JP6050799B2 - ステージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステージ装置に係り、特に精密機器等の測定対象物を載せた移動ステージを、その水平状態を維持しつつ上下動可能に構成して成るステージ装置に関する。
従来より、移動ステージを上下動可能に形成されたステージ装置としては、例えば可動ステージと当該可動ステージの中心部から下方に向けて装備された雄ねじ部と、この雄ねじ部を支持し且つ上下動させる駆動支持機構とを備え、この駆動支持機構を外部操作することにより前記可動ステージを上下動させる構造のものが、知られている。
また、昨今にあっては、上記した従来例と同様に機能する雄ねじ部を備えると共に、この雄ねじ部を振動型アクチュエータを用いて駆動する全自動型のステージ装置が知られている(特許文献1)。
特開2000−344474号公報
しかしながら、上記した雄ねじ部を回転させて上下動させる構造のものは、当該雄ねじ部の微小単位での上下動に際しては、この雄ねじ部に上下動を付勢する雌ねじ部を設けると共に、この雌ねじ部を定位置で保持し且つ回転駆動する複数段の駆動ねじ機構を、前記駆動支持機構が予め備えていることが必要とされる。
このため、装置全体として構造が複雑化しバックラッシュが大きくなり、更に、上記駆動支持機構については、雄ねじ部の下方に配置する必要性より、装置全体の高さが大きくなり、その小型化および薄型化に支障を来すという不都合がある。
また、上記雄ねじ部を振動型アクチュエータを用いて駆動する全自動型のステージ装置にあっては、雌ねじ部の回転角度の精密設定(即ち、雄ねじ部の上下動の微小設定)には適しているものの、上記雌ねじ部におけるバックラッシュの課題のほか、更に駆動部分に振動型アクチュエータを必要とし且つ当該アクチュエータの振動力を回転動作に変換し更に当該回転動作を電気的に制御する手段を必要とすることから、全体的に構造が複雑化し、且つ生産性が悪く、比較的高価になり、更には保守性が悪いという不都合が常に存在する。
〔発明の目的〕
上記従来例の有する不都合を改善し、特に、簡単な構造の駆動手段を用いて可動ステージの微小単位の上下動およびその設定を可能とした小型化が可能なステージ装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、基台ステージと、この基台ステージ上に上下動可能に配設された可動ステージと、この可動ステージを保持する保持部材と、この保持部材を介して前記可動ステージに上下動を付勢する上下動付勢機構とを設け
前記上下動付勢機構、前記可動ステージの下面側の中央領域に配置され前記基台ステージ上を外力に付勢されて一方向に往復移動する往復移動部材と、この往復移動部材と前記可動ステージとの間に設けられ当該往復移動部材の動作を前記可動ステージの上下方向の動作に変換するクサビ型動作変換機構と、前記基台ステージ上に装備され前記可動ステージが上下動するのを案内する上下動案内機構とを備えた構成とし
前記可動ステージを保持する保持部材を、前記往復移動部材の両側面にそれぞれ配置すると共に、
前記クサビ型動作変換機構を、前記往復移動部材の両側面と前記各保持部材の内壁面との間に、それぞれ設置したこと、という構成を採っている。
本発明は上述したように構成したので、これによると、クサビ型動作変換機構が有効に機能して可動ステージを支持しつつ微小単位でその上下動を実行し且つその高さ位置の可変設定を高精度に成し得る保守性が良好なステージ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示すステージ装置の駆動軸を含む縦断面図である。 図1に開示したステージ装置を示す図で、図2(A)はその全体を示す外観斜視図、図2(B)は図1の平面図である。 図1に開示したステージ装置の構成上の基盤を成す基台ステージを示す斜視図である。 図1に開示したステージ装置の矢印A方向から見た一部省略した正面図である。 図4に開示したステージ装置の矢印V−V線に沿った断面図である。 図4に開示したステージ装置の矢印VI−VI線に沿った断面図である。 図1に開示したステージ装置の矢印A方向から見た他の一部を省略した正面図である。 図7に開示したステージ装置の矢印VIII−VIII線に沿った断面図である。 図1に開示したステージ装置の構成部材全体を示す分解斜視図である。 図1に開示したステージ装置の全体的な動作を示す図で、図10(A)は往復移動部材を押し込んで可動ステージを最上位に移動させた場合の状態を示す斜視図、図10(B)は往復移動部材を通常の位置に設置し可動ステージを中位の高さ位置に配置させた場合の状態を示す斜視図、図10(C)は往復移動部材を引き出して可動ステージを最下位に移動させた場合の状態を示す斜視図である。 図1に開示したステージ装置の図10に準じた全体的な動作を示す図で、図11(A)は往復移動部材を押し込んで可動ステージを最上位に移動させた場合の当該往復移動部材と駆動ねじ機構との連動状態を示す説明図、図11(B)は往復移動部材を通常の位置に設置して可動ステージを中位の高さ位置に配置させた場合の当該往復移動部材と駆動ねじ機構との連動状態を示す説明図、図11(C)は往復移動部材を引き出して可動ステージを最下位に移動させた場合の当該往復移動部材と駆動ねじ機構との連動状態を示す説明図である。 図1に開示したステージ装置の図10に準じた全体的な動作を示す図で、図12(A)は往復移動部材を押し込んで可動ステージを最上位に移動させた場合の当該往復移動部材と基台ステージとの係合状態を示す説明図、図12(B)は往復移動部材を通常の位置に設置して可動ステージを中位の高さ位置に配置させた場合の当該往復移動部材と基台ステージとの係合状態を示す説明図、図12(C)は往復移動部材を引き出して可動ステージを最下位に移動させた場合の当該往復移動部材と基台ステージとの係合状態を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図12に従って説明する。
(基本的構成)
まず、図1乃至図4において、符号1は基台ステージを示し、符号2は可動ステージを示す。
この内、基台ステージ1は、装置全体の基盤を成すもので、各構成部材を保持する機能を備えている。又、可動ステージ2は、基台ステージ1上に配設され、下面側の両端部に前記基台ステージ1に向けて一体的に装備された保持部材3,4を備えて構成されている。符号3a,3b,4a,4bは、保持部材3,4を可動ステージ2に固着装備する連結ねじを示す。
上記基台ステージ1および可動ステージ2は、本実施形態では、図1乃至図4に示すように共に同一の四角形状に形成されている。又、これに合わせて、保持部材3,4が上記したように可動ステージ2の下面側に固着装備されている。
ここで、上記各保持部材3,4の各外側の両角部の下面側は、下端面に平行に一部切除されており、この切除部3A,3B,4A,4Bに設けられた貫通穴を介して、当該各保持部材3,4が、上述したように、連結ねじ3a,3b,4a,4bにより下面側から可動ステージ2に一体的に固着されている。
基台ステージ1上には、上記可動ステージ2および保持部材3,4で囲まれた空間領域に、上記可動ステージ2の全体を微小単位で上下動させるための上下動付勢機構5が装備されている(図5,図6参照)

この上下動付勢機構5は、可動ステージ2の下面側の中央部に配置され前記基台ステージ1上を保持部材3,4の各内壁に沿って一方向に往復移動する往復移動部材6と、基台ステージ1上の左右両端部に植設された状態で配置され上述した保持部材3,4が上下動するのを左右二か所で案内する上下動案内機構7,8,9,10と、この上下動案内機構7乃至10に協同して機能し前記往復移動部材6の動作を前記保持部材3,4の上下方向の動作に変換するクサビ型動作変換機構17,18とを備えて構成されている。
このため、例えば、往復移動部材6が水平に設置された基台ステージ1上を水平移動すると、同時にその両側に位置する前記クサビ型動作変換機構17,18と上下動案内機構7乃至10とが協同して機能し、当該往復移動部材6の一方向への水平移動を保持部材3,4の上下方向への移動に変換するようになっている。
ここで、装置全体の構成及び形状を明確化するため、図2(A)に装置全体の斜視図を示し、各構成部材の配置を明確化するための平面図を図2(B)に示す。
更に、装置全体の各構成部材の形状および相互間に位置関係を明らかにするため、図9に、上記図2(A)に開示した装置の全体的な分解斜視図を示す。
尚、図1は上記図4におけるI−I線に沿った縦断面図である。
又、上記保持部材3,4によって保持されている可動ステージ2の下面と往復移動部材6の上面との相互間には、可動ステージ2が最下位に位置する場合でも一定の隙間空間(例えば2〔mm〕前後)SKが常時設定されるように、往復移動部材6の高さ寸法,およびがクサビ型動作変換機構17,18の斜めガイドキー17A,18Aの取付け位置が、予め特定されている。
更に、本実施形態にあって、クサビ型動作変換機構17,18に付勢されて可動ステージ2が上下動する場合の移動範囲については、具体的には後述するが、クサビ機能を発揮する斜めガイドキー17A,18Aの傾斜角度を、例えば8°に設定しておくと、往復移動部材6の水平移動が1〔mm〕の場合、高さ方向への変換値は「1〔mm〕×tan8°=0.141〔mm〕」となる。
一方、往復移動部材6の水平移動を0.1〔mm〕とすると、高さ方向への変換値は「0.1〔mm〕×tan8°=0.0141〔mm〕=14.1〔μm〕」となる。
即ち、本実施形態では、往復移動部材6の微小水平移動が0.1〔mm〕という粗い移動量であっても、可動ステージ2を10数μ単位で、若しくはそれ以下のμ単位で、上下動させることが可能となる。
(駆動ねじ機構11と連結部材12)
本実施形態におけるステージ装置は、図1乃至図7に示すように、上記した基本的な構成に加えて、更に、往復移動部材6に対してその往復移動を付勢する駆動ねじ機構11と、この駆動ねじ機構11の駆動ねじ11Aが中心線L上を回転移動する場合の移動量をそのまま往復移動部材6に伝達する連結部材12と、を備えている。
この内、駆動ねじ機構11は、上記したように往復移動部材6に微小往復動作を付勢するためのものであり、当該往復移動部材6の移動方向に沿って前述した基台ステージ1の中央部に、図1,図2(B)に示すように、その中心線Lに沿って配置されている。
符号1Bは、中心線Lに沿って基台ステージ1の前端面(図1の右端面)の中央部に形成された駆動ねじ機構11の要部を成す駆動ねじ11A用のねじ穴を示す(図1,図3参照)。
この駆動ねじ機構11は、基台ステージ1に形成された上記ねじ穴1Bと、このねじ穴1Bに螺合されて機能する駆動ねじ11Aと、この駆動ねじ11Aの回転移動時におけるバックラッシュを吸収する樹脂製のバックラッシュ吸収部材11D,11Eと、このバックラッシュ吸収部材11D,11Eを上記ねじ穴1B内の開口端で基台ステージ1に固定する固定ねじ部11d,11eとを備えて構成されている。
ここで、駆動ねじ11Aは、ねじ部本体11Aaと、このねじ部本体11Aaを外部(図1の右端側)から回転駆動するためのヘッド部11Bと、このヘッド部11Bに連なるネック部11Cとを備えて構成されている。
又、上記バックラッシュ吸収部材11D,11Eは、本実施形態では公知のバックラッシュ吸収部材が使用されている(特許第 4383402号公報/段落番号「0026」乃至「0035」参照)。
このため、駆動ねじ機構11から出力される駆動ねじ11Aの往復移動量は、バックラッシュを含まない状態の移動量がそのまま高精度で出力されるようになっている。
又、連結部材12は、駆動ねじ機構11のネック部11Cを回転自在に保持しつつ当該駆動ねじ機構11の駆動ねじ11Aによる中心軸に沿った方向の移動量を、上述したようにそのまま往復移動部材6に伝達するように機能する。
この連結部材12は、前述した往復移動部材6の端部(具体的には図1における往復移動部材6の右端面)にその上端部が固着装備されている。符号12A,12Bは、連結部材12を往復移動部材6に一体的に連結する連結ねじを示す。
即ち、上記駆動ねじ機構11の駆動ねじ11Aによる中心軸に沿った回転移動時の移動量は、連結部材12を介してそのまま往復移動部材6に伝達されるため、この往復移動部材6の往復移動量については、これを上記駆動ねじ11Aのヘッド部1Bをオペレータが回転操作することによって、外部から自在に設定することが可能な構造となっている。
尚、この場合、駆動ねじ11Aのヘッド部1Bの回転操作に際しては、例えば回転用治具等を使用すると、手動であっても10°間隔程度の設定は可能となっている。
ここで、駆動ねじ11Aのへッド部11Bと上記した連結部材12との連結構造を詳述する。
まず、符号12Kは、駆動ねじ11Aのネック部11Cを、ヘッド部11Bと共に上記連結部材12に回転自在に且つ軸方向のガタを排除した状態で連結する位置決めナットを示す。
この場合、ヘッド部11Bは連結部材12の外面に露出した状態に設定され、これによって、オペレータは、上記したように駆動ねじ11Aの回転角度を外部から自在に設定し得るようになっている。
そして、駆動ねじ11Aのネック部11Cは、ヘッド部11Bと連結ナット12Kとによって連結部材12を挟持するようにして、上述したように連結部材12に回転自在に連結されている。符号11g,11hは連結用の座がねを示す。
この場合、位置決めナット12Kは、適度の当接力をもって連結部材12の内面に座がね11hを介して摺動自在に当接され、同時にピン若しくは接着材によって駆動ねじ11Aのねじ部本体11Aaに固着されている。
このため、駆動ねじ機構11は、そのネック部11Cで、ヘッド部11Bと位置決めナット12Kとによって連結部材12を回転自在に挟持する形態をもって連結され、これにより、駆動ねじ11Aの回転移動時の移動量が、そのまま連結部材12を介して往復移動部材6に伝達されることとなる。
(基台ステージ1と往復移動部材6)
基台ステージ1は、各構成部材を保持し且つその動作を許容する機能を備え、本実施形態では四角形状に形成された一定の厚さの部材により形成されている(図3参照)。
この基台ステージ1は、その四隅の上面角部に水平切除部1a,1a,……を有し、この各水平切除部1aに設けた貫通穴1b,1b,……を介して外部装置へ固定されるようになっている。
この基台ステージ1には、図1乃至図4に示すように、連結部材12側である前端部中央に、当該連結部材12に対応して、一部切除されてなる凹状切除部1Aが設けられている。
この場合、この凹状切除部1Aの開口幅Eは、図2(B)に示すように、連結部材12の対向面の横幅Fよりも幾分大きく(E>Fに)設定されている。
このため、例えば、往復移動部材6と共に連結部材12が基台ステージ1上を内側に入り込むような状態が生じても(図12(A)参照)、基台ステージ1の上記凹状切除部1Aがこれを許容することから、駆動ねじ機構11はこれに対応して作動し連結部材12を介して往復移動部材6に所定の往復移動を付勢し得るようになっている。
これにより、往復移動部材6の往復移動範囲を外部へ大きく突出させることなく比較的大きく設定することが可能となり、その結果、上下動の微小調整を比較的広く設定することができ、更に装置全体の小型化にも寄与し得る構造となっている(図11参照)。
この基台ステージ1には、図2(B)の中心線Lに沿って、前記凹状切除部1Aの中心部に開口端を有する前述した駆動ねじ11A用のねじ穴1Bが設けられている。そして、このねじ穴1Bの開口端に、前述したねじ部本体11A用のバックラッシュ吸収部材11D,11Eが装備されるようになっている。
ここで、上記駆動ねじ11A用のねじ穴1Bは、その開口部が座ぐり加工され、ここに、上記バックラッシュ吸収部材11D,11Eが圧入され且つ前述した止めねじ11d,11eによって固定されるようになっている(図1参照)。
図3では、ねじ穴1Bに固着される前のバックラッシュ吸収部材11D,11Eを中心線L上に図示している。符号1d,1eは、バックラッシュ吸収部材11D,11Eを基台ステージ1に固定するための上記止めねじ11d,11e用の固定ねじ穴を示す。
又、この図3に示すように、基台ステージ1は、前記凹状切除部1Aに向かって左右の端部上面が中央領域の上面よりも幾分低く設定されている。
これにより、前述した保持部材3,4が移動ステージ2と共に上下動した場合に、その下端面が基台ステージ1の上面よりも下降することを許容することができ、これによって装置全体の小型化を意図してその高さを抑えた構造となっている。
この基台ステージ1の上面中央領域には、上記中心線Lに沿って且つ所定間隔を隔てて二箇所にキー溝Km,Kmが設けられている。図3において、符号K,Kは、キー溝Km,Kmに固着装備される前の水平移動案内キーを示す。
又、この水平移動案内キーK,Kに対応して、前述した往復移動部材6の底面には、移動方向に沿ってキー溝Km,Kmが形成されている(図4参照)。
これにより、往復移動部材6は、駆動ねじ機構11に付勢されて基台ステージ1上を高精度に往復移動し得るように当該基台ステージ1上に組み込まれるようになっている。
更に、図3において、基台ステージ1の上面中央領域のキー溝Km,Kmの両側には、中心線Lに沿ってそれぞれ貫通長穴71A,72Aが設けられている。この各貫通長穴71A,72A部分に、後述するように、往復移動部材6を基台ステージ1に係合した状態で且つ当該往復移動部材6と共に往復移動する係合移動ねじ71B,72Bが配設されている。
そして、この各貫通長穴71A,72Aと係合移動ねじ71B,72Bとにより、二組の移動部材用摺動保持機構71,72が、それぞれ構成されている(図6参照)。
また、基台ステージ1の前述した凹状切除部1A側からみた左右の両端部上面には、具体的には後述するが、それぞれ二箇所にわたって、前述した保持部材3,4が上下動するのを案内するガイド支柱用の支柱固定穴81,81;82,82が、それぞれ設けられている(図3参照)。
(クサビ型動作変換機構17,18)
クサビ型動作変換機構17,18は、図1,図4乃至図5に示すように、可動ステージ2の下端面の両側に固着装備された保持部材3,4の内壁面と前述した往復移動部材6の両側面との相互間に、それぞれ設けられている。
このクサビ型動作変換機構17,18は、それぞれが、往復移動部材6の両側面に各別に配設され、前記往復移動部材6の一の側面における移動方向の前面側(図1の右側)の上方領域から,移動方向の背面側(図1の左側)の下方領域に向けて直線状に形成された移動部材側斜め溝部(移動部材側斜めガイド溝)17C,18Cと、これに対向して前記一の保持部材3,4の内壁面の同位置に形成された保持部材側斜め溝部(保持部材側斜めガイド溝)3C,4Cと、前記移動部材側斜め溝部17C,18C内に固定装備され且つ対向する保持部材側斜め溝部3C,4Cに摺動自在に係合する斜め平行ガイドキー(斜めガイドキー)17A,18Aとを、それぞれ備えて構成されている。
換言すると、上記クサビ型動作変換機構17,18は、本実施形態では、往復移動部材6の両側面にあって当該往復移動部材6の前面側(連結部材12側)から背面側に向けて下がるように斜めに装着された直線状の斜め平行ガイドキー(クサビ機能を有する斜めガイドキー)17A,18Aと、この各斜めガイドキー17A,18Aに個別に対向する前記各保持部材3,4の内壁面に設けられ前記斜めガイドキー17A,18Aにそれぞれ摺動自在に係合する斜めガイド溝3C,4Cとにより構成されている。
ここで、上記斜めガイドキー17A,18Aの傾斜角度αは、本実施形態では、上記往復移動部材6の往復移動を許容する基台ステージ1の表面(具体的には水平移動案内キーK,Kの上面)に対して、α=8°に設定されている。
そして、今、往復移動部材6を、前面側(図1の右側方向)から基台ステージ1の前記案内キーK,Kに沿って背面側(図1の左側方向)に向けて移動させると、往復移動部材6の斜めガイドキー17A,18Aが、各保持部材3,4の斜めガイド溝3C,4Cを介して当該各保持部材3,4を上方へ押し上げるように作用する(クサビ効果)。
この場合、各保持部材3,4は前述した上下動案内機構7乃至10によって上下方向に限定した移動が許容されていることから、当該保持部材3,4は、上下動案内機構7乃至10に同時に案内されて移動ステージ2と共に上方へ移動することとなる。
一方、往復移動部材6を、水平移動案内キーK,Kに沿って背面側から前面側に向けて移動させると、往復移動部材6の斜めガイドキー17A,18Aが、各保持部材3,4側の斜めガイド溝3C,4Cを介して当該各保持部材3,4を下方へ押し下げるように作用する(クサビ効果)。
これにより、当該保持部材3,4は移動ステージ2と共に下方へ向けて移動することとなる。
ここで、往復移動部材6の両側面に装着された上記クサビ型動作変換機構17,18の直線状の斜めガイドキー17A,18Aは、実際には当該箇所に形成された斜めガイド溝(移動部材側斜め溝部)17C,18Cに、その当接面側が係合された後に固着され、これによって、往復移動部材6の両側面に固着装備された状態となっている。
このため、斜めガイドキー17A,18Aは、往復移動部材6の両側面に堅牢に装着され、これによって、耐久性が強化されると共に、上記各保持部材3,4を保持しつつ移動キー2と共にその上下動を微小単位で高精度に付勢し得るようになっている。
(上下動案内機構7乃至10)
この上下動案内機構7乃至10は、前述した移動ステージ2が保持部材3,4と共に上下動するのを案内する機能を備えており、図2(B),図7乃至図8に示すように、本実施形態では四組装備されている。
この四組の各上下動案内機構7乃至10は、各保持部材3,4に二組ずつ係合装備され、当該各保持部材3,4の上下動を二箇所で円滑に案内するように設置されている。
この各上下動案内機構7乃至10は、下端部が前記基台ステージ1に固定されたガイド支柱7A乃至10Aと、このガイド支柱7A乃至10Aに係合して前記各保持部材3,4の上下動作を案内する当該各保持部材3,4に形成された被ガイド用貫通穴31,32,41,42とを備えて構成されている。
これを更に詳述すると、この各上下動案内機構7乃至10は、それぞれガイド支柱7A,8A,9A,10Aと、各ガイド支柱7A乃至10Aの下端部を個別に保持する基台ステージ1上の支柱固定穴81,81;82,82と、この支柱固定穴81,81;82,82に配設された各ガイド支柱7A乃至10Aを前述した基台ステージ1に個別に固定する固定ねじ7B,8B,9B,10Bとを備えている。
ここで、各ガイド支柱7A乃至10Aは、本実施形態では円柱状部材で形成されている。そして、上記した各固定ねじ7B乃至10Bは、上述した各支柱固定穴81,81;82,82と同一の中心線上で基台ステージ1の底面側に形成された座ぐり穴を介して、各ガイド支柱7A乃至10Aを当該基台ステージ1に個別に固定するようになっている。
また、各保持部材3,4には、前述した基台ステージ1の各支柱固定穴81,81;82,82に対応する位置に、前述した被ガイド用貫通穴31,32;41,42が形成されている。更に、この各保持部材3,4の被ガイド用貫通穴31,32;41,42に対応して、移動ステージ2の下面には、上記ガイド支柱7A乃至10A用の逃げ座ぐり穴2e,2f,2g,2hが設けられている。
そして、この上記した各被ガイド用貫通穴31,32;41,42に、前述した各ガイド支柱7A乃至10Aが、それぞれ個別に且つ摺動自在に挿入され係合されている。これにより、当該ガイド支柱7A乃至10Aに案内されて、上記各保持部材3,4は、移動ステージ2と共に、その上下動が成されるようになっている。
(移動部材用摺動保持機構71,72)
次に、図4乃至6に基づいて移動部材用摺動保持機構71,72を説明する。
この移動部材用摺動保持機構71,72は、基台ステージ1上にあって、その両側領域の各中央部分に設置され、上記往復移動部材6が基台ステージ1から離脱することなく該基台ステージ1を円滑に摺動しつつ移動し得るようにしたものである。
この移動部材用摺動保持機構71,72は、基台ステージ1の下面側の左右2箇所に形成された座ぐり長穴部分に、それぞれ配置され、基台ステージ1から上側に位置する往復移動部材6を下側から摺動可能に係合するように構成されている。
この各移動部材用摺動保持機構71,72は、具体的には、それぞれが、前記往復移動部材6の底面の左右両側の中央部分にそれぞれ設けられ連結用ネジ穴61,62と、この連結用ネジ穴61,62に対応して前記基台ステージ1に設けられた摺動連結用の貫通長穴71A,72Aと、この貫通長穴71A,72Aの周囲に予め設けられた座ぐり長穴Z1,Z2と、この座ぐり長穴Z1,Z2に係合する座がね73,74及びヘッド部75A,76Aを有すると共に前記貫通長穴71A,72Aを介して前記連結用ネジ穴61,62にそれぞれ螺合して成る係合移動ねじ71B,72Bとを備えて構成されている。
ここで、前述した基台ステージ1側の貫通長穴71A,72Aおよび座ぐり長穴Z1,Z2は、上記往復移動部材6の往復移動の方向およびその許容範囲に対応した長穴として予め形成されている。
これを更に具体的に説明すると、この各移動部材用係合移動機構71,72は、図2(B),図4乃至図6に示すように、前述した基台ステージ1の上面中央領域のキー溝Km,Kmの両側に中心線Lに沿ってそれぞれ形成された上記貫通長穴71A,72Aが設けられ、この各貫通長穴71A,72A部分に配設され且つ往復移動部材6を基台ステージ1に係合した状態を維持しつつ上記した係合移動ねじ71B,72Bが、当該往復移動部材6と共に往復移動するように構成されている。
ここで、上記貫通長穴71A,72Aは、上記したように、基台ステージ1の下面側に形成された座ぐり長穴Z1,Z2内に配置された形態を成している(図2(B)及び図6参照)。
そして、この座ぐり長穴Z1,Z2部分に、前述した各係合移動ねじ71B,72Bのヘッド部が座がね73,74と共に配置されている(図4,図5参照)。
また、往復移動部材6の底面には、上記基台ステージ1の貫通長穴71A,72Aに対応する箇所に、前述した係合移動ねじ71B,72B用の連結用ネジ穴61,62が設けられている(図4乃至図6参照)。
そして、この往復移動部材6の連結用ねじ穴61,62に、上記した係合移動ねじ71B,72Bが、基台ステージ1の当該座ぐり長穴Z1,Z2部分で当該基台ステージ1を介して螺合されている。これにより、この係合移動ねじ71B,72Bは、上述したように、基台ステージ1との係合状態を維持しつつ往復移動部材6の移動と共に、座ぐり長穴Z1,Z2部分で往復移動するように構成されている。
これにより、前述した駆動ねじ機構11に付勢されて、往復移動部材6が基台ステージ1上を往復移動しても、前述した上下動付勢機構5の中枢部を成す上記往復移動部材6は基台ステージ1との係合状態が維持され、上下動付勢機構5の安定動作を確保することが可能となっている。
〔全体的動作、効果〕
次に、上記実施形態の全体的な動作を、図10乃至図12に従って説明する。
まず、駆動ねじ機構11の要部である駆動ねじ11Aのヘッド部1Bを操作し、右回転させると、該駆動ねじ11Aは、連結部材12を介して往復移動部材6を、基台ステージ1上の水平移動案内キーK,Kに沿って内側(図10(A)のPの方向)に引き込む。図10(A),図11(A)に、往復移動部材6が引き込まれた状態を示す。
ここで、図10(B)は、動作前の基準位置を示す。
この場合、往復移動部材6は、その移動過程において、両側面に装備された上下動案内機構7乃至10とクサビ型動作変換機構17,18とが機能して、保持部材3,4と共に移動ステージ2を、上方へ押し上げる。
具体的には、クサビ型動作変換機構17,18の斜めガイドキー17A,18Aが、保持部材3,4側の斜めガイド溝3C,4C部分で、下方に潜り込むような状態となり、これによって保持部材3,4を上方に押し上げる(クサビ効果)。
記号SKは、移動ステージ2が押し上げられた時の当該移動ステージ2と往復移動部材6との間に形成される最大隙間空隙を示す。
図10(B),図11(B)は、操作前の通常状態を示す。
この場合、本実施形態では、駆動ねじ機構11の駆動ねじ11Aのねじ部本体11Aaをリード0.7〔mm〕の4〔mm〕ネジで形成し、且つ5回転で図10(A),図11(A)の状態が設定されたとすると、斜めガイドキー17A,18Aの傾斜角αは8°としてあるので、上方への移動距離Hは、操作前の通常状態に比較して、H=0.7×5×tan8°で、約0.5〔mm〕、即ち、500〔μm〕の上昇距離となる。
尚、図10(A)では、分かりやすさを強調する意味で、最大隙間空隙SKは図面上誇張した寸法で明記した。下記図10(C)も同様である。
一方、駆動ねじ機構11の上記ヘッド部1Bを操作して図10(B),図11(B)の位置に戻した後に、更に左回転させると、駆動ねじ11Aは、ヘッド部1Bおよび連結部材12を介して基台ステージ1上の往復移動部材6を、水平移動案内キーK,Kに沿って外側に押し出すように付勢する。
図10(C),図11(C)に、往復移動部材6が外側に押し出された状態を示す。
この場合、駆動ねじ11Aを5回転して図10(C),図11(C)の状態が得られたとすると、斜めガイドキー17A,18Aの傾斜角αが8°であるので、この場合の下方への移動距離Hは、操作前の通常状態に比較して、同じく、H=0.7×5×tan8°≒0.5〔mm〕、即ち、500〔μm〕の下降距離となる。
この図10(C)において、記号SKは、この時の最小隙間空隙を示す。
このため、この事例の場合、移動ステージ2の上下方向への最大移動距離Hmは、
Hm=0.5〔mm〕×2=1.00〔mm〕となっている。
更に、本実施形態において、上記移動ステージ2の微小移動距離について、その設定可能な最小単位を検討すると、以下のようになる。
設定条件は、上記基本的内容説明の項で開示したのと同一の条件で検討する。
この場合、駆動ねじ11Aのねじ部本体11Aaを4〔mm〕ネジとし、そのネジのリードを0.7〔mm〕とし、ヘッド部11Bの回転駆動角を、例えば、1/10回転(36°)に設定すると、高さ方向への移動距離Hは、前述したように、H=0.7×0.1〔mm〕×tan8°
≒0.00987〔mm〕≒10.0〔μm〕、となる。
一方、治具を用いてヘッド部1Bを回し、駆動ねじ11Aの回転角度を10°間隔に設定すると、
H=0.7×(10/360)〔mm〕×tan8°
≒0.0027〔mm〕≒3〔μm〕、となる。
即ち、本実施形態によると、治具を用いてヘッド部1Bの回転角度を10°前後に設定すると、手動であっても、回転角度10°毎に3〔μm〕前後の微小単位で移動ステージ2を上下動させることが可能となる。
この場合、駆動ねじ機構11の駆動ねじ11Aにおけるバックラッシュの影響を少なくすることが重要である。本実施形態では、駆動ねじ11Aが螺合する基台ステージ1側のねじ穴1Bに、前述したようにバックラッシュ吸収部材11D,11Eを装備することで、この課題を解決している。
また、オペレータによる駆動ねじ機構11のヘッド部1Bの回転操作に際しては、当該ヘッド部1Bに対する外部振動が入力されやすい。この場合、連結部材12を介して基台ステージ1上の往復移動部材6(特にその後端部側)が、上下方向に微小振動し易い状態が生じる。これに対して、本実施形態では、かかる不都合を移動部材用摺動保持機構71,72を装備することによって回避している。
図12に、往復移動部材6が、往復移動中であっても、この移動部材用摺動保持機構71,72によって基台ステージ1に常時係合されている状態を示す。
この図12において、まず、図12(A)は往復移動部材6が基台ステージ1上で奥に引き込まれた状態(図10(A)の状態)を示し、図12(B)は往復移動部材6が基台ステージ1上で正常位置に配置された状態(図10(B)の状態)を示し、図12(C)は往復移動部材6が基台ステージ1で外部に引き出された状態(図10(C)の状態)を示す。
即ち、可動ステージ2の上下動に際しては、往復移動部材6は、駆動ねじ機構11に付勢されて基台ステージ1上を往復移動するが、この間、移動部材用摺動保持機構71,72によって基台ステージ1との係合状態が維持される。
このため、往復移動部材6は常時安定した状態で基台ステージ1上を往復移動することができ、従って、クサビ型動作変換機構17,18は、この往復移動部材6の移動量を安定した状態で上下方向の移動量に変換することができ、装置全体の動作精度を常時高精度に維持することができる。
このように、本実施形態によると、上述したクサビ型動作変換機構17,18が有効に機能して、可動ステージ2を支持しつつ微小単位でその上下動を実行し且つその高さ位置の可変設定を高精度に成し得るという操作性および保守性が良好で且つ小型化が可能なステージ装置を得ることができる。
尚、本実施形態では、上下動案内機構7乃至10を4組装備した場合を例示したが、各保持部材3,4毎に一組の上下動案内機構を用いるようにしてもよい。又、この上下動案内機構7乃至10については、円柱状のガイド支柱7A乃至10Aを用いる場合を例示したが、上下動案内機構として同等に機能するものであれは他の形状のものであってもよい。
また、本実施形態では、クサビ型動作変換機構17,18における斜めガイドキー17A,18Aの傾斜角度αを「α=8°」の場合を例示したが、必要に応じて8°以外の他の角度に設定してもよい。
更に、本実施形態では、可動ステージ2と保持部材3,4とを別々に取り扱う場合について例示したが、同時に上下動させる部材であることから、保持部材3,4を可動ステージ2の一部として両者を一体的に取り扱うようにしてもよい。
また、本実施形態では、クサビ型動作変換機構17,18を往復移動部材6の両側面に設置した場合を例示したが、往復移動部材6の上面を前面上側から背面下側に向けて斜めに切除し、これによって得られる楔状傾斜面に合わせて、移動ステージ2の下面側に楔状逆傾斜面を設け、この各楔状の傾斜面に前述したクサビ型動作変換機構17,18と同等に機能する一組の斜め平行ガイドキーおよびこれに係合するキー溝を、前述した水平移動案内キーK,K及びこれに対応するキー溝Km,Kmに沿ってそれぞれ設けるように構成してもよい。
更に、上記クサビ型動作変換機構17,18にあって、斜め平行ガイドキー17A,18Aおよびこれに係合するキー溝(斜めガイド溝)3C,4Cの傾斜角αを8°に設定した場合を例示したが、本発明はこの傾斜角αを8°に限定するものではなく、例えば0°を除く30°以下の任意の角度(例えば、5°,7°,10°,11°,その他の角度)に設定したものであってもよい。
このようにしても、上記実施形態の場合と同等のステージ装置を得ることができる。
又、上記実施形態にあっては、平行ガイドキー17A,18Aおよびこれに係合するキー溝3A,4Aの傾斜角αを、往復移動部材6の前面側(図1の右端側)の上方領域から背面側(図1の左端側)の下方領域に向けて下降する場合を例示したが、その逆の設定であってもよい。
即ち、上記傾斜角αは、往復移動部財6の前面側の下方領域から背面側の上方領域に向けて上昇するように設定してもよい。
このようにしても、同等の作用効果を得ることができる。
本発明にかかるステージ装置は、5乃至10〔μm〕単位に上下動が可能となるので、電子顕微鏡を始めとしてμ単位の精密測定を必要とする各種光学測定器等に有効利用されるものであり、しかも手動で可変設定を成し得ることから、各種精密実験にも頗る有用なものであり、その用途は広い。
1 基台ステージ
1B 駆動用ねじ穴
2 移動ステージ
3,4 保持部材
3C,4C 保持部材側斜め溝部(保持部材側斜めガイド溝)
5 上下動付勢機構
6 往復移動部材
7,8,9,10 上下動案内機構
7A,8A,9A,10A ガイド支柱
11 駆動ねじ機構
11A 駆動ねじ
11B ヘッド部
11D,11E バックラッシュ吸収部材
12 連結部材
17,18 クサビ型動作変換機構
17A,18A 斜め平行ガイドキー(斜めガイドキー)
17C,18C 移動部材側斜め溝部(移動部材側斜めガイド溝)
31,32,41,42 被ガイド用貫通穴
61,62 連結用ネジ穴
71,72 移動部材用摺動保持機構
71A,72A 貫通長穴
71B,72B 係合移動ねじ
Z1,Z2 座ぐり長穴

Claims (9)

  1. 基台ステージと、この基台ステージ上に上下動可能に配設された可動ステージと、この可動ステージを保持する保持部材と、この保持部材を介して前記可動ステージに上下動を付勢する上下動付勢機構とを設け、
    前記上下動付勢機構
    前記可動ステージの下面側の中央領域に配置され前記基台ステージ上を外力に付勢されて一方向に往復移動する往復移動部材と、この往復移動部材と前記可動ステージとの間に設けられ当該往復移動部材の動作を前記可動ステージの上下方向の動作に変換するクサビ型動作変換機構と、前記基台ステージ上に装備され前記可動ステージが上下動するのを案内する上下動案内機構とを備えた構成とし
    前記可動ステージを保持する保持部材を、前記往復移動部材の両側面にそれぞれ配置すると共に、
    前記クサビ型動作変換機構を、前記往復移動部材の両側面と前記各保持部材の内壁面との間に、それぞれ設置したことを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1に記載のステージ装置において、
    前記往復移動部材に往復動作を付勢する駆動ねじ機構を、前記往復移動部材の移動方向に沿って前記基台ステージの中央部に設置し、
    この駆動ねじ機構が備えている駆動ねじのヘッド部を回転自在に係合すると共に当該駆動ねじの中心線に沿った移動量を前記往復移動部材に伝達する連結部材を、前記往復移動部材の前端部に固着装備したことを特徴とするステージ装置。
  3. 請求項に記載のステージ装置において、
    前記駆動ねじ機構を、
    前記基台ステージの前端面中央部に形成されたねじ穴と、このねじ穴に螺合されて機能する駆動ねじと、前記ねじ穴内の開口端部に装備され前記駆動ねじの回転移動時におけるバックラッシュを吸収する樹脂製のバックラッシュ吸収部材とを備えて構成したことを特徴とするステージ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つに記載のステージ装置において、
    前記クサビ型動作変換機構を、
    前記往復移動部材の両側面に,当該往復移動部材の前面側から当該往復移動部材の背面側に向けて傾斜するように各別に固着装備された直線状の斜め平行ガイドキーと、この各斜め平行ガイドキーに対向して前記各保持部材の内壁面にそれぞれ形成され且つ対応する前記各斜め平行ガイドキーに摺動自在に係合する保持部材側斜め溝部とを、それぞれ備えて構成したことを特徴とするステージ装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか一つに記載のステージ装置において、
    前記クサビ型動作変換機構を、
    前記往復移動部材の両側面に,当該往復移動部材の前面側から当該往復移動部材の背面側に向けて傾斜するように各別に形成された移動部材側斜め溝部と、
    この各移動部材側斜め溝部に対向して前記各保持部材の内壁面の同位置に形成された保持部材側斜め溝部と、前記移動部材側斜め溝部内に固定装備され且つ対応する前記保持部材側斜め溝部に摺動自在に係合する斜め平行ガイドキーとを、それぞれ備えて構成したことを特徴とするステージ装置。
  6. 請求項4又は5に記載のステージ装置において、
    前記斜め平行ガイドキー及びこれに係合する各斜め溝部の各傾斜角度を、前記基台ステージの上面に対して10°前後の一定値に設定したことを特徴とするステージ装置。
  7. 請求項1乃至の何れか一つに記載のステージ装置において、
    前記各上下動案内機構を、前記各保持部材毎にそれぞれ設置すると共に、
    この各上下動案内機構を、下端部が前記基台ステージに固定されたガイド支柱と、このガイド支柱に係合して前記各保持部材の上下動作を案内する当該各保持部材に形成された被ガイド用貫通穴とにより構成したことを特徴とするステージ装置。
  8. 請求項1乃至の何れか一つに記載のステージ装置において、
    前記往復移動部材が前記基台ステージとの係合状態を維持しつつ前記基台ステージ上を滑り接触の状態で摺動自在に移動するのを許容する移動部材用摺動保持機構を、前記基台ステージに装備したことを特徴とするステージ装置。
  9. 請求項1乃至の何れか一つに記載のステージ装置において、
    前記移動部材用摺動保持機構を、前記基台ステージの左右二箇所にそれぞれ設置すると共に、
    この各移動部材用摺動保持機構を、
    前記往復移動部材の底面の左右両側部分にそれぞれ設けられ連結用ネジ穴と、この連結用ネジ穴に対応して前記基台ステージに設けられた摺動連結用の貫通長穴と、前記基台ステージの底面側で前記貫通長穴の周囲に予め設けられた座ぐり長穴と、この座ぐり長穴に係合する座がね及びヘッド部を有し且つ前記基台ステージ側の貫通長穴を介して往復移動部材側の前記各連結用ネジ穴に螺合して成る係合移動ねじとを備えた構成とし、
    前記基台ステージ側の前記貫通長穴および座ぐり長穴を、前記往復移動部材の往復移動の方向およびその許容範囲に対応した長穴としたことを特徴とするステージ装置。
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