JP2010223611A - 手動ステージ - Google Patents

手動ステージ Download PDF

Info

Publication number
JP2010223611A
JP2010223611A JP2009068403A JP2009068403A JP2010223611A JP 2010223611 A JP2010223611 A JP 2010223611A JP 2009068403 A JP2009068403 A JP 2009068403A JP 2009068403 A JP2009068403 A JP 2009068403A JP 2010223611 A JP2010223611 A JP 2010223611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
manual stage
component
stage
dovetail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009068403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4505535B1 (ja
Inventor
Hiroaki Muramatsu
洋明 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miruc Optical Co Ltd
Original Assignee
Miruc Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miruc Optical Co Ltd filed Critical Miruc Optical Co Ltd
Priority to JP2009068403A priority Critical patent/JP4505535B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4505535B1 publication Critical patent/JP4505535B1/ja
Publication of JP2010223611A publication Critical patent/JP2010223611A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
固定部品に対する摺動部品のストッパ機構及び摺動の程度の調整機構を容易にして精度よく調整でき、目盛の読取りを容易にする高機能な手動ステージを提供すること。
【解決手段】
樹脂からなる固定部品5の両側の壁部に逆三角形の突出部31と溝32とを設け、摺動固定ネジ10を、摺動固定ネジ用孔16を貫通させて突出部31に突き当てて摺動部品4を押さえ込ませ、固定部品5に対する摺動部品4の位置を固定し、複数の摺動調節ネジを、摺動調節ネジ用孔15を貫通させて突出部31に突き当てて摺動部品4を押し、固定部品5と摺動部品4との摺動の程度を微調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動ステージに係り、特に、締付具により精密機器が取付けられる摺動部品と、締結具により土台に接続される固定部品とが摺動機構を介して連結され、ハンドル操作により摺動部品を摺動させ、取り付けられた精密機器の位置調整を行う手動ステージに関する。
CCDカメラやセンサなどの電機・電子機器、レンズや顕微鏡等の光学機器、LEDなどの照明機器といった精密機器は、取り付けに際し、位置決めやピント合わせのために位置調整しなければならない。また、取り付け後において、さらにその位置を微調整する場合も発生する。
これらの精密機器に用いられる手動ステージは様々な環境で使用され、特殊な機能や性能が要求される場合がある。例えば、手動ステージから発する僅かな磁性が、精密機器の性能に支障をきたすため非磁性が要求される場合がある。また、手動ステージ自体に絶縁性を要求される場合がある。また、食料品、医療機器などを扱う現場では、手動ステージから漏れるグリス、オイルなどが問題となりオイルレスが要求される場合がある。また、真空装置内で使用される場合には、手動ステージの防錆処理素材から発する僅かなガスが問題となる場合がある。さらに、環境条件の悪い屋外での使用や水中での使用もあり、軽量化、防錆性、耐候性、耐熱性、耐衝撃性、耐摩耗性などが要求される場合がある。
これらの精密機器は、一般的に「ステージ」と称される機械要素上に設置されて位置調整される。手動ステージとは、これらのステージのうち、ハンドル操作により部品を手動で摺動させるステージをいう。この手動ステージは、機器が取付けられる摺動部品と、土台に接続される固定部品とが摺動機構を介して連結され、ハンドル操作により摺動部品を固定部品に対して手動で摺動させるのが一般的である。この手動ステージには、その摺動機構により、例えば、アリ溝式ステージ、送りネジ式ステージ、リニアボール式ステージ、クロスローラ式ステージ、簡易ボール式ステージ、アリ溝スライドレール式ステージなどが含まれる。また、それぞれのステージには、使用目的に応じて多様な形式があり、例えば、アリ溝式ステージの場合には、1方向に摺動するX軸アリ溝式ステージ、略直交する2方向に摺動するXY軸アリ溝式ステージ、上下方向に摺動するZ軸アリ溝ステージ、回転して摺動する回転ステージなどがある。
図22に、従来の一般的なX軸アリ溝式ステージを示す。X軸アリ溝式ステージ100は、台形状に窪んだアリ溝103を有する固定部品105に対し、台形状に突出したアリ102を有する摺動部品104が移動可能に嵌合される。この固定部品105は、土台固定用締結孔106を有するベース板108を介して締結具(図示せず)を介して土台(図示せず)に固定される。また、摺動部品104は、精密機器取付け用孔107に挿入される締付具(図示せず)を介して精密機器(図示せず)に接続される。摺動部品104は、ハンドル109を回転させることにより図中の矢印の方向に移動する。これは、X軸アリ溝式ステージ100の内部に、ラック及びピニオンギア(図示せず)、或いは送りねじ(図示せず)などの駆動機構が組み込まれていることによる。これらの駆動機構により、ハンドル109の回転が、摺動部品104の水平方向への移動に変換される。そして、この移動量は、対となるバーニア目盛(図22のX軸アリ溝式ステージ100の裏面)により測定される。
X軸アリ溝式ステージ100には、固定部品105に対して摺動部品104を任意の位置に固定するストッパ機能が設けられている。このストッパ機能は、固定部品105の側面に止めネジ117により締結された押さえ板111と、摺動部品104に明けられたネジ孔(図示せず)にねじ込まれるワッシャ118付き摺動固定ネジ110から構成される。この摺動固定ネジ110は、押さえ板111に明けられた開口116に挿入される。そして、摺動固定ネジ110を締め込むとワッシャ118を介して押さえ板111が摺動部品104に押し付けられ、摩擦力により固定部品105に対して摺動部品104をその位置に固定する。
図23に、図22のX軸アリ溝式ステージの側面及び分解した平面を示す。図23(a)は、図22のL方向からみたX軸アリ溝式ステージ100の側面図であり、図23(b)は、図23(a)のM−M方向からみた平面図であり、図23(c)は、図23(a)のN−N方向からみた平面図である。本アリ溝式ステージ100は、摺動部品104にアリ102が取付けられ、さらにラック取付けピン115によりラック113がアリ102に固定される。また、固定部品105内に挿入されたピニオンギア114はハンドル109に連結される。すなわち、ハンドル109を回転させることでハンドル109に連結されたピニオンギア114を回転させ、ピニオンギア114に係合するラック113を並進移動させる。
また、摺動固定ネジ110は、固定部品105に取付けられた押さえ板111の開口116内を摺動部品104の移動と共に移動する。この摺動固定ネジ110のネジを締め込むことで、摺動部品104はその位置に固定される。また、固定部品105内に挿入されたピニオンギア114は、一端がハンドル109に連結されるが、他端は、与圧調整ネジ112に接触する。この与圧調整ネジ112は、ピニオンギア114を押さえつけることで、ラック113及びピニオンギア114による摺動を接触摩擦により微調整する。すなわち、与圧調整ネジ112を締め込むとハンドル109による回転操作が重くなり、与圧調整ネジ112を緩めるとハンドル109による回転操作が軽くなる。
図24に、従来の一般的な送りネジ式ステージを示す。図24(a)は、送りネジ式ステージ300の側面図であり、図24(b)は、図24(a)のP−P方向からみた平面図であり、図24(c)は、図24(a)のQ−Q方向からみた平面図である。送りネジ式ステージ300は、アリ302を有する摺動部品304、アリ溝303を有する固定部品305、摺動機構である雄ネジ棒307、雌ネジ筒306、ハンドル309、及びストッパ316から構成される。そして、摺動部品304側には目盛板310bが取り付き、固定部品305側には、目盛板310aが取り付く。この雄ネジ棒307を雌ネジ筒306に係合させ、ハンドル309を回転させることで摺動部品304が固定部品305に対して摺動する。ストッパ316は、任意の位置で摺動部品304を固定部品305に対して固定する。
図25に、従来の一般的なアリ溝スライドレール式ステージを示す。図25(a)は、アリ溝スライドレール式ステージ400の平面図であり、図25(b)は、図25(a)のR−R断面を示す。アリ溝スライドレール式ステージ400は、アリ溝403を有する摺動部品404、アリ402を有する固定部品405、ハンドル409、及び摺動部品404に取付けられた脚部401から構成される。そして、摺動部品404側には目盛板410bが取り付き、固定部品405側には、目盛板410aが取り付く。また、固定部品405には土台固定用締結孔406が設けられ、摺動部品404には精密機器取付け用孔407が設けられる。この摺動部品404と固定部品405とは、摺動部品404に取付けられた複数の脚部408により接触する。すなわち、この脚部408が固定部品405のレール状のアリ402に接触しながらスライドする。ハンドル409は先端にネジが切られ、緩めると摺動部品404を固定部品405に対して摺動させることができ、締め付けると摺動部品404を固定部品405に対して固定させることができる。
簡易ボール式ステージは、摺動部品に設けられた溝及び固定部品に設けられた溝が、互いに対向する略半円筒状の溝であり、これらが組み合わされると略円筒状となる。この略円筒状の溝内に複数のボールが嵌め込まれて配置される。そして、このボールの回転により摺動部品と固定部品とが滑らかにスライドする機構である。この摺動部品を固定部品に対して摺動させるために、スプリングが組み込まれたワイヤがリング状に張られている。そして、ワイヤの一部がハンドルに巻き取られ、ハンドルを回転させることでワイヤが移動し、ワイヤが接続された摺動部品が固定部品に対して摺動する。
リニアボール式ステージは、固定部品と摺動部品とが擬円筒の摺動面であるゴシックアーク溝を形成し、ボールがそのゴシックアーク溝に挟まれるように配置されることで固定部品に対して摺動部品を摺動させる機構である。
クロスローラ式ステージは、固定部品と摺動部品とにV字型の溝であるローラレースが形成され、円筒コロがこの2本のローラレースに挟まれた空間に互い違いに配置されることで固定部品に対して摺動部品を摺動させる機構である。
従来の手動ステージのうち、アリ溝式ステージでは、摺動部品及び固定部品はアルミニウム製であり、そのアルミニウムの表面に酸化皮膜を形成させる黒色のアルマイト処理が施されるのが一般的である。また、手動ステージに取付けられるハンドルは真鍮製であり、メッキ処理が施されている。また、摺動機構のうちラックは真鍮に防錆処理としてメッキが施されたものが用いられ、ピニオンギアは快削鋼(SUM)に防錆処理としてメッキが施されたものが用いられている。
従来の手動ステージのうち、リニアボール式ステージやクロスローラ式ステージでも、摺動部品及び固定部品には、例えば、アルミニウムにアルマイト処理したもの、真鍮に黒フッ素樹脂塗装したもの、ステンレスに無電解ニッケルメッキしたものなどが用いられている。このように、従来の手動ステージには、アルミニウム、真鍮、鋼、ステンレスなどの素材が選択されて用いられている。
一方、特許文献1には、XY軸アリ溝式ステージである汎用アリ溝摺動ユニットが開示されている。ここでは、複数のアリ溝摺動ユニットを、締結具により着脱自在である連結部品により組合せることで、精密機器を平面状の2軸方向に位置調整でき、また、複数のアリ溝摺動ユニットが着脱自在であることで、例えば、ハンドルの方向などを容易に変更できるアリ溝摺動ユニットが記載されている。
また、特許文献2には、XY軸アリ溝式ステージである複合アリ溝摺動ユニットが開示されている。ここでは、更に複数のアリ溝摺動ユニットを、連結部品を用いずに連結させる技術が記載されている。また、複数のアリ溝摺動ユニットのそれぞれのハンドルの回転軸を共有させ、2つのハンドル操作を1箇所で行うことができるアリ溝摺動ユニットが記載されている。
特許第3923997号 特開2008−8446号公報
従来の手動ステージは、摺動部品にねじ込まれる摺動固定ネジと固定部品に取付けられた押さえ板とにより固定部品に対する摺動部品の位置を固定するストッパ機構を有するが、摺動部品と固定部品とは、押さえ板を介して間接的に固定される。すなわち、摺動固定ネジを締め込むことで、押さえ板と摺動部品とを摩擦力により固定するストッパ機構である。従って、固定度が十分ではないという問題があった。また、従来の手動ステージでは、ストッパ機能を固定部品の一方の側からしか操作できず、操作性が悪かった。
また、従来の手動ステージは、防錆処理のためにアルマイト処理やメッキ処理を施していたが、防錆処理の厚みにむらがあり、組立て時に固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整するのは難しかった。
また、従来の手動ステージは、目盛板が手動ステージの一方の側面にしか取付いていなかったため、ハンドル操作や摺動固定ネジを操作する場合に操作性が悪かった。
また、手動ステージは、固定部品に接続するベース板がネジの締め付けにより土台に固定されるが、従来の手動ステージでは、その使用中に取付けられる精密機器、或いは周囲の駆動装置などの繰り返しの機械振動を受ける場合があり、この場合に、締め込まれたネジが緩み手動ステージの位置がずれてしまうという問題があった。同様に、摺動部品にはネジの締め付けにより精密機器が取付けられるが、従来の手動ステージでは、締め込まれたネジが繰り返し振動を受けると緩み精密機器の位置がずれてしまうという問題があった。
また、従来の手動ステージは、セット用のネジも含めると部品点数が多く、部品製作や部品の組み立てに手間がかかるという問題があった。
さらに、従来の手動ステージは、構成する部品を要求される機能を満たすために選択しているため、多様な材質からなる部品により構成され、使用環境によってはその材質の一部が障害となる場合があるという問題があった。
本願の目的は、かかる課題を解決し、固定部品に対する摺動部品のストッパ機構及び摺動の程度の調整機構を容易にして精度よく調整でき、目盛の読取りを容易にする高機能な手動ステージを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る手動ステージは、締付具により精密機器が取付けられる摺動部品と、締結具により土台に接続される固定部品とが摺動機構を介して連結され、ハンドル操作により摺動部品を摺動させ、取り付けられた精密機器の位置調整を行う手動ステージであって、固定部品は樹脂からなり、固定部品の両側の壁部に逆三角形の突出部を形成するようにそれぞれ縦方向に溝が設けられ、摺動固定ネジを、壁部に設けられた摺動固定ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押さえ込ませ、固定部品に対する摺動部品の位置を固定し、複数の摺動調節ネジを、固定部品の両側の壁部に設けられた複数の摺動調節ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押し、固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整することを特徴とする。
上記構成により、手動ステージは、複雑な形状を容易に形成できる樹脂の特性を生かし、従来、摺動部品にねじ込まれる摺動固定ネジと固定部品に取付けられた押さえ板とにより固定部品に対する摺動部品の位置を固定していたストッパ機構が、摺動固定ネジを壁部に設けられた摺動固定ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押さえ込ませ、固定部品に対する摺動部品の位置を固定するストッパ機構にすることができる。すなわち、固定部品と摺動部品とを押さえ板を介して間接的に固定するストッパ機構が、固定部品の突出部を直接的に摺動部品に突き当てて摩擦力により固定するストッパ機構となる。これにより、ストッパ機構を容易にして精度よく調整できる。
さらに、押さえ板が省略できることから、部品点数の削減による高機能化が達成できる。
また、このストッパ機構の突出部を用いて、複数の摺動調節ネジを、固定部品の両側の壁部に設けられた複数の摺動調節ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押し、固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整することが容易にして精度よく調整できる。従来、組立て時に固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整するのは難しかったが、本発明により微調整の手段が得られた。
また、この縦方向の溝と突出部とを固定部品の両側の壁部に設けることで、両側にストッパ機構及び微調整機構を設けることができ、操作者は、手動ステージの何れの側からも固定部品に対する摺動部品の位置を固定したり、固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整したりすることができる。或いは、操作者は、手動ステージの両側から左右の摺動固定ネジ、或いは摺動調節ネジを調整しながら固定部品に対する摺動部品の位置を固定したり、固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整したりすることができる。
また、手動ステージは、固定部品及び摺動部品の両側の外壁には、目盛が印字された目盛板を取り付ける目盛板取付け用孔が明けられることが好ましい。これにより、固定部品及び摺動部品の両側面に目盛を設けることができる。摺動固定ネジ或いは摺動調整ネジが両側面に取付けられることから、操作者は、手動ステージの何れの側からも摺動固定或いは摺動調整の操作ができ、或いは両側から同時に摺動固定或いは摺動調整の操作ができる。その際に、操作者は、何れの側にも目盛がついていることで、摺動固定或いは摺動調整の操作をより効率的に行うことができる。
また、手動ステージは、固定部品に接続され、締結具が挿入される土台固定用孔を有するベース板が樹脂からなり、固定部品が、ベース板と一体成型されることが好ましい。これにより、従来、共にアルミニウムからなる固定部品とベース板とを複雑な形状を容易に形成できる樹脂の特性を生かして一体化でき、部品点数の削減による高機能化が達成できる。
また、手動ステージは、ベース板の土台固定用孔の周辺には、ベース板の側面において締結具の軸と交差する方向に、板の断面方向からみて突出する突出部を形成するように横方向に溝が設けられ、突出部の復元力により締め付けられた締結具に張力を導入することが好ましい。これにより、従来、繰り返しの機械振動を受けると、締め込まれた土台固定用のネジが緩む場合があったが、板部の復元力により締め付けられたネジに張力を導入することで、ネジの緩みを防止できる。
また、手動ステージは、摺動部品が樹脂からなり、固定部品及び摺動部品の両側面には、目盛が直接印字されることが好ましい。これにより、摺動固定ネジ或いは摺動調整ネジが両側面に取付けられることから、操作者は、手動ステージの何れの側からも摺動固定或いは摺動調整の操作ができ、或いは両側から同時に摺動固定或いは摺動調整の操作ができる。その際に、操作者は、何れの側にも目盛がついていることで、摺動固定或いは摺動調整の操作をより効率的に行うことができる。また、樹脂の表面に目盛を直接印字することで部品点数を削減できる。
また、手動ステージは、摺動部品に設けられた、精密機器を取付ける機器取付け用孔の周辺には、摺動部品の両側面において締付具の軸と交差する方向に、板の断面方向からみて突出する突出部を形成するように横方向に溝が設けられ、突出部の復元力により締め付けられた締付具に張力を導入することが好ましい。これにより、従来、繰り返しの機械振動を受けると、締め込まれた精密機器取付け用のネジが緩む場合があったが、板部の復元力により締め付けられたネジに張力を導入することで、ネジの緩みを防止ことができる。
また、手動ステージは、摺動機構が、摺動部品のアリに設けられたラックと、固定部品に設けられ、その一端がハンドルに連結されたピニオンギアから構成されるアリ溝式の摺動機構であり、摺動部品に取付けられるアリは樹脂からなり、摺動部品は、アリと一体成形されることが好ましい。これにより、アリ溝式の摺動機構の場合に、共に樹脂からなる摺動部品とアリとを一体成形することが可能となり、部品点数の削減による高機能化が達成できる。
また、手動ステージは、摺動部品に取付けられるラックが樹脂からなり、摺動部品が、更にラックと一体成形されることが好ましい。これにより、ラックを樹脂製とすることで、これまで個別に製作されて接合されていたアリとラックとが一体成型により製作でき、部品点数の削減による高機能化が達成できる。
また、手動ステージは、ピニオンギアが、樹脂からなり、ラックを含む摺動部品と、ピニオンギアを含む固定部品とのそれぞれの摺動面には、グリス又はオイルを塗布しないことが好ましい。これにより、磁性を有する鋼製のピニオンギアが磁性を有さない樹脂製に置換され、手動ステージが磁性を有することが障害となる精密機器への使用が可能となる。また、摺動面を構成する固定部品、摺動部品、ラックを樹脂製とし、ピニオンギアを鋼製から樹脂製とすることで摺動を滑らかにするためのグリスやオイルの塗布が不要となり、摺動面に塵埃が混入しても部品の表面に粘着せずに摺動と共に外部へ掃き出され、いわゆる「かじり」の発生を抑え、高機能化することができる。
また、手動ステージは,ピニオンギアに対してハンドルと反対側に接続され、ネジによりハンドルの与圧調整を行う与圧調整ネジが、つまみネジ式であることが好ましい。これにより、従来、与圧調整ネジにはピニオンメタルが使用され、ドライバなどの工具を使用しなければネジを回すことができなかった。しかし、つまみネジ式とすることでドライバなどの工具を使用せずにつまみネジを指で回すだけでハンドルの与圧調整を簡易に行うことができる。
また、手動ステージは,摺動機構が、固定部品に設けられてハンドルと連結された雄ネジ棒と、摺動部品に設けられた雌ネジ筒から構成される送りネジ式の摺動機構であり、雄ネジ棒と雌ネジ筒とハンドルとは、樹脂からなることが好ましい。これにより、手動ステージが送りネジ式の摺動機構を採用している場合に、手動ステージをさらに軽量化し操作性を向上させることができる。
さらに、手動ステージは,摺動機構が、摺動部品のアリ溝内に設けられ、固定部品のアリ面をレールとしてスライドする複数の脚から構成されるアリ溝スライドレール式の摺動機構であり、固定部品に対して摺動部品を摺動させて任意の位置で固定するハンドルは、樹脂からなることが好ましい。これにより、手動ステージがアリ溝スライドレール式の摺動機構を採用している場合に、手動ステージをさらに軽量化し操作性を向上させることができる。
以上のように、本発明に係る手動ステージによれば、固定部品に対する摺動部品のストッパ機構及び摺動の程度の調整機構を容易にして精度よく調整でき、目盛の読取りを容易にする高機能な手動ステージを提供することができる。
本発明に係る手動ステージの1つの実施形態の概略構成を示す斜視図である。 手動ステージの側面図、及び分解した手動ステージの平面図である。 固定ユニットの摺動固定機構及び摺動調整機構を示す断面図である。 摺動ユニット及び固定ユニットの側面におけるハンドル、摺動固定ネジ、摺動調節ネジ用孔、摺動固定ネジ用孔、与圧調整ネジなどの配置を示す側面図である。 固定ユニットのベース板における張力導入機構を示す断面図である。 摺動ユニットにおける張力導入機構を示す断面図である。 本発明の対象となるX軸ステージの平面図及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージ(ハンドル延長タイプ)の平面図及び側面図である。 本発明の対象となるXY軸ステージの平面図及び側面図である。 本発明の対象となるZ軸ステージの平面図及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるZ軸ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるXステージ(アリ溝送りネジタイプ)の平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージ(アリ溝スリム送りネジタイプ)の平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージ(アリ溝スリム送りネジタイプ)の平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となる回転ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるX軸ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるX軸粗微動ステージの平面図、底面図、及び側面図である。 本発明の対象となるZ軸支柱取付けステージの平面図及び側面図である。 本発明の対象となるZ軸支柱取付けステージの平面図及び側面図である。 従来の一般的なX軸アリ溝式ステージを示す斜視図である。 従来の一般的なX軸アリ溝式ステージの側面図、及び分解した平面図である。 従来の一般的な送りネジ式ステージを示す側面図、及び分解した平面図である。 従来の一般的なアリ溝スライドレール式ステージを示す平面図及び断面図である。
以下に、図面を用いて本発明に係る手動ステージの実施形態につき、詳細に説明する。本実施形態では、手動ステージ1の一つの実施例としてX軸アリ溝式ステージについて説明するが、それに限らずXY軸アリ溝式ステージ、Z軸アリ溝式ステージ、回転ステージなどにも適用される。また、アリ溝式ステージ以外の図24に示す送りネジ式ステージ、図25に示すアリ溝スライドレール式ステージにも適用される。さらにその他の手動ステージ、例えば、リニアボール式ステージ、クロスローラ式ステージ、簡易ボール式ステージなどにも適用可能である。
図1に、アリ溝式ステージの1つの実施形態の構成を斜視図で示す。アリ溝式の手動ステージ1は、台形状に窪んだアリ溝3を含む固定部品5に対して台形状に突出したアリ2を含む摺動部品4が摺動可能に嵌合される。この固定部品5は、土台固定用締結孔6を有するベース板8を介して土台(図示せず)に固定される。また、摺動部品4は、精密機器取付け用孔7に挿入される締付具(図示せず)を介して精密機器(図示せず)に接続される。摺動部品4は、ハンドル9を回転させることにより固定部品5に対して図中の矢印の方向に相対的に移動する。
図2に、アリ溝式の手動ステージ1の側面図、及び分解したアリ溝式の手動ステージ1の平面図を示す。図2(a)は、図1のA方向からみたアリ溝式の手動ステージ1の側面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B方向からみた平面図であり、図2(c)は、図2(a)のC−C方向からみた平面図である。本実施形態のアリ溝式の手動ステージ1の摺動機構では、摺動部品4及びアリ2はそれぞれ樹脂からなり、一体成型されて摺動ユニット20を構成する。さらに、ラック13も樹脂からなり、一体成型されて摺動ユニット20を構成しても良い。また、固定部品5及びベース板8は、それぞれ樹脂からなり、一体成型されて固定ユニット30を構成する。そして、アリ溝式の手動ステージ1の摺動機構は、摺動ユニット20のラック13、及び固定ユニット30内に挿入されたピニオンギア14から構成される。すなわち、ハンドル9を回転させることでハンドル9に連結されたピニオンギア14を回転させ、ピニオンギア14に係合するラック13を並進移動させる。
また、固定部品5内に挿入されたピニオンギア14は、一端がハンドル9に連結されるが、他端は、与圧調整ネジ12に接触する。この与圧調整ネジ12は、ピニオンギア14を押さえつけることで、ラック13及びピニオンギア14による摺動を接触摩擦により微調整する。すなわち、与圧調整ネジ12を締め込むとハンドル9による回転操作が重くなり、与圧調整ネジ12を緩めるとハンドル9による回転操作が軽くなる。この与圧調整を行う与圧調整ネジはつまみネジ式であることが好ましい。従来、与圧調整ネジにはピニオンメタルが使用されていたが、ドライバなどの工具を使用しなければネジを回すことができなかった。このつまみネジ式とすることで、ハンドル9の与圧調整は、ドライバなどの工具を使用せずに指でつまみを回すだけで簡易に行える。
図3(a)に、アリ溝式の手動ステージ1のストッパ機構を図2のD−D断面で示す。また、図4に、摺動ユニット20及び固定ユニット30の側面におけるハンドル9、摺動固定ネジ10、摺動調節ネジ用孔15、摺動固定ネジ用孔16、与圧調整ネジ12などの配置を示す。固定部品5の側面には摺動固定ネジ10が取付けられる。そして、固定部品5のアリ溝3の側部に逆三角形の突出部31を形成するように溝部32が設けられ、摺動固定ネジ10の先端部である摺動固定ネジ先端部33を溝部32から突出部31に突き当てて突出部31を図3(b)の矢印で示すように内側に傾斜させる。そして、固定部品5のアリ溝3と嵌合する摺動部品4のアリ2を押さえ込ませる。このようにして、固定ユニット30に対する摺動ユニット20の位置を固定する。
この溝部32は、固定ユニット全体が樹脂からなるため容易に加工される。この突出部31は、固定部品5に接続する箇所の厚みが小さくなっているため、摺動固定ネジ10の摺動固定ネジ先端部33により容易に弾性変形する。そして、摺動固定ネジ10に突き当てて内側に傾斜した突出部31の復元力により摺動固定ネジ10を外側に向かって押す圧縮力が発生する。この圧縮力により摺動固定ネジ10の雄ネジとネジ孔の雌ネジの嵌合に摩擦力が発生する。従って、この繰り返しの機械振動を受ける場合であっても、締め込まれた摺動固定ネジ10の緩みを防止することができる。すなわち、この突出部31は摺動固定ネジ10に対するスプリングの機能を発揮する。
この突出部31と溝部32は、固定ユニット30の両側の壁部に設けられ、摺動固定ネジ10は、左右いずれからも装着して使用できる。或いは、摺動固定ネジ10を左右両方に装着して同時に使用できる。すなわち、本手動ステージ1におけるストッパ機能は、手動ステージ1の何れの側からも固定部品5に対する摺動部品4の位置を固定でき、更には両側から強固に固定できる。また、図4に示すように摺動固定ネジ用孔16は、本実施形態では片側に2箇所ずつ配置され、何れの位置でもストッパ機能を発揮させることができる。
図3(b)に、アリ溝式の手動ステージ1の調整機構を図2のE−E断面で示す。上述したストッパ機能が使用する突出部31及び溝部32を活用し、摺動調節ネジ用孔15に摺動調節ネジ11を挿入し、図中の矢印に示す方向に突出部31を内側に傾斜させて摺動部品4を押し、固定部品5と摺動部品4との摺動の程度を微調整する。この摺動調節ネジ用孔15は、図1に示すように、固定ユニット30の両側に設けられ、本実施形態では、片側に3箇所ずつ設けられる。すなわち、本手動ステージ1における調整機能は、手動ステージ1の何れの側からも調整でき、更には両側からも左右のバランスをとりながら調整できる。また、図4に示すように、摺動調整ネジ用孔15は、本実施形態では、片側に3箇所ずつ配置され、何れの位置でも調整機能を発揮させることができる。
さらに、図4に示すように、固定部品5及び摺動部品4の両側の外壁には、目盛が印字された目盛板17a,17bを取り付ける目盛板取付け用孔18が設けられる。すなわち、固定ユニット30及び摺動ユニット20の両側の外壁には、目盛が印字された目盛板17a,17bが取り付けられても良い。これにより、固定部品5及び摺動部品4の両側面に目盛板17a,17bを設けることができ、両側面に取付けられる摺動固定ネジ10或いは摺動調整ネジ11の操作をより効率的に行うことができる。
この固定部品5及び摺動部品4は樹脂からなるために、固定部品5及び摺動部品4の両側面には、目盛が直接印字されても良い。このように、樹脂の表面に目盛を直接印字することで部品点数が削減できる。
従来のX軸アリ溝式ステージ100は、防錆処理のためにアルマイト処理やメッキ処理を施していたが、防錆処理の厚みにむらがあり、組立て時に固定部品105と摺動部品104との摺動の程度を微調整するのは難しかった。本手動ステージ1の固定ユニット30は、樹脂製であるために防錆処理のためのアルマイト処理やメッキ処理が省略できる。従って、組立て時において、この摺動の程度の微調整は、従来と比較すると軽減される。しかし、固定部品5と摺動部品4との製作誤差もあるため上述した簡易な調整機構が必要となる。
図22に示す従来の一般的なX軸アリ溝式ステージ100によると、図1,2に示す固定部品5及び摺動部品4は表面をアルマイト処理したアルミニウムからなる。また、図1,2に示すハンドル9は真鍮製であり、メッキ処理が施されている。また、図2に示す摺動機構のうちラック15は真鍮に防錆処理としてメッキが施されたものが用いられ、ピニオンギア14は快削鋼(SUM)に防錆処理としてメッキが施されたものが用いられている。
上述したように、本実施形態のアリ溝式の手動ステージ1では、固定ユニット30及び摺動ユニット20は樹脂からなる。ここで、樹脂とは、例えば、テフロン(登録商標)樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂などである。これらの樹脂は、透明な樹脂、すなわちその部品の素材を通じてその部品の裏側にあるものが透けて見える程度の透明度を有していても良い。
上述した樹脂は、必要に応じて着色されても良い。例えば、従来の手動ステージ1のように黒色であっても良い。また、例えば、赤色、黄色、緑色に着色した手動ステージ1を用意し、手動ステージ1の取り付け個所の危険度や重要度により使い分けをする。また、特定の手動ステージ1について注意を喚起すべき場合に黄色に着色された手動ステージ1を用いる。また、手動ステージ1の使用目的や使用個所による分類に従ってそれぞれの着色を使い分けることもできる。
他の実施形態を図5に示す。図5(a)は、固定ユニット30のベース板8が締結具35により土台34に締結される部分を断面で示す。図5(b)は、図5(a)のF−F断面である。ベース板8を土台34に固定する土台固定用締結孔6の周辺に、ベース板8の断面方向からみて突出するベース板突出部37を形成するように締結具用溝36が設けられる。図5(b)に示すように、この締結具用溝36は、ベース板8の側面において締結具35の軸と交差する方向に設けられ、ベース板8の角部に設けられる。
この締結具用溝36は、固定ユニット30全体が樹脂からなるため容易に加工される。また、このベース板突出部37は2辺が固定された薄い板であるため、締結具35が締め込まれると土台34の方向に向かって容易に弾性変形する。そして、その復元力により締結具35に張力が導入される。繰り返しの機械振動を受けると、締め込まれた土台固定用締結孔6が緩む場合があったが、このベース板突出部37の復元力による張力で、締結具35の緩みを防止できる。すなわち、このベース板突出部37は締結具35に対するスプリングの機能を発揮する。
他の実施形態を図6に示す。図6(a)は、摺動ユニット20において、摺動部品4を精密機器の取付け板24に固定する部分の断面を示す。図6(b)は図6(a)のG−G断面である。摺動ユニット20を精密機器の取付け板24に固定する締付具25の周辺に、板の断面方向からみて突出する摺動板突出部23を形成するように締付具用溝部22が設けられる。図4(a)に示すように、この締付具用溝部22は、摺動部品4の側面において締付具25の軸と交差する方向に設けられる。
この締付具用溝部22は、摺動ユニット20全体が樹脂からなるため容易に加工される。また、この摺動板突出部23は3辺が固定された薄い板であるため、締付具25が締め込まれると固定ユニット30の方向に向かって容易に弾性変形する。そして、その復元力により締付具25に張力が導入される。繰り返しの機械振動を受けると、締め込まれた締付具25が緩む場合があったが、この摺動板突出部23の復元力による張力で、締付具25の緩みを防止できる。すなわち、この摺動板突出部23は締付具25に対するスプリングの機能を発揮する。
摺動機構であるラック13及びピニオンギア14が樹脂からなる場合には、ラック13を含む摺動ユニット20と、ピニオンギア14を含む固定ユニット30とのそれぞれの摺動面には、グリス又はオイルを塗布しないとすることができる。これにより、摺動面を構成する固定部品5、摺動部品4、ラック13を樹脂製とし、ピニオンギア14を鋼製から樹脂製とすることで摺動を滑らかにするためのグリスやオイルの塗布が不要となり、摺動面に塵埃が混入しても部品の表面に粘着せずに摺動と共に外部へ掃き出され、いわゆる「かじり」の発生を抑え、高機能化することができる。
図7〜図21には、本発明の対象となるアリ溝式の手動ステージ1の一部を例示する。これらの図は、平面図、底面図、側面図などにより記載されるが、各図面の表示は省略する。これらの従来のアリ溝式の手動ステージ1は、本発明の請求項1〜10の特徴事項を備えることで、本発明に係るアリ溝式の手動ステージ1とすることができるが、これらの例に限らず、従来の全てのアリ溝式の手動ステージ1である、例えば、X軸アリ溝式ステージ、XY軸アリ溝式ステージ、Z軸アリ溝式ステージ、回転ステージなどに適用される。
また、本発明に係る手動ステージ1は、上述したアリ溝式の手動ステージ1に限らず、図24に示す送りネジ式ステージ300についても同様に適用可能である。例えば、送りネジ式ステージ300の摺動機構は、雌ネジ筒306及び雄ネジ棒307により構成されるが、その他の摺動部品304、固定部品305、ハンドル309、目盛310a,310bなどについては、上述したアリ溝式ステージと同様である。
図25に示すアリ溝スライドレール式ステージ400についても同様に適用可能である。例えば、アリ溝スライドレール式ステージ400の摺動機構は、脚部408から構成されるが、その他の摺動部品404、固定部品405、ハンドル409、目盛410a,410bなどについては、上述したアリ溝式の手動ステージ1と同様である。
さらに、上述した手動ステージ1に限らず、他の摺動機構を備えた、例えば、リニアボール式ステージ、クロスローラ式ステージ、簡易ボール式ステージなどでも、本発明の請求項1〜6の特徴事項を備えることで、本発明に係る手動ステージ1とすることができる。
1 手動ステージ、2,102,302,402 アリ、3,103,303,403 アリ溝、4,104,304,404 摺動部品、5,105,305,405 固定部品、6,106,406 土台固定用締結孔、7,107,407 精密機器取付け用孔、8,108 ベース板、9,109,309,409 ハンドル、10,110 摺動固定ネジ、11 摺動調節ネジ、12,112 与圧調整ネジ、13,113 ラック、14,114 ピニオンギア、15 摺動調節ネジ用孔、16 摺動固定ネジ用孔、17a,17b,310a,310b,410a,410b 目盛板、18 目盛板取付け用孔、20 摺動ユニット、22 締付具用溝部、23 摺動板突出部、24 取付け板、25 締付具、37 ベース板突出部、30 固定用ユニット、31 突出部、32 溝部、33 摺動固定ネジ先端部、34 土台、35 締結具、36 締結具用溝、37 ベース板突出部、100 X軸アリ溝式ステージ、111 押さえ板、115 ラック取付けピン、116 開口、117 止めネジ、118 ワッシャ、300 送りネジ式ステージ、306 雌ネジ筒、307 雄ネジ棒、316 ストッパ、400 ストッパアリ溝スライドレール式ステージ、408 脚。

Claims (12)

  1. 締付具により精密機器が取付けられる摺動部品と、締結具により土台に接続される固定部品とが摺動機構を介して連結され、ハンドル操作により摺動部品を摺動させ、取り付けられた精密機器の位置調整を行う手動ステージであって、
    固定部品は樹脂からなり、固定部品の両側の壁部に逆三角形の突出部を形成するようにそれぞれ縦方向に溝が設けられ、摺動固定ネジを、壁部に設けられた摺動固定ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押さえ込ませ、固定部品に対する摺動部品の位置を固定し、
    複数の摺動調節ネジを、固定部品の両側の壁部に設けられた複数の摺動調節ネジ用孔を貫通させて突出部に突き当て、突出部を内側に傾斜させて摺動部品を押し、固定部品と摺動部品との摺動の程度を微調整することを特徴とする手動ステージ。
  2. 請求項1に記載の手動ステージであって、固定部品及び摺動部品の両側の外壁には、目盛が印字された目盛板を取り付ける目盛板取付け用孔が明けられることを特徴とする手動ステージ。
  3. 請求項1又は2に記載の手動ステージであって、固定部品に接続され、締結具が挿入される土台固定用孔を有するベース板は樹脂からなり、固定部品は、ベース板と一体成型されることを特徴とする手動ステージ。
  4. 請求項3に記載の手動ステージであって、ベース板の土台固定用孔の周辺には、ベース板の側面において締結具の軸と交差する方向に、板の断面方向からみて突出する突出部を形成するように横方向に溝が設けられ、突出部の復元力により締め付けられた締結具に張力を導入することを特徴とする手動ステージ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1に記載の手動ステージであって、摺動部品は樹脂からなり、固定部品及び摺動部品の両側面には、目盛が直接印字されることを特徴とする手動ステージ。
  6. 請求項5に記載の手動ステージであって、摺動部品に設けられた、精密機器を取付ける機器取付け用孔の周辺には、摺動部品の両側面において締付具の軸と交差する方向に、板の断面方向からみて突出する突出部を形成するように横方向に溝が設けられ、突出部の復元力により締め付けられた締付具に張力を導入することを特徴とする手動ステージ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の手動ステージであって、摺動機構は、摺動部品のアリに設けられたラックと、固定部品に設けられ、その一端がハンドルに連結されたピニオンギアから構成されるアリ溝式の摺動機構であり、摺動部品に取付けられるアリは樹脂からなり、摺動部品は、アリと一体成形されることを特徴とする手動ステージ。
  8. 請求項7に記載の手動ステージであって、摺動部品に取付けられるラックは樹脂からなり、摺動部品は、更にラックと一体成形されることを特徴とする手動ステージ。
  9. 請求項8に記載の手動ステージであって、ピニオンギアは、樹脂からなり、ラックを含む摺動部品と、ピニオンギアを含む固定部品とのそれぞれの摺動面には、グリス又はオイルを塗布しないことを特徴とする手動ステージ。
  10. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の手動ステージであって、ピニオンギアに対してハンドルと反対側に接続され、ネジによりハンドルの与圧調整を行う与圧調整ネジは、つまみネジ式であることを特徴とする手動ステージ。
  11. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の手動ステージであって、摺動機構は、固定部品に設けられてハンドルと連結された雄ネジ棒と、摺動部品に設けられた雌ネジ筒から構成される送りネジ式の摺動機構であり、雄ネジ棒と雌ネジ筒とハンドルとは、樹脂からなることを特徴とする手動ステージ。
  12. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の手動ステージであって、摺動機構は、摺動部品のアリ溝内に設けられ、固定部品のアリ面をレールとしてスライドする複数の脚から構成されるアリ溝スライドレール式の摺動機構であり、固定部品に対して摺動部品を摺動させて任意の位置で固定するハンドルは、樹脂からなることを特徴とする手動ステージ。

JP2009068403A 2009-03-19 2009-03-19 手動ステージ Active JP4505535B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009068403A JP4505535B1 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 手動ステージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009068403A JP4505535B1 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 手動ステージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4505535B1 JP4505535B1 (ja) 2010-07-21
JP2010223611A true JP2010223611A (ja) 2010-10-07

Family

ID=42582526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009068403A Active JP4505535B1 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 手動ステージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4505535B1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4830053B1 (ja) * 2011-05-02 2011-12-07 株式会社ミラック光学 スライド操作式アリ溝摺動ステージ
JP2013228626A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Olympus Corp ステージ
KR101383174B1 (ko) * 2013-11-27 2014-04-09 윤슬(주) 동축 구동 다방향 제어장치
FR3009213A1 (fr) * 2013-07-31 2015-02-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Interface de fixation rapide pour poste a vide d'une ligne d'emboutissage de tole
JP5898822B1 (ja) * 2016-01-29 2016-04-06 株式会社ミラック光学 ワーク保持装置、及びワーク保持装置付きアリ溝摺動ステージ
JP5977468B1 (ja) * 2016-01-29 2016-08-24 株式会社ミラック光学 アリ溝式ワーク挟持装置及びアリ溝式ワーク挟持方法
CN110091185A (zh) * 2019-06-06 2019-08-06 重庆宏钢数控机床有限公司 带有自补偿式导轨间隙调节结构的平床身
WO2020121562A1 (ja) 2018-12-13 2020-06-18 ビブリロォス株式会社 ステージ機構
JP2020169972A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 株式会社ミラック光学 ガタツキ抑制機構付き手動ステージ

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4890652B1 (ja) * 2011-03-31 2012-03-07 株式会社ミラック光学 送りネジ式手動ステージ
CN102506714B (zh) * 2011-10-10 2013-12-04 上海应用技术学院 带有调整与自标定结构的激光位移传感器安装支架
CN105818120A (zh) * 2016-06-07 2016-08-03 马新足 一种具有双轴调节功能的机械加工工作台
CN106915113A (zh) * 2017-04-14 2017-07-04 浙江赛力机械有限公司 纸板开槽机的开槽刀架
CN114791015A (zh) * 2021-01-25 2022-07-26 汉达精密电子(昆山)有限公司 一种手动精密滑台
CN114354605A (zh) * 2022-01-17 2022-04-15 湖南工程学院 一种弹力竹节纱的捻度测试测量方法及设备
CN115383478A (zh) * 2022-09-28 2022-11-25 河南艾顿机床有限公司 一种交互式平移工作台锁紧机构

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753810U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29
JPH0222417U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JP2003048129A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Olympus Optical Co Ltd ステージ固定装置および方法
JP2008008446A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Miruc Optical Co Ltd 汎用アリ溝摺動ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753810U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29
JPH0222417U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JP2003048129A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Olympus Optical Co Ltd ステージ固定装置および方法
JP2008008446A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Miruc Optical Co Ltd 汎用アリ溝摺動ユニット

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI490884B (zh) * 2011-05-02 2015-07-01 Miruc Optical Co Ltd Slip operated dovetail slot
WO2012150723A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 株式会社ミラック光学 スライド操作式アリ溝摺動ステージ
CN103534761A (zh) * 2011-05-02 2014-01-22 Miruc光学株式会社 滑动操作式燕尾槽滑台
JP4830053B1 (ja) * 2011-05-02 2011-12-07 株式会社ミラック光学 スライド操作式アリ溝摺動ステージ
KR101483031B1 (ko) 2011-05-02 2015-01-15 가부시키가이샤 미락쿠 고가쿠 슬라이드 조작식 도브테일 홈 슬라이딩 스테이지
US9022373B2 (en) 2011-05-02 2015-05-05 Miruc Optical Co., Ltd. Slide operation-type dovetail groove sliding stage
JP2013228626A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Olympus Corp ステージ
FR3009213A1 (fr) * 2013-07-31 2015-02-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Interface de fixation rapide pour poste a vide d'une ligne d'emboutissage de tole
KR101383174B1 (ko) * 2013-11-27 2014-04-09 윤슬(주) 동축 구동 다방향 제어장치
JP5898822B1 (ja) * 2016-01-29 2016-04-06 株式会社ミラック光学 ワーク保持装置、及びワーク保持装置付きアリ溝摺動ステージ
JP5977468B1 (ja) * 2016-01-29 2016-08-24 株式会社ミラック光学 アリ溝式ワーク挟持装置及びアリ溝式ワーク挟持方法
WO2020121562A1 (ja) 2018-12-13 2020-06-18 ビブリロォス株式会社 ステージ機構
KR20200074053A (ko) 2018-12-13 2020-06-24 비브리로스 가부시키가이샤 스테이지 기구
US11446778B2 (en) 2018-12-13 2022-09-20 Biblios Co., Ltd. Stage mechanism
JP2020169972A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 株式会社ミラック光学 ガタツキ抑制機構付き手動ステージ
CN110091185A (zh) * 2019-06-06 2019-08-06 重庆宏钢数控机床有限公司 带有自补偿式导轨间隙调节结构的平床身

Also Published As

Publication number Publication date
JP4505535B1 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4505535B1 (ja) 手動ステージ
US8397600B2 (en) Multi-functional feed-screw-type dovetail stage
KR101483031B1 (ko) 슬라이드 조작식 도브테일 홈 슬라이딩 스테이지
JP4606501B2 (ja) 手動ステージ
JP5977468B1 (ja) アリ溝式ワーク挟持装置及びアリ溝式ワーク挟持方法
US20090140607A1 (en) Driving apparatus
JP2010019768A (ja) 複合アリ溝摺動ステージ
TW201323146A (zh) 夾持調整裝置及其旋轉調整機構
US10141030B2 (en) Unloading mechanism assembly
JP5695503B2 (ja) 板金製のステージ装置
WO2020121562A1 (ja) ステージ機構
JP4574716B2 (ja) 手動ステージ構成システム
CN111566740B (zh) 工作台机构
JP7403160B2 (ja) マイクロヘッド
JP6280801B2 (ja) 顕微鏡装置
US20210108708A1 (en) Micro head and stage mechanism using the same
US11441726B2 (en) Connection assembly and robot having the same
JP6050799B2 (ja) ステージ装置
CN215177548U (zh) 一种尺寸测量仪
WO2013186820A1 (ja) 板金製のステージ装置
JP2011177987A (ja) 切断用定規
JP2011047494A (ja) スライド装置
JP2017127921A (ja) アリ溝式ワーク把持装置、及びアリ溝式ワーク把持装置付きアリ溝摺動ステージ
JP2010256473A (ja) 駆動特性調整機構
JP2011076032A (ja) シャフト固定式摺動ステージ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4505535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20200430

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250