JP6857997B2 - 顕微鏡ステージ、及び顕微鏡ステージの調整方法 - Google Patents

顕微鏡ステージ、及び顕微鏡ステージの調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡ステージに関する。
生物標本を観察対象とする正立顕微鏡では、プレパラートをクレンメルで挟持する構成の顕微鏡ステージが一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような顕微鏡ステージを使用して標本を観察する場合、まず、プレパラートをクレンメルに挟み込み、上ステージの上面に取り付ける。次に、顕微鏡ステージの操作ハンドルを操作して、クレンメル及び上ステージを移動させ、所望の位置にプレパレートを位置決めする。このとき、倍率の高いレンズ程、精密に位置決めを行う必要がある。
また、低倍の対物レンズを主体とした観察を行う場合には、顕微鏡ステージの移動しないプレーンステージが用いられる場合もある。プレーンステージは、その上面に置かれたプレパラートを直接手で移動させて所望の位置に合わせるため、顕微鏡ステージの操作ハンドルを使用したステージ送りよりも素早く位置決めを行うことができる。
実開平6−15019号公報
ところで、正立顕微鏡を使用した検体検査では、数多くの検体を取り扱うため、簡易な操作で位置決めを行うことができ、使用者の負担を低減することができる顕微鏡ステージが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成であり、かつ簡易な操作で位置決めを行うことができる顕微鏡ステージを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、顕微鏡本体に固定される下ステージ部と、前記下ステージ部に対して予め定められた方向へ移動可能に保持される上ステージ部と、前記上ステージ部に対して前記予め定められた方向に直交する方向へ移動可能に保持される横ガイド部と、前記上ステージ部及び前記横ガイド部を移動させる操作を受け付ける操作ハンドルと、前記横ガイド部に保持されており、標本が載置されるステージプレートであって、曲げ剛性が小さい樹脂シートによって形成されており、主面が前記上ステージ部の上面と接触しているステージプレートと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、前記ステージプレートは、前記顕微鏡本体が備える透過照明装置から照射される透過照明光が通過する開口部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、前記ステージプレートは、前記顕微鏡本体が備える透過照明装置から照射される透過照明光に対する透過率が高い樹脂シートによって形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、前記ステージプレートは、前記横ガイド部に対して着脱可能に取り付けることができる取付け部を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、前記ステージプレートの上面は、マット面であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡ステージは、前記上ステージ部の上面には、オイルを逃がす溝が形成されており、前記ステージプレートには、オイルを逃がす孔が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成であり、かつ簡易な操作で位置決めを行うことができる顕微鏡ステージを実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。 図2は、図1に示す顕微鏡ステージ本体の斜視図である。 図3は、図1に示す顕微鏡ステージ本体を背面から見た斜視図である。 図4は、図1に示すステージプレートの斜視図である。 図5は、図1に示す押さえ部材の斜視図である。 図6は、顕微鏡ステージにクレンメルを載置した状態を表す斜視図である。 図7は、図6に示すクレンメルの斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。 図9は、図8に示すステージプレートの斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態3の変形例に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る顕微鏡ステージの実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、顕微鏡ステージ一般に適用することができる。
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。図1に示すように、顕微鏡ステージ100の上面には、プレパラート標本1がコンデンサ2の上方に位置するように載置される。
図2は、図1に示す顕微鏡ステージ本体の斜視図である。図3は、図1に示す顕微鏡ステージ本体を背面から見た斜視図である。図2及び図3に示すように、顕微鏡ステージ本体10は、不図示の顕微鏡本体に固定される下ステージ部20と、下ステージ部20上に配置されている上ステージ部30と、上ステージ部30に取り付けられている横ガイド部40と、上ステージ部30及び横ガイド部40を移動させる使用者の操作を受け付ける操作ハンドル50と、を備える。顕微鏡ステージ100は、顕微鏡ステージ本体10と、横ガイド部40に保持されており、標本が載置されるステージプレート60と、を備える。
下ステージ部20の左右両側には、ガイド溝21が形成されている。上ステージ部30の左右のガイド溝21に対向する位置には、ガイド溝31が形成されている。これらのガイド溝21及びガイド溝31の間には摺動板22と不図示の転がり部材とが組み付けられており、上ステージ部30は、下ステージ部20に対してガイド溝21及びガイド溝31に沿って予め定められた方向(顕微鏡に対峙する使用者に対する前後方向)へ移動可能に保持されている。
また、図2及び図3に示すように、上ステージ部30の中央付近には、不図示の透過照明装置から照射される透過照明光がコンデンサ2を通してプレパラート標本1に照射されるように、長穴形状の開口部34が形成されている。
また、上ステージ部30の背面側には、ガイド溝32が形成されている。横ガイド部40の背面側のガイド溝32に対向する位置には、ガイド溝41が形成されている。これらのガイド溝32及びガイド溝41の間には不図示の摺動板と不図示の転がり部材とが組み付けられており、横ガイド部40は、上ステージ部30に対してガイド溝32及びガイド溝41に沿って前後方向に直交する方向(顕微鏡に対峙する使用者に対する左右方向)へ移動可能に保持されている。
横ガイド部40の上面には、ステージプレート60を装着する取付け部42が設けられている。取付け部42には、図2及び図3に示すように、取付け面43と、位置決め壁44と、不図示のネジ穴とが形成されている。そして、ネジ穴には、固定つまみ45が螺合されている。
操作ハンドル50は、上ステージ部操作部51と横ガイド部操作部52とに分かれており、不図示の既知の伝達機構により、上ステージ部30と横ガイド部40とがそれぞれ独立して移動できるように構成されている。
図4は、図1に示すステージプレートの斜視図である。図5は、図1に示す押さえ部材の斜視図である。図4及び図5に示すように、ステージプレート60及び押さえ部材70には、横ガイド部40に対して着脱可能に取り付けることができる取付け部として2つのU字溝61及びU字溝71と、一対の位置決め壁62及び位置決め壁72とがそれぞれ形成されている。このU字溝61及びU字溝71と、位置決め壁62及び位置決め壁72とによって、ステージプレート60と押さえ部材70とは、固定つまみ45を取り外すことなく、横ガイド部40に当て付けて位置決めできるように構成されている。図1及び図2に示すようにステージプレート60は、固定つまみ45を不図示のネジ穴に螺合することにより押圧され、押さえ部材70を介して横ガイド部40に固定されている。
ステージプレート60は、曲げ剛性が小さい樹脂シートによって形成されている。本明細書において、曲げ剛性が小さいとは、ステージプレート60が横ガイド部40に固定された状態において、ステージプレート60の主面が上ステージ部30の上面33に倣うように接触する程度に曲げ剛性が小さいことを意味する。なお、主面とは、ステージプレート60の表面(上面)及び裏面(下面)を指し、ステージプレート60の下面が上ステージ部30の上面33に接している。曲げ剛性が小さいステージプレート60は、具体的には、ステージプレート60を曲げ弾性率が低く、かつ板厚が薄い樹脂シート素材によって形成することにより実現することができる。このため、操作ハンドル50を操作して、横ガイド部40を左右方向に移動させた際にも、ステージプレート60は、上ステージ部30の上面33に倣って接触している状態を保ちながら移動する。
なお、このステージプレート60は、観察時に後述するプレパラート標本1が載置されるため、耐薬品性の優れた材料からなることが好ましい。ただし、特殊な素材を用いると、高価になるため、ステージプレート60は、例えば、汎用素材のポリエステルシートやポリアセタールシートからなる。ステージプレート60をポリエステルシートにより製造する場合、例えば、ステージプレート60の大きさが100mm×100mm程度の場合に、板厚は0.15mm以上0.2mm以下程度が実用的である。このとき、ステージプレート60の縦弾性係数は4GPa程度、断面2次モーメントは0.03〜0.06mm程度になる。
また、図1に示すように、ステージプレート60の中央付近には、顕微鏡本体が備える不図示の透過照明装置から照射される透過照明光が通過する長穴形状の開口部63が形成されている。そして、ステージプレート60には、開口部63を跨ぐように開口部63の上にプレパラート標本1が設置される。図1に示すように、プレパラート標本1は、ステージプレート60の上面に置かれているため、手で動かしてその設置位置を容易に素早く変えることが可能になっている。なお、プレパラート標本1の下面はガラス面であり、極めて平滑であるため、ステージプレート60の上面が同様な平滑面であると、プレパラート標本1を手で押し付けて動かす際にその押圧力でステージプレート60とプレパラート標本1とが吸着してしまうことがある。このため、ステージプレート60の上面は、プレパラート標本1が吸着しないような適度なマット面になっていることが好ましい。
一方、ステージプレート60の下面は、上ステージ部30の上面33と接触しながら移動するが、操作ハンドル50を使用した移動においては、下方向に大きな押圧力が発生しないため、上面と同様のマット面でなくても構わない。
押さえ部材70は、金属などの表面硬度の硬い材質で形成されており、固定つまみ45をネジ穴に螺合することにより押圧されてU字溝61及びU字溝71の周辺が変形することを防止する。
図6は、顕微鏡ステージにクレンメルを載置した状態を表す斜視図である。図6に示すように、顕微鏡ステージ100には、ステージプレート60の代わりにクレンメル80を取り付けることができる。
図7は、図6に示すクレンメルの斜視図である。図7に示すように、クレンメル80には、ステージプレート60と同様に、取付け部としてのU字溝81及び位置決め壁82が形成されており、横ガイド部40の取付け部42に取り付けられるようになっている。
次に、顕微鏡ステージ100の作用について説明する。ステージプレート60は、ステージプレート60が横ガイド部40の取付け部42に位置決めされ、押さえ部材70を介して固定つまみ45で固定される。横ガイド部40に装着されたステージプレート60は、その下面が上ステージ部30の上面33に倣って接触する。ステージプレート60の上面に置かれたプレパラート標本1は、所定の外力が加わると、吸着することなくステージプレート60の上面を摺動する。このとき、ステージプレート60の上面は適度なマット面であるため、プレパラート標本1が不用意に移動したり、ステージプレート60が横ガイド部40と一緒に移動したりすることはなく、所望の位置に位置決めされる。また、操作ハンドル50の横ガイド部操作部52を操作すると、横ガイド部40が左右方向に移動し、プレパラート標本1が設置されたステージプレート60は、上ステージ部30の上面33と摺動しながら左右方向に移動する。ステージプレート60は樹脂素材のため、上ステージ部30の上面33と滑らかに摺動し、所望の位置で正確に位置決めされる。一方、操作ハンドル50の上ステージ部操作部51を操作すると、上ステージ部30と横ガイド部40が一緒に前後方向に移動する。プレパラート標本1が設置されたステージプレート60もそれと合わせて前後方向に移動し、所望の位置で正確に位置決めされる。
不図示の透過照明装置からの透過照明光は、コンデンサ2を通して所定の光学性能で出射され、上ステージ部30の開口部34とステージプレート60の開口部63とを通過し、プレパラート標本1に照射される。また、固定つまみ45を緩めると、ステージプレート60を横ガイド部40から取り外すことができ、クレンメル80を横ガイド部40に取り付けることができる。なお、クレンメル80によりプレパラート標本1を挟持すると、プレパラート標本1の下面が上ステージ部30の上面33に直接接触する。このため、クレンメル80とステージプレート60では、ステージプレート60の板厚分だけ、プレパラート標本1の設置高さが変化する。
なお、本実施の形態1では、ガイド溝21及びガイド溝31に摺動板22と不図示の転がり部材を組み付けているが、これに限定されず、円滑に移動可能な別の方式の直動ガイドでも構わない。
また、ステージプレート60と押さえ部材70とを別体として構成しているが、一体として構成してもよい。また、押さえ部材70は、なくてもよい。その場合、ステージプレート60のU字溝61近傍が補強されている構成であってもよい。
また、ステージプレート60の開口部63は、上ステージ部30の前後方向の移動ストロークを考慮して長穴にしているが、丸穴等その他の形状としてもよい。操作ハンドル50による移動量が少なくても手による位置決めで補うことが可能である。
また、ステージプレート60は、プレパラート標本1が設置された状態でプレパラート標本1の直下が上ステージ部30の上面33に倣っていればよく、プレパラート標本1が設置されていない無負荷の状態で反りや浮き上がりがあっても構わない。
以上のように本実施の形態1の顕微鏡ステージ100によれば、プレパラート標本1をステージプレート60の上に設置して、直接手で素早く位置合わせすることができる。また、操作ハンドル50でステージプレート60を移動させて、正確に位置合わせすることもできる。ステージプレート60は、樹脂で構成されているため、金属等に比べて素材の単価が安い。また、素材の平面度を高精度に仕上げなくても上ステージ部30の上面33に容易に倣うように接触するため、安価に製作できる。さらに、ステージプレート60が摺動しても、上ステージ部30の上面33に傷が付き難く、磨耗も少ない。また、ステージプレート60の開口部63を跨ぐようにプレパラート標本1を設置し、透過照明光がその開口部63を通過するようにステージプレート60を配置すると、透過照明でプレパラート標本1を観察できる。
なお、透過照明光学系は、通常、上ステージ部30の上面33にプレパラート標本1が直接設置された状態(クレンメル80使用時)を基準に最適設計されているため、その位置から上方に離れるに従って性能が低下する。しかしながら、ステージプレート60は板厚が薄いため、上ステージ部30の上面33からプレパラート標本1までの距離が短く、透過照明性能の低下が抑えられる。
さらに、顕微鏡ステージ100では、ステージプレート60とクレンメル80とを交換することができるため、用途に応じて使い分けることが可能であり汎用性に優れている。
従来のプレパラートをクレンメルで挟持する構成の顕微鏡ステージでは、プレパラートをクレンメルに挟み込む手間がかかるが、ステージプレート60では、この手間がかからない。
また、プレパラートをクレンメルに挟み込む手間を省くため、クレンメルの上に直接プレパラートを置いて観察を行う使用者がいるが、クレンメルの上に直接プレパラートを置いてしまうと、片ボケが発生しやすいため、焦点深度が浅くなる高倍の観察には適していない。さらに、クレンメルの厚さ分だけコンデンサからプレパラートまでの距離が遠ざかるため、十分な照明性能を得ることができない。ステージプレート60では、クレンメルを使用せずに観察を行うことができるため、このようなことが起こらない。
また、クレンメルの代わりに剛体の板状部品を装着して観察する方法もあるが、板状部品は片ボケしないように平面度を高精度に仕上げなければならないため、製造コストが高くなる。さらに、この平面度を確保するために、板状部品は、板厚を厚くして剛性を高めなければならないが、その板厚分だけコンデンサからプレパラートまでの距離も遠ざかるため、照明性能が低下してしまう。これに対して、ステージプレート60では、安価に簡易な構成であり、かつ簡易な操作で位置決めを行うことができる顕微鏡ステージを提供できる。
また、プレーンステージは、低倍観察時に素早い位置決めができるが、高倍観察時に求められる正確な位置決めが困難である。粗動クラッチ付きのステージであれば、上記の両立が可能であるが、機構が複雑になるため、安価に提供することができない。これに対して、ステージプレート60では、安価に簡易な構成であり、かつ簡易な操作で位置決めを行うことができる顕微鏡ステージを提供できる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。図8に示すように、実施の形態2に係る顕微鏡ステージ200は、実施の形態1に対してステージプレート260のみ異なっている。実施の形態1と同一の構成には、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
ステージプレート260は、実施の形態1と同一の顕微鏡ステージ本体10に固定されている。押さえ部材70は実施の形態1と同一である。
図9は、図8に示すステージプレートの斜視図である。図9に示すように、ステージプレート260は、実施の形態1と同様の取付け部としてU字溝261及び位置決め壁262を備えているが、透過照明光を通過させる開口部63(図2及び図3参照)は形成されていない。ステージプレート260は、実施の形態1と同様に、曲げ弾性率が低く、かつ板厚が薄い樹脂シート素材で形成されていることにより曲げ剛性が小さく、横ガイド部40に固定された状態において、ステージプレート260の主面(下面)が上ステージ部30の上面33に倣って接触している。さらに、ステージプレート260は、不図示の顕微鏡本体が備える透過照明装置から照射される透過照明光に対する透過率が高い樹脂シートによって形成されている。本明細書において、透過率が高いとは、透過照明観察時にステージプレート260が観察に十分な光量の透過照明光を透過する程度に透過率が高いことを意味する。
ステージプレート260は、実施の形態1と同様に作用するが、開口部がないため、透過照明光が直接通過しない。ステージプレート260は、透過照明光を透過するような特性を備えているため、コンデンサ2から出射された透過照明光はステージプレート260を透過してプレパラート標本1に照射される。
なお、本実施の形態2では、ステージプレート260と押さえ部材70とを別体として構成しているが、一体として構成してもよい。
また、ステージプレート260は、プレパラート標本1が設置された状態でプレパラート標本1の直下が上ステージ部30の上面33に倣えば良く、プレパラート標本1が設置されていない無負荷の状態で反りや浮き上がりがあっても構わない。
以上のように本実施の形態2の顕微鏡ステージ200によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、ステージプレート260をどの位置に配置しても透過照明光が透過するため、ステージプレート260の位置に制限されることなくプレパラート標本1を設置して透過照明で観察できる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。図10に示すように、実施の形態3に係る顕微鏡ステージ300は、実施の形態1に対して顕微鏡ステージ本体310の上ステージ部330及びステージプレート360のみ異なっている。実施の形態1と同一の構成には、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
上ステージ部330の上面には、左右方向に一連の深さを有する溝であるオイルを逃がすための溝331が形成されている。ステージプレート360には、中央の開口部の両側に細い矩形状の孔であるオイルを逃がすための孔361が形成されている。ステージプレート360は、顕微鏡ステージ本体310に固定されている。押さえ部材70は実施の形態1と同一である。
ステージプレート360は、実施の形態1と同様の取付け部として不図示のU字溝及び位置決め壁を備え、透過照明光を通過させる不図示の開口部が形成されている。ステージプレート360は、実施の形態1と同様に、曲げ弾性率が低く、かつ板厚が薄い樹脂シート素材で形成されていることにより曲げ剛性が小さく、横ガイド部40に固定された状態において、ステージプレート360の主面(下面)が上ステージ部330の上面に倣って接触している。
ステージプレート360は、実施の形態1と同様に作用する。さらに、ステージプレート360には、孔361が形成されているため、プレパラート標本1にオイルを点着して油浸観察を行う場合に、ステージプレート360とプレパラート標本1との間にオイルが流入した場合であっても、ステージプレート360とプレパラート標本1とが吸着してしまうことが防止されている。同様に、上ステージ部330の上面には、溝331が形成されているため、上ステージ部330とステージプレート360とが吸着してしまうことが防止されている。
なお、本実施の形態3では、ステージプレート360と押さえ部材70とを別体として構成しているが、一体として構成してもよい。
また、ステージプレート360は、プレパラート標本1が設置された状態でプレパラート標本1の直下が上ステージ部330の上面に倣えば良く、プレパラート標本1が設置されていない無負荷の状態で反りや浮き上がりがあっても構わない。
以上のように本実施の形態3の顕微鏡ステージ300によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、上ステージ部330の上面に溝331が、ステージプレート360に孔361が、それぞれ形成されているため、各部材間がオイルにより吸着することが防止されており、油浸観察を行う場合に使用者が操作しやすい。
(変形例)
図11は、本発明の実施の形態3の変形例に係る顕微鏡ステージにプレパラート標本を載置した状態を表す斜視図である。図11に示すように、変形例に係る顕微鏡ステージ300Aは、実施の形態3に対してステージプレート360Aのみ異なっている。
ステージプレート360Aには、中央の開口部の両側に配列された小径の円形状の複数の孔であるオイルを逃がすための孔362Aが形成されている。このように、孔の形状は特に限定されない。
以上のように本変形例の顕微鏡ステージ300Aによれば、実施の形態3と同様の効果が得られる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表わしかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 プレパラート標本
2 コンデンサ
10、310 顕微鏡ステージ本体
20 下ステージ部
21、31、32、41 ガイド溝
22 摺動板
30、330 上ステージ部
33 上面
34、63 開口部
40 横ガイド部
42 取付け部
43 取付け面
44 位置決め壁
45 固定つまみ
50 操作ハンドル
51 上ステージ部操作部
52 横ガイド部操作部
60、260、360、360A ステージプレート
61、71、81、261 U字溝
62、72、82、262 位置決め壁
70 押さえ部材
80 クレンメル
100、200、300、300A 顕微鏡ステージ
331 溝
361、362A 孔

Claims (7)

  1. 顕微鏡本体に固定される下ステージ部と、
    前記下ステージ部に対して予め定められた方向へ移動可能に保持される上ステージ部と、
    前記上ステージ部に対して前記予め定められた方向に直交する方向へ移動可能に保持される横ガイド部と、
    前記上ステージ部及び前記横ガイド部を移動させる操作を受け付ける操作ハンドルと、
    前記横ガイド部に取り付け可能であり、標本が載置されるステージプレートであって、曲げ剛性が小さく、かつ板厚が薄い樹脂シートによって形成されており、主面が前記上ステージ部の上面に倣うように接触しているステージプレートと、
    前記横ガイド部に取り付け可能であり、前記標本を挟持するクレンメルと、
    を備え、
    前記ステージプレートと前記クレンメルとを交換可能である
    ことを特徴とする顕微鏡ステージ。
  2. 前記ステージプレートは、前記顕微鏡本体が備える透過照明装置から照射される透過照明光が通過する開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡ステージ。
  3. 前記ステージプレートは、前記顕微鏡本体が備える透過照明装置から照射される透過照明光に対する透過率が高い樹脂シートによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡ステージ。
  4. 前記ステージプレートは、前記横ガイド部に対して着脱可能に取り付けることができる取付け部を有することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡ステージ。
  5. 前記ステージプレートの上面は、マット面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の顕微鏡ステージ。
  6. 前記上ステージ部の上面には、オイルを逃がす溝が形成されており、
    前記ステージプレートには、オイルを逃がす孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の顕微鏡ステージ。
  7. 顕微鏡本体に固定される下ステージ部と、
    前記下ステージ部に対して予め定められた方向へ移動可能に保持される上ステージ部と、
    前記上ステージ部に対して前記予め定められた方向に直交する方向へ移動可能に保持される横ガイド部と、
    前記上ステージ部及び前記横ガイド部を移動させる操作を受け付ける操作ハンドルと、
    前記横ガイド部に保持されており、標本が載置されるステージプレートであって、曲げ剛性が小さく、かつ板厚が薄い樹脂シートによって形成されており、主面が前記上ステージ部の上面に倣うように接触しているステージプレートと、を有する顕微鏡ステージの調整方法であって、
    前記ステージプレートに対して手動により前記標本を移動させる第一の調整方法と、
    前記ステージプレートに対して前記操作ハンドルの操作により前記標本を移動させる第二の調整方法と、
    のいずれかを観察倍率に応じて選択して前記標本の位置を調整することを特徴とする顕微鏡ステージの調整方法。
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