JP6974337B2 - 改善された香味放出チューインガム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、チューインガム組成物、より詳細には改善された香味放出(flavor release)系を有するチューインガム組成物に関する。より具体的には、本発明は、長期の香味放出を可能にする特定の比表面積を有するポリオール粉末を含有する香味放出配合物に関する。
チューインガム組成物は、一般に、水不溶性のガムベースと、多種多様な形態で添加される香味料と、天然または人工の水溶性甘味料と、を含有する。また、堅さを改善し、一般的に咀嚼体感を強化するために、ガムは、可塑剤、軟化剤、増量剤などの様々な添加剤を含有してもよい。
チューインガムは数十年にわたって市場で一般に見られるが、いくつかの欠点が依然として観察されている:
− 咀嚼中の香味および甘味の感覚の比較的急速な消耗。
− 製造と消費の間に貯蔵された香味料の貯蔵安定性が制限されている。
この望ましくない挙動に対抗するために、微小孔性チャネルを有する球状粒子(米国特許第4497832号明細書)、または多孔質香味リザーバ材料(国際公開第2008055006号パンフレット)を含むチューインガム配合物など、当該技術分野におけるいくつかの解決法が提案されているが、これは煩雑であり、および/または費用対効果がない。
Marmoらによる米国特許第3,920,849号明細書および同第4,001,438号明細書は、持続的な香味放出の概念に取り組んでおり、この主題に関する先行技術の詳論を提供する。この特許は、チューインガムベースに添加する前に、シリカ、キサンタンガムおよびエチルセルロースなどの懸濁剤と混合される「固定化された」(カプセル化した)および「固定化されていない」として識別される別個の香味成分の調製に向けられている。特許権者は、この調製およびチューインガムへの添加方法が、改善された香味強度および均一な香味伝達を提供すると主張している。特許権者は、特に、香味系として、閉じ込められていない疎水性香味油および「固定化された」加水分解的に放出可能な香味油を固体懸濁化剤と組み合わせて用いている。香味料の調製は、得られた香味系を同時にガムベースに添加されるようなものである。
Marmoらの技術とは対照的に、Ogawaらによる米国特許第3,826,847号明細書は、高分子量材料であるポリ酢酸ビニルを用いた香味油のカプセル化に関する。カプセル化した油は、その後、チューインガムベースに組み込まれる。Ogawaらは、それぞれの香味粒子に塗布されるコーティングの調節により、継続的な香味送達を達成すると主張している。
したがって、香味剤を含有する一般的なガム、またはより費用対効果の高いガムは、咀嚼の開始時に非常に強力で素早い香味放出を示す。この最初の香味放出の後、香味放出は劇的に減少する。
したがって、香味が持続するチューインガムおよび風船ガムを開発することが依然とし
て望まれている。
本発明を具体化する代替的配合物は、シンプルで費用対効果が高く、かつ咀嚼の後期にもなお有意な香味放出を可能にする。
本発明の主題は、以下の連続工程:
(a)少なくとも1種の香味剤と、マルチトールを含むまたはマルチトールからなる少なくとも1種のポリオール粉末とを含むプレミックスを調製する工程であって、ポリオール粉末の比表面積が0.5m/gより大きく、例えば、0.55〜0.95m/g、より有利には約0.8m/gであり、
(b)前記プレミックスを、ガムベースと混合する工程
を含む、改善された香味放出を有するチューインガム組成物の調製方法に関する。
したがって、本発明の主題は:
− チューインガムベースと、
− マルチトールを含むまたはマルチトールからなる少なくとも1種のポリオール粉末であって、ポリオール粉末の比表面積が0.5mより大きく、例えば、0.55〜0.95m/g、より有利には約0.8m/gである、ポリオール粉末と、
− 少なくとも1種の香味料と、を含み、
前記少なくとも1種の香味料がポリオール粉末上に吸着されていることを特徴とする、チューインガム組成物に関する。
さらに、本発明の主題は、本明細書に開示された方法によって得られるチューインガム組成物に関する。
定義
「比表面積」
本発明の文脈において、比表面積は、単位質量(グラム:g)あたりの材料(この場合、粉末)の全表面積(平方メートル:m)である。本発明の文脈における比表面積の測定は、Brunauer−Emmett−Teller(N−BET)吸着法によって測定することができる。
「チューインガム」
本発明の文脈において、「チューインガム」とは、チューインガム、風船ガムなどを指す。さらに、特に明記しない限り、全てのパーセンテージは重量パーセンテージに基づく。明記した分子量は、重量平均分子量である。
一般的に、チューインガム組成物は、典型的には、水不溶性の咀嚼可能なガムベース部分に添加された水溶性バルク部分を含む。
香味剤は、典型的には、水不溶性である。
水溶性部分が咀嚼の間に香味剤の一部とともに放散する一方で、ガムベース部分は咀嚼の間ずっと口の中に保持される。チューインガムの水溶性部分は、軟化剤、甘味料、香味剤およびこれらの組み合わせをさらに含んでもよい。
ラノリン、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリンなどを含む可塑剤または軟化剤、例えば、天然ワックス、例えばポリエチレンワックス、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタリンワックス
などの石油ワックスなどの様々な従来成分はまた、様々な望ましいテクスチャおよび粘稠度特性を得るためにガムベースに組み込まれてもよい。本発明において、これらの個々の追加の材料は、一般的に、最終ガムベース組成物の最大約30重量%の量で、好ましくは約0〜約20重量%の量で、より好ましくは約1.5〜約20重量%の量で用いることができる。
酸化防止剤、着色剤などの任意選択の成分を、チューインガムに添加してもよい。
「ガムベース」
ガムベース部分は、通常、咀嚼の間ずっと口の中に保持されるため水溶性ではない(または極めてわずかに水溶性である)。チューインガムベースは、一般的に、可塑剤および無機充填剤とともに、エラストマーおよび樹脂の組み合わせを含む。ガムベースは、天然ガムおよび/または合成エラストマーならびに樹脂を含有してもよい。天然ガムとしては、エラストマーと樹脂の両方が挙げられる。
使用されるガムベースは、当該技術分野において周知の任意の水不溶性ガムベースであってもよい。ガムベースにおいて好適なポリマーの実例としては、天然および合成エラストマーとゴムの両方が挙げられる。例えば、ガムベースにおいて好適なこれらのポリマーとしては、限定されるものではないが、チクル、ジェルトン、グッタペルカ、およびクラウンガムなどの植物起源の物質が挙げられる。ブタジエン−スチレンコポリマー、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリエチレン、ポリイソブチレンおよびポリ酢酸ビニル、ならびにこれらの混合物などの合成エラストマーが特に有用である。
ガムベース組成物は、ゴム成分の軟化を促進するためにエラストマー溶媒を含有してもよい。このようなエラストマー溶媒は、ロジンもしくは水素添加、二量体化もしくは重合されたロジンなどの変性ロジンのメチル、グリセロールもしくはペンタエリスリトールエステルまたはこれらの混合物を含んでもよい。本明細書に用いるのに好適なエラストマー溶媒の例としては、部分的に水素添加されたウッドロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリスリトールエステル、部分的に二量体化されたロジンのグリセロールエステル、重合されたロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、ウッドロジンおよび部分的に水素添加されたウッドロジンのグリセロールエステル、ならびにα−ピネンまたはβ−ピネンのポリマー;ポリテルペンを含むテルペン樹脂などのロジンの部分的に水素添加されたメチルエステル、ならびにこれらの混合物が挙げられる。溶媒は、ガムベースの約10重量%〜約75重量%、好ましくは約45重量%〜約70重量%の範囲の量で用いられてもよい。
好適な天然ガムとしては、チクル、ジェルトン、ソルバ、ニスペロツヌー(nispero tunu)、ニガーグッタ、マッサランドバベラタ(massaranduba belata)、およびチクブルが挙げられるが、これらに限定されない。天然ガムを使用しない場合、ガムベースは「合成物」と呼ばれ、天然ガムは合成エラストマーおよび樹脂で置き換えられる。合成エラストマーとしては、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポリマー、スチレン−ブタジエンゴムなどを挙げてもよい。ガムベースにて使用されるエラストマーの量は、典型的には、選択される特定のエラストマー、および最終ガムベースにて所望される物理的性質に応じて約10〜約20%で変化させることができる。例えば、粘度、軟化点、および弾性は変化させることができる。ガムベースにて使用される樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、エステルゴム、(グリセロールの樹脂エステル)、ポリ酢酸ビニルポリエチレンコポリマー、ポリ酢酸ビニルポリビニルラウレエート(laureate)コポリマー、およびポリテルペンを挙げてもよい。さらに、ポリ酢酸ビニルおよびポリテルペンを使用してもよい。エラストマーと同様に、ガムベースに使用される樹脂の量は、選択される特定の樹脂、および最終ガ
ムベースで所望される物理的性質に応じて変化させることができる。特にチューインガム配合物に関して、用いられるガムベースの量は、用いられるベースの種別、所望される粘稠度および最終生成物を製造するために使用される他の成分などの各種要因に応じて大きく異なる。
典型的には、本発明においてガムベースは、ガムの約5〜約95重量%を構成する。より好ましくは、不溶性ガムベースは、ガムの10〜50重量%、最も好ましくは、ガムの約20〜約35重量%で含まれる。一般的に、本発明において最終チューインガム組成物の約5重量%〜約45重量%、好ましくは約15重量%〜約40重量%の量が、チューインガム組成物の使用に許容される。
「コーティング」
一度成形されたチューインガムのコーティングが可能であり、香味放出配合物の貯蔵寿命をさらに一層長くする。一般的に、香味バリア特性を示す任意の天然または合成材料をコーティングに使用することができる。コーティングには、不活性材料および親水性材料が好ましい。例えば、コーティングは、ポリマーおよびワックス、例えば砂糖、ゼラチン、アラビアゴム、アルギネート、キトサン、コーンシロップ、デンプン、セルロース(メチル−セルロース)、カラギーナン、ポリビニルプロリドン(prolidone)、ポリビニルアルコール、およびエチレンビニルアルコールコポリマーなどの親水性材料、ポリ酢酸ビニル、ならびにポリエチレンであることができる。ワックスをコーティングとして選択する場合、より高い融点のワックスが、より低い融点のワックスよりも優れた香味バリア特性を示す。一般的に、約50℃〜100℃の融点範囲を有する任意のパラフィンベースのワックスは、コーティングとして有用である。コーティングは、回転ディスクコーター、流動床コーター、噴霧冷却により、またはタンブラーにより添加することができる。
「香味料」/「香味剤」
チューインガム技術に周知の香味剤を、本発明のチューインガム組成物に添加してもよい。香味剤は、精油、合成香味料、またはこれらの混合物を含んでもよく、柑橘油、果実エッセンス、ペパーミント油、スペアミント油、丁子油、ウィンターグリーン、アニスの油などの植物および果実由来の油を含むがこれらに限定されない。
人工香味剤もまた、検討される。
当業者は、任意の感覚的に許容されるブレンドで天然および人工香味剤を組み合わせてもよいことを理解するであろう。
「増量剤」
当該技術分野において、典型的には、チューインガムの水溶性部分は、スクロースなどの水溶性増量剤から構成される。実際に、消費者はチューインガム咀嚼中に口中にとどまらせてその咀嚼の楽しみを実現するために、一定量の塊を必要とする。塊は少なくとも部分的に弾性でなくてらならない。すなわち、塊は咀嚼中に抵抗を伴いながら変形して再形成しなくてはならない。その弾性的特徴を有するために、塊は咀嚼の機械的作用の下で凝集する、すなわち大部分が単一の塊にとどまる能力を有していなければならない。水溶性部分は咀嚼中にゆっくりと溶解し飲み込まれるのに対して、水不溶性部分は咀嚼中に溶解せず咀嚼完了時に口から取り除かれる。元来、スクロースはチューインガム用の水溶性増量剤として使用されていた。スクロースは、典型的には、チューインガムの塊にボリュームを与え、咀嚼中にゆっくりと溶解し、ゆっくりと甘味を放出してチューインガムの香味送達を改善させる。本発明の文脈において、プレミックスの調製に使用される比表面積が0.5m/gより大きなマルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉
末は、咀嚼中に放出され、香味を示すことを可能にするので、増量剤としてみなされる。
「甘味料」
本明細書で使用する場合、甘味剤または甘味料という用語は、広く、水溶性甘味剤を指す。
本ガムベースを用いるチューインガム組成物は、砂糖含有配合物または砂糖不含配合物(すなわち、非齲蝕原性配合物)であってもよい。特定の甘味料に限定されるものではないが、水溶性甘味剤の代表例としては、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、レブロース、デキストロース、デキストリン、乾燥した転化糖、スクロース、砂糖、マルトース、部分的に加水分解したデンプン、またはコーンシロップ固形物などの糖(単糖、二糖および多糖)、ならびにソルビトール、キシリトール、マルチトール、マンニトールおよびこれらの混合物などの糖アルコールなどの材料が挙げられる。
本発明において、プレミックスの調製に使用される比表面積が0.5m/gより大きなマルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末も甘味料とみなされる。本発明の好ましい実施形態において、プレミックスの調製に使用される比表面積が0.5m/gより大きなマルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末は、チューインガム組成物の唯一の甘味料である唯一のポリオールである。
本発明の好ましい実施形態によれば、プレミックスの調製に有用なポリオール粉末は、比表面積が0.5m/gより大きく、好ましくは0.55〜0.95m/g、より好ましくは約0.8m/gであるマルチトールからなるポリオール粉末である。
「軟化剤」
ガムの咀嚼性および口の感触を最適化するために、軟化剤をチューインガムに添加する。軟化剤はまた、当該技術分野においては可塑剤または可塑化剤として知られており、一般に、チューインガムの約0〜30重量%、好ましくは0.5〜約15.0重量%を構成する。本発明により検討される軟化剤としては、グリセリン、レシチン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。さらに、ソルビトール、水素添加デンプン加水分解物、コーンシロップ、およびこれらの組み合わせを含有するものなどの甘味料水溶液を、チューインガム中の軟化剤および結合剤として使用してもよい。商品名Lycasin(登録商標)でRoquetteより発売されているシロップは、有利には、本発明にて使用可能な軟化剤の一例である。
「可塑剤」
任意選択的に使用される材料は、他の材料の処理を促進する可塑剤である。
ガムベースとしては、脂肪、油、ワックスおよびこれらの混合物からなる群から選択される可塑剤を挙げてもよい。油脂としては、獣脂、水素添加植物油および部分的水素添加植物油、ならびにココアバターを挙げることができる。一般的に用いられるワックスとしては、パラフィン、マイクロクリスタリンワックスおよび例えば蜜蝋およびカルナウバなどの天然ワックスが挙げられる。さらに、パラフィンワックス、部分的水素添加植物油、およびグリセロールモノステアレートの混合物などの可塑剤の混合物を使用してもよい。
「充填剤」
ガムベースは、充填剤成分を含んでもよい。充填剤成分は、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、リン酸二カルシウムなどからなる群から選択されてもよい。充填剤は、ガムベースの約5〜約60重量%を構成してもよい。好ましくは、充填剤は、ガムベー
スの約5〜約50重量%で含まれる。
「任意選択の添加剤」
本発明のチューインガム組成物は、二酸化チタンなどの着色剤、ならびに水酸化アルミニウム、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウムおよびタルクなどの追加の充填剤、ならびにこれらの組み合わせといった慣用の添加剤をさらに含んでもよい。これらの充填剤はまた、様々な量でガムベースにて使用されてもよい。好ましくは、使用される場合の着色剤の量は、最終的なチューインガムの約1重量%〜約5重量%で変化する。
「吸着した」
本発明の文脈において、「吸着した」という用語は、物質、例えば、本発明の文脈では香味料が、固体表面上、すなわち粉末粒子、具体的にはマルチトール粉末粒子の表面上に蓄積する過程を経るか、または引き起こさせることを意味する。
好ましくは、物質の吸着は本発明のチューインガムの製造方法における特定の工程、すなわちプレミックス形成工程で得られる。
「約」
本発明の文脈において、約とは、それにつながる値の±10%の変動を指す。
本発明を、これよりさらに記載する。以下の節において、本発明の異なる態様をより詳細に定義する。そのように定義された各態様は、特に明確に異議を唱えない限り、任意の他の1つまたは複数の態様を組み合わせてもよい。特に、好ましいまたは有利であると示される任意の1つまたは複数の特徴を、好ましいまたは有利であると示される任意の他の特徴と組み合わせてもよい。
有利には、本発明の主題は、より具体的には、マルチトールを含むまたはマルチトールからなる少なくとも1種のポリオール粉末の割合がチューインガム組成物の総重量に対して25〜75重量%であることを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
有利には、本発明の主題は、マルチトールを含むまたはマルチトールからなる少なくとも1種のポリオール粉末は、平均粒径が100〜1000μm、好ましくは110〜500μm、より好ましくは120〜180μmであることを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
有利には、本発明の主題は、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末が、湿式造粒法によって得られたことを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
有利には、本発明の主題は、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末が、粒塊、顆粒の形態、またはより正確にはコーティングされた顆粒の形態であることを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
マルチトールを含むまたはマルチトールからなる、好ましくはマルチトールからなるポリオール粉末は、好ましくは、米国特許第6458401号明細書に従う方法により得られる。
より正確には、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末は、マ
スキットの形成を伴わず、剪断力または混練のいずれも適用することなく、その代わりに、凝集した混合物をマルチトールの融点未満の温度で成熟させて固体顆粒を形成させることによって、同時のコーティング、凝集および結晶化の誘導のみに頼る方法により得られる。
本発明の好ましい実施形態において、マルチトールに含まれるポリオール粉末は、乾燥物質基準で少なくとも70重量%の乾燥物質含有量を有するマルチトールシロップと、乾燥物質基準で少なくとも85重量%の含有量のマルチトールとを連続的に混合することによりマルチトールからなるポリオール粉末を得てもよく、この混合は、マルチトールシロップおよびマルチトール含有種を、マルチトールベース顆粒を入れた開放回転容器に同時に分散させることにより行われ、それによってマルチトールシロップおよびマルチトール含有種が、容器に含まれるマルチトールベースの顆粒の表面で混合され、容器からマルチトールベースの顆粒を回収して、前記顆粒に含有されるマルチトールを結晶化させ、容器内のマルチトールベースの顆粒は容器の回転によって動くよう維持されている。
本発明に有用なマルチトールからなるポリオール粉末の例としては、Roquetteにより販売されているSweet Pearl(登録商標)SP150FDが挙げられる。
上述したように、本発明により検討される全ての香味料および香味料のブレンド(油または油ブレンドなどの)としては、例として、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン(サリチル酸メチル)、オレンジ、ブルーベリー、ブドウ、イチゴ、パイナップル、ラズベリー、ライム、レモン、サクランボ、リンゴ、ナシ、モモ、プラム、コラノキ、カンゾウ、シナモン、メントール、クローブ、ナッツ、バニラ、アニス、ゲッケイジュ、ユーカリ、ならびにレモン、オレンジ、ブドウ、ライムおよびグレープフルーツを含む柑橘類が挙げられる。加えて、冷感剤、温感剤および刺激剤などの感覚刺激剤を香味料とともに添加してもよい。
用いられる香味剤の量は通常、香味の種類、ベースの種類および所望の強度などの要因による好みの問題である。一般的に、最終チューインガム組成物の約0.05重量%〜約6重量%の量が使用可能であり、約0.3重量%〜約1.5重量%の量が好ましく、約0.5重量%〜約1.2重量%の量が最も好ましい。さらに、本発明によれば、香味剤の量は、プレミックス(マルチトール+香味剤)の総重量に対して、約5〜35重量%である。
有利には、本発明の主題は、少なくとも1種の香味料の量が、チューインガム組成物の総重量に対して、0.05〜6重量%、好ましくは0.3〜1.5重量%であることを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
有利には、本発明の主題は、少なくとも1種の香味料が、工程(a)のプレミックス調製前に液体であることを特徴とする本明細書にて開示されるチューインガム組成物の調製方法に関する。
実際に、香味剤は、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末内で最大吸着を達成するために、好ましくはその液体油の形態で用いられる。香味液とポリオール粉末とを混合すると、香味液はポリオール粉末内に閉じ込められ、香味放出の遅延が示された。
生成物は、嵩密度が低く、約0.5〜0.8g/ml、好ましくは約0.6〜0.7g/mlの範囲であることが好ましい。
以下の実施例は、本発明を説明するために与えられるものであるが、これらの限定とはみなさない。明細書全体にわたって示された全てのパーセンテージは、特に指示がない限り、重量に基づく。
一般に、当該技術分野では、チューインガムは、様々なチューインガム原材料を当該技術分野において公知の市販ミキサーに連続的に添加することにより製造される。混合中、ともに凝集し始める断片を粉砕するためにチョッパが必要な場合に、チョッパを備えるミキサーが好ましい。原材料を完全に混合した後、ガムの塊をミキサーから取り出し、シートへ転がして棒状に切断したり、塊に押し出し成形したり、またはペレットに形成することなどによって所望の形状へと成形する。本発明に従うチューインガムの製造方法は、少なくとも1種の香味剤および比表面積(上記参照)を有する少なくとも1種のポリオール粉末(マルチトールを含むまたはマルチトールからなる)を含むプレミックスを形成するということで、これとは異なる。次いで、このプレミックスをガムベースに添加する。
一般に、当該技術分野では、まずガムベースを溶融し、それを運転中のミキサーへ添加することにより、原材料を混合する。ベースはまた、ミキサー自体で溶融されてもよい。これは、もしもガムベースが溶融する場合にも、本発明に適用される。着色剤もこの時点で添加してよい。グリセリンまたはグルコースシロップなどの軟化剤もこの時点で添加してよい。
本発明に従う全体混合手順は、典型的には、約15分〜30分かかるが、場合により長い混合時間を必要とする場合がある。当業者は、プレミックスを作製しガムに添加する限り、上記手順の多くの変型に従ってもよいことを理解するであろう。
したがって、ガムベースのこれらの原材料を従来の方式で混合することができる。追加してもよい更なる粉砕工程が必要とされる。粉砕は、当業者に公知の手段によって達成することができる。熱の発生が懸念される大規模な作業では、低温粉砕を使用することができる。粉砕の前後に高湿度への押出品の環境暴露は、香味剤を保持するコのア能力を低下させ、取り扱いの困難性を増加させる場合がある。
特に、エラストマー、樹脂、可塑剤および充填剤は、典型的には、加熱により軟化し、次いで、均質な塊を確実にするために十分な時間混合される。
塊は、スラブまたはペレットに形成することができ、チューインガムの製造に使用する前に冷却することができる。あるいは、溶融した塊は、チューインガム製造方法に直接的に使用することができる。
本発明のポリオール粉末のプレミックスは、当業者に公知の標準的な技術および装置を使用してその他の従来のチューインガム配合物中に組み込まれてもよい。典型的な実施形態では、チューインガムベースを、加熱下で充填剤および着色剤などの任意選択の添加剤とともに可塑剤とブレンドし、そのブレンド物を可塑化し、加えて、ベースの硬度、粘弾性および成形性を調節する。加熱温度は広範囲に変化し得るが、実用的な目的で、好ましくは約70℃〜120℃、より好ましくは約50℃〜80℃である。次いで、チューインガムベースを本発明のポリオール粉末のプレミックスとブレンドする。ブレンドが達成されると、チューインガム配合物を取り出して、任意の好適な形状へと形成する。
より好ましくは、ガムは、まず、ガムベースを、70℃〜120℃、より好ましくは約50℃〜80℃の温度にて溶融させ、ガムベースを液体軟化剤(例えば、Roquetteにより販売されているLycasin(登録商標)85/15などのコーンシロップ)
とともに混練機で混合することにより調製することができる。混合を数分間続ける。次いで、この混合物に、本発明のポリオール粉末のプレミックスを添加し、数分間混合する。混合を数分間続け、この時点で湿潤剤を添加することができる。ガムを混練機から取り出し、ストリップ、スラブ、チャンク、ボール、ロープなどの最終形状へと形成する。それをまた、センターを充填することができる。
本発明のポリオール粉末のプレミックスを、数回にわけてガムベースに添加してもよい。これは、プレミックスの塊を2つの比較的等しい塊(50%±10%)に分割し、最初の半分をガムベースに添加して混合することによって製造することができる。次いで、プレミックスがガムベースに組み込まれると、(例えば、含まれる量に応じて数分)、プレミックスのもう半分を添加して混合することができる。この好ましい実施形態では、プレミックスの前半の後に液体軟化剤を添加する。このような原材料の添加順序は、より均質な組成物を得ることを可能にする。
本発明に従う方法は、香味が持続するチューインガム組成物を得ることを可能にする。先行技術の異なる解決法とは対照的に、本発明に従う方法は、更なる原材料の添加を必要としない。
本発明の別の目的は、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末上に吸着した1つの香味剤を含み、ポリオール粉末の比表面積が0.5mより大きいチューインガム組成物に関する。
したがって、本発明はまた:
− チューインガムベースと、
− マルチトールを含むまたはマルチトールからなる少なくとも1種のポリオール粉末であって、ポリオール粉末の比表面積が0.5mより大きいポリオール粉末と、
− 少なくとも1種の香味剤と、を含み、
前記少なくとも1種の香味剤がポリオール粉末上に吸着されていることを特徴とする、チューインガム組成物に関する。
もちろん、方法について前述した全ての特徴(個別または組み合わせ)を、チューインガム組成物に適用する。特に、マルチトールを含むまたはマルチトールからなるポリオール粉末であって、ポリオール粉末の比表面積が、好ましくは0.55〜0.95m/g、より有利には約0.8m/gであるポリオール粉末、より好ましくはマルチトールからなるポリオール粉末、および前記ポリオール粉末は、湿式造粒法により得られ、コーティングされた顆粒の形態である。
本発明に従うチューインガム組成物は、香味放出が持続するチューインガムを得ることを可能にする。
以下の実施例は、本発明を説明するために与えられるものであるが、本発明を限定するものではない。明細書全体にわたって示された全てのパーセンテージは、特に指示がない限り、重量に基づく。
開示された実施例では、以下の化合物を使用した。
Figure 0006974337
実施例1:ポリオール(SP90およびSP150FD)による香味放出の影響
1.目的
本目的は、原材料(SP90およびSP150FD)および香味放出に対する方法の効果を比較することであった。
2.配合および処理方法
配合組成
Figure 0006974337
Figure 0006974337
処理
・粉末香味料の混合−湿式造粒機において:
− マルチトール粉末を前記湿式造粒機のボウルに導入した。
− プレミックスを、300rpmの速度で30秒間撹拌した。
− 次いで、全香味料を添加するまで、香味料を300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度でボウルに滴加した。
− 300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度にて60秒間混合を続けた。・充填手順(分) − 60℃でのZ型ブレード混練機
− 試験「T1」および「T3」について − プレミックス無し
t=0分にて:マルチトール粉末の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);
t=2分にて:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
t=4分にて:マルチトール粉末の半分を添加した;
t=6分にて:液体香味料を添加した;および
t=7分にて:混練機から取り出した。
− 試験「T2」および「T4」について − プレミックス有り
t=0分にて:マルチトール/粉末香味料の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);
t=3分にて:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
t=6分にて:マルチトール/粉末香味料の半分を添加した;および
t=9分にて:混練機から取り出した。
・圧延および調整
− ガムをマンニトールをまぶしたストリップにし、この十分に分離していない錠剤のセンターのストリップを、約15℃、50%R.H.(室内湿度)にて24時間保存した。・官能評価
− ランク付け官能試験を実施した:試料をランク順(強い〜弱い香味)に並べるように求められた官能試験員に、試料を渡した。
− 6人が試食会に参加した。これらの人々は、特別に訓練はされていなかった。
3.結果および分析
官能評価
官能評価の結果は下記であった:T4>T3>T2>T1。このように試料T4が一番高いスコアを得た。
実施例2:ポリオール(P60W、P300DC、SP90およびSP150FD)による香味放出の影響
1.目的
本目的は、ポリオール粉末(P60W、P300DC、SP90およびSP150FD)の性質ならびに香味剤の添加方法(プレミックス有りまたは無し)の香味放出への効果を比較することであった。
2.配合および処理方法
配合組成
Figure 0006974337
Figure 0006974337
処理
・粉末香味料の混合−湿式造粒機において:
− ポリオール粉末を前記湿式造粒機のボウルに導入した。
− プレミックスを、300rpmの速度で30秒間撹拌した。
− 次いで、全香味料を添加するまで、香味料を300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度でボウルに滴加した。
− 300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度にて60秒間混合を続けた。・充填手順(分) − 60℃でのZ型ブレード混練機
− 試験T1、T3、T5およびT7について
t=0分:ポリオール粉末の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);t=2分:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
t=4分:粉末の残りを添加した;
t=6分:液体の香味料を添加した;および
t=7分:混練機から取り出した。
T1およびT3では、ソルビトールに加えてマンニトールを使用した。ソルビトールのみを含む組成物はあまりに粘着性が強かったため、マンニトールを添加した。言い換えると、T1およびT3では、ポリオール粉末は、ソルビトールおよびマンニトールの混合物から構成されている。
− 試験T2、T4、T6およびT8について
0分:ポリオール粉末の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);
3分:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
6分:ポリオール/粉末香味料の半分を添加した;
9分:混練機から取り出した。
T2およびT4では、ソルビトールおよび香味剤から構成されるプレミックスのみを有する組成物があまりに粘着性が強かったため、ソルビトールおよび香味剤から構成されるプレミックスに加えてマンニトールを使用した。言い換えると、T2およびT4では、ポリオール粉末はマンニトールならびにソルビトールおよび香味剤から構成されるプレミックス(プレミックス ソルビトール+香味剤)の混合物から構成される。
・圧延および調整
− ガムをマンニトールをまぶしたストリップにし、この十分に分離していない錠剤のセンターのストリップを、約15℃、50%R.H.(室内湿度)にて24時間保存した。・官能評価
− ランク付け官能試験を実施した:官能試験員は、試料をランク順(強い〜弱い香味)に並べるように求められた。
− 7人がマルチトール試食会に参加する。8人がソルビトール試食会に参加する。これらの人々は、特別に訓練はされていなかった。
3.結果
ソルビトール
ソルビトールが何であれ、2つのタイプの方法(プレミックス無しまたは有り)により得られたチューインガムの間に、官能試験員によって認められる違いはなかった。言い換えれば、ソルビトール(P60wまたはP300DCのいずれか)および香味料のプレミックスでは、官能試験員によって香味放出に対する改善は認められなかった。これらの処方について、組成物があまりにも粘着性が強かったため、マンニトールを添加したことに留意すべきである。
マルチトール
SP90について:2つのタイプの方法(プレミックス無しまたは有り)により得られるチューインガムの間に、官能試験員によって認められる違いはなかった。これに対して、SP150FD(すなわち、比表面積0.80m/gの顆粒化されたマルチトール)を有するプレミックスを含む試験は、一番高いスコアを得た。
実施例3:ポリオール(P60W、P300DC、SP35およびSP150FD)による香味放出の影響
1.目的
本目的は、ポリオール粉末(P60W、P300DC、SP35およびSP150FD)の性質ならびに香味剤の添加方法(プレミックス有りまたは無し)の香味放出への効果を比較することであった。
2.配合および処理方法
配合組成
Figure 0006974337
Figure 0006974337
処理
・粉末香味料の混合−湿式造粒機
− ポリオール粉末を前記湿式造粒機のボウルに導入した。
− プレミックスを、300rpmの速度で30秒間撹拌した。
− 次いで、全香味料を添加するまで、香味料を300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度でボウルに滴加した。
− 300rpmの撹拌速度および800rpmの剪断速度にて60秒間混合を続けた。・充填手順(分) − 60℃でのZ型ブレード混練機
− 試験T1、T2、T2およびT4について
t=0分にて:ポリオール粉末の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);
t=2分にて:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
t=4分にて:粉末の半分を添加した;
t=6分にて:液体の香味料を添加した;および
t=7分にて:混練機から取り出した。
T1およびT2では、ソルビトールに加えてマンニトールを使用した。ソルビトールのみを含む組成物はあまりに粘着性が強かったため、マンニトールを添加した。言い換えれば、T1およびT2では、ポリオール粉末は、ソルビトールおよびマンニトールの混合物から構成されている。
− 試験T5について
t=0分にて:ポリオール/粉末香味料の半分および溶融ガムベースを導入した(50℃で熱して);
t=3分にて:LYCASIN(登録商標)85/55(すなわち、水素添加グルコースシロップ(加水分解デンプン))の全てを添加した;
t=6分にて:ポリオール/粉末香味料の半分を添加した;
t=9分にて:混練機から取り出した。
・圧延および調整
− ガムをマンニトールをまぶしたストリップにし、この十分に分離していない錠剤のセンターのストリップを、約15℃、50%R.H.(室内湿度)にて24時間保存した。・官能評価
3.結果および分析
官能評価
・P60W対P300DC − 両方ともプレミックス無し
2つのチューインガムについて注意深く実施したが、有意差は検出されなかった。
・SP35対SP150FD − 両方ともプレミックス無し
2つのチューインガムについて注意深く実施したが、有意差は検出されなかった。
・SP150FD対香味料SP150FD(すなわちプレミックス有りまたは無し)
香味料SP150FD(プレミックス SP150FD+香味剤)を用いて調製したチューインガムの強度は、全体的に高いと認められた。

Claims (8)

  1. 以下の連続工程:
    (a)少なくとも1種の香味剤と、マルチトールからなるポリオール粉末とを含むプレミックスを調製する工程であって、前記ポリオール粉末の比表面積は0.5m/gより大きく、
    (b)前記プレミックスをガムベースと混合する工程
    を含む、チューインガム組成物の調製方法。
  2. マルチトールからなる前記ポリオール粉末の割合は、前記チューインガム組成物の総重量に対して25〜75重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. マルチトールからなる前記ポリオール粉末は、平均粒径が100〜1000μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1種の香味剤の量は、前記チューインガム組成物の総重量に対して、0.05〜6重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1種の香味剤が、工程(a)の前記プレミックスを調製する前に液体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. マルチトールからなる前記ポリオール粉末は湿式造粒法によって得られたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. マルチトールからなる前記ポリオール粉末は顆粒であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. − チューインガムベースと、
    − マルチトールからなるポリオール粉末であって、前記ポリオール粉末の比表面積が0.5 /gより大きいポリオール粉末と、
    − 少なくとも1種の香味剤と、
    を含み、前記少なくとも1種の香味剤が前記ポリオール粉末上に吸着されていることを特徴とする、チューインガム組成物。
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