JP6859156B2 - 防音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防音装置に関する。
従来、種々の防音装置が提案されている。例えば、特許文献1には、複数の貫通孔が形成された前面板と、この前面板に対向配置される背面板と、前面板と背面板との間に配置されるスチールウールなどの吸音材と、を備えた防音装置が開示されている。
特開2012−180688号公報
ところで、上記のような防音装置は、騒音源に対向するように配置されるが、騒音の大きさによっては多数の防音装置を配置しなければならない。しかしながら、上記のような吸音を行うための構造は安価ではなく、複数の防音装置を準備するのは容易ではなかった。 本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、低コストで防音性能を高めることができる防音装置を提供することを目的とする。
本発明に係る防音装置は、対向する一対の側端部を有し、板状に形成された吸音部と、前記吸音体の側端部にそれぞれ連結され、板状に形成された一対の第1遮音部と、を備えている。
この構成によれば、吸音部に加え、その両側に板状の第1遮音部を備えている。そのため、防音装置を騒音源に対して対向するように配置すると、吸音部で騒音を吸音できることに加え、第1遮音部において、騒音を騒音源に向かって反射したり、あるいは回折現象によって防音装置の背後への騒音を減衰させることができる。したがって、防音装置を吸音部だけで構成するのに比べ、低コストで高い防音効果を得ることができる。
上記防音装置において、前記各第1遮音部は、前記吸音部の前記側端部において旋回可能に連結することができ、前記吸音部と前記両第1遮音部とが重なるように、折り畳み可能に構成することができる。
この構成によれば、両第1遮音部が吸音部に対して折り畳み可能となっているため、使用時以外には、防音装置をコンパクトな形状にすることができる。したがって、防音装置の搬送を容易に行うことができる。
上記各防音装置において、前記吸音部は、前記一対の側端部と直交するように対向する第1端部及び第2端部を有するように構成でき、前記第2端部に連結され、板状に形成された第2遮音部をさらに備えることができる。
この構成によれば、吸音部に加え、吸音部の第1端部に第2遮音部が設けられているため、この第2遮音部によっても騒音の反射や回折現象により防音効果を高めることができる。また、例えば、騒音源から離れた位置にある場合には、吸音部を上側に配置し、第2遮音部を下側に配置することができる。一方、騒音源が地面に近い位置にある場合には、吸音部を下側に配置し、第2遮音部を上側に配置することができる。したがって、防音効果の高い吸音部を、騒音源の位置に対応して配置することができるため、高い防音効果を得ることができる。
上記各防音装置において、前記第2遮音部は、前記吸音部の前記第1端部において旋回可能に連結することができ、前記吸音部と前記第2遮音部とが重なるように、折り畳み可能に構成することができる。
この構成によれば、両第2遮音部が吸音部に対して折り畳み可能となっているため、使用時以外には、防音装置をコンパクトな形状にすることができる。したがって、防音装置の搬送を容易に行うことができる。
上記各防音装置においては、第1端部及び第2端部をそれぞれ有する、複数の脚部をさらに備えることができ、前記各脚部の第1端部は、前記吸音部と前記第2遮音部との連結部分の近傍に旋回可能に連結することができ、前記複数の脚部は、前記複数の脚部と前記第2遮音部とで前記吸音部を支持する第1態様と、前記複数の脚部と前記吸音部とで前記第2遮音部を支持する第2態様と、をとり得るように構成することかができる。
この構成によれば、例えば、騒音源が地面から離れた位置にある場合には、複数の脚部を旋回し、第2遮音部と複数の脚部とで吸音部を支持するような第1態様に構成することができる。一方、騒音源が地面に近い場合には、から離れた位置にある場合には、複数の脚部を旋回し、吸音部と複数の脚部とで第2遮音部を支持するような第2態様に構成することができる。したがって、防音効果の高い吸音部を、騒音源の位置に対応して容易に配置することができるため、高い防音効果を得ることができる。
上記各防音装置では、前記第2遮音部において、前記吸音部の第2端部とは反対側の端部に、少なくとも1つの突部を設けることができる。
この構成によれば、例えば、防音装置が第1態様にあるとき、第2遮音部における吸音部の第1端部とは反対側の端部が地面に接することになる。この場合、地面に凹凸があると、第2遮音部を安定的に地面に設置できないが、この端部に突部を設けることで、凹凸がある地面に対応するように第2遮音部を設置することができる。
上記各防音装置において、前記吸音部の第1端部には、少なくとも1つの突部をもうけることができる。
この構成によれば、例えば、防音装置が第2態様にあるとき、吸音部の第2端部が地面に接することになる。この場合、地面に凹凸があると、吸音部を安定的に地面に設置できないが、第2端部に突部を設けることで、凹凸がある地面に対応するように吸音部を設置することができる。
上記防音装置において、吸音部は、種々の構成にすることができるが、例えば、前記吸音部は、複数の貫通孔が形成された前面板と、当該前面板と対向するように配置された背面板と、前記前面板と背面板との間に配置された吸音材と、を備えることができる。
本発明に係る防音装置によれば、低コストで防音性能を高めることができる。
本発明に係る防音装置の一実施形態であり、一部展開した状態を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 第1態様にある防音装置を正面から見た斜視図である。 図3の側面図である。 防音を説明する平面図である。 第2態様にある防音装置を正面から見た斜視図である。 図6の側面図である。 防音装置を配置したときと、配置しないときの騒音を示すグラフである。 図1の防音装置の折り畳みを示す図である。 図1の防音装置の折り畳みを示す図である。
以下、本発明に係る防音装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<1.防音装置の概要>
図1は、本発明に係る防音装置の一実施形態であり、一部展開した状態を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図である。図1及び図2に示すように、この防音装置は、板状の吸音部1を備えている。吸音部1は、上下方向に対向する第1端部11及び第2端部12と、左右方向に対向する側端部13,14とを有する矩形状に形成されている。そして、吸音部1の両側端部には、それぞれ板状の第1遮音部2が旋回可能に取り付けられている。また、吸音部1の第2端部12には、板状の第2遮音部3が旋回可能に取り付けられている。さらに、吸音部1の第2端部12の両側には、棒状に延びる脚部4がそれぞれ旋回可能に取り付けられている。以下、これらの部材について詳細に説明する。
<2.吸音部>
図2に示すように、吸音部1は、矩形状の前面板101と、この前面板101と同形状で、前面板101と隙間をあけて対向配置される背面板102と、これら前面板101と背面板102の周縁同士を連結する枠部材103と、を備えている。前面板101には多数の貫通孔(図示省略)が形成されているが、背面板102には貫通孔は形成されていない。また、これら前面板101と背面板102との間には、複数の反射板104が配置されている。各反射板104は、矩形状に形成され、左右方向の幅が前面板101及び背面板102とほぼ同じであり、斜めに傾斜するように配置されている。すなわち、各反射板104の上端部が前面板101に連結されるとともに、下端部が、上端部よりも低い位置で背面板102に連結されている。こうして複数の反射板104により、前面板101と背面板102との隙間は、複数の空間に仕切られている。なお、反射板104の下端部は背面板102に連結、固定していなくてもよい。また、反射板104は、前面板101、背面板102もしくは枠部材103のいずれかに連結、固定されていればよい。
そして、この空間には、吸音材が充填されている。吸音材の材質は特に限定されるものではないが、例えばグラスウール、ロックウール、ポリエステル繊維などの合成繊維、金属繊維等、発泡ウレタン樹脂などの発泡樹脂などを挙げることができる。また、グラスウールなどの繊維状吸音材は水分を含むと変形するため、撥水性のものを用いることが好ましい。グラスウール、ロックウールなどの吸音材の密度は性能と重量のバランスから決定されるが、重量軽減のため、例えば、24〜32kg/m3程度が好ましい。また、ポリエステル繊維の密度範囲は10〜40kg/m3が好ましい。
また、吸音部1の第1端部11の両側には、高さの低い突出部15がそれぞれ設けられている。つまり、枠部材103上に、これら突出部15が設けられている。
一方、吸音部1の第2端部12には、左右方向に延びる軸部材16が取り付けられており、この軸部材16を介して、第2遮音部3が取り付けられている。なお、軸部材16の代わりにボルト・ナットで吸音部1と第2遮音部3を回転自在に連結してもよい。
なお、前面板101、背面板102、及び反射板104を構成する材料は、特には限定されず、必要な剛性、耐久性を満たせば、金属、樹脂、木製 合板等で形成することができる。但し、耐久性の面からは、スーパーダイマ鋼板(商品名)、ZAM鋼板(商品 名)などの高耐食性メッキ鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板などのメッキ鋼板が好ましく、重量の面からはアルミニウム板が好ましい。
<3.第1遮音部>
一対の第1遮音部2は、板材によって形成されている。両第1遮音部2は、左右対称な形状であるため、ここでは、右側の第1遮音部2について説明し、左側の第1遮音部2については説明を省略する。図1に示すように、この第1遮音部2は、上下方向に対向する第1端部21及び第2端部22と、左右方向に対向する左端部23及び右端部24とを有する矩形状に形成されている。左端部23は、吸音部1の右側の側端部13とほぼ同じ長さであり、この側端部13にヒンジ(図示省略)によって連結されている。これにより、第1遮音部2は、吸音部1に対して旋回可能となっており、後述するように、吸音部1の前面板101と重なるように折り畳み可能となっている。第1遮音部2の第2端部22は、水平方向に延びているが、第1端部21は、傾斜するように延びている。すなわち、左端部23から離れるにしたがって第2端部22側に延びるように傾斜している。これにより、第1遮音部2の右端部24は、吸音部1の側端部13よりも短くなっているが、吸音部1の側端部13と平行に延びている。また、第1遮音部2の左右方向の幅は、吸音部1の左右方向の幅の半分程度の長さになっている。
なお、第1遮音部2を構成する材料は、特には限定されないが、吸音部1の前面板101等と同じ材料にすることができる。
<4.第2遮音部>
図1に示すように、第2遮音部3は、板材によって形成される本体部31を備えている。この本体部31は、上下方向に対向する第1端部311及び第2端部312と、左右方向に対向する左端部313及び右端部314とを有する矩形状に形成されている。第2遮音部3の上下方向の長さは、吸音部1よりもやや長く、左右方向の幅も吸音部1よりもやや長くなっている。そして、本体部31の左端部313と右端部314には、それぞれ、本体部31と直交するように立ち上がる板状の側辺部32が一体的に連結されている。側辺部32は、本体部31の左端部313及び右端部314の全長に亘って延び、さらに第2端部312からやや突出するように延びている。また、側辺部32の第1端部311側の端部には、上述した吸音部1の軸部材16が回転可能に取り付けられている。これにより、第2遮音部3は、吸音部1に対して、軸部材16を中心に旋回可能に連結されており、後述するように、第2遮音部3を吸音部1に対して折り畳むことができる。このとき、側辺部32は、吸音部1の側面を覆うように配置される。
なお、第2遮音部3を構成する材料は、特には限定されないが、吸音部1の前面板101等と同じ材料にすることができる。
<5.脚部>
次に、一対の脚部4について説明する。図1及び図2に示すように、各脚部4は、第2遮音部3の上下方向の長さとほぼ同じ長さの棒状に形成されている。そして、各脚部4の一端部は、吸音部1の各側面と第2遮音部3の側辺部32との間で、それぞれ、軸部材16に回転可能に連結されている。したがって、各脚部4は、第2遮音部3と同様に、軸部材16周りに旋回可能となっている。なお、軸部材16の代わりに、ボルト・ナットで旋回可能なように、脚部4を吸音部1に連結してもよい。
<6.防音装置の使用方法>
次に、上記のように構成された防音装置の使用方法について、図3〜図8も参照しつつ説明する。この防音装置は、騒音源が地面Eから所定の高さにある場合に用いられる第1態様と、騒音源が地面Eに近いところにある場合に用いられる第2態様を取り得るように構成されている。いずれの態様においても、吸音部1の前面板101が騒音源と対向するように防音装置を配置する。以下、これら第1態様及び第2態様について説明する。また、この防音装置の折り畳み構造についても説明する。
<6−1.第1態様>
まず、図3及び図4に示すように、吸音部1が上側に配置されるように、第2遮音部3を吸音部1に対して旋回し、吸音部1の前面板101と、第2遮音部3とのなす角度を180°〜270°の間に設定する。つまり、第2遮音部3を、吸音部1を挟んで騒音源から離れた側に配置する。次に、両脚部4を旋回し、吸音部1の前面板101と、各脚部4とのなす角度を90°〜180°の間で設定する。つまり、両脚部4を、吸音部1を挟んで騒音源に近い側に配置する。こうして、第2遮音部3と両脚部4とで、吸音部1を、地面Eから離れた位置で、地面Eと概ね垂直に立ち上がるように支持する。このとき、第2遮音部3と両脚部4とのなす角度を調整することで、吸音部1の高さを調整することができる。すなわち、騒音源の高さに応じて、吸音部1の高さを調整する。このとき、第2遮音部3において地面Eと接する下端部の両側からは、側辺部32が突出しているため、図3に示すように、これら突出している両側辺部32の間には隙間が形成される。すなわち、第2遮音部3の下端部は、直線状に形成されていないため、地面に凹凸があったとしても、これに対応するように、第2遮音部3の下端部を配置することができる。
続いて、両第1遮音部2を、吸音部1に対して旋回し、吸音部1と両第1遮音部2とが概ね同一平面に配置されるように、両第1遮音部2の角度を調整する。
こうして、第1態様にセットされた防音装置を、騒音源に対して吸音部1の前面板101が対向するように配置する。この態様により、前面板101の貫通孔から吸音部1内に進入した騒音は、反射板104で反射されつつ、吸音材105によって音が減衰され、吸音される。また、図5に示すように、第1遮音部2により、吸音部1の側方を伝わる騒音が反射され、遮断される。また、第1遮音部2のさらに側方を伝わる騒音は、回折現象によって減衰されるため、第1遮音部2の後方では騒音を低減することができる。また、第2遮音部3は、吸音部1と地面Eとの間に配置されているため、下方に向かう騒音を遮断することができる。特に、第2遮音部は、騒音源から離れるにしたがって下方に傾斜するように配置されているため、図4に示すように、第2遮音部3への騒音は、下方に案内され、地面Eに向かう。したがって、地面Eが、例えば、砂利などの吸音効果の高い材料で形成されている場合には、騒音が地面Eによって吸収されるため、高い吸音効果を得ることができる。こうして、地面Eから離れた高い位置にある騒音源からの騒音が、周囲に伝わらないように防音することができる。
<6−2.第2態様>
まず、図6及び図7に示すように、第2遮音部3が上側に配置されるように、第2遮音部3に対して吸音部1を旋回し、吸音部1の前面板101と、第2遮音部3とのなす角度を180°〜270°の間に設定する。つまり、吸音部1を、第2遮音部3を挟んで騒音源から離れた側に配置する。次に、両脚部4を旋回し、第2遮音部3と、各脚部4とのなす角度を90°〜180°の間で設定する。つまり、両脚部4を、第2遮音部3を挟んで騒音源に近い側に配置する。こうして、吸音部1と両脚部4とで、第2遮音部3を、地面Eから離れた位置で、地面Eと概ね垂直に立ち上がるように支持する。このとき、吸音部1と両脚部4とのなす角度を調整することで、第2遮音部3の高さを調整することができる。このとき、図6に示すように、吸音部1において地面Eと接する第1端部(下端部)11の両側からは、突出部15が突出しているため、これら突出部15の間には隙間が形成される。すなわち、吸音部1の第1端部11は、直線状に形成されていないため、地面に凹凸があったとしても、これに対応するように、吸音部1の第1端部11を配置することができる。
続いて、両第1遮音部2を、吸音部1に対して旋回し、吸音部1と両第1遮音部2とが概ね直交するように、両第1遮音部2の角度を調整する。このとき、両第1遮音部の第1端部21が、地面に接するように配置されるが、図7に示すように、第1端部21は傾斜するように形成されているため、吸音部1が斜めに配置されるのに対応して、第1遮音部2の第1端部21は地面Eと概ね平行に延びるようになる。こうして、吸音部1の両側が第1遮音部2で囲まれるような態様を構成する。
こうして、第2態様にセットされた防音装置を、騒音源に対して吸音部1の前面板101が対向するように配置する。この態様により、地面E近くの騒音源からの騒音は、吸音部1によって吸音される。また、第1遮音部2及び第2遮音部3により、騒音が遮断される。特に、騒音源よりも上方に伝わる騒音は、第2遮音部3によって反射されたり、遮音されたり、回折現象によって減衰されたりする。こうして、地面E近くにある騒音源からの騒音が、周囲に伝わらないように防音することができる。
防音効果の例として、本実施形態に係る防音装置を第1態様で用いたときの、騒音のレベルを測定したところ、図8のような結果となった。図8は、防音装置を配置したときと、配置しないときの騒音を示すグラフである。図8からすると、この防音措置により、測定した周波数全般に亘って騒音が低減されているが、特に、人が聞き取りやすい1.0kHz付近の騒音が本実施形態に係る防音装置によって低減されていることが分かる。
<6−3.折り畳み構造>
使用後または使用前の防音装置は、折り畳みによりコンパクトな形状にすることができる。図9に示すように、まず、両第1遮音部2を旋回し、吸音部1の前面板101と重なるように折り畳む。次に、脚部4を旋回し、第2遮音部3と重なるように配置する。続いて、図10に示すように、吸音部1を旋回し、第2遮音部3と吸音部1の前面板とが対向するように折り畳む。これにより、吸音部1、両第1遮音部2、及び両脚部4は、第2遮音部3の両側辺部32の間に配置されるとともに、吸音部1と第2遮音部3との間に、両第1遮音部2及び脚部4が配置されるようになる。すなわち、板状をなすようなコンパクトな形状となる。
<7.特徴>
上記のように構成された防音装置は、以下の効果を得ることができる。
(1) 吸音部1に加え、その両側端部13、14に板状の第1遮音部2を設け、さらに第2端部に第2遮音部3を設けている。そのため、防音装置を騒音源に対して対向するように配置すると、吸音部1で騒音を吸音できることに加え、両遮音部2,3において、騒音を騒音源に向かって反射したり、遮音したり、あるいは回折現象によって防音装置の背後への騒音を減衰させることができる。したがって、防音装置を吸音部1だけで構成するのに比べ、低コストで高い防音効果を得ることができる。
(2) 両第1遮音部2及び第2遮音部3が吸音部1に対して折り畳み可能となっているため、使用時以外には、防音装置をコンパクトな形状にすることができる。したがって、防音装置の搬送を容易に行うことができる。
(3) 上記のように、騒音源が地面から離れた位置にある場合には、複数の脚部4を旋回し、第2遮音部3と複数の脚部4とで吸音部1を支持するような第1態様に構成することができる。一方、騒音源が地面に近い場合には、複数の脚部4を旋回し、吸音部1と複数の脚部4とで第2遮音部3を支持するような第2態様に構成することができる。したがって、防音効果の高い吸音部1を、騒音源の位置に対応して容易に配置することができるため、高い防音効果を得ることができる。
<8.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
<8−1>
上記実施形態では、吸音部1、一対の第1遮音部2、第2遮音部3、及び一対の脚部4によって防音装置を構成しているが、本発明に係る防音装置は、少なくとも吸音部1と第1遮音部2とを備えていれば、低コストで高い防音効果を得ることができる。したがって、用途に応じて適宜、第2遮音部3や脚部4を設ければよい。
<8−2>
上記実施形態では、一対の第1遮音部2、第2遮音部3、及び一対の脚部4が、吸音部1に対して折り畳み可能となっているが、これに限定されず、このうち、少なくとも1つが角度を調整できないように固定しておくこともできる。
<8−3>
脚部4の取付位置は特には限定されず、上記のような第1態様または第2態様がとり得るような位置であれば、吸音部1、第1遮音部2、及び第2遮音部3のいずれの位置であってもよい。但し、上記のように、吸音部1と第1遮音部2との連結部分の近傍であることが好ましい。また、脚部4の数も特には限定されず、1または3以上であってもよい。
<8−4>
吸音部1、一対の第1遮音部2、第2遮音部3の形状は特には限定されず、概ね板状であれば、例えば、矩形以外の形状であってもよく、多角形状、円形状など適宜決定することができる。
<8−5>
吸音部1の構造は、公知のものを適宜利用することができ、少なくとも、複数の貫通孔が形成された前面板と、これに対向する背面板と、これらの間に配置される吸音材と、が設けられていれば、その他の構造は特には限定されない。その他、吸音部1の突出部15の数も特には限定されない。
1 吸音部
2 第1遮音部
3 第2遮音部
4 脚部

Claims (5)

  1. 対向する一対の側端部を有し、板状に形成され、内部に吸音材が配置され、前記一対の側端部と直交するように対向する第1端部及び第2端部を有する、吸音部と、
    前記吸音部の側端部にそれぞれ連結され、板状に形成され、音を反射するように構成された一対の第1遮音部と、
    前記吸音部の前記第2端部に旋回可能に連結され、板状に形成された第2遮音部と、
    第1端部及び第2端部をそれぞれ有する、少なくとも1つの脚部と、
    を備え、
    前記吸音部と前記第2遮音部とが重なるように、折り畳み可能に構成されており、
    前記各脚部の第1端部は、前記吸音部と前記第2遮音部との連結部分の近傍に旋回可能に連結され、
    前記脚部は、
    前記脚部と前記第2遮音部とで前記吸音部を支持する第1態様と、
    前記脚部と前記吸音部とで前記第2遮音部を支持する第2態様と、
    をとり得るように構成されている、防音装置。
  2. 前記各第1遮音部は、前記吸音部の前記側端部において旋回可能に連結され、
    前記吸音部と前記両第1遮音部とが重なるように、折り畳み可能に構成されている、請求項1に記載の防音装置。
  3. 前記第2遮音部において、前記吸音部の第2端部とは反対側の端部には、少なくとも1つの突部が設けられている、請求項1または2に記載の防音装置。
  4. 前記吸音部の第1端部には、少なくとも1つの突部が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の防音装置。
  5. 前記吸音部は、複数の貫通孔が形成された前面板と、当該前面板と対向するように配置された背面板と、前記前面板と背面板との間に配置された吸音材と、を備えている、請求項1からのいずれかに記載の防音装置。
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