JP2013228626A - ステージ - Google Patents

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剛 望月
Akihiro Kitahara
章広 北原
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Abstract

【課題】標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがなく、構成も簡単なステージを提供する。
【解決手段】相対的に移動可能な複数の板状部材が積層されてなり、観察対象の標本からの光を結像する顕微鏡に取り付けられて該標本を載置するステージであって、複数の板状部材のいずれかを板厚方向に貫通し、該貫通する板状部材に対して変位可能に固定されるとともに、該貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部材を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、観察対象の標本からの光を結像する顕微鏡に取り付けられ、標本を載置する顕微鏡用のステージに関する。
従来、医学や生物学等の分野では、細胞等の観察に、標本を照明して観察する顕微鏡が用いられている。また、工業分野においても、金属組織等の品質管理や、新素材の研究開発、電子デバイスや磁気ヘッドの検査等、種々の用途で顕微鏡が用いられている。
顕微鏡には、観察対象の標本を載置するステージが取り付けられる。ステージは、ユーザが標本の位置を調整するために顕微鏡の本体に対して移動可能な構成を有する。標本の位置を微調整する場合には、倍率が高いほど少ない移動距離での調整が必要となる。その一方で、マニピュレータのようにユーザが標本にアクセスする手段を設ける場合には、ユーザの動作によってステージに外力が加わってもステージが移動しない機構が必要となる。
このような状況の下、下記特許文献1では、圧電素子を備えたピエゾアクチュエータを有するステージが開示されている。このステージでは、ピエゾアクチュエータへの印加電圧を調整することによってテーブルの固定または移動を制御する。
また、下記特許文献2では、電気レオロジー(ER)ゲルシートを利用したブレーキ機構を備えたステージが開示されている。このステージでは、ERゲルシートに所定の電圧を印加することによってテーブルの位置固定を行う。
特開2003−302579号公報 特開2008−139695号公報
しかしながら、上記特許文献1は、構成が複雑であることに加え、圧電素子による当接力を電気的に調整することが難しいという問題があった。このため、テーブル粗動後の標本位置の微調整を行うことが困難であった。
また、上記特許文献2では、ゲル状のERゲルシートによってテーブルを固定しているため、ユーザが標本にアクセスするような動作を行う場合に操作力以外の外力がユーザによって加えられたとき、テーブルを完全に固定することが難しいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがなく、構成も簡単なステージを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るステージは、相対的に移動可能な複数の板状部材が積層されてなり、観察対象の標本からの光を結像する顕微鏡に取り付けられて該標本を載置するステージであって、前記複数の板状部材のいずれかを板厚方向に貫通し、該貫通する板状部材に対して変位可能に固定されるとともに、該貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部材を備えたことを特徴とする。
本発明に係るステージは、上記発明において、前記当接部材は、前記貫通する板状部材に螺合するネジ部と、前記ネジ部の先端に設けられ、前記貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るステージは、上記発明において、前記当接部は、樹脂を含む材料からなることを特徴とする。
本発明に係るステージは、上記発明において、前記複数の板状部材は、基準部材と、前記基準部材に対して第1の方向に移動可能であり、前記基準部材の一方の主面に積層される第1の移動部材と、前記基準部材に対して前記第1の方向と異なる方向に移動可能であり、前記基準部材の他方の主面に積層される第2の移動部材と、を有し、前記当接部材を複数備え、該複数の前記当接部材は、前記第1の移動部材に螺合されて前記基準部材に当接可能な第1の当接部材と、前記第2の移動部材に螺合されて前記基準部材に当接可能な第2の当接部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の板状部材のいずれかを板厚方向に貫通し、該貫通する板状部材に対して変位可能に固定されるとともに、該貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部材を備えているため、当接部材を板状部材に当接させるだけの簡単な構成により、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがない状態を生じさせることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るステージを備えた顕微鏡の外観構成を模式的に示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るステージの構成を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るステージが備える第1当接部材の構成および第1当接部材の第1移動部材への取付態様を示す部分断面図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係るステージの構成を示す分解斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るステージが備える当接部材の構成および第1当接部材の第1移動部材への取付態様を示す部分断面図である。 図6は、本発明の実施の形態3に係るステージの構成を示す分解斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態4に係るステージの要部の構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るステージを搭載した顕微鏡の全体構成を模式的に示す図である。同図に示す顕微鏡1は倒立型顕微鏡であり、観察対象の標本Sを載置するステージ2が取り付けられる。顕微鏡1は、対物レンズ3と、動力伝達機構を有し、該機構によって対物レンズ3を上下に動かす焦準操作部4と、焦準操作部4が取り付けられるとともに、内部に対物レンズ3を通過した光を結像する光学系が設けられた顕微鏡本体5と、透過照明を行う透過照明装置6と、を備える。
まず、本実施の形態1に係るステージ2の構成を説明する。図2は、ステージ2の構成を示す分解斜視図である。同図に示すステージ2は、板状をなす基準部材21と、基準部材21の互いに異なる主面とそれぞれ対向して積層される第1移動部材22および第2移動部材23と、基準部材21に対する第1移動部材22および第2移動部材23の移動を操作する操作部24と、第1移動部材22に螺合するとともに、基準部材21の主面に当接可能な第1当接部材25と、第2移動部材23に螺合するとともに、基準部材21の主面であって第1当接部材25が当接する主面と別の主面に対して当接可能な第2当接部材26と、を有する。基準部材21、第1移動部材22、第2移動部材23、操作部24は、金属または合金によって構成される。また、基準部材21、第1移動部材22、第2移動部材23は、複数の板状部材を構成している。
第1移動部材22は、基準部材21に対して基準部材21の主面と平行な方向(第1の方向)に往復動可能である。また、第2移動部材23は、基準部材21に対して基準部材21の板面と平行な方向であって第1移動部材22が往復動する方向と直交する方向(第2の方向)に往復動可能である。
ステージ2は、第2移動部材23を介して顕微鏡本体5に固定されている。このため、ステージ2が顕微鏡本体5に対して取り付けられた状態では、基準部材21および第1移動部材22が顕微鏡本体5に対して移動することとなる。以下の説明では、第2移動部材23における標本Sの載置面をXY平面とみなし、上述した第1の方向をY軸方向とする一方、第2の方向をX軸方向とする。
基準部材21には、板厚方向に貫通し、円形の開口を有する貫通孔211が形成されている。貫通孔211の開口形状および開口面積は、第1移動部材22および第2移動部材23の移動によって標本Sを透過した光、または対物レンズ3から出射される光を遮らないように定められる。
基準部材21の主面のうち第1移動部材22と対向する側の主面には、Y軸方向に沿って延びる2つの溝部212が形成されている。
基準部材21の主面のうち第2移動部材23と対向する側の主面には、X軸方向に沿って突起して延びる2つの突起部213が設けられている。
基準部材21には、後述する操作部24の一部を挿通する挿通孔214が形成されている。
第1移動部材22には、板厚方向に貫通する貫通孔221が形成されている。貫通孔221は、貫通孔211と互いの中心軸が一致するとともに、同一の開口形状を有する。
第1移動部材22の主面のうち基準部材21と対向する側の主面には、Y軸方向に沿って突起する2つの突起部222が設けられている。突起部222は、基準部材21の溝部212と嵌合して第1移動部材22の基準部材21に対する移動方向をY軸方向に規制する。
第1移動部材22の側面の一部には、第1ラック223が形成されている。第1ラック223は、操作部24に設けられる第1ピニオン242と歯合する。
第1移動部材22には、第1当接部材25を螺合するネジ孔224が形成されている。
第2移動部材23には、板厚方向に貫通する貫通孔231が形成されている。貫通孔231は、貫通孔211、221と互いの中心軸が一致するとともに、同一の開口形状を有する。
第2移動部材23の主面のうち基準部材21と対向する側の主面には、X軸方向に沿って延びる二つの溝部232が形成されている(図2では一つのみ記載)。溝部232は、基準部材21の突起部213と嵌合して第2移動部材23の基準部材21に対する移動方向をX軸方向に規制する。
第2移動部材23の側面の一部には、第2ラック233が形成されている。第2ラック233は、操作部24に設けられる第2ピニオン244と歯合する。
第2移動部材23には、第2当接部材26を螺合するネジ孔234が形成されている。
操作部24は、基準部材21の板面に対して垂直な方向に延びる略棒状をなす。操作部24は、第1移動部材22の移動量を入力する第1入力部241と、第1入力部241を介して自転し、第1ラック223と歯合する第1ピニオン242と、第1入力部241とは独立に操作可能であり、第2移動部材23の移動量を入力する第2入力部243と、第2入力部243を介して自転し、第2ラック233と歯合する第2ピニオン244と、基準部材21の主面であって第1移動部材22と対向する主面に当接するフランジ部245と、を有する。
図3は、第1当接部材25の構成および第1移動部材22への取付態様を示す部分断面図である。第1当接部材25は、第1移動部材22のネジ孔224に螺合し、第1移動部材22に対して変位可能に固定されるネジ部251と、ネジ部251の先端部に圧入されて取り付けられ、基準部材21の主面であって第1移動部材22と対向する主面(底面)に当接可能な先端面を有する当接部252とを有する。
ネジ部251は、頭部251aと、頭部251aから伸びて側面にネジ山が形成され、ネジ孔224に螺合する軸部251bとを有する。軸部251bの先端には、当接部252が圧入される凹部251cが形成されている。ネジ部251は、金属または合金によって構成される。
当接部252は、樹脂もしくは表面にフッ素加工が施された金属または合金によって構成される。
当接部252と基準部材21との間の最大静止摩擦力は、操作部24の第1入力部241の内部摩擦力、溝部212と突起部222との間の摺動抵抗、第1入力部241の操作時に必要な操作力、マニピュレーション等の操作時に操作部24以外から加わる可能性のある外力等を考慮した上で設定され、その設定に合うように当接部252および基準部材21の材料が決定される。より具体的には、最大静止摩擦力の値は、少なくとも以下の二つの条件(1)、(2)を満たすような値として設定される。
(1)第1入力部241から操作力が入力された場合には、第1移動部材22が基準部材21に対して移動する。
(2)操作部24以外から所定の外力が加わった場合には、第1移動部材22が基準部材21に対して移動しない。
第2当接部材26の構成は、第1当接部材25の構成と同様である。また、第2当接部材26の第2移動部材23への取付態様も、第1当接部材25の第1移動部材22への取付態様と同様である。さらに、第2当接部材26(の当接部)と基準部材21との間の最大静止摩擦力の設定についても、上述した第1当接部材25の場合と同様である。
以上の構成を有するステージ2の動作について説明する。ステージ2を移動させる際には、操作部24の第1入力部241または第2入力部243をユーザが操作することによって第1移動部材22または第2移動部材23を基準部材21に対して相対的に移動させる。
ステージ2の第1当接部材25では、ネジ部251の締め方を調整することで、基準部材21への当接の有無を変更することができる。ネジ部251を緩く締めて当接部252が基準部材21に当接していない状態では、基準部材21と第1当接部材25との間に摩擦力は作用しない。この場合、ユーザが操作部24を操作することによって第1移動部材22を基準部材21に対して粗動させることができる。
これに対し、ネジ部251を固く締めて第1当接部材25を基準部材21に当接させると、ユーザが操作部24を操作しても、第1移動部材22が基準部材21に対して粗動することはないが、微小な距離移動(微動)させることはできる。しかも、この場合には、ユーザが操作部24による操作力以外の力をステージ2に加えたとしても、第1移動部材22が基準部材21に対して動くことがない。
第2当接部材26についても第1当接部材25と同様の状況を生じさせることができる。すなわち、第2移動部材23のネジ孔234に対する第2当接部材26のネジ部の締め方を調整することにより、第2移動部材23の基準部材21に対する粗動/微動を変更させることができ、第2当接部材26が基準部材21に当接している場合には、ユーザが操作部24による操作力以外の力をステージ2に加えたとしても、第2移動部材23が基準部材21に対して動くことがない。
このように、ステージ2においては、第1当接部材25および第2当接部材26を具備させて、その締め付け方を調整することにより、第1移動部材22および第2移動部材23と基準部材21との相対的な移動を適切に制御することが可能となる。
次に、図1を参照して、顕微鏡1の詳細な構成を説明する。顕微鏡本体5は、ユーザと対向する正面側(図1の左側面側)に設けられた鏡筒部7と、鏡筒部7に装着される接眼レンズ8とを有する。
透過照明装置6は、顕微鏡本体5から鉛直上方へ延びる照明支柱9と、照明支柱9の上方からユーザが位置する正面側に向かって延びる照明アーム部10と、照明アーム部10の背面側の端部に着脱可能に設けられ、標本Sに照射する透過照明光を射出する光源111を有するランプハウス11と、照明アーム部10が射出した透過照明光を集光して標本Sへ結像させるコンデンサレンズ121を有するコンデンサユニット12と、コンデンサユニット12を保持し、照明支柱9が延びる方向と直交する方向に延びるコンデンサホルダ13と、を有する。
照明支柱9は、コンデンサホルダ13を光軸N1に沿って上下に移動可能なコンデンサ移動機構91を有する。コンデンサ移動機構91は、例えばラック&ピニオンを用いて実現され、コンデンサユニット12を上下に移動させることが可能なコンデンサ焦準操作部911を有する。コンデンサ焦準操作部911は、所定の回転軸のまわりに自転可能であり、その回転軸のまわりの回転に応じてコンデンサユニット12を移動させる。
照明アーム部10は、光源111の光軸N2上にレンズ101と、折り返しミラー102と、視野絞り103と、を有する。ここで、光軸N2は、光軸N1と直交している。また、照明アーム部10の正面側の端部には、視野絞り103の径を調整可能な視野絞り操作部104が設けられている。
以上の構成を有する顕微鏡1において、ランプハウス11の光源111から射出された透過照明光は、照明アーム部10に配置されたレンズ101、折り返しミラー102、視野絞り103およびコンデンサレンズ121を通過し、標本Sに照射される。標本Sからの観察像は、対物レンズ3によって拡大または縮小され、顕微鏡本体5内部に設けられる光学系によって結像される。ユーザは、結像された観察像を、鏡筒部7に装着された接眼レンズ8を介して観察する。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、複数の板状部材のいずれかを板厚方向に貫通し、該貫通する板状部材に対して変位可能に固定されるとともに、該貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部材を備えているため、当接部材を板状部材に当接させるだけの簡単な構成により、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがない状態を生じさせることができる。その結果、本実施の形態1によれば、標本操作時に標本位置に狂いが生じることなく、標本観察位置の移動も支障なく行うことができる。
また、本実施の形態1によれば、X軸方向の摩擦とY軸方向の摩擦を独立に調整することができるため、調整に必要なスペースが少なくて済む。この結果、ステージに設ける貫通孔の開口面積を大きくすることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るステージの構成を示す分解斜視図である。同図に示すステージ30は、板状をなす基準部材31と、基準部材31の互いに異なる主面とそれぞれ対向して積層される第1移動部材32および第2移動部材33と、基準部材31に対する第1移動部材32および第2移動部材33の移動を操作する操作部34と、基準部材31を貫通するとともに第1移動部材32に螺合され、第2移動部材33の主面に当接可能な当接部材35と、を有する。基準部材31、第1移動部材32、第2移動部材33、操作部34は、金属または合金によって構成される。ステージ30は、上述したステージ2に換えて顕微鏡1へ取り付けることが可能である。
第1移動部材32は、基準部材31に対して基準部材31の主面と平行な方向(第1の方向:Y軸方向)に往復動可能である。また、第2移動部材33は、基準部材31に対して基準部材31の板面と平行な方向であって第1移動部材32が往復動する方向と直交する方向(第2の方向:X軸方向)に往復動可能である。
基準部材31には、上述した基準部材21と同様に、貫通孔311、溝部312、突起部313および挿通孔314が設けられている。
また、基準部材31には、第1移動部材32に螺合した当接部材35が貫通し、当接部材35が基準部材31と干渉することを防止し、第1移動部材32の基準部材31に対するY軸方向の移動を自在に行わせるためにY軸方向へ延びる長孔315が形成されている。
第1移動部材32には、上述した第1移動部材22と同様に、貫通孔321、突起部322、第1ラック323、およびネジ孔324が設けられている。
第2移動部材33には、上述した第2移動部材23と同様に、貫通孔331、溝部332、第2ラック333が設けられている。なお、第2移動部材33には、第2移動部材23のネジ孔234に相当するネジ孔は形成されていない。
操作部34の構成は、実施の形態1で説明した操作部24の構成と同じである。すなわち、操作部34は、第1入力部341と、第1ピニオン342と、第2入力部343と、第2ピニオン344と、フランジ部345とを有する。
図5は、当接部材35の構成および第1移動部材32への取付態様を示す部分断面図である。当接部材35は、第1移動部材32のネジ孔324に螺合するとともに基準部材31の長孔315を貫通するネジ部351と、ネジ部351の先端部に圧入されて取り付けられ、第2移動部材33の主面であって基準部材31と対向する主面(底面)に当接可能な先端面を有する当接部352と、を有する。
ネジ部351は、頭部351aと、頭部351aから伸びて側面にネジ山が形成され、ネジ孔324に螺合する軸部351bとを有する。軸部351bの先端には、当接部352が圧入される凹部351cが形成されている。ネジ部351は、金属または合金によって構成される。
当接部352は、樹脂または表面にフッ素加工が施された金属によって構成される。
当接部352と第2移動部材33との間の最大静止摩擦力は、実施の形態1で説明した当接部252と基準部材21との間の最大静止摩擦力と同様に設定され、その設定に合うように当接部352および第2移動部材33の材料が決定される。
以上の構成を有するステージ30の当接部材35では、ネジ部351の締め方を調整することで、第2移動部材33への当接の有無を変更することができる。ネジ部351を緩く締めて当接部352が第2移動部材33に当接していない状態では、第1移動部材32と第2移動部材33との間に当接部材35による摩擦力は作用しない。この場合、ユーザが操作部34を操作することによって第1移動部材32および第2移動部材33を基準部材31に対してそれぞれ粗動させることができる。
これに対し、ネジ部351を固く締めて当接部材35を第2移動部材33に当接させると、ユーザが操作部34を操作しても、第2移動部材33が基準部材31(および第1移動部材32)に対して粗動することはないが、微小な距離移動(微動)させることはできる。しかも、この場合には、ユーザが操作部34による操作力以外の力をステージ30に加えたとしても、第2移動部材33が基準部材31(および第1移動部材32)に対して動くことがない。
このように、ステージ30においては、当接部材35の締め付け方を調整することにより、第1移動部材32および第2移動部材33と基準部材31との相対的な移動を適切に制御することが可能となる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、当接部材を板状部材に当接させるだけの簡単な構成により、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがない状態を生じさせることができる。その結果、本実施の形態2によれば、標本操作時に標本位置に狂いが生じることなく、標本観察位置の移動も支障なく行うことができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るステージの構成を示す分解斜視図である。同図に示すステージ40は、板状をなす基準部材41と、基準部材41の互いに異なる主面とそれぞれ対向して積層される第1移動部材42および第2移動部材43と、基準部材41に対する第1移動部材42および第2移動部材43の移動を操作する操作部44と、第1移動部材42に螺合するとともに、基準部材41の主面に当接可能な第1当接部材45と、基準部材41に螺合するとともに、第2移動部材43の主面に当接可能な第2当接部材46と、を有する。基準部材41、第1移動部材42、第2移動部材43、操作部44は、金属または合金によって構成される。ステージ40は、上述したステージ2に換えて顕微鏡1へ取り付けることが可能である。
第1移動部材42は、基準部材41に対して基準部材41の主面と平行な方向(第1の方向:Y軸方向)に往復動可能である。また、第2移動部材43は、基準部材41に対して基準部材41の板面と平行な方向であって第1移動部材42が往復動する方向と直交する方向(第2の方向:X軸方向)に往復動可能である。
基準部材41には、上述した基準部材21と同様に、貫通孔411、溝部412、突起部413および挿通孔414が設けられている。
また、基準部材41には、第2当接部材46を螺合するネジ孔415が形成されている。
第1移動部材42には、上述した第1移動部材22と同様に、貫通孔421、突起部422、第1ラック423、およびネジ孔424が設けられている。
また、第1移動部材42には、第2当接部材46が貫通し、第2当接部材46が第1移動部材42と干渉することを防止し、第1移動部材42の基準部材41に対するY軸方向の移動を自在に行わせるためにY軸方向へ延びる長孔425が形成されている。
第2移動部材43には、上述した第2移動部材23と同様に、貫通孔431、溝部432、第2ラック433が設けられている。なお、第2移動部材43には、第2移動部材23のネジ孔234に相当するネジ孔は形成されていない。
操作部44の構成は、実施の形態1で説明した操作部24の構成と同じである。すなわち、操作部44は、第1入力部441と、第1ピニオン442と、第2入力部443と、第2ピニオン444と、フランジ部445とを有する。
第1当接部材45および第2当接部材46の構成は、上述した第1当接部材25の構成と同様である。
以上の構成を有するステージ40において、第1当接部材45の作用は、上述した第1当接部材25の作用と同様である。また、第2当接部材46は、当接するのが第2移動部材43である点を除けば、第2当接部材26と同様の作用を有する。
したがって、ステージ40においては、第1当接部材45および第2当接部材46を具備させて、その締め付け方を調整することにより、第1移動部材42および第2移動部材43と基準部材41との相対的な移動を適切に制御することが可能となる。
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、実施の形態1と同様、当接部材を板状部材に当接させるだけの簡単な構成により、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがない状態を生じさせることができる。その結果、本実施の形態3によれば、標本操作時に標本位置に狂いが生じることなく、標本観察位置の移動も支障なく行うことができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係るステージの要部の構成を示す断面図である。同図に示すステージ50は、板状をなす基準部材51と、基準部材51の互いに異なる主面とそれぞれ対向して積層される第1移動部材52および第2移動部材53と、基準部材51に対する第1移動部材52および第2移動部材53の移動を操作する操作部(図示せず)と、基準部材51を貫通するとともに第1移動部材52に螺合され、第2移動部材53の主面に当接可能な当接部材54と、を有する。
当接部材54は、第1移動部材52のネジ孔521に螺合するネジ部541と、基端部でネジ部541に当接し、ネジ孔521が延びる方向に沿って伸縮自在なバネ部542と、基準部材51に形成される孔部511を貫通するとともにバネ部542を保持する保持部543と、保持部543の先端に設けられ、第2移動部材53の主面に当接可能な先端面を有する当接部544と、を有する。
ネジ部541は、頭部541aと、ネジ孔521に螺合する軸部541bとを有する。
バネ部542は、基端側で軸部541bに当接する一方、先端側で保持部543に当接する。
保持部543は、基端側にフランジ部543aが設けられている。フランジ部543aは、ネジ孔521の基準部材51側に形成される縮径部521aに進退可能に係合されてネジ孔521から抜け止めされている。保持部543の先端側には、当接部544を圧入する凹部543bが形成されている。
以上の構成を有する当接部材54では、ネジ部541の位置を調整することによってバネ部542の圧縮量を変化させ、当接部材54の当接力を変化させることができる。したがって、当接力の微妙な調整を行うことが可能となる。
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、実施の形態1と同様、当接部材を板状部材に当接させるだけの簡単な構成により、標本位置の微調整を容易に行うことができる一方、ユーザの動作によって操作力以外の外力が加わっても動くことがない状態を生じさせることができる。その結果、本実施の形態4によれば、標本操作時に標本位置に狂いが生じることなく、標本観察位置の移動も支障なく行うことができる。
また、本実施の形態4によれば、当接部材がバネ部を有しているため、基準部材や第1および第2移動部材に生じうる製品ごとのバラツキをバネ部で吸収することができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態1〜4によってのみ限定されるべきものではない。
例えば、本発明において、ステージを構成する板状部材の枚数は3枚以外でもよく、2枚でも4枚以上でもよい。
また、本発明において、ステージの移動を規制する機構としては、ボールガイドやクロスローラガイドなどを適用することも可能である。
また、本発明は、正立型の顕微鏡に対しても適用することが可能である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものである。
1 顕微鏡
2、30、40、50 ステージ
3 対物レンズ
4 焦準操作部
5 顕微鏡本体
6 透過照明装置
7 鏡筒部
8 接眼レンズ
9 照明支柱
10 照明アーム部
11 ランプハウス
12 コンデンサユニット
13 コンデンサホルダ
21、31、41、51 基準部材
22、32、42、52 第1移動部材
23、33、43、53 第2移動部材
24、34、44 操作部
25、45 第1当接部材
26、46 第2当接部材
35 当接部材
91 コンデンサ移動機構
211、221、231、311、321、331、411、421、431 貫通孔
212、232、312、332、412、432 溝部
213、222、313、322、413、422 突起部
224、234、324、415、424 ネジ孔
251、351、541 ネジ部
251a、351a、541a 頭部
251b、351b、541b 軸部
252、352、544 当接部
315、425 長孔
511 孔部
542 バネ部
543 保持部

Claims (4)

  1. 相対的に移動可能な複数の板状部材が積層されてなり、観察対象の標本からの光を結像する顕微鏡に取り付けられて該標本を載置するステージであって、
    前記複数の板状部材のいずれかを板厚方向に貫通し、該貫通する板状部材に対して変位可能に固定されるとともに、該貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部材を備えたことを特徴とするステージ。
  2. 前記当接部材は、
    前記貫通する板状部材に螺合するネジ部と、
    前記ネジ部の先端に設けられ、前記貫通する板状部材と異なる一つの板状部材の主面に当接可能な当接部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のステージ。
  3. 前記当接部は、樹脂を含む材料からなることを特徴とする請求項2に記載のステージ。
  4. 前記複数の板状部材は、
    基準部材と、
    前記基準部材に対して第1の方向に移動可能であり、前記基準部材の一方の主面に積層される第1の移動部材と、
    前記基準部材に対して前記第1の方向と異なる方向に移動可能であり、前記基準部材の他方の主面に積層される第2の移動部材と、
    を有し、
    前記当接部材を複数備え、
    該複数の前記当接部材は、
    前記第1の移動部材に螺合されて前記基準部材に当接可能な第1の当接部材と、
    前記第2の移動部材に螺合されて前記基準部材に当接可能な第2の当接部材と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステージ。
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