JP2009109566A - 被検体保持ステージ及び観察装置 - Google Patents

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Tomohisa Sugisaki
智久 杉▲崎▼
Kazuo Kajitani
和男 梶谷
Yasunobu Iga
靖展 伊賀
Yusuke Nakagawa
裕介 中川
Goji Natsume
剛司 夏目
Hiroyuki Seki
博之 関
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Abstract

【課題】標本や試料を保持し、所望する微小な移動がスムーズで、観察場所で確実に静止できる操作性を有し、しかもその操作性を長期に渡って持続可能な機構を、簡易かつ安価な構成にて実現した、被検体保持ステージと、これを備えた観察装置とを提供する。
【解決手段】拡大観察に用いられる被検体保持ステージ1である。固定ステージ3と、被検体5を保持し、かつ固定ステージ3に対し移動可能に配設された移動ステージ2とを備えてなる。固定ステージ3と移動ステージ2とのうちの一方に磁力発生源4が設けられ、他方に磁性を有する磁性部材3が設けられ、これら磁力発生源4と磁性部材3との間の引力により、移動ステージ2が固定ステージ3に所定の保持力で保持されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検体保持ステージ及び観察装置に関する。
従来、細胞組織や微生物等の標本、さらには各種の観察試料を拡大し、観察するものとして、顕微鏡などの観察装置が知られている。このような観察装置には、通常、標本や観察試料等の被検体を保持し、さらに所望部分の拡大観察を可能にするため被検体を移動可能にする、保持ステージが備えられている。
このような保持ステージとしては、その固定側(以下、固定ステージと記す)と移動側(以下、移動ステージと記す)との間にグリス等の高粘度の流体(粘性流体)を封入した、グライディングステージが知られている(例えば、特許文献1参照)。このグライディングステージでは、移動ステージを人間の手指で直接触れて押すことにより、移動ステージ上の被検体を所望の位置に移動させるようになっている。
このようなグライディングステージにあっては、固定ステージに対して移動ステージを移動させる際に、前記粘性流体の摩擦力(粘性抵抗力)によってその移動動作に抵抗が付与されていることから、ある程度の力で押さないと移動動作が起こらないようになっている。また、静止させる際にも、前記粘性流体の摩擦力(粘性抵抗力)により、移動ステージの静止した状態が安定化するようになっている。
ところが、粘性流体の摩擦力を利用したことによる副作用として、このグライディングステージでは、移動ステージに対する摩擦力による抵抗量が小さく、したがって移動ステージを微小距離移動させることでその位置を微調整しようとしても、必要以上に移動ステージが移動してしまうことにより、移動量の微調整が難しくなっている。また、所望の位置で手指を離して移動ステージに対する押圧を解除しても、慣性力が働くことで移動ステージが直ちに静止せず、これによって微調整が困難になっている。したがって、このグライディングステージでは、移動ステージの微調整が難しいことから、移動ステージ上の被検体の位置をピンポイントで合わせるのが非常に困難になっている。
そこで、ピンポイントの位置合わせを可能にする方法として、移動ステージを重くすることで慣性力を大きくすることや、流体の粘度を大きくすることで摩擦力を増加させる等の対策が考えられる。
特開2003−177330号公報
しかしながら、移動ステージを重くすると、重量増加によって移動ステージの操作性が悪くなってしまう。また、流体の粘度を大きくして摩擦力を増加しようとしても、粘度を調整することでの摩擦力のコントロールが非常に難しく、良好な操作性を得るのが困難である。また、そもそも前記のグライディングステージでは、粘性流体を使用している構成上、流体漏れの可能性があり、したがって定期的な検査やメンテナンスが必要となる。
このように、従来のグライディングステージ(被検体保持ステージ)では、その構成上、所望した微小移動が困難なだけでなく、所望位置での静止も容易でなく、したがって被検体の位置の微調整が非常に困難であり、さらに流体漏れといった構成上の特有な問題もある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、標本や試料を保持し、所望する微小な移動がスムーズで、観察場所で確実に静止できる操作性を有し、しかもその操作性を長期に渡って持続可能な機構を、簡易かつ安価な構成にて実現した、被検体保持ステージと、これを備えた観察装置とを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の被検体保持ステージは、拡大観察に用いられる被検体保持ステージであって、
固定ステージと、被検体を保持し、かつ前記固定ステージに対し移動可能に配設された移動ステージと、を備え、
前記固定ステージと前記移動ステージとのうちの一方に磁力発生源が設けられ、他方に磁性を有する磁性部材が設けられ、これら磁力発生源と磁性部材との間の引力により、前記移動ステージが前記固定ステージに所定の保持力で保持されていることを特徴としている。
この被検体保持ステージによれば、磁力発生源とこれに引きつけられる磁性部材との間の引力により、固定ステージに移動ステージを保持しているので、移動ステージを移動させた際に、前記引力が移動ステージに対して抵抗力(摩擦力)として作用するようになる。したがって、磁力発生源の磁力を所望の強度にして前記の引力を所定の大きさに調整しておくことで、手指等による移動ステージへの押圧を解除した際に、慣性力に抗して移動ステージが前記引力により直ちに停止するようになる。また、前記引力によって移動ステージの静止状態も安定化される。よって、所望した微小移動が容易になり、かつ、所望位置での静止も容易になることから、被検体の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上する。また、流体を用いないため、流体漏れの問題もなくなる。
また、前記被検体保持ステージにおいては、前記移動ステージが、前記固定ステージに対して摺動自在に面接触した状態で、保持されているのが好ましい。
このように、移動ステージが固定ステージに対して面接触しているので、固定ステージに対する移動ステージの移動(摺動)が安定化し、操作性が一層向上する。
また、前記被検体保持ステージにおいては、前記磁力発生源の磁力の強度が可変に構成されているのが好ましい。
このようにすれば、移動ステージに対して抵抗力(摩擦力)として作用する前記引力が可変になり、したがって被検体の所望位置での静止力や、移動ステージを移動させる際に必要とされる操作力(押圧力)等を変化させ、移動ステージの動作や操作感の調節を行うことが可能になる。
また、前記被検体保持ステージにおいては、前記移動ステージに保持された被検体に照明光を照射する照明手段が備えられているのが好ましい。
このようにすれば、被検体に直接照明光を照射することができ、したがって照明手段における光源の種類や光量、光学系部品の組合せや光学特性、照明透過用部材の透明度などを適宜に構成することにより、周辺環境の明るさに影響を受けることなく所望の照明の明るさが得られるようになり、所望する観察像が容易に得られるようになる。
また、前記被検体保持ステージにおいては、前記固定ステージと前記移動ステージとの間に、前記固定ステージに対する前記移動ステージの移動範囲を規制するストッパーが設けられているのが好ましい。
このようにすれば、例えば操作中に誤って移動ステージが固定ステージ上から外れてしまい、移動ステージ上の被検体を破損してしまうといった事故を防止することができる。
また、前記被検体保持ステージにおいては、前記移動ステージには、その上面上に被検体を保持する保持具が設けられ、該保持具は、磁性を有する磁性材によって形成され、
前記移動ステージには、前記磁力発生源が、前記保持具の下方に配設されているのが好ましい。
このようにすれば、磁力発生源によって保持具が移動ステージの表面に引きつけられるようになり、したがって保持具による被検体の保持が、磁力発生源による磁力によってより良好になる。よって、例えば長期の使用等によって保持具自身による被検体の保持力が低下しても、磁力発生源による磁力によって被検体の保持力がカバーされ、これにより保持具による被検体の保持機能が良好に保たれる。
本発明の観察装置は、拡大観察を行う観察装置において、
観察装置本体と、被検体を保持する被検体保持ステージとを具備し、
前記被検体保持ステージとして、前記の被検体保持ステージを備えていることを特徴としている。
この観察装置によれば、被検体の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上し、しかも流体漏れの問題もない被検体保持ステージを備えているので、標本や試料などの被検体をより容易に観察することが可能になる。
本発明の被検体保持ステージにあっては、被検体の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上しているので、標本や試料などの被検体の位置をより容易にかつスムーズに微移動させることができ、さらに、観察場所で確実に静止させることができる。また、流体漏れの問題がないので、検査やメンテナンスに要する負担が軽減され、観察に要するコストを軽減することができる。さらに、固定ステージに移動ステージを保持する保持手段として磁力を用いているので、構成が簡易かつ安価となり、したがってこの保持ステージ自体も安価なものとなる。
本発明の観察装置にあっては、標本や試料などの被検体をより容易に観察することができるので、観察に要する時間を短縮してコストの低減化を図ることができ、したがって拡大観察を効率的に行うことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1、図2は本発明の被検体保持ステージの第1実施形態を示す図であり、図1は被検体保持ステージの上面を示す平面図、図2は図1のA−A線矢視断面図である。図1、図2において符号1は拡大観察に用いられる被検体保持ステージ(以下、保持ステージと記す)であり、この保持ステージ1は、被検体を保持する移動ステージ2と、この移動ステージを移動可能に保持する固定ステージ3とを備えて構成されたものである。
移動ステージ2は、被検体5を保持する一対のクリップ(保持具)7を有した円盤状のトップテーブル201と、このトップテーブル201の底面側に当接させてネジ等により着脱可能に取り付け固定された円盤状の摺動部材202と、からなっている。一対のクリップ7は、図1に示すようにその一方の側から被検体5を挟み込み、そのバネ性によって被検体5をトップテーブル201の上面に保持固定するもので、被検体5をトップテーブル201のほぼ中央に保持できるように、トップテーブル201に取り付けられたものである。なお、被検体5としては、観察用の標本や試料をスライドガラスとカバーグラスとの間に挟持した、プレパラート標本などが観察対象として用いられる。
摺動部材202は、図2に示すようにその内面側、すなわちトップテーブル201との接合面側に複数の凹部6(図1参照)を形成し、これら凹部6内に磁力発生源4を有したものである。凹部6は、図1に示すように移動ステージ2の中心部と、その外側の四方との合計五箇所に形成されている。ここで、磁力発生源4とは、磁性体を引き付ける力を発生することができるものであり、具体的には、永久磁石や電磁石等からなっている。ここで、このような永久磁石や電磁石からなる磁力発生源4については、本実施形態ではその磁力の強度が可変に構成されている。
すなわち、磁力発生源4として永久磁石を用いる場合、前記したように五つの凹部6を形成しておくことで、1個から5個までの間で永久磁石(磁力発生源4)の個数を変えることができ、これによって磁力発生源4の磁力の強度を変えることができる。または、大きさや磁力の異なる永久磁石に交換することで、磁力発生源4の磁力の強度を変えることができる。
また、磁力発生源4として電磁石を用いた場合には、これに通じる電流の大きさを変えることにより、磁力発生源4の磁力の強度を変えることができる。例えば、図1中二点鎖線で示すように、電磁石(磁力発生源4)に配線8aを介して変電器8を接続しておき、この変電器8によって通じる電流値を変えることにより、磁力発生源4の磁力の強度を変えることができる。
また、このような構成からなる移動ステージ2において、クリップ7や磁力発生源4を除くトップテーブル201や摺動部材202は、軽量なアルミニウムや硬質の樹脂類などからなっている。これにより、この移動ステージ2は手指で動かすのが容易になっている。
固定ステージ3は、後述するように顕微鏡の観察装置において、被検体を拡大観察する対物レンズに対して接近あるいは離反させるように上下動させるステージ上に置かれ、あるいはこの固定ステージ3自身が、観察装置において被検体を拡大観察する対物レンズに対して接近あるいは離反させるように上下動させるステージとなるもので、本実施形態では、前記磁力発生源4の磁力によって引き付けられる、磁性部材からなっている。磁性部材とは、磁性を有し、前記の磁力発生源4に引き付けられる性質を有していればいかなるものでもよく、例えば、鉄鋼材料のような磁性体や、非磁性材を表面処理することで磁性が付与された材料等が使用可能である。本実施形態では、固定ステージ3は磁性を有する鉄系の板状体、すなわち略正方形状(略八角形状)の鉄板からなっており、したがってこの固定ステージ3自身が、本発明における磁性部材となっている。
また、このような移動ステージ2と固定ステージ3とからなる保持ステージ1において、移動ステージ2と固定ステージ3との接触面、すなわち前記摺動部材202の底面2aと固定ステージ3の上面3aとは、いずれも研磨処理等がなされていることで平滑面となっている。したがって、これらの面は互いに良好に摺動し合う、摺動面となっている。
このような構成のもとに移動ステージ2は、固定ステージ3に対して摺動可能になっている。そして、移動ステージ2に設けられた磁力発生源4と、磁性部材である固定ステージ3との間で生じる引力により、移動ステージ2は固定ステージ3に所定の保持力で保持されたものとなっている。
ここで、後述するように移動ステージ2の重力も、固定ステージ3に対して移動ステージ2を引きつける引力として作用する。しかし、本発明では、移動ステージ2の重量を変化させることで前記の「引力」を変えることは意図していないので、本発明において「引力」と記した場合には、特にことわらない限り、基本的には磁力発生源4と磁性部材との間で発生する磁力によって形成される、引力をいうものとする。
このような保持力、すなわち前記の引力は、固定ステージ3に対して移動ステージ2を移動(摺動)させた際に、移動ステージ2に対して摩擦力、つまり抵抗力として作用する。摩擦力とは、固定ステージ3の上面3aと移動ステージ2の底面2aとの間に発生する静止摩擦力のことである。この摩擦力を図3の説明図を参照して説明する。なお、図3では、図1、図2に示した保持ステージ1と異なり、固定ステージに磁力発生源を設け、移動ステージに磁性部材(磁性を有する部材)を設けている。
図3中の静止摩擦力fsは、移動ステージの重量と前記磁力とによって発生する引力からなる垂直抗力Nと、固定ステージと移動ステージとの間の接触面における静摩擦係数μsとの積にて得られる値である。人間の手指により移動ステージに操作力(押圧力)Fを与えると、操作力Fと静止摩擦力fsとの関係がF≦fsの状態では移動ステージが静止しており、F>fsとなる操作力Fが加えられると、移動ステージが動き始める。
したがって、移動ステージに操作力を加えない状態では、前記摩擦力によって移動ステージは静止しており、この移動ステージ上の被検体も所望の位置に静止した状態となる。そして、移動ステージに対して前記摩擦力を超える力を加えたときのみ、力の作用する方向に移動ステージが移動するようになっているのである。
このような摩擦力を有する図1、図2に示した保持ステージ1を用いて、被検体5の拡大観察を行うには、まず、プレパラート標本などの被検体5を移動ステージ2上に載せ、クリップ7で保持固定する。
次に、顕微鏡等の観察装置本体(図示せず)で被検体5の位置を確認しつつ、図2に示すように移動ステージ2の外周側壁201aを手指100で操作(押圧)して、被検体5が所望の位置となるように移動ステージ2を移動させる。
その際、前記したように静止摩擦力fsより大きい操作力(押圧力)を所望する移動方向に加えることで、初めて移動ステージ2が固定ステージ3上を移動(摺動)するようになる。すなわち、このようにして操作力が加えられると、移動ステージ2はその底面2aが固定ステージ3の上面3aを摺動し、水平の姿勢を保ったままで、被検体5を所望の位置に移動させるようになる。このとき、磁力発生源4とこれに引きつけられる磁性部材(固定ステージ3)との間の引力(磁力)により、固定ステージ3上に移動ステージ2を保持しているので、移動ステージ2を移動させた際に、前記引力が移動ステージ2に対して抵抗力(摩擦力)として作用するようになる。したがって、磁力発生源4の磁力を予め所望の強度にして前記の引力を所定の大きさに調整しておくことにより、手指100による移動ステージ2への操作(押圧)を解除した際に、慣性力に抗して移動ステージ2が前記引力により直ちに停止するようになる。また、前記引力によって移動ステージ2の静止状態も安定化する。
ここで、このような作用効果について、図4及び図5を参照して説明する。
図4、図5は、移動ステージ操作時の操作力と、移動ステージの移動量との相関関係を示すグラフであり、グラフ中の実線は本発明の保持ステージを示し、破線は流体を使用した従来のグライディングステージを示している。
図4に示すグラフでは、本発明の保持ステージと従来のグライディングステージとにおいて、それぞれ移動ステージに操作力を加えたときの、移動ステージの動き出し方を示している。
破線で示す従来のグライディングステージでは、流体の粘性による摩擦力によって移動ステージを静止させているため、移動ステージに僅かな操作力が加わるだけで大きく移動してしまう。これでは、微少な移動に適さず、正確な微移動が困難になっている。一方、実線で示す本発明の保持ステージでは、予め磁力を調整して前記の静止摩擦力fsをコントロールしておくことにより、静止摩擦力fs以下では移動ステージ2が静止状態を保ち、fsを越えるとスムーズに動き出すようになっている。
また、図5に示すグラフでは、本発明の保持ステージと従来のグライディングステージとにおいて、それぞれ移動ステージを所望の位置で静止させるときの、移動ステージの動作を示している。
破線で示す従来のグライディングステージでは、摩擦力が流体の粘性に依存するため、慣性力がこの摩擦力より大きくなり、所望の位置で移動ステージから手指を離してもその位置で直ちに停止(静止)できない。したがって、移動ステージを所望する位置に静止させることが難しく、実際に静止する位置は、所望する位置に対してばらつきをもってしまう。一方、実線で示す本発明の保持ステージでは、静止摩擦力fsをコントロールしておくことにより、移動ステージの操作力が静止摩擦力fsを下回れば、移動ステージは所望する位置で確実に停止(静止)するようになる。
すなわち、本実施形態の保持ステージ1にあっては、観察者が上方側から被検体5を観察している状態から、被検体5をさらに観察に最適な位置まで移動させようとした場合、移動ステージ2の外周側壁201aに両手の指先を添え当て、移動したい方向に直接移動ステージ2を押すことで、微少な移動もスムーズに行うことができる。また、所望の位置まで移動したところで手指100を離せば、移動ステージ2を直ちにその位置で停止(静止)させることができる。
したがって、本実施形態の保持ステージ1によれば、所望した微小移動が容易であり、かつ、所望位置での静止も容易であることから、被検体5の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上する。よって、標本や試料などの被検体の位置をより容易にかつスムーズに微移動させることができ、さらに、観察場所で確実に静止させることができる。また、流体漏れの問題がないので、検査や清掃等のメンテナンスに要する負担が軽減され、観察に要するコストを軽減することができる。さらに、固定ステージ3に移動ステージ2を保持する保持手段として磁力を用いているので、構成が簡易かつ安価となり、したがってこの保持ステージ1自体も安価なものとなる。
また、移動ステージ2は磁力発生源4の磁力による引力によって固定ステージ3に接触しているので、引力以上の力量で移動ステージ2を鉛直上方に引き上げれば簡単に取り外すことができる。したがって、何らかの要因で操作感が悪化した場合でも、移動ステージ2の底面2aや固定ステージ3の上面3aの状態を容易に確認することができ、清掃等のメンテナンスを簡便に行うことができる。
また、磁力発生源4についてその磁力の強度を可変に構成しているので、この磁力によって発生する摩擦力(抵抗力)をコントロールすることができ、したがって高倍率観察時に被検体5を微少に移動させる場合でも、また、低倍率観察時に被検体5を素早く大きく移動させる場合でも、移動ステージ2をスムーズに移動させ、被検体5を容易にかつ素早く所望の位置に移動させることができる。特に、磁力発生源4として前記したように電磁石を用いた場合には、変電器8を制御することで観察中にリアルタイムで摩擦力(抵抗力)をコントロールすることができ、したがって必要とする動作に応じて瞬時に摩擦力(抵抗力)を変更し、操作をより容易にすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の被検体保持ステージの第2実施形態を、図6、図7を参照して説明する。
図6は被検体保持ステージの上面を示す平面図、図7は図6のB−B線矢視断面図であり、これらの図において符号10は被検体保持ステージ(以下、保持ステージと記す)である。この保持ステージ10は、被検体を保持する移動ステージ12と、この移動ステージを移動可能に保持する固定ステージ13とを備えて構成されたものである。
移動ステージ12は、被検体5を保持する一対のクリップ(保持具)7を有した円盤状のトップテーブル211からなるもので、その中心部に貫通孔14を形成したものである。この貫通孔14内には、図7に示すようにその上部にガラスや透明樹脂からなる透明部材601が嵌め込まれており、底部には、ガラスや透明樹脂からなる拡散板604が嵌め込まれている。拡散板604は、後述する光源からの照明光を拡散させるものであり、透明部材601は、拡散した照明光を透過させるものである。なお、前記一対のクリップ7は、図6に示すように被検体5を前記透明部材601上に配置させられるよう、この透明部材601の両側に配設されている。
また、この移動ステージ12は、図7に示すようにその底面の外周部に、下方に延出する円筒状のストッパー212が形成されている。このストッパー212は、固定ステージ13に対する移動ステージ12の移動範囲を規制するためのもので、後述するように固定ステージ13の摺動部材302の外側に配置させられて摺動部材302の外周面に当接したり離反したりすることが可能となることで、移動ステージ12の移動範囲を規制するように構成されたものである。また、この移動ステージ12のトップテーブル211の底面には、ストッパー212の内側に、円環状の磁性部材213がネジ止めによって固定されている。この磁性部材213は、第1実施形態における固定ステージ3と同様に鉄板等の磁性体からなるもので、その内部孔が前記貫通孔14とほぼ同じ内径に形成され、かつ、この貫通孔14に連通した状態で配設されたものである。そして、この磁性部材213の底面213aが、後述するように固定ステージ13の上面に摺動する摺動面となっている。
なお、トップテーブル211は、第1実施形態と同様に、軽量なアルミニウムや硬質の樹脂類などからなっている。また、ストッパー212については、トップテーブル211の底面の内側を研削・研磨加工することで、その外周部を円筒状に残してこれをストッパー212としてもよく、また、円筒状の別部材をトップテーブル211の外周部に取り付けることで、これをストッパー212としてもよい。
固定ステージ13は、略正方形状(略八角形状)のステージベース301と、このステージベース301上に固定された円環状の摺動部材302とが一体に接合されてなるもので、摺動部材302の上面302aが、前記移動ステージ12のストッパー212の内側にて、磁性部材213の底面213aに摺動するよう構成されたものである。ステージベース301には、摺動部材302の中心に嵌め込まれて固定された円筒状部材の内部孔303に連通する貫通孔304が形成されている。摺動部材302の内部孔303には、雌ねじ(図示せず)が形成されており、この雌ねじに螺合した状態で、雄ねじ(図示せず)を有してなるレンズホルダ606が取り付けられている。そして、このレンズホルダ606には、レンズ603が固定されている。
また、この摺動部材302には、その外面側、すなわち移動ステージ12との接合面(摺動面)側に凹部15が複数、本実施形態では、図6に示すように貫通孔14の下側に位置する内部孔303(図7参照)の四方に四箇所形成されており、これら凹部15内には、磁力発生源4が埋設されている。ここで、磁力発生源4は、第1実施形態と同様に永久磁石や電磁石等からなっており、その磁力の強度が可変に構成されている。
ステージベース301には、図7に示すようにその底面に凹部305が形成されており、この凹部305内には、板状の光源固定部材605が固定されている。この光源固定部材605には、その中央部に光源602が取り付けられており、この光源602は、ステージベース301の前記貫通孔304内に位置させられている。また、この光源602は、本発明における照明手段となるもので、前記レンズ603の直下に配置されていることにより、出射した光、すなわち照明光を、レンズ603、拡散板604、透明部材601を透過して、移動ステージ12上に保持される被検体5に、その裏面側から照射するようになっている。
このような保持ステージ10にあっても、観察者が上方側から被検体5を観察している状態から、被検体5をさらに観察に最適な位置まで移動させようとした場合、移動ステージ12を移動したい方向に押すことにより、微少な移動もスムーズに行うことができる。また、所望の位置まで移動したところで手指を離せば、移動ステージ12を直ちにその位置で停止(静止)させることができる。
したがって、この保持ステージ10によれば、所望した微小移動が容易であり、かつ、所望位置での静止も容易であることから、被検体5の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上する。また、流体漏れの問題がないので、観察に要するコストを軽減することができる。さらに、構成が簡易かつ安価となり、したがってこの保持ステージ10自体も安価なものとなる。
また、移動ステージ12に、その移動範囲を規制するストッパー212が設けられているので、例えば操作中に誤って移動ステージ12が固定ステージ13上から外れてしまい、移動ステージ12上の被検体5を破損してしまうといった事故を未然に防止することができる。また、移動ステージ12の移動範囲が被検体5の観察可能範囲にほぼ一致するように、ストッパー212の位置を設定しておけば、被検体5が観察装置による観察可能範囲から極端に外れた位置に動いてしまうといったことも防止することができる。
また、固定ステージ13に光源602(照明手段)を設けたので、この光源602によって被検体5に直接照明光を照射することができ、したがって周辺環境の明るさに影響を受けることなく所望の明るさが得られるようになり、これによって所望する観察像が容易に得られるようになる。また、光源602を固定ステージ13に設けたので、移動ステージ12が移動しても光源602による透過照明位置は移動せず、したがって所望の観察位置に確実に照明光を照射することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の被検体保持ステージの第3実施形態を、図8、図9を参照して説明する。
図8は被検体保持ステージの上面を示す平面図、図9は図8のC−C線矢視断面図であり、これらの図において符号20は被検体保持ステージ(以下、保持ステージと記す)である。この保持ステージ20は、被検体を保持する移動ステージ22と、この移動ステージ22を移動可能に保持する固定ステージ23とを備えて構成されたものである。
移動ステージ22は、本実施形態では第1実施形態と同様に、一対のクリップ(保持具)7を有した円盤状のトップテーブル221と、このトップテーブル221の底面側に当接させてネジ等により着脱可能に取り付け固定された円環状の摺動部材222と、からなっている。ここで、本実施形態では、一対のクリップ(保持具)7は鉄等の磁性を有する磁性材によって形成されている。
トップテーブル221は、図7に示した第2実施形態におけるトップテーブル211と同様に、その中心部に貫通孔14を形成し、この貫通孔14内に透明部材601と拡散板604とを嵌め込んだものである。ただし、このトップテーブル221は、第2実施形態のトップテーブル211とは異なり、本発明における磁性部材を有することなく、その底面において摺動部材222に直接接合したものとなっている。
また、摺動部材222には、第1実施形態の摺動部材202と同様に、その内面側に複数の凹部6(図8参照)が形成されており、これら凹部6内には磁力発生源4が埋設されている。凹部6は、図8に示すように貫通孔14の下側に位置する内部孔223(図9参照)の四方に四箇所形成されており、したがって磁力発生源4は、平面視した状態で前記貫通孔14の四方に配設されている。ただし、本実施形態では、そのうちの二つは、前記クリップ7の位置と対応する位置、つまりこれらクリップ7のそれぞれの直下(下方)に形成されており、したがってこれら凹部6内の磁力発生源4は、クリップ7のそれぞれの直下に配設されたものとなっている。このような構成によってクリップ7は、その直下の磁力発生源4によりトップステージ221の表面(移動ステージ22の表面)側に引きつけられており、これによってクリップ7による被検体5の保持が、磁力発生源4による磁力によってより強く、したがってより良好になっている。
また、この摺動部材222には、図7に示した第2実施形態における光源602を含む照明機構と同様に、その内部孔223内の上部側にレンズ603がレンズホルダ606によって取り付けられ、下部側に、光源602が光源用固定部材605によって取り付けられている。そして、光源用固定部材605は、その底面が摺動部材222の最下面、すなわち底面となっていることから、固定ステージ22の上面に摺動する摺動面となっている。
固定ステージ23は、第1実施形態における固定ステージ3と同様に、磁力発生源4の磁力によって引き付けられる磁性材からなっており、本実施形態でも、略正方形状(略八角形状)の鉄板からなっている。したがって、本実施形態でも、この固定ステージ23自身が本発明における磁性部材となっている。
このような保持ステージ20にあっても、観察者が上方側から被検体5を観察している状態から、被検体5をさらに観察に最適な位置まで移動させようとした場合、移動ステージ22を移動したい方向に押すことにより、微少な移動もスムーズに行うことができる。また、所望の位置まで移動したところで手指を離せば、移動ステージ22を直ちにその位置で停止(静止)させることができる。
したがって、この保持ステージ20によれば、所望した微小移動が容易であり、かつ、所望位置での静止も容易であることから、被検体5の位置の微調整が容易になり、その操作性が従来に比べて格段に向上する。また、流体漏れの問題がないので、観察に要するコストを軽減することができる。さらに、構成が簡易かつ安価となり、したがってこの保持ステージ20自体も安価なものとなる。
また、クリップ7の直下に磁力発生源4を配設しているので、この磁力発生源4による磁力によってクリップ7による被検体5の保持を、より強く、したがってより良好にすることができる。よって、例えば長期の使用等によってクリップ7自身による被検体5の保持力が低下しても、磁力発生源4による磁力によって被検体5の保持力をカバーすることができ、これによりクリップ7による被検体5の保持機能を良好に保つことができる。
また、本実施形態にあっても、光源602(照明手段)を設けたので、この光源602によって被検体5に直接照明光を照射することができ、したがって周辺環境の明るさに影響を受けることなく所望の明るさが得られるようになり、これによって所望する観察像が容易に得られるようになる。
(観察装置)
次に、本発明の観察装置について説明する。
図10は、本発明の観察装置の一実施形態となる顕微鏡の概略構成を説明するための側面模式図であり、図10中符号50は顕微鏡(観察装置)である。この顕微鏡50は、支持基体51に、対物レンズ57、観察鏡筒52、接眼レンズ55、電子撮像装置54(撮像装置)等が設けられて構成された顕微鏡本体(観察装置本体)53と、この顕微鏡本体53に設けられたステージ58とを備えてなるものである。そして、特にステージ58上には、移動ステージ2と固定ステージ3とを備えてなる本発明の被検体保持ステージ1が、載置、固定されている。
ステージ58は、支持基体51に上下方向へ移動可能に支持されたもので、その上面に固定された本発明の被検体保持ステージ1を介して、被検体5を保持したものである。ここで、本発明の被検体保持ステージ1については、前記した第1実施形態の保持ステージ1に限定されることなく、第2実施形態の保持ステージ10や、第2実施形態の保持ステージ20を用いることもでき、また、本発明の範囲内であれば、これら実施形態のもの以外の保持ステージを用いることもできる。
対物レンズ57は、被検体5の像を形成するための光学素子であり、観察する倍率を切り替えるためのレボルバ56上に複数個設けられ、レボルバ56を回転することによって、適宜のものが顕微鏡光学系の光軸上に配置されるように構成されている。符号60は観察位置に配置された対物レンズ57の光学系の光軸を示す。
観察鏡筒52は、対物レンズ57によって形成された像を所定倍率で拡大して適宜の観察手段上に結像するための観察光学系を保持する部材である。観察鏡筒52には、セットされた対物レンズ57の光軸60上に、光路を分岐するためのプリズム59が設けられている。
そして、プリズム59により、光軸60に沿って進む軸上主光線を、直進して光軸60a上を進む光路と、斜め方向に向かう光軸60b上を進む光路とに分岐する構成とされている。
接眼レンズ55は、対物レンズ57による像を人間の目で拡大観察するための光学系であり、光軸60b上に設けられている。
電子撮像装置54は、後述する投影光学系で拡大された対物レンズ57による像を電気信号に変換する電子撮像素子54aを備えたカメラなどの撮像装置である。電子撮像素子54aとしては、例えばCCD(Charge Coupled Device)などが採用されている。
このような構成の顕微鏡50にあっても、前述したように被検体5の位置の微調整が容易であり、その操作性が従来に比べて格段に向上し、しかも流体漏れの問題もない被検体保持ステージ1を備えているので、標本や試料などの被検体5をより容易に観察することができ、したがって観察に要する時間を短縮してコストの低減化を図ることができ、拡大観察を効率的に行うことができる。
なお、図10に示した例では、顕微鏡本体(観察装置本体)53に設けられたステージ58上に本発明の保持ステージを載置、固定したが、本発明の顕微鏡(観察装置)はこれに限定されることなく、本発明の保持ステージにおける固定ステージを顕微鏡本体(観察装置本体)に直接設けられるステージとし、この固定ステージ上に、本発明の移動ステージを移動可能に設けることで、これの上に被検体5を保持するようにしてもよい。
また、本発明の被検体保持ステージについても、前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、磁力発生源4の磁力の強度を可変にする手法としては、前記したように設ける永久磁石の個数や大きさ等を変えたり、電磁石を用いるのに代えて、移動ステージと固定ステージとの間にスペーサを介在させ、磁力発生源4と磁性部材との間の距離を可変にすることで、これら磁力発生源4と磁性部材との間に働く引力を可変にし、磁力発生源4の磁力の強度を見掛け上可変に構成してもよい。
また、第3実施形態で説明したクリップ7は、第1、第2実施形態のクリップにも適用することができる。また、このクリップ7は、ステンレス等の非磁性の板部材の表面に磁性体を貼り付ける等して形成した、磁性機能を有する部材(磁性材)であってもよい。
本発明の被検体保持ステージの第1実施形態の平面図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 本発明における摩擦力の説明図である。 移動ステージ操作時の操作力と、移動ステージの移動量との相関関係を示すグラフであり、移動ステージに操作力を加えたときの、移動ステージの動き出し方を示す図である。 移動ステージ操作時の操作力と、移動ステージの移動量との相関関係を示すグラフであり、移動ステージを所望の位置で静止させるときの、移動ステージの動作を示す図である。 本発明の被検体保持ステージの第2実施形態の平面図である。 図6のB−B線矢視断面図である。 本発明の被検体保持ステージの第3実施形態の平面図である。 図8のC−C線矢視断面図である。 本発明の観察装置の一実施形態となる顕微鏡の概略構成図である。
符号の説明
1、10、20…被検体保持可動ステージ、2、12、22…移動ステージ、3、23…固定ステージ(磁性部材)、4…磁力発生源、5…被検体、7…クリップ(保持具)、13…固定ステージ、50…顕微鏡(観察装置)、53…顕微鏡本体(観察装置本体)、212…ストッパー、213…磁性部材、602…光源(照明手段)

Claims (7)

  1. 拡大観察に用いられる被検体保持ステージであって、
    固定ステージと、被検体を保持し、かつ前記固定ステージに対し移動可能に配設された移動ステージと、を備え、
    前記固定ステージと前記移動ステージとのうちの一方に磁力発生源が設けられ、他方に磁性を有する磁性部材が設けられ、これら磁力発生源と磁性部材との間の引力により、前記移動ステージが前記固定ステージに所定の保持力で保持されていることを特徴とする被検体保持ステージ。
  2. 前記移動ステージは、前記固定ステージに対して摺動自在に面接触した状態で、保持されていることを特徴とする請求項1記載の被検体保持ステージ。
  3. 前記磁力発生源の磁力の強度が可変に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の被検体保持ステージ。
  4. 前記移動ステージに保持された被検体に照明光を照射する照明手段が備えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の被検体保持ステージ。
  5. 前記固定ステージと前記移動ステージとの間には、前記固定ステージに対する前記移動ステージの移動範囲を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の被検体保持ステージ。
  6. 前記移動ステージには、その上面上に被検体を保持する保持具が設けられ、該保持具は、磁性を有する磁性材によって形成され、
    前記移動ステージには、前記磁力発生源が、前記保持具の下方に配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の被検体保持ステージ。
  7. 拡大観察を行う観察装置において、
    観察装置本体と、被検体を保持する被検体保持ステージとを具備し、
    前記被検体保持ステージとして請求項1〜6のいずれか一項に記載の被検体保持ステージを備えていることを特徴とする観察装置。
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