JP5485450B1 - ヒートスプレッダ - Google Patents

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Abstract

【課題】より小さく発熱量が多い電子部品を効果的に冷却することができるヒートスプレッダを提供する。
【解決手段】一方の外壁部2の内面2cで、受熱部2bに対応し液相の作動流体が蒸発する位置2dと、他方の外壁部4の内面4cで、放熱部4bに対応し気相の作動流体が凝縮する位置4dとの少なくとも一方の位置の表面2dに、複数のマイクロフィン6が互いに間隔をあけて平行に配列され、そのマイクロフィン6は、対向する面4cに向けて延びて接合されており、隣り合うマイクロフィン6同士の間に、液相の作動流体を蒸発する位置に還流させる毛細管力を生じるとともに、気相の作動流体を凝縮する位置に流動させるマイクロチャンネル7が形成され、マイクロフィン6を挟んで隣り合うマイクロチャンネル7同士を連通し、気相の作動流体を流動させる蒸気孔10が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、中央演算処理装置(CPU)などの電子部品から放熱させるために、電子部品で発生した熱を拡散させるヒートスプレッダに関するものである。
パーソナルコンピュータのCPUなどの電子部品はその高速化、高性能化に伴ってその発熱量が年々増大する傾向にある。しかしながら、これとは反対に、半導体のチップサイズは微細シリコン回路技術の進歩によって、従来のものよりも小さいサイズとなり、単位面積あたりの発熱量が多くなっている。したがって、温度上昇による不具合などを回避するために、電子部品を効果的に放熱・冷却することが求められている。そのため、電子部品にはヒートパイプやヒートスプレッダ(IHS)などを備えた放熱構造が設けられる。このような放熱構造を備えた装置が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された構造を簡単に説明すると、動作することにより発熱する電子装置とその熱を外部に放散させるヒートシンクとの間に、熱伝導性を有する断面波形状の金属箔が配置されている。この金属箔は、荷重が加えられる方向に弾性を有する部材または圧縮可能な部材である。波形状の金属箔とヒートシンクおよび電子装置との間の隙間には、熱インターフェイス材料(TIM)が配置されている。
米国特許公開第2002/0015288号公報
特許文献1に記載されている金属箔の熱抵抗をより低くするためには、その波形の高さを低くし、ヒートシンクおよび電子装置に接触する金属箔の接触面数を増加させることが考えられる。そのためには、金属箔の隣り合った接触面の間隔を短くする(言い換えると、ピッチを細かくする)ことになる。しかしながら、これは、あくまでも、金属箔とヒートシンクもしくは電子装置との間の熱抵抗を低減するための手法であり、電子装置とヒートシンクとの間の熱の伝達は金属箔自体の熱伝導によって行われる。金属のみで構成された金属箔ではその熱伝導性に限界があり、多量の熱を伝達して放熱性能を向上させるためには金属箔が大型化し、反対に小型化すると放熱量が大きく制限される。結局、より小さく発熱量が多い電子部品を効果的に冷却するには改善の余地があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、より小さく発熱量が多い電子部品から効果的に放熱させて冷却することができるヒートスプレッダを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮することにより潜熱として熱を輸送する作動流体が封入された全体として中空平板状に形成されるとともに、互いに対向する一方の外壁部の外面が、動作することにより発熱する電子部品から熱を受ける受熱部とされ、他方の外壁部の外面が、熱を放熱する放熱部とされ、前記作動流体が、その受熱部の熱を奪って放熱部に伝熱することにより前記電子部品の熱を拡散させるヒートスプレッダにおいて、前記一方の外壁部の内面で、前記受熱部に対応しかつ液相の作動流体が蒸発する位置と、前記他方の外壁部の内面で、前記放熱部に対応しかつ気相の作動流体が凝縮する位置との少なくとも一方の位置の表面に、該表面に一体化された複数のマイクロフィンが互いに間隔をあけて平行に配列され、そのマイクロフィンは、前記少なくとも一方の位置の表面に対向する面に向けて延びて接合されており、隣り合う前記マイクロフィン同士の間に、液相の前記作動流体を前記蒸発する位置に還流させる毛細管力を生じるとともに、気相の前記作動流体を前記凝縮する位置に流動させるマイクロチャンネルが形成され、前記マイクロフィンを挟んで隣り合う前記マイクロチャンネル同士を連通し、気相の前記作動流体を流動させる蒸気孔が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記蒸気孔は、隣り合う前記マイクロチャンネルに挟まれた前記マイクロフィンに設けられていることを特徴とするヒートスプレッダである。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記マイクロフィンは、前記少なくとも一方の位置の表面に、厚さ方向に間隔をあけて複数形成されており、互いに隣り合う前記マイクロフィン同士の間に、他のマイクロフィンが更に設けられており、前記蒸気孔は、前記他のマイクロフィンに設けられていることを特徴とするヒートスプレッダである。
この発明によれば、隣り合うマイクロフィン同士の間に、作動流体が蒸発する位置に液相の作動流体を還流させる毛細管力を生じるとともに、その作動流体が凝縮する位置に気相の作動流体を流動させるマイクロチャンネルが形成されている。また、そのマイクロフィンを挟んで隣り合うマイクロチャンネル同士を連通し、気相の作動流体を流動させる蒸気孔が設けられている。電子部品で発生して受熱部に伝達された熱は、作動流体が蒸発する位置のマイクロフィンおよび液相の作動流体に伝達される。マイクロフィンに伝達された熱は、液相の作動流体および他方の外壁部の内面に伝熱される。このマイクロフィンは、少なくとも一方の外壁部の内面と一体的に形成されているため、界面熱抵抗がほぼゼロであり、熱伝導性を向上させることができる。さらに、マイクロフィンは、対面する面に接合されているため、ヒートスプレッダの強度を高めることができる。
また、隣り合うマイクロフィン同士の厚さ方向の間隔は、毛細管現象が生じるように狭められている。そのため、放熱部に伝熱するマイクロフィンの枚数を増加させることができ、その結果、ヒートスプレッダの熱抵抗を低減させることができる。
また、作動流体が蒸発する位置における液相の作動流体には、受熱部およびマイクロフィンから熱が伝達される。蒸発する位置において液相の作動流体が蒸発すると、蒸発する位置のマイクロチャンネルに形成されているメニスカスが低下する。そのため、それに伴う毛細管力が生じ、その毛細管力をポンプ力として液相の作動流体が、蒸発の生じる位置に還流させられる。すなわち、凝縮した作動流体は、マイクロチャンネルを流路として、凝縮する位置から蒸発する位置に向けて流動することができる。そして、マイクロチャンネルの幅が小さいことにより大きい毛細管力が発生し、いわゆる還流特性が良好になる。したがって、全体の熱抵抗損失を低減させることができ、最大熱輸送能力を向上させることができる。
また、作動流体が蒸発する位置における複数のマイクロチャンネルには、液相の作動流体が流入している。そのため、作動流体が蒸発する位置のマイクロチャンネルに溜まった作動流体によって、電子部品の温度を低下させることができる。
また、蒸発した作動流体は、その蒸発位置におけるマイクロチャンネルの表面に沿って流動するとともに、マイクロフィンを挟んで隣接するマイクロチャンネルに、蒸気孔を介して流入する。つまり、気相の作動流体は、蒸気孔を介してマイクロフィンの厚さ方向に流動することで、温度および圧力の低い箇所に向けて流動することができる。したがって、気相の作動流体の流動が必要十分に行われてヒートスプレッダとしての熱輸送特性もしくは熱拡散特性が良好になり、より小さく発熱量が多い(すなわち熱密度の高い)電子部品から効果的に熱を拡散させて、電子部品もしくはこれを実装している電子装置を効果的に冷却することができる。
(a)はこの発明に係るヒートスプレッダの具体例における断面図である。(b)はこの発明に係るヒートスプレッダの具体例における図1(a)のA−A線に沿う断面図である。(c)はこの発明に係るヒートスプレッダの具体例における図1(a)のB−B線に沿う断面図である。 この発明に係るマイクロフィンを成形する過程を示す図である。
つぎに、この発明を具体例に基づいて説明する。図1にこの発明に係るヒートスプレッダの具体例が示されている。ヒートスプレッダ1は熱伝導性に優れた銅やアルミニウムなどの金属によって、全体として中空平板状に形成されており、その内部に、加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮することにより潜熱として熱を輸送する作動流体(図示せず)が封入されている。このヒートスプレッダ1の一方の外壁部(例えば底壁面)2の外面2aには、発熱する電子部品3が間接的または直接的に接触しており、電子部品3の熱をその外壁部2から作動流体に伝達させ、その作動流体が他方の外壁部(例えば上壁部)4に熱を伝達することにより、電子部品3で発生した熱を拡散させて電子部品3を冷却するものである。
電子部品3は、従来知られている適宜な部品であって、一例としてシリコンチップ上に回路を形成した厚さが数mmの矩形状の部材である。この電子部品3は図示しない基板上に配置されている。また、基板は図示しないマザーボードに接続されている。なお、この発明で対象とする電子部品は、集積回路、メモリやCPUなどの動作時に発熱する電子部品であればよく、以下の説明では電子部品3をCPU3として説明する。このCPU3がヒートスプレッダ1に熱伝達可能に面接触させられている。
ヒートスプレッダ1は、気密性のある中空の容器であり、全体としていわゆる丸角の矩形もしくは正方形に構成されている。CPU3に前記外面2aが接触するとともに熱を奪う一方の外壁部2と、その外壁部2に対面しかつ伝達された熱を放熱する他方の外壁部4と、それら外壁部2,4の周縁部を連結している筒状の胴部5とを備えている。ヒートスプレッダ1の他方の外壁部4の外面4aには、図示しないヒートシンクが接触している。なお、動作することによりCPU3から生じた熱が伝達される一方の外壁部2における外面2aの一部分を、受熱部2bと呼ぶこととする。また、ヒートシンクまたは外気に熱を伝達する他方の外壁部4における外面4aの一部分を、放熱部4bと呼ぶこととする。
ヒートスプレッダ1の内部には、真空脱気された状態で、凝縮性流体が作動流体として封入されている。この作動流体は、加熱されて蒸発し、かつ放熱して凝縮することにより、潜熱の形で熱を輸送する流体であり、ヒートスプレッダ1を使用する温度に応じて適宜に選択される。その一例を挙げると、水やアルコール、メタノール、代替フロン、アンモニアなどが作動流体として使用される。
CPU3が接触している一方の外壁部2には、その内面2cに、他方の外壁部4の内面4cに向けて延びている複数のマイクロフィン6が一体的に垂設されている。これらマイクロフィン6は、薄い平板状であって、一方の外壁部2の内面2cに対面する他方の外壁部4の内面4cに向かって延び出て、その内面4cに接合している。言い換えると、マイクロフィン6は、互いに所定の間隔をあけて平行に並ぶように、一方の外壁部2の内面2cと他方の外壁部4の内面4cとの間に形成されている。他方の外壁部4の内面4cとマイクロフィン6の端部6aとは、ヒートスプレッダ1の強度を高めるために、真空中で圧力と熱とを加えて接合する拡散接合によって一体化されている。これらのマイクロフィン6は、一方の外壁部2から伝達された熱を作動流体および他方の外壁部4に伝達するように構成されている。また、これらマイクロフィン6は、図2に示すように、例えば切削工具cにより、一方の外壁部2の内面2cの表面を薄く削いで起立させて複数成形されていてもよい。なお、マイクロフィン6は、例えば、高さ1.4mm、幅10mm程度であり、CPU3とヒートスプレッダとの接触面における熱抵抗を低減させるために、その厚さが0.05mm(50μm)以下に設定されている。
隣接するマイクロフィン6同士の間に、マイクロチャンネル7が形成されている。このマイクロチャンネル7は、互いに隣接するマイクロフィン6の間の部分であって、マイクロフィン6の表面に沿った流路を形成している。マイクロチャンネル7は、作動流体蒸気が流動する蒸気流路であるとともに、毛細管現象を生じて液相の作動流体を蒸発する箇所に向けて還流させるように構成された液流路でもある。互いに隣接するマイクロフィン6同士の間には、液相の作動流体がマイクロフィン6の表面に沿って流動するように、それらマイクロフィン6同士の間の隙間を埋める他のマイクロフィン8が設けられている。なお、マイクロチャンネル7は、毛細管現象を生じるさせるために、その幅が0.15mm(150μm)程度に設定されている。
マイクロフィン6の長手方向(図1(a)の上下方向)における端部とヒートスプレッダ1の胴部5との間には、図1(c)に示すように、液相の作動流体が複数のマイクロチャンネル7を流動するように、隙間9が空けられている。なお、この隙間9は、作動流体が凝縮した箇所から作動流体が蒸発する箇所まで流動するように構成されていればよい。さらに、隣り合うマイクロフィン6のそれぞれには、隣接するマイクロチャンネル7同士を連通するとともに、気相の作動流体を流通させる蒸気孔10が、厚さ方向に貫通して設けられている。
前記他のマイクロフィン8は、その高さ方向の一端8aが一方の外壁部2の内面2cに接合されている。そして、作動流体が蒸発した位置から隣接するマイクロチャンネル7に気相の作動流体が流入するように、他のマイクロフィン8の高さ方向の他端8bと他方の外壁部4の内面4cとの間には、隙間が設けられている。この隙間が、気相の作動流体が流動する蒸気孔10になっている。なお、蒸気孔10は、作動流体蒸気が、その蒸発の生じたマイクロチャンネル7に隣接する他のマイクロチャンネル7に流入するように構成されていればよく、したがってマイクロフィン6に蒸気孔10と同様の貫通部を設けてもよい。また、前記他のマイクロフィン8は、例えば、高さ0,7mm、幅3mm程度であり、電子部品とヒートスプレッダとの接触面における熱抵抗を低減させるために、その厚さが0.05mm(50μm)以下に設定されている。
なお、一方の外壁部2の内面2cで受熱部2bに対応しかつ作動流体が蒸発する箇所を、蒸発部2dと呼ぶこととする。また、他方の外壁部4の内面4cで放熱部4bに対応し、作動流体が凝縮する箇所を、凝縮部4dと呼ぶこととする。
次に、この発明に係るヒートスプレッダ1の具体例の作用について説明する。CPU3が動作することにより発生した熱は受熱部2bに伝達され、その熱によってヒートスプレッダ1の内部で作動流体が加熱されて蒸発する。一方、放熱部4bはヒートシンクを介して外部に放熱し、その温度が受熱部2bに比較して低くなっている。したがって、受熱部2bで生じた作動流体蒸気が、温度および圧力の低い放熱部4b側に向けて流動し、その後、放熱部4bに熱を奪われて凝縮する。
CPU3で発生した熱は、受熱部2bおよび蒸発部2dを経てマイクロフィン6に伝達され、またマイクロフィン6や蒸発部2dに接触している液相の作動流体に伝達される。また、マイクロフィン6に伝達された熱の一部は、液相の作動流体および他方の外壁部4の内面4cに伝熱される。このマイクロフィン6は、一方の外壁部2の内面2cに一体的に形成されており、その一方の外壁部2との界面熱抵抗がほぼゼロであるため、熱伝導性を向上させることができる。また、隣り合うマイクロフィン6同士の間隔は、毛細管現象が生じるように狭められている。そのため、他方の外壁部4に熱を伝熱するマイクロフィン6の枚数を増加させることができ、その結果、ヒートスプレッダ1の熱抵抗を低減させることができる。さらに、マイクロフィン6は、他方の外壁部4の内面4cに拡散接合されているため、ヒートスプレッダ1の強度を高めることができる。
蒸発部2dにおける液相の作動流体には、受熱部2bおよびマイクロフィン6から熱が伝達される。蒸発部2dにおいて液相の作動流体が蒸発すると、蒸発部2dのマイクロチャンネル7に形成されているメニスカスが低下する。そのため、それに伴う毛細管力が生じ、その毛細管力をポンプ力として液相の作動流体が蒸発部2dに還流する。すなわち、凝縮した作動流体は、マイクロチャンネル7を流路として、凝縮部4dから蒸発の生じる箇所に向けて流動する。そして、マイクロチャンネル7の幅が小さいことにより大きい毛細管力が発生し、いわゆる還流特性が良好になる。したがって、全体の熱抵抗損失を低減させることができ、最大熱輸送能力を向上させることができる。
また、蒸発部2dにおける複数のマイクロチャンネル7には、液相の作動流体が流入している。そのため、蒸発部2dのマイクロチャンネル7に溜まった作動流体はその顕熱としてCPU3から熱を奪うから、CPU3の温度を低下させることができる。
また、蒸発部2dにおいて蒸発した作動流体は、その蒸発部2dにおけるマイクロチャンネル7に沿って流動するとともに、マイクロフィン6を挟んで隣接するマイクロチャンネル7に、蒸気孔10を介して流入する。つまり、作動流体蒸気は、蒸気孔10を介してマイクロフィン6の厚さ方向に流動することで、温度および圧力の低い箇所に向けた流動が促進される。したがって、作動流体蒸気の流動が必要十分に行われてヒートスプレッダ1としての熱輸送特性が良好になる。
なお、この発明に係るヒートスプレッダは、液相の作動流体を蒸発する位置に還流させる毛細管力を生じるとともに気相の作動流体を凝縮する位置に流動させるマイクロチャンネルが、内部に形成され、また隣接するマイクロチャンネル同士の間で気相の作動流体を流動させる蒸気孔が設けられていればよい。したがって、隣接するマイクロフィン同士の間の隙間つまりマイクロチャンネルに、液相の作動流体を蒸発の生じる位置に還流させる毛細管力を生じさせるためのウイックを配置してもよい。また、ヒートスプレッダの厚さ方向の強度を高めるために、一方の外壁部と他方の外壁部との間に円柱状の金属を配置し拡散接合してもよい。
1…ヒートスプレッダ、 2…一方の外壁部、 2b…(一方の外壁部の)受熱部、 2c…(一方の外壁部の)内面、 2d…蒸発部、 3…電子部品(CPU)、 4…他方の外壁部、 4b…(他方の外壁部の)放熱部、4c…(他方の外壁部の)内面、 4d…凝縮部、 6…マイクロフィン、 7…マイクロチャンネル、 10…蒸気孔。

Claims (3)

  1. 加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮することにより潜熱として熱を輸送する作動流体が封入された全体として中空平板状に形成されるとともに、互いに対向する一方の外壁部の外面が、動作することにより発熱する電子部品から熱を受ける受熱部とされ、他方の外壁部の外面が、熱を放熱する放熱部とされ、前記作動流体が、その受熱部の熱を奪って放熱部に伝熱することにより前記電子部品の熱を拡散させるヒートスプレッダにおいて、
    前記一方の外壁部の内面で、前記受熱部に対応しかつ液相の作動流体が蒸発する位置と、前記他方の外壁部の内面で、前記放熱部に対応しかつ気相の作動流体が凝縮する位置との少なくとも一方の位置の表面に、該表面に一体化された複数のマイクロフィンが互いに間隔をあけて平行に配列され、
    そのマイクロフィンは、前記少なくとも一方の位置の表面に対向する面に向けて延びて接合されており、
    隣り合う前記マイクロフィン同士の間に、液相の前記作動流体を前記蒸発する位置に還流させる毛細管力を生じるとともに、気相の前記作動流体を前記凝縮する位置に流動させるマイクロチャンネルが形成され、
    前記マイクロフィンを挟んで隣り合う前記マイクロチャンネル同士を連通し、気相の前記作動流体を流動させる蒸気孔が設けられている
    ことを特徴とするヒートスプレッダ。
  2. 前記蒸気孔は、隣り合う前記マイクロチャンネルに挟まれた前記マイクロフィンに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒートスプレッダ。
  3. 前記マイクロフィンは、前記少なくとも一方の位置の表面に、厚さ方向に間隔をあけて複数形成されており、
    互いに隣り合う前記マイクロフィン同士の間に、他のマイクロフィンが更に設けられており、
    前記蒸気孔は、前記他のマイクロフィンに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートスプレッダ。
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