乳化剤である化合物が含まれる。他の好適な軟化剤としては、ワックスが挙げられる。ワックス、例えば、天然及び合成ワックス、水素添加植物油、ポリウレタンワックスなどの石油ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、獣脂、カカオ脂なども、様々な所望の食感及び稠度特性を得るためにガムベースに組み込むことができる。
種々の望ましい質感及び稠度特性を提供するための可塑剤又は軟化剤などの従来の添加剤を、このガムベース中に有効量で含めることができる。これらの成分が低分子量であることから、可塑剤及び軟化剤は、ガムベースの基本構造に浸透することができ、ガムベースを可塑性及びより低粘性にする。これらの添加剤は一般的に、ガムベースの最大約30重量%、具体的にはガムベースの約3〜約20重量%の量で用いられる。
ワックスがガムベース中に存在するとき、このワックスはポリマー性エラストマー混合物を軟化させ、ガムベースの弾性を改善する。用いられるワックスは、約60℃未満の融点、好ましくは約45〜約55℃の間の融点を有し得る。低融点ワックスはパラフィンワックスであり得る。該ワックスは、ガムベースの総重量に基づいて、約6〜約10重量%、好ましくは約7〜約9.5重量%の量でガムベース中に存在し得る。
低融点ワックスに加えて、より高い融点を有するワックスを、ガムベースの最大約5重量%の量で、ガムベース中に使用することができる。そのような高融点ワックスとしては、蜜蝋、植物性ワックス、コメヌカワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワックス、微結晶性ろう、ほとんどの石油ワックスなど、及びこれらの混合物が挙げられる。
ガムベースは、有効量のミネラル補助剤などの増量剤を含むことができ、これらは充填剤及び食感剤として機能することができる。好適なミネラル補助剤としては、充填材及び食感剤として機能し得る、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウムなどが挙げられる。これらの充填剤又は補助剤は、種々の量でガムベース中で使用することができる。具体的には、使用される場合の充填剤の量は、ガムベースの重量に基づいて約15〜約40重量%超、具体的には約20〜約30重量%の量で存在する。
通常のチューインガム組成物は、水不溶性ガムベース部分に加えて、水溶性バルク部分と、1つ以上の香味添加剤と、を含む。別の実施形態では、活性成分は、チューインガム組成物の水溶性バルク部分に存在する。該水溶性部分は、バルク甘味料、高甘味度甘味料、香味剤、軟化剤、乳化剤、着色剤、酸味料、充填材、酸化防止剤、及び所望の特性を提供する他の従来のチューインガム添加剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、活性成分は、25℃及び1気圧で1リットル当たり少なくとも約100グラム、具体的には25℃及び1気圧で1リットル当たり約200〜約1000グラム、及び更に具体的には25℃及び1気圧で1リットル当たり約300〜約800グラムの水溶性を有する。例えば、クエン酸は、25℃及び1気圧で1リットル当たり約730グラムの水溶性を有する。更に、リンゴ酸は、20℃及び1気圧で1リットル当たり約588グラムの水溶性を有する。当業者に既知のこれらの及び他の従来のチューインガム添加剤も、ガムベース中に組み込まれ得る。
チューインガム組成物の調製方法もまた、本明細書で開示される。チューインガム組成物は、当業者に既知の任意の標準技術及び設備を使用して調製され得る。本明細書に記載される方法による有用な装置には、チューインガム製造技術分野で周知の混合及び加熱装置が含まれ、したがって、特定の装置の選択は当業者にとって明らかであろう。
したがって、チューインガム組成物は、標準の技術及び設備を用いて調製することができる。1つの例示的な工程では、ガムベースは、ベースの物理的及び化学的性質に悪影響を及ぼさずにベースを軟化するのに十分に高い温度まで加熱されるが、これは使用されるガムベースの組成により変化し、過度の実験を行うことなく当業者により容易に決定される。例えば、ガムベースは、ブレンドを可塑化するための、並びにベースの硬度、粘弾性及び成形性を調節するための当該ガムの残りの成分、例えば、可塑剤、充填剤、増量剤又は甘味料、軟化剤及び着色剤、並びに香味増進組成物(他の添加剤との濃縮物として、又は別々に)と漸増的に混合される直前に、ベースを融解した状態にするために十分な時間、例えば、約30分間、約60℃〜約160℃で融解されてもよいし、又は約150℃〜約175℃で融解されてもよい。乳化剤のうちの1つ以上をガムベースに、又は工程のより後に加えることができる。加えて又は別の方法としては、乳化剤のうちの更に更に1つ(one more more)をガムベースと組み合わせて混合することができ、残りの乳化剤をその後、その他の残りの成分と組み合わせて、混合することができる。ガム組成物の均一な混合物が得られるまで、混合は継続される。その後、ガム組成物混合物は、望ましいガム形状、すなわち、スティック、スラブ、ペレット、ボールなどに形成することができる。サイズ設定されたチューインガムは、チューインガムを包装する前に、約1日調湿され得る。
上述のように、特定の乳化剤(複数可)を、相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)及び絶対加重平均HLB(AWA HLB)の規定のパラメータ内にその包含が収まるような指定量で含む、チューインガム組成物は、多数の利点のうちの少なくとも1つを有することができることが判明している。更に具体的には、3.9〜12の範囲内、例えば、4〜6の範囲内のRWA HLBを有し、かつ0.10〜0.25の範囲内、例えば、0.13〜0.18の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有するチューインガム組成物は、従来のチューインガムと比べて、次の利点、すなわち、増加した水分取り込み、増加した食塊サイズ、増加した冷感及び/若しくは香味の知覚、咀嚼中のガムの柔らかさを維持しながらのより高いペレットコア硬度、唾液が出ることの増加、咀嚼中の柔らかさの増加、咀嚼中の滑らかさ知覚の増加、より少ない乾燥、並びに/又はより少ないきしみ感、のうちの少なくとも1つ以上を得ることができるなどの、1つ以上の多数の利点を有することができることが明らかとなった。加えて、本明細書に提供されるガム組成物は、未咀嚼状態の通常又は典型的なガム外観によって更に特徴付けることができる。
該特徴及び利点は、以下の実施例により、より完全に示されるが、これらの実施例は、例示の目的のために提供され、いかなる形であれ、本発明を限定すると解釈されるべきではない。
前述及び他の実施形態を以下の実施例で更に説明するが、これらは特許請求の範囲の有効範囲を限定することを意図するものではない。実施例中並びに本明細書及び特許請求の範囲にわたって、すべての部及び百分率は、特に指定しない限り最終組成物の重量に基づく。
本明細書で開示されるRWA及びAWAパラメータの組み合わせた態様を例示する、比較例(「C1」、「C2」、「C3」、「C4」及び/又は「C5」として本明細書で示す)、及び実施例(「Ex1」「Ex2」「Ex3」「Ex4」「Ex5」「Ex6」「Ex7」、「Ex8」、「Ex9」、「Ex10」、「Ex11」、「Exl2」及び/又は「Ex13」として本明細書で示す)を、以下のとおりに、かつ表1に示されるそれぞれの重量%に従って製造した。比較例及び実施例におけるRWA HLB及びAWA HLB値が表3に記載される一方で、比較例及び実施例で使用する乳化剤及びそれぞれのHLB値は表2に記載される。
比較例及び実施例において、ガムベース及び他の成分は、成分を十分にブレンドする方法で組み合わされて混合された。より具体的には、ガムベースは、ベースの物理的及び化学的性質に悪影響を及ぼさずにベースを軟化させるのに十分に高い温度まで加熱されて、ベースを融解した状態にした。次にガムベースは、ブレンドを可塑化するための並びにベースの硬度、粘弾性及び成形性を調節するための残りの成分、並びに任意の香味増進組成物と漸増的に混合された。乳化剤は、工程の種々の段階でガムベースに加えられた(添加の時間は最終製品に影響しないと予想された)。ガム組成物の均一な混合物が得られるまで、混合は継続された。その後、ガム組成物混合物は、従来技術を用いてペレットへと形成、例えば、押出しし、ローラーで延ばし、ペレットへと切り分けた。
Figure 2017520259
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表3から分かるように、Ex.1〜13は、本明細書で開示される範囲内のRWA HLB及びAWA HLB値を有する。これらの実施例は、比較例と比べて、1つ以上の次の利点、すなわち、増加した水分取り込み(含水量分析及び質量の変化により測定可能)、増加した食塊サイズ(質量及び/若しくは容積の変化により測定可能)、増加した冷感及び/若しくは香味の知覚(香味放出特性及び/若しくは定量的記述分析により測定可能)、ガムの柔らかさを維持しながらのより高いペレットコア硬度(咀嚼前と咀嚼中の硬度測定により測定可能)、唾液が出ることの増加(ガムの定量的記述分析及び/若しくは水分含有測定によって測定可能)、咀嚼中のガムの柔らかさの増加(硬度測定により測定可能)、咀嚼中の滑らかさ知覚の増加(ガム表面接触角及び/若しくは延伸性測定により測定可能)、より少ない乾燥(含水量分析により測定可能)、並びに/又はより少ないきしみ感(ガム表面接触角により測定可能)を示した。
咀嚼比較例
比較の咀嚼実験は、対照バッチ2.05g〜2.14gの範囲(表1に示す比較例C1の配合から作製)、実験用バッチ1.98g〜2.0lgの範囲(同じく表1に示す実施例Ex.2の配合から作製)の個別の小片重量(試料)を使用して実施した。パーセンテージは、最も小さな小片重量及び最も大きい小片重量について計算されて、絶対範囲を提供した。
プロジェクトの情報を知らないボランティアによって、20個の盲試料(それぞれ10個の)が咀嚼された。各試料は最初に計量されて、それから5分間咀嚼し、秤量皿に置き、再度計量した。開始小片重量と最終重量との間の差を、下記の表4及び表5で示すように最初の重量のパーセンテージとして記録した。
得られたデータは、水分/唾液吸収能力に関して、試料のC1対照バッチ及びEx.2実験用バッチの群の間の明白な相違を示した。咀嚼された対照バッチ試料の得られた重量は0.93〜1.08gの範囲であり、10個の試料の群を平均して、最初の小片重量の47%〜49%になった。開始小片重量がすべての小片について最小の測定小片重量2.05gであると想定した場合、最終的な咀嚼された小片重量は最初の49%であった。最初の小片重量がすべて最大の測定小片重量2.14gであると想定した場合、最終的な咀嚼された小片重量は最初の小片重量の47%であった。したがって、C1対照バッチ試料について、5分経過時の小片重量の範囲は最初の小片重量の47%〜49%まで減少したとみなす。
咀嚼されたEx.2実験用バッチ試料の得られた重量は1.30g〜1.60gの範囲であり、10個の試料の群を平均して、最初の小片重量の71%〜72%になった。開始小片重量がすべての小片について最小の測定小片重量1.98gであると想定した場合、最終的な咀嚼された小片重量は最初の72%であった。最初の小片重量がすべて最大の測定小片重量2.01gであると想定した場合、最終的な咀嚼された小片重量は最初の小片重量の71%であった。したがって、Ex.2実験用バッチ試料について、5分経過時の小片重量の範囲は最初の小片重量の71%〜72%まで減少したとみなす。
したがって、この比較データは、Ex.2実験用バッチ試料の咀嚼された食塊が、5分間の咀嚼持続時間にわたってその重量をC1対照バッチ試料より明らかに多く維持したことを示す。この維持されたより大きな重量は、咀嚼中に口の中により大きな咀嚼食塊が残るという点で、Ex.2実験用バッチ試料の食塊がC1対照バッチ試料の場合より咀嚼人に対するより良好な知覚を有することを意味する。
個々の試料データを下の表4及び表5に示す。
Figure 2017520259
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実施形態1.3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する少なくとも1種類の乳化剤を含む、ガム組成物。
実施形態2.少なくとも1種類の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート2モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート3モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート4モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート5モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート7モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート9モル、及び、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート12モル、レシチン、モノステアリン酸グリセリル、アセチル化モノグリセリド、オレイン酸、アセチル化モノグリセリド、トリオレイン酸ソルビタン、ジオレイン酸グリセロール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセロール、アセチル化モノグリセリド(ステアレート)、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、カルシウムステアロキシル−2−ラクチレート、モノラウリン酸グリセロール、モノパルミチン酸ソルビタン、レシチン、ジアセチル化酒石酸モノグリセリドエステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸スクロース、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、並びにこれらの組み合わせを含む群から選択される少なくとも1つを含む、実施形態1に記載のガム組成物。
実施形態3.少なくとも1種類の乳化剤が、7〜12の範囲のHLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、実施形態2に記載のガム組成物。
実施形態4.RWA HLBが4〜6の範囲内にある、実施形態1〜3のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態5.AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、実施形態4に記載のガム組成物。
実施形態6.AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、実施形態4に記載のガム組成物。
実施形態7.AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、実施形態4に記載のガム組成物。
実施形態8.AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、実施形態1〜3のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態9.AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、実施形態1〜3のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態10.AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、実施形態1〜3のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態11.ガム組成物が1種類の乳化剤を含む、実施形態1に記載のガム組成物。
実施形態12.少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤の混合物を含み、該混合物が、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、ガム組成物。
実施形態13.少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤がそれぞれ、7〜12の範囲内のHLBを有する、実施形態12に記載のガム組成物。
実施形態14.少なくとも第1の乳化剤が、6〜8の範囲内のHLBを有し、かつ少なくとも第2の乳化剤が、11〜12の範囲内のHLBを有する、実施形態12に記載のガム組成物。
実施形態15.少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート2モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート3モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート4モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート5モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート7モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート9モル、及び、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート12モル、レシチン、モノステアリン酸グリセリル、アセチル化モノグリセリド、オレイン酸、アセチル化モノグリセリド、トリオレイン酸ソルビタン、ジオレイン酸グリセロール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセロール、アセチル化モノグリセリド(ステアレート)、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、カルシウムステアロキシル−2−ラクチレート、モノラウリン酸グリセロール、モノパルミチン酸ソルビタン、レシチン、ジアセチル化酒石酸モノグリセリドエステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸スクロース、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、並びにこれらの組み合わせを含む群から選択される乳化剤を含む、実施形態12に記載のガム組成物。
実施形態16.少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤のうちの少なくとも1つが、7〜12の範囲のHLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、実施形態15に記載のガム組成物。
実施形態17.RWA HLBが4〜6の範囲内にある、実施形態12〜16のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態18.AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、実施形態17に記載のガム組成物。
実施形態19.AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、実施形態17に記載のガム組成物。
実施形態20.AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、実施形態17に記載のガム組成物。
実施形態21.AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、実施形態12〜16のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態22.AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、実施形態12〜16のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態23.AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、実施形態12〜16のいずれかに記載のガム組成物。
実施形態24.ガム組成物が3種類の乳化剤を含む、実施形態1又は実施形態12に記載のガム組成物。
実施形態25.ガム組成物を作製する方法であって、
ガム組成物中に、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、少なくとも1種類の乳化剤を提供することを含む、方法。
本明細書で使用する場合、移行句「comprising(含む)」(「comprises」なども同様)(「including(含む)」、「containing(含有する)」又は「characterized by(によって特徴付けられる)」と同義)は、包括的、つまりオープンエンド型であり、特許請求の範囲の前提部又は本体部のいずれで使用されるかにかかわらず、付加的な、記載していない要素又は方法の工程を除外しない。
文脈が明らかに既定しない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」は、複数の指示対象を含む。
同じ特徴又は成分を目的とするすべての範囲の端点は、独立して組み合わせ可能であり、列挙された端点を包含する。
「組み合わせ」という用語は、一体化した全体内の指定された成分の均質若しくは不均質なブレンド、混合物、又は合金を含む。「均質な」という用語は、成分の均一なブレンドを指す。
「又は、若しくは」という語は、「及び(並びに)/若しくは(又は)」を意味する。
提供は、製造業者、流通業者、又は製品を消費者に入手可能にする他の販売者によって実施可能である。
説明は、包装、パッケージ内の印刷物、広告、ウェブサイトなどによるものであり得る。
本発明は、例示的な実施形態を参照して説明されているが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ、均等物をその要素と置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物質を本発明の教示に適合させるために、多くの改変がなされ得る。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図される最も優れた様式として開示された特定の実施形態に限定されず、本発明は添付の特許請求の範囲内のすべての実施形態を含むよう意図される。

Claims (25)

  1. ガム組成物であって、
    3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、少なくとも1つの乳化剤を含む、ガム組成物。
  2. 前記少なくとも1つの乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート2モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート3モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート4モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート5モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート7モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート9モル、及び直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート12モル、レシチン、モノステアリン酸グリセリル、アセチル化モノグリセリド、オレイン酸、アセチル化モノグリセリド、トリオレイン酸ソルビタン、ジオレイン酸グリセロール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセロール、アセチル化モノグリセリド(ステアレート)、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、カルシウムステアロキシル−2−ラクチレート、モノラウリン酸グリセロール、モノパルミチン酸ソルビタン、レシチン、ジアセチル化酒石酸モノグリセリドエステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸スクロース、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、並びにこれらの組み合わせを含む群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載のガム組成物。
  3. 前記少なくとも1つの乳化剤が、7〜12の範囲のHLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項2に記載のガム組成物。
  4. 前記RWA HLBが4〜6の範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガム組成物。
  5. 前記AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、請求項4に記載のガム組成物。
  6. 前記AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、請求項4に記載のガム組成物。
  7. 前記AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、請求項4に記載のガム組成物。
  8. 前記AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガム組成物。
  9. 前記AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガム組成物。
  10. 前記AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガム組成物。
  11. 前記ガム組成物が1種類の乳化剤を含む、請求項1に記載のガム組成物。
  12. ガム組成物であって、
    少なくとも第1の乳化剤及び少なくとも第2の乳化剤の混合物を含み、前記混合物が、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、ガム組成物。
  13. 前記少なくとも第1の乳化剤及び前記少なくとも第2の乳化剤がそれぞれ、7〜12の範囲内のHLBを有する、請求項12に記載のガム組成物。
  14. 前記少なくとも第1の乳化剤が、6〜8の範囲内のHLBを有し、前記少なくとも第2の乳化剤が、11〜12の範囲内のHLBを有する、請求項12に記載のガム組成物。
  15. 前記少なくとも第1の乳化剤及び前記少なくとも第2の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート2モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート3モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート4モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート5モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート7モル、直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート9モル、及び直鎖C12〜C14アルコールのエトキシレート12モル、レシチン、モノステアリン酸グリセリル、アセチル化モノグリセリド、オレイン酸、アセチル化モノグリセリド、トリオレイン酸ソルビタン、グリセロールジオレート、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセロール、アセチル化モノグリセリド(ステアレート)、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、カルシウムステアロキシル−2−ラクチレート、モノラウリン酸グリセロール、モノパルミチン酸ソルビタン、レシチン、ジアセチル化酒石酸モノグリセリドエステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸スクロース、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、並びにこれらの組み合わせを含む群から選択される乳化剤を含む、請求項12に記載のガム組成物。
  16. 前記少なくとも第1の乳化剤及び前記少なくとも第2の乳化剤のうちの少なくとも1つが、7〜12の範囲のHLBのポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項15に記載のガム組成物。
  17. 前記RWA HLBが4〜6の範囲内にある、請求項12〜16のいずれか一項に記載のガム組成物。
  18. 前記AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、請求項17に記載のガム組成物。
  19. 前記AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、請求項17に記載のガム組成物。
  20. 前記AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、請求項17に記載のガム組成物。
  21. 前記AWA HLBが0.13〜0.18の範囲内にある、請求項12〜16のいずれか一項に記載のガム組成物。
  22. 前記AWA HLBが0.11〜0.20の範囲内にある、請求項12〜16のいずれか一項に記載のガム組成物。
  23. 前記AWA HLBが0.12〜0.20の範囲内にある、請求項12〜16のいずれか一項に記載のガム組成物。
  24. 前記ガム組成物が3種類の乳化剤を含む、請求項1又は12に記載のガム組成物。
  25. ガム組成物を作製する方法であって、
    ガム組成物中に、3.9〜12の範囲内の相対加重平均親水性−親油性バランス(RWA HLB)を有し、かつ0.10〜0.25の範囲内の絶対加重平均HLB(AWA HLB)を有する、少なくとも1つの乳化剤を提供することを含む、方法。
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