JP2008218513A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体とフィン表面の間の温度勾配を減少させることで、発熱体とフィン表面の間の熱抵抗値を減少させて熱輸送を有利に行う冷却装置を提供する。
【解決手段】発熱体10上に配置され、発熱体10で発熱した熱を吸熱し、吸熱した熱を潜熱輸送する第1冷却手段20と、第1冷却手段20の発熱体10と接する面に対向する面側を吸熱面30aとして配置するペルチェ効果を有する熱電冷却素子30と、熱電冷却素子30の吸熱面30aと対向する発熱面30b側に配置され、熱電冷却素子30から発熱された熱を放熱する放熱手段2とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置に関し、特に静穏で効率良く発熱体を冷却することが可能な冷却装置に関する。
近年、エレクトロニクス機器は、中央演算処理装置(CPU)及びマイクロプロセッサ(MPU)等の高出力、高集積の半導体チップを内蔵している。CPU及びMPU等の半導体チップは、集積度が極めて高くなり、高速で演算、制御等の処理を行うので、多量の熱を放出する発熱体となる。多量の熱により発熱した半導体チップ(発熱体)は、フィン等のヒートシンク、ファン、熱電冷却素子(TEC)、ヒートパイプ(HP)、ベーパチャンバ(VC)、ループヒートパイプ(LHP)等の冷却手段によって冷却されている。そして、ヒートシンク、ファン、TEC、HP、VC、及びLHP等によって半導体チップを冷却する。また、半導体チップ上にTECを配し、そのTEC上にヒートシンクを更に備えるというような冷却装置を組み合わせた提案もされている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、TECとヒートシンクの組み合わせで発熱体を冷却する場合の、発熱体及び冷却装置の温度と発熱体からの距離の関係を図9〜図11を用いて説明する。図9に示す冷却装置は、図10及び図11に発熱体及び冷却装置の温度と発熱体からの距離の関係をグラフと整合性を持って示すために、便宜上、横倒しにした状態で示す。発熱体110で発生した熱を冷却する装置は、図9に示すように、発熱体110上に設けられた銅(Cu)やアルミニウム(Al)等の金属板140と、TEC130と、CuやAlで形成されたヒートシンク122とを備え、TEC13と金属板140の接触面、及びTEC130とヒートシンク122の接触面には小さな隙間や凹凸を埋め、効率良く熱を伝えるために空気より熱伝導性がよいサーマルグリス132,134を塗布する。図9に示した各部材の厚さはそれぞれ、発熱体110の厚さが厚さa、金属板140の厚さが厚さb、サーマルグリス132の厚さが厚さc1、TEC130の厚さが厚さc2、サーマルグリス132の厚さが厚さc3、ヒートシンク122の金属部の厚さが厚さd1、ヒートシンク122のフィン部の厚さが厚さd2とする。図9で示したこれら部材の厚さa〜厚さd2は、図10及び図11のグラフに示す領域a〜領域d2と同値であると見なす。
まず、図10に示すグラフにおいて、点線を含まないグラフはTEC130を有する冷却装置を示し、点線を含むグラフはTEC130を除去した冷却装置による温度勾配を示す。図10に示した両方に共通するグラフの箇所においては、顕熱輸送のシステムである金属板140の領域b、及びヒートシンク122の領域d1,領域d2では、熱抵抗が大きくなり、温度勾配を生じている。図10に示す点線を含まないグラフは、TEC130に電力を供給しない場合のグラフである。図10に示す点線を含まないグラフにおいては、TEC130に電力を供給しないのでTEC130の領域c2では熱抵抗が大きくなり、温度勾配を生じている。また、図10に示す点線を含むグラフにおいて、グラフの点線部(領域c2)は、TEC130が存在しない領域なので温度変化がしないということを示している。図10に示した両方のグラフからは、顕熱により熱抵抗が大きくなることで、温度勾配を生じていることがわかる。温度勾配が生じるということは、熱抵抗値を持つということであるので、熱輸送の観点では不利である。
図11に示すグラフにおいては、顕熱輸送のシステムである金属板140の領域b、及びヒートシンク122の領域d1,領域d2では、熱抵抗が大きくなり、温度勾配を生じている。そして、図11に示すグラフにおいて、TEC130の領域c2では、TEC130に電力を供給して冷却しているので、温度勾配が生じている。つまり、顕熱のシステムとTEC130を併用する場合、TEC130に供給する電力量が大きくなるにつれて、TEC130に供給した電力量に対する放出される熱量から求められる成績係数(COP)が小さくなってしまう。COPが小さくなるということは、エネルギー効率が低いということになるので好ましくない。
次に、HP、VC、LHPのいずれかである冷却手段とヒートシンクの組み合わせで発熱体を冷却する場合の、発熱体及び冷却装置の温度と発熱体からの距離の関係を図12,図13を用いて説明する。図12に示す冷却装置は、図13に発熱体及び冷却装置の温度と発熱体からの距離の関係をグラフと整合性を持って示すために、便宜上、横倒しにした状態で示す。発熱体110で発生した熱を冷却する装置は、図12に示すように、発熱体110上に設けられたHP、VC、LHPのいずれかである冷却手段124とフィン125とを備えている。図12に示した各部材の厚さはそれぞれ、発熱体110の厚さが厚さa、冷却手段124の厚さが厚さd1、フィン125の厚さが厚さd2とする。図12で示したこれら部材の厚さa、厚さd1、厚さd2は、図13のグラフに示す領域a、領域d1、領域d2と同値であると見なす。
図13に示すグラフにおいて、冷却手段124の領域d1では、おおかた潜熱輸送を利用するが、冷却手段124に接続されている銅パイプ、アルミパイプ等の一部の金属による顕熱輸送により発生するわずかの熱抵抗値、及び冷却手段124の表面からの放熱の影響で蒸発部と液化部に発生するわずかの熱抵抗値により、わずかの温度勾配が発生する。また、図13に示したグラフにおいては、顕熱輸送のシステムであるフィン125の領域d2では、熱抵抗が大きくなり、温度勾配を生じている。温度勾配が生じるということは、熱抵抗値を持つということであるので、熱輸送の観点では不利である。
特開平8−70068号公報
本発明は、発熱体とフィン表面の間の温度勾配を減少させることで、発熱体とフィン表面の間の熱抵抗値を減少させて熱輸送を有利に行う冷却装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、発熱体10上に配置され、発熱体10で発熱した熱を吸熱し、吸熱した熱を潜熱輸送する第1冷却手段20と、第1冷却手段20の発熱体10と接する面に対向する面側を吸熱面30aとして配置するペルチェ効果を有する熱電冷却素子30と、熱電冷却素子30の吸熱面30aと対向する発熱面30b側に配置され、熱電冷却素子30から発熱された熱を放熱する放熱手段2とを備える冷却装置であることを要旨とする。
本発明によれば、発熱体とフィン表面の間の温度勾配を減少させることで、発熱体とフィン表面の間の熱抵抗値を減少させて熱輸送を有利に行う冷却装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置は、図1に示すように、CPU及びMPU等の発熱体(半導体チップ)10上に配置され、発熱体10で発熱した熱を吸熱し、吸熱した熱を潜熱輸送する第1冷却手段20と、第1冷却手段20の発熱体10と接する面に対向する面側を吸熱面30aとして配置するペルチェ効果を有する熱電冷却素子30と、熱電冷却素子30の吸熱面30aと対向する発熱面30b側に配置され、熱電冷却素子30から発熱された熱を放熱する放熱手段2とを備える。
第1冷却手段20は、例えば、中に冷媒を入れ、液体の蒸発と凝縮の潜熱を利用して排熱を行うヒートパイプ(HP)、ベーパチャンバ(VC)、ループヒートパイプ(LHP)等の潜熱冷却手段である。
「ヒートパイプ」とは、液体である作動流体の蒸発と凝縮の潜熱を利用した閉ループの電熱素子で、小さな温度差で大量の熱輸送を可能とする。ヒートパイプは、円管から作られ、取り付けられる段階で要求される形状に曲げたり、平板化したりすることができる。
「ベーパチャンバ」とは、平面型のヒートパイプである。ベーパチャンバの内部は、基本的にはヒートパイプと同じく、蒸気流路と作動流体の環流を促すウィック構造からなっている。ベーパチャンバは、発熱体10で発熱し、Cu、Al等の熱伝導率が高い金属材料で形成された熱伝導板で吸熱した熱を受け取ることで、作動流体が潜熱を奪って蒸発する。そして、その作動流体の蒸気が温度の低い方に向かって流れることで、発熱体10で発熱した熱が拡散し、結果的に、発熱体10が冷却されることになる。
「ループヒートパイプ」は、発熱体10から入熱のある熱伝導板上に配置された蒸発部と作動流体が放熱して凝縮する凝縮部とを分離して構成し、且つこれらの液相の作動流体が蒸発部に向けて環流する液流管と作動流体蒸気の流動する蒸気流管とによって環状(ループ状)に連結した構造である。ループヒートパイプは、蒸発部に伝達された発熱体10で発熱した熱によって、作動流体が加熱されて蒸発し、その蒸気は蒸気流管を介して蒸発部から送り出される。一方、液相の作動流体は、液流管から多孔質セラミックすなわちウィックに供給され、そのウィックが蒸発部の内周面に接触しているので、ウィックの外周面で毛細管圧力が生じ、その結果、液相の作動流体はウィックの外周面すなわち蒸発部の内周面に供給される。そして、液相の作動流体が加熱蒸発して蒸気流管を経て凝縮部に流動するので、作動流体の潜熱として熱を輸送することができる。したがって、発熱体10で発熱した熱が輸送されることで、結果的に、発熱体10が冷却されることになる。ループヒートパイプの構造であれば、液相作動流体と作動流体蒸気とが同一箇所を流れることがないので、飛散限界などによる熱輸送能力の制約がない。
熱電冷却素子30は、異なる材料でつくられた2つの導体からなり、2つの導体に直流電流(DC)を流した際に素子の両表面が冷却または加熱するヒートポンプとして動作するベルチェ素子である。熱電冷却素子30の基本的構成は、図2に示すように、2枚のセラミック等の絶縁伝熱板の間に、P型・N型の半導体素子が交互に配置されており、電気的には直列に、熱的には並列に接続される。図2に示すように、リード線から直流電流を流した際には、矢印方向に電流が流れ、上面が吸熱(冷却)面、下面が発熱(加熱)面になる。リード線は、熱電冷却素子30に供給する電圧を制御する電圧制御回路(図示せず)に接続される。
熱電冷却素子30の動作について詳細に説明する。熱電冷却素子30は、図3に示すように、直流電流電源につなぐと、電流はN型半導体の下側から上部の電極を通ってP型半導体の下側へ流れる。そのとき、エネルギーは電子と共に電流とは逆の方向に移動する。N型半導体では、電子が上部の電極からN型半導体に移動するためのエネルギーと、N型半導体の内部を下部の電極まで移動するためのエネルギーを上部の電極側から得るため、その結果上部の電極側でエネルギーが不足し、温度を下げる。これに対して下部の電極側では電子が奪ったエネルギーを放出して温度が上昇する。一方、P型半導体では、正孔が同様の働きをする。その結果、冷却面で吸収する総熱量が総供給電力に相当する熱量と合算され、放熱側に放出される。熱の吸収(冷却効果)は、電流及び設置する半導体素子の数に比例する。
熱電冷却素子30の吸熱面30a及び発熱面30bには、小さな隙間や凹凸を埋めて、空気より熱伝導性がよいサーマルグリス32,34を設けることが好ましい。
放熱手段2は、図1に示すように、熱電冷却素子30の発熱面30b側に配置され、熱電冷却素子30から発熱された熱を潜熱輸送する第2冷却手段22と、第2冷却手段22と接して配置され、第2冷却手段22で潜熱輸送された熱を放熱するフィン24とを備える。
第2冷却手段22は、上記した第1冷却手段20と同様で、液体の蒸発と凝縮の潜熱を利用して排熱を行うHP、VC、LHP等の潜熱冷却手段である。
フィン24は、熱を拡散しやすいように表面積が広くなるような形状に、熱伝導率が高い金属材料を整形したものである。フィン24は、自然冷却だけでは冷却能力(熱の拡散能力)が足りない場合、ファンを取り付けて強制的に空気の移動量を増やすことで同じ大きさでも冷却能力を拡大させることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置を用いて発熱体10を冷却する場合の、発熱体10及び冷却装置の各部材での温度と発熱体10からの距離の関係を図4、図5を用いて説明する。図4に示す冷却装置は、図5に発熱体10及び冷却装置の各部材での温度と発熱体10からの距離の関係をグラフと整合性を持って示すために、便宜上、横倒しにした状態で示す。
図4に示すように、冷却装置の各部材の厚さはそれぞれ、発熱体10の厚さが厚さa、第1冷却手段20の厚さが厚さb、サーマルグリス32の厚さが厚さc1、TEC30の厚さが厚さc2、サーマルグリス34の厚さが厚さc3、第2冷却手段22の厚さが厚さd1、フィン24の厚さが厚さd2であるとする。図4で示したこれら部材の厚さa〜厚さd2は、図5のグラフに示す領域a〜領域d2と同値であると見なす。
図5に示すグラフにおいては、第1冷却手段20の領域b、及び第2冷却手段22の領域d1では、潜熱輸送を行うので部材の温度変化が比較的に起きないために温度勾配がない。領域b,領域d1では、温度勾配がないので、熱抵抗のない超熱伝導状態となる。そして、サーマルグリス32,34の領域c1、領域c3及びフィン24の域d2では、顕熱輸送を行うので熱抵抗が存在するために温度勾配が生じている。TEC30の領域c2では、TEC30に電力を供給して冷却しているので、温度勾配が生じている。つまり、領域c2で生じる温度勾配は、TEC30に供給する電力量により生じる。
したがって、第1の実施の形態に係る冷却装置によれば、TEC30に供給する電力量を調整することで、領域c2で生じる温度勾配を制御することができる。第1の実施の形態に係る冷却装置は、領域c2で生じる温度勾配を制御することで、冷却装置全体の温度勾配がなくなる(発熱体10からフィン24の表面温度までをほぼ同一の温度にする)ように補正し、冷却装置全体の熱抵抗値を減少させて発熱体10で発生した熱の熱輸送を有利に行うことができる。
更に、第1の実施の形態に係る冷却装置によれば、発熱体10で発生した熱を熱抵抗がほとんどない状態でフィン24まで輸送することができるため、フィン24の温度が上昇して自然空冷の利用率が向上する。フィン24で自然空冷の利用率が向上すれば、ファンを用いた強制空冷を行わない、又はファンを用いた強制空冷は補助的に使用することになるので、静穏な冷却装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る冷却装置は、図6に示すように、図1で示した冷却装置と比して、放熱手段2がフィン24のみである点が異なる。他は図1に示した冷却装置と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。放熱手段2がフィン24のみになるのは、TEC30の発熱面30b側にフィン24を取り付け可能である場合である。TEC30の発熱面30b側にフィン24を取り付ける場合、共に電気的に絶縁する必要があるので、間にセラミックス及びポリイミド等の絶縁体が配置される。TEC30の発熱面30bとフィン24の取り付け面の面積と形状が同じ場合、TEC30とフィン24の取り付けは容易であり、熱輸送の効率もよい。
本発明の第2の実施の形態に係る冷却装置を用いて発熱体10を冷却する場合の、発熱体10及び冷却装置の各部材での温度と発熱体10からの距離の関係を図7、図8を用いて説明する。図7に示す冷却装置は、図8に発熱体10及び冷却装置の各部材での温度と発熱体10からの距離の関係をグラフと整合性を持って示すために、便宜上、横倒しにした状態で示す。
図7に示すように、冷却装置の各部材の厚さはそれぞれ、発熱体10の厚さが厚さa、第1冷却手段20の厚さが厚さb、サーマルグリス32の厚さが厚さc1、TEC30の厚さが厚さc2、フィン24の厚さが厚さd2であるとする。図7で示したこれら部材の厚さa〜厚さd2は、図8のグラフに示す領域a〜領域d2と同値であると見なす。
図8に示すグラフにおいては、第1冷却手段20の領域bでは、潜熱輸送を行うので部材の温度変化が起きないために温度勾配がない。領域bでは、温度勾配がないので、熱抵抗のない超熱伝導状態となる。そして、サーマルグリス32の領域c1及びフィン24の域d2では、顕熱輸送を行うので熱抵抗が存在するために温度勾配が生じている。TEC30の領域c2では、TEC30に電力を供給して冷却しているので、温度勾配が生じている。つまり、領域c2で生じる温度勾配は、TEC30に供給する電力量により生じる。
したがって、第2の実施の形態に係る冷却装置によれば、TEC30に供給する電力量を調整することで、領域c2で生じる温度勾配を制御することができる。第2の実施の形態に係る冷却装置は、領域c2で生じる温度勾配を制御することで、冷却装置全体の温度勾配がなくなる(発熱体10からフィン24の表面温度までをほぼ同一の温度にする)ように補正し、冷却装置全体の熱抵抗値を減少させて発熱体10で発生した熱の熱輸送を有利に行うことができる。
更に、第2の実施の形態に係る冷却装置によれば、発熱体10で発生した熱を熱抵抗がほとんどない状態でフィン24まで輸送することができるため、フィン24の温度が上昇して自然空冷の利用率が向上する。フィン24で自然空冷の利用率が向上すれば、ファンを用いた強制空冷を行わない、又はファンを用いた強制空冷は補助的に使用することになるので、静穏な冷却装置を提供することができる。
更に、第2の実施の形態に係る冷却装置は、第1の実施の形態に係る冷却装置と比して、HP、VC、LHP等の冷却手段を用いないので簡便な構造にすることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、第1冷却手段20及び第2冷却手段22は、半導体チップ等の発熱体10の熱量に合わせて、HP、VC、LHP等の冷却手段を適宜選択することができる。また、第1冷却手段20、第2冷却手段22、及びTEC30は、半導体チップ等の発熱体10の熱量に合わせて、サイズを選択することができる。この様に、第1冷却手段20、第2冷却手段22、TEC30にいろいろな選択肢を有することで、本発明の実施の形態に係る冷却装置は、汎用性の高いものとすることができる。
この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の熱電冷却素子を説明するための図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の熱電冷却素子を説明するための図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の性能を説明するための模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の性能を説明するためのグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る冷却装置の模式的断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る冷却装置の性能を説明するための模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の性能を説明するためのグラフである。 従来の冷却装置の性能を説明するための模式的断面図(その1)である。 従来の冷却装置の性能を説明するためのグラフ(その1)である。 従来の冷却装置の性能を説明するためのグラフ(その2)である。 従来の冷却装置の性能を説明するための模式的断面図(その2)である。 従来の冷却装置の性能を説明するためのグラフ(その3)である。
符号の説明
2…放熱手段
10…発熱体
13…TEC
20…第1冷却手段
22…第2冷却手段
24…フィン
30…熱電冷却素子(TEC)
30a…吸熱面
30b…発熱面
32,34…サーマルグリス
110…発熱体
122…ヒートシンク
124…冷却手段
125…フィン
130…TEC
132,134…サーマルグリス
140…金属板

Claims (5)

  1. 発熱体上に配置され、前記発熱体で発熱した熱を吸熱し、吸熱した熱を潜熱輸送する第1冷却手段と、
    前記第1冷却手段の前記発熱体と接する面に対向する面側を吸熱面として配置するペルチェ効果を有する熱電冷却素子と、
    前記熱電冷却素子の吸熱面と対向する発熱面側に配置され、前記熱電冷却素子から発熱された熱を放熱する放熱手段
    とを備えることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記放熱手段は、
    前記熱電冷却素子の発熱面側に配置され、前記熱電冷却素子から発熱された熱を潜熱輸送する第2冷却手段と、
    前記第2冷却手段と接して配置され、前記第2冷却手段で潜熱輸送された熱を放熱するフィン
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記放熱手段は、フィンであることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  4. 前記熱電冷却素子は、入力電力を変動させることにより吸熱面から吸熱する吸熱量及び発熱面から発熱する発熱量を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  5. 前記熱電冷却素子の吸熱面及び発熱面には、小さな隙間や凹凸を埋めて、空気より熱伝導性がよいサーマルグリスを設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却装置。
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