JP2003119946A - 高剛性パネル及びその振動低減方法 - Google Patents

高剛性パネル及びその振動低減方法

Info

Publication number
JP2003119946A
JP2003119946A JP2001312912A JP2001312912A JP2003119946A JP 2003119946 A JP2003119946 A JP 2003119946A JP 2001312912 A JP2001312912 A JP 2001312912A JP 2001312912 A JP2001312912 A JP 2001312912A JP 2003119946 A JP2003119946 A JP 2003119946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
rigidity
partition
core material
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001312912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3828776B2 (ja
Inventor
Kazuki Tsugibashi
一樹 次橋
Akio Sugimoto
明男 杉本
Zenzo Yamaguchi
善三 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001312912A priority Critical patent/JP3828776B2/ja
Publication of JP2003119946A publication Critical patent/JP2003119946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3828776B2 publication Critical patent/JP3828776B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 著しい自重増加を抑えながら振動・騒音、特
に構成薄板の局部振動によるびびり振動・びびり音を低
減させ、十分な座屈強度を有し、経済的である。 【解決手段】 高剛性パネル1は、2枚の板材2a,2
bと、その2枚の板材2a,2bの間に配置されて板材
2a,2bの各々と連結された芯材としての折板3とを
含む。折板3と板材2aとの間に形成される空間には、
仕切り4が折板3の長手方向の所定位置に配置され、折
板3に粘弾性の接着剤5を介して固設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の部材、特
に床構造に用いられる高剛性パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、床たわみ、遮音性、耐震性等
の居住性や施工性等を向上させる目的で、金属製のトラ
ス断面パネル、ハニカムパネル等の軽量高剛性サンドイ
ッチパネルを床構造構成材料として用いることがある。
サンドイッチパネルはパネル全体として高剛性であるこ
とを特徴としており、遮音性能の中で最も対策が困難で
ある重量床衝撃音の低周波数領域において特に大きな低
減効果が得られる。
【0003】しかし、トラス断面パネルのような高剛性
パネルでは、パネル全体としては高剛性であるので上記
のように低周波数領域での振動に対して効果を発揮する
が、局部的には、つまりパネルを構成する薄板単体では
剛性が弱いため、物の落下や人間の歩行等の衝撃力が床
上に加わった場合に構成薄板に中〜高周波数領域の局部
振動が発生することがある。そして構成薄板における局
部振動がフローリングなどの床仕上げ材まで伝播し、床
上の歩行者に不快感を与え、びびり振動等と呼ばれる問
題になることがある。また、局部振動から天井裏に放射
された中〜高周波数領域の音が下階の天井を透過し、び
びり音等と呼ばれる問題となることもある。図5は、芯
材として折板3を用いた高剛性のサンドイッチパネル、
即ちトラス断面パネルにおいて、折板3の局部振動モー
ドを数値解析によって求めた結果の一例であり、150
Hzの局部振動が生じた場合を示している。折板の斜面
3aには振幅の腹10が生じているのがわかる。
【0004】上記のような金属パネルの構成薄板におけ
る局部振動は、構成薄板の上面全体にコンクリートを打
設して合成床とすることによって解消される。建築物の
床材として上述のような金属薄板等から構成される高剛
性パネルを用いる場合において合成床とするのは一般的
であり、コンクリートによって構成薄板における局部振
動が拘束されるため、上述のような局部振動によるびび
り振動・びびり音の問題が生じることはない。また構成
薄板の上面全体へのコンクリート打設により合成床とし
ない場合は、構成薄板の板厚を増加させたり、高剛性パ
ネル内にグラスウール等の防音材を充填したり、構成薄
板に制振材を貼り付けたりする対策が取られることもあ
る。
【0005】また一般に、薄板を構造部材として使用す
る場合には座屈破壊についても十分に検証しておく必要
があり、座屈対策としては構成薄板の板厚を増加させる
のが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら一般に行われている構成薄板の上面全体にコンクリー
トを打設するという方法では、床構造全体としての総重
量が著しく増加するため、耐震性が低下する。また、床
構造の総重量増加に伴って、床構造を支える大梁、柱、
壁等の部材の構造強度を高める必要も生じるため、構造
設計も困難になり、施工性も低下してしまう。
【0007】また、構成薄板の上面全体にコンクリート
を打設したり、防音材をパネル内に充填したりという局
部振動対策方法においては、高剛性パネルを床パネルと
して用いる場合には配管・配線等のための空間が必要で
あるので、配管・配線用の空間が減少するという問題が
ある。
【0008】そして、構成薄板の局部振動や座屈に関す
る対策として有効な構成薄板の上面全体へのコンクリー
ト打設、構成薄板の板厚増加、防音材や制振材の適用、
いずれも材料・施工コストが大幅に増加する。
【0009】本発明は以上の問題を鑑みてなされたもの
であり、著しい自重増加を抑えながら振動・騒音、特に
構成薄板の局部振動によるびびり振動・びびり音を低減
させ、十分な座屈強度を有し、経済的な高剛性パネル及
びその振動低減方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の請求項1に記載の高剛性パネル
は、平行に配置された2つの板材と、2つの前記板材の
間に配置されて前記板材の各々と連結された芯材とを備
え、1以上の仕切りが前記板材と前記芯材との間に形成
される空間を埋めるように長手方向の所定位置に配置さ
れ、前記板材及び/又は前記芯材に固設されていること
を特徴とする。
【0011】本発明の請求項9に記載の高剛性パネルの
振動低減方法は、2つの板材を平行に配置し、芯材を2
つの前記板材の間に配置して前記板材の各々と連結さ
せ、1以上の仕切りを前記板材と前記芯材との間に形成
される空間が埋まるように長手方向の所定位置に配置
し、前記板材及び/又は前記芯材に固設することを特徴
とする。
【0012】上記記載の高剛性パネル及びその振動低減
方法によると、コンクリートを芯材の上面全体に打設し
なくても、板材と芯材との間に形成される空間を埋める
ように芯材の長手方向の所定位置に仕切りを設けるのみ
で、振動・騒音、特に構成薄板の局部振動によるびびり
振動・びびり音を低減させることが可能であり、床構造
全体の著しい自重増加を抑えることができる。またこの
仕切りは、局部振動を低減させると共に、座屈破壊を防
止するので、構成薄板の板厚を増加する必要もない。従
って、耐震性や施工性を損なうという問題がない。ま
た、仕切りを芯材の長手方向の複数箇所に設置すること
で、芯材や板材をより確実に拘束し、局部振動の低減効
果をさらに向上させることができる。また、コンクリー
トを芯材の上面全体に打設しないので、高剛性パネル内
の配管・配線用の空間を十分に確保できる。また、芯材
上面全体へのコンクリート打設、防音材や制振材の適
用、構成薄板の板厚増加を必要としないのでコストを抑
えることができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の高剛性パネル
は、請求項1において、前記芯材の幅方向断面が起伏を
有する形状であることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項10に記載の高剛性パネル
の振動低減方法は、請求項9において、前記芯材の幅方
向断面が起伏を有する形状であることを特徴とする。
【0015】上記記載の高剛性パネル及びその振動低減
方法によると、芯材として波形状や折板状のような幅方
向断面が起伏を有する形状の板材を用い、パネル全体の
剛性を効果的に向上させることが可能である。
【0016】本発明の請求項3に記載の高剛性パネル
は、板材と、幅方向断面が起伏を有する形状であり、前
記板材に連結された芯材とを備え、1以上の仕切りが前
記芯材の前記板材に対向しない側において長手方向の所
定位置に固設されていることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項11に記載の高剛性パネル
の振動低減方法は、幅方向断面が起伏を有する形状であ
る芯材を板材に連結させ、1以上の仕切りを前記芯材の
前記板材に対向しない側において長手方向の所定位置に
固設することを特徴とする。
【0018】芯材の両面に板材を連結させないと、板材
と芯材との接合部で折れ曲がり易く幅方向の曲げ剛性が
著しく低くなるが、上記記載の高剛性パネル及びその振
動低減方法によると、パネルとの間に形成される空間を
埋めるように長手方向の所定位置に仕切りを固設するこ
とで、幅方向の曲げ剛性の低下を抑制することができ
る。即ち、板材を1枚のみ使用して低コストで高剛性パ
ネルを実現することが可能である。また、請求項1及び
8と同様の効果を得ることができる。
【0019】本発明の請求項4に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記仕切り
が前記板材及び/又は前記芯材の長手方向における振動
モードの腹近傍に設けられることを特徴とする。
【0020】上記記載の高剛性パネルによると、振動モ
ードの腹近傍(図5参照)に仕切りが設けられて振幅の
大きな部分を拘束するので、より効果的に局部振動の低
減させることができる。またここで、周波数によって異
なる振動モードが生じるので、問題となる周波数領域全
ての振動モードの腹近傍に仕切りを設けることがより好
ましい。
【0021】本発明の請求項5に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記仕切り
が粘弾性体を介して固設されていることを特徴とする。
【0022】上記記載の高剛性パネルによると、粘弾性
体の粘性作用によって振動エネルギが熱エネルギに変換
され、局部振動の減衰効果が向上する。
【0023】本発明の請求項6に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記仕切り
が前記芯材の長手方向に幅のある塊状であることを特徴
とする。
【0024】仕切りが芯材の長手方向に幅のある塊状で
あるので、芯材や板材との接触面積が増加し、芯材や板
材に対する拘束効果が上昇する。従って、局部振動の低
減効果をより向上させることができる。
【0025】本発明の請求項7に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記仕切り
が前記板材と前記芯材との間に形成される空間の少なく
とも一部を連通可能に固設されていることを特徴とす
る。
【0026】板材と芯材との間に形成される空間の少な
くとも一部が連通可能となるように仕切りを設ける場合
と、板材と芯材との間に形成される空間の全体を埋める
ように仕切りを設ける場合とでは、局部振動の低減効果
がほぼ同じである。これは、図5に示されているように
局部振動による振幅は芯材の高さ方向において中央近傍
で最も大きくなるため、少なくともその部分を仕切りで
拘束すれば局部振動を抑制することができるからであ
る。従って上記記載の高剛性パネルによると、より少な
い部材を用いてコストを低減させることができる。ま
た、芯材の形状に合わせて仕切りを嵌合することは困難
であり、正確に嵌合しないまま固設させると局部振動に
より接触音が発生するという不都合がある。上記記載の
高剛性パネルはこのような不都合も解消することができ
る。
【0027】本発明の請求項8に記載の高剛性パネル
は、請求項1〜7のいずれか一項において、前記仕切り
が、幅方向に複数個併設された前記高剛性パネル全体に
関する前記板材及び/又は前記芯材における幅方向の振
動モードの腹近傍に設けられることを特徴とする。
【0028】一般に高剛性パネルは複数併設して使用さ
れるので、高剛性パネル単体の振動だけでなく複数個連
結された高剛性パネル全体での振動も考慮する必要があ
る。上記記載の高剛性パネルによると、仕切りを板材及
び/又は芯材における幅方向の振動モードの腹近傍に設
けるので、複数個併設された高剛性パネル全体が振動す
る際生じる局部振動の低減効果を向上させることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照しながら説明する。
【0030】先ず、本発明の第一の実施形態に係る高剛
性パネル1について、図1及び図2に基づいて説明す
る。本実施形態の高剛性パネル1は、図1に示されてい
るように、2枚の板材2a,2bと、その2枚の板材2
a,2bの間に配置されて板材2a,2bの各々と連結
された芯材としての折板3とを含む。そして折板3と板
材2aとの間に形成される空間には、仕切り4が折板3
の長手方向の所定位置に配置され、折板3に固設されて
いる。なお、折板3の局部振動のみが問題となる場合に
は本実施形態のように仕切り4を折板3のみに固設し、
板材2aの局部振動のみが問題となる場合には仕切り4
を板材2aのみに固設し、折板3及び板材2aの両方の
局部振動が問題となる場合には仕切り4を折板3及び板
材2aの両方に固設するのが好ましく、局部振動が問題
となる箇所に応じて適宜仕切り設置箇所を決定してよ
い。
【0031】折板3は、例えば薄鋼板等の金属からな
り、押出し成形、プレス成形、ロールフォーミング成形
等によって形成され、高剛性パネル1の長手方向と平行
にその山線及び谷線が設置されている。折板3は強度が
高く、且つ取り扱いが容易であり、高剛性パネル1の幅
方向軸まわりの曲げ剛性を効果的に向上させることがで
きる。
【0032】板材2a,2bは、例えば薄鋼板等の金属
からなり、ベニア合板、パーティクルボード等の平板木
材等を用いてよい。また、高剛性パネル1の用途に応じ
て、例えば床パネルとして用いる場合には、上側の板材
2aとしてベニア合板、パーティクルボード等の平板木
材を、下側の板材2bとして薄鋼板等を用いる等、2枚
の板材2a,2bの材質、板厚等が異なってもよい。
【0033】折板3と各板材2a,2bとの連結は、例
えば螺子、ボルト・ナット、接着剤、スポット溶接等の
溶接やこれらの併用による。ボルト・ナット等で連結す
る場合は、板材2a,2bと折板3との夫々該当する位
置にボルト孔を設ける必要があり、また締め付けを強化
する為に、矩形の金属薄板等の補強部材を用いることが
ある。
【0034】本実施形態における仕切り4は板状のもの
であり、鉄・鋼等の金属、コンクリート、木材等、様々
な材料から構成されてよい。この仕切り4は折板3の長
手方向の所定位置に複数配置されているが、長手方向の
1ヶ所のみに1つの仕切り4を配置してよい。また、本
実施形態の仕切り4は、一方の板材2aと折板3との間
に形成される空間の夫々に1枚ずつ配置されているが、
設置箇所は様々にとることができる。例えば一方の板材
2aと折板3との間に形成される空間に1空間置きに配
置したり、もう一方の板材2bと折板3との間に形成さ
れる空間に配置したり、両方の空間に配置したりするこ
ともできる。
【0035】次に、本実施形態の高剛性パネル1に含ま
れる仕切り4の変形例を図2(a)〜(c)に基づいて
説明する。図1の仕切り4は、板材2aと折板3との間
に形成される三角形状の空間の全体を埋めているが、図
2(a)〜(c)に示されている仕切り4は、その三角
形状の空間の一部が連通可能となっている。図2(a)
では折板3の谷部、図2(b)では三角形状空間の上
部、図2(c)では三角形状空間の上部と下部とが連通
可能となっている。
【0036】図2(a)〜(c)のように板材2aと折
板3との間に形成される三角形状空間の少なくとも一部
が連通可能となるように仕切り4を設ける場合、より少
ない部材でコストを低減させながらも、局部振動の低減
効果については、図1のように板材2aと折板3との間
に形成される三角形状空間の全体を埋めるように仕切り
4を設ける場合とほぼ同じになる。これは、図5に示さ
れているように局部振動による振幅は折板3の高さ方向
において中央近傍で最も大きくなるため、少なくともそ
の部分を仕切り4で拘束すれば局部振動を抑制すること
ができるからである。また、折板3の断面形状に合わせ
て仕切り4を嵌合することは困難であり、正確に嵌合し
ないまま固設させると局部振動により接触音が発生する
という不都合があるが、このような不都合も解消され
る。なお、局部振動は折板3の高さ方向中央近傍で最大
となることから、少なくともその部分は仕切り4で拘束
することが好ましい。
【0037】次いで、本発明に係る第二の実施形態につ
いて、図3に基づいて説明する。本実施形態の高剛性パ
ネル11は、本発明に係る第一の実施形態において芯材
として使用されている折板3がコ型形材13に置換され
たものである。そして、本発明に係る第一の実施形態と
同様に、そのコ型形材13の長手方向の所定位置に仕切
り4が配置されてコ型形材13に固設されているが、本
実施形態における仕切り4は板状ではなくコ型形材13
の長手方向に厚さのあるもので、コ型形材13の幅方向
断面内部に嵌合され、コ型形材13の形状を拘束してい
る。
【0038】板材2a,2bは本発明に係る第一の実施
形態と同様であり、コ型形材13は、例えば薄鋼板等の
金属からなり、押出し成形、プレス成形、ロールフォー
ミング成形等によって形成され、板材2a,2bの間に
間隔をとって平行に複数個併設されている。各コ型形材
13と各板材2a,2bとの連結は、本発明に係る第一
の実施形態と同様に例えば螺子、ボルト・ナット、接着
剤、スポット溶接等の溶接やこれらの併用による。ま
た、仕切り4についても本発明に係る第一の実施形態と
同様で、鉄・鋼等の金属、コンクリート、木材等、様々
な材料から構成されてよく、各コ型形材13の長手方向
の1ヶ所のみに1つの仕切り4を配置したり、コ型形材
13の幅方向断面内部に完全に嵌合させずに一部連通可
能となるように切り欠きを設けたりしてもよい。
【0039】なお、本発明に係る芯材は、上記の第一の
実施形態における折板3や第二の実施形態におけるコ型
形材13のような形態に限定されるものではない。例え
ば板材2a,2bと平行に上下交互の折り曲げ成形が施
された折板、山線・谷線の明確な折り目のない滑らかな
曲線を描いて起伏する波板等、様々な形状が考えられ、
各板材2a,2bに連結されてパネル1,11全体の剛
性を高めるものであればよい。
【0040】次いで、本発明に係る第三の実施形態につ
いて、図4に基づいて説明する。本実施形態の高剛性パ
ネル21は、板材2を1枚のみとし、芯材として折板3
を用いており、仕切り4は折板3の板材2に対向しない
側に配置されている。この仕切り4は長手方向の所定位
置に複数個固設されているのが好ましい。なお、芯材と
しては、幅方向断面が起伏を有する形状であれば、折板
3に限らず、例えば波板等を用いてよい。
【0041】折板3は本発明に係る第一の実施形態と同
様であり、例えば薄鋼板等の金属からなり、押出し成
形、プレス成形、ロールフォーミング成形等によって形
成され、高剛性パネル21の長手方向と平行にその山線
及び谷線が設置される。また板材2は本発明に係る第一
及び第二の実施形態と同様であり、例えば薄鋼板等の金
属からなり、ベニア合板、パーティクルボード等の平板
木材等を用いてよい。また図4に示されている本実施形
態における仕切り4は、図2(a)〜(c)と同様に折
板3における三角形状の空間の一部が連通可能となって
いるが、三角形状の空間全てを埋めるように設けてもよ
く、また折板3の板材2に対向する側にも設けてもよ
い。
【0042】折板3の片側のみに板材2を連結させると
通常幅方向の曲げ剛性が著しく低くなるが、図4に示さ
れているように、仕切り4を折板3の板材2に対向しな
い側に固設させることによって、幅方向の曲げ剛性の低
下を抑制することができる。即ち、板材2を1枚のみ使
用して低コストで高剛性パネル21を実現することが可
能である。
【0043】なお、本発明に係る仕切り4は、上記の第
一〜第三の実施形態によるものに限定されず、例えば鉄
・鋼等の金属、コンクリート、からなる塊状のもの、砂
袋等、芯材の長手方向に幅のあるものを使用してもよ
い。これによって、折板3、コ型形材13等の芯材や板
材2,2a,2bとの接触面積が増加し、芯材や板材
2,2a,2bに対する拘束効果が上昇するので、局部
振動の低減効果がさらに向上する。また、仕切り4を金
属、コンクリート、砂等の重量のあるものとし、幅方向
に複数併設された高剛性パネルからなる床構造の振動振
幅の大きな部分に局所的に重量を増加させることで、特
に重量床衝撃音の低減効果を向上させることもできる。
【0044】板材2,2a,2b及び/又は折板3、コ
型形材13等の芯材に仕切り4を固設するには、例えば
ボルト・ナット、接着剤等を用いたり、スポット溶接等
の溶接を施したりしてもよい。図1に示されているよう
に粘弾性体の接着剤5等を用いると、粘弾性体の粘性作
用によって振動エネルギが熱エネルギに変換され、高剛
性パネル1の局部振動が早く減衰し、びびり振動・びび
り音の不快感を和らげることができる。
【0045】粘弾性体5としては、損失係数が0.05
〜5.0の高分子材料を用いることが好ましく、接着剤
5、ゴム等を用いることができる。また他にも、粘弾性
の性質を示すものであれば、何でも使用することができ
る。
【0046】なお、板材2,2a,2bと折板3との緊
結作業や、板材2,2a,2b及び/又は折板3に仕切
り4を固設させる作業は、施工現場及び工場のどちらで
行ってもよい。
【0047】以上のように、高剛性パネル1,11,2
1に仕切り4を備えることで、コンクリートを折板3の
上面全体にわたって打設しなくても、振動・騒音、特に
構成薄板の局部振動によるびびり振動・びびり音を低減
させることが可能であり、高剛性パネル1,11,21
を含む床構造全体の著しい自重増加を抑えることができ
る。またこの仕切り4は、局部振動を低減させると共
に、座屈破壊を防止するので、構成薄板の板厚を増加す
る必要もない。従って、耐震性や施工性を損なうという
問題がない。また、仕切り4を折板3、コ型形材13等
芯材の長手方向の複数箇所に設置することで、折板3、
コ型形材13等の芯材や板材2,2a,2bをより確実
に拘束し、局部振動の低減効果をさらに向上させること
ができる。また、コンクリートを折板3の上面全体にわ
たって打設しないので、高剛性パネル1,11,21内
の配管・配線用の空間を十分に確保できる。また、折板
3の上面全体へのコンクリート打設、防音材や制振材の
適用、構成薄板の板厚増加を必要としないのでコストを
抑えることができる。
【0048】また、この仕切り4の設置箇所を芯材の振
動モードの腹10(図5参照)近傍として、振幅が大き
い部分を拘束することが好ましい。また、周波数によっ
て異なる振動モードが生じるので、問題となる周波数領
域全ての振動モードの腹近傍に仕切りを設けることがよ
り好ましい。こうすることで、より少ない材料を用いて
高剛性パネル1,11,21の総重量の増加を最小限に
抑えながら、局部振動の低減効果を向上させることがで
きる。
【0049】なお、高剛性パネル1,11,21の長手
方向の中央近傍に仕切り4を設置することによって、高
剛性パネル1,11,21全体の振動を低減する効果が
期待できる。
【0050】また一般に、高剛性パネル1,11,21
はその幅方向に複数併設して使用されるので、高剛性パ
ネル1,11,21単体の振動だけでなく複数個連結さ
れた高剛性パネル1,11,21全体での振動も考慮す
る必要がある。そこで、仕切り4の設置位置を、幅方向
に複数個併設された高剛性パネル1,11,21全体に
関する板材2,2a,2b及び/又は折板3やコ型形材
13等の芯材における幅方向の振動モードの腹近傍とす
ることで、複数個併設された高剛性パネル1,11,2
1全体が振動する際生じる局部振動の低減効果を向上さ
せることができる。なお、幅方向に複数個併設された高
剛性パネル1,11,21全体に関する折板3やコ型形
材13等の芯材における幅方向の振動モードは、パネル
1,11,21の寸法、併設するパネル1,11,21
の個数等によって変化する。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】板材と芯材との間に形成される空間を埋め
るように芯材の長手方向の所定位置に仕切りを設けるこ
とによって、コンクリートを芯材の上面全体に打設しな
くても、板材と芯材との間に形成される空間を埋めるよ
うに芯材の長手方向の所定位置に仕切りを設けるのみ
で、振動・騒音、特に構成薄板の局部振動によるびびり
振動・びびり音を低減させることが可能であり、床構造
全体の著しい自重増加を抑えることができる。また、仕
切りは、局部振動を低減させると共に、座屈破壊を防止
するので、構成薄板の板厚を増加する必要もない。従っ
て、耐震性や施工性を損なうという問題がない。
【0053】また、仕切りを芯材の長手方向の複数箇所
に設置することで、芯材や板材をより確実に拘束し、局
部振動の低減効果をさらに向上させることができる。
【0054】また、コンクリートを芯材の上面全体に打
設したり、防音材を充填したりしないので、高剛性パネ
ル内の配管・配線用の空間を十分に確保できる。
【0055】また、芯材の上面全体へのコンクリート打
設、防音材や制振材の適用、構成薄板の板厚増加を必要
としないのでコストを抑えることができる。
【0056】また、芯材として波形状や折板状のような
幅方向断面が起伏を有する形状の板材を用いることで、
パネル全体の剛性を効果的に向上させることが可能であ
る。
【0057】また、幅方向断面が起伏を有する形状であ
る芯材を板材に連結させ、仕切りを芯材の板材に対向し
ない側において長手方向の所定位置に固設することで、
板材が芯材の一方にしかないことによる幅方向の曲げ剛
性の低下を抑制することができる。即ち、板材を1枚の
み使用して低コストで高剛性パネルを実現することが可
能である。
【0058】また、振動モードの腹近傍に仕切りを設け
ることで、床構造の総重量の増加を最小限に抑えなが
ら、局部振動の低減効果をより一層向上させることがで
きる。
【0059】また、粘弾性体を介して仕切りを固設する
ことで、粘弾性体の粘性作用によって振動エネルギが熱
エネルギに変換され、局部振動の減衰効果が向上する。
【0060】また、仕切りを芯材の長手方向に幅のある
塊状とすることで、芯材や板材に対する拘束効果が上昇
し、局部振動の低減効果をより一層向上させることがで
きる。
【0061】また、板材と芯材との間に形成される空間
の少なくとも一部が連通可能となるように仕切りを設け
ると、より少ない部材を用いてコストを低減させながら
も、板材と芯材との間に形成される空間の全体を埋める
ように仕切りを設ける場合と同等の局部振動の低減効果
を得ることができる。さらに、仕切りを芯材の形状に正
確に合わせないまま固設させて騒音が発生してしまうと
いう不都合を解消するもできる。
【0062】また、高剛性パネルを複数併設して使用す
る場合に、仕切りを板材及び/又は芯材における幅方向
の振動モードの腹近傍に設けると、複数個併設された高
剛性パネル全体が振動する際生じる局部振動の低減効果
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る高剛性パネルを
示す斜視分解図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る高剛性パネルに
含まれる仕切りの変形例を示す横断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態に係る高剛性パネルを
示す斜視分解図である。
【図4】本発明の第三の実施形態に係る高剛性パネルを
示す横断面図である。
【図5】高剛性パネルに用いられる折板の局部振動モー
ドに関する数値解析結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11,21 高剛性パネル 2,2a,2b 板材 3 折板(芯材) 3a 折板斜面 4 仕切り 5 接着剤(粘弾性体) 10 振動モードの腹 13 コ型形材(芯材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 善三 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E001 DG02 EA05 FA11 GA15 HA04 HB02 HC02 HF16 2E162 CA11 CB01 CC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置された2つの板材と、 2つの前記板材の間に配置されて前記板材の各々と連結
    された芯材とを備え、 1以上の仕切りが前記板材と前記芯材との間に形成され
    る空間を埋めるように長手方向の所定位置に配置され、
    前記板材及び/又は前記芯材に固設されていることを特
    徴とする高剛性パネル。
  2. 【請求項2】 前記芯材の幅方向断面が起伏を有する形
    状であることを特徴とする請求項1に記載の高剛性パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 板材と、幅方向断面が起伏を有する形状
    であり、前記板材に連結された芯材とを備え、 1以上の仕切りが前記芯材の前記板材に対向しない側に
    おいて長手方向の所定位置に固設されていることを特徴
    とする高剛性パネル。
  4. 【請求項4】 前記仕切りが前記板材及び/又は前記芯
    材の長手方向における振動モードの腹近傍に設けられる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    高剛性パネル。
  5. 【請求項5】 前記仕切りが粘弾性体を介して固設され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の高剛性パネル。
  6. 【請求項6】 前記仕切りが前記芯材の長手方向に幅の
    ある塊状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の高剛性パネル。
  7. 【請求項7】 前記仕切りが前記板材と前記芯材との間
    に形成される空間の少なくとも一部を連通可能に固設さ
    れていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項
    に記載の高剛性パネル。
  8. 【請求項8】 前記仕切りは、幅方向に複数個併設され
    た前記高剛性パネル全体に関する前記板材及び/又は前
    記芯材における幅方向の振動モードの腹近傍に設けられ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載
    の高剛性パネル。
  9. 【請求項9】 2つの板材を平行に配置し、 芯材を2つの前記板材の間に配置して前記板材の各々と
    連結させ、 1以上の仕切りを前記板材と前記芯材との間に形成され
    る空間が埋まるように長手方向の所定位置に配置し、前
    記板材及び/又は前記芯材に固設することを特徴とする
    高剛性パネルの振動低減方法。
  10. 【請求項10】 前記芯材の幅方向断面が起伏を有する
    形状であることを特徴とする請求項9に記載の高剛性パ
    ネルの振動低減方法。
  11. 【請求項11】 幅方向断面が起伏を有する形状である
    芯材を板材に連結させ、 1以上の仕切りを前記芯材の前記板材に対向しない側に
    おいて長手方向の所定位置に固設することを特徴とする
    高剛性パネルの振動低減方法。
JP2001312912A 2001-10-10 2001-10-10 高剛性パネル及びその振動低減方法 Expired - Fee Related JP3828776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001312912A JP3828776B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 高剛性パネル及びその振動低減方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001312912A JP3828776B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 高剛性パネル及びその振動低減方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003119946A true JP2003119946A (ja) 2003-04-23
JP3828776B2 JP3828776B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=19131485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001312912A Expired - Fee Related JP3828776B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 高剛性パネル及びその振動低減方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3828776B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100720999B1 (ko) * 2005-04-12 2007-05-23 조은판넬 주식회사 건축용 조립식 패널
WO2008081929A1 (ja) 2007-01-04 2008-07-10 Nippon Steel Corporation 床構造
JP2010516922A (ja) * 2007-01-18 2010-05-20 インテリジェント エンジニアリング (バハマ) リミテッド 改善された床張りパネル
CN102296716A (zh) * 2011-09-06 2011-12-28 周国柱 一种全反射隔声结构
KR200465350Y1 (ko) * 2011-02-23 2013-02-14 김봉재 건축물의 층간 소음 방지용 난방 배관 패널
WO2018163430A1 (ja) * 2017-03-10 2018-09-13 日鉄住金鋼板株式会社 建築物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100720999B1 (ko) * 2005-04-12 2007-05-23 조은판넬 주식회사 건축용 조립식 패널
WO2008081929A1 (ja) 2007-01-04 2008-07-10 Nippon Steel Corporation 床構造
KR100984407B1 (ko) 2007-01-04 2010-09-29 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 바닥 구조
US8037654B2 (en) 2007-01-04 2011-10-18 Nippon Steel Corporation Floor structure including plate-shaped supporting portion
US8037655B2 (en) 2007-01-04 2011-10-18 Nippon Steel Corporation Floor structure including plate-shaped supporting portion
JP2010516922A (ja) * 2007-01-18 2010-05-20 インテリジェント エンジニアリング (バハマ) リミテッド 改善された床張りパネル
KR200465350Y1 (ko) * 2011-02-23 2013-02-14 김봉재 건축물의 층간 소음 방지용 난방 배관 패널
CN102296716A (zh) * 2011-09-06 2011-12-28 周国柱 一种全反射隔声结构
WO2018163430A1 (ja) * 2017-03-10 2018-09-13 日鉄住金鋼板株式会社 建築物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3828776B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6789645B1 (en) Sound-insulating sandwich element
AU771473B2 (en) Sound-insulating sandwich element
KR100490757B1 (ko) 이중바닥구조용 지지완충부재, 이를 이용한 충격음 저감을위한 이중바닥구조 및 그 시공방법
JP2003119946A (ja) 高剛性パネル及びその振動低減方法
JP2002138597A (ja) 間仕切り壁構造
JPH0314505Y2 (ja)
JP6917738B2 (ja) 積層制振構造
JP7352828B2 (ja) 鉄骨階段構造
JPH0344519Y2 (ja)
JP2003160992A (ja) 防音床構造及びその施工方法
JPH0525918A (ja) 遮音床構造
JPH084185A (ja) 建築物の床構造
JP2023175573A (ja) 乾式二重床構造、床パネル、及び支持脚
JPH1150574A (ja) 制振間仕切壁パネル
JP4033465B2 (ja) 建物の床構造
JP6117748B2 (ja) 床構造および床パネル
JPH01137065A (ja) 床下地材
JP2003074141A (ja) 床構造及びそれに用いられる床パネルの製造方法
JPH0474493B2 (ja)
JP6612544B2 (ja) 建物の断熱耐火構造
JP2023143581A (ja) 床構造及び該床構造に用いる床パネル
JP2002004550A (ja) 二重床構造
JPH085204Y2 (ja) 耐火遮音パネル部材と耐火遮音壁及び耐火遮音床
JPH0470463A (ja) 乾式浮床構造
JP2023016386A (ja) 耐火床下地構造及び耐火木製床ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees