JPH09293985A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH09293985A
JPH09293985A JP12771996A JP12771996A JPH09293985A JP H09293985 A JPH09293985 A JP H09293985A JP 12771996 A JP12771996 A JP 12771996A JP 12771996 A JP12771996 A JP 12771996A JP H09293985 A JPH09293985 A JP H09293985A
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JP
Japan
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heat
electronic device
cooling
air
display unit
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Application number
JP12771996A
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English (en)
Inventor
Takeaki Shima
丈明 島
Masatoshi Tamaoki
正稔 玉置
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却用ファンモータを使用しないで発熱素子
より発生した熱を効率良く電子機器外部へ放熱できる電
子機器。 【解決手段】 発熱素子を実装したプリント基板10を
内蔵した本体と、本体の後方上部で回動自在に任意の角
度に保持可能なヒンジ機構7により支持された表示器ユ
ニットを備え、表示器ユニットの上下に設けた冷却用空
気穴2dと、基板上の発熱素子に密着して発熱を吸熱す
る吸熱部と、ヒンジ機構7とほぼ同軸上の表示器内の位
置で表示器ユニットの回動により外装ケースに干渉しな
い範囲内に放熱用の冷却フィンを有し発熱を移動させて
放熱するヒートパイプユニット8を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノート型パソコン
またはワープロ等に代表されるような発熱素子を使用す
る電子機器全般に関し、特に、プリント基板上に実装さ
れた発熱素子の温度上昇を抑制するための放熱構造を有
する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パソコン等の電子機器の
高機能、高速化に伴い、CPUに代表される発熱を伴う
各種電子回路素子の発熱量が増大する傾向にある。特
に、高速化による電子回路素子の消費電力の増大に伴
い、電子回路素子の温度上昇を益々助長することから、
温度上昇に対する何等の対策を早急に施す必要がある。
【0003】機器の放熱対策が不完全だと、温度上昇に
よる保護回路の作動回数の増加等によって動作が不安定
になり、さらに電子回路素子が熱暴走を引き起こして素
子の破壊を招くという結果となる。これらの危険を避け
るために、夫々の電子機器では発熱対策として何等かの
放熱構造を採用している。
【0004】こうした従来の放熱構造としては、先ず発
熱素子上に柔軟性のあるシリコン系熱伝導ゴムを密着さ
せ、その上部に熱伝導性に優れたアルミ金属板等で形成
した放熱用のヒートシンクを密着させる構造のものがあ
る。
【0005】また、より熱輸送性を高めて装置内の放熱
効果を上げるために、ヒートシンクにヒートパイプを接
続する構成も良く知られている。このヒートパイプは熱
伝導性の良好な金属(銅、ニッケル、ステンレス等)を
パイプ状に加工して、パイプ内部を減圧した密閉空間に
作動液として純水等を密封し、加熱端で作動液が加熱さ
れて気化蒸発し反対側の冷却端で冷却されて液体に戻る
ことで放熱が行われ、液体に戻った純水は再び加熱端へ
戻って蒸発するという循環を繰り返して熱輸送性を向上
させるものである。なお、作動液は動作温度によって異
なり、500〜1200℃といった高温帯ではナトリウ
ム等が使われるが、10〜300℃程度の低温帯では低
価格で効率の良い水が使用される。
【0006】また、より大型の機器等で多用される冷却
用ファンモータによる強制排気も、熱対策として有効な
手段であることは以前より良く知られている方法であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ノート型パソコン等の発熱素子から発生した
熱はヒートシンクや、ヒートパイプによって電子機器本
体内部に拡散されるだけで、外部への発散経路が無いた
めに発熱量の増大に伴って内部温度は益々上昇してしま
い、電子機器本体ケースに通気孔状に冷却穴を開けると
いった程度では、ノート型パソコンの筐体の厚みから内
部に自然対流を発生させることは難しく、機器内部の熱
を効率良く筐体外に放出できないという問題があった。
【0008】また、冷却用ファンモータを採用すれば、
本体内部の熱を効率良く放出できるものの、電力消費、
騒音、振動、本体内スペース等からノート型パソコン等
に適用するのは不向きであるという問題があった。
【0009】依って、本発明の目的は、冷却用ファンモ
ータを使わずに発熱素子より発生する熱を効率よく機器
外部に放熱することが可能な電子機器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、請求項1に記載のように、発熱素子
を実装した装置の外装筐体内に空冷用の対流を発生させ
る空冷手段と、前記発熱素子の高温発熱を吸熱する吸熱
手段と、前記吸熱手段により吸熱した前記発熱素子の高
温発熱を外部へ移動させる熱移動手段と、前記熱移動手
段により移動させた高温発熱を前記空冷手段の空気対流
中に発散放熱する放熱手段を有することを特徴とする電
子機器にある。
【0011】この構成によれば、発熱素子の高温発熱部
より吸熱手段により吸熱して、熱移動手段によって筐体
内の発熱素子から離れた場所まで熱移動させ、放熱手段
により空冷手段が発生させる空冷用の対流中に放熱させ
るので、冷却用ファンモータ等の強制空冷によらずに、
電子機器内に実装された発熱素子の高温発熱を電子機器
外部へ効率よく放熱させることができる。
【0012】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、請求項1におい
て、発熱素子を実装したプリント基板を内蔵した本体
と、該本体の後方上部において回動自在に任意の角度に
保持可能なヒンジ機構により支持された表示器ユニット
を備え、前記表示器ユニットの上下双方に設けた冷却用
空気穴と、前記本体内のプリント基板上に設けた発熱素
子の高温発熱部に密着して吸熱する吸熱部と、前記ヒン
ジ機構とほぼ同軸上の前記表示器内の位置で該表示器ユ
ニットの回動により外装ケースに干渉しない範囲内に放
熱用の冷却フィンを有し発熱を移動させて放熱するヒー
トパイプユニットを配設したことを特徴とする電子機器
にある。
【0013】この構成によれば、本体プリント基板上の
発熱素子の発熱部分から吸熱部で吸熱し、吸熱した発熱
素子の発熱分をヒートパイプを介して表示器ユニットの
方へ移動発散させて、表示器ユニットの上下に開けた冷
却用空気穴間に発生する空気対流中へ冷却フィンにより
放熱するので、表示器ユニット側を開閉して使用するノ
ート型パソコン等の電子機器における発熱素子の高温発
熱を機器外へ効率よく放熱させることができる。
【0014】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項3に記載のように、請求項2にお
いて、前記表示器ユニットの外装ケースを金属等の熱伝
導性良好な材質にて形成したことを特徴とする電子機器
にある。
【0015】この構成によれば、ヒートパイプで移動し
冷却フィンで放熱する発熱素子の高温発熱を、表示器ユ
ニットの外装ケース全体を介してケース外部に伝導拡散
させることができる。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項4に記載のように、請求項2にお
いて、前記冷却用空気穴は、前記表示器ユニットの外装
ケース内に空気の対流経路を形成するように上部と下部
に開けた四角形状に並ぶ多数の穴であることを特徴とす
る電子機器にある。
【0017】この構成によれば、上下の冷却用穴間に空
気の対流が生じて外部の冷たい空気が流入し表示器ケー
ス内部の高温の空気は流出するので、表示器ケース内に
ヒートパイプからの放射熱が停滞して器内温度が更に上
昇するといったことは無くなり、効率的な空冷却により
放熱効果を上げることができる。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項5に記載のように、請求項2にお
いて、前記ヒートパイプユニットは純水等を作動液と
し、パイプ状のヒートパイプ本体に縦長円筒形状の空冷
型冷却フィンを軽圧入した構造であることを特徴とする
電子機器にある。
【0019】この構成によれば、機器本体の発熱素子の
高温発熱分を純水の蒸発−冷却サイクルによりヒートパ
イプを介して表示器ユニット側へ移動させ、冷却フィン
により表示器ユニット内の空間全体に向けて放熱するこ
とができる。
【0020】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項6に記載のように、請求項5にお
いて、前記ヒートパイプユニットに取付ける冷却フィン
は、前記縦長円筒形状の空冷型冷却フィンを長手方向に
2分割しヒートパイプ本体にネジ止め固着する構造であ
ることを特徴とする電子機器にある。
【0021】この構成によれば、同等の放熱効果を維持
しながら、冷却フィンの形成工程および組立工程を簡単
化することができる。
【0022】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項7に記載のように、請求項5にお
いて、前記ヒートパイプユニットに取付ける冷却フィン
は、取付部分と櫛型放熱フィンを1枚の金属板で形成し
前記取付部分をヒートパイプ本体にカシメによって固着
する構造であることを特徴とする電子機器にある。
【0023】この構成によれば、冷却フィンの形状を簡
単化してコストを低減することができる。
【0024】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項8に記載のように、請求項2にお
いて、前記吸熱部は、上下の吸熱板でヒートパイプの加
熱端を挟み込みカシメにより固着して構成することを特
徴とする電子機器にある。
【0025】この構成によれば、熱伝導性の良い金属に
よりヒートシンクを構成する吸熱板で上下からヒートパ
イプの加熱端を挟み込み熱伝導ロスが無いように圧着し
たので、発熱素子の高温発熱を効率良く吸熱することが
できる。
【0026】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項9に記載のように、請求項8にお
いて、前記吸熱部は、発熱素子であるCPUチップ上に
シリコン系熱伝導ゴムを密着させ該シリコン系熱伝導ゴ
ムに圧着するように基板上に固定することを特徴とする
電子機器にある。
【0027】この構成によれば、CPUチップの発熱を
密着させたシリコン系熱伝導ゴムを介して伝導ロス無く
吸熱することができる。
【0028】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項10に記載のように、請求項3に
おいて、前記表示器ユニットの外装ケースは、アルミま
たはマグネシウムダイカストで形成することを特徴とす
る電子機器にある。
【0029】この構成によれば、電子機器の放熱効果を
一層高めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下本発明の実施の形態について
図を参照して説明する。図1〜図4は第1の実施の形態
に関する図である。図1は本発明の第1の実施の形態に
係る電子機器の外観斜視図である。図2は図1に示す電
子機器の内部の要部斜視図である。図3は図2に示すヒ
ートパイプユニットの詳細外観斜視図である。図4は図
1に示す電子機器内の放熱構造の横断面図である。
【0031】図1において、この場合の電子機器はノー
ト型パソコンを例とし、本体1と表示器ユニット2で構
成されている。
【0032】本体1の上面には、操作入力手段であるキ
ーホード3と表示用のLEDとメインスイッチを実装し
たスイッチボードユニット19を配設している。本体1
は、本体上ケース1aと本体下ケース1bを外装ケース
とし、キーボード3とスイッチボードユニット19は図
示していない部分で本体上ケース1aにネジ止めされて
いる。
【0033】一方、表示器ユニット2の外装はLCDベ
ゼル2aとLCDケース2bで構成し、LCDベゼル2
aの表面には液晶表示器4の表示部が見えるように大き
な表示窓を開けている。また、LCDベゼル2aの下部
には冷却穴2cを開けている。冷却穴2cはハーモニカ
状に多数の長方形の穴を一列に配列した形に開けてある
が、穴の形状については四角形以外の楕円形や三角形と
することも可能である。本図例では狭いスペースで穴の
有効面積が1番大きくとれる形状から長方形としてい
る。
【0034】図2は図1の電子機器から本体ケース1a
とLCDベゼル2aを取り外した状態を示す要部の斜視
図である。図の本体下ケース1b内に、電源供給や各種
制御等を行うメイン基板10を取り付け、メイン基板1
0の下部には外部記憶装置であるフロッピーディスクド
ライブ5(以下FDDと略す)を配設し、FDD5は図
示していない部分でメイン基板10と電気的に接続して
いる。また、もう一つの外部記憶装置であるハードディ
スクドライブ11(以下HDDと略す)をFDD5の手
前に配設し、HDD11はフレキシブルケーブル13に
よりメイン基板10と電気的に接続している。
【0035】HDD11の左側にはバッテリ収納部12
を設け、内部に電源となるバッテリパック(図示してい
ない)を収納しバッテリケーブル14によりメイン基板
10に電源を供給している。本体1の後方にヒンジ機構
により表示器ユニット2を回動自在に、且つ角度調整可
能に支持するチルトユニット7を取り付けている。
【0036】LCDケース2bの内部に液晶表示器4を
取り付け、その横には液晶表示器4の輝度やコントラス
トを制御しバックライトに電源を供給するためのインバ
ータ基板6を配設している。これら液晶表示器4とイン
バータ基板6は、LCDケーブル9によってメイン基板
10と電気的に接続している。
【0037】その他、ヒートパイプユニット8を本体後
方に取り付け、LCDケース2bの上部に冷却穴2dを
開けている。冷却穴2dは下部の冷却穴2cと同じよう
な形状の穴である。なお、冷却穴2c,2dはホコリ等
の侵入除けにメッシュ張り構造とするか、または不使用
時で運搬中等には雨水やゴミの侵入を防ぐためにシャッ
タで穴が遮蔽されるようにしてもよい。
【0038】図3はヒートパイプユニット8の外観図で
あり、ヒートパイプユニット8では発熱素子からの熱輸
送用にヒートパイプ8aを使用している。ヒートパイプ
8aの発熱素子に接する側の加熱端には吸熱板8b,8
cがヒートパイプ8aを挟み込んでバーリングカシメ8
d(4ケ所)により固着し吸熱部を構成している。ま
た、吸熱板8b,8cには取付け穴8eを2ケ所設けて
いる。
【0039】ヒートパイプ8aのもう一方の放熱する冷
却端側には、軸中心に穴の開いた縦長円筒形状の冷却フ
ィン8fを軽圧入して放熱部を構成し、放熱部を表示器
ユニット2内で(図2に示すような位置に)、表示器ユ
ニット2の回動に干渉しないチルトユニット7とほぼ同
軸上に配置している。なお、冷却フィン8fの材質とし
ては熱伝導率の良いアルミ、銅等を用いるが、コスト面
から黒色アルマイト加工したアルミ材が多用される。
【0040】もう一方のヒートパイプユニット8の吸熱
部の方は基板10上に固定するが、図3の下側に示すよ
うにメイン基板10には発熱素子であるCPUチップ1
5が実装されていて、CPUチップ15の上にシリコン
系熱伝導ゴム16を一面に密着させておき、更にその上
部にヒートパイプユニット8の吸熱部を構成する吸熱板
8b,8cを、メイン基板10上に設けたボス17に取
付け穴8eを介してネジ18により固着する。こうして
熱伝導ゴム16はCPUチップ15と吸熱板8b,8c
に押し挟まれ密着して吸熱効果を高める。
【0041】つぎに図4を参照して動作について説明す
る。
【0042】図4は電子機器全体の放熱構造を示す横断
面図で、本体1側のメイン基板10上に実装したCPU
チップ15から発生した熱は、熱伝導性ゴム16を介し
て吸熱板8b,8cにより吸熱され、ヒートパイプ8a
内では加熱端で作動液である純水が吸熱により気化し、
放熱側の冷却端で液化する循環による熱移動により放熱
端側への熱輸送が行われ、冷却フィン8fより表示器ユ
ニット2の空間内に放熱される。
【0043】冷却フィン8fによる放熱によって熱せら
れた表示器ユニット2内の空気は、上部冷却穴2dより
電子機器外部へ放出し、表示器ユニット2内部に対流が
発生して冷たい外気を下部冷却穴2cから取り込み空冷
効果を高める。又は、逆に下部冷却穴2cより熱した空
気を外部へ放出し、生ずる対流によって上部冷却穴2d
より冷たい空気を取り込むという循環経路も有り得る。
【0044】このように、本実施の形態によれば、CP
Uチップ15より発生した熱を冷却用ファンモータを使
用する強制空冷方式によらないで、ノート型パソコン等
のような小型機器に適した低電力で静音、無振動の自然
空冷方式により、効率良く電子機器外部へ放熱すること
ができた。
【0045】また、ヒートパイプ8aと冷却フィン8f
の配置も、LCDベゼル2aと、LCDケース2bに干
渉しないで表示器ユニット2をスムーズに開閉できるよ
う、チルトユニット7と同軸上の位置に配置することに
よって、機構的に簡単で故障率の少ない放熱機構を構成
することができた。
【0046】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。第1の実施の形態で
は、表示器ユニット2の外装のLCDケース2bをAB
S等のプラスチック成形品として構成したが、これを熱
伝導性の良い金属ケースとして、アルミダイカストまた
はマグネシウムダイカストで成形してLCDケースとし
て使用すれば、冷却フィン8fからの放熱をケース全体
から外部へ放熱させることができる。
【0047】このように、第2の実施の形態によれば、
第1の実施の形態と同一の放熱機構を有して、冷却フィ
ン8fからの放熱を冷却穴2c,2d間の対流によって
外部へ放熱すると共に、LCDケース2bの全面を介し
機器外部へ放熱できるので、更に、発熱素子からの発生
熱の機器外部への放熱を効率良く急速に行うことができ
る。
【0048】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。図5は本発明の第3の
実施の形態に係る電子機器のヒートパイプユニットの斜
視図である。
【0049】前実施の形態では図3のように、冷却フィ
ン8fは軸中心に穴を開けた縦長円筒形の一体成形で型
も複雑であったが、本実施の形態では図5に示すよう
に、断面が半円形の左右2個のフィンに分割して後で1
本に合わせるように構成している。この場合、左右別々
に型を造らなくても円筒形という形状上の特徴から、ネ
ジ止め部分等を後加工にすれば断面が半円形の1個の型
で成形したものを、2個合わせてヒートパイプ8aを囲
んでネジ止めするようにして、元の冷却フィン8fと同
一の円筒形状のフィンを得ることが可能である。
【0050】このように、第3の実施の形態によれば、
前実施の形態と同一の放熱効果を保持しながら、ヒート
パイプユニット8の冷却フィン8fの形成工程、組込工
程が大幅に簡略化されるので、かなりのコストダウンと
製品の歩留まりの向上が見込める。
【0051】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態について説明する。図6は本発明の第4の実
施の形態に係る電子機器のヒートパイプユニットの斜視
図である。
【0052】前実施の形態では軸中心に穴の開いた円筒
形の冷却フィン8fを使用しているが、本実施の形態で
は図6のように、ヒートパイプ本体8aに巻付けカシメ
て圧着するカシメ部分と、先端で放熱する櫛型の放熱部
分を1枚の金属板で構成した低コスト型のフィンを用い
ている。
【0053】このように、第4の実施の形態によれば、
前実施の形態の冷却フィンは円周方向360°全体に亘
って放熱できるのに対し、第4の実施の形態の場合は櫛
型フィンの一方向放熱が主体なので放熱効果は多少落ち
るが、前実施の形態の場合より更にコストの低減が可能
になる。
【0054】(本発明と実施の形態の対応)本発明にお
ける電子機器装置の外装筐体内に空冷用の対流を発生さ
せる空冷手段は、実施の形態における冷却穴2c,2d
に、また、高温発熱を吸熱する吸熱手段は、吸熱板8
b,8cに、さらに高温発熱を外部へ移動させる熱移動
手段は、ヒートパイプ8aに、さらにまた、空気対流中
に発散放熱する放熱手段は、冷却フィン8fにそれぞれ
相当する。
【0055】(他の適用形態)これまで、ノート型パソ
コンを例に電子機器の放熱構造について説明したが、こ
れは本発明をノート型パソコンに適用して最適であると
いうことで、その他にもプリンタ、ワープロ、ビデオカ
メラ等の発熱素子を実装して内部スペースが狭い電子機
器に、あるいはスペース的にファンモータが使用できな
い場所や動作上ファンモータの使用が不可とされるよう
な場所(大型通信機器内の一部等)での放熱に適用して
好適であることはいうまでもない。
【0056】また、本発明は放熱構造であると共に熱移
動構造でもあるので、これを積極的に逆用して、例え
ば、室内と室外の温度差が激しい環境(スキー場等)で
使用する機密性の高いビデオカメラで発生する水蒸気に
よるレンズの曇りを、CPUの発熱をレンズ面へ転送し
て蒸発を促進させることで取り除くとか、プリンタ等を
低温環境下で使用する際プレヒートを必要とするような
場合にも、CPUを始めとする発熱素子の発熱を積極的
に移動逆用することによって、プレヒート用の電力を節
約するといった応用も可能である。
【0057】また、これまでは発熱素子として32ビッ
ト〜64ビットと高速化するCPUを取り上げたが、C
PU以外にも電流が多く流れる駆動出力段のICや、電
力ロスの大きいトランス等のあらゆる発熱体の放熱に適
用して好適であることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ヒンジ機構により本体と表示器ユニットを回動自在
に連結したノート型パソコン等の電子機器において、表
示器ユニットの上下に空気を対流させる冷却用空気穴を
設け、本体内の基板上のCPU等の発熱素子の発熱部に
密着させた熱伝導ゴムを介してヒートパイプの加熱端を
挟んで圧着した吸熱板で吸熱し、吸熱板で吸熱した発熱
素子の発熱を表示器側へ移動し冷却端に取付けた冷却フ
ィンを介し放熱するヒートパイプユニットを、表示器内
のヒンジ機構とほぼ同軸上の位置で表示器ユニットの回
動により外装ケースに干渉しないように配設したので、
発熱素子より発生した熱を冷却用ファンモータを使用し
ないで効率良く電子機器外部へ放熱できる電子機器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の外
観斜視図である。
【図2】図1に示す電子機器の内部の要部斜視図であ
る。
【図3】図2に示すヒートパイプユニットの詳細外観斜
視図である。
【図4】図1に示す電子機器内の放熱構造の横断面図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る電子機器のヒ
ートパイプユニットの斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る電子機器のヒ
ートパイプユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 電子機器本体 2 表示器ユニット 2c,2d 冷却用空気穴 3 キーボード 4 液晶表示器 5 FDD 6 インバータ基板 7 チルトユニット 8 ヒートパイプユニット 8a ヒートパイプ 8b,8c 吸熱板 8f 冷却フィン 9 LCDケーブル 10 メイン基板 11 HDD 12 バッテリ収納部 13 フレキシブルケーブル 14 バツテリーケーブル 15 CPUチップ 16 熱伝導ゴム 17 ボス 18 ネジ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子を実装した装置の外装筐体内に
    空冷用の対流を発生させる空冷手段と、前記発熱素子の
    高温発熱を吸熱する吸熱手段と、前記吸熱手段により吸
    熱した前記発熱素子の高温発熱を外部へ移動させる熱移
    動手段と、前記熱移動手段により移動させた高温発熱を
    前記空冷手段の空気対流中に発散放熱する放熱手段を有
    することを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器において、発熱
    素子を実装したプリント基板を内蔵した本体と、該本体
    の後方上部において回動自在に任意の角度に保持可能な
    ヒンジ機構により支持された表示器ユニットを備え、 前記表示器ユニットの上下双方に設けた冷却用空気穴
    と、前記本体内のプリント基板上に設けた発熱素子の高
    温発熱部に密着して吸熱する吸熱部と、前記ヒンジ機構
    とほぼ同軸上の前記表示器内の位置で該表示器ユニット
    の回動により外装ケースに干渉しない範囲内に放熱用の
    冷却フィンを有し発熱を移動させて放熱するヒートパイ
    プユニットを配設したことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子機器において、前記
    表示器ユニットの外装ケースを金属等の熱伝導性良好な
    材質にて形成したことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電子機器において、前記
    冷却用空気穴は、前記表示器ユニットの外装ケース内に
    空気の対流経路を形成するように上部と下部に開けた四
    角形状に並ぶ多数の穴であることを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電子機器において、前記
    ヒートパイプユニットは純水等を作動液とし、パイプ状
    のヒートパイプ本体に縦長円筒形状の空冷型冷却フィン
    を軽圧入した構造であることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電子機器において、前記
    ヒートパイプユニットに取付ける冷却フィンは、前記縦
    長円筒形状の空冷型冷却フィンを長手方向に2分割しヒ
    ートパイプ本体にネジ止め固着する構造であることを特
    徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の電子機器において、前記
    ヒートパイプユニットに取付ける冷却フィンは、取付部
    分と櫛型放熱フィンを1枚の金属板で形成し前記取付部
    分をヒートパイプ本体にカシメによって固着する構造で
    あることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の電子機器において、前記
    吸熱部は、上下の吸熱板でヒートパイプの加熱端を挟み
    込みカシメにより固着して構成することを特徴とする電
    子機器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の電子機器において、前記
    吸熱部は、発熱素子であるCPUチップ上にシリコン系
    熱伝導ゴムを密着させ該シリコン系熱伝導ゴムに圧着す
    るように基板上に固定することを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項3記載の電子機器において、前
    記表示器ユニットの外装ケースは、アルミまたはマグネ
    シウムダイカストで形成することを特徴とする電子機
    器。
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