JP2002062482A - 顕微鏡ステージ - Google Patents

顕微鏡ステージ

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JP2002062482A
JP2002062482A JP2000250525A JP2000250525A JP2002062482A JP 2002062482 A JP2002062482 A JP 2002062482A JP 2000250525 A JP2000250525 A JP 2000250525A JP 2000250525 A JP2000250525 A JP 2000250525A JP 2002062482 A JP2002062482 A JP 2002062482A
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Masahito Tonooka
雅仁 殿岡
Akira Watanabe
章 渡辺
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標本および標本ホルダのどちらを搭載しても、
標本、標本ホルダおよびステージ表面を摩耗や破壊をさ
せることなく交換および摺動することができる顕微鏡ス
テージを提供する。 【解決手段】標本および標本ホルダ3、10を搭載し、
標本および標本ホルダ3、10を左右方向、前後方向ま
たはその両方向に摺動可能な顕微鏡ステージにおいて、
ステージ5表面に、標本が摺動可能な硬質部材面5bと
標本ホルダ3、10が摺動可能な潤滑性部材面5cとを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標本および標本ホ
ルダを搭載し、該標本および標本ホルダを左右方向、前
後方向またはその両方向に摺動可能な顕微鏡ステージに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の顕微鏡ステージ(従来例1)で
は、図8に示すように、図示しない顕微鏡本体に固定さ
れた縦ガイドを有する固定部材104に沿って、ステー
ジ上板105が前後方向に移動可能に嵌装されている。
ステージ上板105は、表面が例えば黒色塗料で塗装さ
れた一枚板の均一な素材からなり、その表面中央部に
は、照明光を透過させるための長孔105aが穿設され
ている。ステージ上板105の後部に形成されたスライ
ド溝105bには、可動部材106が左右方向に移動可
能に嵌装され、可動部材106上面には、スライドガラ
ス102を挟持するためのクレンメル108が取着され
ている。クレンメル108には、スライドガラス102
を挟持する方向にバネ等で付勢された押さえ爪114が
回動可能に配設されている。
【0003】従って、このような構成の顕微鏡ステージ
においては、縦ガイドを有する固定部材104に沿って
前後方向に移動するステージ上板105の動きと、可動
部材106の左右方向の移動によるクレンメル108の
動きとにより、ステージ上板105に載置されたスライ
ドガラス102上の検体の全面検鏡が可能になる。この
場合、クレンメル108により装着されたスライドガラ
ス102は、ステージ上板105表面で頻繁に移動し着
脱される。このような顕微鏡ステージにおいては、スラ
イドガラス102の頻繁な交換とステージ上板105表
面での摺動とにより、ステージ上板105に傷が付いた
り、塗装が剥げたりする。ステージ上板105に傷が付
いたり、塗装が剥げたりした場合には、ステージ上板1
05を交換すればよいが、ステージ上板105が一枚板
からなる比較的高価なものであり、経済的に不利であ
る。また、交換のための分解・組立作業も手間がかか
り、コスト上の不利である。
【0004】そこで、この問題への対応策をとった顕微
鏡ステージとして、実開平5−43112号公報所載の
技術(従来例2)が開示されている。この従来例2で
は、顕微鏡本体の固定部材に、前後方向に移動可能に取
付けられたステージ上板表面上に、このステージ上板の
標本移動域および標本着脱域を覆う大きさのステージ取
換部材を着脱可能に取付け、標本とステージ上板との接
触によってステージ上板の傷ついた部位を容易に交換可
能にしている。
【0005】また、この問題への別の対応策をとった顕
微鏡ステージとして、特開平6−347702号公報お
よび実公平7−43692号公報所載の技術(従来例
3)が開示されている。この従来例3では、ステージ表
面をスライドガラスより硬度の高い物質(例えば、セラ
ミックス等)で被覆し、標本とステージ表面との接触に
よってステージ表面が傷つくのを防いでいる。
【0006】また、落射観察時には、照明光が透過する
ための長孔は必要ないことと、標本の大きさや重さが様
々であることとから、クレンメルを用いて左右方向に標
本を移動させるのではなく、図9に示すように、標本ホ
ルダ103を可動部材106に取付けて、その上に落射
観察用標本109を搭載して移動させる顕微鏡ステージ
(従来例4)もある。この顕微鏡ステージの標本ホルダ
103は、一枚板の黒色塗装を施したものや、一枚板の
摺動部に潤滑性樹脂等を取着したものであり、クレンメ
ル同様、可動部材106に取付けられ、可動部材106
の左右方向への移動に連動して左右に移動する。通常、
クレンメルはスライドガラスを挟む作用をするので、ス
テージ上板105とは接触しておらずに浮いているが、
標本ホルダ103は、落射観察用標本109を搭載する
ため、ステージ上板105とは全面もしくは摺動部のみ
を接触させて摺動させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術にはつぎのような問題点があった。すなわち、従来例
1では、ステージ表面が傷ついたり、塗装が剥げたりす
ることは、外観上の問題や、削れなどによるコンタミの
問題が発生する。従来例2におけるステージの傷ついた
部位を交換可能な顕微鏡ステージは、交換に手間が掛か
り、煩わしいばかりでなく、ステージ表面の摩耗や破壊
の根本的な解決には至っていない。
【0008】従来例3におけるガラスよりも硬度の高い
硬質部材面で覆われたステージ表面は、スライドガラス
の移動および交換において、傷ついたりすることはない
が、従来例4のように、標本ホルダを用いて落射観察す
る場合に、標本ホルダを摺動させたとき、標本ホルダと
ステージ表面とが接触することにより、標本ホルダ側が
摩耗や破壊を起こす恐れがあり、その結果ステージ表面
の汚れの原因となる。このため、透過観察時にスライド
ガラスを用いて観察する時と、落射観察時など標本ホル
ダを搭載したい時とで、異なった2種類の顕微鏡ステー
ジを用意しなければならない。従って、一つの顕微鏡ス
テージに、標本および標本ホルダを着脱し、ステージ表
面を摺動させたとき、標本、標本ホルダおよびステージ
表面が傷つかないことが望まれている。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1または2に係る発明の課題は、標
本および標本ホルダのどちらを搭載しても、標本、標本
ホルダおよびステージ表面を摩耗や破壊をさせることな
く交換および摺動することができる顕微鏡ステージを提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1または2に係る発明は、標本および標本ホ
ルダを搭載し、該標本および標本ホルダを左右方向、前
後方向またはその両方向に摺動可能な顕微鏡ステージに
おいて、ステージ表面に、前記標本が摺動可能な硬質部
材面と前記標本ホルダが摺動可能な潤滑性部材面とを有
する。
【0011】請求項1または2に係る発明の顕微鏡ステ
ージでは、ステージ表面に、標本が摺動可能な硬質部材
面と標本ホルダが摺動可能な潤滑性部材面とを有するこ
とにより、透過観察の場合は、標本をステージ表面の硬
質部材面上に摺動させて観察し、落射観察の場合は、標
本ホルダを潤滑性部材面上に摺動させて観察する。
【0012】請求項2に係る発明の顕微鏡ステージで
は、上記作用に加え、標本ホルダは、標本を搭載するプ
レート部とステージ上を移動可能な可動部材に取着され
た取付け部材とを弾性部材によって連結して構成したこ
とにより、プレート部の上面と取付け部材の上面とに、
多少の段差があっても、弾性部材の可撓性により段差を
吸収して連結され、移動する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態につい
て説明する。実施の形態1〜5で示す顕微鏡ステージの
構成は、従来技術の顕微鏡ステージの構成と基本的には
同様である。なお、実施の形態5は、実施の形態1の顕
微鏡ステージのステージ上板の変形例を示すものであ
る。
【0014】(実施の形態1)図1および図2は実施の
形態1を示し、図1は標本を搭載した顕微鏡ステージの
斜視図、図2は標本ホルダを搭載した顕微鏡ステージの
斜視図である。
【0015】図1および図2において、図示しない顕微
鏡本体への固定部材4には、前後方向に移動可能に取付
けられたステージとしてのステージ上板5が嵌装され、
ステージ上板5には、可動部材6が左右方向に移動可能
に嵌装され、ステージ上板5と可動部材6とはハンドル
7を回動することによりそれぞれ移動することができ
る。透過観察時の可動部材6には、図1に示すように、
スライドガラス等からなる標本としての透過観察用標本
2を挟持するためのクレンメル8が取付けられる。透過
観察用標本2は、ステージ上板5上に直に搭載される。
なお、クレンメル8には、透過観察用標本2を挟持する
方向にバネ等で付勢された押さえ爪8aが回動可能に配
設されている。落射観察時の可動部材6には、図2に示
すように、標本としての落射観察用標本9を搭載するた
めの標本ホルダ3が取付けられる。標本ホルダ3は、基
端側を可動部材6に取付け、先端側を標本ホルダ3の下
面に取着されたホルダ摺動部10が後述するステージ上
板5の潤滑性部材面5cに接触して、平行を保ちながら
左右方向に移動する。ホルダ摺動部10には、ポリアミ
ドイミドやフッ素系樹脂等を用いる。標本ホルダ3とホ
ルダ摺動部10とにより標本ホルダを構成している。
【0016】ステージ上板5のステージ表面には、図1
に示すように、透過観察する時の照明光を透過させるた
めの長孔5aと、標本移動域および標本着脱域を覆う広
さの硬質部材面5bと、標本ホルダ移動域である潤滑性
部材面5cとが長孔5aにかからない範囲で形成されて
いる。硬質部材面5bと潤滑性部材面5cとは、ステー
ジ上板5のステージ表面に段差を設けることにより2面
に分けられ、それぞれの表面材質を違えて構成されてい
る。なお、硬質部材面5bには、セラミックス塗装やセ
ラミックス溶射等を用い、潤滑性部材面5cには、ドラ
イルーブ塗装等を用る。
【0017】つぎに、上記構成の顕微鏡ステージの作用
について説明する。透過観察用標本2の観察時には、透
過観察用標本2を硬質部材面5bで着脱および摺動させ
る。この時、透過観察用標本2は、クレンメル8を用い
て挟持し、ハンドル7を回して移動させる。硬質部材面
5bはガラスよりも硬度の高い物質よりなるため、透過
観察用標本2の着脱時および摺動時に硬質部材面5bが
傷つくことはない。また、クレンメル8は、硬質部材面
5bから浮いており、硬質部材面5bに接触することは
ない。
【0018】落射観察用標本9を載置するための標本ホ
ルダ3の搭載時には、標本ホルダ3は潤滑性部材面5c
上で着脱および摺動させる。この時、標本ホルダ3のホ
ルダ摺動部10は、潤滑性部材面5cと接触して摺動す
るため、硬質部材面5bに接触することがないので、ホ
ルダ摺動部10が傷つくことはない。
【0019】本実施の形態によれば、一つの顕微鏡ステ
ージにおいて、ステージ表面に透過観察用標本2および
標本ホルダ3のどちらを搭載しても、透過観察用標本
2、標本ホルダ3およびステージ上板5のステージ表面
を摩耗や破壊をさせることなく、自由に交換および摺動
することができる。また、標本ホルダ移動域である潤滑
性部材面5cは長孔5aの外側の狭い領域であり、標本
移動域および標本着脱域と干渉することはない。
【0020】(実施の形態2)図3は実施の形態2を示
し、標本ホルダを搭載した顕微鏡ステージの斜視図であ
る。標本を搭載した顕微鏡ステージの斜視図は実施の形
態1の図1と同様のため省略する。本実施の形態は、実
施の形態1とステージ上板およびホルダ摺動部のみが異
なり、他の部分は同一のため異なる部分のみ説明し、同
一の部材には同一の符号を付し説明を省略する。
【0021】図3において、ステージとしてのステージ
上板15は、硬質部材面15bと潤滑性部材面15cと
を同一平面内に設け、硬質部材面15bはステージ表面
の標本移動域のみを硬質物質でコーティングし、潤滑性
部材面15cはステージ表面の標本ホルダ移動域をドラ
イルーブ塗装等で塗り分けることにより構成されてい
る。また、標本ホルダ3の先端下面に取着されたホルダ
摺動部10Aは、実施の形態1のホルダ摺動部10に比
べ、ステージ上板15の硬質部材面15bと潤滑性部材
面15cとに段差がない分だけ、薄く形成されている。
標本ホルダ3とホルダ摺動部10Aとにより標本ホルダ
を構成している。その他の構成は実施の形態1と同様で
ある。
【0022】つぎに、上記構成の顕微鏡ステージの作用
について説明する。透過観察用標本2(図1参照)の観
察時には、実施の形態1と同様に、透過観察用標本2を
硬質部材面15bで着脱および摺動させる。硬質部材面
15bはガラスよりも硬度の高い物質よりなるため、透
過観察用標本2の着脱時および摺動時に硬質部材面15
bが傷つくことはない。クレンメル8(図1参照)は、
硬質部材面15bから浮いており、硬質部材面15bに
接触することはない。落射観察用標本9を載置するため
の標本ホルダ3の搭載時には、標本ホルダ3は潤滑性部
材面15c上で着脱および摺動させる。この時、標本ホ
ルダ3のホルダ摺動部10Aは、潤滑性部材面15cと
接触して摺動するため、硬質部材面15bには接触する
ことがないので、ホルダ摺動部10が傷つくことはな
い。その他の作用は実施の形態1と同様である。
【0023】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、ステージ上板に段差を設ける必要がなく、容
易にかつ安価に硬質部材面と潤滑性部材面とを形成する
ことができる。
【0024】(実施の形態3)図4および図5は実施の
形態3を示し、図4は標本ホルダを搭載した顕微鏡ステ
ージの斜視図、図5は標本ホルダを搭載した顕微鏡ステ
ージの縦断面図である。標本を搭載した顕微鏡ステージ
の斜視図は実施の形態1の図1と同一のため省略する。
本実施の形態は、実施の形態1と標本ホルダのみが異な
り、他の部分は同一のため異なる部分のみ説明し、同一
の部材には同一の符号を付し説明を省略する。
【0025】図4および図5において、標本ホルダ14
は、標本搭載部位であるプレート部11と、プレート部
11の先端下面に取着されステージ上板5の潤滑性部材
面5cに摺動するホルダ摺動部10と、ステージ上板5
に嵌装した可動部材6の上面6aに取着された取付け部
材13と、プレート部11と取付け部材13とを連結す
る弾性部材12とから構成されている。図5に示すよう
に、弾性部材12は、取付け部材13の上面13aとプ
レート部11の上面11aとに架設されており、この場
合、ステージ上板5の潤滑性部材面5cから取付け部材
13の上面13aまでの基端側高さHと、ホルダ摺動
部10の下面10aからプレート部11の上面11aま
での先端側高さHとが均等の値になることが望まし
い。しかし、各部材の平行度や厚さにはバラツキがある
ため、基端側高さHより先端側高さHがやや低い場
合には、プレート部11およびホルダ摺動部10は、そ
の重量により潤滑性部材面5cに押し付けられる。ま
た、基端側高さHより先端側高さHがやや高い場合
には、プレート部11およびホルダ摺動部10は、その
重量と弾性部材12の弾発力とにより潤滑性部材面5c
に押し付けられる。その他の構成は、実施の形態1と同
一である。
【0026】つぎに、上記構成の顕微鏡ステージの作用
について説明する。透過観察用標本2(図1参照)の観
察時には、実施の形態1と同一の作用となるため説明を
省略する。落射観察用標本9を載置するための標本ホル
ダ14の搭載時には、標本ホルダ14は潤滑性部材面5
c上で着脱および摺動させる。この時、標本ホルダ14
のホルダ摺動部10は、潤滑性部材面5cと接触して摺
動するため、硬質部材面5bには接触することがないの
で、ホルダ摺動部10が傷つくことはない。また、ステ
ージ上板5の潤滑性部材面5cから取付け部材13の上
面13aまでの基端側高さHと、ホルダ摺動部10の
下面10aからプレート部11の上面11aまでの先端
側高さHとの差が、弾性部材12の可撓性を示す弾性
変形可能範囲内であれば、標本ホルダ14とステージ上
板5との密着性が保持され、ほぼ平行を保つことができ
る。
【0027】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、プレート部の上面と取付け部材の上面とに、
多少の段差があっても、弾性部材の可撓性により段差を
吸収して連結されることにより、標本ホルダとステージ
上板との密着性が保持され、ほぼ平行を保ちつつ、容易
に標本ホルダの着脱を行うことができる。
【0028】(実施の形態4)図6は実施の形態4を示
し、標本ホルダを搭載した顕微鏡ステージの斜視図であ
る。標本を搭載した顕微鏡ステージの斜視図は、実施の
形態1の図1と同様のため省略する。本実施の形態は、
実施の形態3の顕微鏡ステージの潤滑性部材面とホルダ
摺動部とを複数(本実施の形態では2ヶ所)にしたもの
である。従って、実施の形態3とステージ上板および標
本ホルダのみが異なり、他の部分は同一のため異なる部
分のみ説明し、同一の部材には同一の符号を付し説明を
省略する。
【0029】図6において、ステージとしてのステージ
上板25のステージ表面には、透過観察する時の照明光
を透過させるための図示しない長孔と、標本移動域およ
び標本着脱域を覆う広さの硬質部材面25bと、標本ホ
ルダ移動域である段状の潤滑性部材面25cと、溝状
の潤滑性部材面25cとが前記長孔にかからない範囲
で形成されている。潤滑性部材面25c、25c
は、ステージ上板25のステージ表面からの段差およ
び溝の深さを同一に設定している。ただし、潤滑性部材
面25c,25cは、ステージ上板25のステージ
表面と平行であればよく、必ずしも段差及び溝の深さが
同一でなくてもよい。なお、実施の形態1と同様に、硬
質部材面25bには、セラミックス塗装やセラミックス
溶射等を用い、潤滑性部材面25c、25cには、
ドライルーブ塗装等を用いている。
【0030】標本ホルダ14Aは、標本搭載部位である
プレート部11と、プレート部11の先端下面に取着さ
れステージ上板25の潤滑性部材面25cに摺動する
ホルダ摺動部10Aと、プレート部材11の後端下面に
取着されステージ上板25の潤滑性部材面25cに摺
動するホルダ摺動部10Bと、ステージ上板5に嵌装し
た移動部材6の上面6aに取着された取付け部材13
と、プレート部11と取付け部材13とを連結する弾性
部材12とから構成されている。ホルダ摺動部10A、
10Bには、ポリアミドイミドやフッ素系樹脂等を用い
ている。その他の構成は実施の形態3と同一である。
【0031】つぎに、上記構成の顕微鏡ステージの作用
について説明する。透過観察用標本2(図1参照)の観
察時には、実施の形態1と同様の作用となるため説明を
省略する。落射観察用標本9を載置するための標本ホル
ダ14Aの搭載時には、標本ホルダ14Aは潤滑性部材
面25c、25c上で着脱および摺動させる。この
時、標本ホルダ14Aのホルダ摺動部10A、10B
は、潤滑性部材面25c 、25cと接触して摺動す
るため、硬質部材面25bには接触することがないの
で、ホルダ摺動部10A,10Bが傷つくことはない。
また、ステージ上板25のステージ表面に複数の潤滑性
部材面25c、25cを設けて、標本ホルダ14A
と接触させるため、より高精度な平行出しが実現する。
【0032】本実施の形態によれば、実施の形態3の効
果に加え、標本ホルダにホルダ摺動部を複数設け、より
高精度な平行出しが実現するようにしたので、標本ホル
ダに搭載する落射観察用標本が重い場合でも、ステージ
表面との平行を保つことができる。
【0033】(実施の形態5)図7は実施の形態5を示
し、クレンメルまたは標本ホルダの搭載前の顕微鏡ステ
ージの斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1と
ステージ上板のみが異なり、他の部分は同一のため異な
る部分のみ説明し、同一の部材には同一の符号を付し説
明を省略する。
【0034】図7において、ステージとしてのステージ
上板35のステージ表面中央には、透過観察用の長孔3
5aが穿設されている。この長孔35aを避けて、油浸
観察時や水浸観察時に、ステージ表面に溢れた液体を逃
がす為に、ステージ上板35に複数の溝部35dが形成
されている。この溝部35dを潤滑性部材面とし、標本
ホルダの摺動領域として用いる。溝部35d以外のステ
ージ表面は、硬質部材面35bとして、透過観察用標本
の着脱および摺動領域として用いる。その他の構成は実
施の形態1と同様である。
【0035】上記構成の顕微鏡ステージの作用について
説明する。透過観察用標本をステージ上板35に直に搭
載するときは、透過観察用標本は硬質部材面35b上で
着脱および摺動させるので、ステージ上板35が傷つく
ことはない。また、標本ホルダを搭載する時は、潤滑性
部材面であるステージ上板35の溝部35dにて着脱お
よび摺動させるため、ホルダ摺動部が傷つくことはな
い。
【0036】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、ステージ上板35の溝部35dを標本ホルダ
の摺動領域として利用するため、潤滑性部材面を別途設
けるための加工を施したり、領域を確保する必要がなく
なる。
【0037】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
透過観察の場合は、標本をステージ表面の硬質部材面上
に摺動させて観察し、落射観察の場合は、標本ホルダを
潤滑性部材面上に摺動させて観察するようにしたので、
標本および標本ホルダのどちらを搭載しても、標本、標
本ホルダおよびステージ表面を摩耗や破壊をさせること
なく、自由に交換および摺動することができる。従っ
て、透過観察時に標本をステージ表面に直置きする場合
と、落射観察時に標本ホルダをステージ上板に摺動させ
る場合との双方の観察を一つの顕微鏡で実現することが
できる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、上記効果に
加え、プレート部の上面と取付け部材の上面とに、多少
の段差があっても、弾性部材の可撓性により段差を吸収
して連結され、移動するようにしたので、標本ホルダと
ステージ表面との平行を容易に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の標本を搭載した顕微鏡ステージ
の斜視図である。
【図2】実施の形態1の標本ホルダを搭載した顕微鏡ス
テージの斜視図である。
【図3】実施の形態2の標本ホルダを搭載した顕微鏡ス
テージの斜視図である。
【図4】実施の形態3の標本ホルダを搭載した顕微鏡ス
テージの斜視図である。
【図5】実施の形態3の標本ホルダを搭載した顕微鏡ス
テージの縦断面図である。
【図6】実施の形態4の標本ホルダを搭載した顕微鏡ス
テージの斜視図である。
【図7】実施の形態5のクレンメルまたは標本ホルダの
搭載前の顕微鏡ステージの斜視図である。
【図8】従来例1の顕微鏡ステージの斜視図である。
【図9】従来例4の顕微鏡ステージの斜視図である。
【符号の説明】
3 標本ホルダ 5 ステージ上板 5b 硬質部材面 5c 潤滑性部材面 10 ホルダ摺動部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本および標本ホルダを搭載し、該標本
    および標本ホルダを左右方向、前後方向またはその両方
    向に摺動可能な顕微鏡ステージにおいて、 ステージ表面に、前記標本が摺動可能な硬質部材面と前
    記標本ホルダが摺動可能な潤滑性部材面とを有すること
    を特徴とする顕微鏡ステージ。
  2. 【請求項2】 前記標本ホルダは、標本を搭載するプレ
    ート部とステージ上を移動可能な可動部材に取着された
    取付け部材とを弾性部材によって連結して構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡ステージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7862984B2 (en) 2007-03-28 2011-01-04 Eastman Kodak Company Polyonium borates and radiation-sensitive composition and imageable elements containing same
JP2018072439A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 オリンパス株式会社 顕微鏡ステージ

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