JPH1150574A - 制振間仕切壁パネル - Google Patents
制振間仕切壁パネルInfo
- Publication number
- JPH1150574A JPH1150574A JP21906697A JP21906697A JPH1150574A JP H1150574 A JPH1150574 A JP H1150574A JP 21906697 A JP21906697 A JP 21906697A JP 21906697 A JP21906697 A JP 21906697A JP H1150574 A JPH1150574 A JP H1150574A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall panel
- vibration
- panel
- partition wall
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】間仕切壁パネルの耐震性や制振性を高めて面内
せん断力を非構造部材にも負担させることにより、構造
体のコストアップを抑えて建物全体の建築コストを低減
させる。 【解決手段】１枚あるいは複数のパネル２を同一面内に
配列し、パネル２の接合部に吸振目地材３を挿入し、外
周をフレーム４で拘束する。吸振目地材３は、パネル２
どうしを接合する一対のパネル接合プレート３１、３１
の間に吸振ゴム３２をサンドイッチ状に挟み込む。
せん断力を非構造部材にも負担させることにより、構造
体のコストアップを抑えて建物全体の建築コストを低減
させる。 【解決手段】１枚あるいは複数のパネル２を同一面内に
配列し、パネル２の接合部に吸振目地材３を挿入し、外
周をフレーム４で拘束する。吸振目地材３は、パネル２
どうしを接合する一対のパネル接合プレート３１、３１
の間に吸振ゴム３２をサンドイッチ状に挟み込む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＡＬＣ（軽量気泡
コンクリートパネル）など工場生産のプレキャスト材、
軽量鉄骨パネル、ベニヤ板などの板状部材で構成する建
築構造物の戸境壁パネルや間仕切壁パネルに関する。
コンクリートパネル）など工場生産のプレキャスト材、
軽量鉄骨パネル、ベニヤ板などの板状部材で構成する建
築構造物の戸境壁パネルや間仕切壁パネルに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】間仕切壁は、鉄筋コン
クリート壁のように、壁が上下層の構造体に緊結されて
いる場合や、下地材が湿式構法で面として一体になって
いる場合は、地震時の層間変位に対する追従性が不足す
るので、地震時に破損しやすい。
クリート壁のように、壁が上下層の構造体に緊結されて
いる場合や、下地材が湿式構法で面として一体になって
いる場合は、地震時の層間変位に対する追従性が不足す
るので、地震時に破損しやすい。
【０００３】このため、地震時の層間変位が大きい鉄骨
造は、施工性にすぐれ、層間変位に対する追従性の高い
乾式構法で間仕切壁パネルを取り付けることが多い。こ
の場合、構造体の動きが直接間仕切壁パネルに伝わらな
いよう、構造体とパネルの間にエキスパンション目地を
設け、面内せん断力をパネル以外の構造部分に負担させ
るのが一般的である。
造は、施工性にすぐれ、層間変位に対する追従性の高い
乾式構法で間仕切壁パネルを取り付けることが多い。こ
の場合、構造体の動きが直接間仕切壁パネルに伝わらな
いよう、構造体とパネルの間にエキスパンション目地を
設け、面内せん断力をパネル以外の構造部分に負担させ
るのが一般的である。
【０００４】ところが、面内せん断力を構造部分だけに
負担させると、構造体を構成する鉄骨の剛性や耐力を強
くする必要があるため、構造体のコストが上昇する。
負担させると、構造体を構成する鉄骨の剛性や耐力を強
くする必要があるため、構造体のコストが上昇する。
【０００５】そこで本発明は、間仕切壁パネルの耐震性
や制振性を高めて面内せん断力をこの間仕切壁パネルに
も負担させ、構造体のコストアップを抑えて建物全体の
建築コストを低減させることを目的になされたものであ
る。
や制振性を高めて面内せん断力をこの間仕切壁パネルに
も負担させ、構造体のコストアップを抑えて建物全体の
建築コストを低減させることを目的になされたものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
めに、本発明は以下のように構成した。
【０００７】すなわち、パネルを同一面内に縦または横
使いに配列して壁パネルを形成し、この壁パネルの目地
部に吸振ゴムを挿入することを特徴とする制振間仕切壁
パネルである。
使いに配列して壁パネルを形成し、この壁パネルの目地
部に吸振ゴムを挿入することを特徴とする制振間仕切壁
パネルである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【０００９】図１に、本発明を実施した制振間仕切壁パ
ネルの正面図を示す。制振間仕切壁パネル１は、１枚あ
るいは複数のパネル２を同一面内に配列し、パネル２の
接合部に吸振目地材３を挿入し、外周をフレーム４で拘
束する。１枚のパネル２で壁パネルを構成する場合は、
パネル２両側のフレーム４との接合部に吸振目地材３を
挿入する。
ネルの正面図を示す。制振間仕切壁パネル１は、１枚あ
るいは複数のパネル２を同一面内に配列し、パネル２の
接合部に吸振目地材３を挿入し、外周をフレーム４で拘
束する。１枚のパネル２で壁パネルを構成する場合は、
パネル２両側のフレーム４との接合部に吸振目地材３を
挿入する。
【００１０】パネル２は、ＡＬＣなどのコンクリートパ
ネル、軽量鉄骨パネル、ベニヤ板などの板状部材を用い
て壁パネルを構成する。
ネル、軽量鉄骨パネル、ベニヤ板などの板状部材を用い
て壁パネルを構成する。
【００１１】吸振目地材３は、図２に示すように、パネ
ル２どうしを接合する一対のパネル接合プレート３１、
３１の間に吸振ゴム３２をサンドイッチ状に挟み込む。
接合プレート３１、３１は、図３に示すように、パネル
２をボルト止めする納りにしてもよい。パネル接合プレ
ート３１、３１と吸振ゴム３２は、加硫接着、接着剤な
どにより接着し、全体として一体の吸振目地材３を形成
する。あるいは、パネル接合プレート３１、３１の間に
吸振ゴム３２を流し込んで全体として一体の吸振目地材
３を形成してもよい。また、吸振ゴム３２の外側面には
耐火被覆などの処理を施す場合もある。
ル２どうしを接合する一対のパネル接合プレート３１、
３１の間に吸振ゴム３２をサンドイッチ状に挟み込む。
接合プレート３１、３１は、図３に示すように、パネル
２をボルト止めする納りにしてもよい。パネル接合プレ
ート３１、３１と吸振ゴム３２は、加硫接着、接着剤な
どにより接着し、全体として一体の吸振目地材３を形成
する。あるいは、パネル接合プレート３１、３１の間に
吸振ゴム３２を流し込んで全体として一体の吸振目地材
３を形成してもよい。また、吸振ゴム３２の外側面には
耐火被覆などの処理を施す場合もある。
【００１２】フレーム４は、パネル２の縁部を挿嵌する
凹部４１を内側に設け、隅角部をピン接合する。その例
として、図４に示すように、止めプレート４２を介して
２本のピン（あるいはボルトなど）４３、４３で結合す
る場合や、図５に示すように、一方の凹部４１の一部を
はね出して脆弱部を設け、このはね出し部ａと他方の凹
部４１をピン（あるいはボルトなど）４３で結合する場
合がある。図４の例では、図６に示すように、ピン４３
が回転することによりフレーム４の変形を拘束しないよ
うにしている。図５の例では、図７に示すように、はね
出し部ａが折れ曲ることによりフレーム４の変形を拘束
しないようにしている。また、フレーム４の部材が小さ
な断面形ですむ場合はわざわざピン接合としなくても剛
接合（半剛接合も含む）でもよい。
凹部４１を内側に設け、隅角部をピン接合する。その例
として、図４に示すように、止めプレート４２を介して
２本のピン（あるいはボルトなど）４３、４３で結合す
る場合や、図５に示すように、一方の凹部４１の一部を
はね出して脆弱部を設け、このはね出し部ａと他方の凹
部４１をピン（あるいはボルトなど）４３で結合する場
合がある。図４の例では、図６に示すように、ピン４３
が回転することによりフレーム４の変形を拘束しないよ
うにしている。図５の例では、図７に示すように、はね
出し部ａが折れ曲ることによりフレーム４の変形を拘束
しないようにしている。また、フレーム４の部材が小さ
な断面形ですむ場合はわざわざピン接合としなくても剛
接合（半剛接合も含む）でもよい。
【００１３】図８と図９に、壁パネルを２層と３層にし
た縦壁構法の制振間仕切壁パネル１の正面図を示す。ま
た、図１０と図１１に、壁パネルを２層と３層にした横
壁構法の制振間仕切壁パネル１の正面図を示す。制振間
仕切壁パネル１は、このように壁面やパネルのサイズに
合わせて壁パネルの層を複数設けてもよい。また、各層
の間には、図１２に示すように、層間フレーム５を設
け、フレーム４と層間フレーム５を止めプレート５２を
介して一端をピン５３で、他端を溶接して結合する。あ
るいは、層間フレーム５の止めプレート５２の両端とも
ピン５３で結合してもよい。また、層間フレーム５の部
材が小さな断面形ですむ場合はわざわざピン接合としな
くとも剛接合（半剛接合も含む）でもよい。
た縦壁構法の制振間仕切壁パネル１の正面図を示す。ま
た、図１０と図１１に、壁パネルを２層と３層にした横
壁構法の制振間仕切壁パネル１の正面図を示す。制振間
仕切壁パネル１は、このように壁面やパネルのサイズに
合わせて壁パネルの層を複数設けてもよい。また、各層
の間には、図１２に示すように、層間フレーム５を設
け、フレーム４と層間フレーム５を止めプレート５２を
介して一端をピン５３で、他端を溶接して結合する。あ
るいは、層間フレーム５の止めプレート５２の両端とも
ピン５３で結合してもよい。また、層間フレーム５の部
材が小さな断面形ですむ場合はわざわざピン接合としな
くとも剛接合（半剛接合も含む）でもよい。
【００１４】本発明の制振間仕切壁パネル１は以上のよ
うな構成で、地震の水平力が作用すると、図６あるいは
図７に示すように、フレーム４の隅角部がピン４３を軸
に回転し、図１３に示すように、フレーム４全体がひし
形に変形する。このとき、フレーム４面内のパネル２が
ロッキングしてパネル２間の間隔が狭まり目地部を圧迫
しながら強制的にせん断変形させる。これにより、吸振
目地材３の吸振ゴム３２が塑性変形を起し、ヒステリシ
スにより振動エネルギーを吸収して揺れを抑える。
うな構成で、地震の水平力が作用すると、図６あるいは
図７に示すように、フレーム４の隅角部がピン４３を軸
に回転し、図１３に示すように、フレーム４全体がひし
形に変形する。このとき、フレーム４面内のパネル２が
ロッキングしてパネル２間の間隔が狭まり目地部を圧迫
しながら強制的にせん断変形させる。これにより、吸振
目地材３の吸振ゴム３２が塑性変形を起し、ヒステリシ
スにより振動エネルギーを吸収して揺れを抑える。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制振間仕
切壁パネルは、パネルを同一面内に配列して目地部に吸
振ゴムを挿入する。そして、地震の水平力が作用する
と、層間変位に追従して吸振ゴムが塑性変形を起し、パ
ネルの破損を防いで振動エネルギーを吸収する。従っ
て、本発明によれば、水平耐力と地震エネルギーの吸収
能力を向上させるので、構造体への負担を軽くしてコス
トアップを抑え、建物全体の建築コストを低減させる効
果がある。また、目地部に吸振ゴムを挿入するだけの簡
単な構造なので、低コストで生産することができ、出来
上がったパネルを取り付けるだけなので、現場施工の効
率が向上する。さらに、吸振ゴムの材質やゴム厚などを
変えることによって、簡単に剛性等の構造的特性値を調
整できるので、さなざまな建物の間仕切壁に適用するこ
とができる。
切壁パネルは、パネルを同一面内に配列して目地部に吸
振ゴムを挿入する。そして、地震の水平力が作用する
と、層間変位に追従して吸振ゴムが塑性変形を起し、パ
ネルの破損を防いで振動エネルギーを吸収する。従っ
て、本発明によれば、水平耐力と地震エネルギーの吸収
能力を向上させるので、構造体への負担を軽くしてコス
トアップを抑え、建物全体の建築コストを低減させる効
果がある。また、目地部に吸振ゴムを挿入するだけの簡
単な構造なので、低コストで生産することができ、出来
上がったパネルを取り付けるだけなので、現場施工の効
率が向上する。さらに、吸振ゴムの材質やゴム厚などを
変えることによって、簡単に剛性等の構造的特性値を調
整できるので、さなざまな建物の間仕切壁に適用するこ
とができる。
【図１】本発明を実施した制振間仕切壁パネルの正面図
である。
である。
【図２】本発明を実施した制振間仕切壁パネルのパネル
接合部の斜視図である。
接合部の斜視図である。
【図３】ボルト止めによるパネル接合部の斜視図であ
る。
る。
【図４】止めプレートで隅角部をピン接合するフレーム
の部分斜視図である。
の部分斜視図である。
【図５】はね出し部で隅角部をピン接合するフレームの
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図６】図４のフレームが水平力が作用して変形すると
きの図である。
きの図である。
【図７】図５のフレームが水平力が作用して変形すると
きの図である。
きの図である。
【図８】本発明を実施した２層縦使いの制振間仕切壁パ
ネルの正面図である。
ネルの正面図である。
【図９】本発明を実施した３層縦使いの制振間仕切壁パ
ネルの正面図である。
ネルの正面図である。
【図１０】本発明を実施した２層横使いの制振間仕切壁
パネルの正面図である。
パネルの正面図である。
【図１１】本発明を実施した３層横使いの制振間仕切壁
パネルの正面図である。
パネルの正面図である。
【図１２】本発明を実施した制振間仕切壁パネルの層間
フレームの部分斜視図である。
フレームの部分斜視図である。
【図１３】水平力が作用したときの制振間仕切壁パネル
の模式図である。
の模式図である。
１ 制振間仕切壁パネル ２ パネル ３ 吸振目地材 ３１ パネル接合プレート ３２ 吸振ゴム ４ フレーム ４１ 凹部 ４２ 止めプレート ４３ ピン ５ 層間フレーム ５２ 止めプレート ５３ ピン
Claims (1)
- 【請求項１】 パネルを同一面内に縦または横使いに配
列して壁パネルを形成し、この壁パネルの目地部に吸振
ゴムを挿入することを特徴とする制振間仕切壁パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21906697A JPH1150574A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 制振間仕切壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21906697A JPH1150574A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 制振間仕切壁パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1150574A true JPH1150574A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16729744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21906697A Pending JPH1150574A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 制振間仕切壁パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1150574A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014055950A1 (en) * | 2012-10-05 | 2014-04-10 | Dirtt Environmental Solutions Inc. | Modular walls with seismic-shiftablity |
| US9315985B2 (en) | 2012-10-05 | 2016-04-19 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd. | Center-mounted acoustical substrates |
| US9328504B2 (en) | 2012-10-05 | 2016-05-03 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd. | Divider wall connection systems and methods |
| USD755614S1 (en) | 2013-11-20 | 2016-05-10 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd | Flex bracket with knuckle |
| US9649831B2 (en) | 2012-10-05 | 2017-05-16 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd | Perforated acoustic tiles |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP21906697A patent/JPH1150574A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014055950A1 (en) * | 2012-10-05 | 2014-04-10 | Dirtt Environmental Solutions Inc. | Modular walls with seismic-shiftablity |
| US9315985B2 (en) | 2012-10-05 | 2016-04-19 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd. | Center-mounted acoustical substrates |
| US9328504B2 (en) | 2012-10-05 | 2016-05-03 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd. | Divider wall connection systems and methods |
| US9546483B2 (en) | 2012-10-05 | 2017-01-17 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd. | Modular walls with seismic-shiftability |
| US9649831B2 (en) | 2012-10-05 | 2017-05-16 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd | Perforated acoustic tiles |
| USD755614S1 (en) | 2013-11-20 | 2016-05-10 | Dirtt Environmental Solutions, Ltd | Flex bracket with knuckle |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010821 |