JP5049162B2 - 故障診断回路、及びこれを備えた電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の端子電圧を検出する電圧検出回路の故障を診断する故障診断回路、及びこの故障診断回路を備えた電池パックに関する。
近年、エンジンと電気モータとを併用したハイブリッドカーが広く用いられ、燃料電池車等の電気自動車の利用も拡大しつつある。このような、電気モータを動力源として用いる車両は、モータ駆動用の高圧電源を備えており、複数個の二次電池を直列もしくは並列に接続した組電池が使用されている。このような組電池は例えば240セルの二次電池を直列に接続しているため、組電池全体の信頼性を確保する事が難しい。
具体的には、組電池を構成している二次電池の何れかが故障した場合、組電池全体の機能低下につながってしまう。複数個の二次電池を用いて組電池を構成すると、二次電池の温度差による劣化や容量バラツキ等により、組電池の放電時に他の二次電池より早く過放電になる二次電池や、充電時に他の二次電池より早く過充電になる二次電池が存在する事になる。二次電池の過充電、過放電は劣化を促進する。よって、複数個の二次電池を直列または並列に接続する場合は、それぞれの二次電池を監視して過充電、過放電に到らないように制御する事が重要である。
前述のように複数個の二次電池で構成される組電池では、それぞれの二次電池の電圧が異なるため、それぞれの電圧を計測し、満充電電圧(充電終止電圧)に達した場合に充電を停止するか、あるいは満充電電圧に達した二次電池をバイパスもしくは放電しながら充電を行い、過充電を回避する方法が一般的に採用されている。
このような組電池を構成する各二次電池が過充電になることを防止するために、各二次電池の電圧が、満充電電圧になったことを検出する電圧検出回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図3は、このような背景技術に係る電圧検出回路の回路図である。
図3に示す電圧検出回路は、組電池を構成する各二次電池101の電圧を検出する際、まず、バッテリコントローラー111からフォトカプラ105に制御信号を出力してフォトカプラ105をオンさせる。フォトカプラ105がオンすると、基準電圧発生器102に二次電池101の端子電圧が印加され、基準電圧発生器102は二次電池101の端子電圧に基づき所定の基準電圧を発生する。分圧器103は、二次電池101の端子電圧を分圧する。
そして、その基準電圧と分圧器103の出力電圧とが比較器104で比較され、二次電池101が満充電電圧に達した場合は、基準電圧<分圧器出力となって比較器104の出力信号がハイレベルとなる。比較器104の出力信号がハイレベルになると、フォトカプラ106がオフする。そうすると、基準電圧発生器107に二次電池101の端子電圧が供給されなくなって、基準電圧発生器107から比較器108へ供給される基準電圧がゼロになる。
そのため、比較器108に入力される基準電圧と分圧器109の出力電圧との関係が、強制的に基準電圧<分圧器出力となるため、比較器108の出力信号は、分圧器の出力電圧に関わらずハイレベルとなる。このように、比較器の出力信号が一つでもハイレベルになると、後段の比較器の出力も全てハイレベルになる。従って、組電池に含まれる各二次電池101のうち、少なくとも一つの二次電池101の電圧が、満充電電圧以上になると、最終段の比較器110の出力信号がハイレベルになる。
従って、バッテリコントローラー111は、最終段の比較器110の出力信号を監視することで、組電池に含まれる各二次電池101のうち、少なくとも一つの二次電池101の電圧が満充電電圧以上になったことを検出できるようになっている。
特開平9−159701号公報
ところで、図3に示す電圧検出回路では、二次電池101の電圧を検出する比較器が故障すると、二次電池101の電圧を検出することができず、過充電してしまうおそれがある。そのため、二次電池101の電圧を検出する比較器の故障を検出することが望ましい。しかしながら、二次電池101が満充電電圧以上になったことを比較器が正常に検出できるか否かをテストするためには、実際に二次電池101を満充電電圧以上に充電して、比較器に入力される電圧を満充電電圧以上に上昇させる必要があり、不便である。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、二次電池を満充電電圧以上に充電しなくても、二次電池の電圧を検出する電圧検出回路の故障を検出することができる故障診断回路、及び電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係る故障診断回路は、第1二次電池の端子電圧を、検出対象電圧として検出する電圧検出部と、第2二次電池の端子電圧に基づき得られた加算用電圧を、前記第1二次電池の端子電圧に加算して前記検出対象電圧として前記電圧検出部により検出させる電圧加算部と、前記電圧加算部によって、前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたときと加算させないときとにおける、前記電圧検出部による検出対象電圧の検出結果に基づいて、前記電圧検出部の故障の有無を判定する故障判定部とを備える。
この構成によれば、電圧検出部によって検出対象電圧として検出される第1二次電池の端子電圧に、第2二次電池の端子電圧に基づき得られた加算用電圧を加算することで、電圧検出部により検出される検出対象電圧を変化させることができる。そして、電圧検出部が故障していないとき、検出対象電圧が変化すれば、電圧検出部による検出対象電圧の検出結果も変化する。そこで、故障判定部は、第1二次電池の端子電圧へ加算用電圧を加算させたときと加算させないときとにおける、電圧検出部による検出対象電圧の検出結果に基づいて、電圧検出部の故障の有無を判定する。これにより、二次電池を満充電電圧以上に充電しなくても、二次電池の電圧を検出する電圧検出部の故障を検出することができる。
また、前記第1及び第2二次電池は直列接続されており、前記第1及び第2二次電池の接続点と前記電圧検出部との間に介設される第1電圧降下用抵抗をさらに備え、前記電圧加算部は、前記第2二次電池の一方の端子から前記第1電圧降下用抵抗を介して当該第2二次電池の他方の端子に至る電流経路を開閉するスイッチング素子を備え、前記故障判定部は、前記スイッチング素子をオンさせることにより、前記電圧加算部による前記加算用電圧の加算を実行させることが好ましい。
この構成によれば、スイッチング素子がオフのときは、第1電圧降下用抵抗には、第2二次電池から出力される電流は流れないから、電圧検出部には、第1二次電池の端子電圧がそのまま印加されて検出対象電圧として検出される。一方、スイッチング素子がオンのときは、第2二次電池の一方の端子から第1電圧降下用抵抗を介して当該第2二次電池の他方の端子に電流が流れるから、第1電圧降下用抵抗で電圧降下が生じる。そうすると、第1電圧降下用抵抗は、第1二次電池と電圧検出部との間に介設されているから、第1電圧降下用抵抗で生じた電圧降下が第1二次電池の端子電圧に加算されて検出対象電圧として電圧検出部で検出される。これにより、電圧加算部を、スイッチング素子を用いた簡素な構成で構成することが可能となる。
また、前記故障判定部は、前記電圧加算部によって前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたときに前記電圧検出部によって検出される検出対象電圧が予め設定された基準電圧以上であり、かつ前記電圧加算部によって前記加算用電圧を加算させないときに前記電圧検出部によって検出される検出対象電圧が前記基準電圧に満たない条件が満たされた場合、前記電圧検出部が故障していないと判定することが好ましい。
この構成によれば、検出対象電圧が基準電圧以上のときと、検出対象電圧が基準電圧に満たないときの両方において、電圧検出部が検出対象電圧を正常に検出できることが確認されたとき、故障判定部によって、電圧検出部が故障していないと判定されるので、故障判定の精度が向上する。
また、前記電圧検出部は、前記電圧検出部によって検出された検出対象電圧と予め設定された基準電圧とを比較する比較部を備え、前記故障判定部は、前記電圧加算部によって前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたとき前記比較部が、前記検出対象電圧が前記基準電圧以上であることを示し、かつ前記電圧加算部によって前記加算用電圧を加算させないとき前記比較部が、前記検出対象電圧が前記基準電圧に満たないことを示す場合、前記電圧検出部が故障していないと判定することが好ましい。
この構成によれば、第1二次電池の端子電圧に加算用電圧を加算して検出対象電圧を上昇させたときに比較部によって検出対象電圧が基準電圧以上であることが検出され、かつ第1二次電池の端子電圧を検出対象電圧としたときに比較部によって検出対象電圧が基準電圧に満たないことが検出された場合、故障判定部によって、電圧検出部が故障していないと判定されるので、電圧の比較動作を確認することができる結果、故障判定の精度が向上する。
また、前記基準電圧は、前記第1二次電池が満充電状態のときの開路電圧である満充電電圧であり、前記電圧検出部によって検出された前記第1二次電池の端子電圧が、前記基準電圧以上であるとき、前記第1二次電池の充電を禁止すべき旨の判定を行う充電禁止判定部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、充電禁止判定部によって、電圧検出部によって検出された第1二次電池の端子電圧が基準電圧以上であるとき、第1二次電池の充電を禁止すべき旨の判定がされるので、当該判定に基づき充電を禁止することで、第1二次電池が満充電を超えて充電されて過充電になるおそれが低減される。
また、前記第1及び第2二次電池は、リチウムイオン二次電池であり、前記第2二次電池における前記第1二次電池との接続点と反対側の端子には、第2電圧降下用抵抗が接続されており、前記スイッチング素子と直列接続された第3電圧降下用抵抗をさらに備え、前記電流経路は、前記第2二次電池の両端の端子間を、前記第1電圧降下用抵抗、前記第3電圧降下用抵抗、前記スイッチング素子、及び前記第2電圧降下用抵抗を介して接続する経路であり、前記第1、第2、第3電圧降下用抵抗の抵抗値は、互いに等しい抵抗値に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、スイッチング素子がオンされると、電圧検出部で検出される電圧が、第1二次電池の端子電圧に第2二次電池の端子電圧の1/3を加算した電圧となる。リチウムイオン二次電池の公称電圧は約3.6Vであり、満充電電圧は約4.2Vである。また、リチウムイオン二次電池を充電するときは、満充電で充電終了するため、充電終止電圧として4.2Vが設定されている。そのため、電圧検出部では、充電終止電圧である4.2V以上の検出対象電圧を検出する必要がある。この場合、第1、第2二次電池の端子電圧が公称電圧になっているとき、正常な電圧検出部で検出される電圧は、4.8Vとなって、4.2V以上となるから、この構成は、第1及び第2二次電池がリチウムイオン二次電池である場合において、電圧検出部の故障診断に好適である。
また、本発明に係る電池パックは、上述の故障診断回路と、前記第1及び第2二次電池とを備える。この構成によれば、電池パックに内蔵された故障診断回路によって、二次電池を満充電電圧以上に充電しなくても、二次電池の電圧を検出する電圧検出部の故障を検出することができる。
このような構成の故障診断回路及び電池パックは、電圧検出部によって検出対象電圧として検出される第1二次電池の端子電圧に、第2二次電池の端子電圧に基づき得られた加算用電圧を加算することで、電圧検出部により検出される検出対象電圧を変化させることができる。そして、電圧検出部が故障していないとき、検出対象電圧が変化すれば、電圧検出部による検出対象電圧の検出結果も変化する。そこで、故障判定部は、第1二次電池の端子電圧へ加算用電圧を加算させたときと加算させないときとにおける、電圧検出部による検出対象電圧の検出結果に基づいて、電圧検出部の故障の有無を判定する。これにより、二次電池を満充電電圧以上に充電しなくても、二次電池の電圧を検出する電圧検出部の故障を検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る故障診断回路を備えた電池パックの一例を示す回路図である。
図1に示す電池パック10は、故障診断回路1と、n個の二次電池2−1,2−2,2−3,・・・,2−nとを備えている。故障診断回路1は、n+1個の抵抗3−0,3−1,3−2,・・・,3−nと、n個の電圧調整用抵抗4−1,4−2,4−3,・・・,4−nと、n個のスイッチング素子5−1,5−2,5−3,・・・,5−nと、n個の電圧検出部6−1,6−2,6−3,・・・,6−nと、n個の電圧レベルシフト回路7−1,7−2,7−3,・・・,7−nと、制御部8とを備えている。この場合、抵抗3−1〜3−nが第1電圧降下用抵抗の一例に相当し、抵抗3−2〜3−nが第2電圧降下用抵抗の一例に相当し、電圧調整用抵抗4が第3電圧降下用抵抗の一例に相当している。
以下の記載において、各構成を総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
また、電池パック10には、図略の充電器が接続される。そして、二次電池2を充電するときは、充電器から二次電池2へ充電電流が供給される。また、充電器は、電圧検出部6による二次電池2の端子電圧の検出結果に応じて、充電電流を制御するようになっている。
二次電池2は、例えばリチウムイオン二次電池である。n個の二次電池2−1〜2−nは、直列接続されて、組電池として構成されている。なお、二次電池2は、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等、他の種類の二次電池であってもよい。
電圧検出部6は、例えばコンパレータ(比較部)を用いて構成されている。そして、電圧検出部6は、図略の基準電圧源から出力される基準電圧Vrefと、二次電池2の端子電圧とを比較し、その比較結果を示す信号を、電圧レベルシフト回路7を介して制御部8へ出力する。基準電圧Vrefとしては、例えば二次電池2が満充電になったときの開路電圧である満充電電圧が設定されている。
この場合、二次電池2の端子電圧が満充電電圧、すなわち基準電圧Vrefを超えると、二次電池2は過充電状態となって劣化する。そのため、二次電池2を充電する充電器は、一般に、充電を終了する充電終止電圧として満充電電圧を用いる。これにより、二次電池2の端子電圧が満充電電圧を超えて過充電にならないようにしている。リチウムイオン二次電池は、満充電電圧が約4.2Vであるため、リチウムイオン二次電池の充電終止電圧は、約4.2Vに設定されている。また、基準電圧Vrefも、例えば4.2Vに設定される。
なお、電圧検出部6を、例えばアナログデジタルコンバータを用いて構成し、二次電池2の端子電圧を示すデータを制御部8へ送信する構成としてもよい。この場合、制御部8において、二次電池2の端子電圧と基準電圧Vrefとを比較する構成としてもよい。
電圧レベルシフト回路7は、電圧検出部6の出力信号レベルを制御部8で取り扱い可能な電圧レベルに変換するインターフェイス回路である。スイッチング素子5は、例えばトランジスタやリレースイッチ等、制御部8からの制御信号に応じてオン、オフするスイッチング素子である。
制御部8は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御部8は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、電圧検出部6の故障を検出する故障判定部、及び二次電池2の充電を禁止すべき旨の判定を行う充電禁止判定部として機能する。
二次電池2−1は、正極が抵抗3−0を介して電圧検出部6−1に接続され、負極が抵抗3−1を介して電圧検出部6−1に接続されている。そして、電圧検出部6−1は、抵抗3−0,3−1を介して二次電池2−1の端子電圧を検出する。二次電池2−2は、正極が抵抗3−1を介して電圧検出部6−2に接続され、負極が抵抗3−2を介して電圧検出部6−2に接続されている。
このように、二次電池2の両端は、各抵抗3を介して電圧検出部6に接続されているので、例えば電圧検出部6で短絡故障が生じた場合であっても、各抵抗3によって二次電池2から放電される電流が制限されて、二次電池2が保護されるようになっている。
そして、電圧検出部6−2は、抵抗3−1,3−2を介して二次電池2−2の端子電圧を検出し、前記比較結果を示す信号を、電圧レベルシフト回路7−2を介して制御部8へ出力する。電圧検出部6の入力インピーダンスは、抵抗3の抵抗値より十分大きくされており、二次電池2の端子電圧がそのまま電圧検出部6に印加されるようになっている。
また、抵抗3−1の一端と抵抗3−2の一端との間に、電圧調整用抵抗4−1とスイッチング素子5−1との直列回路が接続されている。これにより、二次電池2−2の正極から抵抗3−1、電圧調整用抵抗4−1、スイッチング素子5−1、及び抵抗3−2を介して二次電池2−2の負極に至る経路が形成されている。抵抗3と電圧調整用抵抗4とは、等しい抵抗値に設定されている。
以下、二次電池2−3〜2−n、抵抗3−2〜3−n、電圧調整用抵抗4−2〜4−n、スイッチング素子5−2〜5−n、電圧検出部6−3〜6−n、及び電圧レベルシフト回路7−3〜7−nについても、上述の二次電池2−2、抵抗3−1,3−2、電圧調整用抵抗4−1、スイッチング素子5−1、電圧検出部6−2、及び電圧レベルシフト回路7−2と同様に接続されている。
次に、図1に示す故障診断回路1の動作について説明する。図2は、図1に示す故障診断回路1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、制御部8によって、スイッチング素子5−1〜5−nがオフされる(ステップS1)。次に、制御部8によって、変数iに「1」が代入されて(ステップS2)、電圧検出部6−1(電圧検出部6−i)の故障診断が開始される。
ここで、二次電池2−iの端子電圧をV(i)、二次電池2−(i+1)の端子電圧をV(i+1)、電圧検出部6−iに入力される入力電圧をVin、抵抗3−iの抵抗値をR3i、抵抗3−(i+1)の抵抗値をR3(i+1)、電圧調整用抵抗4−iの抵抗値をR4iとする。そうすると、i=1だから、二次電池2−1の端子電圧がV1、二次電池2−2の端子電圧がV2、電圧検出部6−1の入力電圧がV1n、抵抗3−1の抵抗値がR31、抵抗3−2の抵抗値がR32、電圧調整用抵抗4−1の抵抗値がR41となる。この場合、入力電圧Vinが、検出対象電圧の一例に相当している。
そうすると、スイッチング素子5−1がオフされているとき、電圧検出部6の入力インピーダンスが抵抗3(3−0,3−1)の抵抗値より十分大きいので、二次電池2−i(2−1)の端子電圧Vi(V1)がそのまま電圧検出部6−i(6−1)に印加される。そして、電圧検出部6−1によって、入力電圧Vin(=端子電圧V1)と基準電圧Vrefとが比較され(ステップS3)、その比較結果を示す信号が、電圧検出部6−i(6−1)から電圧レベルシフト回路7−i(7−1)を介して制御部8へ送信される。
次に、制御部8によって、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとの比較結果を示す信号が受信される。そして、入力電圧Vinが基準電圧Vref以上の場合(ステップS3でNO)、二次電池2−i(2−1)は既に満充電になっているから、これ以上充電されて過充電になることを防止するべく制御部8によって、二次電池2−i(2−1)の充電を禁止すべき旨の判定が行われてステップS11へ移行する。そして、制御部8によって、例えば図略の充電器へ充電の禁止を指示する指示信号が出力されて、二次電池2の充電が禁止され(ステップS11)、処理を終了する。
入力電圧Vin(=端子電圧V1)が基準電圧Vref以上となっている場合(ステップS3でNO)、電圧検出部6の故障を判定することはできない。しかしながら、仮に電圧検出部6が故障していたとしても、二次電池2の充電が禁止されるので、フェールセーフとなる。
一方、ステップS3において、端子電圧Vi(V1)が基準電圧Vrefに満たない場合(ステップS3でYES)、電圧検出部6−i(6−1)の故障検出を実行すべく、制御部8によってスイッチング素子5−i(5−1)がオンされる(ステップS4)。
スイッチング素子5−i(5−1)がオンされた状態では、電圧検出部6−i(6−1)に入力される入力電圧Vinは、下記の式(1)で与えられる。
Vin=Vi+{R3i/(R3i+R4i+R3(i+1))}×V(i+1) ・・・(1)
抵抗3と電圧調整用抵抗4とは、等しい抵抗値に設定されているから、R3i=R3(i+1)=R4iとなる。そうすると、上記式(1)は、下記の式(2)で表される。
Vin=Vi+(1/3)×V(i+1) ・・・(2)
今、i=1だから、式(1)は、Vin=V1+{R31/(R31+R41+R32)}×V2となる。そして、式(2)は、Vin=V1+(1/3)×V2となる。
ここで、リチウムイオン二次電池の公称電圧は3.6Vであるから、端子電圧V1,V2を3.6Vとすると、式(2)から、入力電圧Vin=4.8Vとなる。この場合、抵抗R3i(R31)で生じる電圧降下が加算用電圧の一例に相当している。
次に、電圧検出部6−iによって、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとが比較され(ステップS5)、その比較結果を示す比較信号Scmpが、電圧検出部6−iから電圧レベルシフト回路7−iを介して制御部8へ送信される。
次に、制御部8によって、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとの比較結果を示す信号が受信される。ここで、基準電圧Vrefは4.2Vに設定されているから、電圧検出部6−iが正常であれば電圧検出部6−iの比較信号Scmpは、入力電圧Vinが基準電圧Vref以上であることを示すことになる(ステップS5でYES)。そうすると、制御部8は、電圧検出部6−iが正常であると判定し(ステップS6)、電圧検出部6−iの故障診断を終了してスイッチング素子5−iをオフする(ステップS7)。
次に、制御部8によって、変数iと電圧検出部6の個数nとが比較される(ステップS8)。そして、変数iが個数nに満たなければ(ステップS8でYES)、制御部8によって変数iに「1」加算されて(ステップS9)、再びステップS3〜S8が繰り返されて、次の電圧検出部6の故障診断が行われる。一方、変数iが個数n以上になって、すなわち全ての電圧検出部6について故障診断を終了すると(ステップS8でNO)、制御部8は処理を終了する。
他方、ステップS5において、電圧検出部6−iの比較信号Scmpが、入力電圧Vinが基準電圧Vrefに満たないことを示す場合(ステップS5でNO)、制御部8は、電圧検出部6−iが故障していると判定する(ステップS10)。そして、電圧検出部6−iが故障している状態で二次電池2の充電が行われると、充電時に正常に充電を終了させることができず、過充電になるおそれがあるので、過充電を防ぐべく、制御部8によって、例えば図略の充電器へ充電の禁止を指示する指示信号が出力されて、二次電池2の充電が禁止され(ステップS11)、処理を終了する。これにより、電圧検出部6が故障していた場合であっても、過充電が防止されてフェールセーフが確保される。
以上、ステップS1〜S11の処理により、二次電池2を実際に満充電電圧以上に充電することなく、電圧検出部6の故障を検出することができるので、電圧検出部6の故障診断を容易に行うことができる。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池搭載装置において、電源として用いられる二次電池の電圧を検出する電圧検出回路の故障を検出する故障診断回路、及びこれを用いた電池パックとして好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る故障診断回路を備えた電池パックの一例を示す回路図である。 図1に示す故障診断回路の動作の一例を示すフローチャートである。 背景技術に係る電圧検出回路の回路図である。
符号の説明
1 故障診断回路
2,2−1,2−2,2−3,・・・,2−n 二次電池
3,3−0,3−1,3−2,・・・,3−n 抵抗
4,4−1,4−2,4−3,・・・,4−n 電圧調整用抵抗
5,5−1,5−2,5−3,・・・,5−n スイッチング素子
6,6−1,6−2,6−3,・・・,6−n 電圧検出部
7,7−1,7−2,7−3,・・・,7−n 電圧レベルシフト回路
8 制御部
10 電池パック
Vin 入力電圧
Vref 基準電圧

Claims (7)

  1. 第1二次電池の端子電圧を、検出対象電圧として検出する電圧検出部と、
    第2二次電池の端子電圧に基づき得られた加算用電圧を、前記第1二次電池の端子電圧に加算して前記検出対象電圧として前記電圧検出部により検出させる電圧加算部と、
    前記電圧加算部によって、前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたときと加算させないときとにおける、前記電圧検出部による検出対象電圧の検出結果に基づいて、前記電圧検出部の故障の有無を判定する故障判定部と
    を備えることを特徴とする故障診断回路。
  2. 前記第1及び第2二次電池は直列接続されており、
    前記第1及び第2二次電池の接続点と前記電圧検出部との間に介設される第1電圧降下用抵抗をさらに備え、
    前記電圧加算部は、
    前記第2二次電池の一方の端子から前記第1電圧降下用抵抗を介して当該第2二次電池の他方の端子に至る電流経路を開閉するスイッチング素子を備え、
    前記故障判定部は、
    前記スイッチング素子をオンさせることにより、前記電圧加算部による前記加算用電圧の加算を実行させること
    を特徴とする請求項1記載の故障診断回路。
  3. 前記故障判定部は、
    前記電圧加算部によって前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたときに前記電圧検出部によって検出される検出対象電圧が予め設定された基準電圧以上であり、かつ前記電圧加算部によって前記加算用電圧を加算させないときに前記電圧検出部によって検出される検出対象電圧が前記基準電圧に満たない条件が満たされた場合、前記電圧検出部が故障していないと判定すること
    を特徴とする請求項2記載の故障診断回路。
  4. 前記電圧検出部は、
    前記電圧検出部によって検出された検出対象電圧と予め設定された基準電圧とを比較する比較部を備え、
    前記故障判定部は、
    前記電圧加算部によって前記第1二次電池の端子電圧へ前記加算用電圧を加算させたとき前記比較部が、前記検出対象電圧が前記基準電圧以上であることを示し、かつ前記電圧加算部によって前記加算用電圧を加算させないとき前記比較部が、前記検出対象電圧が前記基準電圧に満たないことを示す場合、前記電圧検出部が故障していないと判定すること
    を特徴とする請求項3記載の故障診断回路。
  5. 前記基準電圧は、前記第1二次電池が満充電状態のときの開路電圧である満充電電圧であり、
    前記電圧検出部によって検出された前記第1二次電池の端子電圧が、前記基準電圧以上であるとき、前記第1二次電池の充電を禁止すべき旨の判定を行う充電禁止判定部をさらに備えること
    を特徴とする請求項3又は4記載の故障診断回路。
  6. 前記第1及び第2二次電池は、リチウムイオン二次電池であり、
    前記第2二次電池における前記第1二次電池との接続点と反対側の端子には、第2電圧降下用抵抗が接続されており、
    前記スイッチング素子と直列接続された第3電圧降下用抵抗をさらに備え、
    前記電流経路は、前記第2二次電池の両端の端子間を、前記第1電圧降下用抵抗、前記第3電圧降下用抵抗、前記スイッチング素子、及び前記第2電圧降下用抵抗を介して接続する経路であり、
    前記第1、第2、第3電圧降下用抵抗の抵抗値は、互いに等しい抵抗値に設定されていること
    を特徴とする請求項5記載の故障診断回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の故障診断回路と、
    前記第1及び第2二次電池とを備えること
    を特徴とする電池パック。
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