JP2002190687A - 電子機器の冷却装置 - Google Patents

電子機器の冷却装置

Info

Publication number
JP2002190687A
JP2002190687A JP2000386855A JP2000386855A JP2002190687A JP 2002190687 A JP2002190687 A JP 2002190687A JP 2000386855 A JP2000386855 A JP 2000386855A JP 2000386855 A JP2000386855 A JP 2000386855A JP 2002190687 A JP2002190687 A JP 2002190687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
cooling
power generation
power
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000386855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3688582B2 (ja
Inventor
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Yuji Saito
祐士 斎藤
Hideo Sato
英雄 佐藤
Yoji Kawahara
洋司 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2000386855A priority Critical patent/JP3688582B2/ja
Publication of JP2002190687A publication Critical patent/JP2002190687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688582B2 publication Critical patent/JP3688582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0275Arrangements for coupling heat-pipes together or with other structures, e.g. with base blocks; Heat pipe cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の冷却装置における冷却性能を高く
し、かつ電源に対する負荷を低減する。 【解決手段】 動作することにより発熱する電子機器1
から熱を奪って外部に放出する電気機器の冷却装置であ
って、通電されることにより熱を吸収しかつ加熱される
ことにより起電力を生じる冷却・発電手段3と、その冷
却・発電手段3に電気的に接続された、蓄電手段を含む
電源部4と、前記電子機器1と前記冷却・発電手段3と
を熱授受可能に連結する熱伝達手段2と、前記電子機器
1が外部からの給電で動作しているときには前記冷却・
発電手段3に通電して前記電子機器1から熱を吸収しか
つ前記電子機器1が前記蓄電手段の電力で動作している
ときには前記冷却・発電手段3で起電力を生じさせる切
換手段5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、演算素子などの
通電することにより発熱する電子機器を冷却するための
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータにおける演算素子や記憶素
子などの電子機器は、最近では、益々高集積化され、そ
れに伴い動作時の発熱量が増大し、冷却の必要性が従来
に増した高くなってきている。例えばパーソナルコンピ
ュータやサーバーなどで使用されているマイクロプロセ
ッサー(MPU)の動作周波数が高くなってきており、
そのために発熱量が増大し、誤動作を防止するために、
より強力な冷却手段が必要になってきている。
【0003】従来、この種の電子機器の冷却には、多数
のフィンを備えたヒーシンクによる自然空冷や、そのヒ
ートシンクに向けてファンによって強制的に送風する強
制空冷などの方法が採用されていた。しかしながら、上
述したように、発熱量が増大することに伴って空冷では
充分に冷却できない可能性が生じており、そのため例え
ば特開平10−111039号に記載された発明では、
ペルチェ素子を使用して冷却をおこなうように構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ペルチェ素子は、異種
の導体もしくは半導体の接点に電流を通すことにより、
その接点で熱の吸収が生じるペルチェ効果を利用した素
子であり、これを使用すれば、MPUなどの電子機器か
ら熱を吸収して冷却することができる。しかしながら、
このペルチェ素子で冷却をおこなう場合には、電力を消
費することになる。そのため、携帯の可能なノートブッ
ク型パーソナルコンピュータあるいはモバイルコンピュ
ータもしくはパームトップコンピュータなどの蓄電池を
電源とする装置では、蓄電池に掛かる負荷が更に増大す
ることになる。その結果、蓄電池での動作可能時間が制
限されたり、あるいは蓄電池を大型化することによって
携帯性が悪化するなどの不都合を招来する問題がある。
【0005】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、冷却効果に優れ、しかも電源に対
する負荷の少ない電子機器の冷却装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、この発明は、通電することにより
熱を吸収し、かつ加熱されることにより起電力を生じる
手段を使用し、電子機器の冷却と電子機器の熱による起
電力の蓄電とを選択的におこなうように構成したことを
特徴とするものである。具体的には、請求項1の発明
は、動作することにより発熱する電子機器から熱を奪っ
て外部に放出する電気機器の冷却装置において、通電さ
れることにより熱を吸収しかつ加熱されることにより起
電力を生じる冷却・発電手段と、その冷却・発電手段に
電気的に接続された、蓄電手段を含む電源部と、前記電
子機器と前記冷却・発電手段とを熱授受可能に連結する
熱伝達手段と、前記電子機器が外部からの給電で動作し
ているときには前記冷却・発電手段に通電して前記電子
機器から熱を吸収させかつ前記電子機器が前記蓄電手段
の電力で動作しているときには前記冷却・発電手段で起
電力を生じさせる切換手段とを備えていることを特徴と
する冷却装置である。
【0007】したがって、請求項1の発明では、電子機
器が外部から供給される電力で動作している場合、冷却
・発電手段に対しても通電され、その冷却・発電手段が
熱を吸収することにより電子素子が冷却される。これに
対して電子機器が電源部における蓄電手段の電力で動作
している場合には、冷却・発電手段に対する通電が切換
手段によって遮断され、したがって電子機器から発生し
た熱が熱伝達手段を介して冷却・発電手段に伝達され
る。その結果、冷却・発電手段で起電力が生じ、これが
蓄電手段に供給されて電力が蓄積される。言い換えれ
ば、蓄電手段からエネルギーのうち熱として消費された
エネルギーの一部が、電力として回収される。
【0008】このように、請求項1の発明では、外部か
ら供給される電力を使用する場合、および蓄電手段の電
力を使用する場合のいずれであっても、電子機器から熱
を奪って電子機器を冷却することができる。特に蓄電手
段の電力を使用する場合には、熱を電力に変換して回収
するので、電力の消費を抑制することができ、携帯型の
電子装置に好適な冷却装置とすることができる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
における前記熱伝達手段が、熱拡散板によって構成さ
れ、その熱拡散板の一部に前記電子機器が熱伝達可能に
取り付けられるとともに、その熱拡散板の他の部分に前
記冷却・発電手段が熱伝達可能に取り付けられ、さら
に、その冷却・発電手段に、ヒートパイプを介して放熱
部が連結されていることを特徴とする冷却装置である。
【0010】したがって請求項2の発明では、電子機器
および冷却・発電手段が熱拡散板を介してユニット化さ
れる。その結果、電子機器と冷却・発電手段との間の熱
伝達が効率よくおこなわれて電子機器の冷却効率が向上
し、かつこれらの電子機器および冷却・発電手段を備え
た装置の生産性を向上させることができる。
【0011】さらに、請求項3の発明は、請求項2の発
明において、ディスプレイ部がヒンジを介して取り付け
られたパソコン本体の内部に、前記熱拡散板と電子機器
と冷却・発電手段とが収容され、また前記ディスプレイ
部に前記放熱板が収容されていることを特徴とする冷却
装置である。
【0012】したがって請求項3の発明では、ディスプ
レイ部を本体に一体に取り付けた構成の携帯型パソコン
における演算素子などの電子機器を、冷却・発電手段の
冷却機能により、あるいはその発電機能により効率よく
冷却することができる。そのため、携帯型パソコンの携
帯性を損なわず、その演算機能を向上させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照してこの発明
を具体的に説明する。図1にこの発明に係る冷却装置の
一例を原理的に示してあり、通電して動作することによ
り発熱する電子機器の一例である演算素子(CPU)1
が、熱伝達手段に相当する熱拡散板2に熱授受可能に取
り付けられている。なお、この熱拡散板2は、熱を伝達
することを主目的とするものであって、電子回路の構成
要素とならない場合があり、そのように場合には、前記
演算素子1は、熱拡散板2に対して熱伝達可能に接触さ
れてられ、積極的には固定されない構成とすることがで
きる。このように熱拡散板2は、熱伝達を主な機能とし
ているので、アルミニウム板やアルミ合金板もしくは銅
板などの熱伝導率の高い金属板が使用され、さらに必要
に応じてヒートパイプを熱の伝達方向に沿って一体的に
取り付けた構成としてもよい。
【0014】その熱拡散板2の他の一部に冷却・発電素
子3が熱授受可能に取り付けられ、もしくは接触されら
れている。この冷却・発電素子3は、この発明の冷却・
発電手段に相当する素子であって、電流を流すことによ
り、熱拡散板2に接触する面の側から熱を吸収し、また
熱拡散板2から熱を受けた加熱されることにより、起電
力を生じるように構成されている。より具体的には、ペ
ルチェ効果を生じる部材とゼーベック効果を生じる部材
とを一体に組み込んだ素子、もしくはこれら両方の効果
を生じる素子からなるものである。
【0015】したがってこの冷却・発電素子3には、蓄
電池などの蓄電手段を含み、かつ外部から電力を導入す
ることのできる電源部4が接続されている。そして、冷
却・発電素子3とこの電源部4との間には、蓄電池から
冷却・発電素子3に通電する状態と、冷却・発電素子3
の起電力を蓄電池に充電する状態とに切り換えるこの発
明の切換手段に相当するスイッチング機構5が設けられ
ている。なお、電源部4は、前記演算素子1の電源とな
っている。
【0016】上記の冷却・発電素子3には、放熱機構が
接続して設けられている。すなわち冷却・発電素子3
は、通電して熱を吸収した場合、熱拡散板2に接触して
いる面とは反対側の面の温度が高くなるので、その面か
らの放熱を促進することが好ましく、また熱拡散板2か
ら伝達された熱で起電力を生じさせる場合には、ゼーベ
ック効果を生じさせるのであるから、熱拡散板2から熱
を受ける面側に配置されている、異種金属もしくは異種
半導体の接点に対して、反対側の接点の温度を低下させ
て、これら二つの接点の間で温度差を生じさせる必要が
ある。このような要請を満たすための放熱部が設けられ
ている。
【0017】その一例を説明すると、冷却・発電素子3
の前記熱拡散板2とは反対側の面にヒートパイプ6の一
端部が熱授受可能に接触して設けられており、そのヒー
トパイプ6の他方の端部に多数の放熱フィンを有するヒ
ートシンク7が取り付けられている。このヒートパイプ
6は、従来から知られているものと同様の構成であっ
て、脱気したパイプの内部に水などの凝縮性の流体を作
動流体として封入した熱伝導素子である。
【0018】上記の図1に示す装置では、演算素子1を
外部から導入した電力で動作させる場合、冷却・発電素
子3にも通電して冷却・発電素子3にペルチェ効果を生
じさせる。演算素子1は、通電されて動作することによ
り発熱し、その熱が熱拡散板2に伝達される。熱拡散板
2は上述したように熱伝導率の高い素材によって構成さ
れ、あるいはヒートパイプが付設されたものであるか
ら、演算素子1の熱がこの熱拡散板2を介して冷却・発
電素子3側に伝達される。
【0019】この冷却・発電素子3は、通電されて熱を
吸収するので、熱拡散板2から積極的に熱を奪い、結
局、演算素子1で生じた熱は、熱拡散板2を介して冷却
・発電素子3によって吸収され、演算素子1が冷却され
る。そのため、演算素子1の温度上昇が抑制されるの
で、演算素子1を高速化あるいは高機能化することがで
きる。
【0020】このようにして演算素子1を冷却している
場合、冷却・発電素子3に通電するので電力を消費する
が、このような動作形態は、外部から電力が供給されて
いる場合に実施されるので、電源部4における蓄電池の
容量を大きくする要因にはならない。すなわち、蓄電池
などの携帯時の電源となる蓄電手段の容量を増大させる
ことなく、演算素子1などの電子機器の冷却能力を高く
することができる。
【0021】一方、電源部4に含まれる蓄電池によって
演算素子1を動作させる場合、その蓄電池から冷却・発
電素子3に対しては通電せずに、冷却・発電素子3で熱
起電力を生じさせる。すなわち、演算素子1は蓄電池か
ら通電されて動作することにより熱を発生し、その熱が
熱拡散板2を介して冷却・発電素子3側に伝達される。
その結果、冷却・発電素子3における熱拡散板2側の面
が加熱される。これに対して冷却・発電素子3における
熱拡散板2とは反対側の面は、ここに接触させて設けら
れたヒートパイプ6によって熱を奪われて冷却されてい
る。そのため、冷却・発電素子3においては、熱拡散板
2側の面とこれとは反対側の面とで温度差が生じ、それ
に伴ってゼーベック効果による起電力が生じる。こうし
て生じた電力は、電源部4における蓄電池に供給され、
ここに蓄えられ、もしくは演算素子1の電源として使用
される。
【0022】このように、蓄電池によって演算素子1を
動作させている状態では、演算素子1で生じた熱が冷却
・発電素子3に与えられて冷却・発電素子3が発電機能
を生じる。すなわち演算素子1で生じた熱が電力として
回収され、その結果、演算素子1の熱が積極的に奪われ
て演算素子1が冷却される。そして、その冷却機能は、
演算素子1で生じた熱を電力として回収することにより
生じるので、演算素子1の冷却のために電力を消費する
ことがなく、むしろ回収することができる。したがって
演算素子1を冷却・発電素子3によって冷却することが
電源部4に対する電力負荷とならず、蓄電池などの電源
部4の容量を大きくする要因とはならない。
【0023】つぎに、この発明を携帯可能なノートブッ
ク型パソコンの演算素子を冷却する装置に適用した例を
説明する。図2はその一例を模式的に示しており、マザ
ーボート10およびキーボード(図示せず)などを備え
た本体11に、液晶板を主体とするディスプレイ部12
がヒンジ(図示せず)を介して回動自在に取り付けられ
ている。
【0024】その本体11に収容されているマザーボー
ト10の上面側には、通電して動作することにより発熱
する電子機器、例えば演算素子1が装着されている。そ
の演算素子1と図示しないキーボードとの間に、ヒート
パイプを備えた熱伝達手段である熱拡散板2が配置され
ており、その熱拡散板2の中間部が、演算素子1の上面
に熱授受可能に接触させられている。なお、この熱拡散
板2と演算素子1との間にペースト状のサーマルジョイ
ントなどの介在物を配置し、もしくは両者を熱伝導性の
接着剤で固着することは任意である。
【0025】上記の熱拡散板2の一方の端部は、本体1
1の周辺部にまで延びて配置されており、その端部に
は、送風ファン(図示せず)を有するヒートシンク13
が取り付けられている。また、熱拡散板2の他方の端部
には、前述した冷却・発電素子3が熱授受可能に取り付
けられている。具体的には、通電することにより熱を吸
収しかつ加熱されることにより起電力を生じる面が、熱
拡散板2に接触させられている。
【0026】その冷却・発電素子3の他方の面にヒート
パイプ6の一端部が熱授受可能に接触もしくは取り付け
られている。そのヒートパイプ6の他方の端部は、本体
部11からディスプレイ部12に延びており、ディスプ
レイ部12においてはその内部に設けられた放熱板14
に熱授受可能に連結されている。この放熱板14は、放
熱のために特別に設けたものであってもよく、あるいは
既存の電磁遮蔽板などの金属板で兼用してもよい。
【0027】なお、ヒートパイプ6は、ディスプレイ部
12の開閉に伴って屈曲する必要があるので、そのよう
な屈曲機能を有するヒートパイプを使用する替わりに、
ディスプレイ部12の回動中心軸線を中心にして互いに
回転するように連結された2本のヒートパイプによって
構成することができる。
【0028】そして、特には図示しないが、上記の演算
素子1に通電して動作させ、また冷却・発電素子3に通
電するとともにその起電力で充電する機能を備え、さら
に外部から電力を導入できる電源部が備えられている。
また、図1を参照して説明したスイッチング機構5と同
様な切換手段が設けられている。
【0029】上記の図2に示すパソコンでは、外部から
導入した電力で動作させる場合、前記演算素子1および
冷却・発電素子3に対して通電される。演算素子1は通
電されて動作することにより発熱し、その熱は熱拡散板
2を介して、一方で冷却・発電素子3に対して伝達され
る。この冷却・発電素子3は、通電されていることによ
りペルチェ効果を生じ、熱拡散板2から熱を吸収する。
すなわち、演算素子1で生じた熱を、冷却・発電素子3
が熱拡散板2を介して吸収し、その結果、演算素子1が
冷却される。
【0030】冷却・発電素子3は上記のように熱を吸収
することにより、熱拡散板2とは反対側の面の温度が高
くなるが、その面に放熱部として機能するヒートパイプ
6が接続されているので、冷却・発電素子3の熱がその
ヒートパイプ6を介してディスプレイ部12側の放熱板
14に伝達され、ここから外部に放散させられる。
【0031】また一方、演算素子1で生じた熱の一部
は、熱拡散板2を介してヒートシンク13に伝達され、
ここから外部に放散させられる。すなわち、演算素子1
は、冷却・発電素子3による熱吸収およびヒートシンク
13での強制空冷の二つの手段によって冷却される。
【0032】これに対して蓄電池によって上記のパソコ
ンを動作させる場合、演算素子1に対しては蓄電池から
通電されるが、冷却・発電素子3に対しては通電せず
に、その起電力が蓄電池に供給される。すなわち、演算
素子1に通電して動作させると、演算素子1が熱を発生
し、その熱が熱拡散板2を介して冷却・発電素子3に伝
達される。その冷却・発電素子3の他方の面がヒートパ
イプ6を介して冷却されているので、冷却・発電素子3
では、熱拡散板2側の面とヒートパイプ6側の面との温
度差に起因して起電力が生じる。
【0033】その結果、演算素子1で生じた熱の一部
は、冷却・発電素子3によって電気エネルギーに変換さ
れ、その電力が蓄電池に供給されるので、演算素子1が
冷却・発電素子3によって冷却される。なお、演算素子
1で生じた熱の他の一部は、熱拡散板2を介してヒート
シンク15に伝達され、ここから外部に放散させられ、
したがって演算素子1は、間接的に強制空冷される。
【0034】したがってこの発明に係る冷却装置を使用
したパソコンでは、外部の電力を使用している場合、お
よび内蔵している蓄電池を使用している場合のいずれで
あっても、演算素子1などの電子機器が動作することに
より生じた熱を、冷却・発電素子3によって吸収するの
で、単に空冷する以上の電子機器を冷却することができ
る。すなわち、演算素子1などの電子機器の冷却性能に
優れているので、電子機器の容量や集積度さらには動作
周波数を高くすることが可能になる。そして、特に、内
蔵している蓄電池を使用する場合には、演算素子1で生
じる熱の一部を電力として回収するので、電力の使用量
がその分、削減され、蓄電池の使用継続時間が長くな
る。言い換えれば、蓄電池を大型化する必要がなくなる
ため、パソコンの携帯性が良好になる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外部から供給される電力を使用する場合、およ
び蓄電手段の電力を使用する場合のいずれであっても、
電子機器から熱を奪って電子機器を冷却することがで
き、特に蓄電手段の電力を使用する場合には、熱を電力
に変換して回収するので、電力の消費を抑制することが
でき、携帯型の電子装置に好適な冷却装置とすることが
できる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、電子機器
および冷却・発電手段が熱拡散板を介してユニット化さ
れるので、電子機器と冷却・発電手段との間の熱伝達が
効率よくおこなわれて電子機器の冷却効率が向上し、か
つこれらの電子機器および冷却・発電手段を備えた装置
の生産性を向上させることができる。
【0037】さらに、請求項3の発明によれば、ディス
プレイ部を本体に一体に取り付けた構成の携帯型パソコ
ンにおける演算素子などの電子機器を、冷却・発電手段
の冷却機能により、あるいはその発電機能により効率よ
く冷却することができるため、携帯型パソコンの携帯性
を損なわず、その演算機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る冷却装置の一例を原理的に示
す模式図である。
【図2】 この発明に係る冷却装置をノートブック型パ
ソコンに適用した例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…演算素子、 2…熱拡散板、 3…冷却・発電素
子、 4…電源部、 5…スイッチング機構、 6…ヒ
ートパイプ、 7,13,15…ヒートシンク、11…
本体、 12…ディスプレイ部、 14…放熱板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 35/28 H02N 11/00 A H02N 11/00 H01L 23/46 B (72)発明者 佐藤 英雄 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 川原 洋司 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AA11 BB03 DB10 DC02 5F036 AA01 BA32 BB01 BB60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作することにより発熱する電子機器か
    ら熱を奪って外部に放出する電気機器の冷却装置におい
    て、 通電されることにより熱を吸収しかつ加熱されることに
    より起電力を生じる冷却・発電手段と、 その冷却・発電手段に電気的に接続された、蓄電手段を
    含む電源部と、 前記電子機器と前記冷却・発電手段とを熱授受可能に連
    結する熱伝達手段と、 前記電子機器が外部からの給電で動作しているときには
    前記冷却・発電手段に通電して前記電子機器から熱を吸
    収させかつ前記電子機器が前記蓄電手段の電力で動作し
    ているときには前記冷却・発電手段で起電力を生じさせ
    る切換手段とを備えていることを特徴とする電子機器の
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記熱伝達手段が、熱拡散板によって構
    成され、その熱拡散板の一部に前記電子機器が熱伝達可
    能に取り付けられるとともに、その熱拡散板の他の部分
    に前記冷却・発電手段が熱伝達可能に取り付けられ、さ
    らに、その冷却・発電手段に、ヒートパイプを介して放
    熱部が連結されていることを特徴とする請求項1に記載
    の電子機器の冷却装置。
  3. 【請求項3】 ディスプレイ部がヒンジを介して取り付
    けられたパソコン本体の内部に、前記熱拡散板と電子機
    器と冷却・発電手段とが収容され、また前記ディスプレ
    イ部に前記放熱板が収容されていることを特徴とする請
    求項2に記載の電子機器の冷却装置。
JP2000386855A 2000-12-20 2000-12-20 電子機器の冷却装置 Expired - Fee Related JP3688582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386855A JP3688582B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電子機器の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386855A JP3688582B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電子機器の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002190687A true JP2002190687A (ja) 2002-07-05
JP3688582B2 JP3688582B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=18853891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000386855A Expired - Fee Related JP3688582B2 (ja) 2000-12-20 2000-12-20 電子機器の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3688582B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078193A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Nippon Steel Corp 電力変換素子
WO2008057706A3 (en) * 2006-11-01 2008-07-03 Apple Inc Embedded thermal-electric cooling modules for surface spreading of heat
JP2008218513A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Fujikura Ltd 冷却装置
JP2009231729A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Nec Corp 半導体装置
JP2010093983A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Sony Corp 電子機器及びバッテリ充電方法
WO2010093449A2 (en) * 2009-02-11 2010-08-19 Anthony Mo Thermoelectric feedback circuit
JP2013140992A (ja) * 2008-06-27 2013-07-18 Qualcomm Inc 積層ic装置のための能動的熱制御

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078193A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Nippon Steel Corp 電力変換素子
WO2008057706A3 (en) * 2006-11-01 2008-07-03 Apple Inc Embedded thermal-electric cooling modules for surface spreading of heat
US7447033B2 (en) 2006-11-01 2008-11-04 Apple Inc. Embedded thermal-electric cooling modules for surface spreading of heat
JP2008218513A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Fujikura Ltd 冷却装置
JP2009231729A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Nec Corp 半導体装置
JP2013140992A (ja) * 2008-06-27 2013-07-18 Qualcomm Inc 積層ic装置のための能動的熱制御
US8987062B2 (en) 2008-06-27 2015-03-24 Qualcomm Incorporated Active thermal control for stacked IC devices
JP2010093983A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Sony Corp 電子機器及びバッテリ充電方法
WO2010093449A2 (en) * 2009-02-11 2010-08-19 Anthony Mo Thermoelectric feedback circuit
WO2010093449A3 (en) * 2009-02-11 2010-12-29 Anthony Mo Thermoelectric feedback circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3688582B2 (ja) 2005-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3813281B2 (ja) Icカードスロットを有する電子装置
JP3991395B2 (ja) 電子機器
JP4126046B2 (ja) 電子機器の冷却構造
TW556471B (en) Electronic apparatus
JP2000294970A (ja) 電子装置の熱伝達
JP2001282396A (ja) 発電機構、コンピュータ装置及び電子機器
JPH11101049A (ja) 電子機器用のヒンジ及びヒンジを備える電子機器
JP2007234913A (ja) 電子回路構造、該構造を備える電子機器、熱起電力発生方法、補助電力発生方法、及び半導体ベアチップ
KR20050081841A (ko) 액랭 시스템을 구비한 전자 기기
JP3688582B2 (ja) 電子機器の冷却装置
JPH0927690A (ja) 基板放熱方法及び該方法を用いた情報処理装置
JP2005026473A (ja) 冷却装置およびそれを備えた電子機器
JPH09293985A (ja) 電子機器
JP2000002493A (ja) 冷却ユニットとそれを用いた冷却構造
JP2005136212A (ja) 熱交換装置
JP3895094B2 (ja) 冷却機構、ヒートシンク、電子装置及び電子装置の組み立て方法
JP3438582B2 (ja) 携帯型パーソナルコンピュータ
TWI264272B (en) A battery module for electrical apparatus
JP4325026B2 (ja) 冷却装置及び電子機器
JP2006332148A (ja) 冷却装置
JP4529823B2 (ja) 電子機器
JP2950320B1 (ja) 情報処理装置及び拡張装置
JP2007227413A (ja) 電子装置
JPH11110084A (ja) 情報処理装置
JPH05243434A (ja) 電子部品冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050608

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3688582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees