JP6862092B2 - 半導体装置、電池監視システム及び電池監視方法 - Google Patents

半導体装置、電池監視システム及び電池監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、電池監視システム及び電池監視方法に関し、特に異常、あるいは状態を報知する通信手段を備えた電池監視用の半導体装置、及びその半導体装置を用いた電池監視システム、電池監視方法に関する。
近年、電動機システム、蓄電システム等二次電池を用いたシステムの一般化と共に、このような二次電池を用いたシステムにおける過充電、過放電、温度異常等の様々な状態の監視、あるいは充電電流、放電電流の異常の有無等の監視が重要となってきている。従って、二次電池を用いたシステムを監視する機能は電池監視用のIC(Integrated Circuit)として集積化される傾向にある。
一方、電池監視ICは、これらの監視結果を、二次電池を用いたシステムの動作モード等も含め、システム全体を統括制御する制御部、例えばマイクロコントローラユニット(Micro Controller Unit、以下、「MCU」)に送信し、あるいは該送信の結果としての指示を受信し、電池監視ICの各回路ブロックを制御する場合がある。二次電池を用いたシステムにおける監視・制御対象の増加、輻輳化に伴って、この電池監視ICとMCUとの間における通信の効率化の要請が顕在化してきている。電池監視ICとMCUとの間における通信は一般にパルス信号で行われるが、このような要請に対して、監視結果に応じこのパルス信号を変化させる(変調させる)場合がある。
監視に関する従来技術として、特許文献1には、パルス波形をなす電流により充電する充電装置において、二次電池の温度を測定する測定手段をもち、デューティ比、充電電流を電池温度あるいは電池温度変化により変化させる充電装置が開示されている。特許文献1に開示された充電装置では、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池等の二次電池を、パルス波形をなす電流により充電する充電方式において、電池内部圧力、電池温度の上昇をおさえ、最適な充電を行うことができるとしている。つまり、特許文献1に開示された充電装置では、電池温度を監視すると共に、監視結果に応じてパルス波形のデューティ比を変化させている。
一方、監視対象が複数である場合の従来技術として、特許文献2に開示された通信端末が知られている。特許文献2に開示された通信端末としての携帯電話機は、二次電池及びその二次電池を連続充電または間欠充電する電源回路を備えている。二次電池に含まれるサーミスタを利用して、無線通信回路や電源回路の熱源の周囲温度が検出される。無線通信回路によって検知された電波の受信感度から送信電力が求められる。そして、二次電池を充電しているときに通話処理が実行されると、周囲温度及び送信電力に基づいて、間欠充電のデューティ比が変更される。
特許文献2に開示された携帯電話機では、二次電池を間欠充電する際に、デューティ比が電波の受信状態及び周囲温度に基づいて設定されるため、二次電池を適切に充電することができるとされている。つまり、特許文献2に開示された携帯電話機では、電波の受信状態及び周囲温度を監視すると共に、監視結果に応じてパルス波形のデューティ比を変化させている。
特開平7−015884号公報 特開2013−027153号公報
ところで、上述したような電池監視ICでは、監視対象の状態の多様化(スリープモード等の動作モード等)、異常等の監視項目の複雑化とともに、MCUとの間の通信量も増加する傾向にある。現状においても、電池監視ICとMCUとの間には、I2C(Inter−Integrated Circuit)等の仕様に基づく通信手段を有している場合があるが、既存の通信方式では、仕様上の制約もあり、通信量の大幅な削減は期待できない。従って、電池監視ICとMCUとの間の通信量の大幅な削減、あるいは通信量の増加に伴う消費電流の大幅な削減を達成するためには、通信の方式から見直す必要があると考えられる。この点、特許文献1に開示された充電装置も、特許文献2に開示された通信端末も、パルス波形をした充電電流のデューティ比を変化させるものであり、通信方式自体を問題とするものではない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電池監視部と電池監視部を制御する制御部を含む電池監視システムにおいて、制御部による電池監視部の状態の把握手段を簡素化し、電池監視部と制御部との間の通信量を削減すると共に、通信に伴う消費電流を削減することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、対象物を監視するための監視システムを構成する半導体装置であって、自己の複数の動作状態のうちの現在の動作状態、及び前記監視システムにおける複数の故障のうちの発生した故障、の少なくとも一方を検出する検出部と、前記検出部で検出された動作状態、及び前記検出部で検出された故障のうち少なくとも一方に応じて、予め定められた変調方式の第1パラメータ及び第2パラメータの少なくとも一方の変調パラメータを変化させて変調信号を生成する生成部と、前記変調信号を外部に送信する送信部と、を含む半導体装置であって、前記第1パラメータは第1の情報を示し、前記第2パラメータは第2の情報を示し、前記複数の動作状態の各々は、予め定められた条件で他の動作状態に遷移するものであり、前記第1の情報及び前記第2の情報のいずれか一方は遷移元の動作状態を示し、前記第1の情報及び第2の情報の他方は遷移先の動作状態を示すことを特徴とするものである。
一方、本発明に係る電池監視システムは、前記対象物が充電可能な電池である上記の半導体装置と、前記半導体装置を制御すると共に前記変調信号を監視する監視部を備えた制御装置と、前記電池に直列に接続された充電器及び負荷と、を含むものである。
さらに、本発明に係る電池監視方法は、充電可能な電池を監視するための電池監視システムにおける電池監視方法であって、前記電池監視システムが、前記電池が接続されると共に、前記電池監視システムにおける複数の故障の各々を検出するための情報を生成する複数の生成部、前記生成部で生成された情報に基づいて前記複数の故障のうちの発生した故障、及び自己の複数の動作状態のうちの現在の動作状態、の少なくとも一方を検出する検出部、前記検出部で検出された動作状態、及び前記検出部で検出された故障のうち少なくとも一方に応じて予め定められた変調方式の第1パラメータ及び第2パラメータの少なくとも一方の変調パラメータを変化させて変調信号を生成する生成部、及び前記変調信号を外部に送信する送信部を含む半導体装置であって、前記第1パラメータは第1の情報を示し、前記第2パラメータは第2の情報を示し、前記複数の動作状態の各々は、予め定められた条件で他の動作状態に遷移するものであり、前記第1の情報及び前記第2の情報のいずれか一方は遷移元の動作状態を示し、前記第1の情報及び第2の情報の他方は遷移先の動作状態を示すことを特徴とする半導体装置と、前記半導体装置を制御すると共に、前記送信部から送信された前記変調信号を監視する監視部、及び前記半導体装置との通信を行うための通信部を備えた制御装置と、前記電池に直列に接続された充電器及び負荷と、を含み、前記制御装置が、前記監視部が前記変調信号を受信した場合に、前記複数の生成部で情報を生成させる指示を前記通信部を介して前記半導体装置に送信し、前記指示を受信した前記半導体装置が、前記複数の生成部での情報の生成を実行し、生成された情報を前記制御装置に返送するものである。
本発明によれば、電池監視部と電池監視部を制御する制御部を含む電池監視システムにおいて、制御部による電池監視部の状態の把握手段が簡素化され、電池監視部と制御部との間の通信量を削減されると共に、通信に伴う消費電流が削減されるという効果を奏する。
第1の実施の形態に係る電池監視システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係るPWM信号における異常内容とPWM信号のパルス周期及びデューティ比との対応の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係るPWM信号のパルス波形の一例を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係る監視制御プログラムにおけるメインプログラムの処理の流れを示すフローチャートの一部である。 第1の実施の形態に係る監視制御プログラムにおけるパルス周期割込みプログラムの処理の流れを示すフローチャートの一部である。 第1の実施の形態に係る監視制御プログラムにおけるデューティ割込みプログラムの処理の流れを示すフローチャートの一部である。 第1の実施の形態に係る監視制御プログラムにおける測定処理サブルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートの一部である。 第2の実施の形態に係る電池監視ICの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る電池監視ICの状態遷移の一例を示す遷移図である。 第2の実施の形態に係る電池監視ICの状態とパルス波形のデューティ比との対応の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る電池監視ICの状態とパルス波形のデューティ比及びパルス周期との対応の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る電池監視ICの状態に伴うパルス波形の変化の一例を示すタイムチャートである。 従来技術に係る監視制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下で説明する実施の形態では、本発明に係る半導体装置を電池監視ICに適用した形態を例示して説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図7を参照して、本実施の形態に係る電池監視IC及び電池監視システムについて説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係る電池監視システム1、及び電池監視IC10の構成の一例について説明する。図1に示すように、電池監視システム1は、電池監視IC10及びMCU60を含んで構成されている。なお、本実施の形態では、電池監視IC10の監視対象である電池として、リチウムイオン電池等の二次電池を想定している。
電池監視IC10は、電池監視システム1における状態(スリープモード等の動作モード等)を管理し、異常の有無を監視し、必要な場合には、充電電流あるいは放電電流の経路(以下、「充放電経路」)の遮断等の制御を行う。また、電池監視IC10は、電池の各セルの電圧、充電電流及び放電電流、あるいはICの温度等の測定も行う。さらに、本実施の形態に係る電池監視IC10は、電池監視IC10の内部の各回路ブロックの故障(異常)を診断するための自己診断機能を備えている。
図1に示すように、電池監視IC10には、監視対象である複数のセルが直列に接続されたバッテリパック86が接続されている。各セルは、電池監視IC10のGND(接地)端子、端子V0〜端子V13に接続されると共に、バッテリパック86の全体の電圧が電圧VCCとして、電池監視IC10に入力されている。一方、電圧VCCは、端子BATT(+)及び端子BATT(−)を介して、充電器80及び負荷82に接続されている。充電器80は、例えば電源あるいは発電装置であり、バッテリパック86の各セルを充電する機能を有する。負荷82は、例えばモータ等のバッテリパック86による駆動の対象であり、駆動の際バッテリパック86が放電される。つまり、バッテリパック86、充電器80、負荷82の経路で充電電流及び放電電流が流れる。また、この充電電流及び放電電流の経路(以下、「充放電経路」)には、経路遮断部40が接続されており、必要な場合には、充放電経路の遮断が可能なように構成されている。
MCU60は、電池監視IC10からの状態、監視等の情報に基づき、電池監視IC10の制御等を行う。図1に示すように、MCU60には、電池監視システム1を制御する際のユーザインタフェースであり、シリアルインタフェースによりMCU60との間で通信を行うPC(Personal Computer)84が接続されている。さらに、MCU60には、MCU60及び電池監視IC10の周囲温度を測定するサーミスタ(図1では、「Thermistor」と表記、以下同様)50、及び各種データを記憶するための不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)52が接続されている。
次に、図1を参照し、電池監視IC10の構成についてより詳細に説明する。電池監視IC10は、セル選択・セルバランススイッチ部(図1では、「Cell Selection & Cell Balance Switches」と表記、以下同様)12、レギュレータ部(Voltage Regulator)14、IC制御部(Control Circuit)16、セル電圧検出部(Voltage Monitor)18、IC内部温度検出部(Temperature Monitor)20、電流検出部(Current Monitor)22、外部FET制御部(FET Driver)24、I2Cクロック検出部(Clock Stop Detector)26、I2Cインタフェース部(I2C Interface)28、アナログデータ出力切り替え部30、ショート電流検出部(Short Detector)32、充電電流/放電電流経路遮断部(Charger & Open−Load Detector)34、自己診断部(Self Diagnosis)36、及び異常検出部38を備えている。
セル選択・セルバランススイッチ部12のセル選択スイッチは、主として、セル電圧を測定する際に、バッテリパック86における測定対象となるセルを切り換える。セルバランススイッチは、各V端子間(例えばV0−V1間)に内部スイッチがあり、内部スイッチをONさせて各セル電圧を放電させ、バッテリパック86を均等化させる。レギュレータ部14は、電圧VCCから、電池監視IC10の各回路ブロックで使用される安定化された電源電圧を生成する。また、MCU60を動作させるための電源及び参照電圧を、端子VREG/VREFから供給する。IC制御部16は、電池監視IC10の全体を統括制御する。
セル電圧検出部18は、セル選択・セルバランススイッチ部12によって切り換えられたバッテリパック86における測定対象セルの電圧を測定する。IC内部温度検出部20は所定の位置に配置されたサーミスタ等を備え、ICの内部温度を測定する。電流検出部22は、充放電経路に接続された端子ISENSEの信号に基づいて、充電器80から流れる充電電流、及び負荷82に流す放電電流を測定する。
外部FET制御部24は、経路遮断部40内に配置された充電経路遮断用及び放電経路遮断用のFET(Field Effect Transistor)を制御し、充電電流経路の遮断、放電電流経路の遮断(以下、「経路遮断」)を行う。I2Cクロック検出部26は、I2Cインタフェース用のクロックSCLが停止したことを検出する。I2Cインタフェース部28は、I2C通信におけるデータ信号SDA及びクロック信号SCLを介して、MCU60との間の通信を行う。なお、本実施の形態では、後述するように、電池監視IC10の監視信号はPWM信号でMCU60に送っているので、本実施の形態に係るI2Cクロック検出部26及びI2Cインタフェース部28では、各測定の実行指示等の限定的な通信が行われる。
アナログデータ出力切り替え部30は、セル電圧検出部18で測定されたセル電圧、IC内部温度検出部20で測定された電池監視IC10の内部温度、電流検出部22で検出された充電電流、放電電流の各アナログ信号を切り替え、端子CELLOUTからMCU60に出力する。ショート電流検出部32は、電流検出部22における電流検出結果基づいて、充放電経路における短絡を検出する。
充電電流/放電電流経路遮断部34は、充放電経路の状態を示す信号を端子PSENSEから取り込み、必要な場合に充電電流経路及び放電電流経路(充放電経路)の遮断を実行する。異常検出部38は、セル電圧検出部18で測定されたセル電圧、IC内部温度検出部20で測定された電池監視IC10の内部温度、電流検出部22で検出された充電電流、放電電流、自己診断部36で実行された自己診断処理の結果に基づいて、電池監視IC10における異常の有無を検出する。検出された異常は、PWM信号としてMCU60に送られる。
自己診断部36は、電池監視IC10の内部の各回路ブロックの異常の有無について診断する。本実施の形態における自己診断部36の診断の対象となっている回路ブロックは、セル選択・セルバランススイッチ部12、レギュレータ部14、IC制御部16、セル電圧検出部18、IC内部温度検出部20、電流検出部22、外部FET制御部24、I2Cクロック検出部26、I2Cインタフェース部28、アナログデータ出力切り替え部30、ショート電流検出部32、充電電流/放電電流経路遮断部34、及び異常検出部38の各回路ブロックである。
次に、図1を参照し、MCU60の構成についてより詳細に説明する。図1に示すように、MCU60は、CPU(Central Processing Unit)62、フラッシュROM(FLASH ROM)64、内部RAM66、I2C制御部(I2C Control)68、I2Cインタフェース(I2C INF)70、アナログ/デジタル変換部(ADC)72、割込み制御部(Interruput Control)74、GPIO部(GPIO)76、及びUARTインタフェース部(UART)78を備えている。
CPU62は、MCU60の全体を統括制御する中央演算処理装置である。フラッシュROM64は、MCU60の制御プログラム等を格納する記憶部であり、内部RAM66は、MCU60の制御プログラムが一時的に使用するデータを格納する記憶部である。I2C制御部68及びI2Cインタフェース70は、I2C信号SDA、SCLにより電池監視IC10との通信を行う部位である。アナログ/デジタル変換部72は、電池監視IC10で測定した電圧値、電流値及び温度を端子CELLOUTから受け取り、アナログデータをデジタルデータに変換する部位である。割込み制御部74は、予め定められたタイミングで割込みを発生させる部位である。GPIO部76は、EEPROM52へのデータの書き込み、データの読み込みを制御する部位である。UARTインタフェース部78は、PC84との通信を制御する部位である。
ところで、従来、電池監視ICとMCUとは電池の各セルの電圧測定、充電器及び負荷を接続した時に流れる電流測定、温度測定、自己診断を行い、異常を検出した場合、充電電流/放電電流経路を遮断する。図13に示すフローチャートを参照して、従来技術に係る監視制御処理について説明する。図13に示す監視制御処理は、監視制御処理プログラムに基づいて、MCUのCPUによって実行される処理である。
まず、ステップS900で各種パラメータ等の初期化処理を行った後、各測定処理に移行する。すなわち、ステップS902では電流の測定を行い、ステップS904で測定した電流が正常か否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合には、ステップS908に移行し、次の測定であるセル電圧の測定を実行する。一方、当該判定が否定判定となった場合には、ステップS906に移行し、経路遮断を実行した後、次の測定であるセル電圧の測定を実行する。以下同様に、セル電圧の測定、温度の測定、自己診断処理を行い、各々において異常があった場合には経路遮断を実行する(ステップS908〜ステップS924)。
従来技術に係る電池監視システムにおいて監視・制御を実行する場合には、MCUが図13に示す監視制御処理を予め定められた一定のサイクルで実行する必要がある。すなわち、予め定められたサイクルで電流の測定、セル電圧の測定、温度の測定、及び自己診断処理を行うことによって、電池監視ICが監視しているセルの状態を把握する必要がある。このように、測定という処理が伴う従来技術に係る監視制御処理では処理負荷が重くなるため、MCUが電池監視ICを制御するための専用IC化してしまう。その結果、例えば、MCUとしてクロック周波数の高いものを使用する必要が生じ、回路の高機能化、コストアップ等の要因になってしまう、という問題がある。
一方、MCU及び電池監視ICの電源は、通常、電池監視ICに接続されている電池(セル)から供給されることもあり、電池監視システムの消費電力は極力抑える必要がある。この点、従来技術に係る電池監視システムのMCUは、予め定められた一定のサイクルで、I2Cインタフェース等を介し電池監視ICと通信を行うことにより電池の状態を把握する必要があるため、MCUの消費電流が大きくなってしまうという問題がある。
本実施の形態に係る電池監視システム1及び電池監視IC10は、上記問題点の解決を意図したものであり、電池監視IC10からMCU60への異常情報等のデータの送信方法として、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を用いた通信を採用している。
図2及び図3を参照して本実施の形態に係る電池監視IC10の動作について、より詳細に説明する。
電池監視IC10に複数のセルが直列に接続されたバッテリパック(電池)86が接続されると、電池監視IC10は、上述したように、電流測定、セル電圧測定、IC内部温度測定、自己診断処理を予め定められた一定サイクルで行う。電流測定、セル電圧測定、IC内部温度測定、自己診断処理を実行した後、異常検出部38によって、各々の測定値、診断結果に基づいて、異常の有無が検出される。異常検出部38における異常の有無の検出は、例えば、電流値、セル電圧値、IC内部温度、自己診断処理の各々に正常範囲(閾値)を設けておき、当該正常範囲から外れた場合に異常ありと判定する。
異常検出部38は、測定、診断された各項目について異常が検出された場合には、異常内容に応じたPWM信号をMCU60に送信する。図2に、本実施の形態における異常内容と、PWM信号の変調パラメータであるパルス周期T(ms)及びデューティ比D(%)との対応関係の一例を示す。本実施の形態では、正常、電圧異常、電流異常、温度異常、及び自己診断異常の各異常内容に応じて固有のパルス周期Tが割り当てられている。すなわち、正常のパルス周期Tは500ms、電圧異常の場合のパルス周期Tは700ms、電流異常の場合のパルス周期Tは300ms、温度異常の場合のパルス周期Tは900ms、自己診断異常の場合のパルス周期Tは100msとされている。
本実施の形態では、電流異常、温度異常、及び自己診断異常の内容を細分化し、各細分化された異常内容に応じてデューティ比Dが割り当てられている。すなわち、電流異常の内容を充電過電流異常、放電過電流異常、及びショート電流異常に細分化し、各々の異常に対しデューティ比D70%、30%、90%が割り当てられている。すなわち、例えば、充電過電流異常の場合には、パルス周期Tが300msで、デューティ比Dが70%のPWM信号がMCU60に送られる。なお、細分化された異常ではなく、単に電流異常を送る場合には、デューティ比D40%でパルス周期Tが300msのPWM信号とされる。
同様に、温度異常も低温異常、及び高温異常に細分化され、各々の異常に70%、及び30%のデューティ比Dが割り当てられている。すなわち、例えば、低温異常の場合にはパルス周期Tが900msで、デューティ比Dが70%のPWM信号がMCU60に送られる。また、単に温度異常を送る場合のデューティ比Dは40%とされる。
さらに、自己診断異常も細分化され、細分化された異常の各々にデューティ比Dが割り当てられるが、本実施の形態では、レギュレータ部14の異常(図2では、「電圧レギュレータ異常」と表記)、外部FET制御部24の異常(図2では、「FET駆動回路異常」と表記)、及びセル選択・セルバランススイッチ部12の異常(図2では、「バランススイッチ異常」と表記)を例示して説明する。
図2に示すように、本実施の形態では、電圧レギュレータ異常にはデューティ比D70%が、FET駆動回路異常にはデューティ比D30%が、バランススイッチ異常にはデューティ比D90%が割り当てられている。すなわち、例えば、電圧レギュレータ異常の場合には、パルス周期Tが100msで、デューティ比D70%のPWM信号がMCU60に送られる。また、単に自己診断異常を送る場合のデューティ比Dは40%とされる。
図3に、各異常内容に対応するPWM信号の一例を示す。図3(a)は正常の場合のPWM信号であり、パルス周期Tが500msで、デューティ比Dが50%となっている。
図5(b)は電圧異常の場合のPWM信号であり、パルス周期Tが700msで、デューティ比Dが40%となっている。図3(c)は、充電過電流異常の場合のPWM信号であり、パルス周期Tが300msで、デューティ比Dが70%となっている。図3(d)は、高温異常の場合のPWM信号であり、パルス周期Tが900msで、デューティ比Dが30%となっている。
なお、本実施の形態では、電圧異常を細分化せずまとめて1つのPWM信号で送る形態を例示して説明したが、これに限られず、例えば、セルごとの電圧に細分化し、各々のセルにデューティ比Dを割り当てる形態としてもよい。
<第1の実施の形態の変形例>
上記実施の形態では、異常内容が1つの場合のPWM信号を例示して説明したが、PWM信号でMCU60に向けて送られる異常内容は1つに限られない。本変形例は、MCU60に送る異常内容が複数の場合の形態である。
図3(e)は、異常検出部38で検出された異常が、充電過電流異常及びバランススイッチ異常の2つの場合のPWM信号の一例を示している。図2に示すように、充電過電流異常の場合のPWM信号は、パルス周期Tが300msであり、デューティ比Dが70%である。また、バランススイッチ異常の場合のPWM信号は、パルス周期Tが100msであり、デューティ比Dが90%である。この場合、異常検出部38は、図3(e)に示すように、パルス周期Tが300msで、デューティ比Dが70%であるPWM信号と、パルス周期Tが100msでデューティ比Dが90%のPWM信号とを交互に送る。この場合の1周期のパルス周期Ttは、400msとなる。このような方式のPWM信号による通信を採用することにより、簡易に複数の異常内容をMCU60に送ることができる。
なお、本実施の形態では異常内容が2つの形態を例示して説明したが、これに限られず、異常内容の数はいくつであってもよい。この場合、各異常内容に対応するPWM信号を順番に送ればよい。また、本実施の形態では、2つのPWM信号を1回ずつ交互に送る形態を例示して説明したが、これに限られず、各々の異常内容について複数回ずつのPWM信号を交互に送る形態としてもよい。
次に、図4ないし図7を参照して、本実施の形態に係る監視制御処理プログラムについて説明する。図4は、本監視制御処理プログラムのメインプログラムのフローチャートを示している。図5及び図6は、メインプログラムに対する割込み処理のプログラムを示しており、図5はパルス周期割込み処理プログラムを、図6は、デューティ割込み処理プログラムを各々示している。また、図7は、測定処理サブルーチンのプログラムを示している。
図4ないし図7に示す処理は、MCU60のCPU62が、フラッシュROM64等の記憶手段から本監視制御処理プログラムを読み込み、実行する。なお、本実施の形態では、本監視制御処理プログラムをフラッシュROM64等に予め記憶させておく形態としているが、これに限られない。たとえば、本監視制御処理プログラムがコンピュータにより読み取り可能な可搬型の記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等としてもよい。
まず、図4を参照して、メインプログラムについて説明する。
ステップS100で、電池監視システム1の初期化処理を行う。本初期化処理は、例えば、電池監視システム1に対する電源投入時に行われる。また、本初期化処理では、後述するPWM信号を検出するためのパルス周期割込み、及びデューティ割込みを発生させるための処理も行う。
次のステップS102では、フラグF1及びフラグF2に0を設定して、各フラグを初期化する。後述するように、フラグF1は、パルス周期Tが異常値であるか否かを示すフラグであり、フラグF2は、デューティ比Dが異常値であるか否かを示すフラグである。
次のステップS104では、フラグF1の値が1となっているか、または、フラグF2の値が1になっているかについて判定する。後述するように、F1=1はパルス周期Tが異常値であること、F2=1はデューティ比Dが異常値であることを示している。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS108に移行し、否定判定となった場合にはステップS106に移行する。
ステップS108では、測定処理サブルーチンを実行する。次のステップS110では、経路遮断が回復するまで待機し、経路遮断が回復した場合にはステップS102に戻る。後述するように、測定処理サブルーチンでは、電流の測定、セル電圧の測定、IC内部温度の測定、及び自己診断処理を行う。
ステップS106では、測定処理以外の通常の処理を実行し、ステップS104に戻る。つまり、ステップS104とステップS106のルーチンでフラグF1及びF2の値を監視しており、フラグF1またはF2の値が1になった場合に測定処理に移行する。その結果、電池監視システム1が正常な場合には、MCU60は電池監視IC10に対して測定処理を実行させる必要がない。
次に、図5を参照して、パルス周期割込み処理について説明する。本プログラムは、メインプログラムの初期化処理で設定されたタイミングで実行される。
ステップS200では、パルス周期カウンタからカウント値を取得する。パルス周期カウンタは、割込み制御部74内に設けられた、PWM信号のパルス周期Tを測定するカウンタである。パルス周期カウンタは、パルス周期Tに対して十分時間幅の短い測定パルスを発生させており、PWM信号のパルス周期T内に含まれる測定パルスの数を計数することによって、パルス周期Tを測定している。
次のステップS202では、ステップS200で取得したカウント値を、内部RAM66等の記憶手段に保持させる。
次のステップS204では、測定したパルス周期Tを予め定められた値と比較することにより、パルス周期Tが正常か否か判定する。図2に示すように、本実施の形態では、正常である場合のパルス周期Tは500msであり、例えば、測定したパルス周期Tが、500msを中心にした予め定められた範囲の中に入っているか否かによって、正常か否か判定する。
ステップS204における判定が肯定判定となった場合はそのまま終了し、否定判定となった場合には、フラグF1の値を1に設定して終了する。
次に、図6を参照して、デューティ割込み処理について説明する。本プログラムは、メインプログラムの初期化処理で設定されたタイミングで実行される。
ステップS300では、デューティカウンタからカウント値を取得する。デューティカウンタは、割込み制御部74内に設けられた、PWM信号のデューティ比Dを測定するカウンタである。デューティカウンタは、デューティ比Dに対して十分時間幅の短い測定パルスを発生させており、PWM信号のデューティ比D内に含まれる測定パルスの数を計数することによって、デューティ比Dを測定している。
次のステップS302では、ステップS300で取得したカウント値を、内部RAM66等の記憶手段に保持させる。
次のステップS304では、測定したデューティ比Dを予め定められた値と比較することにより、デューティ比Dが正常か否か判定する。図2に示すように、本実施の形態では、正常である場合のデューティ比は50%であり、例えば、測定したデューティ比が、50%を中心にした予め定められた範囲の中に入っているか否かによって、正常か否か判定する。
ステップS304における判定が肯定判定となった場合はそのまま終了し、否定判定となった場合には、フラグF2の値を1に設定して終了する。
次に、図7を参照して、測定処理サブルーチンについて説明する。本プログラムは、パルス周期Tまたはデューティ比Dに異常が発生した場合に、メインプログラムから呼び出されて実行される。
まず、ステップS400で、電流の測定値を取得する。本実施の形態では、電流値の取得は、I2Cインタフェース70及びアナログ/デジタル変換部72を介して行う。すなわち、CPU62は、まず、電流測定の指示をI2Cインタフェース70を介して電池監視IC10に送る。該指示を契機として電池監視IC10は電流の測定を行い、アナログデータ出力切り換え部30から、端子CELLOUTを介して、MCU60のアナログ/デジタル変換部72に出力する。以上の処理により、MCU60は電池監視IC10が測定した電流値を取得する。
次のステップS402で、取得した電流値が正常であるか否かについて判定する。当該判定は、例えば、取得した電流値が予め定められた電流値の許容範囲内にあるか否かによって判定する。
ステップS402で否定判定となった場合には、ステップS404に移行し、経路遮断を行った後次の取得処理に移行し、当該判定が肯定判定となった場合には、次の取得処理に移行する。
ステップS406では、セル電圧の測定値を取得する。セル電圧値の取得は、電流値の取得と同様の手順により、I2Cインタフェース70及びアナログ/デジタル変換部72を介して行う。セル電圧の測定は、電池監視IC10によってセルの個数分だけ繰り返されて実行される。
次のステップS408で、取得したセル電圧値が正常であるか否かについて判定する。
当該判定は、例えば、取得したセル電圧値が予め定められたセル電圧値の許容範囲内にあるか否かによって判定する。
ステップS408で否定判定となった場合には、ステップS410に移行し、経路遮断を行った後次の取得処理に移行し、当該判定が肯定判定となった場合には、次の取得処理に移行する。
ステップS412では、温度の測定値を取得する。温度の取得は、電流値の取得と同様の手順により、I2Cインタフェース70及びアナログ/デジタル変換部72を介して行う。
次のステップS414で、取得した温度が正常であるか否かについて判定する。当該判定は、例えば、取得した温度が予め定められた温度の許容範囲内にあるか否かによって判定する。
ステップS414で否定判定となった場合には、ステップS416に移行し、経路遮断を行った後次の取得処理に移行し、当該判定が肯定判定となった場合には、次の取得処理に移行する。
ステップS418では、自己診断結果を取得する。自己診断結果の取得は、電流値の取得と同様の手順により、I2Cインタフェース70及びアナログ/デジタル変換部72を介して行う。
次のステップS420で、取得した自己診断結果が全て正常であるか否かについて判定する。当該判定は、取得した各診断項目の結果に異常が含まれるか否かによって判定する。
ステップS420で否定判定となった場合には、ステップS422に移行し、経路遮断を行った後メインプログラムにリターン(復帰)し、当該判定が肯定判定となった場合には、そのままリターンする。
以上詳述したように、本実施の形態に係る電池監視IC10では、電流測定、セル電圧測定、IC内部温度測定の各測定、及び各種自己診断を実施後、異常検出部38が各々の測定値が正常か異常か判断し、診断結果に異常が含まれていないか判断し、当該判断結果をMCU60に対してPWM信号として出力している。
一方、MCU60は、割込み処理ルーチン(パルス周期割込み、及びデューティ割込み)により、電池監視IC10の状態(正常か異常か)を監視している。そして、当該監視結果が正常であれば、測定結果、診断結果を取得するために電池監視IC10にアクセス(通信)する必要がなく、他の通常の処理(例えば外部プログラムとの通信等)を実行できる。そして、異常を示すPWM信号を受信した場合にのみ電池監視IC10にアクセスし、電流、セル電圧、IC内部温度、及び自己診断処理を行う。その結果、本実施の形態に係る電池監視システム及び電池監視ICによれば、通信量が削減され、通信に伴う消費電流(接続しているバッテリパックの消費電流)も削減される。
また、MCU60は、電池監視IC10が常に出力している自己の状態を示すPWM信号を監視することによって、電池監視IC10が破壊されているか否か(動作しているか否か)を把握できるという効果も得られる。
さらにPWM信号とI2Cインタフェースの2系統で電池監視IC10の異常を検知できる、つまり異常を検知するための通信が2重化されており、電池監視システムの信頼性が向上するという効果も得られる。すなわち、例えば、電池ノイズに起因して一方の通信に障害が発生したとしても、他方の通信で異常を検出できるので、信頼性が向上する。また、PWM信号のパルス周期T及びデューティ比Dの種類を増やすことにより、バッテリパック86のセル数を増やしたい等の要請から電池監視IC10を多段接続した場合に、上位段の電池監視IC10の状態も、最下位の電池監視IC10を経由してMCU60に知らせることも可能となる。
[第2の実施の形態]
図8ないし図10を参照して、本実施の形態に係る電池監視システム及び電池監視ICについて説明する。本実施の形態は、上記実施の形態において、PWM信号を用いた通信によって送信する内容を変えた形態である。すなわち、上記実施の形態では、PWM信号によって電池監視ICの異常を送信したが、本実施の形態は、PWM信号によって、電池監視ICの動作状態(動作モード)を送信する形態である。
図8を参照して、本実施の形態に係る電池監視IC10aについて説明する。図8に示すように、電池監視IC10aは、セル選択・セルバランススイッチ部(図8では、「Cell Selection & Cell Balance Swiches」と表記、以下同様)100、レギュレータ部(Voltage Regulator)102、セル電圧検出部(Cell Voltage Detector_Reference Voltage Generator)104、電流検出部(Current Detector)106、外部FET制御部(FET Driver)108、IC制御部(Control Logic)110、クロック生成部(Clock Generator_Clock Stop Detector)112、充電器/負荷検出部(Charger/Load Detector)114、状態検出部(State Detector)116、内部電圧生成部(Voltage Clamp)118、及び遅延生成部(Delay Generator)120を備えている。
電池監視IC10aの端子GND、端子V0ないし端子V7には、図示しないバッテリパックの各セルが接続され、バッテリパックの電圧VDDが端子VDDから電池監視IC10aに供給される。
セル選択・セルバランススイッチ部100、レギュレータ部102、セル電圧検出部104、電流検出部106、外部FET制御部108の各機能は、各々上記実施の形態におけるセル選択・セルバランススイッチ部12、レギュレータ部14、セル電圧検出部18、電流検出部22、外部FET制御部24と同様なので、詳細な説明は省略し、電池監視IC10aで特徴的な点についてのみ説明する。
セル電圧検出部104は、検出部(Cell Voltage Detector)及び参照電圧生成部(Reference Voltage Generator)を含んでいる。検出部は、セル選択・セルバランススイッチ部100によって切り換えられたバッテリパックにおける測定対象セルの電圧を検出する。参照電圧生成部は、検出部がセル電圧を検知する際の基準電圧を生成する。なお、本実施の形態では、各セルの電圧を測定する機能を有しておらず、セル電圧を基準電圧と比較し、電圧が予め定められた範囲内にない場合にアラーム(警報)を報知する。
電流検出部106は、充放電経路からの信号を端子ISM、ISPを介して取得し、充電電流、放電電流を検出する。レギュレータ部102からは、電池監視IC10aの外部に接続される回路用の電源が端子VREGから出力される。外部FET制御部108は、端子C_FETに接続された充電電流経路遮断用FET、端子D_FETに接続された放電電流経路遮断用FETを介して、充放電経路の遮断を制御する。
IC制御部110は、電池監視IC10aの全体を統括制御する。IC制御部110は、電池監視IC10a内の異常を、端子CELLOPを介して外部に報知する。また、端子SLEEPをハイレベルに設定することによって、後述する電池監視IC10aの動作モードがどのモードにある場合でも、スリープモードに遷移させることができる。
クロック生成部112は、電池監視IC10aの各回路ブロックを動作させるためのクロックを生成する部位であり、クロック発生部(Clock Generator)及びクロック検出部(Clock Stop Detector)を含んでいる。クロック発生部は所定の周波数のクロック信号を発生する部位であり、クロック検出部は、当該クロックの停止を検出する。
充電器/負荷検出部114は、充放電経路に接続された端子VRSNSからの信号に基づき、充電器、あるいは負荷が接続されているか否かを検出する。状態検出部116は、電池監視IC10aの状態(動作モード)を検出し、当該動作モードを示すPWM信号を端子PWMから出力する。動作モードとPWM信号との関係の詳細については、後述する。
内部電圧生成部118は、電源VDDから電池監視IC10a内で使用する電圧を生成する。遅延生成部120は、セル電圧検出部104がセル電圧を検出する際の遅延時間(時定数)を決める部位であり、端子OVDEL、端子UVDEL間に外付けのコンデンサを接続して、当該時定数を調整する。
電池監視IC10aは、リチウムイオン電池等の二次電池を用いた電動工具システム、あるいは電動機システムに用いられ、バッテリパック自身の電圧の測定、バッテリパックに含まれる各セルの電圧の測定、及び充電器及び負荷を接続した際に流れる電流を測定し、必要な場合に、充電電流/放電電流経路(充放電経路)を遮断する機能を有している。
また、電池監視IC10aは、測定したセル電圧値、電流値によって異常を検出した場合には、異常内容に応じて電池監視IC10aの動作モード(状態)を判別し、さらに、測定したセル電圧値、電流値が変化した場合には、動作モードを遷移させる。そして、動作モードに応じて、必要な場合には、充電電流/放電電流経路を遮断する。
図9は、本実施の形態に係る電池監視IC10aの状態遷移の一例を示している。図9に示すように、電池監視IC10aでは、動作モードとして、スリープモード、イニシャルモード、ノーマルモード、過充電モード、過放電モード、充電過電流モード、及び放電過電流モードの7つのモードを有している。図9は、電池監視IC10aがある動作モードにある場合において、所定の条件を満たす場合に遷移する動作モードの一連の連結状態を示しているが、各動作モード間の遷移条件の詳細については説明を省略する。むろん、動作モードの数は7つに限定されるものではなく、過放電の解除モード等必要に応じて付け加えてもよいし、図9に示す7つの動作モードから、いくつか削除してもよい。
スリープモードは、電池監視IC10aに操作が行われない場合に、再立ち上げに必要な最低限の機能以外の機能の動作を停止させる省電力モードである。イニシャルモードは、電池監視IC10aの各種パラメータ等の設定を行うモードである。ノーマルモードは、電池監視IC10aが正常動作状態にあるときのモードである。過充電モードは、充電が過剰となっているモードであり、過放電モードは、放電が過剰となっているモードである。また、充電過電流モードは、充電時に電流が過剰となっているモードであり、放電過電流モードは、放電時に電流が過剰となっているモードである。
図9に示すように、様々な動作モードが複雑に関連する電池監視IC10aでは、電池監視IC10aが現在どの動作モードにあるか常時判断していることが重要となる。本実施の形態に係る電池監視IC10aでは、図8に示す端子のうち、端子D_FET、C_FET、VRSNS、UVDEL、OVDEL、VREG、及びCELLOPの各々に発生している端子電圧をデジタルオシロスコープ、あるいはデジタルマルチメータ等の外部測定機器を使用して測定すれば、電池監視IC10aがどの動作モードに遷移しているのか判別可能となっている。しかしながら、電池監視IC10aの搭載基板が小スペースの基板であったり、システムに組んでしまった後では、これらの端子電圧を測定することが極めて困難となる。
そこで、本実施の形態に係る電池監視IC10aでは、現在の動作モードを示すPWM信号を端子PWMから外部に送ることができるようにして、上記の問題点の解決を図っている。
図10に示すように、電池監視IC10aでは、PWM信号における変調パラメータであるパルス周期Tを一定(例えば、1秒)とし、各動作モードにデューティ比Dを割り当てている。すなわち、スリープモードにはデューティ比D80%、イニシャルモードにはデューティ比D30%、ノーマルモードにはデューティ比D50%、過充電モードにはデューティ比D90%、過放電モードにはデューティ比D10%、充電過電流モードにはデューティ比D70%、そして放電過電流モードにはデューティ比D20%が割り当てられている。個々の波形については、図3に示すPWM信号の波形に準じて生成されるので、詳細な説明は省略する。
図10を参照して、本実施の形態に係るPWM信号による動作モードの遷移についてより詳細に説明する。電池監視IC10aにバッテリパックが接続されると、IC制御部110にクロック生成部112からクロックが供給され、レギュレータ部102から電源が印加されて、イニシャルモードに遷移する。イニシャルモードに遷移すると、図10に示すように、状態検出部116から、一定のパルス周期T(例えば、1秒)でデューティ比D30%のPWM信号が出力される。
電池監視IC10aは、いずれかのセル電圧が過放電電圧閾値を越えておらず、かつ、いずれかのセル電圧が過充電電圧閾値を越えていない場合に、ノーマルモードに遷移する。ノーマルモードに遷移すると、状態検出部116から、一定のパルス周期Tでデューティ比D50%のPWM信号が出力される。その後、所定の遷移条件を充足することにより、電池監視IC10aが他の動作モードに遷移した場合には、図10に示すように、デューティ比Dが遷移先の動作モードに対応するデューティ比Dに変更され、変更されたデューティ比DのPWM信号が状態検出部116から出力される。
以上詳述したように、本実施の形態に係る電池監視IC10aでは、現在の電池監視IC10aの動作モード(状態)に応じたデューティ比DのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を端子PWMから出力する状態検出部116を設けたので、1つの端子の信号を監視するだけで、現在の電池監視ICの状態を判別することが可能となっている。
[第3の実施の形態]
図11及び図12を参照して、本実施の形態に係る電池監視システム及び電池監視ICについて説明する。本実施の形態は、現在の動作モード(遷移先動作モード)の情報に加えて、その動作モードに至る1つ前の遷移元の動作モード(遷移元動作モード)に関する情報も載せたPWM信号を用いる形態である。遷移元動作モードに関する情報とは、動作モードAから動作モードBに遷移した場合の動作モードBを示すPWM信号中に埋め込まれた、動作モードAを示す情報をさす。
本実施の形態では、PWM信号におけるパラメータであるデューティ比Dに遷移先動作モードを割り振り、パルス周期Tに遷移元動作モードを割り当てている。むろん、この割り当ては、逆であってもよい、つまり、PWM信号におけるパルス周期Tに遷移先動作モードを割り振り、デューティ比Dに遷移元動作モードを割り当ててもよい。なお、本実施の形態に係る電池監視ICの構成は、上記実施の形態における電池監視IC10aと同様なので、必要に応じ図8を参照して説明する。
図11は、上記の各動作モードにおける遷移先動作モード及び遷移元動作モードを示すPWM信号の各パラメータ値(条件)を示している。すなわち、遷移先動作モードを示すパラメータとして、図10と同様に、スリープモードにはデューティ比D80%、イニシャルモードにはデューティ比D30%、ノーマルモードにはデューティ比D50%、過充電モードにはデューティ比D90%、過放電モードにはデューティ比D10%、充電過電流モードにはデューティ比D70%、そして放電過電流モードにはデューティ比D20%が割り当てられている。
本実施の形態では、さらに、遷移元動作モードを示すパラメータとして、スリープモードにはパルス周期T700ms、イニシャルモードにはパルス周期T250ms、ノーマルモードにはパルス周期T100ms、過充電モードにはパルス周期T30ms、過放電モードにはパルス周期T500ms、充電過電流モードにはパルス周期T10ms、そして放電過電流モードにはパルス周期T50msが割り当てられている。
図11及び図12を参照して、本実施の形態に係るPWM信号による動作モードの遷移についてより詳細に説明する。以下の説明では、図12(e)に示すように、最初にスリープモードにあり、以後、イニシャルモード、ノーマルモード、過充電モードと順次遷移する場合を例示して説明する。図12(a)に示すように、スリープモードでは、パルス周期T700ms、デューティ比D80%のPWM信号が、状態検出部116から出力されている。なお、本遷移例では、最初の動作モードを、遷移してくる動作モードのないスリープモードとしているが、最初の動作モードがスリープモードではない場合には、遷移元動作モードを示すパラメータであるパルス周期Tを初期値(デフォルト値、例えば、750ms)とすればよい。
電池監視IC10aにバッテリパックが接続されると、IC制御部110にクロック生成部112からクロックが供給され、レギュレータ部102から電源が印加されて、スリープモードからイニシャルモードに遷移する。イニシャルモードに遷移すると、図12(b)に示すように、パルス周期Tが700msで、デューティ比Dが30%のPWM信号が、状態検出部116から出力される。デューティ比D30%がイニシャルモードを表している一方、パルス周期T700msがスリープモードからの遷移であることを示している。
電池監視IC10aは、いずれかのセル電圧が過放電電圧閾値を越えておらず、かつ、いずれかのセル電圧が過充電電圧閾値を越えていない場合に、ノーマルモードに遷移する。イニシャルモードからノーマルモードに遷移したことによって、図12(c)に示すように、パルス周期Tが250msで、デューティ比Dが50%のPWM信号が、状態検出部116から出力される。デューティ比D50%がノーマルモードを表している一方、パルス周期T250msがイニシャルモードからの遷移であることを示している。
その後、ノーマルモードから過充電モードに遷移した場合には、図12(d)に示すように、パルス周期Tが100msで、デューティ比Dが90%のPWM信号が、状態検出部116から出力される。デューティ比D90%が過充電モードを表している一方、パルス周期T100msがノーマルモードからの遷移であることを示している。
以上詳述したように、本実施の形態に係る電池監視IC10aでは、各動作モードに遷移した場合に、パルス周期Tが遷移元の動作モード(1つ前の動作モード)を示し、デューティ比Dが遷移先の動作モード(現在の動作モード)を示すPWM信号を出力する状態検出部116を設けた。このことにより、1つ端子の信号を監視するだけで、現在の電池監視IC10aの状態と、前回の電池監視IC10aの状態を判別することが可能となっている。
ここで、本実施の形態では、本実施の形態に係るPWM信号を用いた状態遷移の報知を、電池監視ICに適用した形態を例示して説明したが、電池監視ICに限らず状態遷移を有する監視システムに用いても同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、PWM信号を用いた故障の報知と、PWM信号を用いた動作モードの報知とを別々の形態として説明したが、これに限られず、各々の報知を組み合わせた形態としてもよい。すなわち、例えば、PWM信号のパルス周期Tを変えることによって複数の故障のいずれかを報知し、PWM信号のデューティ比Dを変えることによって複数の動作モードのいずれかを報知する形態としてもよい。
また、上記各実施の形態では、PWM信号を用いて故障、あるいは動作モードを報知する形態を例示して説明したが、これに限られず、PAM(Pulse Amplitude Modulation)信号、あるいはPFM(Pulse Frequency Modulation)信号を用いて報知する形態としてもよい。
1 電池監視システム
10、10a 電池監視IC
12 セル選択・セルバランススイッチ部(Cell Selection & Cell Balance Switches)
14 レギュレータ部(Voltage Regulator)
16 IC制御部(Control Circuit)
18 セル電圧検出部(Voltage Monitor)
20 IC内部温度検出部(Temperature Monitor)
22 電流検出部(Current Monitor)
24 外部FET制御部(FET Driver)
26 I2Cクロック検出部(Clock Stop Detector)
28 I2Cインタフェース部(I2C Interface)
30 アナログデータ出力切り替え部
32 ショート電流検出部(Short Detector)
34 充電電流/放電電流経路遮断部(Charger & Open−Load Detector)
36 自己診断部(Self Diagnosis)
38 異常検出部
40 経路遮断部
50 サーミスタ(Thermistor)
52 EEPROM
60 MCU
62 CPU
64 フラッシュROM(FLASH ROM)
66 内部RAM
68 I2C制御部(I2C Control)
70 I2Cインタフェース(I2C INF)
72 アナログ/デジタル変換部(ADC)
74 割込み制御部(Interruput Control)
76 GPIO部(GPIO)
78 UARTインタフェース部(UART)
80 充電器
82 負荷
84 PC
86 バッテリパック
100 セル選択・セルバランススイッチ部(Cell Selection & Cell Balance Switches)
102 レギュレータ部(Voltage Regulator)
104 セル電圧検出部(Cell Voltage Detector_Reference Voltage Generator)
106 電流検出部(Current Detector)
108 外部FET制御部(FET Driver)
110 IC制御部(Control Logic)
112 クロック生成部(Clock Generator_Clock Stop Detector)
114 充電器/負荷検出部(Charger/Load Detector)
116 状態検出部(State Detector)
118 内部電圧生成部(Voltage Clamp)
120 遅延生成部(Delay Generator)

Claims (7)

  1. 対象物を監視するための監視システムを構成する半導体装置であって、
    自己の複数の動作状態のうちの現在の動作状態、及び前記監視システムにおける複数の故障のうちの発生した故障、の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された動作状態、及び前記検出部で検出された故障のうち少なくとも一方に応じて、予め定められた変調方式の第1パラメータ及び第2パラメータの少なくとも一方の変調パラメータを変化させて変調信号を生成する生成部と、
    前記変調信号を外部に送信する送信部と、を含む半導体装置であって、
    前記第1パラメータは第1の情報を示し、
    前記第2パラメータは第2の情報を示し、
    前記複数の動作状態の各々は、予め定められた条件で他の動作状態に遷移するものであり、
    前記第1の情報及び前記第2の情報のいずれか一方は遷移元の動作状態を示し、
    前記第1の情報及び第2の情報の他方は遷移先の動作状態を示す
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記変調方式がパルス幅変調であり、
    前記第1パラメータがパルス周期、前記第2パラメータがデューティ比である
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記検出部で検出された故障が複数である場合に、前記生成部は、検出された複数の故障の各々に応じた複数の前記変調信号を生成し、
    前記送信部は、複数の前記変調信号を交互に配置して送信する
    請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記対象物が充電可能な電池である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置を制御すると共に前記変調信号を監視する監視部を備えた制御装置と、 前記電池に直列に接続された充電器及び負荷と、を含む
    電池監視システム。
  5. 前記半導体装置は、前記検出部が前記複数の故障の各々を検出するための情報を生成する複数の生成部をさらに含み、
    前記制御装置は、前記半導体装置との通信を行うための通信部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記監視部が前記変調信号を受信した場合に、前記複数の生成部で情報を生成すると共に生成した情報を前記制御装置に返送させる指示を、前記通信部を介して前記半導体装置の送信する
    請求項4に記載の電池監視システム。
  6. 前記複数の生成部は、前記電池の電圧を測定する電圧測定部、前記充電器及び前記負荷に流れる電流を測定する電流測定部、前記半導体装置の温度を測定する温度測定部、及び自己の異常を診断する自己診断部のうちの少なくとも2つを含み、
    前記複数の故障の各々を検出するための情報が、前記電圧測定部で測定された電圧値、前記電流測定部で測定された電流値、前記温度測定部で測定された温度、及び前記自己診断部で診断された自己診断結果のうちの少なくとも2つである
    請求項5に記載の電池監視システム。
  7. 充電可能な電池を監視するための電池監視システムにおける電池監視方法であって、
    前記電池監視システムが、
    前記電池が接続されると共に、前記電池監視システムにおける複数の故障の各々を検出するための情報を生成する複数の生成部、前記生成部で生成された情報に基づいて前記複数の故障のうちの発生した故障、及び自己の複数の動作状態のうちの現在の動作状態、の少なくとも一方を検出する検出部、前記検出部で検出された動作状態、及び前記検出部で検出された故障のうち少なくとも一方に応じて予め定められた変調方式の第1パラメータ及び第2パラメータの少なくとも一方の変調パラメータを変化させて変調信号を生成する生成部、及び前記変調信号を外部に送信する送信部を含む半導体装置であって、前記第1パラメータは第1の情報を示し、前記第2パラメータは第2の情報を示し、前記複数の動作状態の各々は、予め定められた条件で他の動作状態に遷移するものであり、前記第1の情報及び前記第2の情報のいずれか一方は遷移元の動作状態を示し、前記第1の情報及び第2の情報の他方は遷移先の動作状態を示すことを特徴とする半導体装置と、
    前記半導体装置を制御すると共に、前記送信部から送信された前記変調信号を監視する監視部、及び前記半導体装置との通信を行うための通信部を備えた制御装置と、
    前記電池に直列に接続された充電器及び負荷と、を含み、
    前記制御装置が、前記監視部が前記変調信号を受信した場合に、前記複数の生成部で情報を生成させる指示を前記通信部を介して前記半導体装置に送信し、
    前記指示を受信した前記半導体装置が、前記複数の生成部での情報の生成を実行し、生成された情報を前記制御装置に返送する
    電池監視方法。
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