JP2008029563A - 家具の脚体 - Google Patents

家具の脚体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008029563A
JP2008029563A JP2006205762A JP2006205762A JP2008029563A JP 2008029563 A JP2008029563 A JP 2008029563A JP 2006205762 A JP2006205762 A JP 2006205762A JP 2006205762 A JP2006205762 A JP 2006205762A JP 2008029563 A JP2008029563 A JP 2008029563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
sleeve
inner leg
furniture
movable slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006205762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5008920B2 (ja
Inventor
Fumihiro Imai
文博 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2006205762A priority Critical patent/JP5008920B2/ja
Publication of JP2008029563A publication Critical patent/JP2008029563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008920B2 publication Critical patent/JP5008920B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Abstract

【課題】外脚と内脚との互いの摺動面の隙間や摺動抵抗を最適に調整して、内脚を安定的に、かつ円滑に昇降させる。
【解決手段】外脚の上端部に、内脚6、7が挿通された筒状のスリーブ37aと、このスリーブ37aの内面に、内方への突出量を調整可能として装着され、かつ内面が内脚6、7の外周面に摺接するようにした1対の可動スライダ42、42とを備える案内部材37を、スリーブ37aが外脚の上端部に内嵌されるようにして取付ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば天板昇降式のテーブル等の家具に用いられる上下に伸縮可能な脚体に関する。
天板昇降式のテーブル等においては、天板の高さを、使用者の体格や作業内容等に合わせて調節し、快適な作業環境を形成しうるという利点がある。
このような家具に用いられる脚体は、床面に接床する不動かつ筒状の外脚と、これに摺動可能に内嵌された、天板等を支持する内脚と、この内脚を昇降させるねじ移動式の昇降機構とを備えているものが多い(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2001−128744号公報 特開2003−125849号公報
上記のように、外脚に内嵌された内脚を昇降させて、天板等の高さを調節しうるようにした脚体においては、内脚を、ぐらつきを防止しながら昇降させ、天板がどの高さにあっても、これを脚体により、安定して支持しうるようにすることが重要である。また、内脚を抵抗なく円滑に昇降させるために、外脚との摺動抵抗を最適なものとする必要がある。
そのためには、外脚と内脚との互いの摺動面に隙間が形成されるのを防止するとともに、互いの摺動面の圧接力を、最適なものとしなければならない。
上記特許文献1及び2に記載されている脚体においては、いずれも、外脚に、内脚を摺動可能に案内する案内部材(密接部材及び摺動スリーブ)を固定的に取付けてあるので、外脚の内径や内脚の外径が、製造誤差等により狂いが生じると、案内部材と内脚との間に隙間が形成されて、がたが発生したり、摺動抵抗が大きくなったりする恐れがある。
また、このような隙間や摺動抵抗を、脚体の組立時、又は長時間使用した後において、調整することもできない。
このような問題が生じるのを防止するためには、外脚及び内脚を、寸法誤差が発生しないように、高い加工精度で製造すればよいが、このようにすると、製造コストが嵩み、脚体は高価となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、外脚及び内脚に高い加工精度を要求することなく、それらの互いの摺動面の隙間や摺動抵抗を、組立時や長期間の使用後において最適に調整しうるようにし、内脚を安定的に、かつ円滑に昇降させうるようにした安価な家具の脚体を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)筒状の外脚と、この外脚に上下に移動可能に内嵌され、昇降機構により昇降させられる内脚とを備える上下に伸縮可能な家具の脚体において、前記外脚の上端部に、前記内脚が挿通された筒状のスリーブと、このスリーブの内面に、内方への突出量を調整可能として装着され、かつ内面が前記内脚の外周面に摺接するようにした可動スライダとを備える案内部材を、前記スリーブが外脚の上端部に内嵌されるようにして取付ける。
(2)上記(1)項において、スリーブに内外方向を向くめねじ孔を穿設し、このめねじ孔に外方より螺合したねじの内端をもって、可動スライダを内方に押動することにより、可動スライダの内方への突出量を調整しうるようにする。
(3)上記(1)項において、可動スライダの外側面におねじを突設し、このおねじを、スリーブに穿設しためねじ孔に内方より螺合し、かつスリーブの外方より回動することにより、可動スライダの内方への突出量を調整しうるようにする。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、スリーブの上端に、外脚中央の中空孔を除いた上面を覆いうる大きさの水平かつ鍔状のカバー片を外向きに突設し、このカバー片を、スリーブを外脚に内嵌した状態で、外脚の上面にボルトにより固定する。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、外脚及び内脚が角筒状をなすものにおいて、角筒状としたスリーブの前後の対向面に可動スライダを、かつ左右の対向面に、内脚の左右の外周面に常時摺接する固定スライダを、それぞれ設ける。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、内脚の下端部の外周面に、外脚の内面に常時摺接する少なくとも1対の固定スライダを、対向状に設ける。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、可動スライダ及び固定スライダを、摩擦抵抗の小さな合成樹脂により形成する。
請求項1記載の発明によれば、外脚の上端部に取付けた案内部材における筒状スリーブの内面に、可動スライダを設け、この可動スライダを内脚側に移動させることにより、外脚と内脚との間の隙間や圧接力及び互いの摺動面の摺動抵抗を最適に調整することができ、内脚は外脚に対し安定的に、かつ円滑に昇降しうるようになる。
また長期間の使用により、互いの摺動面が摩耗した際にも、外脚や内脚を交換したりすることなく、可動スライダを内方に移動させるのみで、簡単に対処することができる。
さらに、外脚や内脚を、高い加工精度をもって製造する必要がないので、コスト低減が図れ、安価な脚体を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、可動スライダを、ねじの回動操作のみで、簡単に内方に押動しうるので、調整作業や微調整が容易となる。
請求項3記載の発明によれば、おねじの回動操作のみで、それと一体をなす可動スライダを内方に簡単に移動しうるので、上記と同様、調整作業や微調整が容易となる。また、おねじは、可動スライダと一体をなしているので、部品点数を削減しうる。
請求項4記載の発明によれば、外脚の上端面が、カバー片により体裁よく覆われるとともに、外脚の外周面に、案内部材を取付けるための加工や、調整用ねじが螺合するめねじ孔等の加工を施す必要がなく、脚体の見栄えが向上する。
請求項5記載の発明によれば、角筒状をなす左右1対の脚体における内脚により、例えばテーブルの天板を支持するようなとき、内脚は前後方向にぐらつき易くなるが、この前後方向のぐらつきは、前後の可動スライダにより防止しうるとともに、摺動抵抗も最適に調整することができる。しかも、左右の固定スライダは内脚の左右の外周面に常時摺接しているので、内脚及びそれにより支持された天板を、安定して昇降させることができる。
請求項6記載の発明によれば、内脚の上端部は、可動スライダに摺接し、かつ下端部は、固定スライダを介して外脚の内面に摺接しているので、内脚をより安定して昇降させることができ、特に、上限位置付近まで上昇した際のぐらつきが防止される。
請求項7記載の発明によれば、内脚の摺動抵抗が小さくなるので、昇降機構に加わる負荷が軽減されるとともに、内脚を、より円滑に昇降させることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したテーブルの斜視図で、このテーブルは、左右1対の脚体(1)(1)と、それらの対向面同士を連結している前後(以下、図1の斜め右下方を前として説明する)2枚の連結板(2)(2)と、両脚体(1)の上端に高さ調節可能に支持された天板(3)とを備えている。
左右の脚体(1)は、図2の分解斜視図にも示すように(左右同一構造につき、一方のみ図示する)、下端の前後方向を向くベース脚(4)(4)の中央より起立する、前後方向に幅広で、上下両端が開口する角筒状をなすスチール等の外脚(5)と、この外脚(5)に上下に移動可能に嵌挿される、上下両端が開口された角筒状をなすアルミニウム合金等の中間内脚(6)と、この中間内脚(6)に上下に昇降可能に嵌挿される、上下両端が開口された角筒状をなすアルミニウム合金等の内脚(7)とを備え、外脚(5)、中間内脚(6)、及び内脚(7)の前後両端部に形成された厚肉部(8)の上端部には、それぞれ、上下方向を向く前後1対ずつのめねじ孔(9)(9)が穿設されている。
内脚(7)の上端には、前後方向を向き、かつ中央部に方形の有底孔(10)を有する天板支持部材(11)の中央部下面が、有底孔(10)より挿入した前後2本のボルト(12)(12)を、内脚(7)の上端のめねじ孔(9)に螺合することにより、固定されている。(13)(13)は、左右の天板支持部材(11)の対向面同士を連結している前後1対の天板支持杆である。
中間内脚(6)及び内脚(7)の下端部の前後両面には、図3に拡大して示すように(内脚については同一構造につき、図示略)、外面に上下方向を向く凹凸条を有する平板状の固定スライダ(14)(14)が、それらの対向面に突設された上下2つ割れ弾性突部(15)(15)を、中間内脚(6)の前後両面に穿設された嵌合孔(16)(16)に圧嵌することにより、取付けられている。
また、同じく左右両側面の下端部の前後両端部には、外面が平坦面をなす前後2個ずつの固定スライダ(17)(17)が、それらの対向面に突設された弾性突部(18)を、左右両側面の嵌合孔(19)(19)に圧嵌することにより、取付けられている。
上記各固定スライダ(14)(17)は、摩擦抵抗の小さな硬質合成樹脂、例えばポリアセタール等により形成され、かつそれらの外面は、外脚(5)及び中間内脚(6)の中空孔内において、前後左右の内面に上下に摺動可能に摺接しうるようになっている。
中間内脚(6)及び内脚(7)の前後両面における上下方向の中央よりもやや下方寄りに形成されためねじ孔(20)(内脚については図示略)には、前後1対のボルト(21)(21)が螺着され、その頭部は、中間内脚(6)及び内脚(7)を上限位置で停止させる上限用ストッパ突部として機能する(詳細は後述する)。なお、ボルト(21)の頭部の前後寸法は、外脚(5)及び中間内脚(6)の内面と摺接しないように、固定スライダ(14)の板厚よりも若干小としてある。
図8に示すように、外脚(5)と中間内脚(6)内の下端における前後に対向する内面には、それぞれ、中間内脚(6)と内脚(7)の前後の固定スライダ(14)(14)の下端が当接することにより、それら両脚(6)(7)を下限位置で停止させる下限用ストッパ突部(22)(22)が、内向きに突設されている。なお、このストッパ突部(22)には、固定スライダ(14)の代わりに、中間内脚(6)及び内脚(7)の下端を直接当接させてもよい。
図3及び図8に示すように、中間内脚(6)内の下端部と、ベース脚(4)(4)の下面に固着された閉塞板(23)との間には、引張りコイルばね(24)が、その下端を閉塞板(23)に設けた係止孔(25)に係止するとともに、上端を、中間内脚(6)の下部中央に挿通され、その内方の側壁のめねじ孔に先端部が螺合された左右方向を向く係止ボルト(26)の環状溝(26a)に係止することにより、中間内脚(6)を常時下向きに付勢するようにして張設されている。
内脚(7)の左右の側壁における下端部の中央部には、係止ボルト(26)に上方より嵌合可能な、下方に開口する長孔(27)が形成され、内脚(7)が係止ボルト(26)と干渉することなく、下限まで移動しうるようにしてある。
図2において、(28)は、左右の脚体(1)の昇降機構で、外脚(5)よりも長寸の上下方向を向く角筒状のめねじ杆(29)と、その内部の上下方向をめねじ(図示略)に螺合された、めねじ杆(29)とほぼ等長をなすねじ軸(30)と、このねじ軸(30)の上端に取付けた箱形ケース状の回転駆動部(31)内に収容され、ねじ軸(30)と一体をなして回転する従動ベベルギヤ(32)(図8参照)と、この従動ベベルギヤ(32)と噛合する、左右方向を向く軸回りに回転する駆動ベベルギヤ(33)(図8参照)とからなる公知のねじ移動式のものよりなっている。
昇降機構(28)は、天板支持部材(11)の有底孔(10)の上方より、内脚(7)、中間内脚(6)及び外脚(5)の内部のやや前方寄りに嵌挿され、閉塞板(23)の上面に当接させためねじ杆(29)の下端が、閉塞板(23)の下方より挿入した止めねじ(34)により固定されている(図8参照)。この固定時において、めねじ杆(29)の上端部は、脚体(1)の所要の昇降ストロークを確保するために、外脚(5)の上端よりも若干上方に位置するようにしてある(図8参照)。
昇降機構(28)の回転駆動部(31)は、天板支持部材(11)の有底孔(10)内に、その外側方より挿入した2本の止めねじ(35)(35)により固定されている。
(36)は、左右の昇降機構(28)の駆動ベベルギヤ(33)に連結される駆動軸で、この駆動軸(36)をモータもしくは操作ハンドル(いずれも図示略)により回転させることにより、左右の昇降機構(28)のねじ軸(30)は、駆動ベベルギヤ(33)と従動ベベルギヤ(32)を介して、同期して回転させられるようになっている。
これにより、左右のねじ軸(30)は、めねじ杆(29)に対し同期して上下方向に移動し、天板(3)の高さが調節されるようになる。
外脚(5)と中間内脚(6)との上端には、図2及び図8に示すように、中間内脚(6)と内脚(7)がそれぞれ挿通され、それらの上部寄りを摺動可能に保持して案内する合成樹脂製の案内部材(37)(37)が取付けられている。
両案内部材(37)は、大きさが異なるのみで同一構造をなし、図4〜図6に示すように、上下両面が開口された、外脚(5)及び中間内脚(6)の中空孔内に嵌合可能な前後方向に長い角筒状のスリーブ(37a)と、その上端の開口縁に連設された、外脚(5)及び中間内脚(6)の上面の中空孔を除いた外周部を覆いうる水平鍔状のカバー片(37b)とを備えている。
スリーブ(37a)の前後の外面の中央部には、上下方向を向く突条(38)が形成され、またそれと対応するスリーブ(37a)の内面には、上下方向を向く凹条(39)が形成されている。なお、スリーブ(37a)の下端は、上記ボルト(21)の頭部が当接することにより、中間内脚(6)及び内脚(7)を上限位置で停止させるストッパを兼ねている。
前後の突条(38)には、上下2個のめねじ孔(40)と、それらの間の中央部に、通孔(41)とが、内外に貫通させて穿設されている。
スリーブ(37a)の前後の内面には、上下方向を向く平板状の可動スライダ(42)(42)が、その外面中央の上下方向を向く突条(42a)を、上記凹条(39)に内方より嵌合するとともに、突条(42a)の中央部の2つ割れ弾性突片(43)を、上記通孔(41)に嵌合することにより、内外方向に移動しうるように取付けられている。
可動スライダ(42)は、摩擦抵抗の小さな硬質合成樹脂、例えばポリアセタール等により成形されている。
可動スライダ(42)の突条(42a)の上下両端部におけるスリーブ(37a)のめねじ孔(40)と対応する位置には、有底の凹孔(44)(44)が形成され、この両凹孔(44)に、上下のめねじ孔(40)に螺合した六角孔付きねじ(45)(45)の先端を突入させることにより、可動スライダ(42)を内方に押動させることができる。
すなわち、図7に示すように、中間内脚(6)及び内脚(7)に案内部材(37)を嵌合したのち、ねじ(45)を締め込み、両可動スライダ(42)を内方に押動することにより、両可動スライダ(42)の内面と、中間内脚(6)及び内脚(7)の前後の外面との間の隙間や圧接力を微調整することが可能となり、これにより、中間内脚(6)及び内脚(7)の前後方向へのぐらつきを防止したり、摺動抵抗を最適なものとして、両脚(6)(7)を安定的に、かつ円滑に昇降させうるようになる。
スリーブ(37a)の左右の側片に穿設された前後2個ずつの通孔(46)(46)には、内側面が平坦面をなす円板状の固定スライダ(47)(47)が、その外側面の複数の弾性突片(47a)を、スリーブ(37a)内より通孔(46)に圧嵌することにより、取付けられている。各固定スライダ(47)の取付部の内面には、側面視下向U字状の凹部(48)が形成され、固定スライダ(47)が内方に大きく突出しないようにしてある。
固定スライダ(47)は、上記可動スライダ(42)と同様、摩擦抵抗の小さなポリアセタール等により形成され、4個の固定スライダ(47)の内側面に、中間内脚(6)及び内脚(7)の外側面が摺接して円滑に昇降しうるようになっている。
図2に示すように、中間内脚(6)及び内脚(7)を案内する上下の案内部材(37)は、そのスリーブ(37a)を両脚(6)(7)の内部に上方より嵌合したのち、カバー片(37b)の前後のテーパ状の取付孔(49)(49)に挿入した皿ねじ(50)を、両脚(6)(7)の前後の上端に設けためねじ孔(9)に螺合することにより、両脚(6)(7)の上端部に固定されている。
次に、図8〜図10を参照して、脚体(1)伸縮時の作用について説明する。
図8は、昇降機構(28)の非作動時、すなわち天板(3)の高さが下限に位置しているときの一部切欠縦断側面図を示すもので、この状態においては、中間内脚(6)と内脚(7)は、それぞれ引張りコイルばね(24)のばね力、及び天板(3)の荷重により、外脚(5)内において下限に位置しており、脚体(1)の上下寸法は最小となっている。
この状態において、昇降機構(28)の駆動ベベルギヤ(33)及び従動ベベルギヤ(32)が作動すると、図9に示すように、めねじ杆(29)に対し、それに螺合しているねじ軸(30)が上方に移動することにより、ねじ軸(30)の上端に固着された天板支持部材(11)、天板(3)、及び天板支持部材(11)に上端が固定された内脚(7)が、一体をなしてまず上昇する。
この際、中間内脚(6)は、引張りコイルばね(24)により下方に付勢されているので、上昇することはない。
内脚(7)が上限位置、すなわち、その前後両面のボルト(21)の頭部が、中間内脚(6)の上端に取付けた案内部材(37)の下端と当接する位置まで上昇すると、図10に示すように、中間内脚(6)が、引張りコイルばね(24)を伸長させながら、内脚(7)と共に上昇し、中間内脚(6)の前後両面のボルト(21)の頭部が、外脚(5)の上端に取付けた案内部材(37)の下端と当接する上限位置で停止する。
これにより、天板(3)の高さは最上位となる。
なお、図10の状態から昇降機構(28)を逆転させ、天板(3)を下降させると、まず、引張りコイルばね(24)により下向きに付勢されている中間内脚(6)が外脚(5)内に収容され、ついで内脚(7)が中間内脚(6)内に収容される。
以上説明したように、上記実施形態の脚体の伸縮構造においては、脚体(1)は、不動の外脚(5)に内嵌された中間内脚(6)と、この中間内脚(6)に内嵌された、天板(3)支持用の内脚(7)との2段の入れ子状としているため、大きな昇降ストロークを確保することができ、天板(3)の上限の高さを大とすることができる。
また、第1段階では、中間内脚(6)の上昇は停止され、内脚(7)のみが上昇するようになっているため、摺動面の摺動抵抗が小さくなるとともに、脚体(1)及び天板(3)の高さをあまり高くする必要のないときには、従来のように、脚体(1)の外周面に上下2段の段差が形成されることがなく、体裁がよくなる。
さらに、内脚(7)が一定の高さまで上昇すると、それと連動して中間内脚(6)も上昇するので、複雑な構造のねじ移動式の昇降機構を用いる必要はなく、脚体(1)を小型化(薄型化)しうるとともに、コスト低減も図れる。
中間内脚(6)及び内脚(7)は、案内部材(37)に設けた前後位置調整可能な1対の可動スライダ(42)により、最適な圧接力及び摺動抵抗となるように調整されて昇降するので、特に、両脚(6)(7)を上限位置付近まで上昇させた際でも、脚体(1)は安定し、かつ伸縮運動が円滑となる。
なお、上記中間内脚(6)を常時下向きに付勢する手段は、引張りコイルばね(24)に代えて、ワイヤ等により吊り下げたおもり、又は中間内脚(6)の下端部に固定したおもり等とすることもある。
図11は、案内部材(37)における可動スライダ(42)の変形例を示すもので、スリーブ(37a)内において回転可能な大きさとした可動スライダ(51)の外側面の中央部に、おねじ(52)を一体的に突設し、このおねじ(52)を、スリーブ(37a)の前後に貫設しためねじ孔(53)に内方より螺合したものである。
可動スライダ(51)を、中間内脚(6)及び内脚(7)に圧接する際には、おねじ(52)を外方よりドライバにより回し、可動スライダ(51)を回転させつつ、内方に移動させればよい。
上記実施形態では、脚体(1)における外脚(5)、中間内脚(6)及び内脚(7)を角筒状とするとともに、案内部材(37)のスリーブ(37a)も、外脚(5)及び中間内脚(6)に嵌合しうるように角筒状としているが、脚体(1)は、円筒状又は楕円筒状等であってもよく、この際には、案内部材(37)のスリーブ(37a)も、円筒又は楕円筒状とするとともに、その前後の内面に、中間内脚(6)及び内脚(7)の外周面と同一曲率をなす平面視円弧状の可動スライダを設ければよい。
また、上記実施形態では、スリーブ(37a)の前後の内面に1対の可動スライダ(42)(51)を設けているが、それらの一方を省略して実施することもある。
さらに、上記実施形態では、スリーブ(37a)の前後の対向面に可動スライダ(42)(51)を、左右の対向面に固定スライダ(47)を設けているが、固定スライダ(47)も可動スライダ(42)(51)とすることもある。
本発明は、上記のような2段式伸縮構造の脚体の外、外脚と1個の内脚とからなる1段式伸縮構造の脚体にも適用しうることは勿論である。
本発明を適用したテーブルの斜視図である。 同じく、一方の脚体の分解斜視図である。 中間内脚の下部の詳細を示す分解斜視図である。 案内部材の分解斜視図である。 図4のV−V線拡大横断平面図である。 図5のVI−VI線拡大縦断側面図である。 同じく、可動スライダを内方に移動させたときの拡大縦断側面図である。 脚体が最下限位置にあるときの要部の縦断側面図である。 同じく、内脚が上限まで上昇したときの要部の縦断側面図である。 同じく、脚体が上限位置まで伸長したときの要部の縦断側面図である。 案内部材の変形例を示す縦断側面図である。
符号の説明
(1)脚体
(2)連結板
(3)天板
(4)ベース脚
(5)外脚
(6)中間内脚
(7)内脚
(8)厚肉部
(9)めねじ孔
(10)有底孔
(11)天板支持部材
(12)ボルト
(13)天板支持杆
(14)固定スライダ
(15)弾性突部
(16)嵌合孔
(17)固定スライダ
(18)弾性突部
(19)嵌合孔
(20)めねじ孔
(21)ボルト
(22)下限用ストッパ突部
(23)閉塞板
(24)引張りコイルばね
(25)係止孔
(26)係止ボルト
(26a)環状溝
(27)長孔
(28)昇降機構
(29)めねじ杆
(30)ねじ軸
(31)回転駆動部
(32)従動ベベルギヤ
(33)駆動ベベルギヤ
(34)止めねじ
(35)止めねじ
(36)駆動軸
(37)案内部材
(37a)スリーブ
(37b)カバー片
(38)突条
(39)凹条
(40)めねじ孔
(41)通孔
(42)可動スライダ
(42a)突条
(43)弾性突部
(44)凹孔
(45)ねじ
(46)通孔
(47)固定スライダ
(47a)弾性突片
(48)凹部
(49)取付孔
(50)皿ねじ
(51)可動スライダ
(52)おねじ
(53)めねじ孔

Claims (7)

  1. 筒状の外脚と、この外脚に上下に移動可能に内嵌され、昇降機構により昇降させられる内脚とを備える上下に伸縮可能な家具の脚体において、
    前記外脚の上端部に、前記内脚が挿通された筒状のスリーブと、このスリーブの内面に、内方への突出量を調整可能として装着され、かつ内面が前記内脚の外周面に摺接するようにした可動スライダとを備える案内部材を、前記スリーブが外脚の上端部に内嵌されるようにして取付けたことを特徴とする家具の脚体。
  2. スリーブに内外方向を向くめねじ孔を穿設し、このめねじ孔に外方より螺合したねじの内端をもって、可動スライダを内方に押動することにより、可動スライダの内方への突出量を調整しうるようにした請求項1記載の家具の脚体。
  3. 可動スライダの外側面におねじを突設し、このおねじを、スリーブに穿設しためねじ孔に内方より螺合し、かつスリーブの外方より回動することにより、可動スライダの内方への突出量を調整しうるようにした請求項1記載の家具の脚体。
  4. スリーブの上端に、外脚中央の中空孔を除いた上面を覆いうる大きさの水平かつ鍔状のカバー片を外向きに突設し、このカバー片を、スリーブを外脚に内嵌した状態で、外脚の上面にボルトにより固定してなる請求項1〜3のいずれかに記載の家具の脚体。
  5. 外脚及び内脚が角筒状をなすものにおいて、角筒状としたスリーブの前後の対向面に可動スライダを、かつ左右の対向面に、内脚の左右の外周面に常時摺接する固定スライダを、それぞれ設けてなる請求項1〜4のいずれかに記載の家具の脚体。
  6. 内脚の下端部の外周面に、外脚の内面に常時摺接する少なくとも1対の固定スライダを、対向状に設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載の家具の脚体。
  7. 可動スライダ及び固定スライダを、摩擦抵抗の小さな合成樹脂により形成してなる請求項1〜6のいずれかに記載の家具の脚体。
JP2006205762A 2006-07-28 2006-07-28 家具の脚体 Expired - Fee Related JP5008920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006205762A JP5008920B2 (ja) 2006-07-28 2006-07-28 家具の脚体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006205762A JP5008920B2 (ja) 2006-07-28 2006-07-28 家具の脚体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008029563A true JP2008029563A (ja) 2008-02-14
JP5008920B2 JP5008920B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39119584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006205762A Expired - Fee Related JP5008920B2 (ja) 2006-07-28 2006-07-28 家具の脚体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5008920B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104572A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Okamura Corp 昇降支柱の支持構造及び昇降支柱
JP2010246796A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Itoki Corp 昇降カバーを備えた展示ケース
CN104863937A (zh) * 2015-04-21 2015-08-26 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 套管组装结构及升降立柱
IT201600093930A1 (it) * 2016-09-19 2018-03-19 Unifor Spa Assieme di guida regolabile per guidare elementi attigui di una gamba telescopica per elemento di arredo e gamba telescopica comprendente detto assieme

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49117134U (ja) * 1973-02-08 1974-10-07
JPS5673437U (ja) * 1979-11-08 1981-06-16
JPH04288102A (ja) * 1991-03-18 1992-10-13 Iwasaki Kinzoku Kogyo Kk 昇降支持装置
JPH11270557A (ja) * 1998-03-25 1999-10-05 Futaba Kinzoku Kogyo Kk 転動装置及びそれを用いた昇降テーブル

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49117134U (ja) * 1973-02-08 1974-10-07
JPS5673437U (ja) * 1979-11-08 1981-06-16
JPH04288102A (ja) * 1991-03-18 1992-10-13 Iwasaki Kinzoku Kogyo Kk 昇降支持装置
JPH11270557A (ja) * 1998-03-25 1999-10-05 Futaba Kinzoku Kogyo Kk 転動装置及びそれを用いた昇降テーブル

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104572A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Okamura Corp 昇降支柱の支持構造及び昇降支柱
JP2010246796A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Itoki Corp 昇降カバーを備えた展示ケース
CN104863937A (zh) * 2015-04-21 2015-08-26 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 套管组装结构及升降立柱
CN104863937B (zh) * 2015-04-21 2017-10-24 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 套管组装结构及升降立柱
IT201600093930A1 (it) * 2016-09-19 2018-03-19 Unifor Spa Assieme di guida regolabile per guidare elementi attigui di una gamba telescopica per elemento di arredo e gamba telescopica comprendente detto assieme

Also Published As

Publication number Publication date
JP5008920B2 (ja) 2012-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10595642B2 (en) Lifting device for headrest
US9759242B2 (en) Hinge device
US10813448B2 (en) Hand-operated worm gear height adjustable table
US20080156962A1 (en) Telescopic adjustable positioning device
JP4832977B2 (ja) 家具の脚体の上下伸縮構造
WO2013165017A1 (ja) 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置
EP2163172B1 (en) Drive for adjusting parts of seating and reclining furniture
CN103510775B (zh) 具有门铰链组件的制冷器具
US8561765B2 (en) Damping device for movable furniture parts
JP5008920B2 (ja) 家具の脚体
US20130026315A1 (en) Tripod Leg Adjustment Device
CN106388419B (zh) 一种桌边椅
US11035518B2 (en) Support arm apparatus
JP2007089610A (ja) 収納家具
US11517112B2 (en) Cam adjustment device for lifting and lowering armrest and chair having the same
JP4651449B2 (ja) 天板等の昇降ガイド装置
US20140165332A1 (en) Pivot shower door assembly
US7198326B2 (en) Desk and chair interchangeable device
JP2005133330A (ja) 扉体開閉装置
CN210204112U (zh) 一种头枕调节装置
KR102106741B1 (ko) 다리 부재 전개각과 고정대 길이 가변 기능을 겸비한 확장형 테이블 프레임 구조체 및 이를 포함하는 테이블
CN210567151U (zh) 立式升降装置
JP2011063946A (ja) 扉装置
JP5465078B2 (ja) 家具の支柱
JP3205313U (ja) 車両用サンシェードの調整式組立部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5008920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees