JP6856046B2 - アレイモジュール - Google Patents

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Description

本発明はアレイモジュールに関し、冷却構造を有するアレイモジュールに関するものである。
アレイアンテナのアレイ面には、電波を放射する複数のアンテナ素子が配列されている。また、このアレイ面の反対側の面には、アンテナ素子に対応したアレイモジュールが配列されている。このアレイモジュールはアンテナ素子の電波放射に伴って発熱する。そのため、アレイモジュールの放熱が必要になる。
運搬性向上による薄型化に伴い、アレイモジュールの発熱モジュールの直下には放熱部領域を確保できないため、放熱部領域を確保可能な位置まで長距離の熱輸送を行う必要がある。発熱部から放熱部への熱輸送を行う方法の1つとして、ヒートパイプを用いる方法が挙げられる(例えば特許文献1参照。)。
ヒートパイプを用いた熱輸送においては、熱輸送距離に比例してヒートパイプの長尺化が必要となり、これに伴いヒートパイプ内を冷媒液が循環するために要する時間が長くなる。このため、ヒートパイプ内に冷媒液が循環していない状態が生じ、この状態ではアレイモジュールの発熱モジュールの温度が上昇してしまう。また、冷媒液の凍結時にはヒートパイプ内に冷媒液を循環させることができないため、凍結した冷媒液を解凍するためにヒータ部を設けて凍結した冷媒液を加熱する技術が開示されている(例えば特許文献2参照。)。
特開平11−317618号公報 特開平6−276742号公報
特許文献2では、複数の発熱モジュールのうち少なくとも1つの発熱モジュールは、その全体又は一部が液だまり部における冷媒液の液面の下方となるように配置される。ヒートパイプの液だまり部では、液だまり部以外のヒートパイプ部分と比較して、冷媒の液膜が厚いため、当該部のヒートパイプの温度が上昇し、発熱モジュールが冷却されにくい。したがって、液だまり部の付近に配置された発熱モジュールの温度が上昇し、発熱モジュールを安定して冷却できないという問題があった。
本発明は、上述のような事情を鑑みてなされたものであり、発熱モジュールの安定的な冷却が可能なアレイモジュールを提供することを目的とする。
本発明に係るアレイモジュールは、1つ以上の発熱素子と、重力方向を下方向として配置され、下部に設けられた冷媒液の液だまり部及び上部に設けられた放熱部を有し、1つ以上の発熱素子を冷却するヒートパイプと、ヒートパイプにおける液だまり部の外周を覆う第1の受熱部材と、第1の受熱部材に取付けられ、液だまり部を加熱する第1のヒータ部と、ヒートパイプの外周を覆うとともに、1つ以上の発熱素子が取付けられた第2の受熱部材と、を備え、1つ以上の発熱素子のすべては液だまり部よりも上方且つ放熱部よりも下方に配置されるものである。
本発明に係るアレイモジュールにあっては、液だまり部に対して全ての発熱モジュールが上方に位置するため、液だまり部に対する配置位置に起因する発熱モジュールでの温度上昇が低減でき、発熱モジュールの安定的な冷却を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールの制御を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第1変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第2変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第3変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第4変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第5変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第6変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第7変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態6に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態6に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態7に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態7に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールの別の変形例を示す説明図である。 本発明の実施の形態9に係るアレイモジュールを示す説明図である。 本発明の実施の形態9に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。
以下、図1〜図20を用いて本発明に係るアレイモジュールを説明する。なお、以下の実施の形態において、幅方向、奥行方向、及び高さ方向をそれぞれ、X方向、Y方向、及びZ方向として説明を行うが、これらの方向の定義は本発明の趣旨に基づいて適宜変更してもよい。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールを示す説明図である。図1(a)、図1(b)及び図1(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、図1(a)のA−A断面図、図1(b)のB−B断面図である。
図1に示す通り、アレイモジュールは、複数の発熱モジュール(発熱素子)2a〜2c及び複数の発熱モジュール2a〜2cを冷却するヒートパイプ3を備える。また、ヒートパイプ3には、その上部に放熱部1が設けられ、その下部に冷媒液の液だまり部6が設けられる。
さらにアレイモジュールは、ヒートパイプ3の外周を覆うとともに複数の発熱モジュール2a〜2cが取付けられた受熱部材(第2の受熱部材)4、液だまり部6を加熱するための補助ヒータ(第1のヒータ部)5、及び補助ヒータ5をヒートパイプ3に取付けるための受熱部材(第1の受熱部材)7を備える。
発熱モジュール2a〜2cは、高さ方向(Z方向)に配列される。また、通電されることで発熱する電子部品であり、アレイモジュールが動作するときに発熱する。受熱部材4を介して複数の発熱モジュール2a〜2cがヒートパイプ3に取付けられる。
補助ヒータ5は、受熱部材7の奥行方向(Y方向)の両側面にそれぞれ設けられる。補助ヒータ5は、受熱部材7を介して液だまり部6を加熱することで液だまり部6の冷媒の蒸発を促進する。
なお以下では、複数の発熱モジュール2a、2b、2cの高さ方向の位置を区別する必要がないときは、単に発熱モジュール2と総称する場合がある。また、発熱モジュール2a、2b、2cを設けた構成を例に挙げて説明しているが、発熱モジュールの個数は上述の例に限定されるものではなく、1つ以上であればよい。またヒートパイプ3についても上述の例では3本の場合を例に挙げて説明しているが、ヒートパイプ3の本数は上述の例に限定されるものではなく、1本以上であればよい。
ヒートパイプ3の内部の構成を説明する。ヒートパイプ3の放熱部1は、複数枚の積層したフィンを、ヒートパイプ3の上端に取付けることで構成される。各フィンは互いに離間しており、各フィンの間には空隙が設けられる。この空隙に空気が流れることで、フィンに伝導されたヒートパイプ3内部の熱が放熱される。
ヒートパイプ3の放熱部を製作する方法の一例は以下の通りである。薄い平板であるフィンには複数の貫通孔が設けられ、この貫通孔はヒートパイプ3の上部の外径に合わせて形成される。フィンの貫通孔にヒートパイプ3が挿入されることにより、放熱部1が作製される。放熱部1のフィンとヒートパイプ3の接合は、圧入による接合、あるいは、かしめによる接合、または、ロウ付け、はんだ、熱伝導性の良好なグリースや接着材を使用した接着でもよい。さらに、放熱部1の構造としては、ヒートパイプ3に複数枚のフィンを取付ける構成の代わりに、金属部材の底面に平板状や棒状のフィンを配列したヒートシンクを取付けた構成としてもよい。
ヒートパイプ3の液だまり部6には、冷媒液(以下、「冷媒」と呼ぶ。)が封入され内部に貯留されている。液だまり部6を以下のように定義して説明を行う。液だまり部6の上端は、液だまり部6において冷媒の蒸発が生じていない状態の液位であるとする。なお、液だまり部6の下端は、ヒートパイプ3の下端における底面であるとする。
ここで、冷媒のヒートパイプ3の内部の循環を説明する。まず、補助ヒータ5により液だまり部6を加熱する。すなわち、補助ヒータ5は、受熱部材7を介して、ヒートパイプ3の液だまり部6の冷媒を加熱する。冷媒は液だまり部6で沸騰し、相変化によって冷媒蒸気となり、蒸発した冷媒蒸気は上方へと移動し、ヒートパイプ3の上方に設置したフィンを有する放熱部1へと導かれ、放熱部1に設けられたフィンを介して大気と熱交換し、再び凝縮して冷媒となり、ヒートパイプ3の壁面を伝い、液だまり部6に戻る。なお、ヒートパイプ3の壁面における冷媒が蒸発する際に、受熱部材4を介して発熱モジュール2の発熱が奪われることで、発熱モジュール2が冷却される。
一般的に、発熱モジュールの温度上昇はヒートパイプ内で冷媒が十分に循環していない状態(以下、「非循環状態」と呼ぶ場合あり。)において生じる場合が多い。しかし、補助ヒータ5を設けることで、冷媒の蒸発量を増加させることができ、ヒートパイプ3の動作開始直後において、ヒートパイプ3の全域に冷媒が循環するまでの時間(以下、「循環時間」と呼ぶ場合あり。)を短縮できるため、非循環状態における発熱モジュール2の温度上昇を低減できる。
ここで、上述した受熱部材4及び受熱部材7をより詳細に説明する。受熱部材4は、ヒートパイプ3のうち放熱部1の下端よりも下方の部分に配置され、ヒートパイプ3の外周を覆うように形成される。
受熱部材7はヒートパイプ3の液だまり部6が位置する部分に形成され、ヒートパイプ3の液だまり部6について、その底面及び外周の全体を被覆する。受熱部材7とヒートパイプ3の固定は、ネジ止め等でヒートパイプ3に締結により行う。なお、受熱部材7とヒートパイプ3との固定の際には受熱部材7をその周囲から加圧した状態において固定することが望ましい。これにより、ヒートパイプ3の外周に沿って受熱部材7を形成することができる。
かかる構成により、液だまり部6の冷媒が低温環境下で凍結して膨張した場合でも、膨張によるヒートパイプ3の変形又は破損を抑制できるため、アレイモジュールの動作不良が防止できる。
また、受熱部材7を用いることで補助ヒータ5をヒートパイプ3に直接取付ける場合に比べて、補助ヒータ5の熱を液だまり部6に均一に伝達できる。また、受熱部材7が設けられるため、補助ヒータ5のヒートパイプ3への取付けがより容易になる。
なお、液だまり部6の外周及び底面の全体を覆う構成ではなく、受熱部材7を液だまり部6の外周及び底面の一部を覆うように形成してもよい。この場合、凍結時のヒートパイプ3の変形を抑制する効果は外周及び底面の全体を覆う場合に比べて低減する。しかし、受熱部材7を設けない場合と比べると、ヒートパイプ3の変形を抑制する効果が高くなる。
また、受熱部材7と受熱部材4とが分離された構造であるため、受熱部材4と受熱部材7とが一体化された構造に比べ、熱容量が小さくなる。これによりヒートパイプ3の液だまり部6に補助ヒータ5の熱量を効率良く伝達でき、冷媒が循環するまでの時間をより短縮することができる。さらに受熱部材7と受熱部材4とが分離された構造であるため、補助ヒータ5が発生する熱が発熱モジュール2に与える影響を低減できる。
受熱部材4及び受熱部材7の材質は、機械的強度を有するとともに熱伝導性の良好なアルミ、銅、鉄などの金属、もしくはグラファイト等が望ましい。奥行方向(Y方向)に優れた異方熱伝導性を有するようグラファイトを構成することで、発熱モジュール2及び補助ヒータ5の発熱を、ヒートパイプ3のそれぞれに対応する部分に効率良く伝熱することができる。受熱部材4及び受熱部材7は、ヒートパイプ3の形状に対応した溝が形成された2つの部材を互いに固定することで製作される。また、受熱部材4及び受熱部材7のヒートパイプ3への固定に関しては、ネジ止め等により固定するとともに、ヒートパイプ3との接触面に熱伝導性の良好なグリース、シート、接着剤等により固定する。ヒートパイプ3との接触部の熱抵抗をさらに低減するために、上述の固定方法に加え、ロウ、はんだ付け等による接合を行ってもよい。なお、ヒートパイプ3は内部に充填された冷媒を封止するため、端部にカシメ部(図示省略)を有しており、これによりカシメ部と反対側の端部をヒートパイプ3の底面として、受熱部材7により覆うことが望ましい。
次に、図2を用いてアレイモジュールの動作を説明する。図2は本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールの制御を説明するためのブロック図である。図中、実線の矢印及び点線の矢印は、電流の流れ及び電気信号の流れをそれぞれ示す。制御器a及びbは、電流のスイッチング機能及び増幅機能を有している。制御器a及びbはアレイモジュールの制御部を構成する。またセンサa及びbは、それぞれ発熱モジュール2及び補助ヒータ5を流れる電流を測定するセンサである。
電源aは制御器aに電源を供給する。センサbは電源aから制御器aに供給される電流を測定し、制御器bに測定結果等をセンサ信号として出力する。制御器aはセンサaからのセンサ信号に基づき、発熱モジュール2に供給する電流を増減させる。
電源bは、制御器bに電流を供給する。センサaは、制御器bから補助ヒータ5に流れる電流又は電力を測定し、測定結果等を制御器aにセンサ信号として出力する。制御器bは、センサbからのセンサ信号に基づき、補助ヒータ5を起動及び停止させる。また、制御器bはセンサ信号に基づき、補助ヒータ5の起動中は補助ヒータ5に供給する電流を増減させる。
まず、ヒートパイプ3の起動方法を説明する。センサbは、電源aから制御器aに供給された電流又は電力が予め設定した値を超えた場合、発熱モジュール2の発熱量が設定値を超えたとして、制御器bにセンサ信号を出力する。なお、説明の簡単化のため、発熱モジュール2に流れる電流と制御器aに流れる電流は同じであるとする。
次に、制御器bは、センサbからセンサ信号が入力されると、補助ヒータ5への電流の供給を開始し、これにより補助ヒータ5が動作を開始する。冷媒の循環時間を短縮することができ、ヒートパイプ内で冷媒が十分に循環していない状態すなわち冷媒の非循環状態であっても、素早く冷媒の循環状態とすることができるため、発熱モジュール2の温度上昇を抑制できる。
ここで、センサaは、補助ヒータ5への電流の供給が開始されてから一定時間以上経過したことを検知し、制御器aにセンサ信号を出力する。制御器aはこのセンサaからのセンサ信号の入力を受けた後、発熱モジュール2への電流の供給を開始する。
発熱モジュール2が発熱を開始する時間よりも予め設定された時間以上前に、補助ヒータ5に加熱を開始させる構成でもよい。詳細には補助ヒータ5の起動後、一定時間が経過した後に、制御器aにより電流が供給されることで発熱モジュール2が動作を開始する。なお、上述の一定時間は冷媒の循環に要する予め設定された時間である。これにより、発熱モジュール2が発熱を開始したときには、補助ヒータ5の動作によりヒートパイプ3内を冷媒が十分に循環している状態である。したがって、発熱モジュール2が動作を開始した直後であっても、ヒートパイプ3内で冷媒の非循環状態が生じなくなる。
さらに、循環状態におけるヒートパイプ3の動作を説明する。制御器bは、発熱モジュール2の発熱量の増加に応じて、補助ヒータ5の発熱量を増加させる。詳細には、センサbは、制御器aに供給される電流すなわち発熱モジュール2に供給される電流の一定以上の増減を検出して、制御器bにセンサ信号を出力する。制御器bはセンサ信号に基づいて、補助ヒータ5に供給する電流を増減させて補助ヒータ5の発熱量を増減させる。
上述の構成により、補助ヒータ5により液だまり部6を加熱することで、常に冷媒の循環状態を維持できる。したがって、発熱モジュール2の発熱量が急激に増加した場合でも、冷媒の循環量が不足することがなく、特に冷媒が循環されにくい部分であるヒートパイプ3の下部の位置においても、発熱モジュール2の温度が急激に上昇して設定値以上になることがない。
さらに、補助ヒータ5に供給される電流での一定以上の増加を示すセンサ信号がセンサaより入力されると、制御器aはこのセンサaからのセンサ信号に基づいて、センサ信号が入力された後一定時間の間、発熱モジュール2に供給される電流を増加させないよう制御する。上述の一定時間はヒートパイプ3が循環状態となるまでの時間として予め設定された時間である。
受熱部材7に関しては、図3に示す構造としてもよい。図3は、本発明の実施の形態1に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図3(b)は図3(a)のA−A断面であり、図3(c)は図3(b)のB−B断面である。図3(c)に示すように、受熱部材7a(第1の受熱部材)には、ヒートパイプ3の液だまり部6を取付けるための円形の溝が設けられる。受熱部材7aの溝は深さ方向の高さが液だまり部6よりも高くなるように形成される。この受熱部材7aの溝にヒートパイプ3の液だまり部6を嵌合させることで、ヒートパイプ3に受熱部材7aが取付けられる。受熱部材7aの奥行方向(Y方向)の両側には補助ヒータ5aが取付けられる。
図3に示す受熱部材7aは、単一の金属部材に溝を形成して構成される。したがって、複数の部材をネジ止め等により固定する受熱部材7(図1)のような構成ではないため、ネジの緩み等によるヒートパイプ3との隙間の発生及びヒートパイプ3からの脱落を防止できる。ヒートパイプ3と受熱部材7aの取付けについては、ロウ、はんだ付け等による接合及び両構成の嵌合のいずれか一方、もしくは接合と嵌合と両方を用いて固定する。
以上の構成により、本実施の形態に係るアレイモジュールにあっては、液だまり部に対して全ての発熱モジュールが上方に位置するため、液だまり部に対する配置位置に起因する発熱モジュールでの温度上昇が低減でき、発熱モジュールの安定的な冷却を行うことができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係るアレイモジュールを示す説明図である。図4(a)、図4(b)及び図4(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、図4(a)のA−A断面図、及び図4(a)のB−B断面図である。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
上述した実施の形態1では図1(a)に示すように、複数本のヒートパイプ3に対して、1つの受熱部材7を設ける構成である。一方、本実施の形態では、複数本のヒートパイプ3のそれぞれに対して受熱部材7b(第1の受熱部材)を配設する構成が異なる。例えば、図4では3本のヒートパイプ3のそれぞれに対して受熱部材7bが配設され、合計3つの受熱部材7bが配設される。
図4(a)、(c)に示すように、受熱部材7bでは、幅方向(X方向)及び奥行方向(Y方向)における幅が、ヒートパイプ3の管径よりも大きい。また、それぞれの受熱部材7bは、低温環境におけるヒートパイプ3の膨張に耐え得る圧縮強度を有するよう構成される。また、奥行方向(Y方向)での受熱部材7bの両側面には補助ヒータ5bが取付けられる。
本実施の形態では、複数本のヒートパイプ3のそれぞれに対して受熱部材7bを配設する構成であり、複数の受熱部材7bの合計の体積が実施の形態1の受熱部材7と比べて小さくなる。このため、受熱部材の熱容量の減少を図ることができ、非循環状態における単位時間当たりの受熱部材7bへの入熱量を増加させることができる。これにより、単位時間当たりの冷媒の蒸発量を増加させることができ、冷媒の循環時間の更なる短縮が可能となる。
図5を用いて受熱部材7bの変形例である受熱部材(第1の受熱部材)7cを説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図5(b)は図5(a)のA−A断面であり、図5(c)は図5(a)のB−B断面である。
受熱部材7bは、2つの部材を用いて作製されていたが、受熱部材7cは1つの部材に溝を形成して作製される。この受熱部材7cの溝は幅方向(X方向)及び奥行方向(Y方向)における幅がヒートパイプ3の直径と同じ又はその直径よりも大きく形成され、Z方向における高さが液だまり部6の高さと同等又はその高さよりも大きく形成される。
この受熱部材7cの溝にヒートパイプ3を嵌め込み受熱部材7cを取付けることで、液だまり部6の外周を覆うことができる。上述した構造ではネジ止め等による固定方法を用いないため、ネジの緩み等の外的要因による受熱部材7cとヒートパイプ3との隙間の拡大を防止し、これにより受熱部材7cからのヒートパイプ3の脱落を防止できる。
ヒートパイプ3に対する受熱部材7cの固定は、ヒートパイプ3との嵌め合いより行う。ヒートパイプ3との嵌め合いによる固定の代わりに、ロウ、はんだ付け等の接合部材による接合のいずれか又は複数種類の接合部材を用いて固定してもよい。
以上の構成により、本実施の形態に係るアレイモジュールにあっては、実施の形態1の効果に加え、受熱部材の熱容量の減少により、循環時間の更なる短縮が可能である。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係るアレイモジュールを示す説明図である。図6(a)、図6(b)及び図6(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、図6(a)のA−A断面図、図6(a)のB−B断面図である。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
本実施の形態では、平板を湾曲させた形状の受熱部材7d(第1の受熱部材)を用いて液だまり部6の外周を覆うことで、受熱部材7dが液だまり6を保持している。図6(c)に示すように、受熱部材7dはヒートパイプ3の管形状に沿って湾曲して形成される。また、個々の受熱部材7dは、低温環境におけるヒートパイプ3の膨張に耐えうる強度を有する。
図6(a)、(c)に示すように、各受熱部材7dに対し1つの補助ヒータ5dが取付けられ、各受熱部材7dの全周を覆っている。また上述の通り、補助ヒータ5dの内周面からヒートパイプ3の液だまり部6の外周面までの距離を、ヒートパイプ3の全周に渡り同一とすることが望ましい。これにより、ヒートパイプ3の全周から液だまり部6を補助ヒータ5dにより均等に加熱することができ、循環時間の更なる短縮が可能となる。
次に、図7を用いて受熱部材7dの変形例を説明する。図7は、本発明の実施の形態3に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図7(a)は正面図であり、図7(b)は図7(a)のA−A断面であり、図7(c)は図7(a)のB−B断面である。受熱部材(第1の受熱部材)7eには、液だまり部6を覆うための溝が形成される。この溝は、その直径がヒートパイプ3の液だまり部6の直径と同じもしくはその直径よりも大きくなるように形成される。また、その高さ方向(Z方向)の長さが液だまり部6の高さと同じもしくはその高さよりも大きくなるように形成される。
受熱部材7eに形成された溝にヒートパイプ3の液だまり部6を嵌め込むことで、液だまり部6の外周を受熱部材7eにより覆うことができる。この変形例では、ネジ止め等による固定方法を用いないため、ネジの緩み等の外的要因による受熱部材7cとヒートパイプ3との隙間の拡大を防止し、これにより受熱部材7eからヒートパイプ3の脱落を防止できる。
以上の構成により、本実施の形態に係るアレイモジュールにあっては、実施の形態1の効果に加え、ヒートパイプ3の全周から液だまり部6を効率的に加熱でき、循環時間の更なる短縮が可能である。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4に係るアレイモジュールを示す説明図である。図8(a)はアレイモジュールの正面図、図8(b)は図8(a)のA−A断面図、図8(c)は図8(b)のB−B断面図を示す。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
上述の実施の形態では、受熱部材4及び受熱部材7を別体として設ける構成を説明した。一方、本実施の形態では、受熱部材4と受熱部材7とを一体化した一体型受熱部材40を設けた点が異なる。これにより、受熱部材4と受熱部材7を別部品として構成した場合に比べて、部品数を削減することでき、全体の構成を簡素化することができる。
図8(a)、(b)に示すように、ヒートパイプ3は、放熱部1が設けられる部分を除き、一体型受熱部材40により覆われ保持されている。発熱モジュール2は一体型受熱部材40の各面に複数個ずつ配置されているとともに、その位置は高さ方向(Z方向)において液だまり部6よりも上方に位置している。
一体型受熱部材40のY方向(奥行方向)の両側面には補助ヒータ5が配置される。補助ヒータ5は一体型受熱部材40を介して液だまり部6の外周を加熱する。本構成においては、一体型受熱部材40によりヒートパイプ3及びその液だまり部6を覆い保持することができるため、製造工数の低減が可能となる。
以上の構成により、本実施の形態に係るアレイモジュールにあっては、実施の形態1の効果に加え、受熱部材4と受熱部材7とを一体化した一体型受熱部材40を設けたため、部品数を削減することでき、全体の構成を簡素化することができる。
実施の形態5.
図9は本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールを示す説明図である。図9(a)はアレイモジュールの正面図、図9(b)は図9(a)のA−A断面図、図9(c)は図9(b)のB−B断面図を示す。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
実施の形態1では、補助ヒータ5を受熱部材7の外側に設けた構成(図1)であったが、本実施の形態では補助ヒータ50aを受熱部材(第1の受熱部材)70aの内部に設ける構成である点が異なる。
なお、受熱部材70aには、ヒートパイプ3を取付けるための溝に加えて、複数の補助ヒータ50aを内部に配置するための溝が形成される。この受熱部材70aの溝に、補助ヒータ50aが配設される。補助ヒータ50aはヒートパイプ3の周囲を取り囲むように複数個配置されている。これにより、受熱部材70aを介さず液だまり部6の外周を加熱することができるとともに、ヒートパイプ3の全周から液だまり部6の外周を均等に加熱することができ、冷媒の循環時間の更なる短縮が可能となる。液だまり部6をより均等に加熱するためには、補助ヒータ50aをその高さ方向の長さが液だまり部6と同じになるように構成するのが望ましい。
補助ヒータの構成に関しては、図10に示すように、受熱部材70aの外側に補助ヒータ5aを取付ける構成と受熱部材70aの内部に補助ヒータ50aを設ける構成とを併用してもよい。図10は本発明の実施の形態5に係るアレイモジュールの第1変形例を示す説明図である。なお、図10(a)はアレイモジュールの正面図、図10(b)は図10(a)のA−A断面図、図10(c)は図10(b)のB−B断面図を示す。
本実施の形態に関しては、図11〜図16に示すように、上述の実施の形態2から4のいずれにも適用可能であり、以下に適用例を説明する。なお、以下の図11〜図16において各図の(a)はアレイモジュールの正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)又は(b)のB−B断面図を示す。
図11及び図12は、本実施の形態のアレイモジュールを実施の形態2に適用した構成であり、第2変形例及び第3変形例をそれぞれ示す説明図である。
図11に示すとおり、3つのヒートパイプ3にそれぞれに対応して受熱部材(第1の受熱部材)70bを設け、それぞれの受熱部材70bの内部に補助ヒータ50aを配置する構成であってもよい。さらに、図12に示すとおり、図11に示す構成に加えて、受熱部材70bの一方又は両方の側面に補助ヒータ5bを設けてもよい。
図13及び図14は、本実施の形態のアレイモジュールを実施の形態3に適用した構成であり、第4変形例及び第5変形例をそれぞれ示す説明図である。
図13に示すとおり補助ヒータ50aは、円筒形の管である受熱部材(第1の受熱部材)70cの内部に、配置される。受熱部材70cは、その内部において、補助ヒータ50aが収納可能である。すなわち、この受熱部材70cにはヒートパイプ3の液だまり部6に加えて、補助ヒータ50aを受熱部材70cの内部に配置するための溝が形成される。また、図14に示すとおり、図13に示す構成に加えて、補助ヒータ5dを受熱部材70cの周囲に配置してもよい。
図15及び図16は、本実施の形態のアレイモジュールを実施の形態4に適用した構成であり、第6変形例及び第7変形例をそれぞれ示す説明図である。
図15に示すように、一体型受熱部材40の内部には、複数の補助ヒータ50aが設けられる。また、図16に示すように、図15に示す構成に加えて、補助ヒータ5aを一体型受熱部材40の外側に配置してもよい。
以上の構成により、本実施の形態に係るアレイモジュールにあっては、実施の形態1の効果に加え、補助ヒータ50aを受熱部材70の内部に配置することで、循環時間の更なる短縮が可能である。
実施の形態6.
図17は本発明の実施の形態6に係るアレイモジュールを示す説明図である。図17(a)は正面図、図17(b)は、図17(a)のA−A断面図であり、図17(c)は、図17(b)のB−B断面図である。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
上述の実施の形態においては、補助ヒータを用いて液だまり部6を加熱する構成である。これに対し本実施の形態では、図17に示すように、補助ヒータ5の代わりに異方性の熱伝導率を有する伝熱部材8aを設け、発熱モジュール2が伝熱部材8aを介して液だまり部6を加熱する構成である点が異なる。
図17に示すように、ヒートパイプ3は、放熱部1が設けられた領域を除いて、一体型受熱部材41により外周が覆われ保持されている。一体型受熱部材41には伝熱部材8aが取付けられる。
伝熱部材8aは、複数の発熱モジュール2の配置位置内の一部分から液だまり部6までに向かい、ヒートパイプ3の延在方向に沿って形成される。また、伝熱部材8aは複数の発熱モジュール2a〜2cによる発熱を液だまり6に伝熱する。ここで、複数の発熱モジュール2a〜2cの配置位置とは、最も上方に配置された発熱モジュール2の上端から、最も下方に配置された発熱モジュール2の下端までの領域を言う。
図17に示すように、伝熱部材8aをその幅方向(X方向)の長さが発熱モジュール2と同等もしくはその長さよりも大きくなるように構成してもよい。ここで、伝熱部材8aは、発熱モジュール2c(放熱部1に最も近く位置する発熱モジュール)の上端からヒートパイプ3の下端まで、高さ方向(Z方向)において延在する。ここで、伝熱部材8aは、伝熱部材8aの上端の高さ方向(Z方向)の位置が発熱モジュール2cの上端の位置と同じとなるよう配置される。さらに伝熱部材8aの下端の高さ方向(Z方向)の位置がヒートパイプ3の液だまり部6の位置と同じになるよう配置される。
また、伝熱部材8aは異方性の熱伝導率を有する材料で形成されており、奥行方向(Y方向)に比べ高さ方向(Z方向)に高い熱伝導率を有している。換言すると、ヒートパイプ3の延在方向における伝熱部材8aの熱伝導率は、ヒートパイプ3の中心に向かう方向の熱伝導率に比べて大きい。これにより、発熱モジュール2の発熱は、一体型受熱部材41には伝わりにくく、伝熱部材8aを高さ方向(Z方向)に移動する。さらに、発熱モジュール2が配置された領域よりも液だまり部6の温度が低く、伝熱部材8a上において、放熱部1とは離れているため、液だまり部6の領域に向かい発熱モジュール2の発熱が移動する。
なお、伝熱部材8aの液だまり部6に対応する領域に関しては、奥行方向(Y方向)に関しても高さ方向(Z方向)と同様に高い熱伝導率を有することが望ましい。また、液だまり部6の位置に相当する伝熱部材8aの領域は奥行方向(Y方向)へも高い熱伝導率も有するため、発熱モジュール2の発熱により液だまり部6を加熱することができる。
伝熱部材8aを設ける構成により以下のような効果が得られる。発熱モジュール2の発熱量を用いて液だまり部6を加熱することができるため、冷媒の循環時間を短縮することが可能となる。補助ヒータ等の外部から加熱する機構を設けず、発熱モジュール2の発熱を用いるため、アレイモジュールの運用における消費電力を低減することができる。さらに、補助ヒータを制御する機構等も不要となるため、冷却システムの簡易化が可能となる。
伝熱部材8aに関しては図18に示す構造としてもよい。図18は本発明の実施の形態6に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図18(a)はアレイモジュールの正面図、図18(b)は図18(a)のA−A断面図、図18(c)は図18(b)のB−B断面図、図18(d)は図18(b)のC−C断面図を示す。
図17では伝熱部材8a上に、全ての発熱モジュール2a〜2cを配置する構成であった。一方、発熱モジュール2a〜2cの全てを配置するのではなく、一部の発熱モジュールのみ(図18では発熱モジュール2a及び2b)を伝熱部材8b上に配置する構成である。このため、図18に示す伝熱部材8bは、その高さ方向(Z方向)の長さが伝熱部材8a(図17)よりも短くなるように構成される。図18に示す構成であっても、上述した伝熱部材8aと同様の効果を得ることができる。
以上のように本実施の形態においては、補助ヒータ等の外部から加熱する機構を設けず、発熱モジュール2の発熱を用いるため、アレイモジュールの運用における消費電力を低減することができる。さらに、補助ヒータを制御する機構等も不要となるため、冷却システムの簡易化が可能となる。
実施の形態7.
図19は本発明の実施の形態7に係るアレイモジュールを示す説明図である。図19(a)はアレイモジュールの正面図、図19(b)は図19(a)のA−A断面図、図19(c)は図19(b)のB−B断面図を示す。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
実施の形態6においては、図17、図18に示すように一体型受熱部材41によりヒートパイプ3を覆い保持するとともに、一体型受熱部材41の側面に伝熱部材8を取付ける構成である。一方、本実施の形態では図19に示すように、ヒートパイプ3の側面に沿って伝熱部材80aを配置した上で、ヒートパイプ3と伝熱部材80aとを一体型受熱部材42で覆い保持する構成が異なる。
図19(b)に示すように伝熱部材80aは、ヒートパイプ3の液だまり部6の底面を除き、発熱モジュール2と液だまり部6との配置位置に相当するヒートパイプ3の領域を覆うように形成される。そして、一体型受熱部材42は伝熱部材80aの全域及びヒートパイプ3の底面を覆い保持している。
ここで、一体型受熱部材42は、伝熱部材80aとともに、液だまり部6を覆い保持していることで、低温環境下において液だまり部6の冷媒が凍結した場合でも、ヒートパイプ3の破損が防止できる。
伝熱部材80aは発熱モジュール2と同等もしくは発熱モジュール2よりも大きい横幅を有しており、伝熱部材80aの下端はヒートパイプ3の下端と高さ方向(Z方向)における位置が一致するように配置されている。
伝熱部材80aに関しては図20に示す構造としてもよい。図20は本発明の実施の形態7に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図20(a)はアレイモジュールの正面図、図20(b)は図20(a)のA−A断面図、図20(c)は図20(b)のB−B断面図、図20(d)は図20(b)のC−C断面図を示す。
図20に示すように、伝熱部材80a(図19に図示)よりも高さ方向の長さが短くなるように伝熱部材80bを構成してもよい。なお、伝熱部材80bの長さについては、液だまり部6及び発熱モジュール2を覆うことが可能であれば、任意の長さに設定してもよい。
上述の構成により、伝熱部材と液だまり部とが直接的に接して配置される構成であるため、実施の形態6の効果に加えて、受熱部材での熱の広がりの影響を受けず的確に液だまり部を加熱でき、これにより冷媒の蒸発量の増加による循環時間の更なる短縮が可能である。
実施の形態8.
図21は本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールを示す説明図である。同図(a)、同図(b)、及び同図(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、同図(a)のA−A断面図、及び同図(b)のB−B断面図である。
本実施の形態では、放熱部1を加熱する放熱部用ヒータ9a(第2のヒータ部)をさらに有する構成が上述の実施の形態と異なる。
上述のとおり、放熱部1はヒートパイプ3の一部分と複数枚のフィンとにより構成される。本実施の形態では放熱部1におけるヒートパイプ3部分を、複数の発熱モジュール2a〜2cのうち最上段に位置する発熱モジュール2cに対し、上方に位置するヒートパイプ部分として説明する。しかし、これに限らず、放熱部1におけるヒートパイプ3部分は、液だまり部6よりも上方であって放熱作用を有する部分であればよい。
放熱部用ヒータ9aは、放熱部1のフィンに取付けられ、フィンを介して放熱部1のヒートパイプ3部分を加熱する。
より詳細には、放熱部用ヒータ9aは、図21(a)、(b)に示すように、放熱部1の複数枚のフィンのうち、Z方向において最上段及び最下段に位置するフィンの表面全域、もしくは一部に取付けられる。
また、各フィンにおける放熱部用ヒータ9aの取付け面は、最上段のフィンではこのフィンの上面すなわち(+Z)方向の面であり、最下段のフィンではこのフィンの下面すなわち(−Z)方向の面である。
上述のように配置することで、隣り合うフィン間の空隙を通る空気の流れを阻害しないように、放熱部用ヒータ9aを配置することができる。
放熱部用ヒータ9aは薄いフィルム状ヒータが望ましい。また、金属等をフィンの表面全域、もしくは一部へパターニングしたものをヒータとして用いるとより好適である。この場合、フィンよりも熱伝導率の低い上記フィルム状ヒータ等を放熱部1のフィンに配置した場合に比べて、放熱部1のフィンでの放熱性能を向上させることができる。
次に、放熱部用ヒータ9aの動作を説明する。アレイモジュールは、温度センサ(図示を省略)を有する。この温度センサは、放熱部1のヒートパイプ3部分の温度(以下、「実測温度」と呼ぶ)を取得する。
放熱部用ヒータ9aはヒートパイプ3の実測温度が動作閾値以下である場合に動作する。ここで、動作閾値は、例えば、ヒートパイプ3内部の冷媒が凍結を開始する温度に設定される。以下では、冷媒を水としさらに動作閾値を0℃として説明を行うが、冷媒の種類および動作閾値は上述の例に限定されない。さらに、動作閾値の設定方法は、上述の例に限定されず、アレイモジュールの動作環境に応じて適宜設定してもよい。
前述したように、隣接するフィン間の空隙に気流が生じることで、ヒートパイプ3はアレイモジュールの外部空間と熱交換を行う。したがって、ヒートパイプ3の温度は、アレイモジュールの外部空間の温度である環境温度に応じて経時的に変化する。
例えば、アレイモジュールの環境温度が常温(例えば15℃)となる場合には、ヒートパイプ3の実測温度が常温、もしくはそれ以上の温度であるため、放熱部用ヒータ9aへの通電は行われず、放熱部用ヒータ9aは動作しない。
一方で、アレイモジュールの環境温度が動作閾値(0℃)以下の温度(例えば−5℃)であり、かつ、ヒートパイプ3の実測温度が動作閾値以下(例えば、−4℃)となる場合には、放熱部用ヒータ9aへの通電が行われ、放熱部用ヒータ9aが動作する。
ただし、上述のように環境温度が動作閾値(0℃)以下となる場合であっても、発熱モジュール2からの発熱によりヒートパイプ3の実測温度が動作閾値よりも高くなれば、放熱部用ヒータ9aは動作しない。
上述のとおり、環境温度の低下によりヒートパイプ3の実測温度が動作閾値以下となる場合には、放熱部用ヒータ9aでヒートパイプ3を加熱する。よって、ヒートパイプ3の実測温度を動作閾値よりも高い温度に維持できる。したがって、ヒートパイプ3内部での冷媒凍結が防止でき、発熱モジュール2の安定的な冷却が実現できる。
上記温度センサがヒートパイプ3の複数箇所における実測温度を取得し、これらの実測温度に基づいて放熱部用ヒータ9aを制御してもよい。この場合、より効果的にヒートパイプ3内部における冷媒凍結を抑制することができる。
また、図21(a)に示すとおり、放熱部1を冷却する放熱ファン10をさらに設けてもよい。放熱ファン10は、放熱部1の放熱性能を向上させるため、放熱部1の周囲に気流を形成する。図中では、放熱ファン10は、上記フィン間の空隙を通る空気の流れに沿うような気流を形成している。
図22を用いて、放熱部用ヒータ9aの変形例である放熱部用ヒータ9bを説明する。図22は本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。図22(a)、図22(b)及び図22(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、同図(a)のA−A断面図、同図(b)のB−B断面図である。
なお、放熱部用ヒータ9bの動作は、上述した放熱部用ヒータ9aの動作と共通であるため、その説明を省略する。
放熱部用ヒータ9aは、放熱部1における複数枚のフィンのうちZ方向において最上段及び最下段に位置するフィンの表面全域、もしくは一部に取付けられていた。
これに対し、放熱部用ヒータ9bは、図22(b)に示すように、(+Y)方向のフィン側面及び(−Y)方向のフィン側面に取付けられ、フィンを挟み込むように取付けられる。放熱部用ヒータ9bはさらに、上記側面において積層された複数のフィンと接するように配置される。
放熱部用ヒータ9bを用いた構成では、放熱部用ヒータ9aと比較して、フィンとの接触面積が小さくでき、熱伝導率の低い材料を放熱部用ヒータとしてフィンに配設した場合において、フィンの放熱性能の低下が抑制できる。
図23を用いて、放熱部用ヒータ9aの変形例である放熱部用ヒータ9cを説明する。図23は本発明の実施の形態8に係るアレイモジュールの別の変形例を示す説明図である。図23(a)、図23(b)及び図23(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、同図(a)のA−A断面図、同図(b)のB−B断面図である。
なお、放熱部用ヒータ9cの動作は、上述した放熱部用ヒータ9aの動作と共通であるため、その動作の説明を省略する。
放熱部用ヒータ9a及び9bは、放熱部1のフィンに取付けられ、フィンを介してヒートパイプ3を間接的に加熱する構成である。これに対し、放熱部用ヒータ9cは、図23(a)〜(c)に示すように、放熱部1のヒートパイプ3部分の外周を覆うように取付けられる。
上述の構成により、放熱部用ヒータ9cは放熱部1のフィンを介さず、ヒートパイプ3を直接的に加熱することができる。したがって、放熱部用ヒータ9a及び9bに比べて放熱部用ヒータ9cを用いた場合には、ヒートパイプ3の温度低下に対し,応答性よく冷媒の凍結を防止できる.
上述した放熱部用ヒータ9a、9b、および9cの上記配置は一例であり、上述の例に限定されない。すなわち、放熱部用ヒータは放熱部を間接的又は直接的に加熱できるように配置されていれば、その構成はいずれであってもよい。
実施の形態9.
図24は本発明の実施の形態9に係るアレイモジュールを示す説明図である。同図(a)、同図(b)、及び同図(c)はそれぞれ、アレイモジュールの正面図、同図(a)のA−A断面図、及び同図(b)のB−B断面図である。
上述した実施の形態8では、放熱部用ヒータ9a〜9cを用いて放熱部1におけるヒートパイプ3部分を加熱する構成である。
これに対し本実施の形態では、図24に示すように、放熱部用ヒータ9a〜9cの代わりに異方性の熱伝導率を有する伝熱部材81aを設け、発熱モジュール2が伝熱部材81aを介してヒートパイプ3を加熱する構成である点が異なる。
図24(b)に示すように、伝熱部材81aは、複数の発熱モジュール2のうち、Z方向において上方に配置された一部分から放熱部1までに向かい、ヒートパイプ3の延在方向に沿って形成される。
また、伝熱部材81aは複数の発熱モジュール2による発熱を放熱部1のヒートパイプ3に伝熱する。そして、受熱部材4は、放熱部1及び液だまり部6を除き、ヒートパイプ3を覆い保持している。
さらに、伝熱部材81aが形成された領域に関しては、受熱部材4は伝熱部材81aの上からヒートパイプ3を覆い保持している。
伝熱部材81aが放熱部1のフィンに取付けられており、ヒートパイプ3内部の熱が伝熱部材81a及びフィンを介して放熱される。
伝熱部材81aを設ける構成により以下のような効果が得られる。発熱モジュール2の発熱量を用いて放熱部1のヒートパイプ3部分を加熱することができる。したがって、放熱部1のヒートパイプ3部分において、冷媒凍結が抑制できる。さらに、放熱部1においてヒータ等の外部から加熱する機構を設けず、発熱モジュール2の発熱を用いるため、アレイモジュールの運用時における消費電力を低減することができる。また、ヒータを制御する機構等も不要となるため、アレイモジュールの冷却システムの簡易化が可能となる。
図25は本発明の実施の形態9に係るアレイモジュールの変形例を示す説明図である。同図(a)はアレイモジュールの正面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図、同図(c)は同図(b)のB−B断面図を示す。
図24に示すアレイモジュールは、複数本のヒートパイプ3に対して、1つの伝熱部材81aを設ける構成である。一方、図25に示すアレイモジュールは、複数本のヒートパイプ3のそれぞれに対して伝熱部材81bを配設する構成が異なる。
例えば、図25(a)では3本のヒートパイプ3のそれぞれに対して1つの伝熱部材81bが配設され、合計3つの伝熱部材81bが配設される。
また、図25(a)、(c)に示すように、伝熱部材81bでは、幅方向(X方向)及び奥行方向(Y方向)における幅が、ヒートパイプ3の管径よりも大きい。また、伝熱部材81bには放熱部1のフィンが取付けられる。
図25に示すアレイモジュールでは、複数本のヒートパイプ3のそれぞれに対して伝熱部材81bを配設する構成であり、複数の伝熱部材81bの合計の体積が図24に示す伝熱部材81aと比べて小さくなる。このため、受熱部材の熱容量の減少を図ることで、単位時間当たりの受熱部材81bへの入熱量を増加させることができ,応答性よく冷媒の凍結を防止できる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 放熱部
2a〜2c 発熱モジュール(発熱素子)
3 ヒートパイプ
4 受熱部材(第2の受熱部材)
5、5a〜5e、50a 補助ヒータ(第1のヒータ部)
6 液だまり部
7、7a〜7e、70a〜70c 受熱部材(第1の受熱部材)
8a、8b、80a、80b、81a、81b 伝熱部材
9a、9b、9c 放熱部用ヒータ(第2のヒータ部)

Claims (11)

  1. 1つ以上の発熱素子と、
    重力方向を下方向として配置され、下部に設けられた冷媒液の液だまり部及び上部に設けられた放熱部を有し、前記1つ以上の発熱素子を冷却するヒートパイプと、
    前記ヒートパイプにおける前記液だまり部の外周を覆う第1の受熱部材と、
    前記第1の受熱部材に取付けられ、前記液だまり部を加熱する第1のヒータ部と、
    前記ヒートパイプの外周を覆うとともに、前記1つ以上の発熱素子が取付けられた第2の受熱部材と
    を備え、
    前記1つ以上の発熱素子のすべては前記液だまり部よりも上方且つ前記放熱部よりも下方に配置されるアレイモジュール。
  2. 前記第1の受熱部材は、前記液だまり部の外周及び底面の全てを覆う
    請求項1に記載のアレイモジュール。
  3. 前記第1の受熱部材及び前記第2の受熱部材は、一体に形成された一体型受熱部材である
    請求項1又は請求項2に記載のアレイモジュール。
  4. 前記1つ以上の発熱素子が発熱を開始する時間よりも予め設定された時間以上前に、前記第1のヒータ部に加熱を開始させる制御部を備えた
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアレイモジュール。
  5. 前記1つ以上の発熱素子の発熱量に応じて、前記第1のヒータ部に前記液だまり部への加熱量を制御する制御部を備えた
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアレイモジュール。
  6. 前記放熱部を加熱する第2のヒータ部をさらに備えた
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアレイモジュール。
  7. 前記ヒートパイプの実測温度が予め設定された動作閾値以下となる場合に、前記第2のヒータ部は前記放熱部を加熱するよう制御される、請求項6に記載のアレイモジュール。
  8. 異方性の熱伝導率を有し、前記1つ以上の発熱素子による発熱を前記放熱部へ伝熱する伝熱部材を有する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアレイモジュール。
  9. 1つ以上の発熱素子と、
    下部に設けられた冷媒液の液だまり部及び上部に設けられた放熱部を有し、前記1つ以上の発熱素子を冷却するヒートパイプと、
    前記1つ以上の発熱素子の配置位置内の一部分から前記液だまり部に向かい、前記ヒートパイプの延在方向に沿って形成され、前記1つ以上の発熱素子による発熱を前記液だまりに伝熱する伝熱部材と、
    を備え、
    前記延在方向における前記伝熱部材の熱伝導率は、前記ヒートパイプの中心に向かう方向の熱伝導率に比べて大きく、
    前記1つ以上の発熱素子のすべては前記液だまり部よりも上方に配置される
    アレイモジュール。
  10. 前記放熱部を加熱する第2のヒータ部をさらに備えた
    請求項9に記載のアレイモジュール。
  11. 前記ヒートパイプの実測温度が予め設定された動作閾値以下となる場合に、前記第2のヒータ部は前記放熱部を加熱するよう制御される、請求項10に記載のアレイモジュール。
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